JPH11138368A - ストラットのアッパシート組付装置 - Google Patents

ストラットのアッパシート組付装置

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JPH11138368A
JPH11138368A JP31044597A JP31044597A JPH11138368A JP H11138368 A JPH11138368 A JP H11138368A JP 31044597 A JP31044597 A JP 31044597A JP 31044597 A JP31044597 A JP 31044597A JP H11138368 A JPH11138368 A JP H11138368A
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strut
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靖志 岡部
Masami Taniguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストラットのアッパシートをロッドの所定位
置に自動的に組付けることができるようなアッパシート
組付装置を提供する。 【解決手段】 ロッド3の軸線方向に昇降可能に設けら
れたベース部材31と、ベース部材31を上下させる昇
降駆動機構と、垂直軸回りに回転自在な中空の回転部材
40と、回転部材40に挿入されかつ回転部材40に対
し軸線方向に移動可能でしかも回転部材40と一体に回
転可能な軸部33と、チャック機構71を備えたチャッ
クユニット34と、チャックユニット34を回転させる
ための回転駆動機構67を備えている。チャック機構7
1は、チャック駆動機構によって、アッパシート4を挟
持するクランプ位置とアッパシート4を開放するアンク
ランプ位置とにわたって駆動される。回転駆動機構67
は、チャックユニット34をロッド3の軸回りに回転さ
せたのち逆回転させて所定の基準位置に止める機能を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の懸架機構
部に使われるストラットのロッドにアッパシートを組付
けるためのアッパシート組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12に例示したように、自動車等の懸
架機構部に使用されるストラット(マクファーソンスト
ラット)1は、ショックアブソーバとして機能する筒状
のストラット本体2と、ストラット本体2から突出する
ロッド3と、ロッド3に組付けたアッパシート4および
マウントインシュレータ5と、懸架ばねとして機能する
コイルばね6などを備えている。コイルばね6は、スト
ラット本体2に設けられたロアシート7と上記アッパシ
ート4との間に、圧縮された状態で設けられている。ス
トラット本体2の下部にナックル取付け用のブラケット
8が設けられ、アッパシート4の下面側にバンプラバー
9が設けられている。
【0003】このようなストラット1を組立てる場合、
コイルばね6を所定ストロークまで圧縮し、その状態を
保持しつつ、アッパシート4やマウントインシュレータ
5などをロッド3に嵌合させたのち、ロッド3のねじ部
3aにナット3bを締付けるといった作業が行われる。
【0004】ストラット1の種類によっては、ロッド3
とアッパシート4との軸回りの相対位置を規制するため
に、図11に示すようにロッド3の一部の側面を面取り
加工するなどして、断面が非円形の異形部3cが形成さ
れることがあり、異形部3cの下端に異形部3cよりも
大径な段部3dが形成されており、アッパシート4はこ
の段部3dに当接する位置まで挿入される。この異形部
3cに嵌合されるアッパシート4のロッド挿通孔4aも
非円形(いわゆる半月状の孔)であり、両者を互いに嵌
合させることにより、ロッド3とアッパシート4の軸回
りの相対位置が規制される。
【0005】また、アッパシート4とロアシート7との
軸回りの相対位置関係が指定されている場合、アッパシ
ート4をロッド3に嵌合させたのち、アッパシート4に
形成されている目印孔4bとロアシート7に形成されて
いる目印孔7aとを、目視によって互いにほぼ一直線上
に揃えるように、アッパシート4とロッド3を一体に軸
回りに手作業で回転させることが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来は、アッパシート
4をロッド3の異形部3cに嵌合させる作業を人手に頼
っているため、ストラット組立作業を全自動化すること
が困難であった。しかも上記のような目視による手作業
に頼らざるをえないため、作業能率が悪いばかりでなく
作業者の熟練度によって組付精度にばらつきが生じるこ
とがあり、好ましくない。
【0007】従ってこの発明の目的は、ロッドに対する
アッパシートの組付けと、アッパシートの軸回り方向の
位置決めを自動化できるようなアッパシート組付装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
の本発明のアッパシート組付装置の構成は、請求項1に
記載した通りである。本発明のアッパシート組付装置に
おいて、チャックユニットに保持されたアッパシートが
ロッドの上方から降下させられ、アッパシートに形成さ
れたロッド挿通孔がロッドに外挿される。この場合、ロ
ッドの異形部に対してロッド挿通孔の軸回り方向の位置
が偶然一致していれば、アッパシートはそのままロッド
の異形部に嵌合し、異形部の下方の段部に当接する位置
まで下がる。
【0009】しかし通常はロッドの異形部とロッド挿通
孔の軸回り方向の位置が互いにずれているから、チャッ
クユニットが降下したときにロッド挿通孔の縁がロッド
の異形部の上端に引っ掛かってしまい、アッパシートは
それ以上降下することができない。しかし本装置では、
回転駆動機構によってチャックユニットがロッドの軸回
りに360°以上回転させられ、この回転の途中におい
てロッドの異形部の軸回り方向の位置とロッド挿通孔の
軸回り方向の位置とが一致した時点で、ロッド挿通孔が
ロッドの異形部に嵌合し、アッパシートが異形部の下方
の段部に当接する位置まで下がる。こうしてチャックユ
ニットが一方向に所定量回転したのち、チャックユニッ
トが逆方向に同じ量だけ回転することにより、アッパシ
ートとロッドが一体となって所定の軸回り方向の基準位
置に戻され、予め所定位置を向いた状態でセットされて
いるロアシートとの相対位置関係が保たれる。
【0010】請求項2に記載されたチャックユニットは
フローティング手段を備えており、回転部材に対して軸
部が水平方向にある程度相対移動可能な状態で両者が係
合している。このため、ロッドの異形部にアッパシート
のロッド挿通孔が嵌合する際に、ロッドの中心線と回転
部材の中心線が互いに芯ずれを生じていても、ロッド挿
通孔がロッドの異形部に向ってスムーズに移動できる。
【0011】上記チャックユニットの好ましい形態とし
て、アッパシートを保持可能な形状の複数のクランプ部
材と、これらクランプ部材をクランプ位置に向って付勢
するクランプ用のばねと、上記クランプ部材をアンクラ
ンプ位置に向って駆動可能な駆動部材とを具備するとよ
い。さらに上記軸部の好ましい形態として、上記回転部
材に挿入されてこの回転部材と一体に回転しかつ上記回
転部材に対して軸線方向に移動自在な中空の軸と、この
軸に挿入されかつ軸線方向に移動自在でかつ上記駆動部
材を上記アンクランプ位置の方向に作動させることので
きる可動シャフトを具備しているとよい。その場合、上
記可動シャフトを上方から押圧して押し下げることによ
り、上記クランプ用ばねの弾力に抗してクランプ部材を
アンクランプ位置に移動させることができる。可動シャ
フトの押圧を解除すれば、上記クランプ用ばねの弾力に
よって、クランプ部材を自動的にクランプ位置に復帰さ
せることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の一実施形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1に示したアッパシ
ート組付装置10は、ストラット1のロッド3の異形部
3cにアッパシート4のロッド挿通孔4aを嵌合させる
機能を有する。このアッパシート組付装置10は、工場
内のフロア等に設置される固定側の基体11と、基体1
1に設けられた上下方向に沿うガイドレール等のガイド
部材12と、このガイド部材12に沿って上下方向に移
動可能な昇降体13などを備えている。
【0013】昇降体13は、流体シリンダ等を用いた昇
降駆動用のアクチュエータ14によって、所定のストロ
ークで上下させることができるようになっている。この
昇降体13とアクチュエータ14は、後述するベース部
材31を昇降駆動するための昇降駆動機構15を構成す
る。
【0014】昇降体13の上部に、水平方向に延びるガ
イドレール等のガイド部材20と、ガイド部材20に沿
って水平方向に移動可能なスライドフレーム21と、ス
ライドフレーム21を水平方向に駆動するための流体シ
リンダ等の前進後退用アクチュエータ22が設けられて
いる。
【0015】スライドフレーム21に設けられたサブフ
レーム23にベース部材31が設けられている。図2に
示されるように、ベース部材31にベアリング32が設
けられており、このベアリング32によって、軸部33
が上下方向の軸線回りに回転自在に支持されている。軸
部33の下部側にチャックユニット34が設けられてい
る。さらに詳しくは、軸部33は、ベアリング32の内
輪に装着された中空の回転部材40の内側に挿入されて
いる。回転部材40の外周部にギヤ部41が設けられて
いる。
【0016】上記軸部33は、回転部材40を上下方向
に移動自在に挿通する中空の軸42と、この軸42の内
側を上下方向に移動自在に挿通する可動シャフト43な
どからなる。可動シャフト43の上端43aは軸42の
上端開口部から上方に突出している。
【0017】図5に示されるように、回転部材40の内
部には軸42を挿通させるための非円形(例えばほぼ角
形)の断面の中空孔45が形成されている。一方、軸4
2の断面の外周形状は、上記中空孔45の内面と対応し
た非円形(例えばほぼ角形)に形成されている。しかも
中空孔45の内面の幅W1 は、軸42の外面の幅W2よ
りも、例えば0.5〜1mm程度大きくしてある。
【0018】こうすることにより、回転部材40の内面
と軸42の外面との間に全周にわたって僅かな隙間Gが
確保され、軸42は回転部材40に対して上記隙間Gに
相当する距離だけ水平方向に相対移動することができ
る。すなわち、回転部材40の中空孔45と、軸42
と、隙間Gなどは、回転部材40に対してチャックユニ
ット34が水平方向にある程度移動することを許容する
ためのフローティング手段46を構成する。
【0019】軸42は、回転部材40に対して軸線方向
(上下方向)に移動自在である。すなわちこの軸42
は、ベース部材31に対して、図6に示す上昇位置と、
図7に示す下降位置とにわたって移動することができ
る。軸42の上部にカラー50がナット51によって取
付けられている。カラー50はばね座52を有してお
り、ばね座52の下面と回転部材40の上端面との間
に、圧縮コイルばねからなるバランスばね53が設けら
れている。
【0020】このバランスばね53は、軸部33を押上
げる方向、すなわちチャックユニット34の自重をある
程度打ち消す方向の反発荷重を生じるものである。ベー
ス部材31には軸部33が上記下降位置(図7)まで降
下したことを検出するためのセンサ54が設けられてい
る。
【0021】図4,図5および図6に示すように、ギヤ
部41は駆動ギヤ60に噛み合っている。駆動ギヤ60
は軸61の一端側に取付けられている。軸61の他端側
にピニオン62が固定されている。ピニオン62にラッ
ク63が噛み合っている。ラック63は、流体シリンダ
等のアクチュエータ64によって、図4において左右方
向に駆動できるようになっている。
【0022】ラック63の一端63aは、図4に示す第
1の位置P1 から左方向にストロークS分だけ移動して
第2の位置P2 に達することができる。このラック63
の移動に伴って、ピニオン62と駆動ギヤ60を介し
て、ギヤ部41すなわち回転部材40が軸回りに少なく
とも360°回転するようになっている。ラック63の
近傍には、ラック63が上記第1の位置P1 にあること
を検出するための第1のセンサ65と、ラック63が第
2の位置P2 まで移動したことを検出するための第2の
センサ66が設けられている。
【0023】これらのラック63やアクチュエータ6
4、ピニオン62およびギヤ部41などは、チャックユ
ニット34を360°以上の角度で正逆回転させるため
の回転駆動機構67を構成する。
【0024】軸42の下端側に設けられたチャックユニ
ット34は、中空のハウジング70を備えている。ハウ
ジング70の下部にチャック機構71が設けられてい
る。図8に示すようにチャック機構71は、ハウジング
70の軸回りに等間隔で複数箇所(例えば3箇所)に配
置されたクランプ部材72を有している。これらのクラ
ンプ部材72は、ハウジング70に形成された径方向の
ガイド溝73に沿って、互いに開閉し合う方向に移動で
きるようになっている。
【0025】上記クランプ部材72は、図2において左
右方向に移動可能である。これらのクランプ部材72
は、軸74を中心に回動可能なL形リンク75の一端側
と係合している。L形リンク75の他端側は駆動部材7
6の溝77に係合しており、駆動部材76が図2に示す
ように降下したときにクランプ部材72が開く方向(ア
ンクランプ位置)に移動し、駆動部材76が図3に示す
ように所定位置まで上昇したときにクランプ部材72が
閉じる方向(クランプ位置)に移動するようになってい
る。クランプ部材72の先端78は、アッパシート4と
一体の座金部4cを側面方向から挾持できるようにくさ
び状に尖った形状につくられている。
【0026】駆動部材76は可動シャフト43の下端に
設けられており、可動シャフト43と一体に上下方向に
移動する。駆動部材76はハウジング70の内部に収容
されたクランプ用ばねの一例としての圧縮コイルばね8
0によって、上昇する方向、すなわちクランプ部材72
を上記クランプ位置まで駆動する方向に付勢されてい
る。
【0027】可動シャフト43は、チャック駆動機構8
1によって押し下げることができるようになっている。
このチャック駆動機構81は、上下方向に回動可能に設
けられた押圧部材82と、押圧部材82を駆動するため
の流体シリンダ等のアクチュエータ83と、前述のクラ
ンプ用ばね80などを備えて構成されている。押圧部材
82の一端82aは可動シャフト43の上端に対向し、
押圧部材82の他端82bはアクチュエータ83のロッ
ド出力端84に接続されている。押圧部材82の長手方
向中間部はリンク85を介してベース部材31に揺動自
在に支持されている。
【0028】従ってアクチュエータ83のロッド出力端
84が図2に示されるように伸び側に上昇したときに、
押圧部材82の一端82aが降下することによって可動
シャフト43と駆動部材76が押し下げられ、これによ
り、クランプ部材72が前述のアンクランプ位置まで移
動する。これとは逆に、アクチュエータ83のロッド出
力端84が図3に示すように縮み側に移動すると、押圧
部材82の一端82aが上昇し、押圧部材82が可動シ
ャフト43の上端43aから離れるため、駆動部材76
と可動シャフト43がばね80の反発荷重によって押上
げられることになり、クランプ部材72が前述のクラン
プ方向に移動する。
【0029】駆動部材76の内側に円筒状のアシスト部
材90が上下方向に移動自在に設けられている。アシス
ト部材90の下端部は駆動部材76の下面から下方に突
出している。アシスト部材90はばね91によって下方
に付勢され、ストッパ92によって規制される位置まで
下がることができるようになっている。
【0030】アッパシート4は、ロッド3に組付ける前
に、図9に示される仮置き台95にほぼ水平な姿勢で載
置される。仮置き台95は、例えばターンテーブル等の
移送用の部材に設けられたボディ96と、ボディ96の
中心位置に設けられたセンタリング部材97などを有し
ている。センタリング部材97にアッパシート4のロッ
ド挿通孔4aが嵌合させられる。また、アッパシート4
を軸回り方向の所定位置に保持するための位置決め手段
として、アッパシート4の目印孔4bに係合可能なスプ
リングプランジャ98が設けられている。
【0031】次に、上記構成のアッパシート組付装置1
0の作用について説明する。アッパシート4を組付ける
前のストラット本体2は、例えばターンテーブル等の移
送用の部材に設けられたストラット支持装置(図示せ
ず)によって、図1に示すように垂直な姿勢で保持され
た状態で、アッパシート組付ステージに搬送されてく
る。ロッド3は予めロッド引出し装置(図示せず)によ
ってストラット本体2から伸び側いっぱいに引き出され
ている。バンプラバー9はストラット本体2の上端面2
aに押付けられた状態となっている。
【0032】この実施形態の場合、バンプラバー9の内
径はロッド3の外径よりも十分に小さく、いわゆる「締
まり勝手」になっており、バンプラバー9とロッド3と
の間の摩擦を比較的大きく設定しているため、ロッド3
が自重によって下がってしまうことが回避され、かつロ
ッド3の軸回り方向の回転に対して適度な摩擦抵抗を与
えることができる。なお、ロッド3の中間部分を適宜の
ロッドクランプによって挾持するようにしてもよい。
【0033】上記ターンテーブル等の回転に伴い、仮置
き台95(図9に示す)がチャック機構71の真下に位
置した時点でターンテーブルの回転が停止する。図2に
示すように、押圧部材82によって可動シャフト43が
押し下げられており、クランプ部材72が開いている。
仮置き台95には、予めロボットあるいは手作業によっ
て、アッパシート4が軸回りの所定位置を向いた姿勢で
乗せられている。
【0034】上記の状態で、昇降用アクチュエータ14
(図1に示す)によって昇降体13が所定量降下するこ
とにより、チャックユニット34が所定量降下すると、
アッパシート4の座金部4cの両側にクランプ部材72
が位置する。そののち、図3に示すようにアクチュエー
タ83のロッド出力端84が縮み側に駆動されると、ば
ね80の反発荷重によって駆動部材76が上昇すること
により、リンク75を介してクランプ部材72が閉じる
方向に移動する。こうして、チャック機構71によって
アッパシート4の座金部4cが保持される。
【0035】次いで、昇降用アクチュエータ14によっ
て昇降体13が所定量上昇し、これに伴ってチャックユ
ニット34が所定量上昇することにより、チャック機構
71に保持されているアッパシート4も上昇する。さら
に、前進後退用アクチュエータ22によって、スライド
フレーム21が前進することにより、チャックユニット
34が図1に2点鎖線で示す前進位置Fまで移動する。
【0036】これにより、チャック機構71に保持され
ているアッパシート4がロッド3の真上に位置する。そ
ののち、昇降用アクチュエータ14によって昇降体13
が降下させられ、チャックユニット34が所定高さまで
降下することにより、図6に示すようにロッド3の上端
側からアッパシート4のロッド挿通孔4aが嵌合させら
れる。
【0037】上記のようにチャックユニット34が所定
高さまで降下したとき、ロッド3の異形部3cの軸回り
方向の位置と、アッパシート4のロッド挿通孔4aの軸
回り方向の位置とが偶然一致していれば、アッパシート
4は、チャックユニット34の自重によってバランスば
ね53を圧縮しながらロッド3の段部3dのところまで
落ちて止まるとともに、アッパシート4が所定位置まで
挿入されたことがセンサ54によって検知される。
【0038】しかし通常は、図10(A)に示すように
ロッド3の異形部3cの軸回り方向の位置と、ロッド挿
通孔4aの軸回り方向の位置とが一致していない。この
場合はロッド挿通孔4aの縁がロッド3の異形部3cの
上端に引っ掛かるため、アッパシート4は異形部3cに
嵌合することができない。従って、図6に示すようにベ
ース部材31が下がってもチャックユニット34は相対
的に上昇したままとなる。
【0039】そこで、回転駆動用アクチュエータ64に
よってラック63が第1の位置P1(図4に示す)から
第2の位置P2 の方向にストロークS分、駆動される。
ラック63が第2の位置P2 に向って移動すると、ピニ
オン62と駆動ギヤ60を介してギヤ部41が回転す
る。このため、回転部材40が第1の方向に回転すると
ともに、回転部材40の中空孔(角孔)45を通ってい
る角柱状の軸42が可動シャフト43と一体に第1の方
向に回転する。
【0040】上記のようにラック63が第1の位置P1
から第2の位置P2 まで移動する間に、軸部33が36
0°以上回転するため、チャックユニット34も360
°以上回転する。そしてその回転の途中で、図10
(B)に示すようにロッド3の異形部3cの軸回り方向
の位置と、ロッド挿通孔4aの軸回り方向の位置とが一
致するから、両者が一致した時点で、アッパシート4が
チャックユニット34の自重によってバランスばね53
を圧縮しつつロッド3の段部3dのところまで下がる。
【0041】ロッド3のねじ部3aと異形部3cとの間
にはテーパ状の傾斜面3eが形成されているから、異形
部3cの軸回り方向の位置とロッド挿通孔4aの軸回り
方向の位置とが互いに合致したときに、アッパシート4
は、ロッド挿通孔4aの縁がねじ部3aと異形部3cと
の間に引っ掛かることなく円滑に異形部3cに嵌合する
ことができる。
【0042】こうしてアッパシート4が異形部3cの下
端側の段部3dまで下がると、チャックユニット34も
同じ量だけ下がるため、センサ54が作動することによ
りアッパシート4が所定位置に挿入されたことが検知さ
れる。ラック63は無条件に第2の位置P2 まで移動す
るため、チャックユニット34は第1の方向に所定位置
まで回転する。そののち、アクチュエータ64が逆方向
に作動し、ラック63が第1の位置P1 の方向に戻るこ
とにより、チャックユニット34が逆方向(第2の方
向)に正転時と同じ角度だけ回転して元の位置に戻る。
こうして、図10(C)に示すようにロッド3とアッパ
シート4が一体となって基準位置Pに戻されるため、予
め軸回りの所定方向を向いてセットされているロアシー
ト7との軸回りの相対位置関係が保たれる。
【0043】そののち、図2に示すように、アンクラン
プ用のアクチュエータ83のロッド出力端84が伸び側
に作動し、押圧部材82によって可動シャフト43が押
し下げられる。このとき、軸42の高さは変わらない。
こうすることにより、ハウジング70に対して駆動部材
76が相対的に降下し、リンク75を介してクランプ部
材72がアンクランプ方向に移動することによって、ア
ッパシート4がチャック機構71から開放される。
【0044】そののち昇降用アクチュエータ14によっ
てチャックユニット34が上昇し、アッパシート4がロ
ッド3側に残る。なお、チャックユニット34が上昇す
る際にアシスト部材90がばね91の弾力によってアッ
パシート4の座金部4cを上から少し押すため、アッパ
シート4をロッド3の異形部3cに確実に残すことがで
きる。以上説明した一連の行程を経て、チャックユニッ
ト34が初期位置に戻り、アッパシート4をロッド3に
組付ける作業の1サイクル分が終了する。
【0045】なおこの発明を実施するに当たって、ベー
ス部材31や軸部33、チャックユニット34、回転部
材40、回転駆動機構67、アクチュエータ14,6
4,83などをはじめとして、発明を構成する各要素を
種々に変形して実施できることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明のアッパシー
ト組付装置によれば、ロッドの異形部にアッパシートの
ロッド挿通孔を自動的に挿入することができ、かつ、ロ
ッドとアッパシートを軸回りの所定位置にセッティング
でき、手作業による諸問題を解決することができる。
【0047】そして請求項2に記載したフローティング
手段を備えた構成によれば、ロッドの中心線に対してチ
ャックユニット側の中心線が多少ずれていても、ロッド
の異形部にアッパシートのロッド挿通孔を円滑に挿入す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すアッパシート組付
装置の正面図。
【図2】 図1中のII−II線に沿う断面図。
【図3】 図2に示されたチャックユニットの作動態様
を示す断面図。
【図4】 図1に示されたアッパシート組付装置の一部
の平面図。
【図5】 図1に示されたアッパシート組付装置におけ
る回転駆動機構の一部の断面図。
【図6】 図4中のVI−VIに沿う断面図。
【図7】 図6に示されたチャックユニットの作動態様
を示す断面図。
【図8】 図1に示されたアッパシート組付装置のチャ
ック機構の底面図。
【図9】 アッパシート用の仮置き台を示す断面図。
【図10】 ロッドとアッパシートの位置関係を示す平
面図。
【図11】 ロッドとアッパシートの一部を示す斜視
図。
【図12】 ストラットを一部断面で示す側面図。
【符号の説明】
3…ロッド 3c…異形部 4…アッパシート 4a…ロッド挿通孔 10…アッパシート組付装置 15…昇降駆動機構 31…ベース部材 33…軸部 34…チャックユニット 40…回転部材 46…フローティング手段 67…回転駆動機構 71…チャック機構 72…クランプ部材 80…クランプ用ばね 81…チャック駆動機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストラットの一部をなし断面が異形の異形
    部を有するロッドと、同じく該ストラットを構成し該ロ
    ッドと嵌合するためのロッド挿通孔が形成されたアッパ
    シートとを組付けるアッパシート組付装置であって、 上記ロッドに対し軸線方向に昇降可能なベース部材と、 上記ベース部材を昇降駆動する昇降駆動機構と、 上記ベース部材に上下方向の軸回りに回転自在に設けら
    れた回転部材と、 上記回転部材に設けられ該回転部材に対し軸線方向に移
    動可能でかつ該回転部材と一体で軸回りに回転可能な軸
    部と、 上記軸部に設けられ上記アッパシートを挟持もしくは開
    放可能なクランプ部材を有するチャックユニットと、 上記クランプ部材を駆動するチャック駆動機構と、 上記回転部材を回転させることにより上記軸部と一体に
    上記チャックユニットを軸回りに一方向に回転させたの
    ち逆回転させて所定位置に停止させる回転駆動機構と、 を具備したことを特徴とするストラットのアッパシート
    組付装置。
  2. 【請求項2】上記回転部材の内面と上記軸部の外面との
    間に上記軸部が水平方向に移動することを許容する隙間
    を設けることにより、上記チャックユニットとロッドと
    の互いの芯ずれを吸収するフローティング手段を構成し
    たことを特徴とする請求項1記載のアッパシート組付装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100999629B1 (ko) 2008-08-04 2010-12-08 현대자동차주식회사 차체 부상 방지장치
FR3006928A1 (fr) * 2013-06-18 2014-12-19 Peugeot Citroen Automobiles Sa Appareil et procede de vissage automatique d'un œil de fixation sur une tige d'un amortisseur

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