JPH11138178A - 硬水化貯水容器 - Google Patents

硬水化貯水容器

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JPH11138178A
JPH11138178A JP30758097A JP30758097A JPH11138178A JP H11138178 A JPH11138178 A JP H11138178A JP 30758097 A JP30758097 A JP 30758097A JP 30758097 A JP30758097 A JP 30758097A JP H11138178 A JPH11138178 A JP H11138178A
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JP
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water
hardening
hardness
water storage
hardened
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JP30758097A
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English (en)
Inventor
Kohei Imai
高平 今井
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用途に応じた硬度の水をその都度自在に得て
使い分けられるようにする。 【構成】 硬水化する硬度を選択し設定する設定手段4
5と、設定された硬度に応じた時間だけ硬水化手段6を
働かせる制御手段202を設け、各種硬度の水を自在に
得られるようにして、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬水化貯水容器に関
し、詳しくは貯水に併せ、貯水を硬水化して飲料水とし
て供給できるようにする硬水化貯水容器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の硬水化貯水容器は、貯水中に硬水
化材を常時浸漬させておいて硬水化を図るものや、貯水
を一定時間循環させながら硬水化材に繰り返し接触させ
て硬水化を図るものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、硬水化した
水は種々の用途に用いられ、用途によって、あるいは好
みによって、適正な硬度が異なる。例えば、飲み水とし
ては30〜50程度の硬度がおいしく飲みやすいとされ
ている。しかし、体にミネラル分を補給する目的では5
0〜100程度の硬度が必要であるとされている。ま
た、便秘を直すとしった治療には100を越える硬度で
あるのが効果的とされている。アルコール飲料の水割り
には高い硬度が適するが、和食の煮物やお茶などには硬
度が高いとミネラル分の影響で変色するので好ましくな
いとされている。洋食でエビ、カニ、貝類を茹でたりす
る際には、ミネラル分が多いほどアクを取りやすいとさ
れる。
【0004】しかし、従来の浸漬方式のものでは、貯水
してから時間が経過するにつれて硬水化が進むので、貯
水してからそれを使用するときまでの時間経過の差によ
って硬度が一定しない。また、循環方式のものでは、循
環時間が一定していて、1回の処理により同じ硬度の水
しか得られない。このため、前記のような用途に応じた
硬度の水を得て自在に使い分けるには、従来の硬水化貯
水容器は向かない。
【0005】本発明の目的は、用途に応じた硬度の水を
必要の都度自在に得て使い分けられる硬水化貯水容器を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の硬水化
貯水容器は、上記のような目的を達成するために、貯水
容器と、この貯水容器内の水を硬水化材と接触させて硬
水化する硬水化手段とを備え、硬水化する硬度を選択し
設定する設定手段と、設定された硬度に応じた時間だけ
硬水化手段を働かせる制御手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0007】このような構成では、貯水容器での貯水は
硬水化手段の働きによって硬水化でき、特に、硬水化手
段は、選択設定された硬度に応じた時間だけ制御手段に
よって働かされて、貯水をその働かされた時間に見合う
硬度に硬水化するので、どのような用途、あるいは好み
にも合う各種硬度の水が選択操作によって自在に得られ
る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明に加
え、さらに、制御手段が、貯水量に応じて硬水化手段を
働かせる時間を調節するものであり、貯水量が一定でな
かっても、設定した通りの硬度に硬水化された水が得ら
れる。
【0009】請求項3の発明の硬水化貯水容器は、貯水
容器と、この貯水容器内の水を硬水化材と一定時間接触
させて硬水化する硬水化手段とを備え、硬水化する硬度
を選択し設定する設定手段と、設定された硬度を得る適
正水量を表示する水量表示手段とを設けたことを特徴と
している。
【0010】このような構成では、硬水化手段が一定時
間働くだけであるが、選択設定された硬度を得る適正水
量が表示されるので、この表示された量の水を貯水して
硬水化手段による一定時間の硬水化処理を行うと、各種
用途や好みに合った硬度の水が自在に得られる。
【0011】請求項1〜3の発明のいずれか1つにおい
て、硬水化手段は、請求項4の発明のように、貯水を循
環させて硬水化材に繰り返し接触させて硬水化するもの
であってもよいし、請求項5の発明のように、貯水に硬
水化材を浸漬させて硬水化するものであってもよい。
【0012】上記各場合において、請求項6の発明のよ
うに貯水を外部に吐出する吐出手段を備えたものである
のが好適であり、これに加えて、請求項7の発明のよう
に、吐出手段によって吐出される水を浄水材により浄水
する浄水手段を備えたものであると、吐出を利用して浄
水し水を使用することができ、さらに好適である。
【0013】上記各場合において、硬度の設定は請求項
8の発明のように、用途の指定によって行うち、硬度を
特に意識せずに用途に合った硬度に水が得られるので便
利である。
【0014】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面で明らかにされる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の硬水化貯水容器の
幾つかの実施の形態につきその実施例とともに具体的に
説明する。
【0016】(実施の形態1)本実施の形態1は貯水し
た水を循環させて硬水化を行う硬水化貯水容器の場合で
あり、図1〜図4に示すように、水を貯水する内容器1
と、水を硬水化する硬水化材2を収容する硬水化容器3
と、硬水化容器3を経た水を濾過する濾過材11を収容
する浄水器4とを1つの器体5内に設け、第1の電動ポ
ンプ6により内容器1内の水を硬水化容器3に供給し硬
水化容器3を経た水を内容器1内に戻して循環させる硬
水化循環路7と、第2の電動ポンプ8により内容器1内
の水を浄水器4に供給した後浄水器4から出た水を器体
5外に吐出する浄水吐出路9とを備えている。
【0017】これに加え硬水化循環路7を利用した水の
循環経路の少なくとも一か所に、循環する水を空気に触
れさせる瀑気手段101を設けるが、1つの実施例とし
ては図1〜図3に示すように、硬水化循環路7の硬水化
容器3から内容器1に水を戻す復路パイプ7bの戻し口
7cを、内容器1内の上部空間100にした向きに開口
させたものとしている。しかし、上向きに開口させて空
気中への飛散度を高め瀑気効果を向上することもでき
る。硬水化容器3は、これに通される水をミネラル分の
溶出によってミネラル化するものとしてある。
【0018】硬水化容器3は内容器1外に位置するが、
第1の電動ポンプ6、硬水化容器3、および硬水化循環
路7を備えた硬水化手段200を、第1の電動ポンプ6
の駆動にて働かせることにより、内容器1内の水が硬水
化容器3内の硬水化材2を繰り返し通るように循環させ
られるので、内容器1内の水の全量につき硬水化、実施
例ではミネラル化を図って内容器1に貯水することがで
きる。同時に、硬水化のために循環される水は、この循
環の循環経路の途中に設けられた瀑気手段101を繰り
返し通過することによって、繰り返し空気に触れて瀑気
される。これにより、山等の清流のようにまろやかさが
増大する。一方、浄水器4も内容器1外に位置するが、
第2の電動ポンプ8および浄水吐出路9を備えた吐出手
段300を、第2の電動ポンプ8の駆動にて働かせ、内
容器1内に貯水し硬水化してミネラル化している水を器
体5外に吐出するとき、内容器1内の硬水化水が浄水器
4に供給されてこれの濾過材11を通った後器体5外に
吐出されるようにするので、内容器1内の硬水化による
ミネラル化水を硬水化材2の微細粒子やカルキ成分、そ
の他の異物が除去された清浄なものとして吐出し使用に
供することができる。
【0019】さらに具体的に説明すると、器体5は図
1、図2に示すように、合成樹脂製で容器型の本体14
と、この本体14の上端開口に嵌め付けられた合成樹脂
製の肩部材30とで構成されている。本体14の底部に
は一体成形した脚部14aを設けてある。脚部14aは
無くてもよいし、底部とともに、あるいは脚部14a単
独で別の部材とすることもできる。肩部材30には内容
器1の嵌め付け口21、硬水化容器3および浄水器4を
収容する凹状室22および23を一体形成している。
【0020】内容器1はアルミニウム製で図1に示すよ
うに、上端の外向きフランジ1aを嵌め付け口21の下
端部に一体形成されている内向きフランジ21aの上に
シールパッキング24aを介し下方より受けられ、前記
本体14の底部との連結金具16、モータカバー18を
介したねじ19による連結によって、肩部材30ととも
に内容器1と一体化する。凹状室22、23は嵌め付け
口21とともに、肩部材30の上面に同一レベルを持っ
て開口し、その開口位置は内容器1の上端開口位置より
も上に位置し、内容器1の満水位Hよりもさらに上方に
あるので、硬水化容器3や浄水器4が取り外された凹状
室22、23内に内容器1の側から水が侵入しても、こ
れが器体5外に溢れでるようなことを防止することがで
きる。
【0021】硬水化容器3は、図3に示すように合成樹
脂製の筒体で、下端の中央部に水を導入する筒状の導入
口25aが、上端の中央部に硬水化した水を送り出す筒
状の送り出し口25bが一体形成された硬水化カートリ
ッジ25をなし、前記送り出し口25bに前記戻し口7
cを有する復路パイプ7bが嵌め付けられている。凹状
室22の底部には前記導入口25aを上方から嵌め入れ
て循環路7の往路7a側に着脱自在に接続する接続凹部
22aが形成されている。硬水化カートリッジ25が凹
状室22に収容され往路7aに接続されると、前記復路
7bは凹状室22の上部開口から上方に延びた直ぐの位
置から内容器1の開口17の中央部まで真っ直ぐ横方向
に延び、戻し口7cが内容器1の開口17の空間100
部分の中央部に位置し、上記したように下向きに開口す
るようにしてある。肩部材30の嵌め付け口21に着脱
自在に嵌め合わせる合成樹脂製の蓋27には、内容器1
の開口17に対応する位置および大きさの合成樹脂製で
ややドーム型に上向きに凸とした透明板28を取付けて
あり、瀑気手段101の働き具合、あるいは瀑気手段1
01の有無、ないしはこれが繋がった硬水化カートリッ
ジ25の有無など、内部が観察できるようになってい
る。
【0022】硬水化カートリッジ25内には、図3に示
すように硬水化材2として、抗菌活性炭25e、簀の子
25f、麦飯石25g、簀の子25h、珊瑚石25j、
簀の子25k、およびその他の必要な処理材、例えば浄
水活性炭25mや簀の子25nが順次収容されており、
ミネラル化のほか抗菌処理およびカルキ分の一時浄化処
理等が行われるようにしている。しかし、麦飯石だけや
珊瑚石だけを設けるようにしてもよい。
【0023】第1の電動ポンプ6は往路7aの途中に設
けられ、これが駆動されることにより硬水化手段200
が働き、内容器1内の水は硬水化循環路7を通じて硬水
化容器3に装着した硬水化カートリッジ25内に送り込
まれて、抗菌活性炭25e、麦飯石25g、珊瑚石25
j、浄水活性端25mを順次に透過して、抗菌・浄水処
理に加え、ミネラル分の溶出を受けた後、再度内容器1
内に戻されることを繰り返して循環されるので、内容器
1内の水を均一にミネラル水化することができる。
【0024】本実施例では、硬水化容器3は循環される
水をミネラル分である硬水化材2によってミネラル水化
するものであるが、これに限らずアルカリ水化やその他
必要な処理を行うものであってもよい。
【0025】硬水化材2を交換するには、硬水化カート
リッジ25を単体として取り扱った凹状室22への着脱
によって、容易かつ迅速に行うことができるし、使用後
のものの廃棄処理等にも便利である。硬水化カートリッ
ジ25を使い捨てない場合は、これを分離できる構造に
して硬水化材2を交換できるようにするとよい。また硬
水化カートリッジ25の凹状室22への着脱のために、
凹状室22の上部を下方よりも周りへ拡張した拡張部2
2bとし、凹状室22内の硬水化カートリッジ25を手
先で掴みやすくしてある。
【0026】浄水器4は図4に示すように、合成樹脂製
の有底形状本体127と、この本体127の上端開口に
嵌め付けた合成樹脂製の蓋体128とで構成されてい
る。本体127内には中空糸膜4aを合成樹脂製筒体3
1a内に装備した浄水カートリジ31を有し、本体12
7の底部の一方へ偏心した底部の凹部127a内に着脱
自在に嵌め付けられている。この浄水カートリッジ31
の周りの残りの空間である活性炭室127bに浄水活性
端32を収容している。硬水化カートリッジ25内の浄
水活性炭25mは貯水中に水の雑菌が繁殖しない程度に
まで塩素を除去しておくのに用いているのに対し、浄水
器4での浄水活性炭32は貯水中の水質が改良された水
が吐出されるときに残留塩素を除去するのに用いる。
【0027】蓋体128の内側には、本体127の内周
と筒体31aの上端とに嵌まり合う内蓋32を設けて、
蓋体28との間に活性炭室127a上端から筒体31a
上端へと水が流れる経路127cを形成している。
【0028】浄水器4はまた、本体27の底部に活性炭
室31bに通じる筒状の導入口4bと、筒体31aに通
じる筒状の流出口4cとが一体に形成されている。これ
に対応して凹状室23の底部には、図1に一方を代表し
て示してあるように、前記導入口4bおよび流出口4c
を嵌め入れて浄水吐出路9の基部側パイプ9aと先端部
側パイプ9bとに着脱自在に接続する接続凹部23a、
23bが形成されている。これによって導入口4bと流
出口4cとを接続凹部23a、23bに嵌め合わせる
と、浄水吐出路9の基部側パイプ9aと先端側パイプ9
bとが浄水器4を介してつながる。基部側パイプ9aの
途中には第2の電動ポンプ8が設けられ、これが働く
と、内容器1内に硬水化によりミネラル化した水は浄水
器4の活性炭室127a内の浄水活性炭32を先ず通っ
て残留するカルキ分を最終的に除去された後、前記蓋体
128の内側の経路127cを経て筒体31a内に入
り、ここで無数の中空糸膜4aを通過することによっ
て、活性炭では取れない雑菌や赤水成分も最終的に除去
され、この後器体5の前側上部に設けた嘴状突出部5a
内から下方に突出した浄水吐出路9の吐出口9cに至っ
て外部に吐出され、使用に供される。
【0029】濾過材11を交換するには、浄水器4の凹
状室23への着脱によって、容易かつ迅速に行うことが
できるし、使用後のものの廃棄処理等にも便利である。
浄水器4は実施例の場合使い捨てでなく、これを取り外
し蓋128を取り外すことにより浄水カートリッジ31
や浄水活性炭32を交換するとよい。また浄水器4の凹
状室23への着脱のために、凹状室23の上部を下方よ
りも周りへ拡張した拡張室23cとし、凹状室23内の
浄水器4を手先で掴みやすくしてある。なお、実施例で
は浄水器4の拡張室23cに突出する部分にはこれに被
さる蓋カバー126が設けられ、この蓋カバー126
は、拡張室23cが形成する上向き段部23dに着座
し、上向き段部23dの内周に形成された凸壁23eに
嵌まり合って着脱自在に位置決めされるようにしてあ
る。蓋カバー126にはつまみ部126aが一体に形成
されている。
【0030】硬水化カートリッジ25および浄水器4は
器体5の前記嘴状突出部5aおよび吐出口9cが位置す
る器体5の前面側に位置している。これにより、吐出が
停止すると浄水吐出路9の浄水器4から吐出口9cの側
に残る水は、次ぎの吐出によって送り出される。しか
し、この際には浄水器4を通ることはなく、前回吐出時
に濾過されたままである。本実施例では浄水器4が器体
5の前面側で吐出口9cに近い位置にあるため、前記吐
出時の水が残る通路部分を短くすることができ、吐出さ
れず浄水器4以降の部分に残る水の量を極力少なくする
ことができる。
【0031】肩部材30の各凹状室22、23が開口す
る部分には、図2、図4に示すように双方に共通な段落
ち口縁20が、内容器1の嵌め付け口21に隣接して形
成され、これに各凹状室22、23に共通した合成樹脂
製の蓋40を着脱自在に嵌め付けてある。
【0032】嘴状突出部5aの上面には図1、図2、図
5に示すように操作パネル42が設けられ、操作パネル
42には図4に示すように硬水化操作スタート、停止を
行う運転/取り消しキー43、吐出キー44a、吐出停
止キー44b、硬度選択キー45や、煮物など選択表示
ランプ46、飲料用など選択表示ランプ47、水割りな
ど選択表示ランプ48、および4L、2L表示ランプ4
9a、49b、カートリッジ交換ランプ50などが設け
られ、操作パネル42の裏面にはこれらの操作および表
示に関する制御のための電気部品や電子部品を搭載した
操作基板151が設けられている。吐出キー44a、吐
出停止キー44bがあると、煮物等の調理に用いる多量
の水を吐出するのに、吐出キーを押しつづけておく必要
がなく吐出キー44aを操作した後、所定量の水が吐出
された時点で吐出停止キー44bを操作すればよく便利
である。もっとも、1つのキーをロータリ式に操作して
もよいが、2つのキーを使い分けた方が操作の戸惑いを
なくすことができる。
【0033】上記4L、2L表示ランプ49a、49b
による満水Hに対応した4L、あるいは半分の水量H1
に対応した2Lと言った水量検出のために、内容器1に
は静電容量方式、あるいは所定の水位ごとにフォトカプ
ラなどの水位センサを設けた水量検出器60が接続され
ている。硬度選択キー45は、第1の電動ポンプ6、硬
水化容器3、および硬水化循環路7がなす硬水化手段2
00を働かせて、水を循環させながら硬水化材2に強制
的に繰り返し接触させて硬水化するときの、硬度を用途
や好みに応じて選択し、設定するものである。選択は1
つの実施例である図5に示すように、煮物など選択表示
ランプ46、飲料用など選択表示ランプ47、水割りな
ど選択表示ランプ48のそれぞれに対応して表示した用
途表示46a〜48aによって、選択し、望む用途の選
択表示ランプが点灯するように硬度選択キー45をロー
タリ切替方式にて操作する。もっとも、この選択に好み
を加えるには、もう少し中間硬度を増やして選択すれば
よいし、その目安を与えるために、前記用途表示に併
せ、硬度の表示を行うと便利である。
【0034】このような制御のために、図6に示す制御
装置201が用いられる。制御装置201はマイクロコ
ンピュータを用いればよいが、これに限られることはな
い。
【0035】制御装置201は運転/取り消しキー43
のロータリ操作に応じて第1の電動ポンプ6を駆動、停
止の制御を行い、硬度選択キー45により選択された用
途別硬度に応じては第1の電動ポンプ6を駆動するとき
の駆動時間、つまり硬水化する処理時間を内部機能とし
ての制御手段202によって設定し、硬水化手段200
による処理が選択された硬度の水が得られる時間だけ継
続されるようにする。
【0036】これの一例を示すと、下記の表1の通りで
あり、これを制御装置201がテーブル化して格納して
おき、硬度選択操作に応じて読み出し適用する。
【0037】
【表1】
【0038】このように、貯水容器である内容器1での
貯水は硬水化手段200の働きによって硬水化できる
が、特に、硬水化手段200は、硬度選択キー45の操
作によって選択設定された硬度に応じた時間だけ制御装
置201によって働かされて、貯水をその働かされた時
間に見合う硬度に硬水化するので、どのような用途、あ
るいは好みにも合う硬度の水が自在に得られる。設定さ
れた硬度に見合う時間は制御装置201の内部タイマ2
03でカウントし、対応する時間になったとき第1の電
動ポンプ6を停止する。
【0039】また、硬水化材2は使用の繰り返しによ
り、硬水化機能が低下して設定通りの硬水化が達成され
ない。そこで、制御装置201は内部カウンタ204に
よって第1の電動ポンプ6の駆動回数をカウントし、そ
のカウント数に応じて前記硬度の選択によって設定した
硬水化の処理時間を補正し、カウント数が所定値以上に
なったときカートリッジ交換ランプ50を点灯、あるい
は点滅させて、あるいは、これに併せ、または代わっ
て、ブザー206を働かせ、硬水化カートリッジ25の
交換を促す。これにより、硬水化材2の機能低下による
問題を解消することができる。もっとも、カートリッジ
交換の表示に併せ、あるいは代わって、第1の電動ポン
プ6の駆動を禁止し、硬水化材2の機能が低下した状態
のまま使用されるのを防止することもできる。
【0040】図7のフローチャートはそのような制御の
1つの実施例における動作制御のシーケンスの要部を示
している。これにつき説明すると、硬度選択キーが操作
されると、水量が入力される。次いで、選択設定された
硬度による第1の電動ポンプ6の運転時間Tを上記テー
ブルなどによって確定する。続いて、硬水化カートリッ
ジの使用回数nをチェックし、使用回数nに応じて前記
確定した運転時間Tを、T′=T+αnと補正する。そ
して、硬水化カートリッジの使用回数をカウントするカ
ウンタ204をn+1とした後、第1の電動ポンプ6の
駆動を開始し、設定時間経過後に停止する。途中、第1
の電動ポンプ6の駆動回数ないしは硬水化手段200を
働かせた回数、従って、硬水化処理の回数が所定値にな
ったとき、カートリッジ交換ランプ50を点滅、ないし
は点灯して、あるいはブザー206とともに、カートリ
ッジ交換時期であることを告知する。カートリッジ交換
後カウンタ204は0にリセットされるが、交換の有無
は、交換表示後の電源オフによって簡易に判定してもよ
いが、硬水化カートリッジ25の着脱自体をセンサで検
出して判定してもよい。あるいは、人が交換終了の入力
操作を行ってもよい。
【0041】図8は本発明の実施の形態1の第2の実施
例を示し、操作パネル42に、残時間表示部221を設
け、選択設定された硬度の硬水化を行うための処理時間
の残り時間をカウントダウンして、例えば図に示すよう
に5分単位の時間変化で表示する。この残時間表示部2
21は通常貯水量を表示しておいて、硬水化処理を行う
モードのときだけ処理の残り時間を表示し、処理が終了
するのと同時に水量表示状態に戻すようにすると、2つ
の表示を1つの表示装置を共用して行える。
【0042】さらに別の実施例では硬水化容器3が、内
容器1と、この内容器1内の水を硬水化材2と一定時間
接触させて硬水化する硬水化手段200とを備え、硬水
化する硬度を選択し設定する設定手段と、設定された硬
度を得る適正水量を表示する水量表示手段とを設けても
よく、硬水化手段が一定時間働くだけであるが、選択設
定された硬度を得る適正水量が表示されるので、この表
示された量の水を貯水して硬水化手段200による一定
時間の硬水化処理を行うと、各種用途や好みに合った硬
度の水が自在に得られる。
【0043】(実施の形態2)本実施の形態2は図9に
示すように、硬水化材2を水に浸漬する仮想線の位置
と、水から引き上げた非浸漬位置との間で移動できるよ
うに、例えば形状記憶合金231により支持し、形状記
憶合金231に結線した通電回路232にて通電するこ
とにより、形状記憶合金231を伸長させて前記浸漬位
置とし、通電を断つことにより形状記憶合金231を収
縮させて前記非浸漬位置とする。
【0044】このように形状記憶合金231への通電
と、通電停止とを制御することにより、硬水化材2に水
を接触させて硬水化処理することと、硬水化材2を水か
ら引き上げて双方の接触を断ち、硬水化処理を停止する
こととを、自在に行えるので、実施の形態1の場合と同
様に選択設定された硬度に見合うだけの時間だけ硬水化
処理することができる。形状記憶合金231が水量に対
応してその浸漬位置と非浸漬位置とを数段階に変えられ
るようにすると、水量が一定していなくても対応でき
る。これには、例えば形状記憶合金231を数段階に繋
いでおき、必要に応じた段数分だけ通電、通電停止の制
御を行えばよい。形状記憶合金231は支持部材233
から垂下され、肩部材30に固定された電機・機械コネ
クタ234に着脱できるように接続されて、機械的な支
持と通電回路232との電機接続とが行われるととも
に、硬水化材2を内容器1内に位置させ、支持高さの変
化によって水に浸漬したり、非浸漬状態に引き上げたり
できるようにしている。
【0045】本実施の形態2は、実施の形態1の水を循
環させる手段が不要である以外の構成および作用効果は
実施の形態1の場合と特に変わることはないので、同じ
部材には同じ符合を付し、重複する図示および説明は省
略する。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明の硬水化貯水容器によれ
ば、貯水容器での貯水は硬水化手段の働きによって硬水
化でき、特に、硬水化手段は、選択設定された硬度に応
じた時間だけ制御手段によって働かされて、貯水をその
働かされた時間に見合う硬度に硬水化するので、どのよ
うな用途、あるいは好みにも合う硬度の水が自在に得ら
れる。
【0047】請求項2の発明は、請求項1の発明に加
え、さらに、制御手段が、貯水量に応じて硬水化手段を
働かせる時間を調節するものであり、貯水量が一定でな
かっても、設定した通りの硬度に硬水化された水が得ら
れる。
【0048】請求項3の発明の硬水化貯水容器によれ
ば、硬水化手段が一定時間働くだけであるが、選択設定
された硬度を得る適正水量が表示されるので、この表示
された量の水を貯水して硬水化手段による一定時間の硬
水化処理を行うと、各種用途や好みに合った硬度の水が
自在に得られる。
【0049】上記各場合において、硬度の設定は請求項
8の発明のように、用途の指定によって行うのが便利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す硬水化貯水容器の
浄水器部分を含む断面図である。
【図2】図1の硬水化貯水容器の硬水化容器と浄水器と
の間を断面して示す断面図である。
【図3】図1の硬水化貯水容器の硬水化容器部分を含む
断面図である。
【図4】図1の硬水化貯水容器の浄水器の断面図であ
る。
【図5】図1の硬水化貯水容器の操作パネルの平面図で
ある。
【図6】図1の硬水化貯水容器の制御装置のブロック図
である。
【図7】図6の制御装置の硬水化処理に関する主な動作
制御を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態1の他の実施例を示す操作
パネルの平面図である。
【図9】本発明の実施の形態2の硬水化貯水容器の要部
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内容器 2 硬水化材 3 硬水化容器 4 浄水器 5 器体 6 第1の電動ポンプ 7 硬水化循環路 7c 戻し口 7d 送り込み口 8 第2の電動ポンプ 9 浄水吐出路 9c 吐出口 43 運転/取り消しキー 44a 吐出キー 44b 吐出停止キー 45 硬度選択キー 46 煮物等選択表示ランプ 47 飲料用等表示ランプ 48 水割り等選択表示ランプ 49a 4Lランプ 49b 2Lランプ 46a、47a、48a 用途表示 60 水量検出器 200 硬水化手段 201 制御装置 202 制御手段 203 タイマ 300 吐出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/68 540 C02F 1/68 540A 540G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水容器と、この貯水容器内の水を硬水
    化材と接触させて硬水化する硬水化手段とを備えた硬水
    化貯水容器であって、 硬水化する硬度を選択し設定する設定手段と、設定され
    た硬度に応じた時間だけ硬水化手段を働かせる制御手段
    を設けたことを特徴とする硬水化貯水容器。
  2. 【請求項2】 制御手段は、貯水量に応じて硬水化手段
    を働かせる時間を調節する請求項1に記載の硬水化貯水
    容器。
  3. 【請求項3】 貯水容器と、この貯水容器内の水を硬水
    化材と一定時間接触させて硬水化する硬水化手段とを備
    えた硬水化貯水容器であって、 硬水化する硬度を選択し設定する設定手段と、設定され
    た硬度を得る適正水量を表示する水量表示手段とを設け
    たことを特徴とする硬水化貯水容器。
  4. 【請求項4】 硬水化手段は、貯水を循環させて硬水化
    材に繰り返し接触させて硬水化する請求項1〜3のいず
    れか一項に記載の硬水化貯水容器。
  5. 【請求項5】 硬水化手段は、貯水に硬水化材を浸漬さ
    せて硬水化する請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬
    水化貯水容器。
  6. 【請求項6】 貯水を外部に吐出する吐出手段を備えた
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬水化貯水容器。
  7. 【請求項7】 吐出手段によって吐出される水を浄水材
    により浄水する浄水手段を備えた請求項6に記載の硬水
    化貯水容器。
  8. 【請求項8】 硬度の設定は用途の指定によって行う請
    求項1〜7のいずれか一項に記載の硬水化貯水容器。
JP30758097A 1997-11-10 1997-11-10 硬水化貯水容器 Pending JPH11138178A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502544A (ja) * 2010-12-29 2014-02-03 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 材料を溶媒中で煎じる方法及び装置

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