JPS6132179B2

JPS6132179B2 -

Info

Publication number: JPS6132179B2
Application number: JP53110674A
Authority: JP
Inventors: Kunihiro Saito
Original assignee: Ichikoh Industries Ltd
Current assignee: Ichikoh Industries Ltd
Priority date: 1978-09-11
Filing date: 1978-09-11
Publication date: 1986-07-25
Also published as: JPS5539808A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、自動車用の電動式リモートコントロ
ールミラーの自動変角制御回路に関するものであ
る。

自動車用のバツクミラーは、その運転者の通常
の走行時の後方確認に最も良いと思われる角度位
置（これをアイポイントという）に調整されてい
るが、例えば高束道路への進入時、追越の際の車
線変更時、車庫入れ、路肩の確認時などにはミラ
ーの角度を変更し度いことがある。

このような場合には、電動式リモートコントロ
ールミラーであれば運転者が任意に変角し得るの
であるが、実際の運転に際し、運転者がミラーを
目視し乍らスイツチを操作するのは大変危険であ
り、また視野変更が終つた後再び元の正確なアイ
ポイントに戻すことは困難であり、特に片手でハ
ンドル操作をし乍ら他方の片手でリモートコント
ロールミラーのスイツチ類を操作するということ
は実際上きわめて危険である。

かかる点を改善せんがため、変角時間設定用タ
イマーと停止時間設定用タイマーと復帰用タイマ
ーとを有するタイムシーケンス制御回路をリモー
トコントロールミラーの電動モータの回路に組込
み、スタートスイツチの投入により、前記変角時
間設定用タイマーに設定された時間だけ前記電動
モータを変角方向に駆動し、次いでその角度位置
で前記停止時間設定用タイマーに設定された時間
だけ停止し、次いで前記復帰用タイマーによつて
設定された時間だけ前記電動モータを逆方向に駆
動してミラーを元位置に自動復帰させることが提
案されている（特開昭49−135338合公報参照）。

しかし乍ら、前記の如く変角の往きも帰りもタ
イマーにより制御すると、その往きの角度と復帰
の角度とに僅か乍らも誤差が生ずるおそれがあ
り、ただ１回の操作であればそれ程でもないが、
自動変角復帰を何回が重ねるうちに次第にその誤
差が累積されて正確なアイポイントに復帰させる
ことが不可能となる。

また、方向指示スイツチをオンしてミラーを変
角した際、角度検出器によりその変角度を検出し
て角度記憶部に記憶させておき、方向指示スイツ
チを元に戻すと角度記憶部に記憶していた角度分
だけモータを逆回転させて通常のアイポイントに
戻すようにしたものが提案されている（特開昭51
−69841号公報参照）。

しかし、この方法は、変角の都度ミラーの変角
度を記憶させる必要があるので、回路が複雑かつ
高価となるばかりでなく、変角度の検出は極めて
微妙であつて正確なアイポイントへ復帰せしめる
ことは困難である。

さらに、ミラーの角度に対応した信号を出力す
るミラー角度検出装置と、そのミラー角度検出装
置の出力信号を記憶するミラー角度記憶装置と、
前記ミラー角度検出装置とミラー角度記憶装置と
の出力信号を比較する比較装置を具備し、角度変
更後の指令で前記比較装置によりミラー角度検出
信号とミラー角度記憶装置の信号とを比較してミ
ラーをアイポイントに復帰させるようにしたもの
が先願発明としてある（特開昭54−96056号公
報、特開昭53−133837号公報参照）。

しかし乍ら、上記の如き先願発明のミラー角度
記憶装置は、ミラーの角度に基づく電圧をコンデ
ンサ等により記憶するもので、このような記憶装
置は、温度変化や電源電圧変動などに対し、信頼
性が低く、性能を向上しようとすると極めて複雑
な回路を必要とする。

本発明は、かかる点を改善せんがためになされ
たもので、モータの回転数を検出し、その検出値
と変角度設定回路に設定した設定値とを比較して
ミラー駆動制御回路を自動制御するように構成
し、変角の往きも復帰時にも検出されたモータの
回転数によつて自動停止させるように構成し、以
つてタイマーによる復帰の如き誤差の累積を防止
すると共に、簡単な回路構成により極めて正確な
アイポイントへ復帰させることができるようにし
たものである。

以下本発明の実施の一例を添付図面について説
明する。

第１図は本発明自動変角制御装置のブロツク図
であつて、１は操作回路、２は停止時間設定用タ
イマー回路、３は変角度設定回路、４はカウンタ
ー回路、５は比較（一致）回路、６は論理回路、
７は波形整形回路、８はモータの回転数検出装
置、９はミラー駆動制御回路、１０は電動式リモ
ートコントロールミラー、１１はその手動スイツ
チである。

本発明においては、操作回路１のスタートスイ
ツチを投入すると、ミラー駆動制御回路９を駆動
してミラーを所望の方向に傾け、その間モータ回
転数検出装置８によりモータの回転数を引続き検
出し、その検出値波を形整形回路７を介しカウン
ター回路４に入力させ、そのカウンター回路４の
出力と変角度設定回路３の設定値とを比較（一
致）回路５において比較し、両者が一致した瞬間
に論理回路６を介しミラー駆動制御回路９を停止
させ、復帰時も同様にモータの回転数を検出して
往きと同一の回転数に達したとき自動的に停止さ
せる如くする。

このように、本発明においては、変角の往きも
帰りもモータの回転数（速度ではない）を検出し
て自動的に停止させるので、従来のタイムシーケ
ンス制御のような誤差を生ずるおそれが全くな
く、常に極めて正確なアイポイントへ復帰させる
ことができる。

また、本発明においては、第１図に示すよう
に、変角時の停止時間をタイマー２によつて設定
することもできるが、操作回路１に復帰スイツチ
を設けておき、その復帰スイツチを押すことによ
り変角位置にあつたミラーをアイポイントへ戻す
こともでき、このような復帰スイツチを使用する
と、ミラーの変角停止時間を任意所望の如くする
ことができる。

第２図はａ，ｂ前記変角度設定回路の一例を示
す部分図である。すなわち、第１図のカウンター
回路４の出力はハイレベルまたはローレベルで出
力されるので、変角設定回路３には所定の回転数
を検出したときハイまたはローレベルの出力が出
るように設定しておけばよい。なお、第２図ａは
ハイレベル出力を、第２図ｂはローレベル出力を
夫々示す。

本発明に使用するモータの回転数検出装置は
種々のものが考えられるが、その一例を第３図ａ
乃至ｄに示す。すなわち、第３図ａに示すもの
は、モータ１２の回転軸（またはこれと連動する
軸）に回転板１３を固定し、その回転板の円周部
に一定のビツチで切欠部（または孔）を設け、そ
の切欠部を挾んで発光素子１４と受光素子１５と
を対向配置し、光を利用して回転数を検出すべく
なしたものである。また、同図ｂに示すものは、
回転板１３に永久磁石１６を固定し、これに対し
ホール素子などの磁電変換素子１７を対向配設
し、磁気を利用して回転数を検出すべくなしたも
のである。また、同図ｃに示すものは、モータ軸
に回転カム１８を取付け、これに対しマイクロス
イツチ１９を対向配置し、機械的に回転数を検出
すべくなしたものである。さらに同図ｄに示すも
のは、モータ１１にタコゼネレータ２０を連結
し、タコゼネレータにより回転数を検出すべくな
したものである。

第４図は本発明装置の実施の一例を示す回路図
である。

同図において、M₁は右側の電動式リモートコ
ントロールミラーのモータ、S₁はその右側ミラー
の上下または左右方向を決めるためのクラツチを
断続するソレノイド、M₂，S₂は左側のミラー用
モータおよびソレノイドである。

SWA，SWB，SWCは夫々スタートスイツチ
で、例えば、SWAは右側のミラーを右横方向に
変角するもの、SWBは左側のミラーを左横方向
に変角するもの、SWCは左側のミラーを下向き
に変角するものとする。２１Ａ，２１Ｂ，２１Ｃ
は夫々スタートスイツチの投入により動作する自
己保持回路、OR₁〜OR₃はオア回路、２２−１，
２２−２，２２−３，２２−４は夫々トリガー回
路、２３−１，２３−２は夫々リセツト回路、２
４は自己保持回路、AND１〜AND６はアンド回
路、OR₁〜OR₃はオア回路、NOR１，NOR２は
ノア回路、INVはインバータ回路、２５は増幅回
路である。なお、第４図において第１図と同一部
分には同一符号を付してある。

次に、第４図についてその動作を説明する。

先づ、手動スイツチ１１でミラーを自己のアイ
ポイントに設定しておく。

この状態で、例えば右側のミラーを右方向へ振
り度い場合には、スタートスイツチSWAを押
す。

すると、自己保持回路２１Ａがオンして自己保
持し、その信号によりオア回路OR１を経てトリ
ガー回路２２−３を働かせ、そのトリガー信号に
より自己保持回路２４をオンして自己保持する。
このようにして自己保持回路２１Ａ，２４および
比較（一致）回路の出力がすべてハイレベルにな
ると、アンド回路、AND１の出力はハイレベル
となり、トランジスタTr₃，Tr₈のベースにはそ
れぞれ抵抗R₂、ダイオードD₃と抵抗R₅を経てハ
イレベルの電圧が印加されてトランジスタTr₃，
Tr₈をオンさせ、従つてトランジスタTr₄にベー
スに電流が流れてトランジスタTr₄をオンさせ、
これにより右側ミラーのモータM₁が正転してミ
ラーを右方向へ傾ける。

このようにしてモータM₁が正転すると、その
回転数を回転数検出装置８によつて検出し、オア
回路OR₃、増幅回路２５、波形整形回路７を経て
整然としたパルス信号となり、カウンター回路４
へ入力し、後述のように変角度設定回路３の設定
値とカウンター回路４でのカウントが一致するま
でミラーを右方向へ変角させる。

第５図ａは前記変角度設定器３、カウンター回
路４、比較（一致）回路５の一例を示す回路図、
第５図ｂは変角設定値を７とした場合の動作波形
を示すものである。カウンター回路４には前記の
如くしてモータの回転数に対応するクロツクパル
スClが入力されており、その入力に対応して
Q₁，Q₂，Q₃が出力される。変角度設定回路３の
３つの出力P₁，P₂，P₃は夫々ハイレベルである。
入力パルス信号が１から６までの間は各対応する
出力レベルすなわちQ₁とP₁、Q₂とP₂、Q₃とP₃は
一致しないので、比較（一致）回路５の出力はハ
イレベルであるが、７つ目のパルス信号が入力し
終つた瞬間に各対応するレベルがすべて一致する
ので、比較（一致）回路５の出力はローレベルと
なり、アンド回路AND１の出力をローレベルに
切替えてミラー駆動制御回路９をオフさせ、モー
タM₁をその位置において停止させる。（なお、前
記変角度設定回路の設定値は説明の便宜上７と仮
定したもので、実際にはこれよりはるかに大きい
値となるのは勿論である。）アンド回路AND１の出力はノア回路NOR１の
入力となつているので、前記の如くしてアンド回
路AND１の出力がハイレベルからローレベルに
なると、その瞬間にトリガー回路２２−２を働か
せ、タイマー回路２をオンさせ、そのタイマー回
路が計時終了するまでミラーの停止状態を保つ。

タイマー回路２の計時終了すると、その瞬間に
トリガー回路２２−１が働き、リセツト回路２３
−１を働かせる。このリセツト信号は、オア回路
OR２を経て自己保持回路２４とカウンタ回路４
をリセツトする。自己保持回路２４がオフする
と、その出力はローレベルとなり、インバータ回
路INVの出力はハイレベルとなる。また、カウン
ター回路４がリセツトされると比較（一致）回路
の出力は再びハイレベルとなる。このため、今度
はアンド回路AND２の出力がハイレベルとな
り、トランジスタTr₅，Tr₆のベースにはそれぞ
れ抵抗R₃、ダイオードD₁と抵抗R₄を経てハイレ
ベルの電圧が印加され、トランジスタTr₅，Tr₆
をオンさせ、従つてトランジスタTr₇をオンさせ
て右側ミラーのモータM₁を逆転し、ミラーをア
イポイントの方向へ戻す。この場合も前記と同様
にしてモータM₁の回転数をカウントし、その値
と変角度設定器３の設定値が一致すると比較（一
致）回路５の出力はローレベルとなつてモータ
M₁を自動的に停止させる。また、同時に、アン
ド回路AND２の出力はノア回路NOR２の入力と
なつているので、アンド回路AND２の出力がハ
イレベルからローレベルになる瞬間にトリガー回
路２２−４を働かせ、リセツト回路２３−２を動
作させて自己保持回路２１Ａおよびカウンタ回路
４をリセツトし、一連の動作を終了する。

以上のように、スイツチSWAを押すことによ
り、ミラーを設定角度だけ右へ変角し、タイマー
回路によつて設定した時間だけ停止した後、自動
的にかつ正確なアイポイントへ戻す。

スイツチSWB、同SWCを押した場合について
も、同様に、それぞれ左側のミラーを左方向ある
いは下方向に変角し、一旦停止した後自動的に元
のアイポイントへ戻す。

また、リセツト回路２３−１、トリガー回路２
２−１、タイマー回路２、トリガー回路２２−
２、ノア回路NOR１を取り外し、その代りに、
オア回路OR２の一方の入力側に第６図に示すよ
うに復帰スイツチ２６を接続しておけば、ミラー
が停止した後この復帰スイツチ２６を押すことに
より前述と同様にしてミラーをアイポイントへ戻
すことができる。すなわち、この場合は、ミラー
の停止時間を任意の長さにすることができるの
で、実用上から云うとタイマーによる停止時間の
設定より便利である。

以上述べたように、本発明においては、変角の
往きも帰りもモータの回転数を検出してその回転
数に対応する信号を出力させ、そのモータの回転
数と変角度設定器の設定値とを比較し、両者が一
致した瞬間にモータを停止させるようにしたの
で、タイマーにより時間的に制御する場合のよう
な誤差が生ずるおそれが全くなく、何度使用して
も常に正確なアイポイントへ復帰させることがで
きる。

また、本発明においては、モータの回転数と変
角度設定器の設定値とを直接比較すので、往きの
モータの回転数を記憶する必要がなくなり、それ
だけ回路が簡素化され、コストを低減することが
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の実施の一例を示すもので、
第１図はブロツク図、第２図は変角度設定器の一
部の回路図、第３図ａ〜ｄはモータの回転数検出
装置の説明図、第４図は具体例を示す回路図、第
５図ａはモータ回転数のカウンタと変角度設定器
および比較回路の具体例を示す回路図、同図ｂは
その動作波形図、第６図は他の実施例を示す一部
の回路図である。１……操作回路、２……タイマー回路、３……
変角度設定器、４……カウンタ回路、５……比較
（一致）回路、６……論理回路、７……波形整形
回路、８……モータ回転数検出装置、９……ミラ
ー駆動制御回路、１０……電動式リモートコント
ロールミラー、１１……手動スイツチ。

Claims

【特許請求の範囲】１操作回路と、ミラー駆動制御回路と、変角度
設定回路と、電動式リモートコントロールミラー
の駆動用モータの回転数検出装置と、その回転数
検出装置により検出されたモータの回転数に基づ
く検出値を前記変角度設定回路に設定した設定値
とを比較して前記ミラー駆動制御回路を制御する
回路とよりなり、前記操作回路のスタートスイツ
チを投入すると、前記変角度設定回路に設定して
いる回転数だけモータを回転駆動してミラーを変
角させた後自動的に停止し、次いで或る時間停止
した後再び前記変角度設定回路に設定している回
転数だけモータを逆回転させてミレーを原位置に
復帰せしめる如く構成したことを特徴とする電動
式リモートコントロールミラーの自動変角制御装
置。２ミラー変角時の停止時間をタイマーによつて
設定し、該タイマーの計時終了によつてモータを
復帰方向に駆動すべくなした特許請求の範囲第１
項に記載の電動式リモートコントロールミラーの
自動変角制御装置。３操作回路内に復帰スイツチを設け、この復帰
スイツチを押すことによりモータを復帰方向に駆
動すべくなし、変角時の停止時間を任意に設定し
うるようにしたことを特徴とする特許請求範囲第
１項に記載の電動式リモートコントロールミラー
の自動変角制御装置。