JPH11137102A - 防風網装置、およびそれ用の防風網 - Google Patents

防風網装置、およびそれ用の防風網

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JPH11137102A
JPH11137102A JP32942197A JP32942197A JPH11137102A JP H11137102 A JPH11137102 A JP H11137102A JP 32942197 A JP32942197 A JP 32942197A JP 32942197 A JP32942197 A JP 32942197A JP H11137102 A JPH11137102 A JP H11137102A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種機械装置の出入り等作業に邪魔になるこ
となく防風網の開閉を自在とする新規な構造の防風網装
置、およびそれに使用する新規な防風網を提供する。 【解決手段】 隣接する支柱用管体11,11およびそ
の上端間に連結、一体化した防風網枠内に、防風網2
が、その上縁部33および左右縦縁部32,32の三方
を、左右方向または上下方向に移動自在に連結、張設さ
れたものとなし、防風網2を随時左右、上下何れの方向
にも開閉自在としてなるようにした防風網装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、果樹園等防風対策を必要と
する屋外に設置される防風網装置に関し、通気の調整や
各種機械の出入りや除草その他各種作業等に際して、そ
の防風網が要求に応じた最良の開放状態を自在に確保し
得るようにする新規な構造からなる防風網装置と、それ
用の新規な構造からなる防風網とを提供しようとするも
のである。
【0002】
【従来の技術】林檎を栽培する園芸農家にとって、8月
中旬から11月初旬までの収穫期は、前年冬期からの元
肥作業を始めとして、春先の選定、開花後の人工受粉、
摘花、袋掛け、薬剤散布、追肥等一年を通じて行った数
々の農作業の成果が実る収穫期であり、最も活気あふれ
る季節となる。しかし、この時期は、台風が日本に上陸
する季節ともなっており、一度台風が訪れれば、傷もな
く良質な状態で収穫を待つばかりとなった林檎の殆どが
落果してしまうこともあり、多大な被害を被ることもま
れではない。さらに、落果を招く強風は、台風ばかりに
留まらず、通常の低気圧の接近による強風等によっても
落果や枝の損傷等が頻繁に起きてしまうことになる。
【0003】このような強風による被害を回避するた
め、果樹を強風から守る防風網装置は、園芸農家にとっ
て欠くことのできない設備であり、また、果樹以外の農
作物や植木、あるいは屋外装置品等で比較的背丈の高い
もののについても、同様に防風網装置を必要とする。強
風に対処するための防風網装置は、例えば、高地または
山間のスキー場等に設置され、リフトの安全運行のため
に用いられるものもある等、広範囲に利用されており、
その一例として実開平5−30214号公報に示される
防風網装置等が既に公知のものとなっているが、しか
し、同防風網装置は、スキー場のリフトを強風から守る
ため、防風網の強度を高めるようにしたものではあって
も、開閉機構等を備えるものではない。
【0004】また、果樹園に用いるための防風網装置と
しては、例えば、実開昭61−148164号公報に掲
載された考案等には、巻き取り機構を備えて開閉できる
防風網装置が開示されており、必要に応じて防風網を垂
直状に垂下されたローラー部材に巻き取り開放できるよ
うに構成されたものがある。この公知の例のもののよう
に防風網を開放できるようにすることにより、防風網装
置で仕切られた敷地内にも大型農業機械を移動して使用
することを可能にし、農作業の効率を向上させ得ること
となるが、防風網装置下部の除草作業を行う場合等に
は、特に巻き取られた防風網付近の雑草を刈り払い機で
刈り込むことは、防風網の傷付き等が懸念されるために
断念せざるを得ないことになり、残された雑草部分は放
置されたままとなってしまうことが多く、見栄えを損ね
るだけではなく、敷地管理上の面で好ましいものではな
かった。
【0005】この発明は、以上のような不都合のあった
従前までの防風網装置において、その開閉機構を見直
し、大型の農機具等各種機械装置の移動、出入りを可能
にする上、雑草の下刈りを全域に渡って可能にする防風
網装置の実用化の必要性を痛感し、新たな開閉機構の開
発、研究に着手すると共に、長期に渡る試行錯誤と、幾
多の試作実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に後述
する如く新規な構造からなる防風網装置、およびそれ用
の防風網を完成、実用化することに成功したものであ
る。以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と
共に、その構成を詳述していくことにする。
【0006】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される防
風網装置は、基本的に次のような構成を要旨としてい
る。即ち、防風網の横幅寸法に略相当する間隔毎に支柱
用管体を立設すると共に、各支柱用管体の隣接する支柱
用管体同士の、防風網全高に略一致する高さ位置近傍間
に、夫々左右移動案内用横架部材を一体化していって左
右に複数の防風網枠が連続形成され、各防風網枠内に
は、少なくとも1本の左右開閉誘導杆が左右移動案内用
横架部材に移動自在に吊下されてなるものとする一方、
隣接する支柱用管体および左右移動案内用横架部材から
なる各防風網枠内に配される防風網が、その左右縦縁部
および上縁部に夫々適宜間隔置きに昇降用連結金具また
は左右開閉用吊下金具を有していて、上縁部の左右開閉
用吊下金具は左右移動案内用横架部材に左右移動自在
に、また左右縦縁部の昇降用連結金具の中の少なくとも
何れか一方は左右開閉誘導杆に、残る昇降用連結金具の
何れか他方は、相対する支柱用管体か、あるいは同側に
吊下した左右開閉誘導杆に夫々上下移動自在に連結され
るようにすることにより、該防風網が防風網枠内を左右
方向にも上下方向にも開閉自在となるようにした防風網
装置である。
【0007】この基本的な構成は、更に、防風網の横幅
寸法に略相当する間隔毎に支柱用管体を立設すると共
に、各支柱用管体の隣接する支柱用管体同士の、防風網
全高に略一致する高さ位置近傍間に、夫々左右移動案内
用横架部材を一体化していって左右に複数の防風網枠が
連続形成され各防風網枠内には、少なくとも1本の左右
開閉誘導杆が左右移動案内用横架部材に移動自在に吊下
されてなるものとする一方、隣接する支柱用管体および
左右移動案内用横架部材からなる各防風網枠内に配され
る防風網が、その左右何れか一方の縦縁部の上下方向適
宜間隔置きに昇降用連結金具を有していて、これら昇降
用連結金具を、該縦縁部に相対する支柱用管体、または
同側の左右開閉誘導杆に上下移動自在に連結すると共
に、左右何れか他方の縦縁部にも上下方向適宜間隔置き
に昇降用連結金具を有していて、それら昇降用連結金具
の夫々を左右開閉誘導杆に上下移動自在に連結し、さら
に同上縁部の左右方向適宜間隔置きには左右開閉用吊下
金具を有していて、夫々の左右開閉用吊下金具を左右移
動案内用横架部材に左右移動自在に連結することによ
り、該防風網が防風網枠内を左右方向にも上下方向にも
開閉自在となるようにした防風網装置として示すことも
できる。
【0008】防風網枠は、支柱用管体と左右移動案内用
横架部材とを一体に結合した門型構造に形成されてお
り、当該支柱用管体は、防風網装置を支える柱の機能を
果たすと共に、左右移動案内用横架部材は各支柱用管体
柱頭間を連繋して一体感ある防風網枠を実現すると共
に、後述の防風網の上縁部を支持する機能を果たすもの
であって、強風に煽られた防風網を風力に抗して支持す
る躯体部となるようにするため、支柱用管体は、その基
部を地中に充分な長さ植設され、必要に応じて、コンク
リート等による基礎固めを施し、後述する実施例にも示
すように、基端側程その太さを増すように形成し、強度
を確保すると共に、内側を空洞にしてできるだけ軽量化
したものとする必要がある。
【0009】また、対をなす支柱用管体の中、左右何れ
か一方に相当する支柱用管体には、昇降用連結金具を上
下に昇降自在に連結する構造、例えば、平面視C字状を
なす案内レールであって、同案内レールの開口溝に昇降
用連結金具が摺動自在に緩嵌されるようにした構造、あ
るいは支柱用管体の上下に沿って縦設された棒状レール
の両端部を、同支柱用管体の上下端側に結合し、環状を
なす如く構成された昇降用連結金具に棒状レールが緩や
かに挿通され、昇降用連結金具を摺動自在に吊り下げる
ようにした構造その他が組み込まれたものとするか、左
右双方とも、相対状に、後述の左右開閉誘導杆を伴うも
のととする。
【0010】左右移動案内用横架部材は、防風網の上縁
部を吊り下げる機能をも果たすものであることから、防
風網を強風に抗して支持する強度を備え、一対の隣接す
る支柱用管体の柱頭間に地上面と略平行となるように横
架、一体化される。なお、この左右移動案内用横架部材
は、棒状または管状の鋼材からなるものとし、両端部
を、別体または一体的に設けられた接続金具等によって
支柱用管体柱頭またはその近傍に連結されるようになっ
ている。
【0011】昇降用連結金具は、防風網の左右縦縁部を
支柱用管体または左右開閉誘導杆の上下方向に沿って上
下移動自在に連結する機能を果たすものであり、防風網
側に予め取着されて設置現場において支柱用管体または
左右開閉誘導杆側に連結するもの、あるは、予め支柱用
管体または左右開閉誘導杆に上下移動自在に連結されて
あり、設置現場において防風網の左右何れか一方の縦縁
部を連結するように構成されたものであってもよく、ま
た、支柱用管体または左右開閉誘導杆に防風網を連結す
る際に、支柱用管体と防風網との間に個別の金具として
介在、連結するようにしたものであってもよい。また、
この昇降用連結金具は、支柱用管体または左右開閉誘導
杆に沿って上下方向に移動自在に設けられる摺動側連結
金具部と、防風網に予め取着され、摺動側連結金具部に
着脱自在に連結される着脱側連結金具部とを備えるもの
に形成し、設置現場において防風網の左右を支柱用管体
または左右開閉誘導杆から容易に着脱できるように構成
したものとすることも可能である。
【0012】左右何れか一方の支柱用管体、および左右
開閉誘導杆には昇降作動機構部を設けることも可能であ
って、その昇降作動機構部は、最下位に位置される昇降
用連結金具またはその近傍の一つもしくは複数の昇降用
連結金具あるいは防風網の下端側を上下方向に移動する
機能を果たすものであり、地上の利用者が、スイッチは
たはハンドル等を操作することによって昇降操作できる
ように構成されたものであって、例えば、支柱用管体ま
たは左右開閉誘導杆の上側に電力により駆動される巻取
用駆動モータを設け、この巻取用駆動モータを正逆転操
作するスイッチを地上の利用者が操作できる位置に設
け、同スイッチを操作することにより、防風網の下側に
連係された昇降用牽引ワイヤーを巻き取り、または解放
し、防風網の下側部分を開閉操作できるように構成する
外、後述する実施例のように、防風網の下側に連係され
た左右の昇降用牽引ワイヤー左右何れか一方の支柱用管
体および左右何れか他方の左右開閉誘導杆の夫々の上端
側を迂回させ、左右夫々に設けられた昇降用巻取機構部
に巻き取り、操作ハンドルを左右同時または交互に回転
操作することにより、防風網の下側を開閉するように構
成することも可能である。昇降用巻取機構部には各種制
動機能を付加することも可能であり、巻取軸に設けられ
たディスクを電磁石等を用いて電気的に制動するように
構成する外、永久磁石を着脱して制動機能を果たすもの
としたり、巻取軸を直接的にブレーキパッドで挟み込み
解放可能に固定するものや、あるいは、巻取軸に設けら
れた歯車に係脱可能に係合する係止片を設ける等して制
動機能を果たすように構成することもできる。
【0013】左右開閉誘導杆は、防風網の左右何れか他
方あるいは双方の縦縁部を垂下状に維持し、防風網が左
右方向に移動された場合であっても、防風網を略四角形
状に維持したままで左右に誘導し得るようにし、左右移
動案内用横架部に吊下状となる左右開閉用吊下金具の左
右移動が円滑になし得るようにする機能を果たすもので
あり、その上端側には、左右移動案内用横架部材に沿っ
て左右方向に摺動または転動可能な吊下機構部が設けら
れ、左右移動時に左右移動案内用横架部材との間に生じ
る摩擦抵抗を低減するように構成されると共に、昇降用
連結金具を上下方向に移動自在に保持する案内レール部
を設けたものに形成されていなければならない。
【0014】なお、この左右開閉誘導杆は、必要に応
じ、下端部および/または中途部に左右の支柱用管体1
1,11に掛けて支持用ワイヤーを張設し、強風による
煽りを受けた場合にも、前後に振られることを防止する
ように構成したり、あるいは、防風網または昇降用連結
金具の昇降移動に追従して、上下に伸縮する構造、例え
ば、左右開閉誘導杆を、上体部の下部に伸縮自在に下体
部を連結してなるようにした構造のもの等とすることも
勿論可能である。
【0015】左右開閉用吊下金具は、防風網の左右に渡
る上縁部を左右移動案内用横架部材に沿って左右方向に
移動自在に吊り下げる機能を果たすものであり、左右移
動案内用横架部に組み込まれた構造との関係で、各種公
知の左右移動可能な吊下構造のものに形成される外、後
述する実施例において例示するような構造のものに形成
するようにする。なお、必要に応じて着脱機能を備えた
もの、例えば左右移動案内用横架部材に左右に移動自在
に吊り下げられた複数の摺動側吊下金具部を備えると共
に、夫々の摺動側吊下金具部に防風網上端縁の適所に取
着された着脱側吊下金具部を着脱自在に吊り下げるよう
に構成したもの等とすることができる。
【0016】左右作動機構部は、防風網の左右何れか他
方の縦縁部を左右に移動させ、防風網を左右に開閉操作
する機能を果たすものであって、左右開閉誘導杆を左右
方向に移動させるものとするか、防風網の左右何れか他
方の縦縁部を直接的に移動力を加えて左右方向に移動さ
せるものとすることができ、それらは作業者の手で実施
されるよう、例えば、後述する実施例にも示される如
く、左右開閉誘導杆の上端近傍もしくは中途部に左右に
分岐される如く左右牽引ワイヤーを連結し、一方の左右
牽引ワイヤーを一方の支柱用管体の上端近傍または中途
部を迂回して下方に延長し、地上の利用者が操作可能な
位置に設けられた一方の巻取機構部に巻き取られ、同巻
取機構部に設けられた操作ハンドルを回動操作すること
により、防風網を解放する如く構成し、他方の左右牽引
ワイヤーを他方の支柱用管体の上端側または中途部を迂
回する如く延長した上、下方に設けられた他方の巻取機
構部に巻き取られ、これに設けられた操作ハンドルを回
動操作することにより、防風網を閉鎖方向に移動させる
ことのできるように構成したものとする。
【0017】また、この左右作動機構部は、例えば、左
右開閉誘導杆の上端または中途部に左右に振り分けられ
る左右牽引ワイヤーを連結し、一方の左右牽引ワイヤー
を一方の支柱用管体の上端近傍または中途部に設けられ
た電動駆動モータを備える巻取機に巻き取られ、他方の
左右牽引ワイヤーを他方の支柱用管体の上端側または中
途部に設けられた電動駆動モータを有する巻取機に巻き
取られ、地上の利用者が操作可能な位置に設けられたス
イッチを操作することにより、左右何れかの電動駆動モ
ータを駆動し、自動的に防風網を開閉操作できるように
構成するか、または、左右何れか一方の巻取機に代えて
左右牽引ワイヤーを常に弾性的に巻き取りする弾性巻取
機を設け、何れか他方の巻取機をスイッチ操作すること
により、防風網の開閉操作を可能とするように構成した
ものとすることもできる。
【0018】
【関連する発明】以上のとおりの構成を要旨とするこの
発明の防風網装置に関連し、この発明には、次のような
構成を基本とする防風網が包含されている。それは、縦
横を夫々の所定寸法に設定された四角形状の防風網基体
が、その全外周縁に補強帯部が縫着または溶着されるこ
とによって外周縁のみを補強するか、もしくは、外周縁
と共に略全面に渡り横縞または縦縞状、あるいは碁盤縞
状となる如く補強帯部を縫着または溶着したものに形成
される一方、左右縦縁部の補強帯部には、適宜間隔置き
に昇降用連結金具が取着されると共に、上縁部の補強帯
部には、適宜間隔置きに左右開閉用吊下金具が取着され
てなるものとした、上記までの防風網装置に使用する防
風網である。
【0019】さらに具体的には、縦横を夫々の所定寸法
に設定された四角形状の防風網基体が、その全外周縁に
補強帯部が縫着または溶着されることによって外周縁の
みを補強するか、もしくは、外周縁と共に略全面に渡り
横縞または縦縞状、あるいは碁盤縞状となる如く補強帯
部を縫着または溶着したものに形成される一方、外周縁
のみに補強帯部を形成したものの場合は、左右縦縁部の
夫々補強帯部の上下方向適宜間隔置きに昇降用連結金具
を取着すると共に、上縁部の補強帯部の左右方向適宜間
隔置きに左右開閉用吊下金具を取着し、また横縞または
縦縞状、あるいは碁盤縞状にも補強帯部を形成したもの
の場合には、横縞または縦縞状となる補強帯部に相当す
る外周縁の補強帯部に、夫々昇降用連結金具または左右
開閉用吊下金具を取着してなる防風網として、その構成
を示すことができる。
【0020】防風網は、四角形状に形成された防風網基
体と、これを補強する補強帯部、左右の縦縁部に適宜間
隔で設けられた昇降用連結金具、および上縁部に適宜間
隔に配置された左右開閉用吊下金具を備えている。防風
網基体は、強風を塞き止める如く緩衝すると共に、通気
性を確保する機能を果たすものであって、碁盤縞状、傾
斜された格子状、あるいは亀の甲羅状に形成された網素
材からなり、耐久性、耐候性に秀れた天然繊維、合成繊
維あるいは金属製のワイヤー等を編み上げて作り上げら
れたものか、または、合成樹脂素材を網目を形成したシ
ート状に成形したもの、更にまた、網状に編み上げられ
た金属製ワイヤーに合成樹脂を被覆したものを採用する
ことも可能である。
【0021】補強帯部は、防風網基体を補強し、強風に
対する耐久性を高める機能を果たすものであり、合成樹
脂素材または天然繊維素材からなる帯状素材を縫着する
か、もしくは合成樹脂素材からなる帯状素材で防風網基
体の表裏より挟み込み、これを熱溶着、接着剤による接
着あるいは縫着によって防風網基体に一体化されるもの
であって、防風網基体の全周縁部に沿って設けられる
か、同外周縁部の外に、防風網基体の上下方向適宜間隔
置きに横縞状に、あるいは左右方向適宜間隔置きに縦縞
上に配列される如くして設けることもでき、また、外周
縁部に加え、略全面に渡って碁盤縞状あるいは傾斜され
た格子状等の形状をなす如く配置してなるものとするこ
ともできる。
【0022】このように防風網基体の外周縁部全周、あ
るいはそれに加えてその内側全面要所要所を補強帯部で
補強した上、外周縁のみに補強帯部を形成したものの場
合は、左右縦縁部の夫々補強帯部の上下方向適宜間隔置
きに昇降用連結金具を取着すると共に、上縁部の補強帯
部の左右方向適宜間隔置きに左右開閉用吊下金具を取着
し、また横縞または縦縞状、あるいは碁盤縞状にも補強
帯部を形成したものの場合には、横縞または縦縞状とな
る補強帯部に相当する外周縁の補強帯部に、夫々昇降用
連結金具または左右開閉用吊下金具を取着したものとす
ることにより、この発明の防風網が形成される。以下で
は、これまでに説明してきたこの発明の防風網装置、お
よびそれに使用する防風網に包含される構成が、より一
層明確に理解できるよう、代表的な実施例を開示し、そ
れを具体的に説明していくこととする。
【0023】
【実施例1】図1の防風網装置の概略的構成を示す正面
図、図2の防風網装置の開閉状態の一例を示す斜視図、
図3の防風網装置の開閉状態の他の例を示す斜視図、図
4の左右開閉誘導杆の吊下構造を示す側面図、図5の昇
降用連結金具の連結構造を示す斜視図、および図6の左
右開閉用吊下金具の吊り下げ構造の側面図に示される事
例は、昇降作動機構部5および左右作動機構部8を備え
て、防風網2の開閉を遠隔操作可能に構成した一実施例
を示すものである。
【0024】防風網枠1は、防風網2の左右幅寸法に略
相当する間隔を隔てて立設された複数本の支柱用管体1
1,11,……の、隣接する一対の支柱用管体11,1
1の上端側の防風網2の略全高に相当する高さ位置間
に、左右移動案内用横架部材12を横架して構成されて
いる。支柱用管体11は、夫々中空状に形成され基端側
の直径を拡開されて剛性を高めた形状とされ、左右移動
案内用横架部材12の左右端の夫々には、支柱用管体1
1,11の先端部に嵌着される環状連結具13,13に
よりボルト締め結合されている。
【0025】一対の支柱用管体11,11の中の左側に
配置された支柱用管体11の中途部上下に渡る範囲に
は、昇降用連結金具4,4,……を上下方向移動自在に
案内する案内溝の形成された昇降用支持枠部51が取着
されている。昇降用連結金具4は、昇降用支持枠部51
内に上下摺動移動自在に収容される摺動座部を備えると
共に、摺動座部に植設され、昇降用支持枠部51の案内
溝から外側に突出される連結環部を備えた摺動側連結金
具部41を有する上、摺動側連結金具41の連結環部に
着脱側連結金具42が着脱自在に連結されるようにしあ
る。
【0026】昇降用支持枠部51内には、最下に位置さ
れる昇降用連結金具4に一端を連結された昇降用牽引ワ
イヤー52が収容され、同昇降用牽引ワイヤー52の中
途部を、昇降用支持枠部51上端側内部に軸着されたプ
ーリに巻き掛けられ、他端を、昇降用支持枠部51の下
部内側の地上の利用者の手の届く位置に設けられた制動
機構を有する昇降用巻取機構部54に巻き掛け、着脱可
能な操作ハンドルによって回動操作するように構成され
ている。なお、前記制動機構は、昇降用巻取機構部54
の回転軸に設けられた歯車と、この歯車に係脱可能に噛
合する鉤爪とから形成されるものである。
【0027】防風網2は、四角形状の防風網基体31の
全縁部32,32,33、および、略全面に渡る縦横夫
々の所定間隔毎に碁盤縞状となる如く、合成樹脂製の補
強帯部34を溶着され、左右の縦縁部32,32の横縞
状に配置された補強帯部34の端部は、折り返すことに
よって環状を形成してなり、この環状を形成する補強帯
部34に昇降用連結金具4,4,……の着脱側連結決金
具部42,42,……が夫々連結されている。
【0028】また、防風網2の上縁部33に相当する縦
縞状の補強帯部34もまた、折り返されることによって
環状に形成され、同環状部分の夫々に左右開閉用吊下金
具6の一部を形成する着脱側吊下金具部61が取着さ
れ、これら着脱側吊下金具部61,61,……は、左右
移動案内用横架部材12に貫通状に吊り下げられた摺動
側吊下金具部62,62,……に着脱自在に連結されて
いる。
【0029】さらに、防風網2右側の縦縁部にも左側縦
縁部と同様の昇降用連結金具4,4,……が取着され、
これら昇降用連結金具4,4、……は、左右移動案内用
横架部材12に左右移動自在に吊り下げられた左右開閉
誘導杆7の側部に縦設された案内溝72に上下摺動自在
に挿着されている。左右開閉誘導杆7には、昇降作動機
構部5が設けられており、その昇降用牽引ワイヤー52
の一端は、最下に位置された昇降用連結金具4の摺動側
連結具部41に結合され、中途部は、左右開閉誘導杆7
の上側に軸支されたプーリに巻き掛けられて迂回され、
他端を左右開閉誘導杆7の下側に設けられた昇降用巻取
機構部54に巻き取られ、着脱可能な操作ハンドル53
により、巻き取り操作可能に構成されている。
【0030】左右開閉誘導杆7の上端部には、左右移動
案内用横架部材12上を転動するローラー76がコイル
スプリング77からなるサスペンション機構を介して軸
支され、過大な過重を受けた場合には、コイルスプリン
グ77がその衝撃力を緩衝するように構成された吊下機
構部71が設けられ、該吊下機構部71の外側には、左
右移動時に左右開閉用吊下金具6,6,……を、吊下機
構部71内に巻き込むことがないよう係合しながら束
ね、移動する吊下金具用係合片78が立設されると共
に、左右開閉誘導杆7の上端左右側面には、左右作動機
構部8の一部を形成する夫々左右牽引ワイヤー81,8
2の一端が連結されており、左側の左右牽引ワイヤー8
1は、中途部を左側の支柱用管体11の上端に軸支され
たプーリに巻き掛けられ、他端を下方に延長され制動機
構を備えた左側の巻取機構部84に巻き取られ、右側の
左右牽引ワイヤー82の中途部を、右側の支柱用管体1
1の上端のプーリに巻き掛け、他端を右側の支柱用管体
11の下方に延長し、制動機構を有する右側の巻取機構
部85に巻き取るように構成されている。
【0031】
【実施例2】図7の防風網装置の他の実施例を示す斜視
図、および図8の左右開閉誘導杆の他の実施例を示す斜
視図の事例は、防風網2の昇降に応じて、左右開閉誘導
杆7が伸縮するように構成された防風網装置である。左
右開閉誘導杆7は、防風網2の全高寸法の約半分の寸法
に設定され、下端部外側に係合片が突出された上体部7
3と、防風網2全高の約半分の寸法に設定され、上体部
73の下側に伸縮自在に外装されると共に、その上端部
には上体部73の下端に形成された係合片に吊り下がる
係合縁を有する下体部7とを備えており、当該下体部7
4に形成された、案内溝72の下端部が図示されない最
下の昇降用連結金具4に一体的に結合され、同昇降用連
結金具4の昇降に従動して下体部74が自動的に昇降さ
れるように構成されている。
【0032】
【実施例3】図9の左右開閉誘導杆の更に他の実施例の
側面図に示される事例は、左右移動案内用横架部材12
の内側に左右開閉誘導杆7および左右開閉用吊下金具6
の吊下滑車を内蔵するように構成されたものの代表的な
例を示すものである。左右移動案内用横架部材12は、
左右方向断面形状を略四角形状とされ、底面中央には左
右に渡り直線状とされた上、開口縁部が僅かに上方に折
曲されてなる案内溝14を形成し、当該左右移動案内用
横架部材12内には、一本の車軸の両端に夫々車輪を設
け、同車輪間の中央に位置される車軸に、案内溝14か
ら吊下杆63を垂下させることによって左右開閉吊下金
具6の摺動側吊下金具部62を形成し、同摺動側吊下金
具部62に対して、左右開閉用吊下金具6の着脱側吊下
金具61または左右開閉誘導杆7を吊り下げるように構
成したものである。
【0033】
【実施例4】図10の昇降用連結金具における他の実施
例の斜視図に示される事例は、昇降用連結金具4が、左
右開閉誘導杆7の外側に縦設された案内棒75に昇降自
在に連結された防風網装置の一例を示すものである。左
右開閉誘導杆7の一側には、上下に渡り直線状の案内棒
75が縦設され、その上下端が溶接あるいはボルト等に
よる締付固定によって取着されており、この案内棒75
に昇降用連結金具4,4,……の摺動側連結金具部4
1,41,……が昇降移動自在に連結されている。その
中、最下に位置される摺動側連結金具部41には、昇降
用牽引ワイヤー52の一端が連結され、上方のプーリに
巻き掛けられ、再度下方に引き戻された他端は、制動機
構55を備えた昇降用巻取機構部54に巻き込まれ、着
脱可能な操作ハンドル53を差し込み回動操作すること
により、昇降用牽引ワイヤー52を巻き取り、摺動側連
結金具部41およびこれに連結された着脱側連結金具部
42、ならびに防風網2の下端縁を引き上げ、解放する
ように構成されている。
【0034】
【実施例5】図11の左右開閉用吊下金具の他の実施例
の側面図に示される事例は、円管状の断面に形成された
棒状の左右移動案内用横架部材12に対して、一部に切
欠を有する環状部を備えた摺動側吊下金具部62を吊り
下げた事例である。また、図12の更に他の左右開閉用
吊下金具の側面図に示すものは、円管状断面に形成され
た棒状の左右移動案内用横架部材12の下部に左右の略
全長に渡り、直線状の案内溝14を形成し、当該左右移
動案内用横架部材12内に球形の摺動側吊下金具部62
を収容すると共に、同摺動側吊下金具部62の一部から
案内溝14を通じて、着脱側吊下金具部61を連結可能
な吊下杆63を垂下させるように構成され、防風網2の
左右開閉に応じて、球形の摺動吊下金具部62は円管状
の左右移動案内用横架部材12内を摺動移動される。
【0035】
【作 用】以上の如く構成されたこの発明の防風網装
置、およびそれに使用する防風網2は、左右何れか一方
の支柱用管体11または図示にはしていないが左右開閉
誘導杆に防風網2の左右何れか一方の縦縁部32が連結
される一方、防風網2の左右何れか他方の縦縁部32
は、左右移動案内用横架部材12に左右移動自在に吊り
下げられた左右開閉誘導杆7に連結されており、少なく
とも防風網2の他方の縦縁部32を左右方向に開閉操作
可能であり、開閉の状態に係わらず、防風網2の左右の
縦縁部32は、一方を支柱用管体11または支柱用管体
11内側に何等可の手段で仮着した図示しない左右開閉
誘導杆に、他方を左右開閉誘導杆7に保持された状態と
なっており、この他方の左右開閉誘導杆7により、それ
が取着された防風網2の縦縁部32が風で煽られず、常
に略垂直状に吊下されると共に、開閉作業時には、該左
右開閉誘導杆7を操作して防風網2の開閉を実施する。
【0036】左右何れか一方の支柱用管体11側に設け
られた昇降作動機構部5は、地上に居る作業者が手元の
高さに設置された昇降用巻き取り機構部54に操作ハン
ドル53を差し込み回転操作すると、昇降用牽引ワイヤ
ー52が巻き取られ、左右何れか一方の最下の昇降用連
結金具4を引き上げ、防風網2の左右何れか一方の下端
縁を引き上げる。防風網2の昇降操作を終えた後は、昇
降作動機構部5の制動機構を利用して閉鎖または解放状
態を固定する。
【0037】そして、左右何れか他方の左右誘導杆7に
設けられた昇降作動機構部5もまた、昇降用巻取機構部
54に接続した操作ハンドル53の回転操作を受けて昇
降用牽引ワイヤー52が巻き取られ、左右何れか他方の
最下の昇降用連結金具4、およびこれに連結された防風
網2の左右何れか他方の下端縁が引き上げられ、防風網
2の昇降操作を終えた後は、昇降作動機構部5の制動機
構を利用して左右何れか一方と同様に閉鎖または解放状
態を固定する。左右の下端縁を引き上げた後、図2およ
び図3の中央の防風網2、または図3の左端の防風網2
のように下側を解放して閉鎖する際には、左右の昇降作
動機構部5,5の夫々の制動機構に設けられた鉤爪の係
合を解除すると、防風網2の自重の作用も加わって円滑
な降下、閉鎖作動がなされる。
【0038】さらに、防風網2の上端縁は、左右開閉用
吊下金具6を介して、左右移動案内用横架部材12に左
右方向移動自在に吊下られており、左右開閉誘導杆7の
左右移動に従って左右方向に開閉される。この左右開閉
誘導杆7は、左右何れか一方の左右作動機構部8の巻取
機構部84に図示されない操作ハンドルを差し込みこれ
を回転操作すると、左右何れか一方の左右牽引ワイヤー
81が巻き取られ、左右開閉誘導杆7を左右何れか一方
の支柱用管体11側に引き寄せ、防風網2を図2および
図3の右端、あるいは図3の左端に示されるように解放
する。この際、吊下金具用係合片78は、左右開閉用吊
下金具6,6,……を束ねるように係合してあり、左右
開閉用吊下金具6,6,……の絡みを生じないように工
夫してある。
【0039】また、左右開閉誘導杆7は、左右何れか他
方の左右作動機構部8の巻取機構部84の操作ハンドル
を差し込みこれを回転操作し、左右何れか他方の左右牽
引ワイヤー81を巻き取り、左右開閉誘導杆7を左右何
れか他方の支柱用管体11側に引き寄せ、防風網2を図
2中の中央および左端あるいは図3の中央に示されるよ
うに閉鎖する。なお、左右開閉誘導杆7の下端/または
中途部を左右の支柱用管体11間に支持用ワイヤーを張
設してなるものとすれば、強風に煽られた場合にも、左
右開閉誘導杆7の下端が振られることを阻止でき、極め
て好都合のものとすることができる。
【0040】左右何れか一方の左右作動機構部8を操作
する場合には、他方の作動機構部8の制動機構の制動を
解除し、他方の左右牽引ワイヤー82を次第に送り出す
如く他方の操作ハンドルを弱めに保持するか、あるいは
別の手段により弱いブレーキを掛けるように操作して、
防風網2および左右開閉誘導杆7の移動を安定させ、ま
た、他方の左右作動機構部8を操作する場合にも、一方
の作動機構部8の制動機構の制動を解錠し、同様の弱い
制動を加えながら防風網2を閉鎖する。
【0041】防風網2の縦縁部32に設けられた昇降用
連結金具4,4,……、および上縁部33に設けられた
左右開閉用吊下金具6,6,……の夫々は、着脱型連結
金具部42,42,……および着脱側吊下金具部61,
61,……を備えており、防風網2が防風網枠1に対し
て着脱容易となるようにしてある。さらに、昇降作動機
構部5および左右作動機構部8に駆動用モータを採用す
れば、これら防風網2の左右、上下の開閉を、開閉スイ
ッチ操作によって遠隔操作できるようにすることも可能
となる。
【0042】
【効 果】以上のように、この発明の開閉型防風網装
置、およびそれに使用する防風網によれば、張設された
防風網を左右方向および上下方向何れにも、あるいは何
れかに選択的に解放可能とするものであり、従前までで
あれば、大掛りりな防風網の取り外しを要するような大
型農業機械の搬入も、ハンドル操作による防風網の開閉
によって極めて簡便に行うことができるものとなり、さ
らに、従来であれば不可能であった防風網下部の雑草を
下刈りするような場合にも、必要に応じた高さまで防風
網を上昇させることによって容易に除草可能となること
から、特に果樹園等では、その下刈りと同時に開閉型防
風網装置の周辺の草刈りも行うことができるものとな
り、果樹園全体の管理をし易くすると共に、美観を保持
する上でも都合が良くなるという極めて秀れた特徴を得
ることができるものとなる。
【0043】特に、実施例に示したもののように、左右
何れか一方の支柱用管体11および左右開閉誘導杆7の
夫々に設けられた昇降作動機構部5,5は、個別に防風
網2の左右下端側を昇降操作するように構成されている
ことから、防風網2の左右方向の開閉移動の影響を受け
ることなく、好適な上下開閉状態を確保できるものであ
り、さらに、構造も昇降用牽引ワイヤー52や昇降用巻
取機構部54といった比較的簡素な構造からなってお
り、また、左右作動機構部8もまた、左右開閉誘導杆7
の左右に夫々連結された左右牽引ワイヤー81,82を
左右の支柱用管体11,11に設けられた巻取機構部8
4,85の夫々に巻き取るという比較的簡素な構成によ
って操作し得るものとしてあることから、廉価に提供で
きる上、高い耐久性が得られるものとなっている。
【0044】防風網2は、全周縁部のみ、または全周縁
部を含む全面に渡り、横縞または縦縞状、あるいは碁盤
縞状となるように補強帯部34,34,……が設けられ
ていて、強風に対する耐久性や風雨や紫外線による劣化
等に対する耐候性が向上されるものとしてある上、横縞
状の補強帯部34,34,……に相当する縦縁部32,
32に昇降用連結金具4,4,……を連結し、また、縦
縞状の補強帯部34,34,……に相当する上縁部33
に左右開閉用吊下金具6,6,……を連結するようにし
た構造を採用し、支柱用管体11および/または左右開
閉誘導杆と左右開閉誘導杆7、そして左右移動案内用横
架部材12にその外周三方を連結して保持される構造
が、より一層耐久性に富むものとなるようにしてある。
【0045】さらに、防風網枠1は、2本の支柱用管体
11,11および左右移動案内用横架部材12に分割可
能であり、また、防風網2は昇降用連結金具4,4,…
…および左右開閉用吊下金具6,6,……によって防風
網枠1に着脱自在に構成されていることから、工場生産
後の在庫時の収納性が高く、出荷時の輸送経費も削減で
きる上、設置現場での組み立て作業も容易であり、その
組み立て工数も削減でき、極めて実用性のあるものとな
っている。
【0046】上述の如く、この発明の開閉型防風網装
置、およびそれに使用する防風網は、新規な構成によっ
て確実に所期の目的を達成可能とするものであり、その
構造も比較的簡単で製造も容易であり、低廉にて市場に
提供可能とすることから、我が国のような四季を通じて
厳しい自然環境に対処しなければならない園芸農業や庭
園業、林業、遊興施設等、屋外に晒されたままとなるも
のの保護に最適な設備とすることができるものであり、
広い範囲の人々から高い評価が得られて採用が進み、大
いに普及していくものと予想される。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の開閉型防風網装置、およびそれに使用
する防風網の技術的思想を具現化した代表的な実施例を
示すものである。
【図 1】開閉型防風網装置の概略的構成を示す正面図
である。
【図 2】開閉型防風網装置の開閉状態の一例を示す斜
視図である。
【図 3】開閉型防風網装置の開閉状態の他の例を示す
斜視図である。
【図 4】左右開閉誘導杆の吊下構造を示す側面図であ
る。
【図 5】昇降用連結金具の連結構造を示す斜視図であ
る。
【図 6】左右開閉用吊下金具の吊り下げ構造を示す側
面図である。
【図 7】開閉型防風網装置の他の実施例を示す斜視図
である。
【図 8】左右開閉誘導杆の他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図 9】左右開閉誘導杆のさらに他の実施例を示す側
面図である。
【図 10】昇降用連結金具の他の実施例を示す斜視図
である。
【図 11】左右開閉用吊下金具の他の実施例を示す側
面図である。
【図 12】左右開閉用吊下金具のさらに他の実施例を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 防風網枠 11 同 支柱用管体 12 同 左右移動案内用横架部材 13 同 環状連結具 2 防風網 31 同 防風網基体 32 同 縦縁部 33 同 上縁部 34 同 補強帯部 4 昇降用連結金具 41 同 摺動側連結金具部 42 同 着脱側連結金具部 5 昇降作動機構部 51 同 昇降用支持枠部 52 同 昇降用牽引ワイヤー 53 同 操作ハンドル 54 同 昇降用巻取機構部54 6 左右開閉用吊下金具 61 同 着脱側吊下金具部 62 同 摺動側吊下金具部 7 左右開閉誘導杆 71 同 吊下機構部 72 同 案内溝 73 同 上体部 74 同 下体部 8 左右作動機構部 81 同 一方の左右牽引ワイヤー 82 同 他方の左右牽引ワイヤー 83 同 操作ハンドル 84 同 一方の巻取機構部 85 同 他方の巻取機構部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防風網の横幅寸法に略相当する間隔毎に
    支柱用管体を立設すると共に、各支柱用管体の隣接する
    支柱用管体同士の、防風網全高に略一致する高さ位置近
    傍間に、夫々左右移動案内用横架部材を一体化していっ
    て左右に複数の防風網枠が連続形成され、各防風網枠内
    には、少なくとも1本の左右開閉誘導杆が左右移動案内
    用横架部材に移動自在に吊下されてなるものとする一
    方、隣接する支柱用管体および左右移動案内用横架部材
    からなる各防風網枠内に配される防風網が、その左右縦
    縁部および上縁部に夫々適宜間隔置きに昇降用連結金具
    または左右開閉用吊下金具を有していて、上縁部の左右
    開閉用吊下金具は左右移動案内用横架部材に左右移動自
    在に、また左右縦縁部の昇降用連結金具の中の少なくと
    も何れか一方は左右開閉誘導杆に、残る昇降用連結金具
    の何れか他方は、相対する支柱用管体か、あるいは同側
    に吊下した左右開閉誘導杆に夫々上下移動自在に連結さ
    れるようにすることにより、該防風網が防風網枠内を左
    右方向にも上下方向にも開閉自在となるようにしたこと
    を特徴とする防風網装置。
  2. 【請求項2】 防風網の横幅寸法に略相当する間隔毎に
    支柱用管体を立設すると共に、各支柱用管体の隣接する
    支柱用管体同士の、防風網全高に略一致する高さ位置近
    傍間に、夫々左右移動案内用横架部材を一体化していっ
    て左右に複数の防風網枠が連続形成され各防風網枠内に
    は、少なくとも1本の左右開閉誘導杆が左右移動案内用
    横架部材に移動自在に吊下されてなるものとする一方、
    隣接する支柱用管体および左右移動案内用横架部材から
    なる各防風網枠内に配される防風網が、その左右何れか
    一方の縦縁部の上下方向適宜間隔置きに昇降用連結金具
    を有していて、これら昇降用連結金具を、該縦縁部に相
    対する支柱用管体、または同側の左右開閉誘導杆に上下
    移動自在に連結すると共に、左右何れか他方の縦縁部に
    も上下方向適宜間隔置きに昇降用連結金具を有してい
    て、それら昇降用連結金具の夫々を左右開閉誘導杆に上
    下移動自在に連結し、さらに同上縁部の左右方向適宜間
    隔置きには左右開閉用吊下金具を有していて、夫々の左
    右開閉用吊下金具を左右移動案内用横架部材に左右移動
    自在に連結することにより、該防風網が防風網枠内を左
    右方向にも上下方向にも開閉自在となるようにしたこと
    を特徴とする防風網装置。
  3. 【請求項3】 防風網基体の左右各縦縁部に取着した複
    数個の昇降用連結金具の中の最下位のもの、もしくはそ
    の他適宜位置の何れか一個または複数個同時にか、ある
    いは各縦縁部の下端もしくは下端近傍適所に、夫々昇降
    用牽引ワイヤーの一端を繋着した上、当該昇降用牽引ワ
    イヤーの中途部を支柱用管体の上端側に迂回する如く巻
    き掛け、さらにその他端を、対応する支柱用管体の下方
    に導き、着脱可能または着脱不能に設けられた操作ハン
    ドルによって回動操作でき、制動機能を備えてなる昇降
    用巻取機構部に巻き取られるようにしたものとして昇降
    作動機構部となし、該昇降作動機構部の操作ハンドルの
    回動操作によって防風網の左右各縦縁部下方側が夫々昇
    降されるようにした、請求項1または2何れか記載の防
    風網装置。
  4. 【請求項4】 左右開閉誘導杆の上端または中途部の何
    れかに二本の左右牽引ワイヤーの各一端を夫々繋着する
    一方、二本の左右牽引ワイヤーの中の一方の左右牽引ワ
    イヤーの中途部を一方の支柱用管体の上端近傍または中
    途部の何れかに巻き掛け、迂回させて下方に導き、当該
    支柱用管体の下方に設けられた制動機能を備えてなる一
    方の巻取機構部に巻き取られるようにすると共に、他方
    の左右牽引ワイヤーの中途部を他方の支柱用管体の上端
    近傍または中途部の何れかに巻き掛け、迂回させて下方
    に導き、支柱用管体の下方の制動機能を備えてなる他方
    の巻取機構部に巻き取られるようにしたものとして左右
    作動機構部となし、該左右作動機構部の何れか一方の巻
    取機構部の巻き取り操作によって防風網の左右開閉誘導
    杆側縦縁部を左右方向に開閉されるようにした、請求項
    1ないし3何れか記載の防風網装置。
  5. 【請求項5】 防風網は、防風網基体の全周縁部、およ
    び縦横所定間隔置きに碁盤縞状配置となるようにした箇
    所か、もしくは上下または左右何れかの方向に所定間隔
    を置いた平行配置模様となるようにした箇所に、防風網
    基体を補強する補強帯部が縫着または溶着され、これら
    補強帯部形成位置に左右開閉用吊下金具および昇降用連
    結金具が取着されてなるようにした、請求項1ないし4
    何れか記載の防風網装置。
  6. 【請求項6】 左右開閉誘導杆は、その上体部下端側に
    伸縮自在に連結される下体部を備えたものに形成され、
    同下体部が、防風網の下縁部側の昇降作動に連動して伸
    縮自在となるようにした、請求項1ないし5何れか記載
    の防風網装置。
  7. 【請求項7】 縦横を夫々の所定寸法に設定された四角
    形状の防風網基体が、その全外周縁に補強帯部が縫着ま
    たは溶着されることによって外周縁のみを補強するか、
    もしくは、外周縁と共に略全面に渡り横縞または縦縞
    状、あるいは碁盤縞状となる如く補強帯部を縫着または
    溶着したものに形成される一方、左右縦縁部の補強帯部
    には、適宜間隔置きに昇降用連結金具が取着されると共
    に、上縁部の補強帯部には、適宜間隔置きに左右開閉用
    吊下金具が取着されてなるものとした、請求項1ないし
    6何れか記載の防風網装置に使用する防風網。
  8. 【請求項8】 縦横を夫々の所定寸法に設定された四角
    形状の防風網基体が、その全外周縁に補強帯部が縫着ま
    たは溶着されることによって外周縁のみを補強するか、
    もしくは、外周縁と共に略全面に渡り横縞または縦縞
    状、あるいは碁盤縞状となる如く補強帯部を縫着または
    溶着したものに形成される一方、外周縁のみに補強帯部
    を形成したものの場合は、左右縦縁部の夫々補強帯部の
    上下方向適宜間隔置きに昇降用連結金具を取着すると共
    に、上縁部の補強帯部の左右方向適宜間隔置きに左右開
    閉用吊下金具を取着し、また横縞または縦縞状、あるい
    は碁盤縞状にも補強帯部を形成したものの場合には、横
    縞または縦縞状となる補強帯部に相当する外周縁の補強
    帯部に、夫々昇降用連結金具または左右開閉用吊下金具
    を取着してなるものとした、請求項1ないし6何れか記
    載の防風網装置に使用する防風網。
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