JPH11141321A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置

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JPH11141321A
JPH11141321A JP9305120A JP30512097A JPH11141321A JP H11141321 A JPH11141321 A JP H11141321A JP 9305120 A JP9305120 A JP 9305120A JP 30512097 A JP30512097 A JP 30512097A JP H11141321 A JPH11141321 A JP H11141321A
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valve
lift
intake
camshaft
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Seinosuke Hara
誠之助 原
Makoto Nakamura
信 中村
Shinichi Takemura
信一 竹村
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小リフト状態では閉弁状態を維持し、燃費
性能を有効に向上しつつ、装置のコンパクト化を図る。 【解決手段】 クランク軸と同期してカムシャフト13
が回転すると、偏心カム15,リンクアーム25,ロッ
カアーム18,リンク部材26を介して揺動カム20が
揺動し、吸気弁12を開閉作動する。また制御軸16が
回転すると、ロッカアーム18を介して揺動カム20の
回動位置が相対的に変化し、カムリフト特性が変化す
る。ベースサークル区間θ1では揺動カム20と吸気弁
12との間に所定のバルブクリアランスが設定されてい
る。また、揺動カム20のカムリフト量が最小となる最
小リフト状態では、揺動カム20の最大カムリフト量
が、0より大きく、かつバルブクリアランスより小さく
設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸・排気弁の開閉
時期及びバルブリフト量を機関運転条件に応じて可変に
できる内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、機関低速低負荷時におけ
る燃費の改善並びに高速高負荷時における吸気の充填効
率の向上による十分な出力を確保する等のために、吸気
・排気バルブの開閉時期とバルブリフト量を機関運転条
件に応じて可変制御する動弁装置は従来から種々提案さ
れており、その一例として特開昭55−137305号
公報等に記載されているものが知られている。
【0003】図12に基づきその概略を説明すれば、シ
リンダヘッド1のアッパデッキの略中央近傍上方位置に
カムシャフト2が設けられていると共に、カムシャフト
2の外周にカム2aが一体に設けられている。また、カ
ムシャフト2の側部には、制御シャフト3が平行に配置
されており、この制御シャフト3に偏心カム4を介して
ロッカアーム5が揺動自在に軸支されている。一方、シ
リンダヘッド1に摺動自在に設けられた吸気弁6の上端
部には、バルブリフター7を介して揺動カム8が配置さ
れている。この揺動カム8は、バルブリフター7の上方
にカムシャフト2と並行に配置された支軸9に揺動自在
に軸支され、下端のカム面8aがバルブリフター7の上
面に当接している。また、ロッカアーム5は、一端部5
aがカム2aの外周面に当接していると共に、他端部5
bが揺動カム8の上端面8bに当接して、カム2aのリ
フトを揺動カム8及びバルブリフター7を介して吸気弁
6に伝達するようになっている。
【0004】また、制御シャフト3は、図外のアクチュ
エータによって所定角度範囲で回転制御されて、偏心カ
ム4の回動位置を制御し、これによってロッカアーム5
の揺動支点を変化させるようになっている。
【0005】そして、偏心カム4が正逆の所定回動位置
に制御されると、ロッカアーム5の揺動支点が変化し
て、揺動カム8の上端面8bに対する他端部5bの当接
位置が図中上下方向に変化し、これによって揺動カム8
のカム面8aのバルブリフター7上面に対する当接位置
の変化に伴い、揺動カム8の揺動軌跡が変化することに
より吸気弁6の開閉時期(バルブタイミング)とバルブ
リフト量を可変制御するようになっている。なお、図中
10は、揺動カム8の上端面8bを常時ロッカアーム5
の他端部5bに弾接付勢するスプリングである。
【0006】ところで、上記公報には記載されていない
が、アクチュエータによって制御シャフト3が所定の回
転位置に保持されている状態では、吸気弁6のバルブリ
フト量を0に維持し、つまり吸気弁6を閉弁状態に維持
することによって、エンジンの燃費性能等を向上させ得
ることが知られている。例えば、一部の気筒の吸排気弁
を停止して減筒運転を行うことで、ポンピングロスが減
少し、燃費が向上する。又、各気筒に設けられた2つの
吸気弁のうち、一方の吸気弁のみを停止することで、ガ
ス流動が強化され、その燃焼効率が向上する。特に、燃
費性能が要求される低速低負荷域で弁停止を行うこと
で、燃費効果を有効に高めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような弁停止を実現するためには、揺動カムの相対移
動範囲を大きくし、つまり伝達機構のディメンジョンを
アクチュエータにより大きく変化させる必要があり、そ
れにより装置全体が必要とするスペースが大きくなり、
もって機関への搭載性が悪化する傾向にあった。
【0008】本発明の一つの目的は、弁停止作動による
燃費性能の向上を行いつつ、装置自体のコンパクト化を
図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
は、機関のクランク軸によって回転駆動し、外周に回転
カムが固定されたカムシャフトと、伝達機構によって上
記回転カムと機械的に連係され、回転カムの回転に応じ
て所定回転範囲内で軸周りに揺動し、吸排気弁に係合し
てこの吸排気弁を開閉作動させる揺動カムと、上記揺動
カムの吸排気弁に対するカムリフト量を可変制御する制
御手段と、を備え、吸排気弁と、これに対向する所定回
転区間にある揺動カムとの間には所定のバルブクリアラ
ンスが設定されており、かつ、上記制御手段によって揺
動カムのカムリフト量が最小となるように制御された最
小リフト状態では、上記所定範囲内で揺動する揺動カム
の最大カムリフト量が、0より大きく、かつバルブクリ
アランスより小さく設定されていることを特徴としてい
る。
【0010】制御手段によってカムリフト量が最小とな
る最小リフト状態にあるとき、揺動カムの最大カムリフ
ト量がバルブクリアランスより小さくなっているため、
吸排気弁が揺動カムに係合することはなく、吸排気弁は
停止(閉弁)状態に維持される。したがって、上述した
ような燃費向上効果を得ることができる。
【0011】加えて、最小リフト状態における最大カム
リフト量が0より大きく設定されているから、制御手段
によるカムリフト量の可変幅を小さく抑えることができ
る。従って、例えば制御手段による揺動カムや伝達機構
のディメンジョン変化を小さくでき、装置全体が必要と
するスペースをコンパクト化することができる。この結
果、レイアウトの自由度が向上するとともに、機関への
搭載性が向上する。
【0012】より具体的には、吸排気弁に対向,係合す
る揺動カムには、その回転角度に応じて、吸排気弁との
間にバルブクリアランスが設定されるベースサークル区
間、緩やかにカムリフト量が変化するカムランプ区間、
及び吸排気弁を昇降させるリフト区間が設定されてい
る。ここで、仮に最小リフト状態における最大カムリフ
ト量が実質的に0の場合、揺動カムの所定揺動範囲はベ
ースサークル区間内に設定される。一方、本発明では、
最小リフト状態における最大カムリフト量が0より大き
いから、その揺動範囲がカムランプ区間をオーバーラッ
プする形となる。この結果、オーバーラップした分、揺
動カムの全回転範囲が短くなり、揺動カム及びこれに連
係する伝達機構の移動量が小さくなるから、装置全体の
寸法が小さくなる。
【0013】さらには、最小リフト状態にあるときに
も、揺動カムが微少な昇降動作を伴って揺動するから、
吸排気弁に対して相対的に揺動する揺動カムが、潤滑油
を循環させるポンプとして機能し、揺動カムと吸排気弁
との間の潤滑性を向上することができる。つまり、摩
擦,磨耗が生じやすい揺動カムの潤滑性能を効果的に向
上することができる。
【0014】また、請求項2の発明は、上記最小リフト
状態における最大カムリフト量が、バルブクリアランス
からバルブクリアランスの設定誤差分を引いた値よりも
小さく設定されていることを特徴としている。
【0015】この場合、バルブクリアランスに設計誤差
がある場合であっても、最小リフト状態で吸排気弁が閉
弁状態に確実に維持される。
【0016】請求項3の発明は、上記最小リフト状態に
おける最大カムリフト量が、バルブクリアランスからバ
ルブクリアランスの設定誤差分及び運転条件に応じたバ
ルブクリアランス変化分を引いた値よりも小さく設定さ
れていることを特徴としている。
【0017】所定の運転条件、例えば暖機運転中では、
吸排気弁が燃焼熱により急速に暖められて膨張する一
方、吸排気弁の周囲にあるシリンダヘッドや伝達機構は
冷えたままとなっており、結果として実際のバルブクリ
アランスは設定値よりも短くなる。このように運転条件
に応じてバルブクリアランスが変化した場合であって
も、この変化分を見越した形で最大カムリフト量が設定
されているから、弁停止状態を確実に維持できる。
【0018】請求項4の発明は、所定の運転条件では、
制御手段により最小リフト状態とならないように制御さ
れることを特徴としている。
【0019】つまり、所定の運転条件では最小リフト状
態とならないから、弁停止誤作動を招く虞がなくなる。
【0020】請求項5の発明は、機関のクランク軸によ
って回転駆動し、外周に回転カムが固定されたカムシャ
フトと、このカムシャフトにほぼ平行に配設された制御
軸に制御カムを介して揺動自在に軸支され、一端部に連
係した回転カムの回転により揺動するロッカアームと、
ロッカアームの他端部に連係して吸排気弁を開閉作動さ
せる揺動カムと、制御軸を所定角度範囲で回転させるア
クチュエータと、このアクチュエータを機関運転条件に
応じて駆動制御する制御手段とを備えた内燃機関の可変
動弁装置であって、カムシャフトに固定される回転カム
を、軸心がカムシャフトの軸心からオフセットしたほぼ
リング状の偏心カムとすると共に、揺動カムを、カムシ
ャフトに偏心カムと同軸上に揺動自在に設け、かつ、偏
心カムとロッカアームの一端部とをリンクアームを介し
て回転自在に連係し、このリンクアームの基部に有する
嵌合孔を偏心カムの外周面に回転自在に嵌合して、偏心
カムの偏心回転運動を往復運動に変換してロッカアーム
に伝達するようにしたことを特徴としている。
【0021】この請求項5の発明では、吸排気弁のバル
ブタイミング及びバルブリフト量を弁停止を含めて可変
制御できるのは勿論のこと、偏心カムと揺動カムとをカ
ムシャフトに同軸上に設けたため、機関へ搭載する際の
幅方向の配置スペースを有効に小さくすることができ
る。また、ロッカアームも機関幅方向へ延設する必要が
なくなるため、装置全体のコンパクト化が図れる。この
結果、レイアウトの自由度及び機関への搭載性が効果的
に向上する。
【0022】また、揺動カムを偏心カムとともにカムシ
ャフト同軸上に設けたため、揺動カムを支持する支軸を
別途用意する必要がなく、部品点数の低減が図れると共
に、カムシャフトと揺動カムとの軸心ずれが生じないた
め、バルブタイミングの制御精度を効果的に向上でき
る。
【0023】しかも、円環状の偏心カムは、その全体が
リンクアームに回転自在に嵌合して連結されているた
め、リンクアームとの面圧を効果的に低減できる。した
がって、両者間の摩耗の発生が抑制できると共に、潤滑
も行い易い。
【0024】さらに、面圧の低下に伴い偏心カムの材料
選択の自由度が向上し、加工と材料の低廉化が図られ
る。
【0025】
【発明の効果】請求項1〜4の発明によれば、最小リフ
ト状態では閉弁状態を維持して燃費性能を有効に向上し
つつ、装置全体が効果的にコンパクト化され、レイアウ
トの自由度及び機関への搭載性を向上することができ
る。
【0026】また請求項5の発明によれば、装置全体の
コンパクト化,部品点数低減,バルブタイミングの制御
精度の向上、偏心カムとリンクアームとの摩耗抑制,加
工と材料の低廉化が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明に係わる可
変動弁装置を、1気筒あたり2つの吸気弁及び排気弁が
設けられた内燃機関に適用した実施の形態を示してい
る。
【0028】この可変動弁装置は、シリンダヘッド11
に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられた一
対の吸気弁12,12と、シリンダヘッド11上部のカ
ム軸受14に回転自在に支持された中空状のカムシャフ
ト13と、カムシャフト13に、圧入等により固設され
た回転カムである2つの偏心カム15,15と、カムシ
ャフト13の上方位置に同じカム軸受14に回転自在に
支持された制御軸16と、制御軸16に制御カム17を
介して揺動自在に支持された一対のロッカアーム18,
18と、各吸気弁12,12の上端部に設けられた伝達
部材であるバルブリフター19,19の上方に配置され
た一対のそれぞれ独立した揺動カム20,20とを備え
ている。
【0029】偏心カム15,15とロッカアーム18,
18とは略円環状のリンクアーム25,25によって機
械的に連係されている一方、ロッカアーム18,18と
揺動カム20,20とは略棒状のリンク部材26,26
によって機械的に連係されている。すなわち、リンクア
ーム25は、偏心カム15の外周に外嵌し、かつ、ピン
21を介してロッカアーム18の一端部18bと相対回
転可能に連結されている。また、リンク部材26は、そ
の一端部26aがロッカアーム18の他端部18cとピ
ン28を介して相対回転可能に連結されているととも
に、その他端部26bが揺動カム20とピン29を介し
て相対回転可能に連結されている。
【0030】なお、上記各ピン21,28,29には、
図2,3に示すように、リンクアーム25やリンク部材
26の軸方向の移動を規制するスナップリング30,3
1,32が取り付けられている。
【0031】カムシャフト13は、機関前後方向に沿っ
て配置されていると共に、一端部に設けられた図外の従
動スプロケットや従動スプロケットに巻装されたタイミ
ングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が
伝達される。
【0032】カム軸受14は、シリンダヘッド11の上
端部に設けられてカムシャフト13の上部を支持するメ
インブラケット14aと、メインブラケット14aの上
端部に設けられて制御軸16を回転自在に支持するサブ
ブラケット14bとを有し、両ブラケット14a,14
bが一対のボルト14c,14cによって上方から共締
め固定されている。
【0033】各偏心カム15は、図4にも示すように、
ほぼリング状を呈し、小径なカム本体15aと、カム本
体15aの軸方向外側部分の外周側から一体的に張り出
したフランジ部15bとからなり、内部軸方向にカムシ
ャフト挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム
本体15aの軸心X(図1)が、そのカムシャフト挿通
孔15c及びこれを挿通するカムシャフト13の軸心Y
(図1〜4)から径方向へ所定量だけオフセットしてい
る。また、各偏心カム15は、バルブリフター19に干
渉しないように、軸方向外側位置でカムシャフト13に
カムシャフト挿通孔15cを介して圧入固定されている
と共に、両方のカム本体15a,15aの外周面15
d,15dが同一のカムプロフィールに形成されてい
る。
【0034】制御軸16は、その一端部に設けられた図
外の電磁アクチュエータによって、所定の回転角度範囲
内で回転駆動され、この電磁アクチュエータは、図外の
コントローラからの制御信号に基づいて駆動制御されて
いる。コントローラは、クランク角センサやエアーフロ
ーメータ,水温センサ等の各種のセンサから検出された
機関の運転条件を示す検出信号に基づいて、現在の機関
運転条件を演算等により算出し、その結果に基づいて電
磁アクチュエータに制御信号を出力している。
【0035】各制御カム17は、それぞれ円筒状を呈
し、図1に示すように制御軸16の外周に固定されてお
り、その軸心P1位置が制御軸16の軸心P2から所定
距離αだけ偏心している。
【0036】各ロッカアーム18は、図3に示すように
ほぼクランク状に折曲形成され、中央に有する基部18
aが制御カム17に回転自在に支持されている。各基部
18aの外側部から外周側へ一体的に突設された一端部
18bには、ピン21が圧入するピン孔18dが貫通形
成されている一方、各筒状基部18aの各内側部から外
周側へ一体的に突設された他端部18cには、ピン28
が圧入するピン孔18eが形成されている。
【0037】リンクアーム25は、比較的大径な円環状
の基部25aと、基部25aから外周側へ一体的に突設
された突出端25bとを備え、基部25aの中央位置に
は、偏心カム15のカム本体15aの外周面15dに回
転自在に嵌合する嵌合孔25cが形成されている一方、
突出端25bには、ピン21が回転自在に挿通するピン
孔25dが貫通形成されている。
【0038】また、リンク部材26は、図1にも示すよ
うに、滑らかに湾曲するアーム状に形成され、その一端
部26aにはピン28が回転自在に挿通するピン挿通孔
26cが貫通形成されているとともに、他端部26bに
はピン29が挿通するピン挿通孔26dが貫通形成され
ている。
【0039】揺動カム20は、ほぼ円環状の基部22
と、この基部22から外周側へ一体的に凸状に張り出し
たカムノーズ23とを有し、基部22に貫通形成された
支持孔22aを挿通するカムシャフト13によって回転
自在に支持されている。また、カムノーズ23にはピン
29が挿通するピン孔23aが貫通形成されている。
【0040】バルブリフター19の上面19aに対向す
る揺動カム20の下面24は、反円弧状の基部22外周
面からなる同一径方向長さの基円面24aと、この基円
面24aから径方向長さが長くなるように、基円面24
aからカムノーズ23の頂部に向かって円弧状に滑らか
に延びるカム面24bとを有している。そして、基円面
24aがバルブリフター19上面19aに最も近接する
所定角度範囲θ1がベースサークル区間となり、カム面
24bのベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2
がいわゆるランプ区間となり、さらにカム面24bのラ
ンプ区間θ2からカムノーズ23頂部側へ延びる所定角
度範囲θ3がリフト区間となるように設定されている。
【0041】以上のような構成により、カムシャフト1
3が軸周りに回転すると、リンクアーム25,ロッカア
ーム18,及びリンク部材26等からなる伝達機構を介
して揺動カム20が所定範囲内で揺動し、吸気弁12に
対する揺動カム20のカムリフト量が変化する。そし
て、揺動カム20のカム面24bがバルブリフター上面
19aを押圧することにより、吸気弁12が図外のバル
ブスプリングの反力に抗してリフト方向に沿って昇降
し、開閉作動する。
【0042】また、電磁アクチュエータによって制御軸
16を軸周りに適宜に回転することで、伝達機構のディ
メンジョンが変化し、揺動カム20のカムリフト特性が
可変制御される。
【0043】図5は、制御軸16が最も反時計方向に回
転移動されている状態で、例えば機関高速高負荷時のよ
うな最大リフト状態を示す透視図である。また図6は、
制御軸16が最も時計方向に回転移動された状態で、例
えば機関低速低負荷時のような最小リフト状態を示す透
視図である。なお、図5,6において、(A)はカムシ
ャフト13が初期回転位置にある状態を、また(B)は
カムシャフト13が初期回転位置から180度回転した
状態を示している。
【0044】例えば図5(A)に示すようにカムシャフ
ト13が初期回転位置にある状態では、揺動カム20
は、その基円面24aが対向するバルブリフター19の
上面19aに最も近接した姿勢となっている。このよう
に、ベースサークル区間θ1内の基円面24aがバルブ
リフター上面19aと対向している状態では、基円面2
4aとバルブリフター上面19aとの間に、吸気弁12
の膨張等を考慮して、所定のバルブクリアランスVcl
(図8)が設定されている(図5(A)では当接してい
るように見えるが、実際には離れている)。したがっ
て、吸気弁12は、図外のバルブスプリングにより最も
上方位置に保持され、閉弁状態にある。
【0045】この状態からカムシャフト13が回転する
と、偏心カム15の相対位置変化に伴って、この偏心カ
ム15に外嵌するリンクアーム25がピン21を介して
ロッカアーム18の一端部18bを押し上げる。つま
り、偏心カム15の偏心回転運動が往復運動に変換され
てロッカアーム18に伝達される。これによりロッカア
ーム18が制御軸16を軸心として反時計方向に揺動
し、このロッカアーム18の他端部18cにピン28,
リンク部材26及びピン29を介して連結された揺動カ
ム20が、所定回転範囲内でカムシャフト13周りを反
時計方向に揺動する(図5(B)参照)。
【0046】この揺動動作に対応して、バルブリフター
上面19aに対向する揺動カム20の下面24位置が、
相対的にカムノーズ23頂部側(ランプ区間θ2及びリ
フト区間θ3側)へとシフトする。この結果、揺動カム
20のカム面24bがバルブリフター上面19aに当
接,係合して吸気弁12を図において下方へ押圧し、吸
気弁12がリフト方向に沿って開弁作動する。
【0047】図5(B)はカムシャフト13が初期回転
位置から180度回転した状態を示しており、この状態
から更にカムシャフト13が回転すると、偏心カム15
の位置に応じて、今度はロッカアーム18及び揺動カム
20が反対方向すなわち時計周りの方向に揺動する。こ
の結果、バルブリフター19の上面19aに対向,当接
する下面24の位置がカム面24b側から基円面24a
側へとシフトし、これに伴って吸気弁12が上昇する。
そして、カムシャフト13が360度回転して初期回転
位置に戻されたとき、再び図5(A)に示す状態とな
る。
【0048】このように、カムシャフト13の回転に応
じて揺動カム20が所定の回転範囲内を揺動して、吸気
弁12に対するカムリフト量が変化し、このカムリフト
量に応じて吸気弁12のバルブリフト量が変化する。
【0049】ここで、揺動カム20のカムリフト量と
は、図5(A)に示すように揺動カム20の基円面24
aがバルブリフター上面19aに最も近接している状態
での基円面24aのリフト方向位置を基準位置とし、こ
の基準位置からバルブリフター上面19aへ対向する揺
動カム下面24までのリフト方向距離で表される。例え
ば図5(B)に示す状態では、基準位置からバルブリフ
ター上面19aに当接するカム面24bまでのリフト方
向長さがカムリフト量となる。一方、バルブリフト量と
は、図5(A)に示す閉弁状態を基準位置とし、この基
準位置からのストローク量で表される。
【0050】ところで、例えば図5(A)に示す状態か
ら制御軸16を時計方向に回転駆動すると、制御カム1
7の軸心P1が時計方向に回転変位し、制御カム17の
肉厚部17aがカムシャフト13から離れるように上方
向へ移動する。このため、ロッカアーム18の一端部1
8bに連結するリンクアーム25の突出端25bが押し
下げられるとともに、ロッカアーム18の他端部18c
に連結するリンク部材26が押し上げられる形となり、
図6(A)に示すように、揺動カム20が時計方向に相
対回転した状態となる。
【0051】従って、図6(A),(B)に示すような
最小リフト状態においては、カムシャフト13の回転に
応じて揺動カム20が上述した図5の場合と同じように
所定の回転範囲内で揺動するものの、バルブリフター上
面19aに対向,係合する揺動カム20の下面24の位
置が基円面24a側へとシフトしているから、揺動カム
20のカムリフト量及びリフト範囲は小さくなる。
【0052】なお、図6(A)に示す状態から制御軸1
6を反時計方向に回転駆動すると、揺動カム20が反時
計方向に回転し、図5(A)に示す状態へと戻される。
【0053】図7は、揺動カム20の回転角度とカムリ
フト量との関係を示す特性図で、図8はカムシャフト1
3の回転角度とカムリフト量との関係を示す特性図であ
る。なお、バルブリフト量は、カム面24bがバルブリ
フター上面19aに当接した状態ではカムリフト量と比
例するから、図8に示すように、実質的にカムリフト量
からバルブクリアランスVclを引いた値で表される。
【0054】図5に示す高速高負荷域の最大リフト状態
では、揺動カム20は図7の揺動範囲S1内を揺動し、
そのカムリフト特性は図8の曲線(イ)となる。このと
き、カムリフト量及びバルブリフト量が最も大きく、か
つ各吸気弁12の開時期が早くなると共に、閉時期が遅
くなっており、この結果、吸気弁充填効率が向上し、十
分な出力が確保できる。なお、最大リフト状態における
揺動カム20の初期角度K1min(図7)は、例えばカ
ムシャフト13の角度に対する開弁期間等を考慮して設
定される。
【0055】この状態から制御軸16を時計方向に回動
すると、図7に示すように揺動カム20の揺動範囲S1
がベースサークル区間θ1側へと移行し、図8に示すよ
うに、そのバルブリフト量が徐々に小さくなるととも
に、弁開閉期間が徐々に短くなる。そして、図6に示す
最小リフト状態においては、揺動カム20が図7の揺動
範囲S2内を揺動し、図8の曲線(ロ)で示すカムリフ
ト特性となる。
【0056】ここで本実施形態では、最小リフト状態に
おける揺動カム20の最大カムリフト量Lc(図8)
が、0より大きく、かつ、バルブクリアランスVclより
小さく設定されている。この結果、最小リフト状態で
は、揺動する揺動カム20がバルブクリアランスVclの
範囲内で昇降するものの、吸気弁12は弁停止(閉弁)
状態に保持され、上述したような燃費向上効果を得るこ
とができる。
【0057】ところで、仮に最小リフト状態における揺
動カム20の揺動範囲を、図7のS3に示すように、ラ
ンプ区間θ2の境目からベースサークル区間θ1内に設
定した場合、揺動カム20の全回転範囲がθt′分だけ
大きくなり、伝達機構のディメンジョン変化も大きくな
る。特にランプ区間θ2ではカムリフト特性の傾斜が緩
やかであるから、θt′はかなり大きな値になる。この
結果、揺動カム20が図7の回転位置K3minにある状
態では、図9(A)に示すように、揺動カム20、リン
ク部材26及びロッカアーム18が大きく上方へ跳ね上
がった状態となり、高さ方向寸法が大きくなるから、機
関への搭載性が悪化する。また、カムノーズ23とロッ
カアーム18との干渉(図の斜線を施した領域R)を回
避する必要があり、レイアウト上の自由度が制限され
る。なお、図9では干渉を回避するためにロッカアーム
18の一部を切り欠いているが、その分製造工数が増加
してしまう。
【0058】これに対し、本実施形態のように、揺動カ
ムの最大カムリフト量Lcが、0より大きく、且つバル
ブクリアランスVclより小さく設定されていると、揺動
カム20の回転範囲S2がランプ区間θ2をオーバーラ
ップする形となり、オーバーラップしている範囲θt′
の分、S1からS2に切り換える際における揺動カム2
0の相対回転角度θtを小さく抑えることができる。つ
まり、揺動カム20の全回転範囲がθt′分だけ小さく
なり、図6(A)に示すように、揺動カム20、リンク
部材26及びロッカアーム18の跳ね上がりが有効に減
少されるから、装置全体の高さ方向寸法が小さくなり、
装置全体が有効にコンパクト化される。この結果、機関
への搭載性が向上するとともに、レイアウトの自由度が
大きくなり、例えば図9に示すようにカムノーズ23と
ロッカアーム18とが干渉する虞はない。
【0059】ところで、一般的に、揺動カム20とバル
ブリフター19との間の潤滑特性は良くない。この理由
としては、揺動カム20とバルブリフター19は相対的
に揺動する機構となっているが、図5(B),図6
(B)に示すように、両者の相対運動が無くなるとき、
オイルのくさび膜効果が得られなくなり、この状態が、
荷重の大きな最大リフト位置と一致しているからであ
る。
【0060】本実施形態によれば、図10に示すよう
に、閉弁状態に維持される最小リフト状態において、揺
動カム20が、所定量Lcのリフト動作を伴ってバルブ
リフター上面19aに対して揺動するから、そのポンピ
ング作用により、揺動カム下面24とバルブリフター上
面19aとの間に潤滑油が効果的に導かれ、この部分の
潤滑性能の悪化を有効に改善できる。
【0061】加えて本実施形態では、吸気弁12のバル
ブタイミング及びバルブリフト量を弁停止状態を含めて
可変制御できることは勿論のこと、偏心カム15と揺動
カム20とをカムシャフト13に同軸上に設けたため、
機関へ搭載する際の幅方向の配置スペースを有効に小さ
くすることができると共に、ロッカアーム18も機関幅
方向へ延設する必要がなくなるため、装置全体のコンパ
クト化が図れる。この結果、機関への搭載性がさらに向
上する。
【0062】しかも、揺動カム20を偏心カム15とと
もにカムシャフト13と同一軸線上に配置したため、揺
動カム20を別途支持する支軸等の部品が不要になり、
部品点数の低減が図れると共に、カムシャフト13と揺
動カム20との軸心ずれが生じないため、バルブタイミ
ングの制御精度を効果的に向上することができる。
【0063】また、円環状の偏心カム15は、その全体
がリンクアーム25に回転自在に嵌合して連結されてい
るため、リンクアーム25との面圧を効果的に低減でき
る。したがって、両者間の摩耗の発生が抑制できると共
に、潤滑も行い易い。
【0064】さらに、上記面圧の低下に伴い偏心カム1
5の材料選択の自由度が向上し、加工と材料の低廉化が
図られる。
【0065】ところで、上記実施形態では詳述していな
いが、図11(a)に示すように、バルブクリアランス
は、例えば工場等では所定の規定値(Vcl0)に設定さ
れるが、実際には所定の設定誤差±Δ1の範囲でばらつ
きがある。このようなばらつきを想定して、好ましくは
最小リフト状態における最大カムリフト量は、0より大
きく、かつ、予め設定されたバルブクリアランスVcl0
から設定誤差分Δ1を引いた値に設定される。つまり、
揺動カム20とバルブリフター19との間隙Δ(図8)
の最小値Δminは、Vcl0−Δ1−Lcとなり、これが
0より大きく設定される。この結果、仮に設定誤差があ
っても最小リフト状態での弁停止(閉弁)状態を確実に
維持できる。
【0066】また、図11(b)に示すように、実際の
バルブクリアランスは、機関の運転条件に応じて変化す
ることがある。例えば暖機運転中では、吸気弁12が燃
焼熱によって急激に暖められて膨張する一方、伝達機構
等の他部位は冷えたままであるから、実際のバルブクリ
アランスは例えばΔtだけ短くなる。このような場合を
想定し、好ましくは最小リフト状態における最大カムリ
フト量Lcは、0より大きく、かつ予め設定されたバル
ブクリアランスVcl0から設定誤差分Δ1及び変位分Δ
tを差し引いた値に設定される。つまり、予想される最
小の間隙Δmin=Vcl0−Δ1−Δt−Lcが0より大
きく設定される。この結果、バルブクリアランスに設定
誤差の範囲でばらつきがあったり、運転条件に応じて実
際のバルブクリアランスが変化した場合であっても、最
小リフト状態における弁停止作動を確実に保証できる。
【0067】さらに、上記暖機運転中のような運転条件
では、コントローラ及び電磁アクチュエータによって制
御軸16の回転位置を制御して、弁停止を伴う最小リフ
ト状態とならないようにしてもよい。この場合でも、弁
停止の誤作動を確実に防止することができる。
【0068】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば排気弁側にも同じように適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる可変動弁装置を内燃機関に適用
した実施形態を示す図2のA−A線に沿う断面図。
【図2】図1の内燃機関の側面図。
【図3】図1の内燃機関の上面図。
【図4】図1の偏心カムを単体で示す斜視図。
【図5】最大リフト状態を示す図1の透視対応図。
【図6】最小リフト状態を示す図1の透視対応図。
【図7】揺動カムの回転角度とカムリフト量との関係を
示す特性図。
【図8】カムシャフトの回転角度とカムリフト量との関
係を示す特性図。
【図9】揺動カムが図7の揺動範囲S3を揺動する状態
を示す図1の透視対応図。
【図10】最小リフト状態における揺動カムとバルブリ
フターとを拡大して示す断面図。
【図11】最小リフト状態における最大カムリフト量と
バルブクリアランスとの関係を示す特性図。
【図12】従来の動弁装置を示す断面図。
【符号の説明】
12…吸気弁 13…カムシャフト 15…偏心カム(回転カム) 16…制御軸 17…制御カム 18…ロッカアーム 19…バルブリフター 20…揺動カム 25…リンクアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 信一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関のクランク軸によって回転駆動し、
    外周に回転カムが固定されたカムシャフトと、 伝達機構によって上記回転カムと機械的に連係され、回
    転カムの回転に応じて所定回転範囲内で軸周りに揺動
    し、吸排気弁に係合してこの吸排気弁を開閉作動させる
    揺動カムと、 上記揺動カムの吸排気弁に対するカムリフト量を可変制
    御する制御手段と、を備え、 吸排気弁と、これに対向する所定回転区間にある揺動カ
    ムとの間には所定のバルブクリアランスが設定されてお
    り、 かつ、上記制御手段によって揺動カムのカムリフト量が
    最小となるように制御された最小リフト状態では、上記
    所定範囲内で揺動する揺動カムの最大カムリフト量が、
    0より大きく、かつバルブクリアランスより小さく設定
    されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 【請求項2】 さらに、上記最小リフト状態における最
    大カムリフト量が、バルブクリアランスからバルブクリ
    アランスの設定誤差分を引いた値よりも小さく設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可
    変動弁装置。
  3. 【請求項3】 さらに、上記最小リフト状態における最
    大カムリフト量が、バルブクリアランスからバルブクリ
    アランスの設定誤差分及び運転条件に応じたバルブクリ
    アランス変化分を引いた値よりも小さく設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁
    装置。
  4. 【請求項4】 所定の運転条件では、制御手段により最
    小リフト状態とならないように制御されることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の可
    変動弁装置。
  5. 【請求項5】 機関のクランク軸によって回転駆動し、
    外周に回転カムが固定されたカムシャフトと、 このカムシャフトにほぼ平行に配設された制御軸に制御
    カムを介して揺動自在に軸支され、一端部に連係した回
    転カムの回転により揺動するロッカアームと、 ロッカアームの他端部に連係して吸排気弁を開閉作動さ
    せる揺動カムと、 制御軸を所定角度範囲で回転させるアクチュエータと、 このアクチュエータを機関運転条件に応じて駆動制御す
    る制御手段とを備えた内燃機関の可変動弁装置であっ
    て、 カムシャフトに固定される回転カムを、軸心がカムシャ
    フトの軸心からオフセットしたほぼリング状の偏心カム
    とすると共に、揺動カムを、カムシャフトに偏心カムと
    同軸上に揺動自在に設け、かつ、偏心カムとロッカアー
    ムの一端部とをリンクアームを介して回転自在に連係
    し、このリンクアームの基部に有する嵌合孔を偏心カム
    の外周面に回転自在に嵌合して、偏心カムの偏心回転運
    動を往復運動に変換してロッカアームに伝達するように
    したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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