JPH11141685A - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JPH11141685A
JPH11141685A JP30724197A JP30724197A JPH11141685A JP H11141685 A JPH11141685 A JP H11141685A JP 30724197 A JP30724197 A JP 30724197A JP 30724197 A JP30724197 A JP 30724197A JP H11141685 A JPH11141685 A JP H11141685A
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JP
Japan
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gasket
rubber
fiber
width
metal plate
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Application number
JP30724197A
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English (en)
Inventor
Yoshiomi Watanabe
良臣 渡辺
Akio Nishimura
昭夫 西村
Masanari Meguro
勝成 目黒
Tomonori Niijima
智紀 新島
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ASUKU TECNICA KK
Original Assignee
ASUKU TECNICA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で作業性が良く、かつ、耐久性があって
高い最低シール面圧を容易に達成できるガスケットを提
供する。 【解決手段】 少なくとも一部において0.8mmから
3mmの幅を有するガスケットを、金属板(1)の表面
に、350Kg/cm2の圧縮率において0.02mm
以上の歪み量を有するように、ゴムおよび繊維からなる
表面層(3)を形成したガスケット用素材から形成した
ものである。なお、ガスケットの厚さは0.3mm以上
あることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車、船舶、
化学工業用機器などの密封装置として使用されるガスケ
ットに関し、特に、いわゆる軟質ガスケットとして使用
されるガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の密封装置用の軟質ガスケ
ットとしては、ジョイントシート、ピーターシート、ゴ
ムガスケット、コルクガスケット、オイルシート、膨張
黒鉛シートなどが知られている。そして、このような軟
質ガスケットは、密封すべき表面が荒れていたり、ある
いは傷を有していたりする場合に、よくそれらの表面に
なじみ、表面間からの圧力流体の洩れをシールすること
ができるものである。
【0003】しかしながら、軟質ガスケットを使用して
密封装置からの洩れを防ぐためには、そのガスケットの
最低シール面圧以上にガスケットを締付ける必要があ
り、このため、密封装置のフランジの強度を増大させ、
締付用ボルトの本数を増やす必要があった。ところが、
フランジの強度を増大させ、締付用ボルトの本数を増加
させることは、密封装置の重量増やコストの増加を伴う
ものである。また、このような締付に伴う弊害を除去す
るために、最低シール面圧の低いガスケットを使用する
方法もあるが、トルクダウンの発生や耐圧力の低下を招
き、ガスケットの信頼性を低下させるものであった。
【0004】さらに、大きなシール面圧が得られ易いよ
うに、シール面積を小さくするために、ガスケットのシ
ール幅を狭くする方法もあるが、軟質ガスケットの場合
には、シール幅を狭くするとガスケットの破壊、切れが
生じ、また、ガスケットが軟らかいため、その取扱い性
が悪く、作業の能率も悪くなるという欠点があった。し
たがって、現在使用されているガスケット幅は、5Kリ
ングガスケットの最小幅が13.5mmである(JIS
B2238の参考3「管フランジのガスケット寸法」参
照)。また、自動車などに使用されるガスケットは、組
付けるフランジの形状に適合させるために、種々複雑な
形状をしているが、その場合においても、軟質ガスケッ
トとしての最小幅は5mm程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題点を解消するためになされたもので、安価で作業
性が良く、かつ、耐久性があり、高い最低シール面圧を
容易に達成できるガスケットを提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、少なくとも一部において0.8mmか
ら3mmの幅を有するガスケットを、金属板の表面に、
350Kg/cm2の圧縮率において0.02mm以上
の歪み量を有するように、ゴムおよび繊維からなる表面
層を形成したガスケット用素材から形成したものであ
る。なお、ガスケットの厚さは0.3mm以上であるこ
とが好ましい。
【0007】
【作用】ゴムおよび繊維からなる表面層を金属板の表面
に形成したガスケット用素材であるので、基本的に、機
械的強度に優れ、大きな圧力による変形、熱による膨
張、収縮あるいは振動による材料の劣化あるいは破壊に
対して強く、耐久性に富んでいる(表5参照)。また、
350Kg/cm2の圧縮率において、0.02mm以
上の歪み量を有するので、シール表面に対する充分なな
じみを有し、圧力流体の洩れを防止することができる。
このようなガスケット用素材から、少なくとも一部にお
いて0.8mmから3mmの幅を有するガスケットを形
成したので、全体に対する高い最低シール面圧をも容易
に達成し得るとともに、長期にわたり、破壊や洩れの発
生することがない。なお、表5の圧縮率(350Kg/
cm2)、復元率、引っ張り強さおよび応力緩和率はい
ずれもJISR3453によるものであり、圧縮破壊強
度は、各3mm幅のガスケットを6.4φの丸棒で圧縮
し、破壊する時の荷重である。
【0008】
【表5】
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の具体例であるガスケッ
トを形成するためのガスケット用素材は、図1にその断
面が示されている。1は金属板であり、その表面には接
着剤層2を介して表面層3が形成されている。金属板と
して使用する金属は、冷間圧延鋼、熱間圧延鋼、ステン
レススチール、アルミニウム、真鍮などが適している。
使用される接着剤は、ゴム系あるいは樹脂系の接着剤で
ある。
【0010】表面層はゴムおよび繊維からなっている。
ゴム材としては、NBR、SBR、CR、EPR、EP
DM、FKM(フッ素ゴム)、CSM(クロロスルホン
化ポリエチレン)、ACM(アクリルゴム)、CO(エ
ピクロルヒドリン)、そしてQ(シリコンゴム)等が適
している。ゴム材には、加硫促進剤などのゴム薬品が添
加される。繊維は、有機繊維または無機繊維を使用する
ことができ、両者を混合して使用することもできる。有
機繊維としては、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエ
ステル繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、パルプ
繊維等が単独または混合して使用することができるが、
特に、フィブリル化した芳香族ポリアミド繊維が適して
いる。無機繊維としては、ガラス繊維、岩綿、アルミナ
繊維、シリカ繊維、チタン酸カリ繊維等が単独または混
合して使用できる。
【0011】なお、表面層には、ゴム材と繊維の外に、
カーボン:チャネルブラック、サーマルブラック、ネフ
ァーネスブラック、ホワイトカーボン等が単独または混
合して使用され、また、無機質充填剤として、例えば、
タルク、クレー、グラハイト、カオリン、ケイ酸マグネ
シウム、ケイ酸カルシウム、珪藻土、バーミキュライ
ト、ウォラストナイト、セピオライト、雲母等も使用さ
れる。
【0012】
【実施例】 1.ガスケット用素材の表面層の組成 ゴム:NBR(商品名 NIPOL 1042 日本ゼオン株式会社製) 60 :SBR(商品名 NIPOL 1502 日本ゼオン株式会社製) 40 ゴム薬品:硫黄、加硫促進剤TT(商品名 住友化学工業株式会社製)、加 硫促進剤DM(商品名 住友化学工業株式会社製)、酸化亜鉛、 ステアリン酸バリウム、老化防止剤RD(川口化学工業株式会社 製) 15 カーボン:デンカブラック(商品名 電気化学工業株式会社製) 80 無機質充填剤:カオリン、ウォラストナイトを混合して使用 900 無機繊維:ガラスチョップドストランド(商品名 ユニチカグラスファイバ ー株式会社製)、PMF(商品名 スロス インダストリーズ コーポレーション社製) 150 2.金属板 0.2mmSPCC(冷間圧延鋼板)「シルバートッ
プ」(商品名 東洋鋼板株式会社製)
【0013】3.ゴムを溶剤に溶かしてゴム液を作り、
これに1.に記載のゴム薬品、カーボン、無機質充填
剤、無機繊維を加え、混合撹拌機で混合し、表面層を形
成する原料混合物を得る。 4.あらかじめ接着剤が付着しやすいように表面を化成
処理した金属板の表面に、接着剤(ゴムーフェノリック
系)を塗布しておく。この金属板の表面に回転速度の異
なるロールにより、3で得られた原料混合物をコーティ
ングする。表面層は片面0.3mmづつの厚さに成形す
る。
【0014】5.金属板の両面に成形された表面層から
溶剤を乾燥させ、等速で回転するロールを通過させるこ
とにより、ガスケット用素材の密度を調整する。なお、
この操作は、密度の調整の必要がない場合には行わな
い。 6.160℃の雰囲気で加熱処理し、ガスケット用素材
を得た。 7.このガスケット用素材から、1500cc乗用車の
ウォータポンプ用ガスケットを製作し(図2参照)、実
機フランジを用いた洩れ試験器により、洩れ加速試験を
行った。試験条件は、温度−30℃の冷却水10分間と
温度100℃の温水10分間を交互に繰り返すサイクル
数を数えた。なお、図2において、4はボルト孔であ
り、Dは幅およびその幅の測定位置を示している。
【0015】
【表1】
【0016】表1において、残留トルクが小さいのは、
ガスケットの破壊が進行していることであり、金属板に
ゴム材をコートしたものについては残留トルクの測定が
出来なかった。この表1から実施例で得られたガスケッ
トは残留トルクが大きく、ガスケット幅については、広
いもの(7mm)より狭いもの(3mm)の方が洩れな
いことが明らかとなった。
【0017】実施例で得られたガスケット用素材から外
径60φで内径を変化させることによりガスケット幅を
6〜2mmに変えたガスケットを製作し、洩れ試験を行
った。試験条件は、内部流体を圧力1Kg/cm2のエ
ンジンオイルとし、100℃の雰囲気中で行った。得ら
れた結果は表2の通りであった。なお、判定は100時
間を基準とし、100時間で洩れのない場合:○、洩れ
のある場合:×、にじみの出た場合:△で表した。この
試験の結果、ガスケット幅は3mm以下が効果的である
ことが判明した。
【0018】
【表2】
【0019】次に、ガスケット幅3mmのガスケットに
ついて、その厚さと圧縮率を変えて洩れ加速試験を行っ
たところ、表3の結果を得た。表3に示されるように、
100サイクルで洩れのないのは、圧縮率と厚さの関係
から定まる歪み量が、圧縮力P=350Kg/cm2
おいて0.02mm以上の場合であった。
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】上記表4は、歪み量が0.02mmのガス
ケットについて、そのガスケット幅を狭い方に変えて、
ガスケットの状態を調べたものである。ガスケットの幅
が0.5mmになると、表面層が金属板から剥離し、脱
落し易くなる。したがって、ガスケットの幅はその状態
が良好な0.8mm以上は必要であると解される。
【0023】
【発明の効果】この発明のガスケットによれば、ゴムお
よび繊維からなる表面層を金属板の表面に形成したガス
ケット用素材から形成されるので、基本的に、機械的強
度に優れるとともに、350Kg/cm2の圧縮率にお
いて、0.02mm以上の歪み量を有するので、シール
表面に対する充分ななじみを有し、圧力流体の洩れを防
止することができる。そして、このようなガスケット用
素材から、少なくとも一部において0.8mmから3m
mの幅を有するガスケットを形成したので、全体に対す
る高い最低シール面圧をも容易に達成し得るとともに、
長期にわたり、破壊や洩れの発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施例を示すガスケットを形
成するためのガスケット用素材の一部断面図である。
【図2】図2は洩れ加速試験に用いられたこの発明の実
施例を示すガスケットの平面図である。
【符号の説明】
1 金属板 2 接着剤層 3 表面層 4 ボルト孔 D 幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新島 智紀 山梨県西八代郡市川大門町1488 株式会社 アスクテクニカ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部において0.8mmから
    3mmの幅を有するガスケットを、金属板の表面に、3
    50Kg/cm2の圧縮率において0.02mm以上の
    歪み量を有するように、ゴムおよび繊維からなる表面層
    を形成したガスケット用素材から形成したことを特徴と
    するガスケット。
  2. 【請求項2】 厚さが0.3mm以上であることを特徴
    とする請求項1記載のガスケット。
JP30724197A 1997-11-10 1997-11-10 ガスケット Pending JPH11141685A (ja)

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JP30724197A JPH11141685A (ja) 1997-11-10 1997-11-10 ガスケット

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JP30724197A JPH11141685A (ja) 1997-11-10 1997-11-10 ガスケット

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JPH11141685A true JPH11141685A (ja) 1999-05-25

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JP30724197A Pending JPH11141685A (ja) 1997-11-10 1997-11-10 ガスケット

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