JPH1026452A - 冷温蔵器 - Google Patents

冷温蔵器

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JPH1026452A
JPH1026452A JP18101296A JP18101296A JPH1026452A JP H1026452 A JPH1026452 A JP H1026452A JP 18101296 A JP18101296 A JP 18101296A JP 18101296 A JP18101296 A JP 18101296A JP H1026452 A JPH1026452 A JP H1026452A
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JP
Japan
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cooling
water
temperature
tank
heating
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Application number
JP18101296A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takayama
仁史 高山
Masanori Ito
正則 伊藤
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小型で、かつ、取扱い性に優れた冷、
温臓器を得ること。 【解決手段】 保冷、保温兼用剤を実装した容器にペル
チェ素子を結合し、まず、容器を空にした状態でペルチ
ェ素子を作動させ該容器及び保温剤を所望温度に調節す
る手段、所望温度に保たれた容器に物を収納した状態で
ペルチェ素子を作動させ、内容物を所望温度に保持させ
る手段を備えた冷温臓器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、収納タンク内に食
べ物や薬品などの固体、或いは缶詰や瓶ジュースなどの
固体、又は水やお茶などの液体そのものを冷却又は加温
する冷温蔵器に関し、特に冷却加温機構に電子デバイス
であるペルチェ素子と保冷、保温兼用剤とを使用した冷
温蔵器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられてきた冷温蔵庫において
は、代替フロンなどの熱媒体を充填した容器などの冷
却、加温に必要な熱交換機構を冷温蔵庫本体内に持って
おり、とくに冷蔵、温蔵共用タンクの外周に熱交換媒体
を循環せしめる銅管を巻いた構造のものが用いられてい
る。この冷温蔵機構は銅管内を流れる熱交換媒体の温度
を容器経由でタンク内蔵物に伝達するものであり、熱抵
抗を小さくすることが可能な構造であり、冷温蔵庫のみ
ならず冷水器或いは温水器などに多用されている。更に
この加温、冷却機構にペルチェ素子を使用することによ
り、コンプレッサなどの圧縮器や熱交換媒体の使用を不
要とした小容量の小型化した冷却、加温兼用器の開発も
なされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来開発され
てきた冷温蔵器、特にペルチェ素子を使用したものは、
冷却・加温(熱交換)能力が小さく、収納物の冷却又は
加温の所要時間が長く、又冷却・加温(熱交換)能力を
大きくしたものは、冷温蔵庫の重量と容積が大きくなっ
てしまい、ペルチェ素子を用いた冷却、加温器の小型化
とその冷却・加温(熱交換)能力の増大という二つの目
的を達成し得た冷温蔵器が開発されるには至っていない
現状にある。
【0004】そこで本発明者等は、ペルチェ素子を使用
した冷温蔵器において、冷却、加温(熱交換)能力の小
さい素子で庫内の物を冷却又は加温するまでの所要時間
を短縮することが可能な冷温蔵庫を提供することを目的
として検討した結果、本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、(1)冷蔵、温蔵共用タンクを有する
冷温蔵器において、冷温蔵器内に収納した物を冷やす又
は温めるための冷却加温部に、少なくともペルチェ素子
と保冷、保温兼用剤を実装し、タンクが空の状態でペル
チェ素子にて保冷保温兼用剤を予冷又は加温する手段、
タンクに収納物を入れた後保冷保温兼用剤とペルチェ素
子にて収納物の冷却又は加温を行う手段を設けたことを
特徴とする冷温蔵器よりなる発明と、(2)前記冷蔵、
温蔵共用タンク内に固体状収納物を収納した時冷気を循
環するファンを設けるか、液体収納物を収納した時該液
体を循環する撹拌器を併設したことを特徴とする(1)
記載の冷温蔵器の発明、にあり冷温蔵器としては冷温蔵
庫、冷温水器とがある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面と共に実施例について説
明する。図1、図2は、本発明の冷温蔵器の一例である
冷温蔵庫の実施例の構成を示すブロック図である。図
1、図2に於ける概略構成及び動作は、1は冷温蔵庫本
体、2はふた、3は断熱材で、冷却動作時と加温動作を
切り替えることで何れかの動作を可能にする構造となっ
ており、冷却動作時ペルチェ素子15の低温側を、予冷
中は保冷保温兼用剤7に、又内蔵物冷却中は内蔵物と保
冷保温兼用剤7に接触させ、それぞれの温度を低下させ
ることにより、内蔵物の冷却開始時はペルチェ素子15
と保冷保温兼用剤7の両方により内蔵物の温度を下げる
ことで、内蔵物の冷却時間の短縮を図るものである。更
に加温動作時ペルチェ素子15の高温側を、予熱中は保
冷保温兼用剤7に、又加温中は内蔵物と保冷保温兼用剤
7に接触させ、それぞれの温度を上昇させることによ
り、内蔵物の加温開始時はペルチェ素子15と保冷保温
兼用剤7の両方により内蔵物の温度を上げることで、内
蔵物の加温時間の短縮を図るものである。
【0007】次に図1、図2のブロック図における、本
発明の冷温蔵庫各部分の説明を行う。本体1は、樹脂又
は金属などその内部に保冷保温部品、電装品を実装でき
る材料で構成されていることが好しく、ふた2は、発泡
スチロールなど保冷保温性がよく、開け閉めしやすい材
料で製作されていればよく、それぞれ同様の効果を有す
る他の材料に変更可能である。断熱材3は、発泡樹脂で
製作しており、耐水性、軽量性、コスト何れも優れたも
のであるが、この断熱材もそれぞれ同様の効果を有する
他の材料に変更できる。フィルタ付吸気口5a,5b,
5cは、本体1内に実装された後述のペルチェ素子15
と大気との熱交換のために、本体1内への→で示す吸気
を行う目的で取り付けられ、また付属のフィルタは集塵
効果を備えたものであることが好しい。タンク6は、ス
テンレスを使用することで、食品衛生法から見た安全性
と熱伝達性を両立させているが、本部分もそれぞれ同様
の効果を発揮することが可能な他の材料に変更できる。
保冷・保温兼用剤7は、冷却動作でタンク6内の物を冷
却していない時に、ペルチェ素子15で予冷し、タンク
6内に物を収納し、その冷却開始と同時にペルチェ素子
15と保冷・保温兼用剤7の両方でタンク6内の物の温
度を下げることで、タンク6内の物の冷却時間の短縮を
達成することができ、又加温動作では、タンク6内の物
を加温していない時に、ペルチェ素子15で予熱し、タ
ンク6内に物を収納し、その加温開始と同時にペルチェ
素子15と保冷・保温兼用剤7の両方でタンク6内の物
の温度を上げることで、タンク6内の物の加温時間の短
縮を達成し得ており、その効果は容器としてステンレス
容器とすることでより効率よく達成できる。本実施例で
は、万一保冷・保温兼用剤7が漏れてタンク6内の物に
混入が生じても人的に無害のカルボキシメチルセルロー
ス(CMC)を使用しているので、そのような危険性は
なく、フロンの如き、環境問題を生ずることはない。
【0008】AC/DCコンバータ10は、家庭に供給
されるAC100Vの電源から冷温蔵庫内で使用するD
C12V,DC5Vなどを得るために使用するものであ
る。変換効率が高く発熱の少ないスイッチング電源を使
用しているが、ドロッパ型電源等他の方式の電源でも使
用可能である。CPU11は、冷温蔵庫全体の制御を行
ない、具体的にはタンク6の温度検出、ペルチェ素子1
5低温側及び高温側の温度測定、ペルチェ素子15やフ
ァンA12、ファンB14の駆動を行う機能を負うもの
である。本実施例では1チップマイコンを使用している
が、1ボードマイコンなど同様の機能を有する他の制御
手段に変更することもできる。ファンA12は、ヒート
シンク15′(フィン)に接して配置し排気運転するこ
とで、ペルチェ素子15からの排気を本体1の外へ逃が
すことを可能にする。本実施例では軸流式を採用してい
る。温度センサ13a〜13cは、それぞれタンク6の
温度、ペルチェ素子15の素子部温度、ペルチェ素子1
5の排気側に取り付けたヒートシンク15′の温度を計
測し、CPU19で信号処理、冷温蔵庫の制御するため
の情報を提供する。
【0009】ファンB14は、タンク6内に物を入れて
冷却又はは加温する時、冷却又は加温効率を向上させる
ためタンク6内の空気撹拌を行うために実装する。ファ
ンB14の下側には、図示していないリミットスイッチ
が装備されており、ファンB14の下側に保冷・保温兼
用剤7が置かれて予冷又は予熱している時は、ファンB
14は動作しないようになっている。ペルチェ素子15
は、冷却動作時電力供給により生じた素子冷熱側がタン
ク6内の物、及び保冷・保温剤7に、電力供給により生
じた素子発熱側がヒートシンク15′になるように、又
ヒートシンク15′横にファン12を配置することで、
タンク6内に物を入れているならば物の温度を低下さ
せ、タンク6内に物を入れていないならば保冷・保温剤
7の温度を低下させる。
【0010】更に加温動作時電力供給により生じた素子
発熱側がタンク6内の物、及び保冷・保温剤7に、電力
供給により生じた素子冷却側がヒートシンク15′にな
るように、又ヒートシンク15′横にファン12を配置
することで、タンク6内に物を入れているならば物の温
度を上昇させ、タンク6内に物を入れていないならば保
冷・保温剤7の温度を上昇させる。
【0011】なお素子の熱交換には、タンク6横のヒー
トシンク15′、ファン12により、本体1横側、下側
のフィルタ付吸気口5a〜フィルタ付吸気口5cから取
り入れた外気で熱交換し、本体1横のファン12から排
気することで対処する。ヒートシンク15′は、タンク
6内に物を入れていない時は保冷・保温剤7と、又そう
でない時は保冷・保温剤7とタンク内の物の両方と、ペ
ルチェ素子15が熱交換できるよう熱抵抗を小さく保っ
た上接する形に配置する。
【0012】ここで、図1、図2のブロック図をもとに
本発明の冷温蔵庫の動作を、冷却動作時と加温動作時に
分け、更に保冷保温タンク3が空の時と水4を入れる時
について説明する。まず冷却動作時には、図1のように
タンク6が空のならば、AC/DCコンバータ10に外
部からAC100Vを入力し、図示していない電源スイ
ッチをONすると、まずCPU11が、ヒートシンク1
5′の温度、ペルチェ素子15のタンク6側の温度、タ
ンク6の温度を、温度センサ13a〜温度センサ13c
のそれぞれにより計測し、冷温蔵庫動作範囲内の温度で
あれば、ペルチェ素子15の運転を始める。タンク6内
の保冷保温兼用剤7の温度が低下して、温度センサ13
cの指示値が−5℃以下になると、図示していない保冷
保温兼用剤適温表示を本体1の外側に表示し、ペルチェ
素子15への供給電力を低下させ、保冷保温兼用剤適温
状態で保冷する。
【0013】次に冷蔵物を入れる時は図2のようにふた
2をはずし、タンク6内の保冷保温兼用剤7の位置をペ
ルチェ素子15に接する部分から移動させ、本体1内の
タンク6に冷蔵物を入れふた2を閉める。本体1内に入
れる物については、固体でも冷却したい流体、例えばお
茶やジュース類を入れたボトルでも構わない。ここでA
C/DCコンバータ10に外部からAC100Vを入力
し、図示していない電源スイッチをONしているので、
まずCPU11がヒートシンク15′の温度、ペルチェ
素子15のタンク6側の温度、タンク6の温度を、温度
センサ13A〜温度センサ13Cのそれぞれにより計測
し、冷温蔵庫動作範囲内の温度で且つ温度センサ13C
の指示値が−5℃以上ならば、ペルチェ素子15への供
給電力を上昇させ冷却動作を行う。更に冷却動作を継続
し、保冷に程良い温度になると、図示していない保冷適
温表示を本体1の外側に表示し、ペルチェ素子15への
供給電力を低下させ、保冷温度を維持する。なお保冷温
度は、タンク6内に入れる物により異なるため、図示し
ていない本体1の外側の保冷温度指示スイッチにより、
−5℃以上の希望温度を本体1使用者が指示する。
【0014】加温動作時には、図1のようにタンク6が
空のならば、AC/DCコンバータ10に外部からAC
100Vを入力し、図示していない電源スイッチをON
すると、まずCPU11が、ヒートシンク15′の温
度、ペルチェ素子15のタンク6側の温度、タンク6の
温度を、温度センサ13A〜温度センサ13Cのそれぞ
れにより計測し、冷温蔵庫動作範囲内の温度であれば、
ペルチェ素子15の運転を始める。タンク6内の保冷保
温兼用剤7の温度を上昇して、温度センサ13Cの指示
値が65℃以上になると、図示していない保冷保温兼用
剤適温表示を本体1の外側に表示し、ペルチェ素子15
への供給電力を低下させ、保冷保温兼用剤適温状態で保
冷する。
【0015】次に温蔵物を入れる時は図2のようにふた
2をはずし、タンク6内の保冷保温兼用剤7の位置をペ
ルチェ素子15に接する部分から移動させ、本体1内の
タンク6に温蔵物を入れふた2を閉める。本体1内に入
れる物については、固体でも加温したい流体、例えばお
茶やジュース類を入れたボトルでも構わない。ここでA
C/DCコンバータ10に外部からAC100Vを入力
し、図示していない電源スイッチをONしているので、
まずCPU11がヒートシンク15′の温度、ペルチェ
素子15のタンク6側の温度、タンク6の温度を、温度
センサ13A〜温度センサ13Cのそれぞれにより計測
し、冷温蔵庫動作範囲内の温度で且つ温度センサ13C
の指示値が65℃以下ならば、ペルチェ素子15への供
給電力を上昇させ加温動作を行う。更に加温動作を継続
し、保温に程良い温度になると、図示していない保冷適
温表示を本体1の外側に表示し、ペルチェ素子15への
供給電力を低下させ、保温温度を維持する。なお保温温
度は、タンク6内に入れる物により異なるため、図示し
ていない本体1の外側の保温温度指示スイッチにより、
65℃以下の希望温度を本体1使用者が指示する。また
ペルチェ素子15の耐熱温度をより高い物に交換するこ
とで、加温動作時の上限使用温度を高くすることも可能
である。
【0016】次に、図3により本発明の冷温水器につい
て説明する。図3は、本発明の冷温水器の実施例の構成
を示すブロック図である。図3に於ける概略構成及び動
作は、冷却動作時と加温動作を切り替えることで何れか
の動作を可能にする構造としており、冷温水器本体1、
ふた2、保冷保温タンク6の筐体構成品と以下の動作を
行う電装品から成る。冷却動作時ペルチェ素子15の低
温側を、予冷中は保冷保温兼用剤7に、又水冷中は水2
4と保冷保温兼用剤7に接触させ、それぞれの温度を低
下させた上、水24の冷却開始時はペルチェ素子15と
保冷保温兼用剤7の両方により水23の温度を下げるこ
とで、水23の冷却時間の短縮を図るものである。更に
加温動作時ペルチェ素子15の高温側を、予熱中は保冷
保温兼用剤7に、又加温中は水23と保冷保温兼用剤7
に接触させ、それぞれの温度を上昇させた上、水23の
加温開始時はペルチェ素子15と保冷保温兼用剤7の両
方により水23の温度を上げることで、水23の加温時
間の短縮を図るものである。
【0017】次に図3のブロック図における、本発明の
冷温水器各部分の説明を行う。本体1は、樹脂又は金属
など内部に保冷保温部品、電装品を実装できる材料で、
又ふた2は、コルクなど断熱性のよい材料で製作されて
おり、それぞれ同様の効果を有する他の材料に変更可能
である。保冷保温タンク5は、接液側をステンレス、非
接液側を発泡剤で製作しており、耐水性、軽量性、食品
衛生法から見た安全性、コスト何れも優れたものである
が、本部分もそれぞれ同様の効果を有する他の材料に変
更できる。水23は、水道水を利用することを前提にし
ており、もし雑菌やかび、異臭などの混入があり得るな
らば、後述の水流ポンプ22による水循環部分に、焼結
プレフィルタや中空糸、活性炭カートリッジなどの濾材
を加えることが好しい。排気口25,25′は、ペルチ
ェ素子15からの熱交換のための排気出口の部分で、エ
アフィルタ付吸気口26は、ペルチェ素子15の熱交換
のための空気取入れ口である。
【0018】3方弁21は、保冷保温タンク6内の水2
3を循環させるのと、冷温水器外部に吐水するのを切り
替えるために取り付けた電磁弁で、水流ポンプ22は、
前記保冷保温タンク5内の水23を循環させるのと、冷
温水器外部に吐水するための加圧に使用する渦巻ポンプ
で、いずれも同様の機能を有する他のアクチュエータに
変更することができる。水側ヒートシンク24は、冷却
動作時ペルチェ素子15の低温側を予冷中は保冷保温兼
用剤7に、又水冷中は水23と保冷保温兼用剤7に、更
に加温動作時ペルチェ素子15の高温側を予熱中は保冷
保温兼用剤7に、又加温中は水23と保冷保温兼用剤7
に、抵抗を小さく保った上接するようにするもので、食
品衛生法に適合するようステンレスの薄板にて製作され
ている。勿論熱伝導の優れたアルミの外側をステンレス
薄板にて熱的に結合させ、接液部のみステンレス化した
構造とするのがよい。保冷保温兼用剤7は、冷却動作時
で水23を冷却していない場合ペルチェ素子15で予冷
し、水23の冷却開始と同時にペルチェ素子15と共に
水23の温度を下げることで水24の冷却時間の短縮を
達成するため、及び加温動作時で水23を加温していな
い場合ペルチェ素子15で予熱し、水4の加温開始と同
時にペルチェ素子15と共に水24の温度を上げること
で、水23の加温時間の短縮を達成するために実装す
る。本実施例では、万一故障して水24に混入が生じて
も人的に無害のCMC化合物を使用している。パッキン
27は、保冷保温兼用剤7をシールすることで、保冷保
温兼用剤7の水23への混入を防ぐため実装する。本実
施例では、使用温度範囲及び食品衛生法に適合するシリ
コンゴム製を採用している。
【0019】ペルチェ素子15は、冷却動作時電力供給
により生じた素子冷熱側を保冷保温タンク6内の水2
3、保冷保温兼用剤7、水側ヒートシンク23に、また
電力供給により生じた素子発熱側を保冷保温タンク5下
の空気側ヒートシンク28、ファン18に接するよう配
置することで、水23を冷却している時は保冷保温タン
ク6内の水23の温度、保冷保温兼用剤7の温度を低下
させ、水23を冷却していない時は保冷保温兼用剤7の
温度を低下させる。なお素子の発熱に対しては、保冷保
温タンク下の空気側ヒートシンク28、ファン29によ
り、本体5下側のエアフィルタ付吸気口26から取り入
れた外気で熱を奪い、本体1横の排気口25、排気口2
5′から排気することで対処する。又加温動作時電力供
給により生じた素子発熱側を保冷保温タンク5内の水2
3、保冷保温兼用剤7、水側ヒートシンク23に、また
電力供給により生じた素子冷却側を保冷保温タンク5下
の空気側ヒートシンク28、ファン29に接するよう配
置することで、水24を加温している時は保冷保温タン
ク5内の水23の水温を上昇させ、水23を加温してい
ない時は保冷保温兼用剤7の温度を上昇させる。なお素
子の冷却による結露には、保冷保温タンク6下の空気側
ヒートシンク28、ファン29により、本体1下側のエ
アフィルタ付吸気口26から取り入れた外気で冷気を奪
い、本体1横の排気口25、排気口25′から排気する
ことで対処する。空気側ヒートシンク28は、冷却動作
時保冷保温兼用剤7又は保冷保温兼用剤7と水24の冷
却のために発生したペルチェ素子15からの排熱を、小
さな熱抵抗で大気に放出するために、又加温動作時保冷
保温兼用剤7又は保冷保温兼用剤7と水23の加温のた
めに発生したペルチェ素子15からの冷気を、小さな熱
抵抗で大気に放出するために設けられており、本実施例
ではアルミニウム製スカイブフィンを使用している。勿
論同等の放熱能力を有する他のヒートシンクに変更する
こともできる。ファン29は、空気側ヒートシンク28
に接して配置し吸気運転することで、ペルチェ素子15
からの交換熱を本体1の外へ逃がすことを可能にする。
本実施例では軸流式を採用している。
【0020】CPU11は、冷温水器全体の制御を行な
い、具体的には保冷保温タンク5内の水の有無や水温検
出、ペルチェ素子15低温側及び高温側の温度測定、ペ
ルチェ素子15や3方弁2及び水流ポンプ22の駆動を
行う。本実施例では1チップマイコンを使用している
が、1ボードマイコンなど同様の機能を有する他の制御
手段に変更することも構わない。AC/DCコンバータ
10は、冷温水器内で使用するDC5V,12Vなどの
直流電源である。本実施例では3方弁21、水流ポンプ
22を含めて、すべての電装品がDC5V,12Vで動
作するので、変換効率が高く発熱の少ないスイッチング
電源を使用しているが、ドロッパ型電源等他の方式の電
源でも使用可能である。
【0021】水位センサ30は、使用者が水23の補給
を忘れたまま使用して、保冷保温タンク5内の水23の
量が所定値以下になり、水流ポンプ22の空運転発生が
生じることを防止するために設けたもので、本実施例で
は光の屈折率が水と空気で異なることを利用した光学式
センサを使用しているが、静電容量式など他の方式に変
更しても機能的に満足できれば問題ない。温度センサ3
1,31′,31″は、それぞれ保冷保温タンク5内の
水23の水温、水側ヒートシンク24の温度、空気側ヒ
ートシンク28の温度を計測し、CPU11で信号処
理、冷温水器の制御するための情報を提供する。
【0022】ここで、図3のブロック図をもとに本発明
の冷温水器の動作を、冷却動作時と加温動作時に分け、
更に保冷保温タンク6が空の時と水23を入れる時につ
いて説明する。まず冷却動作時には、保冷保温タンク6
が空のならば、AC/DCコンバータ20に外部からA
C100Vを入力し、図示していない電源スイッチをO
Nすると、まずCPU11が、水位センサ31の出力に
より保冷保温タンク5内水23の水位が所定値以上かど
うか確認し、所定値以下と確認できるので、水側ヒート
シンク24の温度、空気側ヒートシンク28の温度を、
温度センサ31,31′,31″がそれぞれ計測し、冷
温水器動作範囲内の温度であれば、水流ポンプ22の動
作を止めたままでファン28、ペルチェ素子15の運転
を始める。保冷保温タンク6内の保冷保温兼用剤7の温
度が低下して、温度センサ31′の指示値が−5℃以下
になると、図示していない保冷保温兼用剤適温表示を本
体1の外側に表示し、ペルチェ素子15への供給電力を
低下させ、保冷保温兼用剤適温状態で保冷する。
【0023】次に水23を入れる時はふた2をはずし、
本体1内の保冷保温タンク5に水23を入れるふた2を
閉める。本体1内に入れる物については、勿論水以外に
冷却したい流体、例えばお茶やジュース類でも構わな
い。ここでAC/DCコンバータ10に外部からAC1
00Vを入力し、図示していない電源スイッチをONす
ると、まずCPU11が、水位センサ31の出力により
保冷保温タンク6内水23の水位が所定値以上かどうか
確認し、所定値以上であれば、保冷保温タンク3内の水
23の水温、水側ヒートシンク24の温度、空気側ヒー
トシンク28の温度を、温度センサ31,31′,3
1″がそれぞれ計測し、冷温水器動作範囲内の温度であ
れば、3方弁21が保冷保温タンク3内の水23を循環
させる方向に切り替わった状態で水流ポンプ22の動作
を開始し、更にファン29、ペルチェ素子15の運転を
始める。
【0024】保冷保温タンク6内水23の温度が低下し
て、10〜15℃の飲み頃の水温になると、図示してい
ない飲み頃表示を本体1の外側に表示し、水流ポンプ2
2を動作させたままペルチェ素子15への供給電力を低
下させ、飲み頃温度の水温で保冷する。冷温水器使用者
が冷水を吐水させる時は、使用者が図示していない吐水
ボタンを押すと、3方弁21を吐水側に切り替え、保冷
保温タンク6内の水23を本体1外部に吐水する。CP
U11が水位センサ31の出力を監視し、吐水により保
冷保温タンク6内水4の水位が所定以下になった時は、
使用者に警告表示を行い、水流ポンプ22の動作を停止
し、又ペルチェ素子15への供給電力を低下させ、飲み
頃温度の水温で保冷する。なお使用者が保冷保温タンク
6内水23を補充し、保冷保温タンク6内水23の水位
が所定以上になった時は、前記電源投入時の動作と同様
に運転を再開する。
【0025】次に加温動作時には、保冷保温タンク3が
空のならば、AC/DCコンバータ20に外部からAC
100Vを入力し、図示していない電源スイッチをON
すると、まずCPU11が、水位センサ31の出力によ
り保冷保温タンク6内水23の水位が所定値以上かどう
か確認し、所定値以下と確認できるので、水側ヒートシ
ンク24の温度、空気側ヒートシンク28の温度を、温
度センサ31,31′,31″がそれぞれ計測し、冷温
水器動作範囲内の温度であれば、水流ポンプ22の動作
を止めたままでファン29、ペルチェ素子15の運転を
始める。保冷保温タンク6内の保冷保温兼用剤7の温度
が上昇して、温度センサ31′の指示値が60℃以上に
なると、図示していない保冷保温兼用剤適温表示を本体
1の外側に表示し、ペルチェ素子15への供給電力を低
下させ、保冷保温兼用剤適温状態で保温する。
【0026】次に水23を入れる時はふた2をはずし、
本体1内の保冷保温タンク6に水23を入れふた2を閉
める。本体1内に入れる物については、勿論水以外に冷
却したい流体、例えばお茶やジュース類でも構わない。
ここでAC/DCコンバータ10に外部からAC100
Vを入力し、図示していない電源スイッチをONする
と、まずCPU11が、水位センサ31の出力により保
冷保温タンク3内水23の水位が所定値以上かどうか確
認し、所定値以上であれば、保冷保温タンク3内の水2
3の水温、水側ヒートシンク13の温度、空気側ヒート
シンク17の温度を、温度センサ31,31′,31″
がそれぞれ計測し、冷温水器動作範囲内の温度であれ
ば、3方弁21が保冷保温タンク6内の水24を循環さ
せる方向に切り替わった状態で水流ポンプ22の動作を
開始し、更にファン29、ペルチェ素子15の運転を始
める。
【0027】保冷保温タンク6内水23の温度が上昇し
て、50〜60℃の飲み頃の水温になると、図示してい
ない飲み頃表示を本体1の外側に表示し、水流ポンプ2
2を動作させたままペルチェ素子15への供給電力を低
下させ、飲み頃温度の水温で保温する。冷温水器使用者
が温水を吐水させる時は、使用者が図示していない吐水
ボタンを押すと、3方弁21を吐水側に切り替え、保冷
保温タンク6内の水4を本体1外部に吐水する。CPU
11が水位センサ31の出力を監視し、吐水により保冷
保温タンク3内水24の水位が所定以下になった時は、
使用者に警告表示を行い、水流ポンプ22の動作を停止
し、又ペルチェ素子15への供給電力を低下させ、飲み
頃温度の水温で保温する。なお使用者が保冷保温タンク
5内水23を補充し、保冷保温タンク6内水23の水位
が所定以上になった時は、前記電源投入時の動作と同様
に運転を再開する。
【0028】本発明の冷温水器では、本体1内に水が無
い状態で冷温水器を運転することにより、水流ポンプ2
2などを破損することがないように、CPU11が水位
センサ31の出力を監視するように構成しているが、水
流ポンプ22に電流検出器を実装し、電流値の変化から
水流ポンプ22の空運転を防ぐような安全機構を設ける
ように変更してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上の実施例で説明したように本発明に
よれば、ペルチェ素子で比較的冷却・加温(熱交換)能
力の小さいものを使用しても、冷却加温部に、少なくと
もペルチェ素子と保冷保温兼用剤を実装して、冷温水器
貯水タンク又は冷温蔵庫が空の時ペルチェ素子にて保冷
保温兼用剤を冷却又は加温し、冷温水器貯水タンク又は
冷温蔵タンクに給水開始時保冷保温兼用剤とペルチェ素
子にて冷却又は加温を行うことで、タンク内容物の加温
又は冷却までの所要時間を短縮することが可能な冷温水
器を提供できた。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷温蔵庫を説明するブロック図であ
る。
【図2】本発明の冷温蔵庫を説明するブロック図であ
る。
【図3】本発明の冷温水器を説明するブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 2 ふた 3 断熱材 5a フィルタ付吸気口 5b フィルタ付吸気口 5c フィルタ付吸気口 6 タンク 7 保冷保温兼用剤 10 AC/DCコンバータ 11 CPU 12 ファンA 13a 温度センサ 13b 温度センサ 13c 温度センサ 14 ファンB 15 ペルチェ素子 15′ ヒートシンク 21 三方弁 22 水流ポンプ 23 水 24 水側ヒートシンク 25,25′ 排気口 26 エアフィルタ付排気口 27 パッキング材 28 空気側ヒートシンク 29 ファン 30 水位センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵、温蔵共用タンクを有する冷温蔵器
    において、冷温蔵器本体内に収納した物を冷やすか、又
    は温めるための冷却、加温部に、少なくともペルチェ素
    子と保冷、保温兼用剤を実装して、タンクが空の状態で
    ペルチェ素子にて保冷、保温兼用剤を予冷又は予熱する
    手段、タンク内に収納物を入れた後保冷保温兼用剤とペ
    ルチェ素子にて収納物の冷却又は加温を行う手段を設け
    たことを特徴とする冷温蔵器。
  2. 【請求項2】 前記冷蔵、温蔵共用タンク内に固体を収
    納した時冷気を循環するファン及び/又は、液体を収納
    した時液体を循環する撹拌器を併設したことを特徴とす
    る、請求項1記載の冷温蔵器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の冷温機構を
    備えた冷温水器。
JP18101296A 1996-07-10 1996-07-10 冷温蔵器 Pending JPH1026452A (ja)

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