JPH11142010A - 冷凍空気調和装置 - Google Patents

冷凍空気調和装置

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JPH11142010A
JPH11142010A JP9310312A JP31031297A JPH11142010A JP H11142010 A JPH11142010 A JP H11142010A JP 9310312 A JP9310312 A JP 9310312A JP 31031297 A JP31031297 A JP 31031297A JP H11142010 A JPH11142010 A JP H11142010A
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JP
Japan
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main
liquid
heat exchanger
sub
heat source
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JP9310312A
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Keisuke Sotozono
圭介 外囿
Tatsuo Ono
達生 小野
Yoshio Ueno
嘉夫 上野
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2313/00Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
    • F25B2313/025Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple outdoor units
    • F25B2313/0253Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple outdoor units in parallel arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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    • F25B2600/21Refrigerant outlet evaporator temperature

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用側熱交換器からから還流する冷媒量を複
数の熱源機それぞれの圧縮機に均等に配分する冷凍空気
調和装置を得る。 【解決手段】 主熱源機1と従熱源機101を組合わせ
て大容量の熱源手段を形成する。そして、主熱交換器過
熱度演算手段18による主熱源機1の主液溜部8入口に
おける冷媒の過熱度及び従熱交換器過熱度演算手段11
8による従熱源機101の従液溜部108入口における
冷媒の過熱度、すなわち乾き度を介して、主熱源機1及
び従熱源機101への液冷媒の戻り量の不均衡を検知す
る。そして、均液制御手段19により主液溜部8及び従
液溜部108内の液量不均衡を是正する均液制御を行
う。そして、主熱源機1及び従熱源機101の一方への
過剰な液戻りに起因する過熱運転を未然に防止して圧縮
機の動作信頼性を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数台の熱源機
を組合わせて形成された大容量の熱源手段が、一つの冷
媒系統により利用側負荷と接続されて構成された冷凍空
気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、従来の冷凍空気調和装置を示
す冷媒回路図である。図において、1は主熱源機で、そ
れぞれ同容量又は互いに異容量の一台以上の出力制御可
能な主圧縮機2、主油分離器3、主四方切換弁4、主熱
交換器5、一台以上の出力制御可能な主送風機6、主油
溜部7、主液溜部8、主油分離器3及び主油溜部7を接
続した主連結管9、主油溜部7から主圧縮機2に冷凍機
油を戻す主返油回路10及び主液溜部8から主圧縮機2
に液を戻す主返液回路11によって構成されている。
【0003】101は従熱源機で、それぞれ同容量又は
互いに異容量の一台以上の定出力又は出力制御可能な従
圧縮機102、従油分離器103、従四方切換弁10
4、従熱交換器105、一台以上の出力制御可能な従送
風機106、従油溜部107、従液溜部108、従油分
離器103と従油溜部107を接続した従連結管10
9、従油溜部107から従圧縮機102に冷凍機油を戻
す従返油回路110及び従液溜部108から従圧縮機1
02に液を戻す従返液回路111によって構成されてい
る。
【0004】12は利用側流量制御弁13を介して主熱
源機1及び従熱源機101に並列に接続された利用側熱
交換器、14は液側合流部で、主熱源機1及び利用側熱
交換器12を接続した管路と従熱源機101及び利用側
熱交換器12を接続した管路とを接続する。15はガス
側合流部で、主熱源機1及び利用側熱交換器12を接続
した管路と従熱源機101及び利用側熱交換器12を接
続した管路とを接続する。
【0005】従来の冷凍空気調和装置は上記のように構
成され、主熱源機1、従熱源機101及び利用側熱交換
器12を主要部として冷媒回路が構成される。そして、
主熱源機1、従熱源機101の出力により利用側熱交換
器12を介して所要の空気調和作用が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の冷
凍空気調和装置において、主熱源機1、従熱源機101
等の複数台の熱源機を組合わせることにより大容量の熱
源手段が形成され、この熱源手段が配置された冷媒回路
が構成される。このような構成では利用側熱交換器12
から戻る冷媒がそれぞれの熱源機から吐出した分だけ各
熱源機に戻ることが望ましい。
【0007】しかし、主熱源機1、従熱源機101が別
個に配置されるので、実際に各熱源機から吐出される冷
媒量に対して、戻って来る冷媒量が同じなるように制御
することは、設置される熱源機台数の増加に比例して困
難となる。このため、一部の熱源機で冷媒が過剰気味に
なり、他部の熱源機で冷媒が不足気味になって、冷媒の
戻りが過剰になると液溜部の液冷媒量が過剰になる。こ
のような状態が放置されると圧縮機へ液戻しが過多とな
り、また冷媒の戻りが不足すると圧縮機への適正な液戻
しができなくなって過熱運転となる。このため、熱源機
における圧縮機の動作信頼性が低下するという問題点が
あった。
【0008】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、利用側熱交換器から戻る冷媒量
が複数の熱源機それぞれの圧縮機に均等に配分される冷
凍空気調和装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る冷凍空気
調和装置においては、出力制御可能な主圧縮機、主四方
切換弁、主熱交換器及び主液溜部を有する主熱源機と、
定出力又は出力制御可能な従圧縮機、従四方切換弁、従
熱交換器及び従液溜部を有する従熱源機と、主熱源機及
び従熱源機に接続された利用側熱交換器と、主熱源機及
び利用側熱交換器を接続した管路と従熱源機及び利用側
熱交換器を接続した管路とを接続する液側合流部と、主
熱源機及び利用側熱交換器を接続した管路と従熱源機及
び利用側熱交換器を接続した管路とを接続するガス側合
流部と、主圧縮機吸入部及び主四方切換弁の間の管路に
設けられた主低圧圧力検知手段と、主熱交換器から主四
方切換弁及び主液溜部を経て主圧縮機吸入部に至る管路
に設けられた主温度検知手段と、従圧縮機吸入部及び従
四方切換弁の間の管路に設けられた従低圧圧力検知手段
と、従熱交換器から従四方切換弁及び従液溜部を経て従
圧縮機吸入部に至る管路に設けられた従温度検知手段
と、主低圧圧力検知手段の低圧圧力検知値と主温度検知
手段の温度検知値により主熱交換器の過熱度を演算する
主熱交換器過熱度演算手段と、従低圧圧力検知手段の低
圧圧力検知値と従温度検知手段の温度検知値により従熱
交換器の過熱度を演算する従熱交換器過熱度演算手段
と、主熱交換器過熱度演算手段及び従熱交換器過熱度演
算手段の演算値によって主液溜部及び従液溜部内の液量
不均衡を是正する均液制御する均液制御手段とが設けら
れる。
【0010】また、この発明に係る冷凍空気調和装置に
おいては、均液制御手段に、主熱交換器過熱度演算手段
及び従熱交換器過熱度演算手段の演算値を介して主圧縮
機及び従圧縮機の運転出力を制御し、主熱交換器及び従
熱交換器の過熱度の差を所定値に収束させる機能が装備
される。
【0011】また、この発明に係る冷凍空気調和装置に
おいては、均液制御手段に、主熱交換器過熱度演算手段
及び従熱交換器過熱度演算手段の演算値を介して主熱源
機の主送風機及び従熱源機の従送風機の運転出力を制御
し、主熱交換器及び従熱交換器の過熱度の差を所定値に
収束させる機能が装備される。
【0012】また、この発明に係る冷凍空気調和装置に
おいては、液側合流部から従熱交換器の間の管路に設け
られた流量制御弁が設けられて、均液制御手段に、主熱
交換器過熱度演算手段及び従熱交換器過熱度演算手段の
演算値を介して流量制御弁を制御し、主熱交換器及び従
熱交換器の過熱度の差を所定値に収束させる機能が装備
される。
【0013】また、この発明に係る冷凍空気調和装置に
おいては、主液溜部の液量過剰時に動作する主液量検知
手段と、従液溜部の液量過剰時に動作する従液量検知手
段と、主液量検知手段及び従液量検知手段の両者の一方
の動作により作動し、主熱交換器過熱度演算手段及び従
熱交換器過熱度演算手段の演算値を介して上記両者の一
方が不動作となるまで主圧縮機及び従圧縮機の運転出力
を制御し、主熱交換器及び従熱交換器の過熱度の差を所
定値に収束させる液量是正制御手段とが設けられる。
【0014】また、この発明に係る冷凍空気調和装置に
おいては、主液溜部の液量過剰時に動作する主液量検知
手段と、従液溜部の液量過剰時に動作する従液量検知手
段と、主圧縮機と主液溜部との間の主連結管に設けられ
た主第一開閉弁と、従圧縮機と従液溜部との間の従連結
管に設けられた従第一開閉弁と、主液量検知手段及び従
液量検知手段の両者の一方の動作により作動し、上記両
者の他方に対応した主第一開閉弁及び従第一開閉弁の双
者の一方を開放し、主熱交換器過熱度演算手段及び従熱
交換器過熱度演算手段の演算値を介して上記両者の一方
が不動作となるまで上記双者の一方の開放を継続し、主
熱交換器及び従熱交換器の過熱度の差を所定値に収束さ
せる液量是正制御手段とが設けられる。
【0015】また、この発明に係る冷凍空気調和装置に
おいては、主熱源機の主液溜部の液量過剰時に動作する
主液量検知手段と、従熱源機の従液溜部の液量過剰時に
動作する従液量検知手段と、主熱交換器と液側合流部の
間の管路と主液溜部との間の管路に設けられた主第二開
閉弁と、従熱交換器と液側合流部の間の管路と従液溜部
との間の管路に設けられた従第二開閉弁と、主液量検知
手段及び従液量検知手段の両者の一方の動作により作動
し、上記両者の他方に対応した熱源機の圧縮機の運転出
力を減少させ、かつ上記両者の他方に対応した主第二開
閉弁及び従第二開閉弁の双者の一方を開放し、主熱交換
器過熱度演算手段及び従熱交換器過熱度演算手段の演算
値を介して上記両者の一方が不動作となるまで上記双者
の一方の開放を継続し、主熱交換器及び従熱交換器の過
熱度の差を所定値に収束させる液量是正制御手段とが設
けられる。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1及び図2は、
この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は冷媒回
路図、図2は図1の冷媒回路に対する制御を説明するフ
ローチャートである。図において、1は主熱源機で、そ
れぞれ同容量又は互いに異容量の一台以上の出力制御可
能な主圧縮機2、主油分離器3、主四方切換弁4、主熱
交換器5、一台以上の出力制御可能な主送風機6、主油
溜部7、主液溜部8、主油分離器3と主油溜部7を接続
した主連結管9、主油溜部7から主圧縮機2に冷凍機油
を戻す主返油回路10及び主液溜部8から主圧縮機2に
液を戻す主返液回路11が設けられている。
【0017】さらに、主熱源機1には主圧縮2機吸入部
及び主四方切換弁4の間の管路に設けられた主低圧圧力
検知手段16、主熱交換器5から主四方切換弁4及び主
液溜部7を経て主圧縮機2吸入部に至る管路に設けられ
た主温度検知手段17並びに主低圧圧力検知手段16の
低圧圧力検知値と主温度検知手段17の温度検知値によ
り主熱交換器5の過熱度を演算する主熱交換器過熱度演
算手段18が設けられる。
【0018】101は従熱源機で、それぞれ同容量又は
互いに異容量の一台以上の定出力又は出力制御可能な従
圧縮機102、従油分離器103、従四方切換弁10
4、従熱交換器105、一台以上の出力制御可能な従送
風機106、従油溜部107、従液溜部108、従油分
離器103と従油溜部107を接続した従連結管10
9、従油溜部107から従圧縮機102に冷凍機油を戻
す従返油回路110及び従液溜部108から従圧縮機1
02に液を戻す従返液回路111が設けられる。
【0019】さらに、従熱源機101には従圧縮機10
2吸入部及び従四方切換弁104の間の管路に設けられ
た従低圧圧力検知手段116、従熱交換器105から従
四方切換弁104及び従液溜部107を経て従圧縮機1
02吸入部に至る管路に設けられた従温度検知手段11
7並びに従低圧圧力検知手段116の低圧圧力検知値と
従温度検知手段117の温度検知値により従熱交換器1
05の過熱度を演算する従熱交換器過熱度演算手段11
8が設けられる。
【0020】12は利用側流量制御弁13を介して主熱
源機1及び従熱源機101に並列に接続された利用側熱
交換器、14は液側合流部で、主熱源機1及び利用側熱
交換器12を接続した管路と従熱源機101及び利用側
熱交換器12を接続した管路とを接続する。
【0021】15はガス側合流部で、主熱源機1及び利
用側熱交換器12を接続した管路と従熱源機101及び
利用側熱交換器12を接続した管路とを接続する。19
は主熱源機1及び従熱源機101に接続された均液制御
手段で、詳細は後述するが主熱交換器過熱度演算手段1
8及び従熱交換器過熱度演算手段118の演算値によっ
て主液溜部8及び従液溜部108内の液量不均衡を是正
する均液制御する。
【0022】上記のように構成された冷凍空気調和装置
において、主熱源機1、従熱源機101及び利用側熱交
換器12を主要部として冷媒回路が構成される。そし
て、主熱源機1、従熱源機101の出力により利用側熱
交換器12を介して所要の空気調和が行われる。
【0023】以下、冷凍空気調和装置における冷媒の挙
動について図1に実線の矢印で示す冷房運転の場合につ
いて説明する。すなわち、主熱源機1の主圧縮機2を出
た高温、高圧のガス冷媒は主四方切換弁4を経て主熱交
換器5へ流れる。ここで放熱し高圧の液冷媒となり、そ
の後主熱源機1を出て液側合流部14に至る。
【0024】また、従熱源機101においても主熱源機
1の場合と同様に従圧縮機102から従四方切換弁10
4を経て従熱交換器105へ流れ、液側合流部14で主
熱源機1からの液冷媒と合流する。次いで、合流した液
冷媒は利用側流量制御弁13へ流れて減圧されて低温低
圧の二相冷媒となり利用側熱交換器12に流れて吸熱し
て、その殆どがガス状になる。そして、この低圧ガス冷
媒はガス側合流部15で主熱源機1側と従熱源機101
側に別れる。
【0025】そして、主熱源機1に流れた冷媒は主四方
切換弁4を経て主液溜部8に入り、一部未蒸発であった
液冷媒を分離してガス冷媒のみが主圧縮機2に戻る。ま
た、従熱源機101側も主熱源機1側と同様に、従四方
切換弁104及び従液溜部108を経て従圧縮機102
に戻る。
【0026】次に、図1に破線の矢印で示す暖房運転の
場合について冷媒の挙動を説明する。すなわち、主熱源
機1の主圧縮機2を出た高温、高圧のガス冷媒は主四方
切換弁4を経てガス側合流部15に至る。ここで主熱源
機1側と同様な挙動によって従熱源機101から流れる
ガス冷媒と合流し、利用側熱交換器12に流れてガス冷
媒が放熱、凝縮して高圧の液冷媒となる。
【0027】そして、利用側熱交換器12を出た冷媒は
利用側流量制御弁13へ流れて減圧されて低圧の二相冷
媒となる。この二相冷媒はそのまま液側合流部14に至
り主熱源機1側と従熱源機101側に別れる。主熱源機
1側に流れた冷媒は主熱交換器5でその液部が殆ど吸熱
蒸発し主四方切換弁4を経て、主液溜部8により気液分
離されてガス冷媒のみが主圧縮機2に至る。また、液側
合流部14から従熱源機101に流れた冷媒は主熱源機
1側の場合と同様に、従熱交換器105、従四方切換弁
104及び従液溜部108を経て従圧縮機102に戻
る。
【0028】ここで、前述の冷媒の挙動によって生じる
各熱源機の冷媒の過不足発生状況を説明する。すなわ
ち、各熱源機から吐出される冷媒量に対して、液側合流
部14又はガス側合流部15から各熱源機へ戻る冷媒量
に不均衡が発生するため、主熱源機1及び従熱源機10
1の一方で冷媒が不足し他方で冷媒過剰となる。このよ
うな冷媒の過不足状態発生の経過を暖房運転時について
説明する。なお、冷房運転時は冷媒が液冷媒として液管
内に滞留し利用側熱交換器12で吸熱される。このた
め、殆どがガス状になるので液溜部には余剰冷媒が比較
的にに生じ難い。したがって、冷媒の過不足を暖房運転
時について説明する。
【0029】すなわち、暖房時に利用側熱交換器12か
ら戻る冷媒は液側合流部14で主熱源機1及び従熱源機
101に分かれるが、このときに主圧縮機2と従圧縮機
102の冷媒吐出量に見合った割合で分流することが望
ましい。しかし、冷媒の流れの良否は主に管路内の圧損
に支配され、圧縮機の冷媒流量と管路径、管路長によっ
て左右される。
【0030】例えば、図1の場合に液側合流部14から
主熱交換器5までの管路径が、液側合流部14から従熱
交換器105までの管路径よりも太いときには、同じ冷
媒量が流れると主熱源機1側の方が圧損が小さくなるの
で、主熱源機1側に流れる冷媒流量が大きくなる。この
ため、主熱交換器5に流れる二相冷媒流量が大きくなっ
て主熱交換器5で蒸発しきれない液冷媒が増加する。
【0031】さらに、圧損の小さい主熱交換器5では液
側合流部14に対して圧力低下が小さいため、蒸発器と
して作用する主熱交換器5の蒸発温度が高くなる。そし
て、蒸発温度が高い場合に被冷却流体、すなわち空冷式
では空気、水冷式では水との温度差が小さくなるので蒸
発能力も低下する。このような現象によって二相冷媒流
の液蒸発量も少なくなるので、主熱交換器5を出る冷媒
の乾き度も小さくなり易い。
【0032】このような状況のために、主返油回路10
から主圧縮機2に戻される冷媒量よりも未蒸発液冷媒量
が上回ると主液溜部8内の余剰冷媒量が増加する。すな
わち、主熱源機1及び従熱源機101それぞれ運転出力
の異なる主圧縮機2及び従圧縮機102並びに主熱交換
器5及び従熱交換器105を設け、液側合流部14から
主熱交換器5及び従熱交換器105までの管路径がそれ
ぞれ異なる冷媒回路が構成される。
【0033】このような冷媒回路において、主圧縮機2
及び従圧縮機102の冷媒吐出量に見合った割合で冷媒
を分流する望ましい状態に近づけるためには、主熱源機
1及び従熱源機101の圧縮機冷媒循環量に対して、液
側合流部14から主熱交換器5及び従熱交換器105ま
での圧力損失を同等として蒸発器として作用する主熱交
換器5及び従熱交換器105の蒸発温度を同等にする必
要がある。
【0034】以上の説明における冷媒の状況に基づいて
図2に示すフローチャートのように冷媒回路が制御され
る。すなわち、主圧縮機2及び従圧縮機102の冷媒吐
出量に対し、液側合流部14から主熱源機1及び従熱源
機101の両者へ戻る冷媒量に不均衡が生じることによ
って、上記両者の一方で冷媒が不足し、他方で冷媒過剰
となる状態を迅速、かつ確実に検知して早急に均液制御
が行われる。
【0035】すなわち、ステップ201において主低圧
圧力検知手段16で検知した低圧圧力と主温度検知手段
17で検知した温度から、主熱交換器過熱度演算手段1
8により主熱交換器5の過熱度SHaが演算される。ま
た、ステップ202において従低圧圧力検知手段116
で検知した低圧圧力と従温度検知手段117で検知した
温度から、従熱交換器過熱度演算手段118により従熱
交換器105の過熱度SHbが演算される。
【0036】次いで、ステップ203へ進み、過熱度S
Haと過熱度SHbの絶対差が予め設定された所定値A
よりも大きくなければステップ204へ進み、大きけれ
ばステップ205へ進む。そして、ステップ204では
通常運転が継続される。また、ステップ205において
は次に述べる制御が行われる。
【0037】すなわち、過熱度SHa、過熱度SHb、
所定値Aに基づく演算により、主熱源機1及び従熱源機
101の主液溜部8、従液溜部108の入口における冷
媒の過熱度、すなわち乾き度の検知を介して主熱源機1
及び従熱源機101への液戻り量の不均衡が検知され
る。そして、均液制御手段19によって主液溜部8及び
従液溜部108内の液量不均衡を是正する均液制御が行
われる。これによって、主圧縮機2及び従圧縮機102
の一方への過剰な液戻りを未然に防止して圧縮機の動作
信頼性を向上することができる。
【0038】実施の形態2.図3及び図4は、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図3は圧縮機冷媒
循環量との関係を示すグラフであり、図3(a)は圧力
損失との関係、図3(b)は熱交換器蒸発温度との関
係、図3(c)は熱交換器過熱度との関係、図3(d)
は液溜部内液量との関係を示す、また図4は図3に関わ
る冷凍空気調和装置の冷媒回路の制御を説明するフロー
チャートである。
【0039】なお、冷凍空気調和装置の構成、通常運転
時の冷媒の挙動については前述の図1及び図2の実施の
形態と同様である。図において、図1及び図2と同符号
は相当部分を示し、aは主熱源機1、bは従熱源機10
1に関わる値を示す、またGR、Gr、Gr ’は圧縮
器冷媒循環量である。
【0040】図3及び図4による冷凍空気調和装置で
は、液側合流部14から主熱交換器5までの管路径が、
液側合流部14から従熱交換器105までの管路径より
も太い場合、すなわち同じ冷媒循環量に対して主熱源機
1側の方が圧損が小さいときを例として説明する。
【0041】前述のように主圧縮機2と従圧縮機102
の冷媒吐出量に見合った割合で冷媒が分流する望ましい
状態に近づけるためには、主圧縮機2と従圧縮機102
の冷媒循環量に対して液側合流部14から主熱交換器5
及び従熱交換器105の出口までの圧力損失、すなわち
過熱度を同等とすればよい。
【0042】このことから図3において主熱交換器5の
過熱度SHaと従熱交換器105の過熱度SHbをもと
に、それぞれの過熱度の差が小さくなるように主圧縮機
2の運転出力を増し主熱源機1側の圧損を増加させ蒸発
温度を低下させる。これにより、従熱源機101側の蒸
発温度、過熱度、圧損が同等となって、主圧縮機2及び
従熱源機101の一方の側に冷媒が偏在することが解消
される。
【0043】以上の説明における冷媒の制御が図4に示
すフローチャートのように行われる。すなわち、主低圧
圧力検知手段16で検知した低圧圧力と主温度検知手段
17で検知した温度から、主熱交換器過熱度演算手段1
8により主熱交換器5の過熱度SHaが演算される。ま
た、従低圧圧力検知手段116で検知した低圧圧力と従
温度検知手段117で検知した温度から、従熱交換器過
熱度演算手段118により従熱交換器105の過熱度S
Hbが演算される。
【0044】そして、ステップ301へ進み、過熱度S
Haと過熱度SHbの絶対差が予め設定された所定値A
よりも大きくなければステップ301へ戻り、大きけれ
ばステップ302へ進む。そして、ステップ302によ
り過熱度SHaが過熱度SHbよりも大きくなければス
テップ303へ進み、大きければステップ304へ進
む。
【0045】そして、ステップ303において一台以上
の運転出力制御型圧縮機を含む主圧縮機2の運転出力を
過熱度の差が予め設定された所定値よりも小さくなるま
で増加させる。また、ステップ304において一台以上
の運転出力制御型圧縮機を含む主圧縮機2の運転出力を
過熱度の差が予め設定された所定値よりも小さくなるま
で減少させる。
【0046】すなわち、過熱度SHa、過熱度SHb、
所定値Aに基づく演算により、主熱源機1及び従熱源機
101の主液溜部8、従液溜部108の入口における冷
媒の過熱度、すなわち乾き度に基づいて均液制御手段1
9によって、主圧縮機2及び従圧縮機102のいずれか
の運転出力を調整する。これにより、主液溜部8及び従
液溜部108内の液量不均衡を是正する均液制御が行わ
れ、主圧縮機2及び従圧縮機102の一方への過剰な液
戻りを未然に防止して圧縮機の動作信頼性を向上するこ
とができる。
【0047】なお、以上の説明では均液制御時に圧損調
整のために主圧縮機2の運転出力を調整する均液制御を
行ったが、従圧縮機102が運転出力制御型の圧縮機で
あれば従圧縮機102の運転出力を調整して均液制御を
行うこともできる。また、主圧縮機2及び従圧縮機10
2の両方を共に、運転出力を調整して均液制御を行って
も前述の作用を得ることができる。
【0048】実施の形態3.図5及び図6も、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図5は送風機風量
との関係を示すグラフであり、図5(a)は熱交換器蒸
発温度との関係、図5(b)は熱交換器過熱度との関
係、図5(c)は液溜部内液量との関係を示す、図6は
図5に関わる冷凍空気調和装置の冷媒回路の制御を説明
するフローチャートである。
【0049】なお、冷凍空気調和装置の構成、通常運転
時の冷媒の挙動については前述の図1及び図2の実施の
形態と同様である。図において、図1及び図2と同符号
は相当部分を示し、aは主熱源機1、bは従熱源機10
1に関わる値を示す、またVAa、VAbは送風機風量
である。
【0050】図5及び図6による冷凍空気調和装置で
は、冷媒循環量に対して主熱源機1側の熱交換器能力が
小さい、すなわち同じ冷媒循環量に対して主熱源機1側
の方が蒸発温度が高く、主熱源機1側に液冷媒が偏在す
る場合を例として説明する。前述のように主圧縮機2と
従圧縮機102の冷媒吐出量に見合った割合で冷媒が分
流する望ましい状態に近づけるためには、主圧縮機2と
従圧縮機102の冷媒循環量に対して液側合流部14か
ら主熱交換器5及び従熱交換器105の出口までの圧力
損失、すなわち過熱度を同等とすればよい。
【0051】このことから前述の図3において主熱交換
器5出口の過熱度SHaと従熱交換器105出口の過熱
度SHbをもとに、それぞれの過熱度の差が小さくなる
ように主送風機6の運転出力を増し主熱源機1側の蒸発
温度を低下させる。これにより、液側合流部14から主
熱交換器5出口までの圧力損失が増加して主熱源機1側
への冷媒循環量が減少する。このため、従熱源機101
側の蒸発温度、過熱度、圧損が同等となって、主圧縮機
2及び従熱源機101の一方の側に冷媒が偏在すること
が解消される。
【0052】以上の説明における冷媒の制御が図6に示
すフローチャートのように行われる。すなわち、主低圧
圧力検知手段16で検知した低圧圧力と主温度検知手段
17で検知した温度から、主熱交換器過熱度演算手段1
8により主熱交換器5の過熱度SHaが演算される。ま
た、従低圧圧力検知手段116で検知した低圧圧力と従
温度検知手段117で検知した温度から、従熱交換器過
熱度演算手段118により従熱交換器105の過熱度S
Hbが演算される。
【0053】そして、ステップ401へ進み、過熱度S
Haと過熱度SHbの絶対差が予め設定された所定値A
よりも大きくなければステップ401へ戻り、大きけれ
ばステップ402へ進む。そして、ステップ402によ
り過熱度SHaが過熱度SHbよりも大きくなければス
テップ403へ進み、大きければステップ404へ進
む。
【0054】そして、ステップ403において一台以上
の運転出力制御可能な主送風機6の運転出力を過熱度の
差が予め設定された所定値よりも小さくなるまで増加さ
せる。また、ステップ404では一台以上の運転出力制
御可能な主送風機6の運転出力を過熱度の差が予め設定
された所定値よりも小さくなるまで減少させる。
【0055】すなわち、過熱度SHa、過熱度SHb、
所定値Aに基づく演算により、主熱源機1及び従熱源機
101の主液溜部8、従液溜部108の入口における冷
媒の過熱度、すなわち乾き度に基づいて均液制御手段1
9によって、主送風機6及び従送風機106のいずれか
の運転出力を調整する。これにより、主液溜部8及び従
液溜部108内の液量不均衡を是正する均液制御が行わ
れる。このため、主圧縮機2及び従圧縮機102の一方
への過剰な液戻りを未然に防止して圧縮機の動作信頼性
を向上することができる。
【0056】なお、以上の説明では均液制御時に圧損調
整のために主送風機6のみの運転出力を調整した。しか
し、一台以上の運転出力制御可能な従送風機106が設
けられている場合には、従送風機106の運転出力を調
整して均液制御しても前述の説明における作用を得るこ
とができる。また、主送風機6及び従送風機106の両
方の運転出力を調整しても前述の説明における作用を得
ることができる。
【0057】実施の形態4.図7及び図8も、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図7は冷媒回路
図、図8は図7の冷媒回路の制御を説明するフローチャ
ートである。なお、冷凍空気調和装置の構成は後述する
流量制御弁を除いて前述の図1及び図2の実施の形態と
同様である。また、通常運転時の冷媒の挙動については
前述の図1及び図2の実施の形態と同様である。図にお
いて図1及び図2と同符号は相当部分を示し、20は液
側合流部14から従熱交換器105の間の管路に設けら
れた流量制御弁である。
【0058】図7及び図8による冷凍空気調和装置で
は、前述の図3の実施の形態とは逆に液側合流部14か
ら従熱交換器105の間の管路径が、液側合流部14か
ら主熱交換器5の間の管路径よりも太い場合、すなわち
同じ冷媒循環量に対して従熱源機101側の方が圧損が
小さく、かつ蒸発温度が上昇して従熱源機101側に液
冷媒が偏在する場合を例として説明する。
【0059】前述のように主圧縮機2と従圧縮機102
の冷媒吐出量に見合った割合で冷媒が分流する望ましい
状態に近づけるためには、主圧縮機2と従圧縮機102
の冷媒循環量に対して液側合流部14から主熱交換器5
及び従熱交換器105の出口までの圧力損失、すなわち
過熱度を同等とすればよい。
【0060】このことから図7において主熱交換器5出
口の過熱度SHaと従熱交換器105出口の過熱度SH
bをもとに、それぞれの過熱度の差が小さくなるように
流量制御弁20を開放して、従熱源機101側の蒸発温
度を低下させる。すなわち、流量制御弁20を開放する
ことにより従熱源機101側への冷媒循環量を増加させ
る。
【0061】これによって、液側合流部14から従熱交
換器105の出口までの圧力損失が増加し、これにより
従熱源機101側の蒸発温度が低下する。このため、従
熱源機101側への冷媒循環量が増加するので、主熱源
機1側への冷媒循環量が減少する。そして、液側合流部
14から主熱交換器5の出口までの圧力損失が低下して
主熱源機1側の蒸発温度が上昇する。これによって、主
熱源機1及び従熱源機101の蒸発温度、過熱度、圧損
が小さくなって、従熱源機101に冷媒が偏在すること
が解消される。
【0062】以上の説明における冷媒の制御が図8に示
すフローチャートのように行われる。すなわち、主低圧
圧力検知手段16で検知した低圧圧力と主温度検知手段
17で検知した温度から、主熱交換器過熱度演算手段1
8により主熱交換器5の過熱度SHaが演算される。ま
た、従低圧圧力検知手段116で検知した低圧圧力と従
温度検知手段117で検知した温度から、従熱交換器過
熱度演算手段118により従熱交換器105の過熱度S
Hbが演算される。
【0063】そして、ステップ501へ進み、過熱度S
Haと過熱度SHbの絶対差が予め設定された所定値A
よりも大きくなければステップ501へ戻り、大きけれ
ばステップ502へ進む。そして、ステップ502によ
り過熱度SHaが過熱度SHbよりも大きくなければス
テップ503へ進み、大きければステップ504へ進
む。
【0064】そして、ステップ503において主熱源機
1及び従熱源機101の過熱度の差が予め設定された所
定値よりも小さくなるまで流量制御弁20が開放され
る。またステップ504において主熱源機1及び従熱源
機101の過熱度の差が予め設定された所定値よりも大
きくなるまで流量制御弁20が閉成される。
【0065】すなわち、過熱度SHa、過熱度SHb、
所定値Aに基づく演算により、主熱源機1及び従熱源機
101の主液溜部8、従液溜部108の入口における冷
媒の過熱度、すなわち乾き度に基づいて流量制御弁20
を均液制御手段19によって調整する。これにより、主
液溜部8及び従液溜部108内の液量不均衡を是正する
均液制御が行われる。このため、主圧縮機2及び従圧縮
機102の一方への過剰な液戻りを未然に防止して圧縮
機の動作信頼性を向上することができる。
【0066】なお、以上の説明では均液制御時に圧損調
整のために液側合流部14と従熱交換器105の間に設
けられた流量制御弁20の開度を調整した。しかし、液
側合流部14と主熱交換器5の間にも流量制御弁を設け
て、この流量制御弁の開度を調整することによっても均
液制御を行うことができ、前述の説明における作用を得
ることができる。また、液側合流部14と従熱交換器1
05の間に設けられた流量制御弁20及び液側合流部1
4と主熱交換器5の間の流量制御弁の両方の開度を調整
して均液制御を行うようにしても前述の説明における作
用を得ることができる。
【0067】実施の形態5.図9も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、冷媒回路の制御を説明する
フローチャートである。なお、冷凍空気調和装置の構成
は後述する液量検知手段を除いて前述の図1及び図2の
実施の形態と同様であり、また通常運転時の冷媒の挙動
については前述の図1及び図2の実施の形態と同様であ
る。
【0068】また、図において図1及び図2と同符号は
相当部分を示し、21は主液溜部8内の液冷媒量を検知
する主液量検知手段、121は従液溜部108内の液冷
媒量を検知する従液量検知手段である。22は均油制御
手段19に設けられた液量是正制御手段である。
【0069】図9による冷凍空気調和装置では、前述の
実施の形態2〜実施の形態4における均油制御時に、デ
フロストなどにより過渡的に、また万一、主液溜部8及
び従液溜部108のいずれかの液量が過剰となった場合
に液量是正制御手段22によって次に述べる液量是正制
御が行われる。すなわち、主熱源機1側の冷媒循環量が
少なく、液側合流部14と主熱交換器5間の圧力損失が
小さいために蒸発温度が高く、主液量検知手段21で液
過剰と判定した場合を例として液量是正制御を説明す
る。
【0070】暖房運転時に主液量検知手段21で液過剰
と判定した場合、主圧縮機2の運転出力を所定出力だけ
増加させて主液量検知手段21により液量適正と判定さ
れるまで出力増加運転を継続する。これにより、冷媒循
環量が増大することにより液側合流部14と主熱交換器
5間の圧力損失が増加し、蒸発圧力が低下するので主熱
交換器5の出口の冷媒の状態は過熱度が高く、乾き度の
小さい状態になるため主液溜部8へ流入する液量が少な
くなる。
【0071】また、冷媒循環量が増大することにより主
返液回路11から主圧縮機2へ戻される液量も増加する
ので、主液溜部8での液収支の関係が流入量<流出量と
なるため主液溜部8内の液量が減少する。一方、従熱源
機101側においては液側合流部14から主熱交換器5
及び従熱交換器105間の圧力損失が同等となることに
より、主熱源機1への冷媒循環量が増加した分だけ従熱
源機101側へ流れ難くなる。
【0072】これによって、この液量是正制御動作の前
よりも液側合流部14から従熱交換器105間の圧力損
失が低下し、蒸発温度が上昇することにより従熱交換器
105の出口では過熱度が小さく乾き度が小さい状態と
なり、従液溜部108へ流入する液量が増大する。さら
に、従圧縮機102が固定出力型の圧縮機である場合は
従返液回路111から従圧縮機102へ戻される液量が
一定であるので、従液溜部108における液収支の関係
が流入量>流出量となるため従液溜部108内での液量
が増加する。
【0073】したがって、圧縮機の運転出力を調整する
ことによって、液過剰であった主液溜部8の液冷媒が、
実態的状況として従液溜部108へ液移動して液量是正
が行われる。次に、従熱源機101側の冷媒循環量が少
なく、液側合流部14から従熱交換器105間の圧力損
失が小さいために蒸発温度が高く、従液量検知手段12
1により液過剰と判定された場合を説明する。すなわ
ち、このときも前述の主液量検知手段21で液過剰と判
定した場合と同様であって、従液量検知手段121で液
量が適正と判定されるまで、主圧縮機2の運転出力を所
定出力だけ低下させた運転を継続する。
【0074】このときに、冷媒循環量が低下することに
より液側合流部14と主熱交換器5間の圧力損失が低下
し、蒸発圧力が上昇するので主熱交換器5の出口の冷媒
の状態は過熱度が小さく、乾き度の小さい状態になるた
め主液溜部8へ流入する液量が増大する。
【0075】また、冷媒循環量が減少することにより主
返液回路11から主圧縮機2へ戻される液量も減少する
ので、主液溜部8での液収支の関係が流入量>流出量と
なるため主液溜部8内の液量が増加する。一方、液過剰
と判定された従熱源機101側においては主熱源機1側
の圧力損失が低下したことにより、液側合流部14から
従熱交換器105間の圧力損失が主熱源機1側よりも大
きくなるので従熱源機101側へ流れ易くなる。
【0076】これによって、この液量是正制御動作の前
よりも液側合流部14から従熱交換器105間の圧力損
失が上昇し、蒸発温度が低下することにより従熱交換器
105の出口では過熱度が大きく、乾き度が大きい状態
となり、従液溜部108へ流入する液量が減少する。
【0077】さらに、従圧縮機102が固定出力型の圧
力機である場合は従返液回路111から従圧縮機102
へ戻される液量が一定であるので、従液溜部108にお
ける液収支の関係が流入量<流出量となるため従液溜部
108内での液量が減少する。このように、圧縮機の運
転出力を調整することによって、液過剰であった従液溜
部108の液冷媒が、実態的状況として主液溜部8へ液
移動することにより液量是正が行われる。
【0078】以上の説明における冷媒の制御は図9に示
すフローチャートのように行われる。すなわち、ステッ
プ601において主液量検知手段21及び従液量検知手
段121の出力値によって主液溜部8内の液量が過剰で
あればステップ602へ進み、過剰でなければステップ
603へ進む。そして、ステップ602において主圧縮
機2の運転出力が増大されてステップ604へ進み、主
液溜部8内の液量が適正でなければステップ602へ戻
り、適正であればステップ605へ進んで主圧縮機2の
運転出力が従前に復帰されてステップ603へ進む。
【0079】そして、ステップ603において従液溜部
108内の液量が過剰であればステップ606へ進み、
過剰でなければステップ601へ戻る。そして、ステッ
プ606において主圧縮機2の運転出力が減少されてス
テップ607へ進み、従液溜部108内の液量が適正で
なければステップ606へ戻り、適正であればステップ
608へ進んで主圧縮機2の運転出力が従前に復帰され
てステップ601へ戻る。
【0080】すなわち、主熱源機1及び従熱源機101
における主液量検知手段21及び従液量検知手段121
の出力値によって液溜部内の液量過剰と判定した場合
に、液量是正制御手段22によって主圧縮機2、従圧縮
機102の運転出力を増大させ、主熱源機1及び従熱源
機101間での液冷媒を移動する液量是正制御が行われ
る。これによって、液溜部内の液量過剰が速やかに解消
されて、主圧縮機2及び従圧縮機102の一方への過剰
な液戻りを未然に防止して圧縮機の動作信頼性を向上す
ることができる。
【0081】なお、以上は液量是正制御を主圧縮機2の
運転出力を制御するものとして説明した。しかし、従圧
縮機102が一台以上の出力制御型の圧縮機が設けられ
た場合には、この従圧縮機102の運転出力を制御して
液量是正制御を行っても前述の説明と同様の作用を得る
ことができる。
【0082】実施の形態6.図10及び図11も、この
発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図10は冷媒
回路図、図11は図10の冷媒回路の制御を説明するフ
ローチャートである。なお、冷凍空気調和装置の構成は
後述する第一開閉弁を除いて前述の図1及び図2の実施
の形態と同様である。また、通常運転時の冷媒の挙動に
ついては前述の図1及び図2の実施の形態と同様であ
る。
【0083】また、図において図1及び図2、また図9
と同符号は相当部分を示し、23は主圧縮機2と主液溜
部8との間の主連結管24に設けられた主第一開閉弁、
123は従圧縮機102と従液溜部108との間の従連
結管124に設けられた従第一開閉弁である。
【0084】図10及び図11の冷凍空気調和装置で
は、前述の実施の形態2〜実施の形態4における均液制
御時に、デフロストなどにより過渡的に、また万一、主
液溜部8及び従液溜部108のいずれかの液量が過剰と
なった場合に、液量是正制御手段22によって次に述べ
る液量是正制御が行われる。すなわち、主熱源機1側の
冷媒循環量が少なく、液側合流部14と主熱交換器5間
の圧力損失が小さいために蒸発温度が高く、主液量検知
手段21で液過剰と判定した場合を例として液量是正制
御を説明する。
【0085】暖房運転時に主液量検知手段21で液過剰
と判定した場合、非過剰側である従第一開閉弁123を
開放して主液量検知手段21で液量適正と判定されるま
で開放を継続する。このときに、従連結管124による
冷媒循環量の減少分によって、液側合流部14と従熱交
換器105間の圧力損失が低下し、蒸発圧力が上昇する
ので従熱交換器105の出口の冷媒の状態は過熱度が低
く、乾き度の小さい状態になるため従液溜部108へ流
入する液量が増加する。
【0086】一方、液過剰と判定された主熱源機1側で
は、液側合流部14から従熱交換器105間の圧力損失
が低下したことによって主熱源機1側へは冷媒が流れや
すくなるが、この液量是正制御動作の前よりも液側合流
部14から主熱交換器5間の圧力損失が増加する傾向と
なり、全体としての冷媒循環量の減少により蒸発温度が
低下するので主熱交換器5の出口では過熱度が大きく、
乾き度が大きい状態となって主液溜部8へ流入する液量
が減少する。
【0087】したがって、主熱源機1及び従熱源機10
1の両者の一方が液過剰であるときに、上記両者の他方
の第一開閉弁を調整することによって液過剰である上記
両者の一方の液溜部の液冷媒が、実態的状況として上記
両者の他方の液溜部へ液移動して液量是正が行われる。
【0088】次に、従熱源機101側の冷媒循環量が少
なく液側合流部14から従熱交換器105間の圧力損失
が小さいために蒸発温度が高く、従液量検知手段121
により液過剰と判定された場合を説明する。すなわち、
このときも前述の主液量検知手段21で液過剰と判定し
た場合と同様であって、非過剰側である主第一開閉弁2
3を開放して従液量検知手段121で液量が適正と判定
されるまで、開放を継続する。
【0089】このときに、主熱源機1側の主連結管24
による冷媒循環量の減少分によって、液側合流部14と
主熱交換器5間の圧力損失が低下し、蒸発圧力が上昇す
るので主熱交換器5の出口の冷媒の状態は過熱度が低
く、乾き度の小さい状態になるため主液溜部8へ流入す
る液量が増加する。一方、液過剰と判定された従熱源機
101側においては、液側合流部14と主熱交換器5間
の圧力損失が低下したことにより、冷媒が従熱源機10
1側へは流れやすくなる。
【0090】しかし、この液量是正制御動作の前よりも
液側合流部14から従熱交換器105間の圧力損失が増
加する傾向となり、全体としての冷媒循環量が減少する
ため、蒸発温度が低下することにより従熱交換器105
の出口では過熱度が大きく、乾き度の大きい状態になる
ので従液溜部108へ流入する液量が減少する。したが
って、主熱源機1及び従熱源機101の両方の一方が液
過剰であるときに、上記両者の他方の第一開閉弁を調整
することによって液過剰である上記両者の一方の液溜部
の液冷媒が、実態的状況として上記両者の他方の液溜部
へ移動して液量是正が行われる。
【0091】以上の説明における冷媒の制御は図11に
示すフローチャートのように行われる。すなわち、ステ
ップ701において主液量検知手段21及び従液量検知
手段121の出力値によって主液溜部8内の液量が過剰
であればステップ702へ進み、過剰でなければステッ
プ703へ進む。そして、ステップ702において従第
一開閉弁123が開放され、ステップ704へ進む。そ
して、ステップ704で主液溜部8内の液量が適正でな
ければステップ702へ戻り、適正であればステップ7
05へ進んで従第一開閉弁123が閉成され、ステップ
703へ進む。
【0092】そして、ステップ703において従液溜部
108内の液量が過剰であればステップ706へ進み、
過剰でなければステップ701へ戻る。そして、ステッ
プ706において主第一開閉弁23が開放され、ステッ
プ707へ進む。そして、ステップ707で従液溜部1
08内の液量が適正でなければステップ706へ戻り、
適正であればステップ708へ進む。ステップ708に
おいて主第一開閉弁23が閉成され、ステップ701へ
戻る。
【0093】すなわち、主熱源機1及び従熱源機101
の両者における主液量検知手段21及び従液量検知手段
121の出力値によって上記両者の一方の液溜部内の液
量過剰と判定した場合に、液量是正制御手段22によっ
て上記両者の他方の第一開閉弁を開放する。これより、
上記両者間の液冷媒を移動する液量是正制御が行われ
る。これによって、液溜部内の液量過剰が速やかに解消
されて、主圧縮機2及び従圧縮機102の一方への過剰
な液戻りを未然に防止して圧縮機の動作信頼性を向上す
ることができる。
【0094】なお、以上は液量是正制御を主第一開閉弁
23及び従第一開閉弁123の制御によって行った。し
かし、蒸発温度を調整する目的を達成するために、主送
風機6、従送風機106の運転出力の調整を組み合わせ
て液量是正制御を行うようにしても前述の説明と同様の
作用を得ることができる。例えば、液量過剰と判定され
た熱源機に対して、他方の熱源機の送風機の運転出力を
対応した第一開閉弁の開放と共に減少する。これによ
り、蒸発温度を上昇させて液溜部内の液冷媒を増加させ
ることによって、実態的状況として液過剰側の熱源機か
ら非液過剰側の熱源機へ液移動を促進することができ
る。
【0095】実施の形態7.図12〜図14も、この発
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図12は冷媒回
路図、図13は図12の冷媒回路における他の冷媒の流
れを説明する冷媒回路図、図14は図12及び図13の
冷媒回路の制御を説明するフローチャートである。な
お、冷凍空気調和装置の構成は後述する第二開閉弁を除
いて前述の図1及び図2の実施の形態と同様である。ま
た、通常運転時の冷媒の挙動については前述の図1及び
図2の実施の形態と同様である。
【0096】また、図において図1及び図2、また図9
と同符号は相当部分を示し、25は液側合流部14及び
主熱交換器5間の管路と主液溜部8とを連結する管路に
設けられた主第二開閉弁、125は液側合流部14及び
従熱交換器105間の管路と従液溜部108とを連結す
る管路に設けられた従第二開閉弁である。
【0097】図12〜図14の冷凍空気調和装置では、
前述の実施の形態2〜実施の形態4における均液制御時
に、デフロストなどにより過渡的に、また万一、主液溜
部8及び従液溜部108のいずれかの液量が過剰となっ
た場合に、液量是正制御手段22によって次に述べる液
量是正制御が行われる。すなわち、主熱源機1側の主液
量検知手段21により液過剰と判定した場合を例として
液量是正制御を説明する。
【0098】暖房運転時に主液量検知手段21で液過剰
と判定した場合、まず主圧縮機2を停止させて従圧縮機
102のみを運転し、主第二開閉弁25を開放する。そ
して、この開放動作を主液量検知手段21で液量適正と
判定されるまで継続する。このときに、従圧縮機102
から吐出した高温、高圧ガス冷媒は、従四方切換弁10
4を経てガス側合流部15へ流入する。次いで、利用側
熱交換器12で凝縮して利用側流量制御弁13により減
圧される。
【0099】その後、図12に示すように液側合流部1
4、従熱交換器105及び従四方切換弁104を経て従
液溜部108へ流入する。そして、従液溜部108へ流
入した冷媒は気液分離されてガス冷媒は従圧縮機102
へ吸入され、液冷媒は従液溜部108内に貯留される。
一方、主液溜部8内では主圧縮機2が停止したことによ
り、その内圧が運転低圧圧力から飽和圧力となって主液
溜部8内圧が上昇する。
【0100】そして、運転低圧圧力である液側合流部1
4の圧力よりも内圧が上昇した主液溜部8内の液冷媒
は、主第二開閉弁25を経て液側合流部14に流れ従熱
源機101側へ流入する。これによって、主液溜部8内
の液量が減少し、また主液溜部8から出て液側合流部1
4へ流入した液冷媒は利用側流量制御弁13により減圧
されて気液二相となった冷媒と合流する。
【0101】そして、従熱交換器105及び従四方切換
弁104を経て従液溜部108により気液分離されて、
ガス冷媒は従圧縮機102へ吸入され、液冷媒は従液溜
部108内に留まる。これによって、液冷媒は液過剰で
あった主液溜部8から従液溜部108への液移動が可能
になり、主熱源機1及び従熱源機101の間での液量是
正が行われる。
【0102】次に、従液量検知手段121により液過剰
と判定された場合を説明する。すなわち、まず従圧縮機
102を停止させて主圧縮機2のみを運転し、従第二開
閉弁125を開放する。そして、従液量検知手段121
で液量が適正と判定されるまで従第二開閉弁125の開
放を継続する。このときに、主熱源機1から吐出した高
圧、高温ガス冷媒は主四方切換弁4を経てガス側合流部
15へ流入する。次いで、利用側熱交換器12で凝縮し
て利用側流量制御弁13により減圧される。
【0103】そして、その後に図13に示すように冷媒
は液側合流部14、主熱交換器5及び主四方切換弁4を
経て主液溜部8へ流入して、気液分離されてガス冷媒は
主圧縮機2へ吸入され、液冷媒は主液溜部8内に貯留さ
れる。一方、従液溜部108内では従圧縮機102が停
止したことにより、その内圧は運転低圧圧力から飽和圧
力となって従液溜部108の内圧が上昇する。
【0104】そして、運転低圧圧力である液側合流部1
4の圧力よりも内圧が上昇した従液溜部108内の液冷
媒は、従第二開閉弁125を経て液側合流部14に流れ
主熱源機1側へ流入する。これによって、従液溜部10
8内の液量が減少し、また従液溜部108から出て液側
合流部14へ流入した液冷媒は利用側流量制御弁13に
より減圧されて気液二相となった冷媒と合流する。
【0105】そして、主熱交換器5及び主四方切換弁4
を経て主液溜部8により気液分離されて、ガス冷媒は主
圧縮機2へ吸入され、液冷媒は主液溜部8内に留まる。
これによって、液過剰であった従液溜部108から主液
溜部8への液移動が可能になり、主熱源機1及び従熱源
機101の間での液量是正が行われる。
【0106】以上の説明における冷媒の制御は図14に
示すフローチャートのように行われる。すなわち、ステ
ップ801において主液量検知手段21及び従液量検知
手段121の出力値によって主液溜部8内の液量が過剰
であればステップ802へ進み、過剰でなければステッ
プ803へ進む。そして、ステップ802において主圧
縮機2が停止され、主第二開閉弁25が開放されてステ
ップ804へ進む。そして、ステップ804で主液溜部
8内の液量が適正でなければステップ802へ戻り、適
正であればステップ805へ進んで主圧縮機2が運転さ
れ、主第二開閉弁25が閉成されてステップ803へ進
む。
【0107】そして、ステップ803において従液溜部
108内の液量が過剰であればステップ806へ進み、
過剰でなければステップ801へ戻る。そして、ステッ
プ806において従圧縮機102が停止され、従第二開
閉弁125が開放されてステップ807へ進み、従液溜
部108内の液量が適正でなければステップ806へ戻
り、適正であればステップ808へ進む。そして、ステ
ップ808において従圧縮機102が運転され、従第二
開閉弁125が閉成されてステップ801へ戻る。
【0108】すなわち、主熱源機1及び従熱源機101
の両者における主液量検知手段21及び従液量検知手段
121の出力値によって、上記両者の一方の液溜部内の
液量過剰と判定した場合に、液量是正制御手段22によ
って上記両者の他方の圧縮機を停止させる。そして、他
方の圧縮機に対応した第二開閉弁を開放して上記両者間
の液冷媒を移動する液量是正制御が行われる。これによ
って、液溜部内の液量過剰が速やかに解消されて、主圧
縮機2及び従圧縮機102の一方への過剰な液戻りを未
然に防止して圧縮機の動作信頼性を向上することができ
る。
【0109】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、出力制
御可能な主圧縮機、主四方切換弁、主熱交換器及び主液
溜部を有する主熱源機と、定出力又は出力制御可能な従
圧縮機、従四方切換弁、従熱交換器及び従液溜部を有す
る従熱源機と、主熱源機及び従熱源機に接続された利用
側熱交換器と、主熱源機及び利用側熱交換器を接続した
管路と従熱源機及び利用側熱交換器を接続した管路とを
接続する液側合流部と、主熱源機及び利用側熱交換器を
接続した管路と従熱源機及び利用側熱交換器を接続した
管路とを接続するガス側合流部と、主圧縮機吸入部及び
主四方切換弁の間の管路に設けられた主低圧圧力検知手
段と、主熱交換器から主四方切換弁及び主液溜部を経て
主圧縮機吸入部に至る管路に設けられた主温度検知手段
と、従圧縮機吸入部及び従四方切換弁の間の管路に設け
られた従低圧圧力検知手段と、従熱交換器から従四方切
換弁及び従液溜部を経て従圧縮機吸入部に至る管路に設
けられた従温度検知手段と、主低圧圧力検知手段の低圧
圧力検知値と主温度検知手段の温度検知値により主熱交
換器の過熱度を演算する主熱交換器過熱度演算手段と、
従低圧圧力検知手段の低圧圧力検知値と従温度検知手段
の温度検知値により従熱交換器の過熱度を演算する従熱
交換器過熱度演算手段と、主熱交換器過熱度演算手段及
び従熱交換器過熱度演算手段の演算値によって主液溜部
及び従液溜部内の液量不均衡を是正する均液制御する均
液制御手段とを設けたものである。
【0110】これによって、主熱交換器過熱度演算手段
による主熱源機の主液溜部の入口における冷媒の過熱度
及び従熱交換器過熱度演算手段による従熱源機の従液溜
部の入口における冷媒の過熱度、すなわち乾き度を介し
て、主熱源機及び従熱源機への液冷媒の戻り量の不均衡
が検知される。そして、均液制御手段によって主液溜部
及び従液溜部内の液量不均衡を是正する均液制御が行わ
れる。これにより、主圧縮機及び従圧縮機の一方への過
剰な液戻りを未然に防止して圧縮機の動作信頼性を向上
する効果がある。
【0111】また、この発明は以上説明したように、均
液制御手段に、主熱交換器過熱度演算手段及び従熱交換
器過熱度演算手段の演算値を介して主圧縮機及び従圧縮
機の運転出力を制御し、主熱交換器及び従熱交換器の過
熱度の差を所定値に収束させる機能を装備したものであ
る。
【0112】これによって、主熱交換器過熱度演算手段
による主熱源機の主液溜部の入口における冷媒の過熱度
及び従熱交換器過熱度演算手段による従熱源機の従液溜
部の入口における冷媒の過熱度、すなわち乾き度を介し
て、主熱源機及び従熱源機への液冷媒の戻り量の不均衡
が検知される。そして、均液制御手段によって主圧縮機
及び従圧縮機のいずれかの運転出力を調整することによ
り、主液溜部及び従液溜部内の液量不均衡を是正する均
液制御が行われる。これにより、主圧縮機及び従圧縮機
の一方への過剰な液戻りを未然に防止して圧縮機の動作
信頼性を向上する効果がある。
【0113】また、この発明は以上説明したように、均
液制御手段に、主熱交換器過熱度演算手段及び従熱交換
器過熱度演算手段の演算値を介して主熱源機の主送風機
及び従熱源機の従送風機の運転出力を制御し、主熱交換
器及び従熱交換器の過熱度の差を所定値に収束させる機
能を装備したものである。
【0114】これによって、主熱交換器過熱度演算手段
による主熱源機の主液溜部の入口における冷媒の過熱度
及び従熱交換器過熱度演算手段による従熱源機の従液溜
部の入口における冷媒の過熱度、すなわち乾き度を介し
て、主熱源機及び従熱源機への液冷媒の戻り量の不均衡
が検知される。そして、均液制御手段によって主熱源機
の主送風機及び従熱源機の従送風機のいずれかの運転出
力を調整することにより、主液溜部及び従液溜部内の液
量不均衡を是正する均液制御が行われる。これにより、
主圧縮機及び従圧縮機の一方への過剰な液戻りを未然に
防止して圧縮機の動作信頼性を向上する効果がある。
【0115】また、この発明は以上説明したように、液
側合流部から従熱交換器の間の管路に設けられた流量制
御弁を設け、また均液制御手段に、主熱交換器過熱度演
算手段及び従熱交換器過熱度演算手段の演算値を介して
流量制御弁を制御し、主熱交換器及び従熱交換器の過熱
度の差を所定値に収束させる機能を装備したものであ
る。
【0116】これによって、主熱交換器過熱度演算手段
による主熱源機の主液溜部の入口における冷媒の過熱度
及び従熱交換器過熱度演算手段による従熱源機の従液溜
部の入口における冷媒の過熱度、すなわち乾き度を介し
て、主熱源機及び従熱源機への液冷媒の戻り量の不均衡
が検知される。そして、均液制御手段によって流量制御
弁を制御することにより、主液溜部及び従液溜部内の液
量不均衡を是正する均液制御が行われる。これによっ
て、主圧縮機及び従圧縮機の一方への過剰な液戻りを未
然に防止して圧縮機の動作信頼性を向上する効果があ
る。
【0117】また、この発明は以上説明したように、主
液溜部の液量過剰時に動作する主液量検知手段と、従液
溜部の液量過剰時に動作する従液量検知手段と、主液量
検知手段及び従液量検知手段の両者の一方の動作により
作動し、主熱交換器過熱度演算手段及び従熱交換器過熱
度演算手段の演算値を介し上記両者の一方が不動作とな
るまで主圧縮機及び従圧縮機の運転出力を制御し、主熱
交換器及び従熱交換器の過熱度の差を所定値に収束させ
る液量是正制御手段とを設けたものである。
【0118】これによって、主熱交換器過熱度演算手段
による主熱源機の主液溜部の入口における冷媒の過熱度
及び従熱交換器過熱度演算手段による従熱源機の従液溜
部の入口における冷媒の過熱度、すなわち乾き度を介し
て、液量是正制御手段により主液量検知手段及び従液量
検知手段の両者の動作した一方が不動作となるまで主圧
縮機及び従圧縮機の運転出力が制御される。そして、均
液制御手段によって主液溜部及び従液溜部内の液量不均
衡を是正する均液制御が行われる。これにより、主圧縮
機及び従圧縮機の一方への過剰な液戻りを未然に防止し
て圧縮機の動作信頼性を向上する効果がある。
【0119】また、この発明は以上説明したように、主
液溜部の液量過剰時に動作する主液量検知手段と、従液
溜部の液量過剰時に動作する従液量検知手段と、主圧縮
機と主液溜部との間の主連結管に設けられた主第一開閉
弁と、従圧縮機と従液溜部との間の従連結管に設けられ
た従第一開閉弁と、主液量検知手段及び従液量検知手段
の両者の一方の動作により作動し、上記両者の他方に対
応した主第一開閉弁及び従第一開閉弁の双者の一方を開
放し、主熱交換器過熱度演算手段及び従熱交換器過熱度
演算手段の演算値を介して上記両者の一方が不動作とな
るまで上記双者の一方の開放を継続し、主熱交換器及び
従熱交換器の過熱度の差を所定値に収束させる液量是正
制御手段とを設けたものである。
【0120】これによって、主熱交換器過熱度演算手段
による主熱源機の主液溜部の入口における冷媒の過熱度
及び従熱交換器過熱度演算手段による従熱源機の従液溜
部の入口における冷媒の過熱度、すなわち乾き度を介し
て、液量是正制御手段により主液量検知手段及び従液量
検知手段の両者の動作した一方が不動作となるまで上記
両者の他方に対応した主第一開閉弁及び従第一開閉弁の
一方が開放される。そして、均液制御手段によって主液
溜部及び従液溜部内の液量不均衡を是正する均液制御が
行われる。これによって、主圧縮機及び従圧縮機の一方
への過剰な液戻りを未然に防止して圧縮機の動作信頼性
を向上する効果がある。
【0121】また、この発明は以上説明したように、主
熱源機の主液溜部の液量過剰時に動作する主液量検知手
段と、従熱源機の従液溜部の液量過剰時に動作する従液
量検知手段と、主熱交換器と液側合流部の間の管路と主
液溜部との間の管路に設けられた主第二開閉弁と、従熱
交換器と液側合流部の間の管路と従液溜部との間の管路
に設けられた従第二開閉弁と、主液量検知手段及び従液
量検知手段の両者の一方の動作により作動し、上記両者
の他方に対応した熱源機の圧縮機の運転出力を減少さ
せ、かつ上記両者の他方に対応した主第二開閉弁及び従
第二開閉弁の双者の一方を開放し、主熱交換器過熱度演
算手段及び従熱交換器過熱度演算手段の演算値を介して
上記両者の一方が不動作となるまで上記双者の一方の開
放を継続し、主熱交換器及び従熱交換器の過熱度の差を
所定値に収束させる液量是正制御手段とを設けたもので
ある。
【0122】これによって、主熱交換器過熱度演算手段
による主熱源機の主液溜部の入口における冷媒の過熱度
及び従熱交換器過熱度演算手段による従熱源機の従液溜
部の入口における冷媒の過熱度、すなわち乾き度を介し
て、液量是正制御手段により主液量検知手段及び従液量
検知手段の両者の動作した一方が不動作となるまで上記
両者の他方に対応した主第二開閉弁及び従第二開閉弁の
一方が開放される。そして、均液制御手段によって主液
溜部及び従液溜部内の液量不均衡を是正する均液制御が
行われる。これによって、主圧縮機及び従圧縮機の一方
への過剰な液戻りを未然に防止して圧縮機の動作信頼性
を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す冷媒回路図。
【図2】 図1の冷媒回路に対する制御を説明するフロ
ーチャート。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す図で、冷凍空
気調和装置の圧縮機冷媒循環量との関係を示すグラフで
あり、図3(a)は圧力損失との関係、図3(b)は熱
交換器蒸発温度との関係、図3(c)は熱交換器過熱度
との関係、図3(d)は液溜部内液量との関係を示す。
【図4】 図3に関わる冷凍空気調和装置の冷媒回路の
制御を説明するフローチャート。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す図で、冷凍空
気調和装置の送風機風量との関係を示すグラフであっ
て、図5(a)は熱交換器蒸発温度との関係、図5
(b)は熱交換器過熱度との関係、図5(c)は液溜部
内液量との関係を示す。
【図6】 図5に関わる冷凍空気調和装置の冷媒回路の
制御を説明するフローチャート。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す冷媒回路図。
【図8】 図7の冷媒回路の制御を説明するフローチャ
ート。
【図9】 この発明の実施の形態5を示す冷媒回路の制
御を説明するフローチャート。
【図10】 この発明の実施の形態6を示す冷媒回路
図。
【図11】 図10の冷媒回路の制御を説明するフロー
チャート。
【図12】 この発明の実施の形態7を示す冷媒回路
図。
【図13】 図12における他の冷媒の流れを説明する
冷媒回路図。
【図14】 図12及び図13の冷媒回路における制御
を説明するフローチャート。
【図15】 従来の冷凍空気調和装置を示す冷媒回路
図。
【符号の説明】
1 主熱源機、2 主圧縮機、4 主四方切換弁、5
主熱交換器、6 主送風機、8 主液溜部、101 従
熱源機、102 従圧縮機、104 従四方切換弁、1
05 従熱交換器、106 従送風機、108 従液溜
部、12 利用側熱交換器、14 液側合流部、15
ガス側合流部、16 主低圧圧力検知手段、116 従
低圧圧力検知手段、17 主温度検知手段、117 従
温度検知手段、18 主熱交換器過熱度演算手段、11
8 従熱交換器過熱度演算手段、19 均液制御手段、
20 流量制御弁、21 主液量検知手段、121 従
液量検知手段、22 液量是正制御手段、23 主第一
開閉弁、123 従第一開閉弁、24 主連結管、12
4 従連結管、25 主第二開閉弁、125 従第二開
閉弁。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力制御可能な主圧縮機、主四方切換
    弁、主熱交換器及び主液溜部を有する主熱源機と、従圧
    縮機、従四方切換弁、従熱交換器及び従液溜部を有する
    従熱源機と、上記主熱源機及び従熱源機に接続された利
    用側熱交換器と、上記主熱源機及び利用側熱交換器を接
    続した管路と上記従熱源機及び利用側熱交換器を接続し
    た管路とを接続する液側合流部と、上記主熱源機及び利
    用側熱交換器を接続した管路と上記従熱源機及び利用側
    熱交換器を接続した管路とを接続するガス側合流部と、
    上記主圧縮機吸入部及び主四方切換弁の間の管路に設け
    られた主低圧圧力検知手段と、上記主熱交換器から上記
    主四方切換弁及び主液溜部を経て上記主圧縮機吸入部に
    至る管路に設けられた主温度検知手段と、上記従圧縮機
    吸入部及び従四方切換弁の間の管路に設けられた従低圧
    圧力検知手段と、上記従熱交換器から上記従四方切換弁
    及び従液溜部を経て上記従圧縮機吸入部に至る管路に設
    けられた従温度検知手段と、上記主低圧圧力検知手段の
    低圧圧力検知値と上記主温度検知手段の温度検知値によ
    り上記主熱交換器の過熱度を演算する主熱交換器過熱度
    演算手段と、上記従低圧圧力検知手段の低圧圧力検知値
    と上記従温度検知手段の温度検知値により上記従熱交換
    器の過熱度を演算する従熱交換器過熱度演算手段と、上
    記主熱交換器過熱度演算手段及び従熱交換器過熱度演算
    手段の演算値によって上記主液溜部及び従液溜部内の液
    量不均衡を是正する均液制御する均液制御手段とを備え
    た冷凍空気調和装置。
  2. 【請求項2】 均液制御手段に、主熱交換器過熱度演算
    手段及び従熱交換器過熱度演算手段の演算値を介して主
    圧縮機及び従圧縮機の運転出力を制御し、主熱交換器及
    び従熱交換器の過熱度の差を所定値に収束させる機能を
    装備したことを特徴とする請求項1記載の冷凍空気調和
    装置。
  3. 【請求項3】 均液制御手段に、主熱交換器過熱度演算
    手段及び従熱交換器過熱度演算手段の演算値を介して主
    熱源機の主送風機及び従熱源機の従送風機の運転出力を
    制御し、主熱交換器及び従熱交換器の過熱度の差を所定
    値に収束させる機能を装備したことを特徴とする請求項
    1記載の冷凍空気調和装置。
  4. 【請求項4】 液側合流部から従熱交換器の間の管路に
    設けられた流量制御弁を備え、均液制御手段に、主熱交
    換器過熱度演算手段及び従熱交換器過熱度演算手段の演
    算値を介して上記流量制御弁を制御し、主熱交換器及び
    従熱交換器の過熱度の差を所定値に収束させる機能を装
    備したことを特徴とする請求項1記載の冷凍空気調和装
    置。
  5. 【請求項5】 主液溜部の液量過剰時に動作する主液量
    検知手段と、従液溜部の液量過剰時に動作する従液量検
    知手段と、上記主液量検知手段及び従液量検知手段の両
    者の一方の動作により作動し、主熱交換器過熱度演算手
    段及び従熱交換器過熱度演算手段の演算値を介して上記
    両者の一方が不動作となるまで主圧縮機及び従圧縮機の
    運転出力を制御し、主熱交換器及び従熱交換器の過熱度
    の差を所定値に収束させる液量是正制御手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一つに
    記載の冷凍空気調和装置。
  6. 【請求項6】 主液溜部の液量過剰時に動作する主液量
    検知手段と、従液溜部の液量過剰時に動作する従液量検
    知手段と、主圧縮機と上記主液溜部との間の主連結管に
    設けられた主第一開閉弁と、従圧縮機と上記従液溜部と
    の間の従連結管に設けられた従第一開閉弁と、上記主液
    量検知手段及び従液量検知手段の両者の一方の動作によ
    り作動し、上記両者の他方に対応した上記主第一開閉弁
    及び従第一開閉弁の双者の一方を開放し、主熱交換器過
    熱度演算手段及び従熱交換器過熱度演算手段の演算値を
    介して上記両者の一方が不動作となるまで上記双者の一
    方の開放を継続し、主熱交換器及び従熱交換器の過熱度
    の差を所定値に収束させる液量是正制御手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一つに
    記載の冷凍空気調和装置。
  7. 【請求項7】 主熱源機の主液溜部の液量過剰時に動作
    する主液量検知手段と、従熱源機の従液溜部の液量過剰
    時に動作する従液量検知手段と、主熱交換器と液側合流
    部の間の管路と上記主液溜部との間の管路に設けられた
    主第二開閉弁と、従熱交換器と液側合流部の間の管路と
    上記従液溜部との間の管路に設けられた従第二開閉弁
    と、上記主液量検知手段及び従液量検知手段の両者の一
    方の動作により作動し、上記両者の他方に対応した熱源
    機の圧縮機の運転出力を減少させ、かつ上記両者の他方
    に対応した上記主第二開閉弁及び従第二開閉弁の双者の
    一方を開放し、主熱交換器過熱度演算手段及び従熱交換
    器過熱度演算手段の演算値を介して上記両者の一方が不
    動作となるまで上記双者の一方の開放を継続し、主熱交
    換器及び従熱交換器の過熱度の差を所定値に収束させる
    液量是正制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれか一つに記載の冷凍空気調和装置。
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