JPH1114303A - 基準位置設定装置 - Google Patents

基準位置設定装置

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JPH1114303A
JPH1114303A JP17758997A JP17758997A JPH1114303A JP H1114303 A JPH1114303 A JP H1114303A JP 17758997 A JP17758997 A JP 17758997A JP 17758997 A JP17758997 A JP 17758997A JP H1114303 A JPH1114303 A JP H1114303A
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JP
Japan
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diameter gear
small
reference position
output pulse
hall element
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Application number
JP17758997A
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English (en)
Inventor
Takashi Kuniyasu
高志 国保
Noboru Yoshida
昇 吉田
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大径ギアおよび小径ギア相互の基準位置の設
定を高精度かつ高感度にし、かつ、簡単な組立作業およ
び構成にしてローコストに実現可能にする。 【解決手段】 互いに直接またはウォームギア1を介し
て噛合しながら設定比で相対回転する小径ギア3および
大径ギア2の回転位置を検出する各一の回転位置センサ
(7,8)を設けて、小径ギア3の回転位置センサ
(8)の出力パルスが大径ギア2の回転位置センサ
(7)の出力パルスの中央にあるタイミングを小径ギア
3および大径ギア2の基準位置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウォームネジを
介してまたはウォームネジを介さずして直接噛合する大
径ギアおよび小径ギアの相互基準位置を設定する基準位
置設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載の車高調整装置によって車
高、すなわち、車体位置を変更する場合には、少なくと
も、現在の車体位置あるいは基準となる車体位置に基づ
いて車高調整装置に所定の動作をさせることになる。
【0003】そして、現在の車体位置や基準となる車体
位置を検知する車高センサが車体に配在されていて、車
高調整装置を構成するコントローラに信号を入力するよ
うに構成されている。
【0004】ちなみに、コントローラは、車高センサか
らの信号を処理して、車高調整装置を構成する車高調整
器を伸縮させる油圧給排源や制御弁などに車高調整信号
を出力する。
【0005】ところで、車体位置を検知する車高センサ
としては、従来から、種々の提案があり、これらのいず
れの車高センサによっても車両における現在の車体位置
や基準となる車体位置を検知し得る。
【0006】また、これらの提案車高センサは、おおむ
ね基準となる車体位置、すなわち、例えば、中車高位置
だけでなく、調整後の高車高位置および低車高位置をも
検知し得るように構成されている。
【0007】そのため、その構成如何によっては、セン
サ自体が大型化され易くなり、そして、大型化される場
合には、車高センサの車体への配在性を低下させる不具
合がある。
【0008】また、コントローラは、車高センサから
の、例えば、低,中,高用の三種類の車高調整信号と予
め設定した基準値等との比較処理をして所定の信号を出
力し、この出力にもとづいて、車高調整器を伸縮制御す
るように構成されているから、コントローラ自体が複雑
化し、車高調整装置における制御構造も複雑化する。
【0009】その結果、車高調整装置全体の構成が大掛
りになり、車高調整装置の車両への搭載性が低下し、車
高調整装置がコスト高の傾向になって、高級車はともか
く、大衆車への搭載を不向きにする。
【0010】一方、これに対して、少なくとも一方が駆
動されて、互いに噛合する大径ギアおよび小径ギアと、
これらの大径ギアと小径ギアの各回転位置をスイッチの
オン/オフ作動により検知する検知手段とを有し、検知
手段が同時にオン作動するときの大径ギアと小径ギアの
2つの回転位置を、車高調整のための基準位置に設定す
る基準位置設定装置が提案されている(特願平9−11
7496号)。
【0011】これは、図9に示すように、ウォームネジ
1に大径ギア2および小径ギア3を噛合させ、大径ギア
2と小径ギア3上の基板4とに各一のマグネット5,6
を配置し、これらのマグネット5,6の回転軌跡に対向
する位置に各一のホール素子7,8を配置したものから
なる。なお、ホール素子7,8は、固定基板9に取り付
けられている。
【0012】そして、これらのマグネット5,6および
ホール素子7,8が一直線上に位置決めされたとき、大
径ギア2および小径ギア3相互の基準位置が設定され
る。
【0013】また、小径ギア3の歯数は、大径ギア2の
歯数の約数にならず、かつ、大径ギア2の基準位置から
の一方向への回転数で割り切れない歯数になるように設
定されている。
【0014】従って、例えば、大径ギア2および小径ギ
ア3の歯数をそれぞれ156および30とすると、大径
ギア2を上記基準位置から時計方向に回転させると、小
径ギア3は基準位置から反時計方向に5.2回転し、マ
グネット6が基準位置から所定角度θずれた位置に位置
決めされる。
【0015】そして、大径ギア2が5回転するまでの間
では、各マグネット5,6およびホール素子7,8は一
直線状にならず、小径ギア3は大径ギア2に対して基準
位置から回転方向にずれ、5回転した位置で基準位置に
戻ることとなる。
【0016】ホール素子7は、大径ギア2の1回転で1
パルス出力し、ホール素子8は小径ギア3の1回転で1
パルス出力するため、各ホール素子7,8のパルス数を
カウントすることで、調整された回転位置を検出でき
る。
【0017】すなわち、かかる従来の基準位置設定装置
は、大径ギア5および小径ギア3のそれぞれに設けられ
たホール素子7,8がそれぞれマグネット5,6の直上
に臨むときのみオン(パルス電圧を出力)となって、上
記直線関係にあるとき大径ギア2および小径ギア3が基
準位置にあると判定することができる。
【0018】また、かかる従来の基準位置設定装置にあ
っては、各ホール素子7,8による各マグネット5,6
の検出感度を等しくするために、大径ギア2側のホール
素子7およびマグネット5間の距離を、小径ギア3側の
ホール素子8およびマグネット6間の距離よりも大きく
設定してある。
【0019】大径ギア2の回転速度は、小径ギア3の回
転速度に対して十分に遅く、したがって、ホール素子7
によるマグネット5の磁界の検出幅、つまり、ホール素
子の出力パルス幅が、図10に示すように、大きくなる
のを回避するため、ホール素子7とマグネット5の距離
を図11に示すように大きくとり、これもより、ホール
素子7による磁界の検出幅を狭め、各ホール素子7,8
の上記のような検出感度の均等化と検出精度の向上を図
ることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の基準位置設定装置にあっては、上記のように、各
ホール素子7,8による磁界の各検出幅を同じにしよう
とすると、大径ギア2および小径ギア3を図9に示すよ
うに段違いに配置する必要があり、高さ方向の寸法拡大
を招くという課題があった。
【0021】また、基準位置の設定精度を上げるため
に、各ホール素子7,8による磁界の検出幅を抑えるべ
く、これらと各マグネット5,6との距離を大きくした
場合、周囲温度によるマグネット5,6の磁界の変化に
より、磁界検出動作の不確実化を招く場合が考えられ
る。
【0022】さらに、大径ギア2に対して小径ギア3の
回転量が大きいため、大径ギア2側の磁界の検出幅の方
が大きくなることにより、各ホール素子7,8の出力パ
ルスが時間軸上で重なり、誤って基準位置を検出する場
合が考えられる。
【0023】この発明は、上記のような課題を解決する
ものであり、ホール素子などの各回転位置センサによる
磁界の検出幅を同じにでき、しかも周囲温度によるマグ
ネットの磁界の変化にも拘らず、大径ギアおよび小径ギ
ア相互の基準位置の設定を高精度かつ高感度に、しかも
簡単な組立作業および構成にしてローコストに実現でき
る基準位置設定装置を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1の発明にかかる基準位置設定装置は、互いに直接
またはウォームネジを介して噛合され、かつ設定比で相
対回転する小径ギアおよび大径ギアの回転位置を検出す
る各一の回転位置センサを設けて、小径ギアの回転位置
センサの出力パルスが大径ギアの回転位置センサの出力
パルスの中央にあるタイミングを小径ギアおよび大径ギ
ア相互の基準位置とするようにしたものである。
【0025】また、請求項2の発明にかかる基準位置設
定装置は、各一の回転位置センサを小径ギアおよび大径
ギアの各々に設けられたマグネットと、これらの各一の
マグネットに対向配置されたホール素子とから構成した
ものである。
【0026】また、請求項3の発明にかかる基準位置設
定装置は、小径ギアが大径ギアの歯数の約数にならず、
かつ、大径ギアの基準位置からの一方向への回転数で割
り切れない歯数に設定されてなるとしたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図について説明するが、図1および図2は、この発明の
基準位置設定装置の概略構成を示す正面図および平面図
であり、この基準位置設定装置は、ウォームネジ1に大
径ギア2および小径ギア3を噛合させると共に、大径ギ
ア2と小径ギア3に各一のマグネット5,6を配置し、
これらのマグネット5,6の回転軌跡に対向する位置に
各一のホール素子7,8を配置したものからなる。な
お、ホール素子7,8は、固定基板9に取り付けられて
いる。
【0028】そして、これらのマグネット5,6および
ホール素子7,8が一直線上に位置決めされたとき、大
径ギア2および小径ギア3相互の基準位置が設定され
る。
【0029】また、上記同様に小径ギア3の歯数は、大
径ギア2の歯数の約数にならず、かつ、大径ギア2基準
位置からの一方向への回転数で割り切れない歯数に設定
されている。
【0030】従って、例えば、大径ギア2および小径ギ
ア3の歯数をそれぞれ156および30とすると、大径
ギア2を上記基準位置から時計方向に回転させると、小
径ギア3は基準位置から反時計方向に5.2回転し、マ
グネット6が基準位置から所定角度θずれた位置に位置
決めされる。
【0031】従って、大径ギア2が5回転するまでの間
では、各マグネット5,6およびホール素子7,8は一
直線状にならず、小径ギア3は大径ギア2に対して基準
位置から回転方向にずれ、5回転した位置で基準位置に
戻ることとなる。
【0032】ここで、ホール素子7は、大径ギア2の1
回転で1パルス出力し、ホール素子8は小径ギア3の1
回転で1パルス出力するため、各ホール素子7,8のパ
ルス数をカウントすることで、調整された回転位置を検
出できる。
【0033】かかる従来の基準位置設定装置は、大径ギ
ア2および小径ギア3のそれぞれに設けられたホール素
子7,8は、それぞれマグネット5,6の直上に臨むと
きのみオン(パルス電圧を出力)となって、このとき大
径ギア2に対し小径ギア3が基準位置にあると判定す
る。
【0034】また、この発明では、大径ギア2および小
径ギア3の各上面は同一レベルとされており、これらに
配置された各一のマグネット5,6と固定基板9上の回
転位置センサとしてのホール素子7,8とはそれぞれ等
距離に保たれている。したがって、従来のように磁界の
検出幅均等化のために基板4などによる高さ調整は行わ
れない。
【0035】次に動作について説明すると、大径ギア2
および小径ギア3側の各一のマグネット5,6とこれら
に対向する固定基板9上の各一のホール素子7,8との
距離を上記のように等しくすると、回転速度の違いによ
りホール素子7側の出力パルス幅は、他のホール素子8
の出力パルス幅に比較して、図3に示すように幅広とな
る。
【0036】このようにすれば、従来のようにマグネッ
トおよびホール素子間の距離を離して出力パルス幅を、
図3の点線で示すように狭くした場合に、マグネットの
温度特性等の変化により磁界の検出動作が確実に行えな
くなるという問題を解消できる。
【0037】例えば、大径ギア2の1回転に対して小径
ギア3を5.2回転すると、各マグネット5,6の磁界
の幅が同一であっても、小径ギア3は5.2倍のスピー
ドで回転するため、ホール素子8によるマグネット6の
磁界の検出幅を1とすると、ホール素子7によるマグネ
ット5の磁界の検出幅は5.2倍になる。
【0038】ところが、このようにマグネット5の磁界
の検出幅が5.2倍にも延びると、基準位置でないとき
の各ホール素子7,8による上記各検出幅に対応する出
力波形は、図4(a)に示すように、時間軸上で重なる
ことがない場合には問題がないとしても、図4(b)に
示すように、ホール素子8の出力パルスの一部にホール
素子7の幅広の出力パルスの一部に重なる場合があり、
このとき基準位置を検出したと誤判断されてしまう。つ
まり、基準位置の誤検出が行われてしまう。
【0039】ところで、大径ギア2側のホール素子7の
出力パルスがオンとなる時間T1と小径ギア3側のホー
ル素子8の出力パルスがオンとなる周期T2は、大径ギ
ア2および小径ギア3の回転速度に応じて変化する。
【0040】しかし、その時間T1と周期T2の比は、
回転速度が変化しても一定であるところから、この発明
では、この比を演算し、この比を利用して大径ギア2側
のホール素子7の出力パルスの中央位置までの時間を演
算し、この中央位置に小径ギア3側のホール素子8の出
力パルスが得られたとき基準位置が検出されたと判定で
きるようにしている。そして、これらの演算および判定
の各処理は、上記各ホール素子7,8の出力パルスを入
力とする図示しないマイクロプロセッサにより実行され
る。
【0041】図5は、かかるマイクロプロセッサによっ
て実行される基準位置設定のためのイニシャル処理の手
順を示すフローチャートであり、図6に示すように、大
径ギア2側のホール素子7の出力パルスがオンとしてい
る時間T1と小径ギア3側のホール素子8の出力パルス
がオンとなる周期T2との比を演算により求める。
【0042】まず、バッテリ電源のオンに続いて車高調
整等を行うためのモータ(図示しない)を駆動して(ス
テップS1)、ウォームネジ1を駆動し、これに噛合す
る大径ギア2および小径ギア3を回転させ、これらの各
ギア2,3に設けられたマグネット5,6が回転し、各
ホール素子7,8に図4(a),(b)に示すような出
力パルスを出力させる。
【0043】このため、マイクロプロセッサは、これの
内部に設けたタイマにこれらの各出力パルスにもとづい
て、大径ギア2のオンしている時間T1を計測させて
(ステップS2)、これと同時または前後して小径ギア
3の出力パルスが得られる(オンとなる)周期T2を計
測させる(ステップS3)。
【0044】続いて、マイクロプロセッサは、これらの
計測値T1,T2からこれらの比Kを、式K=T1/T
2により演算し(ステップS4)、この演算結果を、メ
モリ(図示しない)に記憶させておき、この後、モータ
の駆動を停止する(ステップS5)。なお、この比K
は、バッテリ電源のオン後のイグニッションオン時に車
高を変化させる場合に使用される。
【0045】次に、上記のようなイニシャル処理に続い
て、通常の車高調整を行う場合を図7および図8を参照
して説明すると、まず、モータによりウォームネジ1を
駆動させ、大径ギア2とともに小径ギア3を駆動させる
ことで、車高の変化が始まることになる。
【0046】そこで、マイクロプロセッサのタイマは、
小径ギア3の図8に示すような周期T3を計測し(ステ
ップS6)、この周期T3とイニシャル処理時に算出し
た比Kとにもとづいて、大径ギア3側のホール素子7の
出力パルスがオンしている時間の中央位置までの時間T
Sを、式TS=(T3×K)/2により演算する(ステ
ップS7)。
【0047】このときのオン周期T3の値は、車高調整
開始時は大きく、回転速度が安定するにつれて小さくな
るため、大径ギア2側のホール素子7の出力パルスがオ
ンとなるまで(ステップS8)、時間TSを算出し続け
るものとする。
【0048】こうしておいて、大径ギア2側のホール素
子7がオンとなる出力パルスを出力すると、マイクロプ
ロセッサは、時間TSを待って(ステップS9)小径ギ
ア側のホール素子8が出力パルスを出力しているか否か
を見る(ステップS10)。この様子は、図8のタイム
チャートに矢印で示してある。
【0049】そして、その時間TS経過時に、ホール素
子8の出力パルスが得られた場合には、大径ギア2に対
して、小径ギア3が基準位置(中車高位置に対応)にあ
ると判定することができる。
【0050】従って、図4(b)に示すように、大径ギ
ア2側におけるホール素子7の出力パルスの立上りや立
下り時に小径ギア3側のホール素子8の出力パルスがオ
ンとなっていても、基準位置の誤検出を行うことはな
い。
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、互いに直接またはウォームネジを介して噛合され、
かつ設定比で相対回転する小径ギアおよび大径ギアの回
転位置を検出する各一の回転位置センサを設けて、小径
ギアの回転位置センサの出力パルスが大径ギアの回転位
置センサの出力パルスの中央にあるタイミングを、小径
ギアおよび大径ギア相互の基準位置とするように構成し
たので、大径ギア側の回転位置センサの出力パルスの立
上りや立下り時に、小径ギア側の回転位置センサに出力
パルスが得られた場合にも、大径ギアに対して、小径ギ
アが基準位置にあると誤判定するのを回避でき、基準位
置の設定精度および判定精度を十分に高めることができ
るという効果が得られる。
【0052】また、基準位置の設定は単にマイクロプロ
セッサによるソフトウエア処理にて実行でき、各回転位
置センサによるマグネット磁界の検出幅を等しくした
り、大径ギア側の回転位置センサによる検出幅を狭くし
たりするというような特別の構成や調整作業の必要がな
く、構成の簡素化並びにローコスト化を実現できるとい
う効果が得られる。
【0053】また、請求項2の発明によれば、各一の回
転位置センサを、小径ギアおよび大径ギアの各々に設け
られたマグネットと、これらの各一のマグネットに対向
配置されたホール素子とから構成したので、特に、マグ
ネットが発生する磁界が大径ギア側と小径ギア側で異っ
た時間幅のパルス幅で検出され、かつ出力される場合に
も、大径ギアおよび小径ギア相互の基準位置の設定を簡
単に、かつローコストな構成にて実現できるという効果
が得られる。
【0054】また、請求項3の発明によれば、小径ギア
が大径ギアの歯数の約数にならず、かつ、大径ギアの基
準位置からの一方向への回転数で割り切れない歯数に設
定されるとしたので、設定された基準位置からの小径ギ
アの回転位置や回転方向を確実に検知でき、必要に応じ
回転異常の検知も行えるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態による基準位置設定装
置を示す概略側面図である。
【図2】図1に示す基準位置設定装置の平面図である。
【図3】大径ギア側および小径ギア側のマグネットとこ
れらと対向する各ホール素子との距離を異らせた場合
の、各ホール素子の出力パルス波形を示すタイムチャー
トである。
【図4】大径ギア側および小径ギア側のマグネットとこ
れらと対向する各ホール素子との距離を等しくした場合
の各ホール素子の出力パルスを示すタイムチャートであ
る。
【図5】この発明による基準位置設定時のイニシャル処
理手順を示すフローチャートである。
【図6】この発明における各ホール素子の出力パルスの
オン時間および出力パルスがオンとなる周期を示す出力
パルスのタイムチャートである。
【図7】この発明による基準位置設定手順を示すフロー
チャートである。
【図8】大径ギア側のホール素子の出力パルスの中心タ
イミングで小径ギア側のホール素子の出力パルスが発生
した状態を示すタイムチャートである。
【図9】従来の基準位置設定装置を示す概略側面図であ
る。
【図10】図9におけるホール素子の出力パルスおよび
マグネットの磁束密度の関係を示す波形図である。
【図11】図9におけるホール素子の出力パルスおよび
マグネットの磁束密度の関係を示す他の波形図である。
【符号の説明】
1 ウォームネジ 2 大径ギア 3 小径ギア 5,6 マグネット 7,8 回転位置センサとしてのホール素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直接またはウォームネジを介して
    噛合されて設定比で相対回転する小径ギアおよび大径ギ
    アと、これらの小径ギアおよび大径ギアの回転位置を検
    出する各一の回転位置センサとを有し、小径ギアの回転
    位置センサの出力パルスが大径ギアの回転位置センサの
    出力パルスの中央にあるタイミングを小径ギアおよび大
    径ギアの基準位置としてなることを特徴とする基準位置
    設定装置。
  2. 【請求項2】 各一の回転位置センサが小径ギアおよび
    大径ギアの各々に設けられたマグネットと、これらの各
    一のマグネットに対向配置されたホール素子とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の基準位置設定装置。
  3. 【請求項3】 小径ギアが大径ギアの歯数の約数になら
    ず、かつ、大径ギアの基準位置からの一方向への回転数
    で割り切れない歯数に設定されてなることを特徴とする
    請求項1に記載の基準位置設定装置。
JP17758997A 1997-06-18 1997-06-18 基準位置設定装置 Pending JPH1114303A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016194423A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 高砂熱学工業株式会社 位置検出方法、駆動装置及び制御弁の制御ユニット
CN116007666A (zh) * 2022-10-11 2023-04-25 江西省智成测控技术研究所有限责任公司 一种霍尔齿轮传感器脉冲细分、判向和回滞校正的实现方法

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