JPH1114223A - タンクを備える冷却設備 - Google Patents

タンクを備える冷却設備

Info

Publication number
JPH1114223A
JPH1114223A JP17755797A JP17755797A JPH1114223A JP H1114223 A JPH1114223 A JP H1114223A JP 17755797 A JP17755797 A JP 17755797A JP 17755797 A JP17755797 A JP 17755797A JP H1114223 A JPH1114223 A JP H1114223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
brine
low
tank
temperature tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17755797A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Akama
正伸 赤間
Masaaki Onda
正明 恩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seisakusho KK
Original Assignee
Toyo Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seisakusho KK filed Critical Toyo Seisakusho KK
Priority to JP17755797A priority Critical patent/JPH1114223A/ja
Publication of JPH1114223A publication Critical patent/JPH1114223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却装置7で冷却された低温ブライン11を蓄
える低温タンク9からオーバーフローした低温ブライン
11と、熱負荷21から高温になって戻ってきた高温ブ
ライン15を蓄える高温タンク13からオーバーフロー
した高温ブライン15とが混合されて受けられる中温タ
ンク1において、前記混合を、設備費用をあまりかけず
に十分に行えるようにする。 【解決手段】中温タンク1の上部に受け皿53が設けら
れ、高温タンク13からオーバーフローした高温ブライ
ンと、低温タンク9からオーバーフローした低温ブライ
ンがこの受け皿の上に受けられ、予めある程度混合され
た後に、受け皿に設けられた共通の落とし口から中温タ
ンク1の内部へ落とされ、混合が十分に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小さな容量の冷
熱源で冷却が行えるように、冷却したブラインを蓄える
タンクを備える冷却設備の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却設備が冷却の対象とする熱負荷は、
一般的には時間的な変動を伴う。冷却設備の冷却能力の
設定は、熱負荷が最大になった状態に対して行うが、熱
負荷が小さくなった場合には、そのような大きな冷却能
力は無駄を生じることとなる。そのような無駄をなくす
ために、熱負荷が小さくなっているときに冷却設備が冷
却を行なったブラインを蓄えるタンクを設け、熱負荷が
大きくなったときにはこのタンクから冷却された低温ブ
ラインを熱負荷へ送るようにすれば、冷熱源は小さな冷
却能力で済むこととなる。
【0003】このような冷却設備においては、冷却され
た低温ブラインを蓄える低温タンクから分離して、熱負
荷から高温になって戻ってきた高温ブラインを蓄える高
温タンクをも備える(2タンク式)。また、たとえば冷
熱源へ送られるブラインの温度を調整するために中温タ
ンクを有し、低温タンクからオーバーフローした低温ブ
ラインと高温タンクからオーバーフローした高温ブライ
ンを混合して中温タンクに蓄える構成となっている(3
タンク式)。
【0004】図7において3タンク式の冷却設備をさら
に詳しく説明する。中温タンク1に蓄えられる中温ブラ
イン3は、熱源側ブラインポンプ5へ取り込まれ、冷熱
源である冷却装置7で冷却され、低温タンク9に戻され
る。また、低温タンク9の低温ブライン11と高温タン
ク13の高温ブライン15は、三方弁17で所定の割合
に混合された後、負荷側ブラインポンプ19で熱負荷の
熱交換器21へ送られ、高温ブライン15となって高温
タンク13へ戻される。
【0005】しかしながら、このような図7の冷却装置
によれば中温タンク1における低温ブライン11と高温
ブライン15の混合が悪く、しかもその場合に高温ブラ
イン15の温度が特に高いような場合には次のような種
々の問題が生じる。すなわち、混合が十分に行われない
まま高い温度の高温ブライン15が冷熱源である冷却装
置7で取り込まれると、冷却装置7を出た低温ブライン
11の温度が高くなり、したがって低温タンク9の低温
ブライン11の温度が上昇し、結果的に、熱負荷の熱交
換器21へ送られるブラインの温度が十分に低くなく、
所定条件を満足できなくなってしまう。また、冷却装置
7へ取り込まれる中温ブライン3の温度が高いと、冷却
装置7がオーバーロードしてしまう場合がある。
【0006】このような問題を防ぐために、中温タンク
1における低温ブライン11と高温ブライン15の混合
をよくし、冷却装置7へ取り込まれるブラインの温度の
不必要な上昇を防ぐため、以下のような方法がとられて
いる。まず、図8に示すように、冷却装置7へブライン
を取り込む冷却系管23において、中温タンク1からの
中温ブライン3と低温タンク9からの低温ブライン11
を取り込んで混合する三方弁25を設け、冷却装置7へ
取り込まれるブラインの温度を温度センサ27で検出
し、この検出した温度が所定温度以上であれば前記混合
される中温ブライン3と低温ブライン11の流量の比を
変えて温度を低くする制御を行う。
【0007】あるいは、図9に示すように中温タンク1
において、低温ブラインと高温ブラインをオーバーフロ
ーさせて混合させるのではなく、冷却装置7からの冷却
系管23から分岐した枝管29と、熱交換器21からの
負荷系管31から分岐した枝管33とを合流させて中温
タンク1へ導くことで、合流地点の管の内部で混合を行
わせるものがある。また、図10に示すように、中温タ
ンク1内の中温ブライン3を、撹拌装置35を構成する
電動モーター37により回転するスクリュー39で回転
させ混合を十分に行わせるものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8の
従来技術では、熱源側ブラインポンプ5は、三方弁25
で合流される2つの管の圧力損失をまかなうためにポン
プ動力が大きくなってしまい、設備費がかかる。
【0009】また、図9の従来技術では、ブラインの混
合が管(枝管29、33の合流部分)の内部で行われ、
ブライン流量の変動に対応しにくいものであった。また
2つの枝管29、33を設け、各枝管29、33を互い
に合流させた配管が必要であり、配管設備費が増大して
しまう。
【0010】また、図10の従来技術では、撹拌装置3
5の運転動力が必要となり、運転費用が増大するのみな
らず、設備費用がかかってしまう。
【0011】以上の従来技術の問題点は、3タンク式の
冷却設備を例に説明したが、同様の問題は2タンク式の
冷却設備、さらにはタンクを4以上備えた冷却設備にお
いても同様に存在する。
【0012】例えば、図11に示すように低温タンク9
と高温タンク13とが設けられる2タンク式の冷却設備
において、高温タンク13の高温ブライン15を熱源側
ブラインポンプ5で取り込み、冷熱源である冷却装置7
で冷却して低温タンク9に戻す冷却系統と、この低温タ
ンク9の低温ブライン11を負荷側ブラインポンプ19
で熱負荷の熱交換器21へ送り、高温となった高温ブラ
イン15を高温タンク13へ戻す負荷系統とを有する冷
却設備において、低温タンク9からの低温ブライン11
がオーバーフローした場合に、この低温ブライン11が
高温タンク13へ流れ込み、熱交換器21からの高温ブ
ライン15と混合される場合においても、この混合がう
まく行われないと、前記図7〜10で説明したのと同様
の問題が生じ得る。
【0013】この発明は、以上の問題点を解決するため
になされたもので、ブラインポンプのポンプ動力に影響
を与えず、ブライン流量変動に影響されず、撹拌装置の
モータのような外部動力を必要とせずに、ブラインの混
合を十分に行えるタンクを備える冷却設備を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、冷却された低温ブラインを蓄
える低温タンクと、熱負荷から高温になって戻ってきた
高温ブラインを蓄える高温タンクと、低温タンクからオ
ーバーフローした低温ブラインと高温タンクからオーバ
ーフローした高温ブラインとが混合され中温ブラインと
して蓄えられうる中温タンクと、この中温タンクの中温
ブラインを取り込み冷熱源で冷却して低温タンクに戻す
冷却系統と、前記低温タンクの低温ブラインを熱負荷へ
送り高温タンクへ戻す負荷系統と、中温タンクの上部に
設けられオーバーフローした高温ブラインと低温ブライ
ンを受ける受け皿と、受け皿に形成され、受けた高温ブ
ラインと低温ブラインを混合した後に中温タンクの内部
へ落とす共通の落とし口とを有することを特徴とするタ
ンクを備える冷却設備である。
【0015】請求項2の発明は、複数の負荷系統および
高温タンクを有し、これら複数の高温タンクからオーバ
ーフローした高温ブラインが受け皿に受けられ低温ブラ
インと混合された後に一つの低温タンクの内部へ落とさ
れる構成を有することを特徴とする請求項1記載のタン
クを備える冷却設備である。
【0016】請求項3の発明は、冷却された低温ブライ
ンを蓄える低温タンクと、低温タンクからオーバーフロ
ーした低温ブラインと熱負荷から高温になって戻ってき
た高温ブラインを混合して蓄えうる高温タンクと、高温
タンクのブラインを熱源側ブラインポンプで取り込み冷
熱源で冷却して低温タンクに戻す冷却系統と、前記低温
タンクの低温ブラインを負荷側ブラインポンプで熱負荷
へ送り高温タンクへ戻す負荷系統と、高温タンクの上部
に設けられ前記オーバーフローした低温ブラインと熱負
荷からの高温ブラインを受ける受け皿と、受け皿に形成
され、受けた高温ブラインと低温ブラインを混合した後
に中温タンクの内部へ落とす共通の落とし口とを有し、
負荷側ブラインポンプの流量よりも熱源側ブラインポン
プの流量が大きく設定されていることを特徴とするタン
クを備える冷却設備である。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を、図1乃
至図3において説明する。なお、この明細書および図面
においては、同様の機能を有する部分については同一の
符号を付す。この実施形態は飲料水を冷却するための冷
却設備であり、図1に示すように、ブラインタンクは、
低温ブライン11を蓄える低温タンク9と、高温ブライ
ン15を蓄える高温タンク13と、低温ブライン11及
び高温ブライン15を混合して中温ブライン3として蓄
える中温タンク1からなり、3タンク式の冷却設備とな
っている。なお、この明細書においてブラインとは、一
般的にその概念に含まれる塩化カルシウム、塩化ナトリ
ウム、エチレングリコール、などの他に水などの冷熱の
蓄熱に採用され得るすべての流体を含むものとする。
【0018】中温タンク1の底部には冷却系管23の一
端が接続され、この冷却系管23の途中には熱源側ブラ
インポンプ5及び冷熱源である冷却装置7が設けられ、
端部は冷却タンク9の上部に接続される。また、低温タ
ンク9の底部には低温管41が接続され、高温タンク1
3の底部には高温管43が接続され、それぞれが三方弁
17の各入口側に接続される。三方弁17の出口側に一
端が接続された負荷系管31の途中には負荷側ブライン
ポンプ19および熱負荷である熱交換器21が設けら
れ、端部は高温タンク13の上部に接続される。
【0019】図2に示すように、低温タンク9と中温タ
ンク1とを仕切る仕切壁45、及び中温タンク1と高温
タンク13を仕切る仕切壁47のそれぞれの水平方向の
端部には切り欠き49、51が設けられ、これらの切り
欠き49、51から、オーバーフローしたブラインが中
温タンク1側へ落ち込む構成となっている。そして、図
2および図3に示すように、中温タンク1の上部には、
前記オーバーフローしたブラインを受ける受け皿53が
設けられ、この受け皿53の平面形状はコの字型となっ
ている。
【0020】すなわち、コの字型の底部55の上下位置
は、前記各4か所の切り欠き49、51よりも所定寸法
低い位置となっており、流入したブラインを所定量保持
できる形状となっている。コの字形状の内周側には、コ
の字形状の中仕切板77が設けられ、前記ブラインを保
持する構造となっている。中仕切板77の中央には1つ
の共通落とし口79が切り欠きとして形成される。
【0021】(作用)以下、この実施形態の作用につい
て説明する。図2に示すように、低温タンク9からオー
バーフローした低温ブライン11Aは、仕切壁45の切
り欠き49から中温タンク1側へ流入し、受け皿53に
受けられる。同様に高温タンク13からオーバーフロー
した高温ブライン15Aは、仕切壁47の切り欠き51
から中温タンク1側へ流入し、受け皿53に受けられ
る。受けられた両ブライン11A、15Aは、受け皿5
3のコの字形状に沿って流れ、コの字形状の中央部分に
向かう。この流れているときに、低温ブライン11Aと
高温ブライン15Aは互いに混合する。混合したブライ
ン81は、中央の共通落とし口79から中温タンク1の
内部へ落ちる。
【0022】また、図1において各部におけるブライン
の流量を( )内の数字で示して説明する。冷却系管2
3の流量を100とすると、熱源側ブラインポンプ5の
流量及び低温タンク9へ戻される流量は共に100であ
る。そして、負荷系統管31へ取り込まれる流量を、低
温タンク9からの流量を60とし、高温タンクからの流
量を10とすると、負荷側ブラインポンプの流量は70
となり、高温タンクの上部へ戻される流量も70とな
る。したがって、高温タンク13からオーバーフローす
る流量は70から10を減じた60である。また、低温
タンク9からオーバーフローする流量は100から60
を減じた40である。
【0023】(効果)以下、この実施形態の効果を従来
技術と比較して説明する。 (1) 図7の従来技術では、オーバーフローした低温ブラ
イン11とオーバーフローした高温ブライン15とは予
め混合することなく別々に中温タンク1へ落ちる。した
がって、落ちた場所で生じるブラインの乱流も別々に生
じてしまう可能性があり、このため両ブラインの混合が
効率よく行われにくい。この実施形態では、低温ブライ
ン11Aと高温ブライン15Aの混合が仮に不十分であ
っても、両ブライン11A、15Aは受け皿53におい
て予めある程度混合した状態で中温タンク1へ落ちるの
で、落ちた場所で生じる乱流により、さらに十分な混合
が行われる。
【0024】(2) 図8の従来技術では、オーバーフロー
した低温ブライン11と高温ブライン15の混合がうま
くいかずに高温ブラインの割合が多く、したがって冷却
系管23に取り込まれたブラインの温度が高すぎる場合
には、三方弁25の働きにより低温ブラインの割合を高
くする制御が行われ、冷却装置7のオーバーロードなど
を防止できる反面、三方弁25に接続される2つの管に
おける圧力損失をまかなうため熱源側ブラインポンプ5
の動力が大きくなってしまうという問題があるが、この
実施形態においてはそのような三方弁25を用いないの
で、熱源側ブラインポンプ5の動力が大きくなることは
ない。
【0025】(3) 図9の従来技術では、低温ブラインが
流れる枝管29と高温ブラインが流れる枝管33を合流
させ、狭い管の中で両ブラインの混合を行い混合を促進
させることができる反面、これら枝管29、33などの
断面積は狭いのでブライン流量の変動に対応しにくいと
いう問題があるが、前記実施形態では、そのような枝管
における混合を行うものではなく、ブライン流量の変動
にも十分対応が可能である。
【0026】(4) 図10の従来例では、中温タンク1に
おいてブラインを撹拌するための撹拌装置35が必要で
あり、撹拌装置35の運転動力が必要であるが、以上の
実施形態においてはそのような撹拌装置などの外部動力
を必要とせず、オーバーフローしたブラインの自然な流
れを利用して混合を行うので、外部動力を必要としな
い。
【0027】(5) この実施形態は飲料水を冷却するため
の冷却設備であり、負荷系統から戻る高温ブライン15
は温度が高く、この高温ブライン15に低温ブライン1
1を混合して十分に温度の低い中温ブライン3にしなけ
れば冷却装置7を十分に保護することができないので、
本来ならば、両ブライン11、15の混合が十分に行わ
れにくい場合には、時間をかけて自然に混合が進むのを
待つために中温タンク1の容量をさらに大きなものとす
る必要があった。
【0028】しかし、以上の実施形態によれば、両ブラ
イン11、15の混合が十分に行われるので、中温タン
ク1の容量を余り大きくする必要がなく、ひいてはブラ
インタンク全体を小型にでき、冷却設備のコストダウン
を図ることが可能である。
【0029】(他の実施形態)以上の実施形態では3タ
ンク式の冷却設備を例に説明したが、他の実施形態では
2タンク式の冷却設備に対しても本発明の実施は可能で
ある。すなわち図4に示すように、この実施形態におい
ては低温ブライン11を蓄える低温タンク9と高温ブラ
イン15を蓄える高温タンク13との2つのタンクが備
えられる。
【0030】高温タンク13の高温ブライン15は底部
の冷却系管23を通って熱源側ブラインポンプ5によっ
て冷熱源である冷却装置7へ取り込まれ、冷却され冷却
ブラインとなって低温タンク9の上部に戻される。低温
タンク9の低温ブライン11は、底部の負荷系管31を
通って負荷側ブラインポンプ19により熱負荷の熱交換
器21へ送られ、高温の高温ブライン15となって高温
タンク13の上部へ戻される。
【0031】高温タンク13の上部には、前記実施形態
の図3とほぼ同様の受け皿53が設けられる。負荷系管
31の出口端部は、たとえば受け皿53のコの字形状の
端部に接続される。この実施形態においても、前記実施
形態と同様に、低温ブライン11と高温ブライン15は
受け皿53に受けられ、予め混合された後に共通落とし
口79(図2参照)から高温タンク13の内部へ落とさ
れる。したがって、前記実施形態と同様に両ブライン1
1、15の混合が十分に行われる。
【0032】また、冷却系管23の流量を100とする
と、熱源側ブラインポンプ5の流量も100となる。こ
れに対し負荷系管31の流量は100よりも小さくなけ
れば、低温タンク9から高温タンク13へオーバーフロ
ーすることがない。したがって仮に負荷系管31の流量
を60とすると負荷側ブラインポンプ19の流量も60
となり、高温タンク13へ戻される流量も高温ブライン
の流量も60となる。また、低温タンク9からオーバー
フローする流量は100から60を減じた40となる。
【0033】以上の実施形態においては3タンク式の冷
却設備において負荷系統は1つであり、したがって高温
タンク13も1つであるが、他の実施形態においては図
5及び図6に示すように、複数の負荷系統及び複数の高
温タンク13を有する冷却設備に対しても本発明を実施
することが可能である。すなわち、図6に示すように、
中温タンク1の仕切壁47に隣接される高温タンク13
は2つに分けられており、それぞれ仕切壁47の端部に
形成される切り欠き51からオーバーフローした高温ブ
ライン15Aが中温タンク1側へ流れ込む。
【0034】同様に、中温タンク1の他の仕切壁45に
隣接される低温タンク9からオーバーフローした低温ブ
ライン11Aが、仕切壁45の端部に形成される切り欠
き49から、中温タンク1側へ流れ込む。
【0035】中温タンク1の上部には前記切り欠き4
9、51に対応した両端に、それぞれ受け皿53が設け
られている。各受け皿53は四角形の平面形状を有し、
三方に切り欠き49、51、79を有する。対向する切
り欠き49、51が、それぞれ高温ブライン15A、低
温ブライン11Aが流れ込むためのものであり、他の1
つの切り欠きが、混合したブライン81を中温タンク1
の内部へ落とす共通の落とし口79となっている。各受
け皿55は高温タンク13からオーバーフローした高温
ブライン15Aと低温タンク9からオーバーフローした
低温ブライン11Aを受け、両ブライン11A、15A
を混合する。
【0036】混合されたブライン81は共通落とし口7
9から中温タンク1の内部へ落とされるが、この落とさ
れて生じる中温タンク内部の乱流は、あらかじめ両ブラ
インが混合された状態で生じるので、さらに十分な混合
が行われる。このようにして、複数の高温タンク13を
有する冷却設備においても、前記実施例と同等の効果を
得ることが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2また
は3の発明によれば、受け皿に受けられた高温ブライン
と低温ブラインとは受け皿の上で十分に混合された後
に、落とし口から中温タンクの内部へ落とされるので、
図7の従来例のように高温ブラインと低温ブラインとが
別々に直接中温タンクへ落とされる場合に比べ十分な混
合が行われる。
【0038】また、図8の従来例に比べ、ブラインポン
プの動力を大きくする必要もない。さらに、図9の従来
例に比べ、ブライン流量の変動に対応しにくいというこ
ともない。また、図10の従来例に比べ、外部動力を必
要とすることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る冷却設備の全体概略
回路図。
【図2】図1のブラインタンクの上部を示す拡大斜視
図。
【図3】図2の中温タンクの上部に設けられる受け皿を
構成する部分の拡大斜視図。
【図4】本発明の他の実施形態を示す冷却設備の全体概
略回路図。
【図5】本発明のさらに他の実施形態を示す全体概略回
路図。
【図6】図5のブラインタンクの上部を示す拡大斜視
図。
【図7】従来例の冷却設備の全体概略回路図。
【図8】さらに他の従来例の冷却設備を示す全体概略回
路図。
【図9】さらに他の従来例の冷却設備を示す全体概略回
路図。
【図10】さらに他の従来例の冷却設備を示す全体概略
回路図。
【図11】さらに他の従来例の冷却設備を示す全体概略
回路図。
【符号の説明】
1 中温タンク 5 熱源側ブラインポンプ 7 冷却装置(冷熱源) 9 低温タンク 13 高温タンク 17、25 三方弁 19 負荷側ブラインポンプ 21 熱交換器(熱負荷) 23 冷却系管 31 負荷系管 53 受け皿 45、47 仕切壁 49、51 切り欠き 77 中仕切板 79 共通落とし口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却された低温ブラインを蓄える低温タン
    クと、熱負荷から高温になって戻ってきた高温ブライン
    を蓄える高温タンクと、低温タンクからオーバーフロー
    した低温ブラインと高温タンクからオーバーフローした
    高温ブラインとが混合され中温ブラインとして蓄えられ
    うる中温タンクと、この中温タンクの中温ブラインを取
    り込み冷熱源で冷却して低温タンクに戻す冷却系統と、
    前記低温タンクの低温ブラインを熱負荷へ送り高温タン
    クへ戻す負荷系統と、中温タンクの上部に設けられオー
    バーフローした高温ブラインと低温ブラインを受ける受
    け皿と、受け皿に形成され、受けた高温ブラインと低温
    ブラインを混合した後に中温タンクの内部へ落とす共通
    の落とし口とを有することを特徴とするタンクを備える
    冷却設備。
  2. 【請求項2】複数の負荷系統および高温タンクを有し、
    これら複数の高温タンクからオーバーフローした高温ブ
    ラインが受け皿に受けられ低温ブラインと混合された後
    に一つの低温タンクの内部へ落とされる構成を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のタンクを備える冷却設
    備。
  3. 【請求項3】冷却された低温ブラインを蓄える低温タン
    クと、低温タンクからオーバーフローした低温ブライン
    と熱負荷から高温になって戻ってきた高温ブラインを混
    合して蓄えうる高温タンクと、高温タンクのブラインを
    熱源側ブラインポンプで取り込み冷熱源で冷却して低温
    タンクに戻す冷却系統と、前記低温タンクの低温ブライ
    ンを負荷側ブラインポンプで熱負荷へ送り高温タンクへ
    戻す負荷系統と、高温タンクの上部に設けられ前記オー
    バーフローした低温ブラインと熱負荷からの高温ブライ
    ンを受ける受け皿と、受け皿に形成され、受けた高温ブ
    ラインと低温ブラインを混合した後に中温タンクの内部
    へ落とす共通の落とし口とを有し、負荷側ブラインポン
    プの流量よりも熱源側ブラインポンプの流量が大きく設
    定されていることを特徴とするタンクを備える冷却設
    備。
JP17755797A 1997-06-18 1997-06-18 タンクを備える冷却設備 Pending JPH1114223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17755797A JPH1114223A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 タンクを備える冷却設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17755797A JPH1114223A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 タンクを備える冷却設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1114223A true JPH1114223A (ja) 1999-01-22

Family

ID=16033051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17755797A Pending JPH1114223A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 タンクを備える冷却設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1114223A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1731858A1 (en) * 2005-06-10 2006-12-13 Nova Frigo S.p.A. A compensation device for a cooling plant
KR20210120317A (ko) * 2020-03-26 2021-10-07 주식회사 에프에스티 냉각장치
CN116007274A (zh) * 2022-12-28 2023-04-25 安道麦安邦(江苏)有限公司 一种低温盐水箱及制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1731858A1 (en) * 2005-06-10 2006-12-13 Nova Frigo S.p.A. A compensation device for a cooling plant
KR20210120317A (ko) * 2020-03-26 2021-10-07 주식회사 에프에스티 냉각장치
CN116007274A (zh) * 2022-12-28 2023-04-25 安道麦安邦(江苏)有限公司 一种低温盐水箱及制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6092734A (en) Manifold for connecting circuits of a central heating system
JP5614756B2 (ja) 多系統冷却システム
JPH1114223A (ja) タンクを備える冷却設備
JP2006105460A (ja) 給湯装置
CN208170588U (zh) 具备冰蓄冷的冷水机组
JP3051717B2 (ja) 冷却システム
JPH02206199A (ja) タンク
JP2930917B2 (ja) 冷水の供給装置
JPS5921930A (ja) 蓄熱槽
RU96102156A (ru) Способ получения очень низких температур
JP2004293837A (ja) 貯湯式給湯装置
JP3748674B2 (ja) 蓄熱式ブラインタンクを有する冷却設備
JPH086174Y2 (ja) 氷水熱交換器
JPH05296633A (ja) 温・冷水機
JP2001221468A (ja) 氷蓄熱式冷水供給システム
JP3731121B2 (ja) 氷蓄熱装置
JPH04254178A (ja) 液体冷却加温装置
JPH0343550Y2 (ja)
JPH04139363A (ja) 水素吸蔵ヒートポンプ
JPH1026376A (ja) 冷・温熱供給装置
JPH05231679A (ja) 氷蓄熱システムの負荷側送還水法
JP2022105758A (ja) 給水装置、給水方法、および給水プログラム
KR920001784Y1 (ko) 냉음료 자판기 냉수 공급장치
JPH09119757A (ja) 冷却機構およびそれを用いた冷水器、冷蔵庫
JPS6145591Y2 (ja)