JPH111413A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH111413A
JPH111413A JP9152722A JP15272297A JPH111413A JP H111413 A JPH111413 A JP H111413A JP 9152722 A JP9152722 A JP 9152722A JP 15272297 A JP15272297 A JP 15272297A JP H111413 A JPH111413 A JP H111413A
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JP
Japan
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natural vegetable
exchange resin
cosmetic
components
ion exchange
Prior art date
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Pending
Application number
JP9152722A
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English (en)
Inventor
Atsushi Taguchi
淳 田口
Toshio Uramoto
利生 浦本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chino Shioshiya Kk
Original Assignee
Chino Shioshiya Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の天然植物成分配合の化粧料に不可欠で
あった金属封鎖剤としてのキレート剤、保護コロイド剤
の配合をなくし、天然植物抽出成分の配合量上の制限を
解消して、天然植物抽出成分の種類やその配合量の制限
もなく、澱りも生じず、変質しにくく長期間保存可能
で、天然植物成分の特性である肌荒れ防止効果に優れ、
使用感の良好な化粧料を得ることにある。 【解決手段】 ヘチマ、ハマメリス、マルメロ、カミツ
レあるいはアロエの何れからの天然植物抽出成分をイオ
ン交換樹脂処理したもので、イオン交換樹脂処理した天
然植物抽出成分を配合した化粧料はいずれも安定性が良
く、肌荒れ防止効果に優れ、使用感の良好なものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明において化粧料とは、
洗浄用化粧料、化粧水、クリーム、乳液、シャンプー、
へアーコンディショナーなどを総称するもので、本発明
は係る化粧料への配合成分に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ヘチマ、ハマメリス、マルメ
ロ、カミツレあるいはアロエの液汁または水やエタノー
ル溶媒等に浸漬することによって得た天然植物抽出成分
は、肌荒れ防止効果に優れ、使用感の良好な保湿剤とし
て化粧料に配合して健康な肌を実現するのに使用されて
いる。
【0003】その使用に際しての処理あるいは配合につ
いて、多くの提案がなされており、例えば特開平2−1
36288号公報には、ヘチマ水を用いた配合が示され
ている。
【0004】通常の場合、化粧料に配合される天然植物
抽出成分はろ過して不溶物を除去する精製浄化する方法
が一般的ではあるが、化粧水として有害な微量のマグネ
シウム、カルシウム、リン、鉄などの無機塩類のような
水溶性不純物を除去することはできない。
【0005】このような状態で化粧料に配合すると沈殿
物を生じたり成分が変質したりするため、各種キレート
剤や酸化防止剤、保護コロイド剤を配合する必要性があ
る。
【0006】洗顔料成分を例にとれば、洗顔料成分とし
て脂肪酸石けん剤、各種界面活性剤等の起泡剤、洗浄剤
の他、エモリエント成分として各種保湿材等が配合され
ているが、これに天然植物抽出成分をろ過して不純物を
除去したろ液を配合すると、澱りを生じたり、変質した
りして長期間保存不可能で、これを解決するためには、
天然植物抽出成分の配合量が制限されたり、キレート剤
や保護コロイド剤を配合することが不可欠であった。
【0007】これは天然植物抽出成分に含まれる微量の
マグネシウム、カルシウム、リン、鉄などの無機塩類が
配合成分と反応して金属石けん等の生成による透明度の
劣化やその他錯塩等の不溶性物質の生成により製品劣化
につながる。
【0008】とくに、キレート剤、保護コロイド剤等は
皮膚刺激性、安定性、持続性、皮膚感受性などの点で問
題があり、また、配合される天然植物抽出成分につい
て、製剤上配合量や種類に制約があれば、その効果(薬
効)を発揮出来なかったり、有効性の点で必ずしも満足
できるものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、従
来の天然植物成分配合の化粧料に不可欠であった金属封
鎖剤としてのキレート剤、保護コロイド剤の配合をなく
し、天然植物抽出成分の配合量上の制限を解消して、天
然植物抽出成分の種類やその配合量の制限もなく、澱り
も生じず、変質しにくく長期間保存可能で、天然植物成
分の特性である肌荒れ防止効果に優れ、使用感の良好な
化粧料を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、この
課題を天然植物抽出成分をイオン交換樹脂処理すること
によって解決したもので、イオン交換樹脂処理した天然
植物抽出成分を配合した化粧料はいずれも安定性が良
く、肌荒れ防止効果に優れ、使用感の良好なものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】イオン交換樹脂処理するための抽
出成分は果実の液汁や茎から浸出する液汁または地上部
成分を乾燥した後、2〜3cmに細切りし、水やエタノ
ール溶液に浸漬した後、抽出液をろ過して得られたもの
で、溶液状の条件を満たしたものであれば、イオン交換
樹脂処理に供することができる。
【0012】イオン交換樹脂処理の条件は植物によって
も異なるが、通常カチオン1、アニオン2の混合樹脂比
に混成したもので、水質表示が正常値で採水できたもの
であればよい。
【0013】具体的な実施例によって本発明を説明す
る。
【0014】
【実施例】
実施例1 ヘチマから洗顔料を得た例を示す。
【0015】原料として育成期間が60日のヘチマの茎
を切り、茎から浸出する液汁を採集してヘチマ原液3リ
ットルを得た。
【0016】この原液を90°Cで1時間煮沸滅菌後、
冷却しフィルターでろ過後、イオン交換樹脂処理を行っ
た。処理した後のヘチマ水は、ククルビタシン系サポニ
ン、糖類等を含み、イオン交換樹脂処理前と有効成分は
何ら変化のない特性を有するものであった。
【0017】この処理液を用いて、以下の表1に示す配
合によってヘチマ洗顔料を得た。
【0018】
【表1】 オレイン酸、ミスチリン酸、ラウリン酸とイオン交換樹
脂処理ヘチマ水の一部を混合し、約70°Cで加熱溶解
し、これに撹拌しながら、約70°Cに加熱混合した残
りの成分を加え、冷却してヘチマ洗顔料を得た。
【0019】比較例 イオン交換樹脂処理前のヘチマ水
を用いて得た洗顔料を比較例1、またヘチマ水を一般の
精製水に置き換えて得た洗顔料を比較例2とした。
【0020】これらの洗顔料の使用感、安定性について
の結果を表2に示す。
【0021】
【表2】 この結果から、以下のことが言える。
【0022】ヘチマ水を配合した洗顔料は、優れた使用
感を持ち、使用後のつっぱり感も低減でき、皮膚に対す
る作用が温和な洗顔料といえる。しかし、ヘチマ水を従
来のままで配合した場合、剤形に澱や沈殿を生じ長期間
の安定性に欠けていた。
【0023】実施例2 アロエから洗顔料を得た例を示す。
【0024】アロエの葉を乾燥した後、2〜3cmに細
切りする。その1kgに対して30V/V%のエタノー
ル溶液5リットルを加え、室温にて7〜10日間浸漬し
た後ろ過する。ろ液を冷所にて7〜10日間熟成させ、
この工程で生ずるオリや沈殿をろ過して除去すると同時
に30V/V%エタノール溶液を追加して、アロエ抽出
液5リットルを得る。この得られたろ液をイオン交換樹
脂処理した。
【0025】処理後のアロエ抽出液は、糖類、アミノ
酸、アントラキノン誘導体(バルバロイン)等を含み、
イオン交換樹脂処理前と有効成分は何ら変化のない特性
を有するものであった。
【0026】この処理液を用いて以下の表3に示す配合
によってアロエ洗顔料を得た。
【0027】
【表3】 オレイン酸、ミリステン酸とイオン交換樹脂処理アロエ
抽出液の一部を混合し、約70°Cで加熱溶解し、これ
に撹拌しながら、約70°Cに加熱混合した残りの成分
を加え、冷却して洗顔料を得た。
【0028】イオン交換樹脂処理前のアロエ抽出液を用
いて得た洗顔料を比較例3とした。
【0029】これらの洗顔料の使用感、剤形安定性につ
いての結果を表4に示す。
【0030】
【表4】 この結果から以下のことが言える。
【0031】アロエ抽出液を配合した洗顔料は、優れた
使用感を持ち、使用後のつっぱり感も低減でき、皮膚に
対する作用が温和な洗顔料といえる。しかし、アロエ抽
出液を従来のままで配合した場合、剤形に澱や沈殿を生
じ、長期間の安定性に欠けていた。
【0032】実施例3 ハマメリスから洗顔料を得た例を示す。
【0033】ハマメリスの葉を乾燥した後、2〜3cm
に細切りする。その1kgに対して30V/V%のエタ
ノール溶液5リットルを加え、室温にて7〜10日間浸
漬した後ろ過する。ろ液を冷所にて7〜10日間放置し
て熟成させ、この工程で生ずるオリや沈殿をろ過して除
去すると同時に30V/V%エタノール溶液を追加し
て、ハマメリス抽出液5リットルを得る、この得られた
ろ液をイオン交換樹脂処理した。
【0034】処理後のハマメリス抽出液は、ハマメリタ
ンニン、フラボノイド等を含み、イオン交換樹脂処理前
と有効成分はなんら変化のない特性を有するものであっ
た。
【0035】この処理液を用いて、以下の配合によって
ハマメリス洗顔料を得た。
【0036】
【表5】 比較例4 イオン交換樹脂処理前のハマメリス抽出液を用いて得た
洗顔料を比較例4とした。
【0037】
【表6】 これらの洗顔料の使用感、剤形安定性についての結果を
表5に示す。
【0038】ハマメリス抽出液を配合した洗顔料は、優
れた使用感を持ち、使用後のつっぱり感も低減でき、皮
膚に対する作用が温和な洗顔料といえる。しかし、ハマ
メリス抽出液を従来のままで配合した場合、剤形に澱や
沈殿を生じ、長期間の安定性に欠けていた。
【0039】また、本発明の化粧料は、クリーム、乳
液、化粧水、パック、エッセンス、ヘアトニック、洗顔
料、シャンプー、ヘアコンディショナーなどの各種化粧
料などに調製される。
【0040】以下にその配合組成を示す。
【0041】
【表7】
【表8】
【0042】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏する。
【0043】(1)植物抽出成分の薬効を維持し肌荒れ
防止効果に優れ、使用感の良好な保湿剤としての機能を
合わせ持つ化粧料を得ることができる。
【0044】(2)本発明の植物抽出成分は、配合量、
製剤に関係なく調製可能である。
【0045】(3)本発明の化粧料はキレート剤、保護
コロイド剤等の配合なしで長期間保存が可能である。
【0046】(4)本発明の洗顔料は肌荒れ防止効果に
優れ、使用感が良好で、長期間保存可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然植物抽出成分をイオン交換樹脂処理
    した植物抽出成分からなる化粧料。
  2. 【請求項2】 天然植物抽出成分が、ヘチマ、ハマメリ
    ス、マルメロ、カミツレあるいはアロエの何れからの抽
    出成分であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の化粧料。
  3. 【請求項3】天然植物抽出成分をイオン交換樹脂処理し
    た植物抽出成分を脂肪酸石けんに配合して作られること
    を特徴とする洗浄用化粧料。
JP9152722A 1997-06-10 1997-06-10 化粧料 Pending JPH111413A (ja)

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JP9152722A JPH111413A (ja) 1997-06-10 1997-06-10 化粧料

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JP9152722A JPH111413A (ja) 1997-06-10 1997-06-10 化粧料

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002302420A (ja) * 2001-04-02 2002-10-18 Oota Corporation:Kk 化粧料の製造法
JP2010100661A (ja) * 2010-02-10 2010-05-06 Kao Corp 育毛剤組成物
WO2012099899A2 (en) * 2011-01-17 2012-07-26 Innovative Cosmetics Ltd. Topical dermatological compositions for the treatment of acne
JP2012206957A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Fancl Corp コラーゲン産生促進剤

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