JPH1113766A - 熱可塑性樹脂製の軸受け部品 - Google Patents

熱可塑性樹脂製の軸受け部品

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JPH1113766A
JPH1113766A JP16619697A JP16619697A JPH1113766A JP H1113766 A JPH1113766 A JP H1113766A JP 16619697 A JP16619697 A JP 16619697A JP 16619697 A JP16619697 A JP 16619697A JP H1113766 A JPH1113766 A JP H1113766A
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JP
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bearing
hollow
thermoplastic resin
parts
axis
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JP16619697A
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Inventor
Kimihiro Kubo
公弘 久保
Norihiko Furuya
紀彦 古谷
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法精度が良好で、作動性、生産性に優れ、
さらには摺動性にも優れた熱可塑性樹脂製の軸受け部品
を得る。 【解決手段】 本体と本体に設けた円筒形状の軸受け部
を2つ有する熱可塑性樹脂製の軸受け部品であって、該
2つの軸受け部の内部に中空部を有し、かつ該中空部
が、特定の関係を満足する熱可塑性樹脂製の軸受け部
品、及び該軸受け部品を中空射出成形法により成形する
に際して、中空部形成流体の注入口を2つの軸受け部間
の本体に設ける熱可塑性樹脂製の軸受け部品の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂製の
軸受け部品に関するものであり、さらに詳しくは寸法精
度が良好で、作動性、生産性に優れ、さらには摺動性に
も優れた熱可塑性樹脂製の軸受け部品に関する。
【0002】
【従来の技術】軸受け部品は自動車分野、電気・電子分
野、精密機械分野、OA分野等の機構部品として幅広く
用いられている。そして、成形性が良く、軽量で、しか
も錆びないという理由から各種の熱可塑性樹脂が軸受け
部品に応用され、近年ますますその利用が拡大してい
る。
【0003】そして、このような軸受け部品の分野では
軸受けを安定させることを目的として、軸受け部品にお
ける軸受け部を複数設けることが行われている。また、
本出願人は特開平7−293568号公報において、軸
受け部の寸法精度を向上させる目的で、軸受け部に中空
部を形成させることを提案している。しかしながら、軸
受け部品に軸受け部を複数設けると、1つである場合と
比較して形状が複雑になり、熱可塑性樹脂で成形する場
合はヒケ、ソリにより、寸法精度を出すことは著しく困
難になる。このため、熱可塑性樹脂で寸法精度の良い製
品を得るためには、成形に用いる金型においてランナー
やキャビティーの寸法、形状を試行錯誤により修正して
成形を行い、製品を得ていた。このため従来は、生産性
に問題があった。
【0004】一方、前述の特開平7−293568号公
報では中空射出成形法を用いて軸受け部の寸法精度を得
ているが、これは軸受け部が1つの場合であり、軸受け
部を複数設けた場合について記載はなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軸受け部が
2つ有る、寸法精度が良好で、作動性、生産性に優れ、
さらには摺動性にも優れた熱可塑性樹脂製の軸受け部
品、及び該軸受け部品を生産性良く得られる製造方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは鋭意研究を重ね、本発明を完成した。
即ち、本発明は、 1. 本体と本体に設けた円筒形状の軸受け部を2つ有
する熱可塑性樹脂で形成された軸受け部品であって、該
2つの軸受け部の内部に中空部を有し、かつ該中空部の
各々が、次式(1)を満足することを特徴とする熱可塑
性樹脂製の軸受け部品、 90°≦ A ≦360° (1) (式(1)において、Aは、軸受け部の軸線に平行な方
向で1/2の長さの部分における、該軸線に垂直な断面
での中空部領域の中心角を示す。図2参照。) 2. 熱可塑性樹脂がポリアセタールであることを特徴
とする請求項1記載の熱可塑性樹脂製の軸受け部品、 3. 熱可塑性樹脂製の軸受け部品を中空射出成形法を
用いて成形するに際し、該中空射出成形法に用いる中空
部形成流体の熱可塑性樹脂への注入口を、2つの軸受け
部間の本体に設けることを特徴とする上記1又は2の熱
可塑性樹脂製の軸受け部品の製造方法、 4. 中空部形成流体の熱可塑性樹脂への注入口が、2
つの軸受け部間の本体にあり、かつ、次式(2)を満足
する位置に設けることを特徴とする上記3の熱可塑性樹
脂製の軸受け部品の製造方法、 0.15≦ B/C ≦0.85 (2) (式(2)においてBは、軸受け部の軸線に平行な方向
における、片方の軸受け部からの長さで、Cは軸線に平
行な方向における2つの軸受け部間の長さ。図1参
照。) を提供するものである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
いう軸受け部品とはシャフトやローラーを軸受け部でう
けることにより、シャフトやローラーの回転を安定させ
たり、逆に固定されたシャフトやローラーの軸線に沿っ
て左右に運動することによって機能を果たす部品であ
る。本発明では、軸受け部以外の本体は物の搬送、動力
や動作の伝達、他部品への固定等の各種機能を果たすた
めに任意の形状をとることが可能である。そして、この
ような軸受け部品は自動車分野、電気・電子分野、精密
機械分野、OA分野(複写機、ファクシミリ、プリンタ
ー等)等の内部機構部品として用いられている。
【0008】本発明における中空部は、成形品内に中空
部を生じさせる成形方法によって形成されるもので、こ
の中空部は巣(ボイド)や発泡剤による気泡とは相違す
るものである。成形品内に中空部を発生させる成形方法
はどのようなものでもよいが、接合部を残すことなく1
回の樹脂射出で成形でき、しかもバリの発生が少ないこ
とから、中空射出成形方法が好ましい。
【0009】本発明でいう中空射出成形方法とは、射出
成形において溶融樹脂を成形用型(普通は金型である
が、それに限定されない。)のキャビティー中に射出中
または射出後、中空部形成流体を溶融樹脂中に加圧下で
注入し、この中空部形成流体を介して溶融樹脂に圧力を
加えながら冷却し、中空成形品を得る成形法である。中
空射出成形法の代表的な方法は、特公昭57−1496
8号公報に開示されている。
【0010】本発明における上記中空部形成流体とは、
常温常圧でガス状または液状のもので、射出成形の温度
及び圧力下で、成形に用いる溶融樹脂と反応または相溶
しないものが使用される。例えば窒素、炭酸ガス、空
気、ヘリウム、ネオン、アルゴン、水蒸気、グリセリ
ン、流動パラフィン等であるが、通常はガス体が使用さ
れ、特に窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等の不活性
ガスが好ましく用いられる。経済性を考慮すると工業的
には窒素ガスがより好適に使用される。
【0011】本発明の中空射出成形法は、通常の射出成
形機と中空部形成流体の圧入装置の組み合わせによって
行われる。中空部形成流体の圧入装置は、溶融樹脂の射
出中または射出後に配管を通して溶融樹脂中に中空部形
成流体を圧入し、設定時間この中空部形成流体を介して
キャビティー中の樹脂を加圧する装置である。これには
注入する中空部形成流体を予め一定圧力まで高圧に圧縮
し、アキュムレーターに蓄え、溶融樹脂の射出中または
射出後に配管を通して高圧の中空部形成流体を圧入する
方式や一定量の中空部形成流体を計量し、これをポンプ
や加圧シリンダーでキャビティーに順次送り込み、加圧
していく方式等があるが、射出中または射出後の溶融樹
脂中に中空部形成流体を送り込めれば如何なる方式も可
能である。上記の中空部形成流体は成形品を得るときの
型開きの前に圧力が解放される。最終的に熱可塑性樹脂
中に中空部を有する製品が得られる。ここで、溶融樹脂
中への中空部形成流体の注入口は成形機のノズル、金型
のランナー部、製品部に直接等、最終的に中空の製品が
得られる場所で有ればいかなる場所でも行うことが出来
る。成形機のノズル、金型のランナー部に該注入口を設
けたときには金型のゲートから溶融樹脂と中空部形成流
体の両方がキャビティー中に供給されることになる。
【0012】本発明では上記のような中空部において下
記式(1)で示されるようなAの範囲が必須要件とな
る。Aが90°より小さいと中空部の影響が少なく、本
発明の寸法精度の良好で、作動性が優れるという効果が
充分に得られないためである。好ましいAの範囲は11
0°≦A≦360°である。また、2つの軸受け部でA
がアンバランスになっても、両方の軸受け部のAが各々
式(1)の範囲であれば良好な寸法精度が得られる。 90°≦A≦360° (1) (式(1)において、Aは、軸受け部の軸線に平行な方
向で1/2の長さの部分における、該軸線に垂直な断面
での中空部領域の中心角を示す。図2参照。) また、本発明の軸受け部品は、中空射出成形法において
中空部形成流体の熱可塑性樹脂への注入口を2つの軸受
け部間の本体に配置にすることによって、より効果的に
製品を得ている。つまり、2つの軸受け部間に該注入口
を配置し、ここから中空部形成流体を注入することによ
って、2つの軸受け部間に一連の中空部が形成され易く
なり、中空部の効果をバランスさせやすくなるためであ
る。
【0013】さらに好ましい方法は、中空部形成流体の
熱可塑性樹脂への注入口を、2つの軸受け部間の本体で
あって、かつ、B/Cが下記式(2)の範囲を満足する
位置に設けることである。これは、該注入口を2つの軸
受け部間のより中央部に近い部分に配置することによっ
て、中空形状、中空部形成流体の圧力の効果を2つの軸
受け部でよりバランスさせ易くなるためである。このた
めB/Cの最も好ましい範囲は0.3≦B/C≦0.7
である。 0.15≦B/C≦0.85 (2) (式(2)においてBは、軸受け部の軸線に平行な方向
における、片方の軸受け部からの長さで、Cは軸線に平
行な方向における2つの軸受け部間の長さ。図1参
照。) 本発明において、中空部の好適な中空率は7〜40%で
ある。これは中空率が高いと成形途中に中空部形成流体
が樹脂層を突き破り成形が安定しずらくなり、低いとヒ
ケ、ソリが生じ易くなり、本発明の効果が得られ難くな
る場合があるためである。中空率のより好ましい範囲は
10〜40%である。なお、中空率とは次式で定義され
る。
【0014】 中空率(%)={(V×ρ−M)/(V×ρ)}×10
0 (ただし、上式においてVは熱可塑性樹脂部分の見かけ
体積、ρは用いた熱可塑性樹脂の比重、Mは中空の熱可
塑性樹脂部分の重量である。) 本発明に用いられる熱可塑性樹脂としてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボ
ネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテ
レフテレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェ
ニレンスルフィド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リエーテルイミド、ポリアリレート、ポリサルフォン、
ポリエーテルサルホン、ポリエーテルエーテルケトン、
液晶ポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、熱可塑性
エラストマー等が挙げられるが、通常の射出成形が可能
であれば、いかなる熱可塑性樹脂も用いることができ
る。
【0015】従来、通常の射出成形によって、軸受け部
が複数有る軸受け部品を成形するときは、上記の熱可塑
性樹脂の内でもABS樹脂等の非晶性樹脂が多く用いら
れていた。これは軸受け部が複数有るような複雑な形状
では寸法精度が得られ難いために、成形収縮率が小さ
く、ヒケ、ソリのより生じ難い非晶性の樹脂が適してい
たからによる。
【0016】しかしながら、非晶性の樹脂は上記のポリ
アセタールに比較すると摺動性に劣るため、作動時の磨
耗、騒音、高負荷といった問題が有った。場合によって
は軸受け部の内部に金属製の円筒を、圧入したりインサ
ート成形して部品としての摺動性を上げていた。逆に、
ポリアセタールで従来の射出成形を行うと結晶性樹脂で
あるためにヒケ、ソリにより充分な寸法精度を得ること
は、非晶性の樹脂と比較すると遥かに困難であった。つ
まり、本発明においては、ポリアセタールを用いると、
摺動性と寸法精度を両立させることが可能となることか
ら最も好ましい。
【0017】本発明では内部に中空部を有するので、耐
熱性、機械的強度等をアップする目的で、必要に応じて
無機及び、または有機の充填材を熱可塑性樹脂に配合す
ることが出来る。好適な充填材としては、ガラス繊維、
炭素繊維、金属繊維、アラミド繊維、チタン酸カリウ
ム、アスベスト、炭化ケイ素、セラミック、窒化ケイ
素、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、カオリン、クレ
ー、パイロフィライト、ベントナイト、セリサイト、ゼ
オライト、マイカ、雲母、ネフェリンシナイト、タル
ク、アタルパルジャイト、ウオラストナイト、PMF、
フェライト、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、ドロマイト、酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化マグネシウム、酸化鉄、二硫化モリブデン、黒鉛、石
こう、ガラスビーズ、ガラスパウダー、ガラスバルー
ン、石英、石英ガラスなどの強化充填材を挙げることが
出来き、これらは中空であってもよい。また、これらの
強化充填材は2種以上を併用することが可能であり、必
要によりシラン系、チタン系などのカップリング剤で予
備処理して使用する事ができる。
【0018】また、本発明では中空率をアップする目的
で、金型内に補助室(補助キャビティーあるいは捨てキ
ャビティーとも称する)を設けて、余剰の溶融樹脂、ま
たは余剰の溶融樹脂と余剰の加圧流体を金型キャビティ
外へ流出させてもよい。この補助キャビティーの代表例
は、特開平3−121820号公報に開示されている。
また、特開平3−121820号公報には、キャビティ
ー内への溶融樹脂の射出時にはキャビティーと補助室間
を遮断し、キャビティー内への中空部形成流体の圧入時
にはキャビティーと補助室間を解放する方法が開示され
ているが、本発明においても該方法は好適に用いられ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて、本発明を
更に詳細に説明する。
【0020】
【実施例1】図1に示すような軸受け部品をポリアセタ
ール(旭化成工業(株)製 ポリアセタールコポリマー
「テナック(登録商標)−C 4520」)で以下のよ
うに作製した。金型温度は80℃、シリンダーの設定温
度は200℃で中空射出成形を行った。また、樹脂の計
量値を調整して中空率10%の成形品を得た。樹脂中に
注入する中空部形成流体には窒素ガスを用い、ガス注入
口はシリンダーのノズル部に設けた。このときシリンダ
ーへのガスの侵入(金型と反対方向への侵入)を防止す
る目的でガス注入口のスクリュー側(ホッパー側)にシ
ャットオフ弁を設けた。ガス注入装置に窒素ガスを導入
し、100kg/cm2に昇圧してアキュームレーター
にたくわえ、樹脂射出後に配管を通して樹脂中に注入し
た。窒素ガスは、ノズルからランナー、ゲートを通って
キャビティー中に導入された。ゲートは図1に示すよう
に本体に1点で設けた。本実施例ではゲートを通って窒
素が樹脂中に導入されるので、ゲートが中空部形成流体
の注入口を兼ねている。このときB/C=0.5となる
位置(図1参照)にゲートを設けた。成形の条件はガス
圧入遅延時間(樹脂の射出後ガスを注入するまでの時
間)を0.5秒、ガス圧入時間(ガス注入を行う時間)
を5秒、圧力保持時間(ガス注入をとめガス系を閉じた
状態に保持する時間とガス圧入時間をたした時間)を2
5秒とした。型開きは圧力保持時間終了から5秒後に行
い、成形品を取り出した。
【0021】得られた中空部を有する成形品のDD断面
(軸受け部1aの軸線に平行な方向で軸受け部1aの1
/2の長さの部分における、該軸線に垂直な断面)での
断面図を図1に示す。そして1a、1bの2つの軸受け
部でAを測定した。寸法精度を評価するために以下のよ
うな方法で測定を行い、得られた結果を「軸寸法誤差」
とした。まずピンゲージにより軸受け部1aと軸受け部
1bの内径をそれぞれ測定し、小さい方の内径をEとす
る。次に両軸受け部を貫通する最大径のピンゲージの径
を測定しFとした。そして次式(3)により軸寸法誤差
を得た。 軸寸法誤差 = E−F (3) 2つの軸受け部の同軸度が良ければ、内径がEのピンゲ
ージで2つの軸受け部を貫通することが出来るが、樹脂
の収縮の影響で同軸度が低下し、Eの径を持つピンゲー
ジでは2つのピンゲージを貫通し難くなる。軸寸法誤差
が小さいほど同軸度が高いという目安になる。得られた
結果を表1に示した。得られた成形品は、良好な寸法精
度が得られことから、通常の射出成形で行われるよう
な、金型の試行錯誤の修正は不要であり、生産性に優れ
ていた。
【0022】
【実施例2】樹脂の計量値を調整して中空率を40%に
した以外は実施例1と同様な方法で中空の成形品を得
た。得られた結果を表1に示した。得られた成形品は、
良好な寸法精度が得られたので通常の射出成形で行われ
るような、金型の試行錯誤の修正は不要であり、生産性
に優れていた。
【0023】
【実施例3】B/Cが0.3となるようにゲートを、軸
受け部の軸線と平行に移動した本体に設けた以外は実施
例1と同様な方法で中空の成形品を得た。得られた結果
を表1に示した。得られた成形品は良好な寸法精度が得
られたので通常の射出成形で行われるような、金型の試
行錯誤の修正は不要であり、生産性に優れていた。
【0024】
【実施例4】B/Cが0.2となるようにゲートを、軸
受け部の軸線と平行に移動した本体に設けた以外は実施
例1と同様な方法で中空の成形品を得た。得られた結果
を表1に示した。本実施例では、良好な寸法精度が得ら
れたので通常の射出成形で行われるような、金型の試行
錯誤の修正は不要であり、生産性に優れていた。
【0025】
【比較例1】樹脂の計量値を調整して中空率を4%にし
た以外は実施例1と同様な方法で中空の成形品を得た。
得られた結果を表1に示した。
【0026】
【比較例2】B/Cが0.1となるようにゲートを、軸
受け部の軸線と平行に移動した本体に設けた以外は実施
例1と同様な方法で中空の成形品を得た。得られた結果
を表1に示した。
【0027】
【比較例3】窒素の注入は行わず、通常の射出成形を用
いた以外は実施例1と同様な方法で中空部を有する成形
品を得た。ここで樹脂保圧は800kg/cm2、保圧
時間は10秒とし、サイクル時間は実施例1と同じにし
た。得られた結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、良好な寸法精度をも
つ、熱可塑性樹脂製の軸受け部を2つ有する軸受け部品
を、生産性良く得ることが可能となった。このことか
ら、本発明の軸受け部品は、自動車分野、電気・電子分
野、精密機械分野、OA分野(複写機、ファクシミリ、
プリンター等)等の内部機構部品として大いに有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の軸受け部品の態様正面図である。
【図2】図1のDD断面での断面図である。
【符号の説明】
1a 軸受け部 1b 軸受け部 2 中空部 3 軸線 4 本体 5 ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と本体に設けた円筒形状の軸受け部
    を2つ有する熱可塑性樹脂で形成された軸受け部品であ
    って、該2つの軸受け部の内部に中空部を有し、かつ該
    中空部の各々が、次式(1)を満足することを特徴とす
    る熱可塑性樹脂製の軸受け部品。 90°≦ A ≦360° (1) (式(1)において、Aは、軸受け部の軸線に平行な方
    向で1/2の長さの部分における、該軸線に垂直な断面
    での中空部領域の中心角を示す。図2参照。)
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂がポリアセタールであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂製の軸受け
    部品。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂製の軸受け部品を中空射出
    成形法を用いて成形するに際し、該中空射出成形法に用
    いる中空部形成流体の熱可塑性樹脂への注入口を、2つ
    の軸受け部間の本体に設けることを特徴とする請求項1
    又は2記載の熱可塑性樹脂製の軸受け部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 中空部形成流体の熱可塑性樹脂への注入
    口が、2つの軸受け部間の本体にあり、かつ、次式
    (2)を満足する位置に設けることを特徴とする請求項
    3記載の熱可塑性樹脂製の軸受け部品の製造方法。 0.15≦ B/C ≦0.85 (2) (式(2)においてBは、軸受け部の軸線に平行な方向
    における、片方の軸受け部からの長さで、Cは軸線に平
    行な方向における2つの軸受け部間の長さ。図1参
    照。)
JP16619697A 1997-06-23 1997-06-23 熱可塑性樹脂製の軸受け部品 Pending JPH1113766A (ja)

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