JPH11139899A - 横磁界下シリコン単結晶引上装置 - Google Patents
横磁界下シリコン単結晶引上装置Info
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- JPH11139899A JPH11139899A JP30437797A JP30437797A JPH11139899A JP H11139899 A JPH11139899 A JP H11139899A JP 30437797 A JP30437797 A JP 30437797A JP 30437797 A JP30437797 A JP 30437797A JP H11139899 A JPH11139899 A JP H11139899A
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Abstract
適する横磁界下シリコン単結晶引上装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】HMCZ法によるシリコン融液の融液対流
の制御によりシリコン単結晶6中に取り込まれる酸素量
を低減し、また複数の不活性ガス通気用の拡大通気部1
7を磁石5のコイル5aの中心を結ぶ直線Lと同一方向
になるように輻射シールド8に配設し、不活性ガスAr
がこの直線Lと同一線上に集中し、磁界Gの方向に平行
な流れに沿ってシリコン単結晶6の成長界面に輸送され
る途中の酸素をシリコン融液外に効果的に放出し、低酸
素濃度のシリコン単結晶6を得る。
Description
結晶引上装置に係わり、特に低酸素濃度のシリコン単結
晶を引き上げるのに適する横磁界下シリコン単結晶引上
装置に関する。
は、多結晶シリコンからチョクラルスキー法(以下、C
Z法という。)によりシリコン単結晶のインゴットを作
り、このインゴットを内周刃式スライシングマシン等で
所定の厚さに切断し、シリコンウェーハを製造する。
デバイスの高密度化、高集積化などにより、シリコンウ
ェーハに対しシリコン単結晶の低酸素化、さらにはより
狭い範囲で酸素濃度が制御された低酸素濃度のシリコン
ウェーハの要求があり、これに伴いシリコンウェーハの
素材となるシリコン単結晶にもより狭い範囲で酸素濃度
が制御された低酸素濃度のシリコン単結晶が要求されて
いる。
うに、シリコン単結晶を引き上げるのに、炉内を流れる
不活性ガスの流れを制御して炉内で発生する不純物の溶
融シリコンへの混入を防止するとともにシリコン単結晶
への酸素の取り込みを抑制して低酸素濃度のシリコン単
結晶を得、かつ溶融シリコンからの放熱を制御するため
に耐熱部材製の輻射シールドを設け、品質の向上および
生産性の向上を図ったシリコン単結晶引上装置はある。
置で引き上げられたシリコン単結晶は十分な低酸素濃度
のシリコン単結晶を得ることができず、上記要求を満足
していない。
晶引上装置1cはCZ法を横磁界下で適用したもの(Ho
rizontal Magnetic Field applied Czochralski Metho
d、以下HMCZ法という。)である。この単結晶引上
装置1cの炉本体2に設けられた石英ルツボ3内のシリ
コン融液4に超伝導磁石5により水平方向の磁界が発生
するようにコイルを付勢し、すなわち導電性流体である
シリコン融液の対流が磁界Gの方向に対して直角の場合
起電力が有効動粘性係数を増加させるため、ルツボ3内
の融液対流を制御しながらシリコン単結晶の結晶成長を
行うものである。
熱対流を抑制することにより石英ルツボ3の溶解を低減
し、かつ結晶界面の安定性を増し低酸素濃度のシリコン
単結晶が得られる。
石英ルツボ3の溶解量の低減、シリコン融液4の液面近
くを流れる対流の流速の低下、固液界面近傍に存在する
シリコン融液中の酸素濃度低減などである。
す主な引き上げパラメータは磁界強度、ルツボ回転数、
結晶回転数、融液量などであるといわれている。
融液の対流は磁界に対し直角な成分は抑制されるが、磁
界に平行な成分については影響を受けない。すなわち、
従来のHMCZ法では2個のコイルから形成される磁界
Gの方向に平行な横方向の対流成分がシリコン融液中に
存在している。
ルの中心を結ぶ直線がシリコン融液の液面近傍の高さに
なるようにコイルを配設するため、石英ルツボ内面近傍
に存在する酸素濃度の比較的高いシリコン融液は磁界の
方向に平行な流れに沿ってシリコン結晶の成長界面に供
給される環境にある。
ン単結晶は一定の低酸素濃度のもの、例えば酸素濃度が
1×1018( atoms/cm3 )以下(換算係数はOld AS
TM)程度のものは得られるが、より狭い濃度範囲で酸
素濃度が低く制御された低酸素濃度のシリコン単結晶は
得られない。
せたカスプ(CUSP)法といわれるシリコン単結晶引
き上げ方法が存在する。この引上装置は磁界を上下縦方
向から横方向に印加し、低酸素濃度のシリコン単結晶を
得るものであるが、機構が複雑で高価であり、かつラン
ニングコストが高いなどの欠点がある。
制御された低酸素濃度のシリコン単結晶を安価かつ大量
に生産できるHMCZ法が要望されていた。
もので、HMCZ法において、ランニングコストを低減
し、狭い濃度範囲で酸素濃度が低く制御された低酸素濃
度のシリコン単結晶を安価かつ大量に生産できる横磁界
シリコン引上装置を提供することを目的とする。
になされた本願請求項1の発明は、炉本体を挟むように
対向して炉本体の側面に配設された磁石を具備する横磁
界下シリコン単結晶引上装置において、前記炉本体内の
ルツボ上方に設けられ炉本体内を流れる不活性ガスの流
れを制御する輻射シールドと、この輻射シールドの外側
面に沿って設けられ前記対向する磁石のコイルの中心を
結ぶ直線と同一方向に配置された複数の拡大通気部と、
この拡大通気部に前記ルツボの側方を通して連通され、
炉本体に設けられた排気口とを有することを特徴とする
横磁界下シリコン単結晶引上装置であることを要旨とし
ている。
筒部と、この円筒部から伸長しほぼ截頭円錐形の円錐部
と、この円錐部に設けられ単結晶引き上げ用の開口部を
有する底面部と、円筒部と円錐部の外側面に一体に形成
されかつコイルの中心を結ぶ直線と同一方向に配設され
た複数の不活性ガス流通用の拡大通気部からなることを
特徴とする請求項1記載の横磁界下シリコン単結晶引上
装置であることを要旨としている。
流通用の拡大通気部に各々ほぼ対向して炉本体の底部に
排気口を設けたことを特徴とする請求項1記載の横磁界
下シリコン単結晶引上装置であることを要旨としてい
る。
導磁石であり、輻射シールドは炉本体内のルツボ上方に
設けられ、円筒部とこの円筒部から伸長し截頭円錐形状
の円錐部とこの円錐部の端部に設けられ単結晶が貫通す
る開口部を有する底面部とを有し、かつ不活性ガス流通
用で対向するように設けられた2個の拡大通気部は円筒
部と円錐部に一体に形成され、拡大通気部の一部が円筒
部の上端から底面部に亘り傾斜する傾斜面部で構成され
る凹部であり、この凹部が炉本体の底部に設けられ対向
する2個の超伝導磁石のコイルの中心を結ぶ直線と同一
方向に配置さた2個の排気口とそれぞれ対向することを
特徴とする請求項1記載の横磁界下シリコン単結晶引上
装置であることを要旨としている。
コン単結晶引上装置の実施の形態について添付図面に基
づき説明する。図2は本発明に係る横磁界下シリコン単
結晶引上装置1の断面図であり、この装置1はHMCZ
法を適用したものである。
英ルツボ3とこの石英ルツボ3を加熱し、石英ルツボ3
に供給されたナゲット状ポリシリコンを溶融しシリコン
融液4にするためのヒータ7が設けられている。
の上方にはこのシリコン融液4からの熱輻射を防止しか
つ炉本体2内を流れる不活性ガス、例えばアルゴンガス
(以下Arという。)の流路を制御する耐熱部材製の輻
射シールド8である。
磁石5が炉本体2を挟むように直径方向に対向して配設
されおり、各超伝導磁石5は各々コイル5aから構成さ
れる。
線Lがシリコン融液4の液面近傍になるように配設され
る。
rが、輻射シールド8に設けられ種結晶6aから成長し
たシリコン単結晶6が貫通する開口部9および石英ルツ
ボ3とヒータ7に形成された通気路10を介し炉本体2
外に排出されるように、炉本体2の底部11に複数個例
えば2個の排気口12が設けられている。
超伝導磁石5のコイル5aの中心を結ぶ直線Lと同一方
向になるように配設されている。図4(a)および
(b)は輻射シールド8の構造を詳細に説明するための
もので、輻射シールド8は取り付け用のフランジ部13
を有する円筒部14と、この円筒部14から伸長し截頭
円錐形状の円錐部15と、この円錐部15の端部に設け
られ単結晶が貫通する開口部9を有する底面部16とよ
り構成されている。
通用で、かつ直径方向に対向するように外側から凹設さ
れた2個の拡大通気部、例えば凹部17が円筒部14と
円錐部15に一体に軸方向に近接して形成さている。凹
部17の一部が円筒部14の上端18から底面部16に
亘り傾斜する傾斜面部19で構成さている。
を構成する通気用の凹部17は、各々がコイル5aの中
心を結ぶ直線Lと同一方向に配設された炉本体2の2個
の排気口12に各々対向し、かつコイル5aの中心を結
ぶ直線Lと同一方向になるように配設されている。
は、炉本体2の上方から導入されたArがシリコン単結
晶6と輻射シールド8の内側間に形成される空隙を通
り、シリコン単結晶6が貫通する開口部9を通りシリコ
ン融液4の液面に当たり、方向を変え、石英ルツボ3の
上部内面と輻射シールド8の円錐部15の外面間でかつ
輻射シールド8の外周全面に亘り形成される空隙通気路
10aおよび主として輻射シールド8の外面に形成され
た凹部17を通り石英ルツボ3とヒータ7間に形成され
た通気路10bを経て、凹部17に対向して設けられた
排気口12から炉本体2外に排出される不活性ガスの通
気流路が形成される。
に結合された回転軸20により回転を与えられ、成長し
たシリコン単結晶6はシード軸21により上方に引き上
げられる。
造になっているから、シリコン単結晶6を引き上げるに
は、ナゲット状ポリシリコンを石英ルツボ3に入れ、A
rを炉本体2の上方より炉本体2内に流入させ、ヒータ
7を付勢して石英ルツボ3を加熱し、モータを付勢して
このモータに結合された回転軸20を回転させて石英ル
ツボ3を回転させる。
ろし、種結晶6aをシリコン融液4の液面に接触させ
る。しかるのち、超伝導磁石5のコイル5aを付勢し、
磁界Gをシリコン融液4の液面近傍に集中させる。
ン融液4は石英ルツボ3内で対流を起こすが、シリコン
融液4の対流が磁界の方向に対して直角の場合には、起
電力が有効動粘性係数を増加させるため対流は抑制され
る。
石英ルツボ3からシリコン融液4に溶出する酸素を抑制
し、従ってシリコン単結晶6に取り込まれる酸素を相当
減少させることができるが、石英ルツボ3近傍に存在し
て酸素濃度が比較的高いシリコン融液4は磁界の方向に
平行な流れに沿ってシリコン単結晶6の成長界面に輸送
され、酸素が成長界面からシリコン単結晶6内に取り込
まれる。
シード軸21、シリコン単結晶6に沿って降下し、輻射
シールド8に設けられた開口部9を通過し、空隙通気路
10aおよび通気用の凹部17を通り通気路10bを経
て、炉本体2の底部11に設けられた排気口12から炉
本体2外に排出される。
なわち凹部17で形成される通気流路の断面積が、通気
路10aで形成される通気流路の断面積より著しく大き
く形成されているので、Arの大部分はこの凹部17を
通り通気路10bへと流れる。
直線Lと同一方向になるように配設されているので、A
rがこの直線Lと同一線上に集中し、磁界の方向、すな
わち直線Lに平行な流れに沿ってシリコン単結晶6の成
長界面に輸送される途中の酸素はシリコン融液4外へ効
果的に放出される。また、2個の排気口12は各々2個
の凹部17に対向している、すなわち直線Lと同一線上
の設けられているので、さらに効果的に酸素を含んだA
rは2個の排気口12から炉本体2外に排出される。
凹部17で形成する場合には、構造が簡単で輻射シール
ド8を容易に製造でき、かつ十分な通気路機能を果たす
ことができる。
石英ルツボ3からシリコン融液4中に溶出する酸素を抑
制してシリコン単結晶6中に取り込まれる酸素量を低減
し、シリコン単結晶6の酸素濃度を低減するとともに、
さらに輻射シールド8の2個の凹部17はコイル5aの
中心を結ぶ直線Lと同一方向になるように配設されてい
るので、Arがこのコイル5aの中心を結ぶ直線Lと同
一線上に集中し、磁界の方向に平行な流れに沿ってシリ
コン単結晶6の成長界面に輸送される途中の酸素をシリ
コン融液4外に効果的に放出する。すなわち、HMCZ
法とArの効果的流れの相乗効果により低酸素濃度のシ
リコン単結晶6が得られる。
置および本発明に係る横磁界下シリコン単結晶引上装置
により引き上げたシリコン単結晶の長さ方向(全長=固
化率100%)の酸素濃度を比較したものである。本発
明に係る横磁界下シリコン単結晶引上装置により引き上
げたシリコン単結晶の酸素濃度はいずれの固化率(長さ
位置)においても、従来の横磁界下シリコン単結晶引上
装置により引き上げたシリコン単結晶の酸素濃度の約1
/2程度に低減される。
下シリコン単結晶引上装置において、HMCZ法による
シリコン融液の融液対流の制御によりシリコン単結晶中
に取り込まれる酸素量を低減しシリコン単結晶の酸素濃
度を低減するとともに、複数の不活性ガス通気用の拡大
通気部を磁石のコイルの中心を結ぶ直線と同一方向にな
るように輻射シールドに配設し、不活性ガスがこの直線
と同一線上に集中し、磁界の方向に平行な流れに沿って
シリコン単結晶の成長界面に輸送される途中の酸素をシ
リコン融液外に効果的に放出する。すなわち、HMCZ
法と不活性ガスの効果的流れの相乗効果により低酸素濃
度のシリコン単結晶が得られる。また、本発明に係る横
磁界下シリコン単結晶引上装置はHMCZ法の不活性ガ
ス流れを改善し、磁界の方向と不活性ガスの流れの方向
に相関関係を持たせたので、カスプ法のように高価な装
置を必要とせず、またFZ法に比べ生産性もよく、大口
径のシリコン単結晶を引き上げることができる。
図。
の縦断面図。
リコン単結晶引上装置に用いられる輻射シールドの平面
図および側面図。
晶引上装置により引き上げたシリコン単結晶の酸素濃度
比較図。
Claims (4)
- 【請求項1】 炉本体を挟むように対向して炉本体の側
面に配設された磁石を具備する横磁界下シリコン単結晶
引上装置において、前記炉本体内のルツボ上方に設けら
れ炉本体内を流れる不活性ガスの流れを制御する輻射シ
ールドと、この輻射シールドの外側面に沿って設けられ
前記対向する磁石のコイルの中心を結ぶ直線と同一方向
に配置された複数の拡大通気部と、この拡大通気部に前
記ルツボの側方を通して連通され、炉本体に設けられた
排気口とを有することを特徴とする横磁界下シリコン単
結晶引上装置。 - 【請求項2】 輻射シールドは円筒部と、この円筒部か
ら伸長しほぼ截頭円錐形の円錐部と、この円錐部に設け
られ単結晶引き上げ用の開口部を有する底面部と、円筒
部と円錐部の外側面に一体に形成されかつコイルの中心
を結ぶ直線と同一方向に配設された複数の不活性ガス流
通用の拡大通気部からなることを特徴とする請求項1記
載の横磁界下シリコン単結晶引上装置。 - 【請求項3】 複数の不活性ガス流通用の拡大通気部に
各々ほぼ対向して炉本体の底部に排気口を設けたことを
特徴とする請求項1記載の横磁界下シリコン単結晶引上
装置。 - 【請求項4】 磁石は2個の超伝導磁石であり、輻射シ
ールドは炉本体内のルツボ上方に設けられ、円筒部とこ
の円筒部から伸長し截頭円錐形状の円錐部とこの円錐部
の端部に設けられ単結晶が貫通する開口部を有する底面
部とを有し、かつ不活性ガス流通用で対向するように設
けられた2個の拡大通気部は円筒部と円錐部に一体に形
成され、拡大通気部の一部が円筒部の上端から底面部に
亘り傾斜する傾斜面部で構成される凹部であり、この凹
部が炉本体の底部に設けられ対向する2個の超伝導磁石
のコイルの中心を結ぶ直線と同一方向に配置さた2個の
排気口とそれぞれ対向することを特徴とする請求項1記
載の横磁界下シリコン単結晶引上装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30437797A JP3550487B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 横磁界下シリコン単結晶引上装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30437797A JP3550487B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 横磁界下シリコン単結晶引上装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11139899A true JPH11139899A (ja) | 1999-05-25 |
JP3550487B2 JP3550487B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=17932296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30437797A Expired - Lifetime JP3550487B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 横磁界下シリコン単結晶引上装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3550487B2 (ja) |
Cited By (5)
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-
1997
- 1997-11-06 JP JP30437797A patent/JP3550487B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP3550487B2 (ja) | 2004-08-04 |
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