JPH11143088A - 端面現像方法 - Google Patents
端面現像方法Info
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- JPH11143088A JPH11143088A JP30733497A JP30733497A JPH11143088A JP H11143088 A JPH11143088 A JP H11143088A JP 30733497 A JP30733497 A JP 30733497A JP 30733497 A JP30733497 A JP 30733497A JP H11143088 A JPH11143088 A JP H11143088A
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- Optical Filters (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
上にカラー画素を形成したカラーフィルターを得る際に
行われる基板端面部への選択的な現像処理において、レ
ジスト膜残りの無い端面現像方法を提供し、もって品質
の良いカラーフィルターを得る。 【解決手段】レジスト膜が塗布形成された基板の厚みよ
りやや大きめのスリットを有するコの字状の治具を用
い、現像液を前記スリット内に充填還流させる手段に
て、前記スリット内に位置させた基板の端面部位に現像
液を接触させ、基板の端面部位に余分に塗布形成された
レジスト膜を選択的に溶解除去する端面現像方法におい
て、基板の端面部位に接触させる現像液の温度を、30
℃以上40℃以下とすることを特徴とする端面現像方
法。
Description
板上に塗布した、着色顔料を分散させた感光性樹脂(レ
ジスト膜)にて、R(赤)色、G(緑)色、B(青)色
等のカラー画素を形成するカラーフィルターの製造に関
し、その中でも特に、透明基板端面部位で余分に厚く塗
布形成されたレジスト膜を除去する方法に係わる。
ーフィルターは、以下に記す顔料分散法にて製造する方
法が知られている。
(赤)色、G(緑)色、B(青)色等の着色顔料を分散
させた感光性樹脂を塗布後プレベーク等を行い、レジス
ト膜を形成する。このとき、透明基板上に感光性樹脂を
均一の膜厚にて塗布することが必要とされるため、回転
塗布法が用いられることが多い。すなわち、基板上に着
色顔料を分散させた感光性樹脂を滴下する。その後、基
板を所定の回転数にて所定時間回転することで、基板上
に滴下された感光性樹脂を遠心力により塗り広げ、均一
の膜厚となったレジスト膜とするものである。
に、所定のパターンを有するパターン露光用マスクを介
しパターン露光を行う。次いで、レジスト膜に現像、バ
ーニング処理等を行い、カラー画素を得るものである。
なお、感光性樹脂の塗布、パターン露光、現像、バーニ
ング処理等の一連の作業は、基板に形成すべきカラー画
素の色毎に行うことが一般的といえる。
ジスト膜2とした際、図4に示すように、基板端面部3
のレジスト膜2の膜厚は、基板中央部領域での所望され
るレジスト膜厚よりも厚く形成されることが多い。すな
わち、基板1上に滴下された感光性樹脂を回転塗布法等
で塗り広げる際、基板中央部領域の余分な感光性樹脂が
基板端面部3に集まり、また、基板端面部3に発生する
表面張力等により、基板端面部3のレジスト膜2の膜厚
が、基板中央部領域よりも厚くなるものである。
露光後、レジスト膜をパターン化するため、基板1上の
レジスト膜2に現像を行い、未露光、未硬化のレジスト
膜2部位を溶解除去するものであるが、その時の現像条
件は、基板中央部領域で所望する膜厚となったレジスト
膜2を溶解除去するべく設定されるものである。このた
め、パターン露光後に行われる現像では、基板中央部領
域のレジスト膜2を溶解除去できても、膜厚が厚く形成
された基板端面部3部位のレジスト膜2は完全に溶解除
去されず一部が残っていたものである。
膜残りを解消するため、基板全面に行う現像処理に加え
て、以下に記す、基板端面部に厚く塗布されたレジスト
膜部位を選択的に除去する方法を用いることが多いもの
である。
における断面図である図2に示すように、レジスト膜2
が塗布形成された基板1の厚みよりやや大きめのスリッ
ト4を有するコの字状の治具5を用い、基板端面部3部
位で基板中央部領域より厚く形成されたレジスト膜を、
選択的に溶解除去しようとするものである。
動させる、もしくは、治具5を固定し基板1を搬送する
等の手段で、前記スリット4内に基板の端面部3部位を
位置させる。図2に示すように、スリット4内には注入
孔7を設けてあり、現像液6は、注入孔7よりスリット
4内に注入された後、適宜排出孔8よりスリット4内か
ら排出される。なお、注入孔7より現像液6を注入する
際、現像液6がスリット4外に飛び散ることのないよ
う、現像液6およびスリット4の有する表面張力により
スリット4内に現像液6を静的に充填することが望まし
いといえる。なぜならば、圧力を掛けて注入孔7より現
像液6を噴射する等で現像液6がスリット4外に飛び散
った場合、基板中央部領域等の端面現像時には現像され
てはならない領域に不要な現像がなされてしまうためで
ある。
端面3部位を位置させることで、基板端面3部位のレジ
スト膜2に選択的に現像液6が接触する。これにより、
基板の端面部3に余分に厚く塗布形成されたレジスト膜
2を選択的に溶解除去しようとするものである。なお、
上述した方法等を用い、基板の端面部3に余分に厚く塗
布形成されたレジスト膜2を選択的に溶解除去する方法
は、一般的に端面現像と呼称されているものである。
像法にて、透明基板端面部3に余分に厚く塗布形成され
たレジスト膜2を選択的に溶解除去しようとしていたも
のである。しかし、上述した方法を用いても基板端面部
3のレジスト膜2が完全に除去されず残留していたもの
である。このため、最終製品となったカラーフィルター
の基板端面部3にレジスト膜2が残留していたものであ
る。
時間保持させる(すなわち、端面現像の現像時間を長く
する)ことで基板端部3のレジスト膜2を除去できたと
しても、その間、基板1を端面現像工程に止めておかね
ばならず、カラーフィルターの製造に時間が掛かること
になる。すなわち、単位時間当たりのカラーフィルター
の製造枚数を下げる原因となるものである。
もので、その目的とするところは、着色顔料を分散させ
た感光性樹脂にて透明基板上にカラー画素を形成したカ
ラーフィルターを得る際に行われる基板端面部への選択
的な現像処理において、レジスト膜残りの無い端面現像
方法を提供し、もって品質の良いカラーフィルターを高
スループットで得ようとするものである。
課題を達成するため、請求項1においては、レジスト膜
が塗布形成された基板の厚みよりやや大きめのスリット
を有するコの字状の治具を用い、現像液を前記スリット
内に充填還流させる手段にて、前記スリット内に位置さ
せた基板の端面部位に現像液を接触させ、基板の端面部
位に余分に塗布形成されたレジスト膜を選択的に溶解除
去する端面現像方法において、基板の端面部位と接触さ
せる現像液の温度を、30℃以上40℃以下とすること
を特徴とする端面現像方法としたものである。
与えつつ現像液を基板の端面部位に接触させることを特
徴とする請求項1に記載の端面現像方法としたものであ
る。
の図面に基づき、さらに説明を行う。
1は、従来通りガラス等の透明基板上に、R(赤)色、
G(緑)色、B(青)色等の着色顔料を分散させた感光
性樹脂を感光性樹脂を基板全面に塗り広げた後プレベー
クを行い、レジスト膜2を形成している。ちなみに、本
実施例1においては、サイズ 550× 650mm、板厚 0.7mm
の長方形状のガラス基板1上に、顔料を分散させた感光
性樹脂として、富士フィルムオーリン(株)社製、商品
名「カラーモザイク CR−2000」を塗布しレジス
ト膜2を形成したものである。
は、回転塗布法により行ったものである。基板1上に形
成されたレジスト膜2は、図4に示すように、基板中央
部領域より基板端面部3が厚くなっていたもので、膜厚
を測定したところ、基板中央部領域のレジスト膜2の膜
厚は1〜2μm、基板端面部3のレジスト膜2の膜厚は
3〜4μmとなっていた。
域より厚くなった基板端面部3のレジスト膜2を選択的
に溶解除去するものであるが、その際、図2に示すよう
に、従来通り、レジスト膜2が塗布形成された基板1の
厚みよりやや大きめのスリット4を有するコの字状の治
具5を用いたものである。1回の処理で基板の2辺の端
面現像が行えるよう2個設けた治具5の位置は固定と
し、基板1を搬送することで、基板1の2辺の端面部3
を各治具5のスリット4に挿入した。また、治具5の長
さは、基板端面部3をスリット4内に搬入した際、基板
1の搬送方向左右の端面部3がスリット4内に納まる長
さとした。また、基板端面部3を覆うスリット4の張出
しは、基板端が1cm程度スリット4内に納まる長さと
した。
(例えば、富士フィルムオーリン(株)社製、「CD現
像液」)が治具5に供給されており、スリット4内に端
面部3が搬入された際に、注入孔7より供給された現像
液6を表面張力によりスリット4内に充填した。現像液
6の充填されたスリット4内に基板端面部3を所定の時
間保持した後、治具5より基板1を搬出した。なお、ス
リット4内には排出孔8を設けており、治具5より基板
1が搬出された後、スリット4内に充填した現像液6を
排出したものである。
加熱する手段を設け、スリット4内に充填する現像液6
の液温を30〜40℃とするものである。
達成するため鋭意検討を行ったものであり、その結果、
端面現像に用いる現像液6の温度を上げることで、上記
課題を解決できることを見いだしたものである。
除去に用いる現像液6の温度は室温程度(例えば、23
℃程度)と低温度となっていたものである。このため、
基板端面部3のレジスト膜2に現像液を接触させても現
像速度が上がらないため効率良くレジスト膜2の溶解除
去ができず、基板端面部3にレジスト膜残りが生じてい
たものと、本発明者らは推定した。そこで、本発明者ら
は、端面現像に用いる現像液6の温度を上げれば、レジ
スト膜2の溶解速度を上げることができ、効率良くレジ
スト膜2を溶解除去でき、基板端面部3のレジスト膜残
りを防止しうると考えたものである。
より現像速度は、従来の現像速度の例えば3倍程度に向
上する。しかし、現像液6の液温を40℃より高くした
場合、現像液6の表面張力が減り、スリット4内に現像
液6を保持しにくくなるものである。また、現像液6の
液温を40℃より高くすると、現像液6からの水分の蒸
発量が多くなり、現像液6の濃度が上昇するものであ
る。その結果、現像液6中に現像液成分等の固形分が析
出することになる。現像液6より析出した固形分は、現
像液6の供給、循環系等の配管や、スリット4内に設け
た現像液6の注入孔7、排出孔8を詰まらせる原因とな
る。
レジスト膜2を効率良く溶解除去でき、かつ、現像液6
の供給、循環、注入、排出系に障害を発生させない現像
液6の液温として30℃以上40℃以下とすることを提
案したものである。
6の液温を35℃としたものであり、現像液6が充填さ
れたスリット4内に基板端面部3を15秒間停止させた
後(すなわち、15秒間の端面現像を行った後)、治具
5より基板1を搬出した。次いで、治具5より搬出され
た基板1に水洗洗浄、高圧気体(例えば、窒素ガス)の
噴射による水分の除去を行った後、残った2辺の端面部
3が上記治具5のスリット4に搬送されるよう基板1を
90°回転し、かつ、残った2辺の端面部3がスリット
4内に入るよう治具5の位置を平行移動した上で、基板
1を再度治具5に搬送し、上述したのと同様の端面現像
を、残った2辺の端面部3に行ったものである。
部3を検査したが、基板端面部3にレジスト膜の残留は
認められなかった。ちなみに、液温23℃の現像液を用
い、上述したのと同様の端面現像を基板端面部に行った
ところ(現像時間は15秒間)、基板端面部にレジスト
膜の残留が認められた。
検討を行ったものであり、その結果、基板端面部3のレ
ジスト膜2に現像液6(液温30℃以上40℃以下)を
接触させる際、超音波照射(出力50〜 300W程度、振動
数30〜 100KHz程度)を行いながら現像液6を接触さ
せることで、レジスト膜2の溶解除去率が、10〜20%程
度向上することを見いだし、これを提案するものであ
る。
のスリット4内に超音波振動子9を設けており、スリッ
ト4内に充填した現像液6(液温35℃)が基板端面部
3と接触する際、現像液6に超音波照射(出力 200w、
振動数40KHz)を行っている。 なお、本実施例2で
は、基板1、レジストおよび現像液6は、上述した実施
例1にて使用したものと同様のものを用いたものであ
り、実施例1と同様の回転塗布法により基板1上にレジ
スト膜2を塗布形成したものである。
リット4内に図1に示すように、別途供給される洗浄水
10および高圧気体11(例えば、窒素ガス)を噴出する噴
出孔を設けているものである。すなわち、本実施例2に
おいては、液温35℃の現像液6を用い、超音波照射を
行いつつ端面部3に端面現像をおこなった後、現像液6
を排出した。しかる後、洗浄水10を噴出し膨潤弱体化し
た端面部3のレジスト膜2を除去した後、高圧気体11を
噴出し、基板1上の水分を除去したものである。
を行ったが、本発明の実施形態は、上述した説明および
図面に限定されるものではなく、本発明の主旨に基づき
種々の変形を行っても構わないことはいうまでもない。
例えば、上述した説明では、パターン露光前のレジスト
膜に端面現像を行っているが、パターン露光後かつ現像
前のレジスト膜に、上述した端面現像を行うことであっ
ても構わない。
によれば、カラーフィルターを構成する基板の端面部へ
のレジスト膜残りを解消でき、品質の良いカラーフィル
ターを得ることが可能となる。さらに、本発明を用いる
ことで、端面現像の処理時間を短縮できるため、カラー
フィルター製造のタクトが改善でき、カラーフィルター
製造のスループットを向上することが可能となる。
断面説明図。
断面説明図。
Claims (2)
- 【請求項1】レジスト膜が塗布形成された基板の厚みよ
りやや大きめのスリットを有するコの字状の治具を用
い、現像液を前記スリット内に充填還流させる手段に
て、前記スリット内に位置させた基板の端面部位に現像
液を接触させ、基板の端面部位に余分に塗布形成された
レジスト膜を選択的に溶解除去する端面現像方法におい
て、基板の端面部位に接触させる現像液の温度を、30
℃以上40℃以下とすることを特徴とする端面現像方
法。 - 【請求項2】超音波振動を与えつつ現像液を基板の端面
部位に接触させることを特徴とする請求項1に記載の端
面現像方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30733497A JP3991404B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 端面現像方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30733497A JP3991404B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 端面現像方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11143088A true JPH11143088A (ja) | 1999-05-28 |
JP3991404B2 JP3991404B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=17967888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30733497A Expired - Fee Related JP3991404B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 端面現像方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3991404B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001343515A (ja) * | 2000-05-30 | 2001-12-14 | Toppan Printing Co Ltd | ブラックマトリックスを具備しないカラーフィルタの製造方法 |
JP2007214408A (ja) * | 2006-02-10 | 2007-08-23 | Toppan Printing Co Ltd | ガラス基板端部のレジスト除去方法 |
-
1997
- 1997-11-10 JP JP30733497A patent/JP3991404B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001343515A (ja) * | 2000-05-30 | 2001-12-14 | Toppan Printing Co Ltd | ブラックマトリックスを具備しないカラーフィルタの製造方法 |
JP2007214408A (ja) * | 2006-02-10 | 2007-08-23 | Toppan Printing Co Ltd | ガラス基板端部のレジスト除去方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3991404B2 (ja) | 2007-10-17 |
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