JPH11139276A - 作業車両の駐車ブレーキ制御装置 - Google Patents

作業車両の駐車ブレーキ制御装置

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JPH11139276A
JPH11139276A JP32045097A JP32045097A JPH11139276A JP H11139276 A JPH11139276 A JP H11139276A JP 32045097 A JP32045097 A JP 32045097A JP 32045097 A JP32045097 A JP 32045097A JP H11139276 A JPH11139276 A JP H11139276A
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JP
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brake
parking brake
hydraulic
pressure
brake release
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JP32045097A
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Shinji Akino
真司 秋野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両を駐停車して作業装置により掘削作業を
行うときに、走行用の油圧モータに対する駐車ブレーキ
の制動力を解除できるようにする。 【解決手段】 作業装置による土砂等の掘削作業時に方
向制御弁33にパイロット圧を供給してアームシリンダ
9Aを作動させると、このパイロット圧が作業側のブレ
ーキ解除圧供給管路39、ブレーキ管路40等を通じて
駐車ブレーキ24のブレーキ解除室24Bに供給され、
油圧モータ12に対する駐車ブレーキ24の制動力を解
除する構成とする。これにより、例えば車両を停止させ
た状態で水平掘削作業を行ったとしても、掘削反力によ
って駐車ブレーキ24に大きな負荷が作用するのを防止
でき、駐車ブレーキ24の耐久性、寿命を向上すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の作業車両に装備され、走行用の油圧モータに制動
力を付与する駐車ブレーキを制御するのに好適に用いら
れる作業車両の駐車ブレーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の作業車両に装
備された走行用の油圧モータには、ネガティブ型の駐車
ブレーキが設けられている。そして、この駐車ブレーキ
は、作業車両が駐停車しているときには走行用の油圧モ
ータに制動力を付与し、作業車両が走行するときに、油
圧源から油圧モータに供給される圧油の一部がブレーキ
解除圧として供給されることにより、油圧モータに対す
る制動力を解除する構成となっている。
【0003】そこで、この種の従来技術による駐車ブレ
ーキを備えた作業車両として、油圧ショベルを例に挙
げ、図4を参照して説明するに、1は装軌式の下部走行
体を示し、該下部走行体1上には上部旋回体2が旋回可
能に搭載され、該上部旋回体2の前部には作業装置3が
俯仰動可能に設けられている。
【0004】ここで、下部走行体1は、左右両側にサイ
ドフレーム4A(一方のみ図示)を有するトラックフレ
ーム4と、サイドフレーム4Aの後端側に設けられ、後
述する走行用の油圧モータ12によって回転駆動される
スプロケット5と、サイドフレーム4Aの前端側に設け
られたアイドラ6と、スプロケット5とアイドラ6との
間に巻回された履帯7とから大略構成されている。そし
て、油圧モータ12によってスプロケット5を回転駆動
し履帯7を周回させることにより、下部走行体1が走行
する構成となっている。
【0005】また、作業装置3は、上部旋回体2に俯仰
動可能に取付けられ、ブームシリンダ8Aによって作動
するブーム8と、該ブーム8の先端側に回動可能に取付
けられ、アームシリンダ9Aによって作動するアーム9
と、該アーム9の先端側に回動可能に取付けられ、バケ
ットシリンダ10Aによって作動するローダバケット1
0とからなり、このローダバケット10は、主として水
平方向(矢印A方向)に移動しつつ土砂等を掘削する水
平掘削に適用されるものである。
【0006】次に、従来技術による油圧ショベルに設け
られた駐車ブレーキ制御装置としての油圧回路について
図5を参照して説明する。
【0007】図5において、11は走行用の油圧モータ
12を駆動する油圧モータ駆動回路を示し、該油圧モー
タ駆動回路11は、油圧モータ12、後述する油圧ポン
プ13、タンク14、モータ用主管路17A,17B、
走行用の方向制御弁18等から大略構成されている。
【0008】12は走行用の油圧モータを示し、該油圧
モータ12は、例えば可変容量型の油圧モータによって
構成され、該油圧モータ12には後述の駐車ブレーキ2
4が付設されている。
【0009】13はタンク14と共に油圧源を構成する
油圧ポンプで、該油圧ポンプ13は、原動機15によっ
て駆動されることにより、タンク14内の作動油をセン
タバイパス管路16に吐出するものである。
【0010】17A,17Bはセンタバイパス管路16
から分岐した一対のモータ用油路としてのモータ用主管
路を示し、該各モータ用主管路17A,17Bは、油圧
モータ12と油圧ポンプ13、タンク14との間を接続
している。
【0011】18は油圧モータ12と油圧ポンプ13と
の間に位置して各モータ用主管路17A,17Bの途中
に設けられた走行用の方向制御弁で、該方向制御弁18
は、油圧パイロット部を有する6ポート3位置の油圧パ
イロット式方向制御弁からなっている。そして、方向制
御弁18は、中立位置(イ)から切換位置(ロ),
(ハ)に切換えられることにより、油圧ポンプ13から
油圧モータ12に給排する圧油の方向を切換えて、油圧
モータ12の回転方向を制御するものである。
【0012】19は方向制御弁18を切換えるためにオ
ペレータによって操作される走行用の操作弁で、該操作
弁19は、減圧弁部19A,19Bを有する減圧弁型パ
イロット弁からなり、減圧弁部19A,19Bのポンプ
ポートはパイロットポンプ20に接続され、タンクポー
トはタンク14に接続されている。
【0013】そして、減圧弁部19A,19Bは、その
出力ポートがパイロット管路21A,21Bを介して方
向制御弁18の油圧パイロット部に接続され、減圧弁部
19Aからパイロット管路21Aを通じて方向制御弁1
8にパイロット圧が供給されたときには、方向制御弁1
8が切換位置(ロ)に切換えられ、減圧弁部19Bから
パイロット管路21Bを通じて方向制御弁18にパイロ
ット圧が供給されたときには、方向制御弁18が切換位
置(ハ)に切換えられる構成となっている。
【0014】22は油圧モータ12と方向制御弁18と
の間に位置して各モータ用主管路17A,17Bの途中
に設けられた油圧ブレーキ弁としてのカウンタバランス
弁を示し、該カウンタバランス弁22は、方向制御弁1
8の切換操作にほぼ連動して中立位置(イ)から切換位
置(ロ),(ハ)に切換えられるものである。
【0015】そして、カウンタバランス弁22が中立位
置(イ)から切換位置(ロ)に切換えられたときには、
モータ用主管路17Aおよび後述のブレーキ管路25を
通じて駐車ブレーキ24に圧油(ブレーキ解除圧)が供
給され、中立位置(イ)から切換位置(ハ)に切換えら
れたときには、モータ用主管路17Bおよびブレーキ管
路25を通じて駐車ブレーキ24に圧油が供給され、駐
車ブレーキ24が解除される。また、カウンタバランス
弁22が中立位置(イ)に復帰したときには、油圧ポン
プ13から油圧モータ12への圧油の給排が遮断される
と共に、駐車ブレーキ24内に供給されたブレーキ解除
用の圧油がブレーキ管路25等を通じてタンク14に戻
され、駐車ブレーキ24が油圧モータ12に制動力を付
与する構成となっている。
【0016】23A,23Bは油圧モータ12とカウン
タバランス弁22との間に位置してモータ用主管路17
A,17B間に設けられた一対のオーバロードリリーフ
弁で、該各オーバロードリリーフ弁23A,23Bは、
カウンタバランス弁22と共に油圧ブレーキ弁を構成
し、油圧モータ12の慣性回転時に該油圧モータ12に
制動力を付与するものである。
【0017】24は油圧モータ12に付設されたネガテ
ィブ型の駐車ブレーキで、該駐車ブレーキ24は、ブレ
ーキシリンダ24Aと、該ブレーキシリンダ24A内に
摺動可能に設けられ、ブレーキシリンダ24A内にブレ
ーキ解除室24Bを画成するピストン24Cと、該ピス
トン24Cにより油圧モータ12の出力側に摩擦係合さ
れる摩擦板24Dと、該摩擦板24Dが油圧モータ12
の出力側に摩擦係合するようにピストン24Cを付勢す
るブレーキばね24Eとからなっている。
【0018】そして、駐車ブレーキ24は、常時はブレ
ーキばね24Eによって油圧モータ12に制動力を与
え、油圧モータ12の作動時にブレーキ管路25等を通
じてブレーキ解除室24B内にブレーキ解除圧が供給さ
れることにより、ブレーキばね24Eを圧縮変形させて
油圧モータ12に対する制動力を解除するものである。
【0019】25は駐車ブレーキ24にブレーキ解除圧
を供給するブレーキ解除圧供給手段としてのブレーキ管
路を示し、該ブレーキ管路25の一端側は駐車ブレーキ
24のブレーキ解除室24Bに接続され、他端側はカウ
ンタバランス弁22を介して、油圧モータ12とタンク
14との間に接続されたドレン管路26に接続されてい
る。そして、油圧モータ12の停止時においてカウンタ
バランス弁22が中立位置(イ)に復帰したときには、
駐車ブレーキ24のブレーキ解除室24B内の圧油がブ
レーキ管路25を通じてタンク14に排出されることに
より、該駐車ブレーキ24が油圧モータ12に制動力を
付与する。
【0020】また、油圧モータ12の作動時においてカ
ウンタバランス弁22が切換位置(ロ),(ハ)に切換
えられたときには、油圧ポンプ13からモータ用主管路
17A,17Bを通じて油圧モータ12に給排される圧
油の一部が、ブレーキ管路25を通じて駐車ブレーキ2
4のブレーキ解除室24B内に供給されることにより、
駐車ブレーキ24の制動力が解除される構成となってい
る。
【0021】27はカウンタバランス弁22と駐車ブレ
ーキ24との間に位置してブレーキ管路25の途中に設
けられた絞りで、該絞り27は、油圧モータ12の停止
時に駐車ブレーキ24のブレーキ解除室24Bからブレ
ーキ管路25を通じて排出される圧油に絞り作用を与
え、駐車ブレーキ24によって油圧モータ12に急激に
制動力が作用するのを防止するものである。
【0022】従来技術による駐車ブレーキ制御装置は上
述の如き構成を有するもので、下部走行体1を走行させ
るため操作弁19を操作すると、該操作弁19からのパ
イロット圧により方向制御弁18が中立位置(イ)から
切換位置(ロ)または(ハ)に切換えられると共に、カ
ウンタバランス弁22が中立位置(イ)から切換位置
(ロ)または(ハ)に切換えられ、油圧ポンプ13から
の圧油が、モータ用主管路17A,17Bを通じて油圧
モータ12に給排される。
【0023】このとき、モータ用主管路17A,17B
のうち高圧側の圧油が、ブレーキ管路25を通じて駐車
ブレーキ24のブレーキ解除室24Bに供給され、駐車
ブレーキ24は油圧モータ12に対する制動力を解除す
る。これにより、油圧モータ12が回転駆動され下部走
行体1が走行する。
【0024】また、下部走行体1を停止させるときに
は、操作弁19に対する操作を停止して方向制御弁18
を中立位置(イ)に復帰させ、油圧ポンプ13から油圧
モータ12への圧油の給排を遮断することにより、油圧
モータ12を停止させる。このとき、カウンタバランス
弁22が中立位置(イ)に復帰することにより、駐車ブ
レーキ24のブレーキ解除室24B内の圧油が、ブレー
キ管路25を通じてタンク14に排出され、駐車ブレー
キ24は、ブレーキばね24Eにより油圧モータ12に
対して制動力を付与する。
【0025】ところで、上述の油圧ショベルを用いて土
砂等の掘削作業を行う場合には、通常、下部走行体1を
停止させた状態で作業装置3を作動させ、ローダバケッ
ト10によって土砂等を掘削する方法が採られる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如きロ
ーダバケット10を備えた油圧ショベルでは、水平方向
に土砂等を掘削するため、下部走行体1に対して水平方
向に掘削反力が作用し、停止状態にある走行用の油圧モ
ータ12に対し、回転方向に大きな負荷が作用すること
になる。
【0027】このため、従来技術では、車両の停止時に
おいて油圧モータ12に制動力を与えている駐車ブレー
キ24に対して、掘削反力による回転力が大きな負荷と
なって作用し、駐車ブレーキ24等が掘削反力によって
早期に摩耗、損傷され易く、耐久性や寿命が定価してい
まうという問題がある。
【0028】この場合、油圧モータ12を掘削反力によ
って回転(空転)させ、油圧モータ駆動回路11に設け
られたオーバロードリリーフ弁23A,23B等の油圧
ブレーキ弁の制動力によって掘削反力を吸収することは
可能である。しかし、駐車ブレーキ24による制動力が
油圧モータ12に付加されている限りは、油圧ブレーキ
弁による制動力を発生させることができないという問題
がある。
【0029】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、車両が駐停車している状態で作業装置に
より掘削作業等を行うときには、駐車ブレーキによる制
動力を解除でき、駐車ブレーキに対して掘削反力等の負
荷が作用するのを防止し、耐久性や寿命を向上できるよ
うにした作業車両の駐車ブレーキ制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、作業車両に設けられた走行
用の油圧モータと、該油圧モータに設けられ、常時は該
油圧モータに制動力を与え、少なくとも該油圧モータの
作動時に制動力を解除するネガティブ型の駐車ブレーキ
と、前記作業車両に設けられた作業装置を作動させるた
めの作業用アクチュエータ駆動回路と、該作業用アクチ
ュエータ駆動回路により前記作業装置を作動させるとき
に、前記駐車ブレーキを解除させるブレーキ解除手段と
から構成してなる。
【0031】このように構成したことにより、掘削作業
時に作業用アクチュエータ駆動回路によって作業装置を
作動させると、作業車両が停止した状態であっても、ブ
レーキ解除手段によって駐車ブレーキを解除することが
できる。
【0032】また、請求項2の発明は、作業車両に設け
られた走行用の油圧モータと、該油圧モータに設けら
れ、常時は該油圧モータに制動力を与え、ブレーキ解除
圧が供給されることにより制動力を解除するネガティブ
型の駐車ブレーキと、前記油圧モータを油圧源に接続す
る一対のモータ用油路と、該各モータ用油路の途中に設
けられ、前記油圧源から油圧モータに給排する圧油の方
向を切換える走行用の方向制御弁と、該走行用の方向制
御弁が中立位置から切換位置に切換えられたときに前記
駐車ブレーキにブレーキ解除圧を供給するブレーキ解除
圧供給手段とからなる作業車両の駐車ブレーキ制御装置
において、前記作業車両には作業装置を作動させるため
の作業用アクチュエータ駆動回路を設け、該作業用アク
チュエータ駆動回路には、前記作業装置を作動させると
きに該作業用アクチュエータ駆動回路から前記駐車ブレ
ーキに向けてブレーキ解除圧を供給する別のブレーキ解
除圧供給手段を設けたことにある。
【0033】このように構成したことにより、掘削作業
時に作業装置を作動させると、作業用アクチュエータ駆
動回路に設けた別のブレーキ解除圧供給手段から駐車ブ
レーキに向けてブレーキ解除圧が供給され、油圧モータ
の停止状態にかかわらず駐車ブレーキを解除することが
できる。
【0034】さらに、請求項3の発明は、作業用アクチ
ュエータ駆動回路は、作業装置を作動させる油圧シリン
ダと、該油圧シリンダと油圧源との間を接続する一対の
シリンダ用油路と、該各シリンダ用油路の途中に設けら
れ、パイロット圧により油圧源から油圧シリンダに給排
する圧油の方向を切換える作業用の方向制御弁とからな
り、別のブレーキ解除圧供給手段は、作業用の方向制御
弁に供給されるパイロット圧をブレーキ解除圧として駐
車ブレーキに供給する構成としたことにある。
【0035】このように構成したことにより、作業装置
によって掘削作業を行うため、作業用の方向制御弁にパ
イロット圧を供給して油圧シリンダを作動させるときに
は、別のブレーキ解除圧供給手段が、このパイロット圧
をブレーキ解除圧として駐車ブレーキに供給し、該駐車
ブレーキを確実に解除することができる。
【0036】また、請求項4の発明は、作業用アクチュ
エータ駆動回路は、作業装置を作動させる油圧シリンダ
と、該油圧シリンダと油圧源との間を接続する一対のシ
リンダ用油路と、該各シリンダ用油路の途中に設けら
れ、中立位置から切換位置に切換えられることにより油
圧源から油圧シリンダに給排する圧油の方向を切換える
作業用の方向制御弁とからなり、別のブレーキ解除圧供
給手段は、作業用の方向切換弁が切換位置に切換えられ
たときに、各シリンダ用油路のうち高圧側の圧油をブレ
ーキ解除圧として駐車ブレーキに供給する構成としたこ
とにある。
【0037】このように構成したことにより、掘削作業
時に作業用の方向制御弁を切換位置に切換えて油圧シリ
ンダを伸縮させるときには、別のブレーキ解除圧供給手
段が、油圧シリンダと油圧源との間を接続する一対のシ
リンダ用油路のうち高圧側の圧油をブレーキ解除圧とし
て駐車ブレーキに供給し、該駐車ブレーキを解除するこ
とができる。
【0038】さらに、請求項5の発明は、駐車ブレーキ
にはブレーキ解除圧を給排するためブレーキ管路の一端
側を接続し、該ブレーキ管路の他端側には各ブレーキ解
除圧供給手段のうち、高圧側のブレーキ解除圧供給手段
を選択してブレーキ管路内にブレーキ解除圧を導く高圧
選択手段を設ける構成としたことにある。
【0039】このように構成したことにより、例えば作
業車両の走行時にブレーキ解除圧供給手段から駐車ブレ
ーキにブレーキ解除圧が供給されたときに、このブレー
キ解除圧が別のブレーキ解除圧供給手段を通じて不用意
にアクチュエータ駆動回路内に流入するのを高圧選択手
段によって阻止することができる。
【0040】一方、作業装置による掘削作業時に別のブ
レーキ解除圧供給手段から駐車ブレーキにブレーキ解除
圧が供給されたときに、このブレーキ解除圧が、ブレー
キ解除圧供給手段を通じて不用意に各モータ用油路内に
流入するのを高圧選択手段によって阻止することができ
る。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明による作業車両の駐
車ブレーキ制御装置の実施の形態を、図1ないし図3を
参照しつつ詳細に説明する。
【0042】まず、図1は本発明による第1の実施の形
態を示している。なお、本実施の形態では、上述した従
来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0043】図1において、31は作業装置3を作動さ
せるため油圧ショベルに搭載された作業用アクチュエー
タ駆動回路としてのアーム用駆動回路を示し、該アーム
用駆動回路31は、アームシリンダ9A、油圧ポンプ1
3、タンク14、後述するシリンダ用主管路32A,3
2B、アームシリンダ9A用の方向制御弁33等から大
略構成されている。
【0044】32A,32Bは走行用の方向制御弁18
よりも下流側でセンタバイパス管路16から分岐した一
対のシリンダ用油路としてのシリンダ用主管路を示し、
該各シリンダ用主管路32A,32Bは、アームシリン
ダ9Aと油圧ポンプ13、タンク14との間を接続して
いる。
【0045】33はアームシリンダ9Aと油圧ポンプ1
3との間に位置して各シリンダ用主管路32A,32B
の途中に設けられたアームシリンダ9A用の方向制御弁
で、該方向制御弁33は、油圧パイロット部を有する6
ポート3位置の油圧パイロット式方向制御弁からなって
いる。そして、方向制御弁33は、中立位置(イ)から
切換位置(ロ),(ハ)に切換えられることにより、油
圧ポンプ13からアームシリンダ9Aのロッド側油室お
よびボトム側油室に給排する圧油の方向を切換えてアー
ムシリンダ9Aを伸縮させるものである。
【0046】34は方向制御弁33を切換えるためにオ
ペレータによって操作されるアームシリンダ9A駆動用
の操作弁で、該操作弁34は、減圧弁部34A,34B
を有する減圧弁型パイロット弁からなり、減圧弁部34
A,34Bのポンプポートはパイロットポンプ20に接
続され、タンクポートはタンク14に接続されている。
また、減圧弁部34A,34Bは、その出力ポートがパ
イロット管路35A,35Bを介して方向制御弁33の
油圧パイロット部に接続されている。
【0047】そして、減圧弁部34Aからパイロット管
路35Aを通じて方向制御弁33にパイロット圧が供給
されたときには、方向制御弁33が中立位置(イ)から
切換位置(ロ)に切換えられ、油圧ポンプ13からの圧
油がシリンダ用主管路32Aを通じてアームシリンダ9
Aのボトム側油室に供給され、アームシリンダ9Aが伸
長動作を行う。一方、減圧弁部34Bからパイロット管
路35Bを通じて方向制御弁33にパイロット圧が供給
されたときには、方向制御弁33が中立位置(イ)から
切換位置(ハ)に切換えられ、油圧ポンプ13からの圧
油がシリンダ用主管路32Bを通じアームシリンダ9A
のロッド側油室に供給され、アームシリンダ9Aが縮小
動作を行う。
【0048】36は各パイロット管路35A,35B間
に設けられた高圧選択弁としてのシャトル弁を示し、該
シャトル弁36は、各パイロット管路35A,35Bの
うち高圧側のパイロット圧を選択し、選択した高圧側の
パイロット圧を後述のブレーキ解除圧供給管路39に導
くものである。
【0049】37は油圧モータ駆動回路11側に設けら
れたブレーキ解除圧供給手段を構成する走行側のブレー
キ解除圧供給管路で、該ブレーキ解除圧供給管路37
は、カウンタバランス弁22を介してドレン管路26と
後述するシャトル弁41の一方の流入口との間を接続し
ている。
【0050】38はカウンタバランス弁22とシャトル
弁41との間に位置してブレーキ解除圧供給管路37の
途中に設けられた絞りで、該絞り38は、カウンタバラ
ンス弁22が切換位置(ロ)または(ハ)に切換えられ
たときに、モータ用主管路17A,17Bを通じてブレ
ーキ解除圧供給管路37に導かれる油圧ポンプ13から
の圧油に絞り作用を与え、当該圧油の流量または圧力を
調整するものである。
【0051】39はアーム用駆動回路31側に設けられ
た別のブレーキ解除圧供給手段(ブレーキ解除手段)を
構成する作業装置側のブレーキ解除圧供給管路で、該ブ
レーキ解除圧供給管路39は、シャトル弁36の流出口
とシャトル弁41の他方の流入口との間を接続してい
る。
【0052】40は一端側が駐車ブレーキ24のブレー
キ解除室24Bに接続されたブレーキ管路を示し、該ブ
レーキ管路40の他端側にはシャトル弁41が設けられ
ている。
【0053】41はブレーキ管路40の他端側に設けら
れた高圧選択手段としてのシャトル弁を示し、該シャト
ル弁41の一方の流入口にはブレーキ解除圧供給管路3
7が接続され、他方の流入口にはブレーキ解除圧供給管
路39が接続されている。そして、シャトル弁41は、
ブレーキ解除圧供給管路37を通じて供給される油圧モ
ータ駆動回路11からの圧油と、ブレーキ解除圧供給管
路39を通じて供給されるアーム用駆動回路31からの
パイロット圧のうち、高圧側をブレーキ解除圧としてブ
レーキ管路40に導き、当該ブレーキ解除圧を駐車ブレ
ーキ24のブレーキ解除室24Bに供給させる構成とな
っている。
【0054】本実施の形態による駐車ブレーキ制御装置
は上述の如き構成を有するもので、まず、下部走行体1
の走行時には、操作弁19を操作することにより、方向
制御弁18が中立位置(イ)から切換位置(ロ)または
(ハ)に切換えられ、油圧ポンプ13からの圧油が、モ
ータ用主管路17A,17Bを通じて油圧モータ12に
給排される。
【0055】このとき、油圧モータ12に給排される圧
油の一部が、カウンタバランス弁22を介してブレーキ
解除圧供給管路37に供給され、シャトル弁41は、高
圧側であるブレーキ解除圧供給管路37をブレーキ管路
40に接続する。これにより、油圧モータ駆動回路11
からの圧油がブレーキ解除圧として駐車ブレーキ24の
ブレーキ解除室24Bに供給され、駐車ブレーキ24は
油圧モータ12に対する制動力を解除する。これによ
り、油圧モータ12が回転駆動され、車両を走行駆動す
る。
【0056】また、車両を停止させるときには、操作弁
19に対する操作を停止して方向制御弁18を中立位置
(イ)に復帰させ、油圧ポンプ13から油圧モータ12
への圧油の給排を停止する。
【0057】このとき、駐車ブレーキ24のブレーキ解
除室24B内の圧油は、ブレーキ管路40、ブレーキ解
除圧供給管路37を通じてタンク14に排出され、駐車
ブレーキ24が、ブレーキばね24Eによって油圧モー
タ12に対して制動力を付与することにより、油圧モー
タ12が停止状態に保持されると共に、車両を駐停車状
態に保つ。
【0058】次に、車両を停止させた状態でアームシリ
ンダ9A等を作動させ、作業装置3により水平掘削作業
を行う場合には、操作弁34を操作することにより、パ
イロット管路35Aまたは35Bを通じて方向制御弁3
3にパイロット圧を供給し、方向制御弁33を中立位置
(イ)から切換位置(ロ)または(ハ)に切換える。
【0059】これにより、油圧ポンプ13からの圧油が
シリンダ用主管路32A,32Bを通じてアームシリン
ダ9Aに給排され、アームシリンダ9Aが伸縮動作を行
う。そして、シャトル弁36は、各パイロット管路35
A,35Bのうち高圧側をブレーキ解除圧供給管路39
に接続する。
【0060】このとき、ブレーキ解除圧供給管路37
は、中立位置(イ)に復帰したカウンタバランス弁22
を介してタンク14に接続されているから、シャトル弁
41は、高圧側となるブレーキ解除圧供給管路39をブ
レーキ管路40に接続する。これにより、方向制御弁3
3に供給されるパイロット圧がブレーキ解除圧として駐
車ブレーキ24のブレーキ解除室24Bに供給され、油
圧モータ12に対する駐車ブレーキ24の制動力を解除
することができる。
【0061】この結果、図4に示すように、車両を停止
させた状態で、アーム9がローダバケット10を矢印A
方向に移動させつつ該ローダバケット10によって水平
掘削を行うときに、下部走行体1等に水平方向の掘削反
力が作用したとしても、油圧モータ12に対する駐車ブ
レーキ24の制動力が解除されているから、駐車ブレー
キ24に対して大きな負荷が作用するのを確実に防止で
き、該駐車ブレーキ24を保護することができる。
【0062】しかも、駐車ブレーキ24による制動力が
解除された油圧モータ12は、掘削反力によって回転さ
れるときに油圧モータ駆動回路11に設けられたオーバ
ロードリリーフ弁23A,23B等の油圧ブレーキ弁に
よって制動されるから、この油圧ブレーキ弁による制動
力によって掘削反力を吸収することができる。
【0063】そして、掘削作業を停止するときには、方
向制御弁33に対するパイロット圧の供給を停止して該
方向制御弁33を中立位置(イ)に復帰させる。これに
より、駐車ブレーキ24のブレーキ解除室24B内の圧
油が、ブレーキ管路40、ブレーキ解除圧供給管路3
9、パイロット管路35A,35B等を通じてタンク1
4に排出される。この結果、駐車ブレーキ24が油圧モ
ータ12に対して制動力を付与し、車両を確実に停止さ
せておくことができる。
【0064】上述した如く本実施の形態によれば、作業
装置3によって土砂等の掘削作業を行うため、方向制御
弁33にパイロット圧を供給してアームシリンダ9Aを
作動させると、このパイロット圧がブレーキ解除圧とし
てブレーキ解除圧供給管路39、ブレーキ管路40等を
通じて駐車ブレーキ24に供給されるから、油圧モータ
12が停止状態にあっても該油圧モータ12に対する駐
車ブレーキ24の制動力を解除することができる。
【0065】この結果、例えば車両を停止させた状態で
ローダバケット10によって水平掘削作業を行うとき
に、下部走行体1等に作用する掘削反力によって駐車ブ
レーキ24に大きな負荷が作用するのを防止でき、該駐
車ブレーキ24の耐久性、寿命を向上することができ
る。
【0066】また、駐車ブレーキ24による制動力が解
除された油圧モータ12は、掘削反力によって回転され
るときに油圧モータ駆動回路11に設けられたオーバロ
ードリリーフ弁23A,23B等の油圧ブレーキ弁によ
って制動されるから、この油圧ブレーキ弁による制動力
によって掘削反力を効果的に吸収することができる。
【0067】次に、図2は本発明による第2の実施の形
態を示している。なお、本実施の形態では、上述した第
1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0068】図2において、51は本実施の形態に適用
される作業用アクチュエータ駆動回路としてのアーム用
駆動回路を示し、該アーム用駆動回路51は、第1の実
施の形態によるアーム用駆動回路31と同様に、アーム
シリンダ9A、油圧ポンプ13、タンク14、シリンダ
用主管路32A,32B、アームシリンダ9A用の方向
制御弁33等から大略構成されているものの、各シリン
ダ用主管路32A,32B間には、後述のシャトル弁5
2が接続されている。
【0069】52は各シリンダ用主管路32A,32B
間に接続された高圧選択弁としてのシャトル弁を示し、
該シャトル弁52は、各シリンダ用主管路32A,32
Bのうち高圧側を選択し、選択した高圧側の圧油を後述
するブレーキ解除圧供給管路53に導くものである。
【0070】53はアーム用駆動回路51側に設けられ
た別のブレーキ解除圧供給手段(ブレーキ解除手段)を
構成する作業装置側のブレーキ解除圧供給管路で、該ブ
レーキ解除圧供給管路53は、シャトル弁52の流出口
とシャトル弁41の他方の流入口との間を接続してい
る。
【0071】54はブレーキ解除圧供給管路53の途中
に設けられた3ポート2位置の油圧パイロット式の切換
弁で、該切換弁54は、常時は遮断位置(a)に保持さ
れ、ブレーキ解除圧供給管路53のうちシャトル弁52
側の部分を遮断すると共に、シャトル弁41側の部分を
タンク14に接続する。そして、切換弁54は、油圧パ
イロット部にシャトル弁36を介してパイロット管路3
5Aまたは35Bからのパイロット圧が供給されたとき
に、ブレーキ解除圧供給管路53をシャトル弁52,4
1間で連通させる連通位置(b)に切換えられる。
【0072】従って、方向制御弁33にパイロット圧が
供給されると、このパイロット圧によって切換弁54が
連通位置(b)に切換えられ、各シリンダ用主管路32
A,32Bを通じてアームシリンダ9Aに給排される圧
油のうち高圧側の圧油がブレーキ解除圧供給管路53を
介してシャトル弁41側に導かれる。そして、シャトル
弁41がブレーキ解除圧供給管路53をブレーキ管路4
0に接続することにより、各シリンダ用主管路32A,
32Bのうち高圧側の圧油がブレーキ解除圧として駐車
ブレーキ24のブレーキ解除室24Bに供給される構成
となっている。
【0073】本実施の形態による駐車ブレーキ制御装置
は上述の如き構成を有するもので、車両の走行時におい
て、油圧モータ駆動回路11からの圧油がブレーキ解除
圧として駐車ブレーキ24に供給されることにより、油
圧モータ12に対する駐車ブレーキ24の制動力を解除
する動作については、上述した第1の実施の形態と同様
である。
【0074】次に、車両を停止させた状態で、例えばア
ームシリンダ9A等を作動させ作業装置3によって水平
掘削作業を行う場合には、操作弁34を操作して方向制
御弁33にパイロット圧を供給することにより、方向制
御弁33を中立位置(イ)から切換位置(ロ)または
(ハ)に切換え、油圧ポンプ13からの圧油を各シリン
ダ用主管路32A,32Bを通じてアームシリンダ9A
に給排させる。
【0075】そして、方向制御弁33に供給されるパイ
ロット圧の一部が、シャトル弁36を介して切換弁54
に供給され、該切換弁54が遮断位置(a)から連通位
置(b)に切換えられることにより、シャトル弁52,
41間でブレーキ解除圧供給管路53が連通し、シャト
ル弁52によって選択された各シリンダ用主管路32
A,32Bのうち高圧側の圧油が、作業側のブレーキ解
除圧供給管路53を介してシャトル弁41側に導かれ
る。
【0076】このとき、走行側のブレーキ解除圧供給管
路37は、中立位置(イ)に復帰したカウンタバランス
弁22を介してタンク14に接続されているから、シャ
トル弁41は、高圧側となる作業側のブレーキ解除圧供
給管路53をブレーキ管路40に接続する。この結果、
各シリンダ用主管路32A,32Bのうち高圧側の圧油
がブレーキ解除圧として駐車ブレーキ24のブレーキ解
除室24Bに供給され、油圧モータ12に対する駐車ブ
レーキ24の制動力を解除することができる。かくし
て、本実施の形態においても、車両を停止させた状態で
水平掘削作業を行うときに、下部走行体1等に水平方向
の掘削反力が作用したとしても、駐車ブレーキ24に対
して過大な負荷が作用するのを確実に防止でき、該駐車
ブレーキ24の耐久性、寿命を向上することができる。
【0077】また、駐車ブレーキ24による制動力が解
除された油圧モータ12が、掘削反力によって回転され
るときに油圧モータ駆動回路11に設けられた油圧ブレ
ーキ弁によって制動されることにより、この油圧ブレー
キ弁による制動力によって掘削反力を効果的に吸収する
ことができる。
【0078】そして、掘削作業を停止するため、方向制
御弁33に対するパイロット圧の供給を停止して該方向
制御弁33を中立位置(イ)に復帰させると、切換弁5
4が遮断位置(a)に復帰し、ブレーキ解除圧供給管路
53がタンク14に接続される。これにより、駐車ブレ
ーキ24のブレーキ解除室24B内の圧油が、ブレーキ
管路40,ブレーキ解除圧供給管路53等を通じてタン
ク14に排出され、駐車ブレーキ24がブレーキばね2
4Eにより油圧モータ12に対して制動力を付与し、車
両を駐停車状態に保持しておくことができる。
【0079】なお、前記第2の実施の形態では、アーム
用駆動回路51を構成する各シリンダ用主管路32A,
32Bのうち高圧側を選択するシャトル弁52を、方向
制御弁33とアームシリンダ9Aとの間に位置して各シ
リンダ用主管路32A,32B間に設けた場合を例に挙
げたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば図3
に示す変形例のように、油圧ポンプ13と方向制御弁3
3との間に位置して各シリンダ用主管路32A,32B
間に設ける構成としてもよい。
【0080】また、前記各実施の形態では、アーム用駆
動回路31によって駆動される油圧シリンダとしてアー
ムシリンダ9Aを例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限るものではなく、例えばブームシリンダ8Aを作動
させるブーム用駆動回路、またはバケットシリンダ10
Aを作動させるバケット用駆動回路を作業用アクチュエ
ータ駆動回路として用いてもよい。
【0081】さらに、前記各実施の形態では、車両の走
行時に油圧モータ駆動回路11側から駐車ブレーキ24
に対して、モータ用主管路17A,17Bのうち高圧側
の圧油をブレーキ解除圧として供給する構成を例に挙げ
たが、本発明はこれに限らず、例えば車両の走行時に走
行用の方向制御弁18に供給されるパイロット圧を、ブ
レーキ解除圧として駐車ブレーキ24に供給するように
構成してもよい。
【0082】また、前記各実施の形態では、作業車両と
してローダバケット10を備えた水平掘削型の油圧ショ
ベルを例に挙げたが、本発明はこれに限らず、バックホ
ウ型の油圧ショベルにも適用することができる。
【0083】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、作業用アクチュエータ駆動回路によって作業装置
を作動させるときに、駐車ブレーキをブレーキ解除手段
によって解除する構成としたから、例えば作業車両を停
止させた状態で掘削作業等を行う場合に、駐車ブレーキ
を自動的に解除することができ、掘削反力等が駐車ブレ
ーキに対して大きな負荷となって作用するのを確実に防
止できる。従って、例えば車両が駐停車している状態で
水平掘削作業を行うときに、駐車ブレーキに対して掘削
反力等の負荷が作用するのを防止し、耐久性や寿命を向
上することができる。
【0084】また、請求項2の発明によれば、作業装置
を作動させるための作業用アクチュエータ駆動回路に別
のブレーキ解除圧供給手段を設け、作業装置の作動時に
も駐車ブレーキに向けてブレーキ解除圧を供給する構成
としたから、作業装置による掘削作業時には、油圧モー
タの停止状態にかかわらず確実に駐車ブレーキを解除す
ることができる。従って、例えば作業車両を停止させた
状態で水平掘削作業を行うときに、掘削反力から駐車ブ
レーキを確実に保護することができ、かつ、掘削反力に
よって回転される油圧モータに作用する油圧ブレーキ弁
からの制動力により、掘削反力を効果的に吸収すること
ができる。
【0085】さらに、請求項3の発明によれば、作業用
の方向制御弁にパイロット圧を供給して油圧シリンダを
作動させるときに、別のブレーキ解除圧供給手段により
該パイロット圧をブレーキ解除圧として駐車ブレーキに
供給する構成としたから、油圧モータの停止状態にかか
わらず掘削作業時に駐車ブレーキを確実に解除すること
ができる。
【0086】また、請求項4の発明によれば、作業用の
方向制御弁を切換位置に切換えて油圧シリンダを作動さ
せるときに、油圧源と油圧シリンダとの間を接続する各
シリンダ用油路のうち高圧側の圧油を、別のブレーキ解
除圧供給手段からブレーキ解除圧として駐車ブレーキに
供給する構成としたから、油圧モータの停止状態にかか
わらず掘削作業時に駐車ブレーキを確実に解除すること
ができる。
【0087】さらに、請求項5の発明によれば、走行側
のブレーキ解除圧供給手段と作業側となる別のブレーキ
解除圧供給手段のうち、高圧側のブレーキ解除圧供給手
段からのブレーキ解除圧を選択して駐車ブレーキに導く
高圧選択手段を設ける構成としたから、車両の走行時あ
るいは作業装置による掘削作業時に、高圧側となるブレ
ーキ解除手段から駐車ブレーキに確実にブレーキ解除圧
を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による駐車ブレーキ
制御装置を示す油圧回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による駐車ブレーキ
制御装置を示す油圧回路図である。
【図3】第2の実施の形態の変形例による駐車ブレーキ
制御装置を示す油圧回路図である。
【図4】従来技術による駐車ブレーキ制御装置を備えた
油圧ショベルを示す外観図である。
【図5】従来技術による駐車ブレーキ制御装置を示す油
圧回路図である。
【符号の説明】
1 下部走行体(作業車両) 9A アームシリンダ(油圧シリンダ) 12 油圧モータ 17A,17B モータ用主管路(モータ用油路) 18 方向制御弁(走行用の方向制御弁) 24 駐車ブレーキ 31,51 アーム用駆動回路(作業用アクチュエータ
駆動回路) 32A,32B シリンダ用主管路(シリンダ用油路) 33 方向制御弁(作業用の方向制御弁) 37 ブレーキ解除圧供給管路(ブレーキ解除圧供給手
段) 39,53 ブレーキ解除圧供給管路(ブレーキ解除手
段、別のブレーキ解除圧供給手段) 40 ブレーキ管路 41 シャトル弁(高圧選択手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車両に設けられた走行用の油圧モー
    タと、該油圧モータに設けられ、常時は該油圧モータに
    制動力を与え、少なくとも該油圧モータの作動時に制動
    力を解除するネガティブ型の駐車ブレーキと、前記作業
    車両に設けられた作業装置を作動させるための作業用ア
    クチュエータ駆動回路と、該作業用アクチュエータ駆動
    回路により前記作業装置を作動させるときに、前記駐車
    ブレーキを解除させるブレーキ解除手段とから構成して
    なる作業車両の駐車ブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 作業車両に設けられた走行用の油圧モー
    タと、該油圧モータに設けられ、常時は該油圧モータに
    制動力を与え、ブレーキ解除圧が供給されることにより
    制動力を解除するネガティブ型の駐車ブレーキと、前記
    油圧モータを油圧源に接続する一対のモータ用油路と、
    該各モータ用油路の途中に設けられ、前記油圧源から油
    圧モータに給排する圧油の方向を切換える走行用の方向
    制御弁と、該走行用の方向制御弁が中立位置から切換位
    置に切換えられたときに前記駐車ブレーキにブレーキ解
    除圧を供給するブレーキ解除圧供給手段とからなる作業
    車両の駐車ブレーキ制御装置において、 前記作業車両には作業装置を作動させるための作業用ア
    クチュエータ駆動回路を設け、該作業用アクチュエータ
    駆動回路には、前記作業装置を作動させるときに該作業
    用アクチュエータ駆動回路から前記駐車ブレーキに向け
    てブレーキ解除圧を供給する別のブレーキ解除圧供給手
    段を設けたことを特徴とする作業車両の駐車ブレーキ制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記作業用アクチュエータ駆動回路は、
    前記作業装置を作動させる油圧シリンダと、該油圧シリ
    ンダと油圧源との間を接続する一対のシリンダ用油路
    と、該各シリンダ用油路の途中に設けられ、パイロット
    圧により前記油圧源から前記油圧シリンダに給排する圧
    油の方向を切換える作業用の方向制御弁とからなり、前
    記別のブレーキ解除圧供給手段は、前記作業用の方向制
    御弁に供給されるパイロット圧をブレーキ解除圧として
    前記駐車ブレーキに供給する構成としてなる請求項2に
    記載の作業車両の駐車ブレーキ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記作業用アクチュエータ駆動回路は、
    前記作業装置を作動させる油圧シリンダと、該油圧シリ
    ンダと油圧源との間を接続する一対のシリンダ用油路
    と、該各シリンダ用油路の途中に設けられ、中立位置か
    ら切換位置に切換えられることにより油圧源から前記油
    圧シリンダに給排する圧油の方向を切換える作業用の方
    向制御弁とからなり、前記別のブレーキ解除圧供給手段
    は、前記作業用の方向切換弁が切換位置に切換えられた
    ときに、前記各シリンダ用油路のうち高圧側の圧油をブ
    レーキ解除圧として前記駐車ブレーキに供給する構成と
    してなる請求項3に記載の作業車両の駐車ブレーキ制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記駐車ブレーキにはブレーキ解除圧を
    給排するためブレーキ管路の一端側を接続し、該ブレー
    キ管路の他端側には前記各ブレーキ解除圧供給手段のう
    ち、高圧側のブレーキ解除圧供給手段を選択して該ブレ
    ーキ管路内にブレーキ解除圧を導く高圧選択手段を設け
    る構成としてなる請求項2,3または4に記載の作業車
    両の駐車ブレーキ制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102704526A (zh) * 2012-05-25 2012-10-03 福建省威盛机械发展有限公司 一种以负载为动力源的装载机辅助驻车装置
EP3527443A1 (en) * 2018-02-20 2019-08-21 Dana Motion Systems Italia S.R.L. Hydraulic control system
CN114151541A (zh) * 2021-12-01 2022-03-08 中国第一汽车股份有限公司 一种自动变速器液压控制装置及车辆

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