JPH11137698A

JPH11137698A - レーザ治療器

Info

Publication number: JPH11137698A
Application number: JP9304774A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Hatamoto; 和郎畑本
Original assignee: Shimadzu Corp
Current assignee: Shimadzu Corp
Priority date: 1997-11-07
Filing date: 1997-11-07
Publication date: 1999-05-25

Abstract

(57)【要約】【課題】照射すべき部位を目印として特定でき、タッ
チ端子が皮膚に直接触れただけではレーザ光は発射され
ず、かつ、プローブの先端部が患部に接触しても不快感
を与えないレーザ治療器を提供する。【解決手段】医師が指示した患部に、導電性の良いパ
ッド１を粘着シート２側を下にして貼り付ける。そし
て、プローブ部７を持ってレーザ射出口４を患部３に近
づける。そして、レーザ射出スイッチ６を入れ、プロー
ブ部７の先端部をパッド１に接触させる。その時、タッ
チセンサ端子５がパッド１に接触して、タッチセンサ端
子５間が導電性の良いパッド１を通して短絡されると、
レーザ駆動回路が駆動されてレーザ光が患部に照射され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、人体皮膚表面およ
び皮膚下の患部を、温熱および光化学反応によって治療
するレーザ治療器に関する。

【０００２】

【従来の技術】レーザ光を用いた医療への応用には数多
くあるが、小出力のレーザ光を鍼のように用いて肩こり
や頭痛などの神経痛やねんざ、腰痛などの筋肉痛の患
部、またはツボに数分間レーザ光を照射することによっ
て痛みを和らげたり、あるいは治したりしている。この
場合、レーザ光の出力が数ｍＷから数十ｍＷの半導体レ
ーザダイオード（以下ＬＤと称する）が使われている。
この弱いエネルギーのレーザ光で生物賦活を行なってい
る。

【０００３】このレーザ光を用いた従来のレーザ治療器
は、図３、図４に示すように本体１０１とプローブ部１
０２とから構成され、プローブ部１０２はその先端部を
患部にタッチしないとレーザ光が発射しないタッチ端子
２０４を有している。このプローブ部１０２にＬＤ２０
１が組み込まれており、レーザ光はこの先端の穴２０３
から発射される。図４（Ａ）、（Ｂ）は、このプローブ
部１０２の先端部の概略図を示したものである。プロー
ブ部１０２のＬＤ２０１からのレーザ光は、レンズ２０
２で集束され平行光線となって先端の穴２０３より発射
される。この先端の穴２０３の対角線上にタッチ端子２
０４を２端子設けている。このタッチ端子２０４は導電
性の材料であり、先端の穴２０３よりやや突起してお
り、この両端子が患者の患部に触れると、ＬＤ２０１が
動作するようになっている。したがって、プローブ部１
０２の先端の穴２０３の部分が患部に触れないとレーザ
光は発射されない。

【０００４】このレーザ光式治療器を用いて治療する場
合は、まず患者に対して患部に照射し易い楽な姿勢をと
らせ必要に応じ患者、オペレータは付属の保護メガネを
着用する。本体部１０１の電源スイッチに専用キーを挿
入し電源をＯＮにする。更に周波数設定ボタンで治療に
応じた周波数を設定する。次に照射時間設定ボタンで照
射時間を設定する。そして、プローブ部１０２を持って
先端部の先端の穴２０３を患部に近づける。そして、手
元のレーザ射出用スイッチを入れ、プローブ部１０２の
先端の穴２０３を患部に接触すると、レーザ光が先端の
穴２０３から発射される。設定時間を過ぎれば自動的に
照射は止まり、照射終了すれば、手元のレーザ射出用ス
イッチを切って、プローブ部１０２を元に戻し、電源の
スイッチをＯＦＦして、専用キーを本体部１０１から抜
き取る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ治療器は
以上のように構成されているが、プローブ部１０２の先
端部のタッチ端子２０４が皮膚に触れると、その２個の
タッチ端子２０４間の皮膚表面に微弱な電流が流れ、人
によっては不快を感じたり、患部でない皮膚にタッチ端
子２０４が触れただけで、レーザ光が発射されるという
問題があった。また、患部がたくさんある場合には、医
師が指示した場所を覚えておくとか、目印が無いとどの
部位を照射すべきか特定が困難になるという問題があっ
た。

【０００６】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、タッチ端子２０４が皮膚に直接触れた
だけではレーザ光は発射されず、照射すべき部位を目印
として特定でき、プローブ部１０２の先端部が患部に接
触しても不快感を与えないレーザ治療器を提供すること
を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のレーザ治療器は、導電性の良い材質のシー
トよりなり、裏面に粘着シートを備えたパッドと、その
パッドに接触して作動するタッチセンサをレーザ射出口
の近傍に位置する場所に設けたプローブ部とよりなるこ
とを特徴とする。

【０００８】本発明のレーザ治療器は上記のように構成
されており、パッドを患部に貼り付けて、照射部位を特
定でき、プローブ先端部のタッチ端子がパッドに接触し
て、導電性の良いパッドを通って微弱な電流が流れるの
で、不快感が無く、またタッチ端子間が皮膚抵抗のレベ
ルであればレーザ光は発射されない。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明のレーザ治療器の一実施例
を図１により説明すると、パッド１とプローブ部７と本
体部８から構成されるもので、パッド１はドーナツ状の
形をしたシートで、裏面に粘着シート２を有し表面は導
電性の良い材質で出来ている。そして患部３を中心にし
てその上に目印として貼り付けるものである。プローブ
部７はその筐体にレーザ射出スイッチ６を設け、内部に
レーザ光源を有し、筐体先端部の中央にレーザ光を発射
するレーザ射出口４が設けられており、そのレーザ射出
口４の近傍の両側にタッチセンサ端子５を設けている。
本体部８はプローブ部７とケーブル接続されて、レーザ
光源の電力の供給と制御をしている。

【００１０】タッチセンサ端子５は図２に示すように、
ブリッジ回路９の一辺に接続され、そのタッチセンサ端
子５間の抵抗値レベルに対応して、ブリッジ回路９の他
の一辺にある抵抗Ｒを調整することができ、前記パッド
１の導電性の程度に応じて、タッチセンサ端子５の感度
を調整することが出来る。そして、増幅器１０を介して
弁別器１１が、タッチセンサ端子５の両端子がパッド１
に接触したことを判断すれば、レーザ駆動回路１２はレ
ーザダイオード１３に電流を流し、レーザ光が発射され
る。

【００１１】次に、本発明のレーザ治療器の使用方法に
ついて説明する。まずパッド１を準備する。患者に対し
て患部３を露出し照射し易い姿勢を取らせ、照射部位を
医師の指示に従って決定し、その位置にパッド１の中心
穴をあわせて載せ、軽く押えて裏面の粘着シート２で患
者の体表に貼り付ける。次に本体部８の専用キーを挿入
しスイッチをＯＮにする。そして周波数設定ボタンで治
療に応じた周波数を設定し、更に照射時間設定ボタンで
照射時間を設定する。そしてプローブ部７を持って、そ
の筐体に設けられたレーザ射出スイッチ６をＯＮにした
後、プローブ部７の先端部のレーザ射出口４をゆっくり
と患者の患部３のパッド１に近づける。パッド１上にプ
ローブ部７の先端の２個のタッチセンサ端子５が接触す
ると、ブリッジ回路９がそのタッチセンサ端子５間の抵
抗値を検知し、増幅器１０を介して弁別器１１が働き、
レーザ駆動回路１２に信号が入力され、レーザダイオー
ド１３に電流を流して、レーザ光がレーザ射出口４から
発射される。誤ってパッド１以外の皮膚にプローブ部７
の先端部のタッチセンサ端子５が触れても、内部の弁別
器１１がその皮膚抵抗値を判別するので、レーザ駆動回
路１２にその信号は入力されない。したがって誤ってレ
ーザ光を発射することが無い。治療終了時や途中異常な
ことが発生したときには、プローブ部７をすばやく患部
３から遠ざけてやればレーザ光の発射は止まる。そし
て、プローブ部７の筐体のレーザ射出スイッチ６をＯＦ
Ｆにする。最後に本体部８のスイッチをＯＦＦして専用
キーを抜き取る。

【００１２】以上はパッド１に導電性の良いものを使用
した実施例であるが、パッド１のシートに磁性材料を使
用して、その表面に情報が磁化方向の相違の形で記憶さ
れているものを使用して、それに適合する磁気タッチセ
ンサをプローブ部７に備えたものでも同様に適用でき
る。この場合、パッド１のシートに記録された情報を磁
気タッチセンサが読み取り、確認してからレーザ光が発
射される。

【００１３】上記のように、パッド１に磁気埋め込み
等、特定の機能とそれに適合するタッチセンサで動作を
確実にしたものに適用できる。

【００１４】このようにパッド１は医師の指示による患
部３の目印になり、プローブ部７のタッチセンサ端子５
がパッド１に接触することで、レーザ光が発射されるの
で、誤って他の皮膚に接触してもレーザ光を発射するこ
とが無く、患部３のみに確実に、安全に照射することが
出来る。

【００１５】

【発明の効果】本発明のレーザ治療器は上記のように構
成されており、医師が指示した場所にパッド１を貼り付
けることで、照射部位を特定できる。またプローブ先端
部のタッチセンサ端子５が皮膚に接触しても、タッチセ
ンサ端子５間の皮膚抵抗のレベルであればレーザ光は発
射されず、導電性の良いパッド１に接触したときのみレ
ーザ光が発射されるので安全であり、しかもパッド１に
微弱な電流が流れるので不快感が無い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のレーザ治療器の一実施例を示す図で
ある。

【図２】図１のタッチセンサの回路を示す図である。

【図３】従来のレーザ治療器を示す図である。

【図４】図３のプローブ部の先端部を示す図である。

【符号の説明】

１パッド２粘着シート３患部４レーザ射出口５タッチセンサ端子６レーザ射出スイッチ７プローブ部８本体部９ブリッジ回路１０増幅器１１弁別器１２レーザ駆動回路１３レーザダイオード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】特定のシートよりなり、裏面に粘着シート
を備えたパッドと、そのパッドに接触して作動するタッ
チセンサをレーザ射出口の近傍に位置する場所に設けた
プローブ部とよりなることを特徴とするレーザ治療器。