JPH09119757A - 冷却機構およびそれを用いた冷水器、冷蔵庫 - Google Patents

冷却機構およびそれを用いた冷水器、冷蔵庫

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JPH09119757A
JPH09119757A JP28019695A JP28019695A JPH09119757A JP H09119757 A JPH09119757 A JP H09119757A JP 28019695 A JP28019695 A JP 28019695A JP 28019695 A JP28019695 A JP 28019695A JP H09119757 A JPH09119757 A JP H09119757A
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JP
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water
cooling
peltier element
cold
tank
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JP28019695A
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Inventor
Hitoshi Takayama
仁史 高山
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷水器および冷蔵庫の冷却(熱交換)能力を
高め、これらの小型化を図る冷却機構を提供すること。 【解決手段】 ペルチェ素子および保冷材から構成した
冷却機構を冷水器または冷蔵庫に実装して、それらが空
の時に保冷材を所定温度まで冷却しておき、そしてそれ
らに水あるいは固型物を入れた時に、前記ペルチェ素子
の冷却と保冷材による冷却とを協動して行うようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルチェ素子およ
び保冷材から構成した冷却機構に関し、また、この冷却
機構を使用して、その小型化、低価格化を図った冷水器
および冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷水器や冷蔵庫は、コンプレッサ
や代替フロンを充填した容器などの冷却機構を冷水器あ
るいは冷蔵庫本体内に持った上、冷水タンクあるいは保
冷タンクに冷媒が循環する銅管を巻いている。これは、
銅管内の冷媒の温度を容器経由で水あるいは収納物に伝
達する上で、熱抵抗を小さくすることが可能な構造であ
り、冷水器のみならず冷凍庫あるいは冷蔵庫などに多用
されている。更に、ペルチェ素子を使用することで、コ
ンプレッサなどの圧縮器や冷媒を不要とし、小容量の冷
却器および冷蔵庫の小型化を達成した事例も見られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の冷水
器又は冷蔵庫において、特にペルチェ素子を使用したも
のについては、冷却(熱交換)能力の小さいものが多
く、冷水作成あるいは冷蔵までの所要時間がかかり、又
冷却(熱交換)能力を大きくしたものについては、冷水
器あるいは冷蔵庫の重量と容積が大きくなってしまい、
これらの小型化と冷却(熱交換)能力の増大の両立を困
難にしていた。
【0004】従って、本発明では、ペルチェ素子を使用
した冷水器又は冷蔵庫に適用することができ、かつ、冷
却(熱交換)能力の小さい素子で冷却達成までの所要時
間を短縮することが可能な冷却機構を提供することを目
的とする。また、この冷却機構を使用した冷水器および
冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明では、 (1)ペルチェ素子および保冷材から構成した冷却機
構。 (2)冷却水貯水タンクを有する冷水器において、水を
冷やすための冷却部に、ペルチェ素子と保冷材からなる
冷却機構を実装して、冷水器貯水タンクが空の時にペル
チェ素子にて保冷材を冷却し、冷水器貯水タンクへの給
水開始時に保冷材とペルチェ素子にて水の冷却を行うよ
うにしたことを特徴とする冷水器。 (3)前記貯水タンク内の冷水を循環するための、水流
ポンプ又は攪拌器を併設したことを特徴とする、前記
(2)記載の冷水器。
【0006】(4)冷蔵タンクを有する冷蔵庫におい
て、冷蔵庫内に収納した物を冷やすための冷却部に、ペ
ルチェ素子と保冷材からなる冷却機構を実装して、冷蔵
庫冷蔵タンクが空の時にペルチェ素子にて保冷材を冷却
し、冷蔵庫冷蔵タンクへの物の収納開始時に保冷材とペ
ルチェ素子にて収納物の冷却を行うようにしたことを特
徴とする冷蔵庫。 (5)前記冷蔵タンク内に固体を収納した時に冷気を循
環するファンを、又は、液体を収納した時に液体を循環
する攪拌器を併設したことを特徴とする、(4)記載の
冷蔵庫。 が提供される。
【0007】
【実施例】以下、図面と共に本願発明の冷却機構を用い
た各実施例について説明する。図1は、本発明の冷水器
の実施例の構成を示すブロック図である。図1に於ける
概略構成及び動作は、1は、冷水器本体、2は、ふた、
3は、保冷タンクで、ペルチェ素子16の低温側を、水
4を冷却していないときは保冷材14に、そうでないと
きは水4と保冷材14に接触させ、それぞれの温度を低
下させた上、水4の冷却開始時はペルチェ素子16と保
冷材14の両方により水4の温度を下げることで、水4
の冷却時間の短縮を図るものである。
【0008】次に、図1のブロック図における、本発明
の冷水器各部分の説明を行う。本体1は、樹脂又は金属
など内部に保冷部品、電装品を実装できる材料で、又、
ふた2は、コルクなど保温性のよい材料で製作されてお
り、それぞれ同様の効果を有する材料に変更可能であ
る。保冷タンク3は、接液側をステンレス、非接液側を
発泡剤で製作しており、耐水性、軽量性、食品衛生法か
ら見た安全性、コスト何れも優れたものであるが、本部
分もそれぞれ同様の効果を有する材料に変更できる。
【0009】水4は、水道水を利用することを前提にし
ており、もし雑菌やかび、異臭などの混入があり得るな
らば、後述の水流ポンプ12による水循環部分に、焼結
プレフィルタや中空糸、活性炭カートリッジなどの濾材
を加えることで対応可能である。排気口5,5′は、ペ
ルチェ素子16の高温側からの廃熱を放出する排気口部
分で、エアフィルタ付吸気口6は、ペルチェ素子16の
高温側からの廃熱を奪うための空気取入れ口である。
【0010】3方弁11は、保冷タンク3内の水4を循
環させるのと、冷水器外部に吐水するのを切り替えるた
めに取り付けた電磁弁で、水流ポンプ12は、前記保冷
タンク3内の水4を循環させるのと、冷水器外部に吐水
するための加圧に使用する渦巻ポンプで、いずれも同様
の機能を有する他のアクチュエータに変更することがで
きる。水側ヒートシンク13は、水4を冷却していない
ときは保冷材14を、又そうでないときは水4と保冷材
14の両方を、ペルチェ素子16の低温側に熱抵抗を小
さく保った上、接するようにするもので、食品衛生法に
適合するようステンレスの薄板にて製作されている。勿
論、熱伝導の優れたアルミの外側をステンレス薄板にて
熱的に結合させ、接液部のみステンレス化した構造でも
構わない。
【0011】保冷材14は、水4を冷却していないとき
に、ペルチェ素子16で予冷し、水4の冷却開始と同時
にペルチェ素子16と保冷材14の両方で水4の温度を
下げることで、水4の冷却時間の短縮を達成するために
実装する。本実施例では、万一故障して水4に混入が生
じても人的に無害のCMC化合物を使用している。パッ
キン15は、保冷材14をシールすることで、保冷材1
4の水4への混入を防ぐため実装する。本実施例では、
使用温度範囲及び食品衛生法に適合するシリコンゴム製
を採用している。
【0012】ペルチェ素子16は、電力供給により生じ
た素子冷熱側を保冷タンク3内の水4、保冷材14、水
側ヒートシンク13に、また電力供給により生じた素子
発熱側を保冷タンク3下の空気側ヒートシンク17、フ
ァン18に接するよう配置することで、水4を冷却して
いるときは保冷タンク3内の水4の水温を低下させ、水
4を冷却していないときは保冷材14の温度を低下させ
る。なお、素子の発熱には、保冷タンク3下の空気側ヒ
ートシンク17、ファン18により、本体1下側のエア
フィルタ付吸気口6から取り入れた外気で熱を奪い、本
体1横の換気口5、換気口5′から排気、排熱すること
で対処する。
【0013】空気側ヒートシンク17は、保冷材14ま
たは保冷材14と水4の冷却のために発生したペルチェ
素子16からの排熱を、小さな熱抵抗で大気に放出する
ために設けられており、本実施例では、アルミニウム製
スカイブフィンを使用している。勿論、同等の放熱能力
を有する他のヒートシンクに変更することは可能であ
る。ファン18は、空気側ヒートシンク17に接して配
置し吸気運転することで、ペルチェ素子16からの排熱
を本体1の外へ逃がすことを可能にする。本実施例では
軸流式を採用している。
【0014】CPU19は、冷水器全体の制御を行な
い、具体的には、保冷タンク3内の水の有無や水温検
出、ペルチェ素子16低温側及び高温側の温度測定、ペ
ルチェ素子16や3方弁11及び水流ポンプ12の駆動
を行う。本実施例では、1チップマイコンを使用してい
るが、1ボードマイコンなど同様の機能を有する他の制
御手段に変更することも構わない。AC/DCコンバー
タ20は、冷水器内で使用するDC5V,12Vなどの
直流電源である。本実施例では、3方弁11、水流ポン
プ12を含めて、すべての電装品がDC5V,12Vで
動作するので、変換効率が高く発熱の少ないスイッチン
グ電源を使用しているが、ドロッパ型電源等他の方式の
電源でも使用可能である。
【0015】水位センサ21は、使用者が水4の補給を
忘れたまま使用して、保冷タンク3内の水4の量が所定
値以下になり、水流ポンプ12の空運転発生が生じるこ
とを防止するために設けたもので、本実施例では、光の
屈折率が水と空気で異なることを利用した光学式センサ
を使用しているが、静電容量式など他の方式に変更して
も機械的に満足できれば問題ない。温度センサ22,2
2′,22″は、それぞれ保冷タンク3内の水4の水
温、ペルチェ素子16の低温側に取り付けた水側ヒート
シンク13の温度、ペルチェ素子16の高温側に取り付
けた空気側ヒートシンク17の温度を計測し、CPU1
9で信号処理し、冷水器を制御するための情報を提供す
る。
【0016】ここで、図1のブロック図をもとに、本発
明の冷水器の動作を、保冷タンク3が空の時と水4を入
れる時に分けて説明する。まず、保冷タンク3が空の時
は、AC/DCコンバータ20に外部からAC100V
を入力し、図示していない電源スイッチをONすると、
まずCPU19が、水位センサ21の出力により保冷タ
ンク3内水4の水位が所定値以上かどうか確認し、所定
値以下と確認できるので、ペルチェ素子16の低温側に
取り付けた水側ヒートシンク13の温度、ペルチェ素子
16の高温側に取り付けた空気側ヒートシンク17の温
度を、温度センサ22′,22″がそれぞれ計測し、冷
水器動作範囲内の温度であれば、水流ポンプ12の動作
を止めたままでファン18、ペルチェ素子16の運転を
始める。保冷タンク3内の保冷材14の温度が低下し
て、温度センサ22′の指示値が−5℃以下になると、
図示していない保冷材適温表示を本体1の外側に表示
し、ペルチェ素子16への供給電力を低下させ、保冷材
適温状態で保冷する。
【0017】次に、水4を入れる時は、ふた2をはず
し、本体1内の保冷タンク3に水4を入れ、ふた2を閉
める。本体1内に入れる物については、勿論、水以外に
冷却したい流体、例えば、お茶やジュース類でも構わな
い。ここでAC/DCコンバータ20に外部からAC1
00Vを入力し、図示していない電源スイッチをONす
ると、まずCPU19が、水位センサ21の出力により
保冷タンク3内水4の水位が所定値以上かどうか確認
し、所定値以上であれば、保冷タンク3内の水4の水
温、ペルチェ素子16の低温側に取り付けた水側ヒート
シンク13の温度、ペルチェ素子16の高温側に取り付
けた空気側ヒートシンク17の温度を、温度センサ2
2,22′,22″がそれぞれ計測し、冷水器動作範囲
内の温度であれば、3方弁11が、保冷タンク3内の水
4を循環させる方向に切り替わった状態で水流ポンプ1
2の動作を開始し、更に、ファン18、ペルチェ素子1
6の運転を始める。
【0018】保冷タンク3内の水4の温度が低下して、
10〜15℃の飲み頃の水温になると、図示していない
飲み頃表示を本体1の外側に表示し、水流ポンプ12を
動作させたままペルチェ素子16への供給電力を低下さ
せ、飲み頃温度の水温で保冷する。冷水器使用者が冷水
を吐水させる時は、使用者が図示していない吐水ボタン
を押すと、3方弁11を吐水側に切り替え、保冷タンク
3内の水4を本体1外部に吐水する。CPU19が水位
センサ21の出力を監視し、吐水により保冷タンク3内
の水4の水位が所定以下になった時は、使用者に警告表
示を行った上、水流ポンプ12、ペルチェ素子16の動
作を停止する。この状態でペルチェ素子16の高温側に
取り付けた空気側ヒートシンク17の温度が低下するの
を待ち、空気側ヒートシンク17の温度が30℃以下に
低下した時点で、ファン18の運転を止める。なお、使
用者が保冷タンク3内の水4を補充し、保冷タンク3内
の水4の水位が所定以上になった時は、前記電源投入時
の動作と同様に運転を開始する。
【0019】本発明の冷水器では、本体1内に水が無い
状態で冷水器を運転することにより、水流ポンプ12な
どを破損することがないように、CPU19が水位セン
サ21の出力を監視するように構成しているが、水流ポ
ンプ12に電流検出器を実装し、電流値の変化から水流
ポンプ12の空運転を防ぐような安全機構を設けるよう
に変更してもよい。
【0020】また、別の実施例について説明する。図
2、図3は、本発明の冷蔵庫の実施例の構成を示すブロ
ック図である。図2、図3に於ける概略構成及び動作
は、1′は、冷蔵庫本体、2′は、ふた、3′は、断熱
材で、ペルチェ素子15′の低温側を庫内の物を冷却し
ていない時は、保冷材7′に、冷却している時は、ペル
チェ素子15′の低温側を庫内の物に接触させた上、更
に保冷材7′にも接触させることにより、庫内の物の冷
却開始時は、ペルチェ素子15′と保冷材7′の両方に
より庫内の物の温度を下げることで、冷却時間の短縮を
図るものである。
【0021】次に、図2、図3のブロック図における、
本発明の冷蔵庫各部分の説明を行う。本体1′は、樹脂
又は金属など内部に保冷部品、電装品を実装できる材料
で、又、ふた2′は、発泡スチロールなど保温性がよ
く、開け閉めしやすい材料で製作されており、それぞれ
同様の効果を有する材料に変更可能である。断熱材3′
は、発泡剤で製作しており、耐水性、軽量性、コスト何
れも優れたものであるが、本部分もそれぞれ同様の効果
を有する材料に変更できる。
【0022】水4′は、冷却したい庫内の物(液体)の
代表例として使用しており、勿論、お茶やジュース或い
はゼリーなどの固体の物に置き換えても冷却は可能であ
る。フィルタ付吸気口5′a,5′b,5′cは、本体
1′内に実装された後述のペルチェ素子15′の高温側
と大気との熱交換のために、本体1′内への吸気を行う
目的で取り付けられ、また、付属のフィルタは集塵効果
を狙ったものである。
【0023】タンク6′は、ステンレスを使用すること
で、食品衛生法から見た安全性と熱伝達性を両立させて
いるが、本部分もそれぞれ同様の効果を得ることが可能
な他の材料に変更できる。保冷材7′は、タンク6′内
の物を冷却していないときに、ペルチェ素子15′で予
冷し、タンク6′内の物の冷却開始と同時にペルチェ素
子15′と保冷材7′の両方でタンク6′内の物の温度
を下げることで、タンク6′内の物の冷却時間の短縮を
達成するために、ステンレス容器に入れた状態で実装す
る。本実施例では、万一保冷材7′が漏れてタンク6′
内の物に混入が生じても人的に無害のCMC化合物を使
用している。
【0024】AC/DCコンバータ10′は、家庭に供
給されるAC100Vの電源から冷蔵庫内で使用するD
C12V,DC5Vなどを作成するために使用する。変
換効率が高く発熱の少ないスイッチング電源を使用して
いるが、ドロッパ型電源等他の方式の電源でも使用可能
である。CPU11′は、冷蔵庫全体の制御を行ない、
具体的には、タンク6′の温度検出、ペルチェ素子1
5′低温側及び高温側の温度測定、ペルチェ素子15′
やファン12′、スターラ14′の駆動を行う。本実施
例では、1チップマイコンを使用しているが、1ボード
マイコンなど同様の機能を有する他の制御手段に変更す
ることも構わない。
【0025】ファン12′は、ヒートシンク15″に接
して配置し排気運転することで、ペルチェ素子15′か
らの排熱を本体1′の外へ逃がすことを可能にする。本
実施例では軸流式を採用している。温度センサ(1)〜
(3)13′a〜13′cは、それぞれタンク6′の温
度、ペルチェ素子15′の低温側に取り付けた素子部冷
却温度、ペルチェ素子15′の高温側に取り付けたヒー
トシンク15″の温度を計測し、CPU19′で信号処
理し、冷水器を制御するための情報を提供する。
【0026】スターラ14′は、タンク6′内に直接水
など液体を入れて冷却する時、冷却効率を向上させるた
め攪拌を行うために実装する。食べ物や薬品などの固
体、或いは缶詰や瓶ジュースなどの固体内に入れた物を
冷却するのが主であれば、タンク6′内の上部に攪拌用
ファンを併設しても構わない。また、後述の図4のよう
に、スターラの代わりにタンク6′内の上部に攪拌用フ
ァン8′を取り付けてもよい。
【0027】ペルチェ素子15′は、電力供給により生
じた素子冷熱側がタンク6′内の物、保冷材7′に、電
力供給により生じた素子発熱側がヒートシンク15″に
なるように、また、ヒートシンク15″横にファン1
2′を配置することで、タンク6′内の物を冷却してい
る時は物の温度を低下させ、タンク6′内に物を入れて
いない時は保冷材7′の温度を低下させる。なお、素子
の発熱には、タンク6′横のヒートシンク15″、ファ
ン12′により、本体1′横側、下側のフィルタ付吸気
口5′a〜5′cから取り入れた外気で熱を奪い、本体
1′横のファン12′から排気、排熱することで対処す
る。ヒートシンク15″は、タンク6′内に物を入れて
いない時は保冷材7′を、又、そうでない時は保冷材
7′とタンク内の物の両方を、ペルチェ素子15′が冷
却できるよう素子発熱側に熱抵抗を小さく保った上、接
するように配置する。
【0028】ここで、図2、図3のブロック図をもと
に、本発明の冷蔵庫の動作を、タンク6′が空の時と物
を入れる時に分けて説明する。まず、タンク6′が空の
時は、図2に示すようにAC/DCコンバータ10′に
外部からAC100Vを入力した後、図示していない電
源スイッチをONし、図示していない運転切換えスイッ
チを予冷側に切り換えると、ペルチェ素子15′の高温
側に取り付けたヒートシンク15″の温度、ペルチェ素
子15′の低温側の温度、そしてタンク6′の内でペル
チェ素子15′に接して取り付けた保冷材7′の温度
を、温度センサ(1)〜(3)13′a〜13′cがそ
れぞれ計測し、冷蔵庫予冷動作範囲内の温度であれば、
ファン12′、ペルチェ素子15′の運転を始める。
【0029】タンク6′内の保冷材7′の温度が低下し
て、温度センサ(3)13′cの指示値が−5℃以下に
なると、図示していない保冷材7′適温表示を本体1′
の外側に表示し、ペルチェ素子15′への供給電力を低
下させ、保冷材7′を適温状態で保冷する。
【0030】次に、物を入れる時はふた2′をはずし、
保冷材7′をタンク6′内のペルチェ素子15′に接し
ない位置(例えば、第3図に示すようにペルチェ素子1
5′の反対側位置)に移動させ(このようにするのは、
ペルチェ素子15′による冷却効果がより効果的になる
ためである。)、本体1′内のタンク6′に物を入れ、
ふた2′を閉める。本体1′内に入れる物については、
水など冷却したい流体、食べ物や薬品などの固体、或い
は缶詰や瓶ジュースなどの固体内に入れた物、例えば、
お茶やジュース類なら構わない。ここで、AC/DCコ
ンバータ10′に外部からAC100Vを入力し、図示
していない電源スイッチをONし、図示していない運転
切換えスイッチを予冷側に切り換えると、CPU11′
がペルチェ素子15′の高温側に取り付けたヒートシン
ク15″の温度、ペルチェ素子15′の低温側の温度、
そしてタンク6′の内でペルチェ素子15′に接しない
ように取り付けた保冷材7′の温度を、温度センサ
(1)〜(3)13a〜13cがそれぞれ計測し、冷蔵
庫冷蔵動作範囲内の温度であれば、ファン12′、ペル
チェ素子15′の運転を始める。
【0031】タンク6′内の物の温度が低下して、保冷
に程良い温度になると、図示していない保冷適温表示を
本体1′の外側に表示し、ペルチェ素子15′への供給
電力を低下させ、保冷温度を維持する。なお、保冷温度
は、タンク6′内に入れる物により異なるため、図示し
ていない本体1の外側の保冷温度指示スイッチにより、
本体1′使用者が指示する。
【0032】更に、図4のような実施例の冷蔵庫を構成
することができる。食べ物や薬品などの固体、或いは缶
詰や瓶ジュースなどの固体内に入れた物を冷却するのが
主である時は、図4のようにスターラの代わりにタンク
6′内の上部に攪拌用のファン8′を取り付けて、タン
ク6′内の冷却した空気を攪拌させる構造にもできる。
この構造では、タンク6′内に液体を入れた時、ファン
8′に液体が触れないようにして運転する必要があるた
め、ファン8′下部に図示していない接液センサを設け
てもよい。
【0033】本発明の冷蔵庫は、タンク6′内に入れる
物を冷却するような構造としているが、冷却と加温の両
方を要求されるケースなどにおいては、スイッチ等を設
けて、ペルチェ素子16′の電源極性を反転できる構造
にしておき、冷却と加温の両方を1台の装置で切り替え
て使用できるようにすることも可能である。このような
場合は保冷材7′を保温材として使用する。
【0034】
【発明の効果】以上の実施例で説明したように、本発明
によれば、冷水器や冷蔵庫においてペルチェ素子で比較
的冷却(熱交換)能力の小さいものを使用しても、タン
ク内の物を冷やすために、ペルチェ素子と保冷材から構
成される冷却機構を実装して、保冷タンクあるいは冷蔵
庫タンクが空の時ペルチェ素子にて保冷材を冷却し、保
冷タンクあるいは冷蔵庫タンクに物を入れた時ペルチェ
素子と保冷材にてタンク内容物の冷却を行うことで、タ
ンク内容物の冷却に要する時間を大巾に短縮することが
可能となり、また同じ冷却能力のペルチェ素子を使用す
る場合には、より小型の冷水器および冷蔵庫の提供が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明請求項1の冷却機構を用いた請求項2の
冷水器の実施例のブロック図である。
【図2】本発明請求項1の冷却機構を用いた請求項4の
冷蔵庫(タンクが空の場合)の実施例のブロック図であ
る。
【図3】本発明請求項1の冷却機構を用いた請求項4の
冷蔵庫(タンクに物を入れた場合)の実施例のブロック
図である。
【図4】本発明請求項1の冷却機構を用いた請求項5の
冷蔵庫の一の実施例のブロック図である。
【符号の説明】
1…冷水器本体 1′…冷蔵庫本体 2,2′…ふた 3…保冷タンク 3′…断熱材 3′a…断熱材(1) 3′b…断熱材(2) 4,4′…水 5,5′…排気口 5′a,5′b,5′c…フィルタ付吸気口 6…エアフィルタ付吸気口 6′…タンク 7′…保冷材 8′…ファン 10′…AC/DCコンバータ 11…3方弁 11′…CPU 12…水流ポンプ 12′…ファン 13…水側ヒートシンク 13′a…温度センサ(1) 13′b…温度センサ(2) 13′c…温度センサ(3) 14…保冷材 14′…スターラ 15…パッキン 15′…ペルチェ素子 15″…ヒートシンク 16…ペルチェ素子 17…空気側ヒートシンク 18…ファン 19…CPU 20…AC/DCコンバータ 21…水位センサ 22,22′,22″…温度センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペルチェ素子および保冷材から構成した
    冷却機構。
  2. 【請求項2】 冷却水貯水タンクを有する冷水器におい
    て、水を冷やすための冷却部に、ペルチェ素子と保冷材
    からなる冷却機構を実装して、冷水器貯水タンクが空の
    時にペルチェ素子にて保冷材を冷却し、冷水器貯水タン
    クへの給水開始時に保冷材とペルチェ素子にて水の冷却
    を行うようにしたことを特徴とする冷水器。
  3. 【請求項3】 前記貯水タンク内の冷水を循環するため
    の、水流ポンプ又は攪拌器を併設したことを特徴とす
    る、請求項2記載の冷水器。
  4. 【請求項4】 冷蔵タンクを有する冷蔵庫において、冷
    蔵庫内に収納した物を冷やすための冷却部に、ペルチェ
    素子と保冷材からなる冷却機構を実装して、冷蔵庫冷蔵
    タンクが空の時にペルチェ素子にて保冷材を冷却し、冷
    蔵庫冷蔵タンクへの物の収納開始時に保冷材とペルチェ
    素子にて収納物の冷却を行うようにしたことを特徴とす
    る冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 前記冷蔵タンク内に固体を収納した時に
    冷気を循環するファンを、又は、液体を収納した時に液
    体を循環する攪拌器を併設したことを特徴とする、請求
    項4記載の冷蔵庫。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176843A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Akim Kk 部品搬送装置
JP2014528567A (ja) * 2011-10-12 2014-10-27 リンデール インコーポレイテッド 室内冷却システム

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