JPH11138058A - 非導電性部材用静電塗装方法および装置 - Google Patents
非導電性部材用静電塗装方法および装置Info
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- JPH11138058A JPH11138058A JP30509497A JP30509497A JPH11138058A JP H11138058 A JPH11138058 A JP H11138058A JP 30509497 A JP30509497 A JP 30509497A JP 30509497 A JP30509497 A JP 30509497A JP H11138058 A JPH11138058 A JP H11138058A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼き付け工程を少なくして非導電性部材に静
電塗装を行うことができる方法および非導電性部材の表
面に形成された導電性塗膜の抵抗値の測定と、続いて行
われる静電塗装を効率よく行うことのできる装置を提供
する。 【解決手段】 (1)導電性塗膜がウェットの状態で抵
抗値を測定し、導電性塗膜と前記上塗り塗膜を同時に焼
き付ける工程と、を有する非導電性部材用静電塗装方
法。(2)非導電性部材に取り付けられるクリップ型端
子に接続される第1のリード線と、非導電性部材に取り
付けられるクリップ型端子に一端が接続され他端が接地
される第2のリード線と、抵抗計を途中に配置し一端が
接地される第3のリード線と、第1のリード線を第2の
リード線もしくは第3のリード線に選択的に接続可能と
する中継部と、を有する非導電性部材用静電塗装装置。
電塗装を行うことができる方法および非導電性部材の表
面に形成された導電性塗膜の抵抗値の測定と、続いて行
われる静電塗装を効率よく行うことのできる装置を提供
する。 【解決手段】 (1)導電性塗膜がウェットの状態で抵
抗値を測定し、導電性塗膜と前記上塗り塗膜を同時に焼
き付ける工程と、を有する非導電性部材用静電塗装方
法。(2)非導電性部材に取り付けられるクリップ型端
子に接続される第1のリード線と、非導電性部材に取り
付けられるクリップ型端子に一端が接続され他端が接地
される第2のリード線と、抵抗計を途中に配置し一端が
接地される第3のリード線と、第1のリード線を第2の
リード線もしくは第3のリード線に選択的に接続可能と
する中継部と、を有する非導電性部材用静電塗装装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非導電性部材に静
電塗装を行う方法および装置に関する。
電塗装を行う方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非導電性部材に静電塗装により上塗り塗
料を塗布する場合には、まず、非導電性部材に導電性塗
膜を形成し、導電性を付与する。しかし、導電性塗膜の
抵抗が高いと、上塗り塗料のつきが悪く塗膜品質が低下
し、また、電荷がたまりやすくなり塗装機あるいはアー
ス体などが近づいた場合にスパークが発生するおそれが
ある。そのため、非導電性部材は焼き付け(乾燥)後の
導電性塗膜の抵抗値が所定値以下であることが確認され
たあとに、静電塗装が行われる。
料を塗布する場合には、まず、非導電性部材に導電性塗
膜を形成し、導電性を付与する。しかし、導電性塗膜の
抵抗が高いと、上塗り塗料のつきが悪く塗膜品質が低下
し、また、電荷がたまりやすくなり塗装機あるいはアー
ス体などが近づいた場合にスパークが発生するおそれが
ある。そのため、非導電性部材は焼き付け(乾燥)後の
導電性塗膜の抵抗値が所定値以下であることが確認され
たあとに、静電塗装が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、非導電性部材に
導電性塗料を塗布した後と、上塗り塗料を塗布した後に
はそれぞれ乾燥炉で焼き付けが行われる。乾燥炉はエネ
ルギーを多く消費するため、焼き付け工程は少ないこと
が望ましい。また、多くの非導電性部材に対して静電塗
装を行う場合には、各非導電性部材の抵抗値の測定と、
静電塗装を効率よく行うことが望まれる。本発明の目的
は、焼き付け工程を少なくして非導電性部材に静電塗装
を行うことができる方法を提供することにある。また、
本発明のもう一つの目的は、非導電性部材の表面に形成
された導電性塗膜の抵抗値の測定と、続いて行われる静
電塗装を効率よく行うことのできる静電塗装装置を提供
することにある。
導電性塗料を塗布した後と、上塗り塗料を塗布した後に
はそれぞれ乾燥炉で焼き付けが行われる。乾燥炉はエネ
ルギーを多く消費するため、焼き付け工程は少ないこと
が望ましい。また、多くの非導電性部材に対して静電塗
装を行う場合には、各非導電性部材の抵抗値の測定と、
静電塗装を効率よく行うことが望まれる。本発明の目的
は、焼き付け工程を少なくして非導電性部材に静電塗装
を行うことができる方法を提供することにある。また、
本発明のもう一つの目的は、非導電性部材の表面に形成
された導電性塗膜の抵抗値の測定と、続いて行われる静
電塗装を効率よく行うことのできる静電塗装装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 非導電性部材に導電性塗料を塗布して導電性塗
膜を形成する工程と、前記導電性塗膜がウェットの状態
で抵抗値を測定する工程と、前記抵抗値が所定値以下の
ときに静電塗装を行い前記導電性塗膜の上に上塗り塗膜
を形成する工程と、前記導電性塗膜と前記上塗り塗膜を
焼き付ける工程と、を有する非導電性部材用静電塗装方
法。 (2) 非導電性部材に取り付けられるクリップ型端子
に接続される第1のリード線と、非導電性部材に取り付
けられるクリップ型端子に一端が接続され、他端が接地
される第2のリード線と、抵抗計を途中に配置し、一端
が接地される第3のリード線と、第1のリード線を、第
2のリード線もしくは第3のリード線に選択的に接続可
能とする中継部と、を有する非導電性部材用静電塗装装
置。
明はつぎの通りである。 (1) 非導電性部材に導電性塗料を塗布して導電性塗
膜を形成する工程と、前記導電性塗膜がウェットの状態
で抵抗値を測定する工程と、前記抵抗値が所定値以下の
ときに静電塗装を行い前記導電性塗膜の上に上塗り塗膜
を形成する工程と、前記導電性塗膜と前記上塗り塗膜を
焼き付ける工程と、を有する非導電性部材用静電塗装方
法。 (2) 非導電性部材に取り付けられるクリップ型端子
に接続される第1のリード線と、非導電性部材に取り付
けられるクリップ型端子に一端が接続され、他端が接地
される第2のリード線と、抵抗計を途中に配置し、一端
が接地される第3のリード線と、第1のリード線を、第
2のリード線もしくは第3のリード線に選択的に接続可
能とする中継部と、を有する非導電性部材用静電塗装装
置。
【0005】上記(1)の非導電性部材用静電塗装方法
では、導電性塗膜は焼き付けられていないウエット状態
時に抵抗値が測定され、静電塗装に適する所定値以下の
抵抗値であれば、つづいて上塗り塗膜が静電塗装により
形成され、導電性塗膜と上塗り塗膜の焼き付けが同時に
行われるので、焼き付け工程は少なくてよく、焼き付け
に必要なエネルギーの消費が少なくてよい。上記(2)
の非導電性部材用静電塗装装置では、中継部において、
第1のリード線と第3のリード線が接続されると導電性
塗膜が形成された非導電性部材の抵抗値の測定が可能に
なり、また、第1のリード線と第2のリード線が接続さ
れると静電塗装による上塗り塗膜の形成が可能になるの
で、第1のリード線と第2のリード線はクリップ型端子
を介して非導電性部材に取り付けられたまま、中継部で
第1のリード線の接続の切り替えを行うのみで導電性塗
膜を有する非導電性部材の抵抗値の測定と、続いて行わ
れる静電塗装による上塗り塗膜の形成を複雑な操作をす
ることなく効率よく行うことができる。
では、導電性塗膜は焼き付けられていないウエット状態
時に抵抗値が測定され、静電塗装に適する所定値以下の
抵抗値であれば、つづいて上塗り塗膜が静電塗装により
形成され、導電性塗膜と上塗り塗膜の焼き付けが同時に
行われるので、焼き付け工程は少なくてよく、焼き付け
に必要なエネルギーの消費が少なくてよい。上記(2)
の非導電性部材用静電塗装装置では、中継部において、
第1のリード線と第3のリード線が接続されると導電性
塗膜が形成された非導電性部材の抵抗値の測定が可能に
なり、また、第1のリード線と第2のリード線が接続さ
れると静電塗装による上塗り塗膜の形成が可能になるの
で、第1のリード線と第2のリード線はクリップ型端子
を介して非導電性部材に取り付けられたまま、中継部で
第1のリード線の接続の切り替えを行うのみで導電性塗
膜を有する非導電性部材の抵抗値の測定と、続いて行わ
れる静電塗装による上塗り塗膜の形成を複雑な操作をす
ることなく効率よく行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の実施例の非
導電性部材用静電塗装装置を示す。
導電性部材用静電塗装装置を示す。
【0007】まず、本発明の実施例の非導電性部材用静
電塗装装置を図1〜図3を参照して、説明する。本発明
の実施例の非導電性部材用静電塗装装置は、非導電性部
材2に取り付けられるクリップ型端子1Aに一端が接続
される第1のリード線41と、非導電性部材2に取り付
けられるクリップ型端子1Bを一端に有し、他端が接地
される第2のリード線42と、導電性塗膜6の抵抗を測
定するための抵抗計9を途中に配置し一端が接地される
第3のリード線43と、第1のリード線41を第2のリ
ード線42もしくは第3のリード線43に選択的に接続
可能とする中継部5と、を有する。クリップ型端子1は
非導電性材からなる。第1のリード線41の他端は、軸
芯Aを中心に回転可能な導体18に接続されている。導
体18は図示されないバネ材により下方に付勢され、中
継部5内に配置されている。第2のリード線42は途中
で分岐し、分岐した末端は第2のリード線端子13に接
続されている。第2のリード線端子13は中継部5内に
配置されている。第3のリード線43の他端には、エア
シリンダーやサーボモータなどの駆動部8により中継部
5に対して進退可能とされる第3のリード線端子7が取
り付けられている。
電塗装装置を図1〜図3を参照して、説明する。本発明
の実施例の非導電性部材用静電塗装装置は、非導電性部
材2に取り付けられるクリップ型端子1Aに一端が接続
される第1のリード線41と、非導電性部材2に取り付
けられるクリップ型端子1Bを一端に有し、他端が接地
される第2のリード線42と、導電性塗膜6の抵抗を測
定するための抵抗計9を途中に配置し一端が接地される
第3のリード線43と、第1のリード線41を第2のリ
ード線42もしくは第3のリード線43に選択的に接続
可能とする中継部5と、を有する。クリップ型端子1は
非導電性材からなる。第1のリード線41の他端は、軸
芯Aを中心に回転可能な導体18に接続されている。導
体18は図示されないバネ材により下方に付勢され、中
継部5内に配置されている。第2のリード線42は途中
で分岐し、分岐した末端は第2のリード線端子13に接
続されている。第2のリード線端子13は中継部5内に
配置されている。第3のリード線43の他端には、エア
シリンダーやサーボモータなどの駆動部8により中継部
5に対して進退可能とされる第3のリード線端子7が取
り付けられている。
【0008】通常時(抵抗値の測定時以外)は、図2に
示すように、中継部5において、第1のリード線41に
接続されバネ材によって下方に付勢されている導体18
が第2のリード線端子13と接触して、第1のリード線
41と第2のリード線42とが間接的に接続される。抵
抗値の測定時は、図3に示すように、中継部5におい
て、導体18と第2のリード線端子13との接触が解除
され、導体18と第3のリード線端子7が接触して、第
1のリード線41と第3のリード線43とが間接的に接
続される。
示すように、中継部5において、第1のリード線41に
接続されバネ材によって下方に付勢されている導体18
が第2のリード線端子13と接触して、第1のリード線
41と第2のリード線42とが間接的に接続される。抵
抗値の測定時は、図3に示すように、中継部5におい
て、導体18と第2のリード線端子13との接触が解除
され、導体18と第3のリード線端子7が接触して、第
1のリード線41と第3のリード線43とが間接的に接
続される。
【0009】抵抗値の測定時には抵抗計9から電気が第
3のリード線43、第1のリード線41、導電性塗膜
6、第2のリード線42、アースへと流される。抵抗計
9にはコンベアインターフェース10が接続されてい
る。抵抗計9により測定された抵抗値が所定値以上の異
常時には、異常信号がコンベアインターフェース10に
送られ、コンベアインターフェース10がコンベアを停
止する。また、異常信号を図示されない塗装ロボットに
送り、異常とされた非導電性部材2に対しては塗装ロボ
ットによる上塗り塗料の塗布を停止させてもよい。
3のリード線43、第1のリード線41、導電性塗膜
6、第2のリード線42、アースへと流される。抵抗計
9にはコンベアインターフェース10が接続されてい
る。抵抗計9により測定された抵抗値が所定値以上の異
常時には、異常信号がコンベアインターフェース10に
送られ、コンベアインターフェース10がコンベアを停
止する。また、異常信号を図示されない塗装ロボットに
送り、異常とされた非導電性部材2に対しては塗装ロボ
ットによる上塗り塗料の塗布を停止させてもよい。
【0010】非導電性部材2は、図示されないコンベア
上に配置されたワーク治具3に支持されている。ワーク
治具3は第2のリード線42につながる第4のリード線
44が接続され、アースされている。
上に配置されたワーク治具3に支持されている。ワーク
治具3は第2のリード線42につながる第4のリード線
44が接続され、アースされている。
【0011】つぎに、上記装置を用いて非導電性部材を
静電塗装する方法を説明する。なお本発明の実施例の方
法は、図1〜図3に示す本発明の実施例の装置の作用で
もある。
静電塗装する方法を説明する。なお本発明の実施例の方
法は、図1〜図3に示す本発明の実施例の装置の作用で
もある。
【0012】非導電性部材2(たとえば、樹脂バンパー
などの樹脂製自動車用部品)は図示されないコンベア上
に配置されたワーク治具3に保持されている。複数の非
導電性部材2が静電塗装される場合には、コンベア上に
は複数のワーク治具3が配置され、おのおののワーク治
具3に非導電性部材2が保持される。
などの樹脂製自動車用部品)は図示されないコンベア上
に配置されたワーク治具3に保持されている。複数の非
導電性部材2が静電塗装される場合には、コンベア上に
は複数のワーク治具3が配置され、おのおののワーク治
具3に非導電性部材2が保持される。
【0013】まず、非導電性部材2の両端部に導電性の
クリップ型端子1(1A、1B)をそれぞれ取り付け
る。クリップ型端子1Aには第1のリード線41が接続
され、クリップ型端子1Bには接地されている第2のリ
ード線42が接続されている。クリップ型端子1は、非
導電性部材2の端部など、製品の外観に影響しない部分
に取り付けることが望ましい。
クリップ型端子1(1A、1B)をそれぞれ取り付け
る。クリップ型端子1Aには第1のリード線41が接続
され、クリップ型端子1Bには接地されている第2のリ
ード線42が接続されている。クリップ型端子1は、非
導電性部材2の端部など、製品の外観に影響しない部分
に取り付けることが望ましい。
【0014】つぎに、クリップ型端子1を含む非導電性
部材2の表面に導電性塗料を塗布し、導電性塗膜6を形
成する。導電性塗膜6を形成することにより、非導電性
部材であっても塗料の塗着効率に優れる静電塗装を行う
ことが可能になる。
部材2の表面に導電性塗料を塗布し、導電性塗膜6を形
成する。導電性塗膜6を形成することにより、非導電性
部材であっても塗料の塗着効率に優れる静電塗装を行う
ことが可能になる。
【0015】つづいて、導電性塗膜6を焼き付けること
なくウェットの状態のままで導電性塗膜6の抵抗値の測
定を行う。クリップ電極1にも導電性塗膜6が形成され
ていることから抵抗値の測定が可能になる。抵抗値の測
定時は、図3に示すように、中継部5に第3のリード線
端子7を駆動部8によって差し込む。第3のリード線端
子7はバネ材によって下方に付勢されて第2のリード線
端子13と接触している導体18を押しあげ、軸芯A中
心に上方に回転させ、導体18と第2のリード線端子1
3との接触を解除する。第3のリード線端子7は導体1
8と接触して、第1のリード線41と第3のリード線4
3とが間接的に接続され、抵抗計9から流される電気が
通る回路(第1のリード線41、導電性塗膜6、第2の
リード線42を通りアースに落ちる)が形成されて抵抗
値が測定される。複数の非導電性部材2の抵抗値を測定
する場合、導電性塗膜6が形成された非導電性部材2が
コンベアによって搬送されて所定位置に達したことをリ
ミットスイッチなどで検知し、非導電性部材2に備えら
れている中継部5に第3のリード線端子7を差し込み、
所定位置で非導電性部材2の抵抗値を順に測定する。し
たがって、駆動部8、第3のリード線43、抵抗計9、
コンベアインターフェース10は所定位置に設置された
ままで、つぎつぎに搬送されてくる非導電性部材2の中
継部5に第3のリード線端子7を差し込むだけで抵抗値
の測定が容易に行える。また、あらかじめ配置されてい
る第1のリード線41と第2のリード線42を利用して
導電性塗膜6の抵抗値が測定でき、測定時にあらたに導
電性塗膜6に抵抗計等が直接触れることがないため、ウ
ェット状態の導電性塗膜6が傷がつけられることはな
い。
なくウェットの状態のままで導電性塗膜6の抵抗値の測
定を行う。クリップ電極1にも導電性塗膜6が形成され
ていることから抵抗値の測定が可能になる。抵抗値の測
定時は、図3に示すように、中継部5に第3のリード線
端子7を駆動部8によって差し込む。第3のリード線端
子7はバネ材によって下方に付勢されて第2のリード線
端子13と接触している導体18を押しあげ、軸芯A中
心に上方に回転させ、導体18と第2のリード線端子1
3との接触を解除する。第3のリード線端子7は導体1
8と接触して、第1のリード線41と第3のリード線4
3とが間接的に接続され、抵抗計9から流される電気が
通る回路(第1のリード線41、導電性塗膜6、第2の
リード線42を通りアースに落ちる)が形成されて抵抗
値が測定される。複数の非導電性部材2の抵抗値を測定
する場合、導電性塗膜6が形成された非導電性部材2が
コンベアによって搬送されて所定位置に達したことをリ
ミットスイッチなどで検知し、非導電性部材2に備えら
れている中継部5に第3のリード線端子7を差し込み、
所定位置で非導電性部材2の抵抗値を順に測定する。し
たがって、駆動部8、第3のリード線43、抵抗計9、
コンベアインターフェース10は所定位置に設置された
ままで、つぎつぎに搬送されてくる非導電性部材2の中
継部5に第3のリード線端子7を差し込むだけで抵抗値
の測定が容易に行える。また、あらかじめ配置されてい
る第1のリード線41と第2のリード線42を利用して
導電性塗膜6の抵抗値が測定でき、測定時にあらたに導
電性塗膜6に抵抗計等が直接触れることがないため、ウ
ェット状態の導電性塗膜6が傷がつけられることはな
い。
【0016】なお、本発明の実施例の方法に用いられる
導電性塗料は、焼き付けることにより抵抗値が下がり、
所定値たとえば、約108 Ω以下に安定する特性を有す
る塗料とは異なり、非導電性部材に塗布し焼き付ける前
の段階ですでに抵抗値が所定値たとえば、約108 Ω以
下にほぼ安定している特性を有する塗料であることが望
ましい。導電性塗膜6の抵抗値が所定値たとえば、約1
08 Ω以下であると、静電塗装時の塗着効率が優れ、ま
た、導電性塗膜6に電荷がたまり塗装機などが非導電性
部材に近づいたときにスパークが発生するおそれがな
く、静電塗装が品質面および安全面上問題なく行われ
る。
導電性塗料は、焼き付けることにより抵抗値が下がり、
所定値たとえば、約108 Ω以下に安定する特性を有す
る塗料とは異なり、非導電性部材に塗布し焼き付ける前
の段階ですでに抵抗値が所定値たとえば、約108 Ω以
下にほぼ安定している特性を有する塗料であることが望
ましい。導電性塗膜6の抵抗値が所定値たとえば、約1
08 Ω以下であると、静電塗装時の塗着効率が優れ、ま
た、導電性塗膜6に電荷がたまり塗装機などが非導電性
部材に近づいたときにスパークが発生するおそれがな
く、静電塗装が品質面および安全面上問題なく行われ
る。
【0017】導電性塗膜6の抵抗値が所定値以下の正常
な非導電性部材2に対しては、続いて、導電性塗膜6が
ウェットの状態のまま静電塗装により上塗り塗膜を形成
する。導電性塗膜6の不具合などにより抵抗値が所定値
以上とされた非導電性部材に対しては、静電塗装は行わ
れない。静電塗装時には、駆動部8により中継部5から
第3のリード線端子7を抜き出す。導体18はバネ材に
より下方に付勢されているので、第3のリード線端子7
が抜き出されはじめると、軸芯Aを中心に下方に回転
し、第2のリード線端子13と接触して回転が停止す
る。そのため、非導電性部材2は第1のリード線41お
よび第2のリード線42によってアースされるので、上
塗り塗料が塗着する。中継部5から第3のリード線端子
7を抜き出すだけの簡単な操作で、抵抗値の測定のあと
につづいて静電塗装を効率的に行うことができる。
な非導電性部材2に対しては、続いて、導電性塗膜6が
ウェットの状態のまま静電塗装により上塗り塗膜を形成
する。導電性塗膜6の不具合などにより抵抗値が所定値
以上とされた非導電性部材に対しては、静電塗装は行わ
れない。静電塗装時には、駆動部8により中継部5から
第3のリード線端子7を抜き出す。導体18はバネ材に
より下方に付勢されているので、第3のリード線端子7
が抜き出されはじめると、軸芯Aを中心に下方に回転
し、第2のリード線端子13と接触して回転が停止す
る。そのため、非導電性部材2は第1のリード線41お
よび第2のリード線42によってアースされるので、上
塗り塗料が塗着する。中継部5から第3のリード線端子
7を抜き出すだけの簡単な操作で、抵抗値の測定のあと
につづいて静電塗装を効率的に行うことができる。
【0018】そして、非導電性部材を乾燥炉中に搬送し
て、静電塗装により形成された上塗り塗膜と導電性塗膜
6を同時に焼き付ける。導電性塗膜6の焼き付けと上塗
り塗膜の焼き付けが同時に行われるため、焼き付け工程
が少なくなり、焼き付け工程に要するエネルギー量が少
なくてすむ。
て、静電塗装により形成された上塗り塗膜と導電性塗膜
6を同時に焼き付ける。導電性塗膜6の焼き付けと上塗
り塗膜の焼き付けが同時に行われるため、焼き付け工程
が少なくなり、焼き付け工程に要するエネルギー量が少
なくてすむ。
【0019】
【発明の効果】請求項1の非導電性部材用静電塗装方法
によれば、導電性塗膜の焼き付けと、上塗り塗膜の焼き
付けが同時に行われるため、焼き付け工程で消費される
エネルギーは少なくてよい。請求項2の非導電性部材用
静電塗装装置によれば、中継部において第1のリード線
が第2のリード線もしくは第3のリード線に選択的に接
続可能とされ、接続を切り替えるのみで導電性塗膜を有
する非導電性部材の抵抗値の測定と、つづいて行われる
静電塗装による上塗り塗膜の形成を複雑な操作をするこ
となく効率よく行うことができる。
によれば、導電性塗膜の焼き付けと、上塗り塗膜の焼き
付けが同時に行われるため、焼き付け工程で消費される
エネルギーは少なくてよい。請求項2の非導電性部材用
静電塗装装置によれば、中継部において第1のリード線
が第2のリード線もしくは第3のリード線に選択的に接
続可能とされ、接続を切り替えるのみで導電性塗膜を有
する非導電性部材の抵抗値の測定と、つづいて行われる
静電塗装による上塗り塗膜の形成を複雑な操作をするこ
となく効率よく行うことができる。
【図1】本発明の実施例の非導電性部材用静電塗装装置
の概略図である。
の概略図である。
【図2】通常時の非導電性部材用静電塗装装置の中継部
の状態を示す図である。
の状態を示す図である。
【図3】抵抗値の測定時の非導電性部材用静電塗装装置
の中継部の状態を説明する図である。
の中継部の状態を説明する図である。
1、1A、1B クリップ型端子 2 非導電性部材 5 中継部 9 抵抗計 41 第1のリード線 42 第2のリード線 43 第3のリード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 村手 政志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 加藤 隆幸 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所
Claims (2)
- 【請求項1】 非導電性部材に導電性塗料を塗布して導
電性塗膜を形成する工程と、 前記導電性塗膜がウェットの状態で抵抗値を測定する工
程と、 前記抵抗値が所定値以下のときに静電塗装を行い前記導
電性塗膜の上に上塗り塗膜を形成する工程と、 前記導電性塗膜と前記上塗り塗膜を焼き付ける工程と、
を有する非導電性部材用静電塗装方法。 - 【請求項2】 非導電性部材に取り付けられるクリップ
型端子に接続される第1のリード線と、 非導電性部材に取り付けられるクリップ型端子に一端が
接続され、他端が接地される第2のリード線と、 抵抗計を途中に配置し、一端が接地される第3のリード
線と、 第1のリード線を、第2のリード線もしくは第3のリー
ド線に選択的に接続可能とする中継部と、を有する非導
電性部材用静電塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30509497A JPH11138058A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 非導電性部材用静電塗装方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30509497A JPH11138058A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 非導電性部材用静電塗装方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11138058A true JPH11138058A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17941039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30509497A Pending JPH11138058A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 非導電性部材用静電塗装方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11138058A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103901078A (zh) * | 2014-04-04 | 2014-07-02 | 天津瑞唐涂装科技有限公司 | 特氟龙涂料的检测方法 |
JP2014138919A (ja) * | 2013-01-21 | 2014-07-31 | Honda Motor Co Ltd | 静電塗装設備 |
US8828197B2 (en) | 2007-08-06 | 2014-09-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Holder jig for electrostatic painting |
-
1997
- 1997-11-07 JP JP30509497A patent/JPH11138058A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8828197B2 (en) | 2007-08-06 | 2014-09-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Holder jig for electrostatic painting |
JP2014138919A (ja) * | 2013-01-21 | 2014-07-31 | Honda Motor Co Ltd | 静電塗装設備 |
CN103901078A (zh) * | 2014-04-04 | 2014-07-02 | 天津瑞唐涂装科技有限公司 | 特氟龙涂料的检测方法 |
CN103901078B (zh) * | 2014-04-04 | 2016-05-25 | 天津瑞唐涂装科技有限公司 | 特氟龙涂料的检测方法 |
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