JPH11140141A - シラップ組成物、補強工法用プライマー、構造物用補強材料、及び、樹脂モルタル又は樹脂コンクリート - Google Patents

シラップ組成物、補強工法用プライマー、構造物用補強材料、及び、樹脂モルタル又は樹脂コンクリート

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JPH11140141A
JPH11140141A JP30564097A JP30564097A JPH11140141A JP H11140141 A JPH11140141 A JP H11140141A JP 30564097 A JP30564097 A JP 30564097A JP 30564097 A JP30564097 A JP 30564097A JP H11140141 A JPH11140141 A JP H11140141A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土木建築用途等に有用なシラップ組成物の提
供。 【解決手段】 ジオール成分と酸無水物及び/又はジカ
ルボン酸との反応により得られる両末端にカルボキシル
基を有する化合物、2官能エポキシ樹脂、及び不飽和一
塩基酸との反応で得られるビニルエステル化合物(A)
と、重合性モノマー(B)とを重量基準で30/70≦
(A)/(B)≦70/30となる範囲で含有し、40
℃以上の融点を有するパラフィンワックス(C)を
(A)成分と(B)成分の合計量100重量部に対して
0.1〜5重量部の範囲で含有することを特徴とするシ
ラップ組成物。該シラップ組成物からなる、補強工法用
プライマー。該シラップ組成物と強化繊維とからなる構
造物用補強材料。該シラップ組成物と無機充填材及び骨
材からなる樹脂モルタル又は樹脂コンクリート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の成分から構
成されるビニルエステル樹脂を含有する、硬化性に優
れ、硬化時の収縮率が低く、強靱な硬化物を提供するシ
ラップ組成物に関するものであり、特に、床及び壁用プ
ライマー、強化繊維を用いた補強工法用プライマー、構
造物用補強材料、樹脂モルタル又は樹脂コンクリートと
して好適に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート及びモルタル等から
なる床面や壁面の塗装用樹脂として、溶剤系樹脂、エマ
ルション系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ラジカル重合型アクリル
系樹脂等の合成樹脂を使用する方法が知られている。こ
れら合成樹脂塗り床材をコンクリート及びモルタルに塗
布する場合、下地との接着性の向上、下地の影響の抑制
を目的にあらかじめプライマーを塗布し、その上に合成
樹脂塗り床材を重ね塗りする工法が一般的に適用されて
いる。プライマーとしては、例えば、エポキシ系樹脂や
ポリウレタン系樹脂を主成分とした溶剤系、エマルショ
ン系のものが使用されているが、このようなプライマー
は、塗布後に溶剤や水分を蒸発させるのに長時間を要し
たり、低温雰囲気下での硬化性に劣るなどの問題点を有
する。
【0003】このような問題点を解決することを目的と
して、無溶剤型のプライマーが提案されている。例え
ば、特公昭64−10024号公報には、ビスフェノー
ルAとエピクロルヒドリンからなるエポキシ化合物と、
(メタ)アクリル酸と炭素数が8〜20の飽和もしくは
不飽和モノカルボン酸とを反応させて得られるエポキシ
(メタ)アクリレートを主成分とするプライマー組成物
が開示されており、低温硬化性に優れるという特徴を有
している。
【0004】また、上記のプライマー用途で使用される
樹脂は、既存構造物用補強材料としても使用可能であ
り、種々の検討がなされている。例えば、特開平3−2
24966号公報には、橋脚、橋梁、建造物の柱等のコ
ンクリートからなる既存構造物の補強方法が開示されて
おり、炭素繊維、ガラス繊維、有機繊維等の高強度繊維
からなるシート状物や織物等に、あらかじめ未硬化のエ
ポキシ系樹脂を含浸させたプリプレグを補強すべき構造
物の表面にエポキシ系樹脂を用いて貼り付け、常温で硬
化させる方法が提案されている。
【0005】さらに、上記のプライマー用途で使用可能
な不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂等は、無機充填材や骨材を含有させること
によって、樹脂モルタル又は樹脂コンクリートとして使
用可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭64−
10024号公報に開示されたプライマー組成物は、低
温時の粘度上昇が大きいために、作業性が低下し、飽和
または不飽和モノカルボン酸を含有するため、上塗り床
材との接着性に劣るという問題点を有する。
【0007】また、特開平3−224966号公報に開
示された補強方法で使用されるエポキシ系樹脂は、強度
的には良好なものの、10℃以下、特に5℃以下におけ
る硬化性に劣る傾向にあり、硬化養生に長時間を要する
ために、施工期間が長期化するという問題点を有する。
また、水分による硬化阻害の恐れがあり、コンクリート
下地面や施工面の煩雑な管理が必要である。
【0008】さらに、不飽和ポリエステル系樹脂を樹脂
モルタル又は樹脂コンクリートとして使用したものは、
硬化時の収縮が大きいという問題点を有しており、エポ
キシ系樹脂を用いた場合には、下地との密着性には優れ
るが、硬化時間が長く、低温硬化性に劣るという問題点
を有しており、ポリウレタン系樹脂を用いた場合には、
低温硬化性に劣るという問題点を有している。
【0009】本発明の目的は、床及び壁用プライマー、
補強工法用プライマー、構造物用補強材料、樹脂モルタ
ル又は樹脂コンクリートとして好適に使用される、低温
硬化性、速硬化性、作業性に優れ、硬化時の収縮率が低
く、さらに、硬化物の強度、接着性に優れたシラップ組
成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、上
記課題を解決するために、鋭意検討した結果、上記課題
を解決するシラップ組成物を見いだし、本発明を完成し
た。
【0011】すなわち、本発明のシラップ組成物は、ジ
オール成分と酸無水物及び/又はジカルボン酸との反応
により得られる両末端にカルボキシル基を有する化合
物、2官能エポキシ樹脂、及び不飽和一塩基酸との反応
で得られるビニルエステル化合物(A)と、重合性モノ
マー(B)とを重量基準で30/70≦(A)/(B)
≦70/30となる範囲で含有し、40℃以上の融点を
有するパラフィンワックス(C)を(A)成分と(B)
成分の合計量100重量部に対して0.1〜5重量部の
範囲で含有することを特徴とするものである。
【0012】また、第2の発明である補強工法用プライ
マーは、本発明のシラップ組成物からなることを特徴と
し、第3の発明である構造物用補強材料は、本発明のシ
ラップ組成物と強化繊維とからなることを特徴とし、第
4の発明である樹脂モルタル又は樹脂コンクリートは、
本発明のシラップ組成物と無機充填材及び骨材とからな
ることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるビニルエステ
ル化合物(A)は、ジオール成分と酸無水物及び/又は
ジカルボン酸との反応により得られる両末端にカルボキ
シル基を有する化合物、2官能エポキシ樹脂、及び不飽
和一塩基酸との反応で得られるものである。
【0014】ビニルエステル化合物(A)を構成するジ
オール成分としては、例えば、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリ
エーテルポリオール類、ポリエステルポリオール類、ア
ルキルポリオール類、ポリカーボネートジオール類、ポ
リアミドジオール類等が挙げられる。
【0015】これらジオール成分は、靭性付与等の要求
性能に応じて単独もしくは2種類以上を適宜選択して使
用することができるが、数平均分子量300以上のもの
が靭性付与の点で好ましい。また、得られるシラップ組
成物の硬化性に優れる点で、ポリエステルポリオール類
やポリカーボネートジオール類が好ましいが、中でもポ
リカーボネートジオール類が特に好ましい。
【0016】ポリエステルポリオールとしては、具体的
には、ダイセル化学工業(株)製のプラクセル200シ
リーズ、(株)クラレ製のクラポールPシリーズ、東亞
合成(株)製のペスポールシリーズ等を挙げることがで
きる。また、ポリカーボネートジオールとしては、例え
ば、宇部興産(株)製のUH−CARBシリーズ、UM
−CARBシリーズ、UC−CARBシリーズ、日精化
学工業(株)製CXシリーズ、ダイセル化学工業(株)
製のプラクセルCDシリーズ等を挙げることができる。
【0017】ビニルエステル化合物(A)を構成する酸
無水物、及びジカルボン酸成分としては、例えば、無水
マレイン酸、ハロゲン化無水マレイン酸、無水イタコン
酸、ハロゲン化無水イタコン酸、無水シトラコン酸、無
水フタル酸、ハロゲン化無水フタル酸、無水コハク酸、
テトラヒドロ無水フタル酸等の酸無水物及び、マレイン
酸、ハロゲン化マレイン酸、イタコン酸、ハロゲン化イ
タコン酸、シトラコン酸、フタル酸、ハロゲン化フタル
酸、コハク酸、テトラヒドロフタル酸等のジカルボン酸
を挙げることができるが、ジオール成分との反応性を考
慮すると酸無水物が好ましく、中でも原料入手の容易
さ、及び耐加水分解性の点から無水フタル酸が好まし
い。これら酸無水物、ジカルボン酸は、必要に応じて単
独もしくは2種類以上を適宜選択して使用することがで
きる。
【0018】ビニルエステル化合物(A)を構成する2
官能エポキシ樹脂成分としては、ビスフェノールAとエ
ピクロルヒドリンとの縮合生成物が一般的に使用され
る。具体的には、エピコート828、エピコート100
1、エピコート1004(以上、シェル化学製)、D.
E.R.331、D.E.R.660(以上、ダウケミ
カル社製)等の市販品を挙げることができる。また、ビ
スフェノールAの代わりにノボラック型樹脂や他のポリ
オールを用いたものや、ビスフェノールAの水素原子の
一部をハロゲンで置換したもの等も使用できる。具体的
には、エピコート152、エピコート154(以上、シ
ェル化学製)、D.E.N.431、D.E.R.43
8、D.E.R.R541(以上、ダウケミカル社
製)、エピクロン705、エピクロン730(以上、大
日本インキ化学工業製)等の市販品を挙げることができ
る。
【0019】これら2官能エポキシ樹脂は、粘度、物性
などを考慮して、単独もしくは2種類以上を適宜選択し
て使用することができる。
【0020】本発明で使用されるビニルエステル化合物
(A)を構成する2官能エポキシ樹脂成分は、エポキシ
当量が100〜2000を有するものが好ましい。これ
は、エポキシ当量を100以上とすることによって、得
られるシラップ組成物の硬化物の強靱性が良好となる傾
向にあり、2000以下とすることによって、得られる
ビニルエステル化合物(A)の粘度が高くなりすぎない
ために、本発明のシラップ組成物を使用した場合の作業
性が良好となる傾向にあるためである。より好ましくは
150〜1000の範囲である。
【0021】ビニルエステル化合物(A)を構成する不
飽和一塩基酸成分としては、例えば、(メタ)アクリル
酸、クロトン酸、ケイ皮酸などを挙げることができる。
また、不飽和一塩基酸成分としては、前記の酸無水物と
水酸基含有ビニル化合物の部分エステル化物を使用する
こともできる。水酸基含有ビニル化合物としては、例え
ば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートとエチレンオキサイドの付加物、ヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレートとプロピレンオキ
サイドの付加物、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ートとε−カプロラクトンの付加物、ヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレートと有機カプロラクトンの付加
物、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルエタンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート、アリルアルコール、2−ヒド
ロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビ
ニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテ
ル、グリセリンジアリルエーテル、トリメチロールエタ
ンジアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリル
エーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル等
を挙げることができる。なお、(メタ)アクリレート
は、アクリレートとメタクリレートを意味する。
【0022】これら不飽和一塩基酸は、単独もしくは2
種類以上を適宜選択して使用することができるが、中で
も硬化性の点でヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、特に2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが
好ましい。
【0023】本発明で使用されるビニルエステル化合物
(A)は、ジオール成分と酸無水物及び/又はジカルボ
ン酸成分を反応させてなる両末端にカルボキシル基を有
する化合物と、2官能エポキシ樹脂と、不飽和一塩基酸
とを反応させることによって製造することができる。
【0024】具体的には、反応装置内に酸無水物、ジオ
ール、触媒、重合開始剤を当量混合し、反応させ、両末
端にカルボキシル基を有する化合物を得る。この際、完
全にジオールをハーフエステル化することが好ましい。
これに、反応当量を合わせた2官能エポキシ樹脂、不飽
和一塩基酸とともに、触媒、重合禁止剤等を追加仕込み
し、反応させることによって、ビニルエステル化合物
(A)を得ることができる。
【0025】この場合、触媒は、重合反応を促進させる
目的で、反応生成物100重量部に対して、0.05〜
2重量部の比率で使用される。触媒としてはジメチルア
ミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタ
クリレート等を使用することができる。重合禁止剤は、
オリゴマー合成時のラジカル重合防止の目的で、反応生
成物100重量部に対して、0.01〜1重量部の比率
で使用される。重合禁止剤としては、ヒドロキノン、ヒ
ドロキノンモノメチルエーテル、2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール等を使用することができる。
【0026】また、反応温度は70〜120℃、好まし
くは80〜100℃の範囲であり、反応時間は4〜15
時間の範囲である。
【0027】なお、製造されたビニルエステル化合物の
生成の確認は、酸価、GPC測定によって行う。
【0028】また、この反応の際には、必要に応じて希
釈剤(メチル(メタ)アクリレートやスチレン等のビニ
ル系単量体)を反応を阻害しない範囲で使用することが
できる。
【0029】さらに、本発明で使用されるビニルエステ
ル化合物(A)は、GPC法により測定される重量平均
分子量が1,000〜50,000の範囲であることが
好ましい。これは、重量平均分子量を1,000以上と
することによって、シラップ組成物の硬化物の強靱性、
弾性等の物性が良好となる傾向にあるためであり、重量
平均分子量を50,000以下とすることによって、得
られる液状樹脂の粘度が適度なものとなり、本発明のシ
ラップ組成物の塗工作業性が良好となる傾向にあるため
である。より好ましくは、2,000〜20,000の
範囲である。
【0030】本発明で使用される重合性モノマー(B)
は、上述のビニルエステル化合物(A)と共重合可能な
化合物であり、例えば、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アク
リレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチ
ル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オ
クチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)ア
クリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノ
ニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリ
レート、2−ジシクロペンテノキシエチル(メタ)アク
リレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、メトキ
シエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メ
タ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、フ
ェノキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ノニルフェノキシポリアルキレングリコール(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、ε−カプロラクトン−β−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート付加物、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレング
リコールジ(メタ)アクリレート等のアルカンジオール
ジ(メタ)アクリレートや、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0031】これら重合性モノマー(B)は、単独もし
くは2種類以上を適宜選択して使用することができる
が、中でも得られるシラップ組成物の作業性、硬化性、
接着性が優れる点で、メチルメタクリレートが好まし
い。中でも、メチルメタクリレートが(B)成分中に8
0重量%以上存在させるのが特に好ましい。
【0032】本発明のシラップ組成物は、ビニルエステ
ル化合物(A)と、重合性モノマー(B)とを重量基準
で30/70≦(A)/(B)≦70/30となる範囲
で含有する。これは、(A)/(B)を30/70以上
とすることにより、得られるシラップの粘度が低くなり
すぎないので、塗工時にタレが起こりにくく、また、硬
化性が良好となる傾向にあり、70/30以下とするこ
とにより、得られるシラップの粘度が高くなりすぎない
ので、塗工時の作業性が良好となり、コンクリート等へ
の浸透性に優れ、基材への接着性が良好となる傾向にあ
るためである。
【0033】好ましくは、40/60≦(A)/(B)
≦60/40となる範囲である。
【0034】本発明で使用するパラフィンワックス
(C)は、40℃以上、好ましくは40〜80℃の範囲
の融点を有するものであり、本発明のシラップ組成物の
硬化時の表面硬化性を向上させる効果を有するものであ
る。
【0035】本発明のシラップ組成物中には、パラフィ
ンワックス(C)が、(A)成分と(B)成分の合計量
100重量部に対して0.1〜5重量部の範囲で含有さ
れる。これは、(C)成分の含有量を0.1重量部以上
とすることによって、本発明のシラップ組成物の硬化性
が良好となり、5重量部以下とすることによって、本発
明のシラップ組成物の安定性や硬化物の外観、さらに、
これを重ね塗りした場合の接着性等に優れる傾向にある
からである。好ましくは、0.3〜1.0重量部の範囲
である。
【0036】また、本発明のシラップ組成物の粘度は、
20℃におけるB型粘度計の測定値が、30〜500c
psの範囲にあることが好ましい。これは、粘度を30
cps以上とすることにより、得られるシラップの粘度
が低くなりすぎないために、塗工時にタレが生じにく
く、また、硬化時の収縮率が低くなる傾向にあり、50
0cps以下とすることにより、得られるシラップの粘
度が高くなりすぎないために、塗工作業性が良好とな
り、また、硬化不良が発生しにくい傾向にあるためであ
る。より好ましくは、100〜400cpsの範囲であ
る。
【0037】本発明のシラップ組成物には、硬化性、作
業性等を改良する目的でシラップ組成物に溶解もしくは
膨潤可能なメチル(メタ)アクリレート、n一ブチル
(メタ)アクリレート等の単独重合体または共重合体、
エポキシ系樹脂、セルロースアセテートブチレート系樹
脂等を任意の割合で添加することができる。
【0038】また、種々の特性を改善するために、シラ
ンカップリング剤、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、潤滑剤、離型剤、染科、顔科、消泡
剤、重合抑制剤、各種充填剤等の添加剤を添加すること
ができる。
【0039】本発明のシラップ組成物の硬化方法として
は、公知のレドックス系触媒を用いて硬化させるのが好
ましく、硬化剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、
メチルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパ
ーオキサイドなどの有機過酸化物、ジアゾビスイソブチ
ロニトリルなどのアゾ化合物などが挙げられるが、特に
べンゾイルパーオキサイドが好ましい。これらの硬化剤
は使用前にシラップ組成物に添加する。使用する硬化剤
の量は、シラップ組成物100重量部に対し、0.1〜
10重量部の範囲であることが好ましい。これは、使用
する硬化剤の量を.1重量部以上とすることによって、
得られる硬化物の硬化性が良好となり、10重量部以下
とすることによって、シラップ組成物のポットライフ長
くなり、作業性が良好となる傾向にあるためである。
【0040】また、硬化反応を促進させる目的で、必要
に応じて、硬化促進剤を使用することができる。硬化促
進剤としては、N,N−ジメチルp−トルイジン、N,
N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)p−トルイジン、ト
リ−n−ブチルアミン、2−N−エチルアニリノエタノ
ール、N,N−ジメチルアニリンなどのアミン類等を挙
げることができる。これらの硬化促進剤は1種又は2種
以上を併用して用いることができる。また、これらの硬
化促進剤は作業前に添加しても、あるいはあらかじめシ
ラップ組成物に添加しておいても良い。添加する硬化促
進剤の量は、シラップ組成物100重量部に対し、0.
1〜10重量部の範囲であることが好ましい。これは、
硬化促進剤の添加量を0.1重量部以上とすることによ
り、硬化促進剤添加の効果が良好に発現し、10重量部
以下とすることによりポットライフが長くなり、作業性
が良好になる傾向にあるためである。
【0041】さらに、酸素による硬化阻害を受けやすい
条件下では、表面硬化性を向上させる目的で、促進助剤
を使用するのが好ましい。促進助剤としては、ナフテン
酸コバルト、オクチル酸コバルト、アセチルアセトン酸
コバルト等の多価金属触媒等を挙げることができる。こ
れらの促進助剤は、1種又は2種以上を併用して用いる
ことができる。また、これらの促進助剤は作業前に添加
しても、あるいはあらかじめシラップ組成物に添加して
おいても良い。添加する促進助剤の量は、シラップ組成
物100重量部に対し、0.01〜5重量部の範囲であ
ることが好ましい。これは、促進助剤の添加量を0.0
1重量部以上とすることによって、促進助剤添加の効果
が良好に発現し、5重量部以下とすることによってポッ
トライフが長くなり、作業性が良好になる傾向にあるた
めである。
【0042】本発明のシラップ組成物においては、硬化
剤や硬化促進剤の使用量は、シラップ組成物の可使時間
が10〜70分となるように調節することが好ましい。
本発明のシラップ組成物は、これら硬化剤や硬化促進剤
を添加後速やかに重合反応が開始され、組成物の硬化が
進行する。
【0043】本発明のシラップ組成物は、床及び壁用プ
ライマーとして好適に使用することができ、重合開始
剤、促進剤等を添加して混合した後、スプレー、刷毛、
ローラー、コテ等を用いてコンクリート下地等に塗装さ
れる。
【0044】本発明のシラップ組成物は、前記の床及び
壁用プライマーとしての用途以外にもトップコート用等
に用いることができる。
【0045】また、本発明のシラップ組成物は、強化繊
維とともに使用することによって、既存構造物等への補
強材料として使用することができる。
【0046】強化繊維としては、例えば、炭素繊維、ガ
ラス繊維等の無機繊維、あるいはアラミド繊維等の有機
繊維等の通常強化繊維として使用される高強度あるいは
高弾性の繊維を挙げることができ、これらの強化繊維を
混合して使用することもできる。中でも特に炭素繊維が
好ましく、引張弾性率20ton/mm2以上、引張強
度300kg/mm2以上のものがより好ましい。
【0047】また、強化繊維としては、シート状に加工
されたものを使用するのが、施工性や性能面からみて好
ましい。強化繊維からなるシート状物としては、前述の
強化繊維からなる織布、一方向配列シート状物、不織
布、マット、及びこれらを組み合わせたもの等を挙げる
ことができる。
【0048】このような強化繊維からなるシート状物に
本発明のシラップ組成物を含浸させたものが、コンクリ
ートからなる既存構造物用補強材料として好適に使用す
ることができる。この本発明のシラップ組成物からなる
樹脂を含浸させたシート状物を構造物の補修・補強箇所
に貼り付け、必要に応じて複数枚積層させた後、該樹脂
を硬化させることによって、構造物の補修・補強が行わ
れる。
【0049】また、上述の強化繊維からなるシート状物
を用いた構造物補強工法を施工する際において、コンク
リートの基材上に、あらかじめ本発明のシラップ組成物
からなるプライマーを塗布した後に、シート状物を貼り
付けることによって、シート状物のコンクリートへの付
着性をより高めることができる。
【0050】さらに、本発明のシラップ組成物は、無機
充填材と骨材を添加することによって、樹脂モルタル又
は樹脂コンクリートとして使用することができる。
【0051】無機充填材としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、シリカ、タルク等を挙げる
ことができる。使用される無機充填材の粒子径、形状、
粒度分布などは特に限定されるものではないが、平均粒
径1μm以上で、吸油量が25ccアマニ油/100g
以下のものが好ましい。
【0052】また、骨材としては、例えば、硅砂、石英
砂、着色した磁器、陶器素地を焼成硬化して粉砕したも
の、ガラスビーズ、山砂、川砂等の細骨材、川砂利、砕
石等の粗骨材等が挙げられる。
【0053】これら粒径の異なる無機充填材と骨材とを
組み合わせることによって、樹脂モルタルやコンクリー
トの塗工作業性、セルフレベリング性の向上の効果をも
たらすものである。
【0054】これら無機充填材と骨材の含有量は、その
種類や粒径、及び要求性能等によって変化するが、本発
明のシラップ組成物100重量部に対して合計で100
〜1200重量部の範囲で使用するのが好ましい。樹脂
モルタル又はコンクリートにおいては、バインダー樹脂
に対する無機充填材や骨材の含有比率を高くしていくと
必然的に粘性が高くなり、流動性が低下してくる。その
ため、適切な配合比率は、作業性を損なわない範囲で決
定することが必要である。
【0055】また、本発明のシラップ組成物から得られ
る樹脂モルタル又はコンクリートは、プレキャスト製品
の製造や塗り床、舗装などの施工に適用することが可能
である。
【0056】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、特に記載のない限り、実施例中の「部」
は「重量部」、「%」は「重量%」を示す。
【0057】(評価方法) ・可使時間 重合開始剤、促進助剤を加えたシラップ組成物を入れ
た、内径約10mm、長さ12cmのガラス試験管を2
0℃の恒温水槽中に入れ、反応熱を測定した。重合開始
剤を加えてから、最大発熱までの時間を可使時間とし
た。
【0058】・常温作業性(20℃) レイタンスを除去したコンクリート上に、シラップ組成
物をウールローラーB−23(大塚刷毛製造(株)製)
を用いて塗装して判定した。 ○:シラップ組成物のローラー塗り性良好 ×:シラップ組成物のローラー塗り性劣る ・低温作業性(5℃) レイタンスを除去したコンクリート上に、シラップ組成
物をウールローラーB−23(大塚刷毛製造(株)製)
を用いて塗装して判定した。 ○:シラップ組成物のローラー塗り性良好 ×:シラップ組成物のローラー塗り性劣る ・常温硬化性(20℃) レイタンスを除去したコンクリート上に、シラップ組成
物をウールローラーB−23(大塚刷毛製造(株)製)
を用いて塗装し、20℃で1時間放置後の指触乾燥度よ
り判定した。 ◎:指触乾燥性極めて良好 ○:指触乾燥性良好 △:指触乾燥ややヌメリ感(しっとり感)あり、タック
はなし ×:タック及び未反応部分あり ・低温硬化性(5℃) レイタンスを除去したコンクリート上に、シラップ組成
物をウールローラーB−23(大塚刷毛製造(株)製)
を用いて塗装し、5℃で1時間放置後の指触乾燥度より
判定した。 ○:指触乾燥性良好 △:指触乾燥ややヌメリ感(しっとり感)あり、タック
はなし ×:タック及び未反応部分あり ・接着強度 室温(20℃)雰囲気下で、レイタンスを除去したコン
クリート上に、シラップ組成物をウールローラーB−2
3(大塚刷毛製造(株)製)を用いて塗装し、20℃で
1時間放置した後、床用シラップ(三菱レイヨン(株)
製、アクリシラップDR−510)100部、骨材(三
菱レイヨン(株)製、KM−17)373部、重合開始
剤としてベンゾイルパーオキサイド50%品(化薬アク
ゾ(株)製、カドックスB−CH50)2部を混合した
床材をコテで5mmの厚みになるように塗工した後、建
研式接着強度試験法にて測定した。
【0059】・B型粘度 シラップ組成物の粘度を20℃でBM型粘度計にて測定
した。
【0060】・炭素繊維シートのコンクリートへの付着
性 図1に示すようにレイタンスを除去した2つのコンクリ
ート塊(固定用、試験用)を合わせ、その表面にシラッ
プ組成物を塗布し、1時間後、試験用コンクリート塊面
上の付着面積が30cm(長さ)×5cm(幅)になる
ように炭素繊維シートを後述のシラップ組成物S−1で
コンクリート塊の両側に張り付け、固定用コンクリート
塊を固定し、試験用コンクリート塊を引張り、付着性を
測定した。
【0061】・引張強度 炭素繊維シートにシラップ組成物を含浸、硬化させ、長
さ200mm、幅12.5mmの試験体を作製し、JI
S K 7073に準拠し、強度を測定した。
【0062】・継ぎ手強度 2枚の炭素繊維シートにシラップ組成物を含浸、貼り合
わせ、硬化させ、継ぎ手長さが100mm、全長300
mm、幅12.5mmの試験体を作成し、JIS K
7073に準拠し、強度を測定した。
【0063】・線収縮率 シラップ組成物100重量部に対して、無機充填材含有
調合骨材(三菱レイヨン(株)製、KM−2)を750
部添加混合し、JIS A 1129に準拠し、評価を
行った。
【0064】なお、ここでいう炭素繊維シートとは、炭
素繊維(三菱レイヨン(株)製、パイロフィルTR−3
0W)を経糸、5mm間隔でガラス繊維及ぴナイロンを
緯糸とする炭素繊維目付300g/m2のシートであ
る。
【0065】(1)ビニルエステル化合物(EA−1)
の合成 撹拌機、温度制御装置、コンデンサーを備えた容器に、
無水フタル酸296部、メチルメタクリレート280
部、カーボネートジオール(宇部興産(株)製、UH−
CARB100)1000部、ジメチルアミノエチルメ
タクリレート13.0部、ハイドロキノンモノメチルエ
ーテル1.3部を加え、反応温度85℃で3時間反応さ
せ、両末端にカルボキシル基を有する化合物を含有する
樹脂溶液を得た。さらに、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコート82
8)779部、アクリル酸144部、ジメチルアミノエ
チルメタクリレート9.2部、ハイドロキノンモノメチ
ルエーテル0.92部、メチルメタクリレート280部
を加え、反応温度を90℃に昇温して、酸価が10(m
gKOH/g)以下になるまで反応させ、メチルメタク
リレートを20重量%含有するビニルエステル化合物E
A−1を得た。
【0066】(2)ビニルエステル化合物(EA−2)
の合成 撹拌機、温度制御装置、コンデンサーを備えた容器に、
無水フタル酸296部、メチルメタクリレート259
部、ポリエステルポリオール(ダイセル化学工業(株)
製、プラクセル208)831部、ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート11.3部、ハイドロキノンモノメチ
ルエーテル1.13部を加え、反応温度85℃で3時間
反応させ、両末端にカルボキシル基を有する化合物を含
有する樹脂溶液を得た。さらに、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコート
828)779部、アクリル酸144部、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート9.2部、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル0.92部、メチルメタクリレート25
9部を加え、反応温度を90℃に昇温して、酸価が10
(mgKOH/g)以下になるまで反応させ、メチルメ
タタリレートを20重量%含有するビニルエステル化合
物EA−2を得た。
【0067】(3)ビニルエステル化合物(EA−3)
の合成 撹拌機、温度制御装置、コンデンサーを備えた容器に、
無水フタル酸296部、メチルメタクリレート286
部、カーボネートジオール(宇部興産(株)製、UC−
CARB100)1000部、ジメチルアミノエチルメ
タクリレート13.3部、ハイドロキノンモノメチルエ
ーテル1.33部を加え、反応温度85℃で3時間反応
させ、両末端にカルボキシル基を有する化合物を含有す
る樹脂溶液を得た。さらに、ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコート82
8)779部、アクリル酸144部、ジメチルアミノエ
チルメタクリレート9.2部、ハイドロキノンモノメチ
ルエーテル0.92部、メチルメタクリレート286部
を加え、反応温度を90℃に昇温して、酸価が10(m
gKOH/g)以下になるまで反応させ、メチルメタク
リレートを20重量%含有するビニルエステル化合物E
A−3を得た。
【0068】(4)ビニルエステル化合物(EA−4)
の合成 撹拌機、温度制御装置、コンデンサーを備えた容器に、
無水フタル酸148部、メチルメタクリレート169
部、2−ヒドロキシエチルアクリレート116部、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート2.64部、ハイドロ
キノンモノメチルエーテル0.26部を加え、反応温度
85℃で3時間反応させ、さらに、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコー
ト1001)997部、アクリル酸72部、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート10.6部、ハイドロキノン
モノメチルエーテル1.06部、メチルメタクリレート
169部を加え、反応温度を90℃に昇温して、酸価が
10(mgKOH/g)以下になるまで反応させ、メチ
ルメタクリレートを20重量%含有するビニルエステル
化合物EA−4を得た。
【0069】(5)ビニルエステル化合物(EA−5)
の合成 撹拌機、温度制御装置、コンデンサーを備えた容器に、
無水フタル酸148部、メチルメタクリレート172
部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート130部、ジ
メチルアミノエチルメタクリレート2.70部、ハイド
ロキノンモノメチルエーテル0.27部を加え、反応温
度85℃で3時間反応させ、さらに、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコ
ート1001)998部、アクリル酸86部、ジメチル
アミノエチルメタクリレート10.8部、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル1.08部、メチルメタクリレー
ト172部を加え、反応温度を90℃に昇温して、酸価
が10(mgKOH/g)以下になるまで反応させ、メ
チルメタクリレートを20重量%含有するビニルエステ
ル化合物EA−5を得た。
【0070】(6)シラップ組成物(S−1)の調製 撹拌機、温度制御装置、コンデンサーを備えた容器に、
ビニルエステル化合物EA−5を50部、メチルメタク
リレート50部、融点54℃のパラフィンワックス0.
15部、融点66℃のパラフィンワックス0.15部、
N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジ
ン0.5部、及ぴ2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェノール(住友化学工業(株)製、スミライザーBH
T−P)0.05部を入れ、60℃で2時間加熱し、溶
解後、冷却してシラップ組成物(S−1)を得た。次い
で、そのシラップ組成物に、重合開始剤としてベンゾイ
ルパーオキサイド50%品(化薬アクゾ(株)製、カド
ックスB−CH50)2部、及び促進助剤としてナフテ
ン酸コバルト(日本化学産業(株)製、ナフテックスC
o8%T)1部を加えてシラップを調整し、マトリック
ス樹脂として用いた。
【0071】[実施例1]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、ビニルエステル化合物EA−
1を60部、メチルメタクリレート40部、融点54℃
のパラフィンワックス0.15部、融点66℃のパラフ
ィンワックス0.15部、N,N−ジ(2−ヒドロキシ
プロピル)−p−トルイジン1部、及ぴ2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学工業(株)
製、スミライザーBHT−P)0.05部を入れ、60
℃で2時間加熱し、溶解後、冷却してシラップ組成物を
得た。次いで、そのシラップ組成物に、重合開始剤とし
てベンゾイルパーオキサイド50%品(化薬アクゾ
(株)製、カドックスB−CH50)2部、及び促進助
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製、
ナフテックスCo8%T)1部を加えてシラップを調整
し、物性評価を行い、表1に示す結果を得た。なお、低
温硬化性の評価は、重合開始剤としてカドックスB−C
H50を4部、及び促進助剤としてナフテックスCo8
%Tを1部加えて行った。
【0072】[実施例2]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、ビニルエステル化合物EA−
2を60部、メチルメタクリレート40部、融点54℃
のパラフィンワックス0.15部、融点66℃のパラフ
ィンワックス0.15部、N,N−ジ(2−ヒドロキシ
プロピル)−p−トルイジン1部、及ぴ2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学工業(株)
製、スミライザーBHT−P)0.05部を入れ、60
℃で2時間加熱し、溶解後、冷却してシラップ組成物を
得た。次いで、そのシラップ組成物に、重合開始剤とし
てベンゾイルパーオキサイド50%品(化薬アクゾ
(株)製、カドックスB−CH50)2部、及び促進助
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製、
ナフテックスCo8%T)1部を加えてシラップを調整
し、物性評価を行い、表1に示す結果を得た。なお、低
温硬化性の評価は、重合開始剤としてカドックスB−C
H50を4部、及び促進助剤としてナフテックスCo8
%Tを1部加えて行った。
【0073】[実施例3]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、ビニルエステル化合物EA−
3を60部、メチルメタクリレート40部、融点54℃
のパラフィンワックス0.15部、融点66℃のパラフ
ィンワックス0.15部、N,N−ジ(2−ヒドロキシ
プロピル)−p−トルイジン0.5部、及ぴ2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学工業
(株)製、スミライザーBHT−P)0.05部を入
れ、60℃で2時間加熱し、溶解後、冷却してシラップ
組成物を得た。次いで、そのシラップ組成物に、重合開
始剤としてベンゾイルパーオキサイド50%品(化薬ア
クゾ(株)製、カドックスB−CH50)2部、及び促
進助剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)
製、ナフテックスCo8%T)1部を加えてシラップを
調整し、物性評価を行い、表1に示す結果を得た。な
お、低温硬化性の評価は、重合開始剤としてカドックス
B−CH50を4部、及び促進助剤としてナフテックス
Co8%Tを1部加えて行った。
【0074】[比較例1]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、ビニルエステル化合物EA−
1を20部、メチルメタクリレート80部、融点54℃
のパラフィンワックス0.15部、融点66℃のパラフ
ィンワックス0.15部、N,N−ジ(2−ヒドロキシ
プロピル)−p−トルイジン1部、及ぴ2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学工業(株)
製、スミライザーBHT−P)0.05部を入れ、60
℃で2時間加熱し、溶解後、冷却してシラップ組成物を
得た。次いで、そのシラップ組成物に、重合開始剤とし
てベンゾイルパーオキサイド50%品(化薬アクゾ
(株)製、カドックスB−CH50)2部、及び促進助
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製、
ナフテックスCo8%T)1部を加えてシラップを調整
し、物性評価を行い、表1に示す結果を得た。なお、低
温硬化性の評価は、重合開始剤としてカドックスB−C
H50を4部、及び促進助剤としてナフテックスCo8
%Tを1部加えて行った。
【0075】[比較例2]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、ビニルエステル化合物EA−
1を90部、メチルメタクリレート10部、融点54℃
のパラフィンワックス0.15部、融点66℃のパラフ
ィンワックス0.15部、N,N−ジ(2−ヒドロキシ
プロピル)−p−トルイジン1部、及ぴ2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学工業(株)
製、スミライザーBHT−P)0.05部を入れ、60
℃で2時間加熱し、溶解後、冷却してシラップ組成物を
得た。次いで、そのシラップ組成物に、重合開始剤とし
てベンゾイルパーオキサイド50%品(化薬アクゾ
(株)製、カドックスB−CH50)2部、及び促進助
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製、
ナフテックスCo8%T)1部を加えてシラップを調整
し、物性評価を行い、表1に示す結果を得た。なお、低
温硬化性の評価は、重合開始剤としてカドックスB−C
H50を4部、及び促進助剤としてナフテックスCo8
%Tを1部加えて行った。
【0076】[比較例3]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、ビニルエステル化合物EA−
1を60部、メチルメタクリレート40部、N,N−ジ
(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン1部、及
ぴ2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(住
友化学工業(株)製、スミライザーBHT−P)0.0
5部を入れ、60℃で2時間加熱し、溶解後、冷却して
シラップ組成物を得た。次いで、そのシラップ組成物
に、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド50%
品(化薬アクゾ(株)製、カドックスB−CH50)2
部、及び促進助剤としてナフテン酸コバルト(日本化学
産業(株)製、ナフテックスCo8%T)1部を加えて
シラップを調整し、物性評価を行い、表1に示す結果を
得た。なお、低温硬化性の評価は、重合開始剤としてカ
ドックスB−CH50を4部、及び促進助剤としてナフ
テックスCo8%Tを1部加えて行った。
【0077】[比較例4]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、ビニルエステル化合物EA−
1を60部、メチルメタクリレート40部、融点54℃
のパラフィンワックス3部、融点66℃のパラフィンワ
ックス3部、N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−
p−トルイジン1部、及ぴ2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノール(住友化学工業(株)製、スミライ
ザーBHT−P)0.05部を入れ、60℃で2時間加
熱し、溶解後、冷却してシラップ組成物を得た。次い
で、そのシラップ組成物に、重合開始剤としてベンゾイ
ルパーオキサイド50%品(化薬アクゾ(株)製、カド
ックスB−CH50)2部、及び促進助剤としてナフテ
ン酸コバルト(日本化学産業(株)製、ナフテックスC
o8%T)1部を加えてシラップを調整し、物性評価を
行い、表1に示す結果を得た。なお、低温硬化性の評価
は、重合開始剤としてカドックスB−CH50を4部、
及び促進助剤としてナフテックスCo8%Tを1部加え
て行った。
【0078】[比較例5]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、ビニルエステル化合物EA−
4を50部、メチルメタクリレート50部、融点54℃
のパラフィンワックス0.15部、融点66℃のパラフ
ィンワックス0.15部、N,N−ジ(2−ヒドロキシ
プロピル)−p−トルイジン1部、及ぴ2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学工業(株)
製、スミライザーBHT−P)0.05部を入れ、60
℃で2時間加熱し、溶解後、冷却してシラップ組成物を
得た。次いで、そのシラップ組成物に、重合開始剤とし
てベンゾイルパーオキサイド50%品(化薬アクゾ
(株)製、カドックスB−CH50)2部、及び促進助
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製、
ナフテックスCo8%T)1部を加えてシラップを調整
し、物性評価を行い、表1に示す結果を得た。なお、低
温硬化性の評価は、重合開始剤としてカドックスB−C
H50を4部、及び促進助剤としてナフテックスCo8
%Tを1部加えて行った。
【0079】
【表1】
【0080】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、特
定のビニルエステル化合物を特定比率で含有するシラッ
プ組成物は、床及び壁用プライマー、構造物補強工法用
プライマー、構造物用補強材料、樹脂モルタル又は樹脂
コンクリート等の用途にに好適に使用できるものであ
り、工業上非常に有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシラップ組成物を強化繊維を用いた
既存構造物の補強工法用のマトリックスとして使用する
場合のコンクリートへの付着性試験の試験体の概念図で
ある。
【符号の説明】
1 炭素繊維シート 2 固定用コンクリート 3 試験用コンクリート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジオール成分と酸無水物及び/又はジカ
    ルボン酸との反応により得られる両末端にカルボキシル
    基を有する化合物、2官能エポキシ樹脂、及び不飽和一
    塩基酸との反応で得られるビニルエステル化合物(A)
    と、重合性モノマー(B)とを重量基準で30/70≦
    (A)/(B)≦70/30となる範囲で含有し、40
    ℃以上の融点を有するパラフィンワックス(C)を
    (A)成分と(B)成分の合計量100重量部に対して
    0.1〜5重量部の範囲で含有することを特徴とするシ
    ラップ組成物。
  2. 【請求項2】 ジオール成分がポリカーボネートジオー
    ル類であることを特徴とする請求項1記載のシラップ組
    成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシラップ組成物からな
    る、補強工法用プライマー。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシラップ組成物と強化繊
    維とからなる構造物用補強材料。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のシラップ組成物と無機充
    填材及び骨材からなる樹脂モルタル又は樹脂コンクリー
    ト。
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