JPH11142615A - ブラックマスク、カラーフィルター及び液晶ディスプレイ - Google Patents

ブラックマスク、カラーフィルター及び液晶ディスプレイ

Info

Publication number
JPH11142615A
JPH11142615A JP9305594A JP30559497A JPH11142615A JP H11142615 A JPH11142615 A JP H11142615A JP 9305594 A JP9305594 A JP 9305594A JP 30559497 A JP30559497 A JP 30559497A JP H11142615 A JPH11142615 A JP H11142615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black mask
chromium
film
light
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9305594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Yoshida
一明 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
STI TECHNOLOGY KK
Original Assignee
STI TECHNOLOGY KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by STI TECHNOLOGY KK filed Critical STI TECHNOLOGY KK
Priority to JP9305594A priority Critical patent/JPH11142615A/ja
Priority to US09/184,955 priority patent/US6285424B1/en
Priority to TW087118384A priority patent/TW416012B/zh
Priority to KR1019980047166A priority patent/KR19990045007A/ko
Publication of JPH11142615A publication Critical patent/JPH11142615A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面反射率及びエッチング特性を向上可能な
ブラックマスク、これを用いたカラーフィルター及び液
晶ディスプレイを提供する。 【解決手段】 本ブラックマスクは、クロム、モリブデ
ン、タングステン、ニッケル及びゲルマニウムからなる
群から選ばれた少なくとも1種の異種の金属の酸化物、
窒化物、炭化物、酸化窒化物、酸化炭化物、窒化炭化
物、又は酸化窒化炭化物からなり、且つ、組成の異なる
第1及び第2反射防止膜3,4と、クロム、モリブデ
ン、タングステン、ニッケル、及びゲルマニウムからな
る群から選ばれた少なくとも1種の金属からなる遮光膜
5とを、膜の少なくともいずれか1つがクロムを含むよ
うに透明基板2上に順次積層してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラックマスク、
カラーフィルター及び液晶ディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】STN方式あるいはTFT方式のカラー
液晶ディスプレイは、液晶層に対向する位置にカラーフ
ィルターを備えている。カラーフィルターは、複数の開
口を有するブラックマスクによって分離された着色樹脂
を有しており、このブラックマスクの特性が液晶ディス
プレイの視認性を左右する。従来のブラックマスクは、
特開平8−179301号公報、特開平8−36171
号公報、特開平9−243801号公報等に記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液晶ディスプレイに用
いられるカラーフィルターでは、パネルの視認性を向上
させるため、その構成要素の一つであるブラックマスク
表面での光反射率、及び可視波長領域での反射率の波長
依存性を低減させる、すなわち、反射率の波長特性を十
分に小さくする(各波長における反射率の振れ幅を小さ
くする)ことが求められる。
【0004】上記特開平8−179301号公報に記載
のブラックマスクは、全ての層が同種の金属を含んで構
成されている。すなわち、同公報に記載のブラックマス
クは、第1クロム系反射防止膜と、第2クロム系反射防
止膜と、クロム系遮光膜とを順次積層してなる。より詳
細には、第1クロム系反射防止膜は、Cr、O、N及び
Cを含んでおり、第2クロム系反射防止膜はCr、N、
O及びCを含んでおり、クロム系遮光膜は金属クロムの
みを含んでいる。しかしながら、このブラックマスクの
表面反射率の波長依存性は依然として大きく、反射率も
十分には低減されていない。
【0005】また、上記特開平8−36171号公報に
記載のブラックマスクにおける第1クロム系反射防止膜
はクロム及び酸素が主成分であり、第2クロム系反射防
止膜はクロム及び窒素が主成分であり、遮光膜は金属ク
ロムが主成分であるが、これらの膜のエッチング速度に
はかなりの差がある。その値は成膜時の条件によって変
化するが、金属クロムが主成分の遮光膜を硝酸第2セリ
ウムアンモニウム等のエッチング溶液を用いてウエット
エッチングする際のエッチング速度を1とした場合、ク
ロム及び酸素が主成分の第1クロム系反射防止膜のエッ
チング速度は略0.5以下であり、クロム及び窒素が主
成分の第2クロム系反射防止膜のエッチング速度は略5
以上である。したがって、上記3層構造のブラックマス
クをウエットエッチングした場合、これらの各膜のエッ
チング速度差のために、精密なパターンを形成すること
ができない。
【0006】また、特開平9−243801号公報に記
載のブラックマスクはクロム成分を含んでいないが、3
層構造のウエットエッチングの場合、同様に精密なパタ
ーンの形成において必ずしも十分なものではない。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、製造時のエッチング性を向上さ
せることができるとともに、上記従来技術で形成された
ブラックマスクの特性を大きく上回り、可視領域全体で
反射率の低く、且つ、反射率の波長依存性が小さいブラ
ックマスク、鮮明な画像が得られるカラーフィルター及
び液晶ディスプレイを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るブラックマ
スクは、クロム、モリブデン、タングステン、ニッケル
及びゲルマニウムからなる群から選ばれた少なくとも1
種の異種の金属の、酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化
物、酸化炭化物、窒化炭化物、又は酸化窒化炭化物から
なり、且つ、組成の異なる第1及び第2反射防止膜と、
クロム、モリブデン、タングステン、ニッケル、及びゲ
ルマニウムからなる群から選ばれた少なくとも1種の金
属からなる遮光膜とを、前記膜の少なくともいずれか1
つがクロムを含むように透明基板上に順次積層してな
る。特に、第1反射防止膜はクロム化合物からなり、第
2反射防止膜はモリブデン化合物又はタングステン化合
物からなり、遮光膜はクロムからなることが好ましい。
【0009】本発明に係るブラックマスクは、製造時の
エッチング性を向上させることができるとともに、上記
従来技術で形成されたブラックマスクの特性を大きく上
回り、可視領域全体で反射率及びその波長依存性を低減
させることができる。
【0010】本発明に係るカラーフィルターは、このよ
うなブラックマスクと、ブラックマスクの複数の開口内
に配置された着色樹脂とを備える。このカラーフィルタ
ーは、ブラックマスクが開口内に配置された着色樹脂を
分離するので、着色樹脂を透過する光を分離する。透明
基板を介してブラックマスクに照射される光の反射率及
び反射率の波長依存性は小さいため、着色樹脂を透過し
た光に対する反射光の比率を低減させることができ、着
色樹脂を透過した光の視認性を向上させることができ
る。
【0011】本発明に係る液晶ディスプレイは、このカ
ラーフィルターを備える第1基板と、複数の電極を備え
る第2基板と、第1及び第2基板間に挟持され、電極に
所定の電位を印加することにより、ブラックマスクの複
数の開口に対向する領域毎にその配向を変化させること
ができる液晶層とを備えることを特徴とする。この液晶
ディスプレイにおいては、電極に所定の電位を印加する
ことにより、液晶層のブラックマスクの複数の開口に対
向する領域毎に配向を変化させることができるため、液
晶層に入力される光の光量をブラックマスクの開口毎に
制御することができる。ブラックマスクの開口内には、
着色樹脂が配置されているので、上記領域毎に着色樹脂
に対応した波長成分の光を発することができる。この液
晶ディスプレイのカラ−フィルタは、着色樹脂を透過し
た光の視認性を向上させることができため、この液晶デ
ィスプレイに鮮明な画像を表示することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ブラックマスクについて、ブラックマスクを有するカラ
ーフィルター1を用いて説明する。なお、同一要素には
同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0013】図1はカラーフィルター1を示す斜視図で
ある。カラーフィルター1は、透明ガラス基板2と、透
明ガラス基板2上に順次堆積された第1反射膜防止膜
3、第2反射防止膜4及び遮光膜5からなるブラックマ
スクBM(ブラックマトリクス)と、ブラックマスクB
M上に形成されたオーバーコート層6と、オーバーコー
ト層6上に形成された透明電極7とを備える。さらに、
透明ガラス基板2の裏面側には、偏光板8が取付けられ
ている。
【0014】本ブラックマスクBMは、透明基板2上に
順次形成され、互いに組成の異なる異種の金属化合物か
らなる第1及び第2反射防止膜3,4と、第2反射防止
膜4上に形成された遮光膜5とを備え、上記膜3,4,
6の少なくともいずれか1つはクロム(Cr)を含んで
いる。
【0015】図6〜図10は、各膜に用いることができ
る材料を示す表である。添え字X,Y,Z,A,B,C
は各対応非金属元素の金属元素(Cr、Mo、W、Ni
又はGe)に対する原子数比を示す。
【0016】第1反射防止膜3は、クロム(Cr)、モ
リブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(N
i)及びゲルマニウム(Ge)からなる群から選ばれた
少なくとも1種の金属の酸化窒化物、酸化炭化物、又は
酸化窒化炭化物を含む。
【0017】第2反射防止膜4は、第1反射防止膜3で
選ばれた金属とは異なる金属を含み、好ましくはCr、
Mo、W、Ni及びGeからなる群から選ばれた少なく
とも1種の金属の酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化
物、酸化炭化物、窒化炭化物、又は酸化窒化炭化物を含
む。
【0018】第1反射防止膜3及び第2反射防止膜4の
膜厚は、反射光を低減させるためには、5〜200nm
であることが好ましく、反射光及びその波長依存性を低
減させる観点からは、20〜60nmであることが好ま
しい。
【0019】遮光膜5の材料は、可視光を遮光し、かつ
第1反射防止膜3及び第2反射防止膜4に使用した金属
と異なった金属であればよく、Cr、Mo、W、Ni又
はGe等の金属を含むものを用いることができる。遮光
膜5の膜厚は、可視光を遮光すれば特に制限はないが、
遮光の性能及び製造のスループットの観点から、20〜
500nmが好ましく、より好ましくは50〜150n
mである。
【0020】第1及び第2反射防止膜3,4は互いに組
成の異なる異種の金属化合物からなるため、その屈折率
及び消衰係数を反射防止をなすように設定して反射率の
波長依存性を低減しつつも、これらの膜のエッチング速
度を揃えることができる。また、従来、遮光膜及び第1
並びに第2反射防止膜が同一金属であるCrを含む場合
には各膜のエッチング速度を揃えることができなかった
が、本形態の第1反射防止膜3は、第2反射防止膜4に
含まれる金属とは異なる金属を含むので、そのエッチン
グ速度を第2反射防止膜4のそれと揃えることができ
る。
【0021】特に、第1反射防止膜3はクロム化合物か
らなり、第2反射防止膜4はモリブデン化合物又はタン
グステン化合物からなり、遮光膜5はクロムからなるこ
とが好ましい。さらに好ましくは、第1反射防止膜3/
第2反射防止膜4/遮光膜5の構成材料が、(1)Cr
XYZ/WOABC/Crである場合、そのエッチ
ング速度を近接させ、精密なパターンを得ることができ
る。すなわち、Crのエッチング速度を1とした場合、
第1及び第2反射防止膜3,4及び遮光膜5を構成する
材料のエッチング速度はすべて1以下である。また、各
膜の原子数比を、屈折率及び消衰係数を反射防止膜の原
理に従って反射防止をなすように設定することにより、
反射率の波長依存性を低減させることができる。
【0022】また、第1反射防止膜3/第2反射防止膜
4/遮光膜5の構成材料が、(2)CrOXY/MoO
AB/Crである場合、(3)CrOXY/WOAB
Crである場合も、そのエッチング速度を近接させ、精
密なパターンを得ることができる。
【0023】以上のように、本実施の形態に係るブラッ
クマスクは、製造時のエッチング性を向上させることが
できるとともに、上記従来技術で形成されたブラックマ
スクの特性を大きく上回り、可視領域全体で反射率及び
その波長依存性を低減させることができる。
【0024】図2は、図1に示したカラーフィルター1
のX−X矢印断面図である。ブラックマスクBMは複数
の開口を有しており、隣接する3つの開口内には、それ
ぞれ異なった色の樹脂が光学フィルタとして充填されて
いる。すなわち、着色樹脂Rは、赤色に着色された樹脂
であって、フォトレジストに赤色の顔料等の色素を含有
させて硬化させたものであり、着色樹脂Gは、緑色に着
色された樹脂であって、フォトレジストに緑色の顔料等
の色素を含有させて硬化させたものであり、着色樹脂B
は、青色に着色された樹脂であって、フォトレジストに
青色の顔料等の色素を含有させて硬化させたものであ
る。このカラーフィルター1は、ブラックマスクBMが
開口内に配置された着色樹脂R,G,Bを分離するの
で、着色樹脂R,G,Bを透過する光が分離される。透
明基板2を介してブラックマスクBMに照射される光の
反射率及び反射率の波長依存性は十分に低減されるの
で、色樹脂R,G,Bを透過した光に対する反射光の比
率を低減させることができ、色樹脂R,G,Bを透過し
た光の視認性を向上させることができる。
【0025】次に、上記実施の形態に係るカラーフィル
ター1の製造方法について説明する。
【0026】本カラーフィルター1を製造するために
は、まず、可視光に対して透明な透明ガラス基板2を用
意し、透明基板2の表面上に、第1反射防止膜3、第2
反射防止膜4及び遮光膜5を順次堆積する。
【0027】第1反射防止膜3は、反応性スパッタリン
グ法を用いて形成される。すなわち、透明基板2を図示
しないチャンバ内に配置した後、透明基板2に対向する
位置にターゲットとして、金属又は合金を配置する。次
に、チャンバ内を第1の圧力P1以下に減圧した後、必
要に応じて不活性ガス(希ガス)としてのアルゴンガス
をチャンバ内に導入し、さらに、ターゲットの金属(C
r,Mo,W,Ni又はGe)と化合させるための反応
ガス(酸素ガス、窒素ガス、及び二酸化炭素ガスの少な
くともいずれか1つは又はこれらの組合わせ)をチャン
バ内に導入し、チャンバ内の圧力を第2の圧力P2に保
持する。さらに、透明基板2の温度を測定しながら、基
板2の温度を第1の温度T1に保持しつつ、第1のスパ
ッタパワーW1をチャンバ内の雰囲気に加え、プラズマ
を発生させてターゲット基板に照射し、ターゲット基板
の金属をスパッタリングし、スパッタされた金属原子又
は分子とチャンバ内に導入された反応ガスとの反応によ
って、透明基板2上に第1反射防止膜3を形成する。
【0028】ここで、第1の圧力P1は、1.5Pa以
下であり、より好ましくは0.1Pa以下である。第2
の圧力P2は、0.1Pa〜2.0Paであるが、 好ま
しくは0.1Pa〜1.0Paである。なお、第1の温
度T1は、室温(約20℃)〜500℃であり、好まし
くは室温〜350℃であり、より好ましくは室温〜15
0℃である。また、第1反射防止膜3の形成時に投入す
る第1のスパッタパワーW1は、0.5W/cm2以上〜
20W/cm2以下であるが、好ましくは1W/cm2
上〜10W/cm2以下である。この際のスパッリング
の速度、時間に特に制限はないが、目的とする膜厚を得
る時間として10秒以上1時間以内が例示され、30秒
以上20分以内が好ましい。
【0029】第2反射防止膜4も反応性スパッタリング
法を用いて形成される。すなわち、第2反射防止膜4
は、第1反射防止膜3の形成後、基板2をチャンバから
取り出すことなく、チャンバ内の圧力が第3の圧力P3
以下になるまでチャンバ内の気体を排気した後、不活性
ガス(希ガス)としてのアルゴンガスをチャンバ内に導
入し、さらに、ターゲットの金属(Cr,Mo,W,N
i又はGe、但し第1反射防止膜3の作製時に使用した
金属とは異なる)と化合させるための反応ガス(酸素ガ
ス、窒素ガス、及び二酸化炭素ガスの少なくともいずれ
か1つ又はこれらの組み合わせ)をチャンバ内に導入
し、チャンバ内の圧力を第4の圧力P4に保持する。さ
らに、透明基板2の温度を測定しながら、基板2の温度
を第2の温度T2に保持しつつ、第2のスパッタパワー
2をチャンバ内の雰囲気に加え、プラズマを発生させ
てターゲット基板に照射し、ターゲット基板の金属をス
パッタリングし、スパッタされた金属原子又は分子とチ
ャンバ内に導入された反応ガスとの反応によって、第1
反射防止膜3上に第2反射防止膜4を形成する。
【0030】ここで、第3の圧力P3は、1.5Pa以
下であり、より好ましくは0.1Pa以下である。第4
の圧力P4は、0.1Pa〜2.0Paであるが、 好ま
しくは0.1Pa〜1.0Paである。なお、第2の温
度T2は、室温(約 20℃)〜500℃であり、好まし
くは室温〜350℃であり、より好ましくは室温〜15
0℃である。また、第2反射防止膜4の形成時に投入す
る第2のスパッタパワーW2は、0.5W/cm2以上〜
20W/cm2以下であるが、好ましくは1W/cm2
上〜10W/cm2以下である。この際のスパッリング
の速度、時間に特に制限はないが、目的とする膜厚を得
る時間として10秒以上1時間以内が例示され、30秒
以上20分以内が好ましい。
【0031】遮光膜5は、第2反射防止膜4の形成後、
チャンバ内の圧力が第5の圧力P5以下になるまでチャ
ンバ内の気体を排気した後、チャンバ内にアルゴンガス
を、チャンバ内の圧力が第6の圧力P6になるまで導入
する。次に、基板2の温度を第3の温度T3に保持しつ
つ、第3のスパッタパワーW3をチャンバ内の雰囲気に
加え、プラズマを発生させてターゲット基板に照射し、
ターゲット基板の金属(Cr、 Mo、W,Ni又はG
e)をスパッタリングし、スパッタされた金属原子又は
分子を第2反射防止膜4上に堆積することによって、遮
光膜5を形成する。
【0032】ここで、第5の圧力P5は、1.5Pa以
下であり、より好ましくは0.1Pa以下である。第6
の圧力P6は、0.1Pa〜2.0Paであるが、好ま
しくは0.1Pa〜1.0Paである。なお、第3の温
度T3は、室温(約 20℃)〜500℃であり、好まし
くは室温〜350℃であり、より好ましくは室温〜15
0℃である。また、遮光膜5の形成時に投入する第3の
スパッタパワーW3は、0.5W/cm2以上20W/c
2以下であるが、好ましくは、1W /cm2以上10
W/cm2以下である。この際のスパッリングの速度、
時間に特に制限はないが、目的とする膜厚を得る時間と
して10秒以上1時間以内が例示され、20秒以上30
分以内が好ましい。
【0033】なお、第1反射防止膜3、第2反射防止膜
4、及び遮光膜5は、上記のようなスパッタリング法の
他、CVD法や蒸着法を用いて形成してもよい。
【0034】次に、ポジ型のフォトレジストを遮光膜5
の露出表面上に塗布し、プリベーク後、フォトレジスト
に複数の開口を有するパターンを光照射し、フォトレジ
ストを感光させた後、フォトレジストの感光領域を有機
溶剤を用いて溶解することにより現像し、ポストベーク
を行うことにより、複数の開口を有するフォトレジスト
層を遮光膜5上に形成する。なお、金属化合物の組合わ
せによっては、膜剥離が発生する場合があるが、これは
各膜の成膜条件、ポジ型フォトレジストの塗布条件の変
更により改善できる。
【0035】さらに、フォトレジスト層をマスクとし
て、所定のエッチング液をフォトレジスト層の開口直下
の遮光膜5、第2反射防止膜4、第1反射防止膜3に接
触させて、これらの接触領域をエッチングし、エッチン
グの終了後、フォトレジスト層を有機溶剤を用いて遮光
膜5上から除去し、複数の開口を有するブラックマスク
BMを形成する。なお、上記(1)〜(3)の構造のブ
ラックマスク製造においては、エッチング液として、硝
酸第2セリウムアンモニウムを主成分としたエッチング
液等を使用することが好ましく、この場合、遮光膜5、
第2反射防止膜4、第1反射防止膜3を同時にエッチン
グすることが可能である。
【0036】次に、赤色の顔料を含むことにより、赤色
に着色されたネガ型のフォトレジストを、基板2の上方
に配置されたディスペンサからブラックマスクBM上に
供給し、ブラックマスクBMの全ての開口内に充填す
る。
【0037】しかる後、赤色フォトレジストの塗布され
た基板2をプリベークし、均一な厚みを有する赤色フォ
トレジスト層を形成する。なお、プリベークの前に、赤
色フォトレジスト層の厚みが均一になるように、基板2
を、その厚み方向を回転軸として回転させてもよい。
【0038】次に、ブラックマスクBMのマトリクス状
に配置された開口の行方向及び列方向に対して3つおき
であって、対角方向に対して隣接する開口領域上のみに
赤色フォトレジストが残留するように露光し、非感光領
域の赤色フォトレジストを有機溶剤を用いて除去した
後、ベーキングを行い、ブラックマスクBMの所定の開
口内に赤色の樹脂Rを形成する。
【0039】さらに、赤色のフォトレジストに代えて、
緑色に着色されたフォトレジスト及び青色に着色された
フォトレジストを用い、赤色の樹脂Rの形成工程と同様
の方法を用いて、ブラックマスクBMの所定の開口内に
緑色の樹脂G及び青色の樹脂Bを形成する。各着色樹脂
R,G,Bは、ブラックマスクBMの開口の行方向及び
列方向に対して3つおきであって、対角方向に対して隣
接するように配置されている。
【0040】次に、着色樹脂R,G,B上に、その表面
が均一になるようにオーバーコート層6を堆積し、さら
に、オーバーコート層6上に透明電極7を堆積し、最後
に透明基板2の裏面側に偏光板8を取付けて、図1に示
したカラーフィルター1が完成する。
【0041】次に、上記カラーフィルター1を用いた液
晶ディスプレイについて説明する。
【0042】図3は、この液晶ディスプレイ100を示
す斜視図である。図4は、図3に示した液晶ディスプレ
イ100のY−Y矢印断面図である。本液晶ディスプレ
イ100は、カラーフィルター1と、カラーフィルター
1の透明電極7に貼りつけられたTFT(薄膜トランジ
スタ)基板20と、TFT基板20をカラーフィルター
1とともに挟む位置に固定されたバックライト26とを
備える。
【0043】TFT基板20は、カラーフィルター1の
表面外周部を囲む遮光性樹脂からなる外枠21、外枠2
1内に充填されたネマティック液晶からなる液晶層2
2、液晶層22のブラックマスクBM開口部に対応する
領域毎に設けられた複数の画素電極23、画素電極23
がその上に形成された透明ガラス基板24及び透明ガラ
ス基板24の露出表面に形成された偏光板25を備え
る。
【0044】偏光板又は偏光膜8及び25の偏光方位は
直交しており、ポリイミド等の有機材料から構成され
る。複数の画素電極23は、TFT基板20のガラス基
板24上に形成された複数の薄膜トランジスタにそれぞ
れ接続されており、特定の画素電極23に所定の電位を
与えると、特定の画素電極23と透明電極7との間に所
定電圧が印加され、電圧に応じて形成される電界によっ
て、液晶層22の特定の画素電極23に対応する領域の
配向が変化する。
【0045】バックライト26から出射した白色光LT
1のうちの特定方向の偏光成分が、偏光板又は偏光膜2
5を通過することによって、液晶層22に入射する。入
射した偏光は、画素電極23毎に分割され、液晶層22
の配向量に応じて偏光方位が変化する。画素電極23毎
に分割された光は、カラーフィルター1の着色樹脂R,
G,Bにそれぞれ入射し、これを透過する。カラーフィ
ルター1の出射面側には、偏光板又は偏光膜8が設けら
れているため、液晶層22の配向量に応じて偏光板又は
偏光膜8を透過する光の光量が変化する。液晶層22の
配向量は、画素電極23に与えられる電位に比例するの
で、画素電極23に与える電位を制御することによっ
て、出射光LT2の光量を制御することができる。
【0046】以上、説明したように、上記実施の実施形
態に係るカラーフィルター1は、ブラックマスクBM
と、ブラックマスクBMがその上に形成された透明基板
2と、ブラックマスクBMの複数の開口内に配置された
着色樹脂R,G,Bとを備える。このカラーフィルター
1は、ブラックマスクBMが開口内に配置された着色樹
脂R,G,Bを分離するので、着色樹脂R,G,Bを透
過する光を分離する。透明基板2を介してブラックマス
クBMに照射される光の反射率及び反射率の波長依存性
は小さくため、着色樹脂R,G,Bを透過した光LT2
に対する反射光の比率を低減させることができ、着色樹
脂R,G,Bを透過した光の視認性を向上させることが
できる。
【0047】また、上記実施の形態に係る液晶ディスプ
レイ100は、カラーフィルター1と、カラーフィルタ
ー1に対向する位置に設けられた液晶層22と、所定の
電位を印加することにより、液晶層22のブラックマス
クBMの複数の開口に対向する領域毎に液晶層の配向を
変化させることができる位置に設けられた複数の電極2
3とを備える。この液晶ディスプレイ100において
は、電極23に所定の電位を印加することにより、液晶
層22のブラックマスクBMの複数の開口に対向する領
域毎にその配向を変化させることができるため、液晶層
22に入力される光LT1の光量をブラックマスクBM
の開口毎に制御することができる。ブラックマスクBM
の開口内には、着色樹脂R,G,Bが配置されているの
で、上記領域毎に着色樹脂R,G,Bに対応した波長成
分の光を出射することができる。この液晶ディスプレイ
100のカラ−フィルタ1は、着色樹脂R,G,Bを透
過した光の視認性を向上させることができため、この液
晶ディスプレイ100に鮮明な画像を表示することがで
きる。
【0048】
【実施例】(実施例1)上記実施の形態に係るブラック
マスクBM及び比較例となるブラックマスクを製造し、
その反射率及び反射率の波長依存性について測定した。
【0049】上記実施の形態のブラックマスクBMのう
ち、第1反射防止膜3/第2反射防止膜4/遮光膜5
が、(1)CrOXYZ/WOABC/Cr構造を有
するものを以下の方法を用いて製造した。まず、ガラス
基板2を、スパッタリング装置のチャンバ内に装着し、
チャンバ内を1.0×10-4Paまで排気した後、チャ
ンバ内に窒素ガス及び二酸化炭素ガスの混合ガスをチャ
ンバ内の圧力が0.4Paになるまで導入した。なお、
窒素ガス及び二酸化炭素ガスの流量パーセント比、
2:CO2は1:1である。さらに、スパッタパワーを
10W/cm2にして、クロム金属をターゲットとして
反応性スパッタリングを行い、クロム酸化物、クロム窒
化物、クロム炭化物、クロム酸化窒化物、クロム酸化炭
化物、クロム窒化炭化物、又は/及びクロム酸化窒化物
を含む膜厚55nmの第1反射防止膜3を基板2上に形
成した。
【0050】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガス、窒素ガス及び二酸化炭素ガスの混合ガスを、
チャンバ内の圧力が0.4Paになるまでチャンバ内に
導入した。アルゴンガス、窒素ガス及び二酸化炭素ガス
の流量パーセント比、Ar:N2:CO2は10:5:4
である。しかる後、スパッタパワーを4W/cm2に設
定し、タングステン金属をターゲットとして反応性スパ
ッタリングを行い、タングステン酸化物、タングステン
窒化物、タングステン炭化物、タングステン酸化窒化
物、タングステン酸化炭化物、タングステン窒化炭化
物、又は/及びタングステン酸化窒化物を含む膜厚38
nmの第2反射防止膜4を第1反射防止膜3上に形成し
た。
【0051】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガスを、チャンバ内の圧力が0.1Paになるまで
チャンバ内に導入した。しかる後、スパッタパワーを5
W/cm2に設定し、クロム金属をターゲットとしてス
パッタリングを行い、クロム金属からなる膜厚100n
mの遮光膜5を第2反射防止膜4上に形成した。なお、
上記膜3〜5の形成時の基板2の温度は、すべて室温で
ある。最後に、上記膜3〜5を上述のようにウエットエ
ッチングし、ブラックマスクBMを製造した。このエッ
チング工程においては、エッチング液として硝酸第2セ
リウムアンモニウムを用いた。
【0052】なお、上記実施例に係るブラックマスクB
Mにおいて、第1反射防止膜3、第2反射防止膜4及び
遮光膜5のエッチング速度は、金属クロムのエッチング
速度を1とした場合、すべて1以下であるため、上述の
ようなクロム膜用のエッチング液を用いて、ブラックマ
スクパターンを形成した場合、微細で良好なエッジ形状
を得ることができる。
【0053】(実施例2)上記実施の形態のブラックマ
スクBMのうち、第1反射防止膜3/第2反射防止膜4
/遮光膜5が、(2)CrOXY/MoOAB/Cr構
造を有するものを以下の方法を用いて製造した。まず、
ガラス基板2を、スパッタリング装置のチャンバ内に装
着し、チャンバ内を1.0×10-4Paまで排気した
後、チャンバ内に窒素ガス及び酸素ガスの混合ガスをチ
ャンバ内の圧力が0.4Paになるまで導入した。な
お、窒素ガス及び酸素ガスの流量パーセント比、N2
2は1:1である。さらに、スパッタパワーを10W
/cm2にして、クロム金属をターゲットとして反応性
スパッタリングを行い、クロム酸化物、クロム窒化物、
又は/及びクロム酸化窒化物を含む膜厚55nmの第1
反射防止膜3を基板2上に形成した。
【0054】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガス、窒素ガス及び酸素ガスの混合ガスを、チャン
バ内の圧力が0.4Paになるまでチャンバ内に導入し
た。アルゴンガス、窒素ガス及び酸素ガスの流量パーセ
ント比、Ar:N2:O2は10:5:3である。しかる
後、スパッタパワーを4W/cm2に設定し、モリブデ
ン金属をターゲットとして反応性スパッタリングを行
い、モリブデン酸化物、モリブデン窒化物、及び/又は
モリブデン酸化窒化物を含む膜厚41nmの第2反射防
止膜4を第1反射防止膜3上に形成した。
【0055】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガスを、チャンバ内の圧力が0.1Paになるまで
チャンバ内に導入した。しかる後、スパッタパワーを5
W/cm2に設定し、クロム金属をターゲットとしてス
パッタリングを行い、クロム金属からなる膜厚100n
mの遮光膜5を第2反射防止膜4上に形成した。なお、
上記膜3〜5の形成時の基板2の温度は、すべて室温で
ある。最後に、上記膜3〜5を上述のようにウエットエ
ッチングし、ブラックマスクBMを製造した。このエッ
チング工程においては、エッチング液として硝酸第2セ
リウムアンモニウムを用いた。
【0056】なお、上記実施例に係るブラックマスクB
Mにおいて、第1反射防止膜3、第2反射防止膜4及び
遮光膜5のエッチング速度は、金属クロムのエッチング
速度を1とした場合、すべて1以上であるため、上述の
ようなクロム膜用のエッチング液を用いて、ブラックマ
スクパターンを形成した場合、微細で良好なエッジ形状
を得ることができる。
【0057】(比較例)比較例に係るブラックマスクB
Mは、以下の方法により製造した。まず、ガラス基板2
を、スパッタリング装置のチャンバ内に装着し、チャン
バ内を1.0×10-4Paまで排気した後、チャンバ内
にアルゴンガス、窒素ガス及び二酸化炭素ガスの混合ガ
スをチャンバ内の圧力が0.4Paになるまで導入し
た。なお、アルゴンガス、窒素ガス及び二酸化炭素ガス
の流量パーセント比、Ar:N2:CO2は2:1:1で
ある。さらに、スパッタパワーを2W/cm2にして、
クロム金属をターゲットとして反応性スパッタリングを
行い、クロム酸化物、クロム窒化物、クロム炭化物、ク
ロム酸化窒化物、クロム酸化炭化物、クロム窒化炭化物
又はクロム酸化窒化炭化物を含む膜厚60nmの第1反
射防止膜3を基板2上に直接形成した。
【0058】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまで排気した後、アルゴンガス、窒素ガス及
び二酸化炭素ガスの混合ガスをチャンバ内の圧力が0.
4Paになるまで導入した。なお、アルゴンガス、窒素
ガス及び二酸化炭素ガスの流量パーセント比、Ar:N
2:CO2は10:5:1である。さらに、スパッタパワ
ーを2W/cm2にして、クロム金属をターゲットとし
て反応性スパッタリングを行い、クロム酸化物、クロム
窒化物、クロム炭化物、クロム酸化窒化物、クロム酸化
炭化物、クロム窒化炭化物又はクロム酸化窒化炭化物を
含む膜厚40nmの第2反射防止膜4を第1反射防止膜
3上に形成した。
【0059】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガスを、チャンバ内の圧力が0.1Paになるまで
チャンバ内に導入した。しかる後、スパッタパワーを5
W/cm2に設定し、クロム金属をターゲットとしてス
パッタリングを行い、クロム金属からなる膜厚100n
mの遮光膜5を第2反射防止膜4上に形成した。なお、
上記膜3〜5の形成時の基板2の温度は、すべて室温で
ある。最後に、上記膜3〜5を上述のようにウエットエ
ッチングし、ブラックマスクBMを製造した。このエッ
チング工程においては、エッチング液として硝酸第2セ
リウムアンモニウムを用いた。
【0060】なお、上記比較例に係るブラックマスクB
Mにおいて、第1反射防止膜3、第2反射防止膜4及び
遮光膜5のエッチング速度は、金属クロムのエッチング
速度を1とした場合、それぞれ0.5以下、5以上、1
であるため、クロム膜用のエッチング液を用いて、ブラ
ックマスクパターンを形成した場合、パターンに欠けが
発生する。
【0061】(評価方法及び結果)実施例1、実施例2
及び比較例に係るブラックマスクBMの形成された透明
基板2を用意し、透明基板2側から入射光を照射して、
ブラックマスクBMからの光の反射率を測定した。この
反射率は、ガラス基板2側よりミノルタCM−2002
分光測色計を用いて測定した。
【0062】図5は、このようにして測定した入射光の
波長(nm)と反射率(%)との関係を示すグラフであ
る。上記実施例1に係るブラックマスクBMを透明基板
2上に形成した場合、その反射率の波長依存性は、波長
400〜700nmの可視領域に渡って、比較例の反射
率の波長依存性よりも低い。上記実施例2に係るブラッ
クマスクBMを透明基板2上に形成した場合、その反射
率の波長依存性は、波長400〜700nmの可視領域
に渡って、実施例1の反射率の波長依存性よりも低減さ
れている。また、実施例1及び2は、比較例のブラック
マスクパターンに比して、パターンに欠けを生じず、良
好なエッジ形状を得ることができた。
【0063】なお、上記実施例に係るブラックマスクB
Mについて、この上に赤色のレジストを塗布後、露光、
現像を行って赤色画素の形成を行い、青、緑の画素を作
製し、さらに、この上に、ITO電極を成膜したのち、
配向膜の作製、ラビング、スペーサーの散布、ラビング
した配向膜を表面に有する対向電極基板の接着、液晶の
注入、封止、偏光膜の接着等の一連の操作を行うことに
より製造された液晶ディスプレイは、従来の液晶ディス
プレイよりも、低反射で、コントラスト等の表示性能が
優るものである。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、上記従来技術で形成さ
れたブラックマスクの特性を大きく上回り、可視領域全
体で反射率の波長依存性が小さく、かつそのエッチング
性が良好であるブラックマスク、鮮明な画像が得られる
カラーフィルター及び液晶ディスプレイを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーフィルターの斜視図。
【図2】図1に示したカラーフィルターのX−X矢印断
面図。
【図3】液晶ディスプレイの斜視図。
【図4】図3に示した液晶ディスプレイのY−Y矢印断
面図。
【図5】入射光の波長(nm)と反射率(%)との関係
を示すグラフ。
【図6】各膜の構成材料を示す表。
【図7】各膜の構成材料を示す表。
【図8】各膜の構成材料を示す表。
【図9】各膜の構成材料を示す表。
【図10】各膜の構成材料を示す表。
【符号の説明】
3…第1反射防止膜、4…第2反射防止膜、5…遮光
膜、BM…ブラックマスク、1…カラーフィルター、1
00…液晶ディスプレイ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロム、モリブデン、タングステン、ニ
    ッケル及びゲルマニウムからなる群から選ばれた少なく
    とも1種の異種の金属の、酸化物、窒化物、炭化物、酸
    化窒化物、酸化炭化物、窒化炭化物、又は酸化窒化炭化
    物からなり、且つ、組成の異なる第1及び第2反射防止
    膜と、クロム、モリブデン、タングステン、ニッケル、
    及びゲルマニウムからなる群から選ばれた少なくとも1
    種の金属からなる遮光膜とを、前記膜の少なくともいず
    れか1つがクロムを含むように透明基板上に順次積層し
    てなるブラックマスク。
  2. 【請求項2】 前記第1反射防止膜はクロム化合物から
    なり、前記第2反射防止膜はモリブデン化合物又はタン
    グステン化合物からなり、前記遮光膜はクロムからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラックマスク。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のブラックマスクと、前
    記ブラックマスクの複数の開口内に配置された着色樹脂
    と、を備えることを特徴とするカラーフィルター。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のカラーフィルターを備
    える第1基板と、複数の電極を備える第2基板と、前記
    第1及び第2基板間に挟持され、前記電極に所定の電位
    を印加することにより、前記ブラックマスクの複数の開
    口に対向する領域毎にその配向を変化させることができ
    る液晶層と、を備えることを特徴とする液晶ディスプレ
    イ。
JP9305594A 1997-11-07 1997-11-07 ブラックマスク、カラーフィルター及び液晶ディスプレイ Pending JPH11142615A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9305594A JPH11142615A (ja) 1997-11-07 1997-11-07 ブラックマスク、カラーフィルター及び液晶ディスプレイ
US09/184,955 US6285424B1 (en) 1997-11-07 1998-11-03 Black mask, color filter and liquid crystal display
TW087118384A TW416012B (en) 1997-11-07 1998-11-04 Black mask, color filter and liquid crystal display
KR1019980047166A KR19990045007A (ko) 1997-11-07 1998-11-04 블랙 마스크, 칼라 필터 및 액정 디스플레이

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9305594A JPH11142615A (ja) 1997-11-07 1997-11-07 ブラックマスク、カラーフィルター及び液晶ディスプレイ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11142615A true JPH11142615A (ja) 1999-05-28

Family

ID=17947031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9305594A Pending JPH11142615A (ja) 1997-11-07 1997-11-07 ブラックマスク、カラーフィルター及び液晶ディスプレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11142615A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015138180A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 凸版印刷株式会社 カラーフィルタ、液晶表示パネルおよび液晶表示装置
CN108153035A (zh) * 2016-12-02 2018-06-12 三星显示有限公司 基板、包括基板的显示设备和制造显示设备的方法
CN108363135A (zh) * 2018-04-19 2018-08-03 京东方科技集团股份有限公司 柔性偏光片及制作方法、显示装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015138180A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 凸版印刷株式会社 カラーフィルタ、液晶表示パネルおよび液晶表示装置
CN108153035A (zh) * 2016-12-02 2018-06-12 三星显示有限公司 基板、包括基板的显示设备和制造显示设备的方法
CN108153035B (zh) * 2016-12-02 2022-06-03 三星显示有限公司 基板、包括基板的显示设备和制造显示设备的方法
CN108363135A (zh) * 2018-04-19 2018-08-03 京东方科技集团股份有限公司 柔性偏光片及制作方法、显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6285424B1 (en) Black mask, color filter and liquid crystal display
JP3590737B2 (ja) 液晶表示素子
JP3440346B2 (ja) ブラックマトリックス用クロムブランクスおよび液晶デイスプレイ用カラーフイルター
US7136121B2 (en) RGB resins covering the black matrix and filling three contiguous aperture, each jointing adjacent resins and forming a continuous flat surface
US20060028599A1 (en) Color liquid crystal display device and method of manufacturing the same, and method of manufacturing a color filter substrate
JPH08190091A (ja) 液晶ディスプレイ用薄膜基板及びこの薄膜基板を使用した液晶ディスプレイ並びに液晶ディスプレイ用薄膜基板の作成装置
JP3757079B2 (ja) カラー液晶表示装置
JP2005091788A (ja) エレクトロクロミック素子
JPH1152117A (ja) ブラックマスク、カラーフィルター及び液晶ディスプレイ
JPH1195009A (ja) チタン系ブラックマスク及びその製造方法、それを用いるカラーフィルター並びに液晶ディスプレイ
JPH11142615A (ja) ブラックマスク、カラーフィルター及び液晶ディスプレイ
JPH11344603A (ja) ブラックマスク、カラーフィルター、液晶ディスプレイ及びブラックマスクの製造方法
JPH1195008A (ja) ニッケル系ブラックマスク及びその製造方法、それを用いるカラーフィルター並びに液晶ディスプレイ
JPH11223811A (ja) ブラックマスク、カラーフィルター及び液晶ディスプレイ
JPH11174210A (ja) ゲルマニウム系ブラックマスク及びその製造方法、それを用いるカラーフィルター及び液晶ディスプレイ
JP3311468B2 (ja) ブラックマトリックス基板およびその製造方法
JPH1138221A (ja) タンタル系ブラックマスク、それを用いるカラーフィルター及び液晶ディスプレイ
JP3305189B2 (ja) カラー表示装置及び該カラー表示装置の製造方法
JPH1195010A (ja) タングステン系ブラックマスク及びその製造方法、それを用いるカラーフィルター並びに液晶ディスプレイ
JPH1114806A (ja) ブラックマスク及びその製造方法及びこれを用いたカラーフィルター並びに液晶ディスプレイ
JPH1138220A (ja) マンガン系ブラックマスク、それを用いるカラーフィルター及び液晶ディスプレイ
JP3131375B2 (ja) カラー表示装置及び該カラー表示装置の製造方法
JP2001100019A (ja) カラーフィルタ基板とカラーフィルタ基板を用いた電気光学装置およびその製造方法と電子機器
JP3234150B2 (ja) カラー表示装置
JPH0713147A (ja) カラーフィルター基板及び液晶表示素子

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term