JP3963419B2 - 防風網装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の目的】
この発明は、果樹園における落果防止等、屋外での防風対策用に設置される防風網装置に関するものであって、特に、通気性の調整の外、各種機械の出し入りや除草その他各種農作業等に際し、閉鎖状としていた防風網を、その要求に応じて最良の状態に開放自在とし、なお且つその状態を安定して持続させるために仮固定状とすることができるようにする新規な構造からなる防風網装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
林檎を栽培する園芸農家にとって、8月中旬から11月初旬までの収穫期は前年冬期からの元肥作業を始めとして、春先の剪定、開花後の人工受粉、摘花、袋掛け、薬剤散布、追肥等一年を通じて行った数々の農作業の成果が実る収穫期であり、最も活気あふれる季節となる。しかし、この時期は、台風が日本に上陸する季節にも重なっており、一度台風に見舞われれば、それまで丹精込めて育て上げ、傷もなく良質な状態で収穫を待つばかりとなっていた林檎の殆どが落果してしまい、多大な被害を被ることもまれではない。さらに、落果を招く強風は、台風ばかりに留まらず、通常の低気圧の接近による強風等によっても落果や枝の損傷等の被害を受けてしまうことになる。
【0003】
このように、防風網装置は、果樹、園芸農家等にとって、作物を強風から守って強風による被害を最小限に止めるようにするための施設として欠くことのできないものとなっているが、農作物以外でも、比較的背丈の高い屋外装置品等でも同様の防風網装置を必要とし、例えば、実開平5−30214号公報に示される防風網装置等の例に見られるように、高地または山間のスキー場等に設置され、リフトの安全運行のために用いられるものとしても既に公知となっている。 しかし、この公知となっている防風網装置の場合は、スキー場のリフトを強風から守るため、防風網の強度を高めるようにしたものではあっても、開閉機構等は全く備えていない。
【0004】
他方、果樹園用の防風網装置の場合、例えば、実開昭61−148164号公報に掲載された考案等には、巻取り機構を備えて開閉できる防風網装置が開示されており、必要に応じて防風網を垂直状に垂下されたローラー部材に巻き取り、左右方向に開放できるように構成されたものもあり、このように防風網を開放できるようにすることにより、防風網装置で仕切られた敷地内にも大型農業機械を移動して使用することを可能にし、農作業の効率を向上させ得るよう配慮したものとなっているが、しかし、防風網装置下部の除草作業を実施しようとしたときには、特に巻き取られた防風網付近の雑草を刈り払い機で刈り込む際に、巻き取られた防風網下端が邪魔をして刈り取りができず、残された雑草部分は放置されたままとなってしまって見栄えを損ねるだけではなく、敷地管理上の面でも好ましくないことから、改良を望まれていた。
【0005】
この発明は、以上のような不都合のあった従前までの防風網装置において、その開閉機構を見直し、大型の農機具等各種機械装置の移動、出入りを可能にする上、雑草の下刈りを全域に渡って可能にする防風網装置の実用化の必要性を痛感し、新たな開閉機構の開発、研究にに着手すると共に、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に後述する如く新規な構造からなる防風網装置を完成、実用化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【0006】
【発明の構成】
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明に包含される防風網装置は、基本的に次のような構成から成り立っている。即ち、所定間隔置いて立設した支柱体間に軌道用横架材を連結、一体化して防風枠とした上、該防風枠内で軌道用横架材の下方所定範囲内には、上下所定間隔を置いて複数本の補強用架線が夫々水平状に張り巡らされてなるものとする一方、当該防風枠内には、その略全域を覆うことができる大きさとした防風網が、その上端縁要所要所を軌道用横架材に左右移動自在に吊着状となし、且つ、複数本の補強用架線夫々に対応する位置の要所要所も、それら補強用架線に対して左右移動自在に連結状となるようにして張設された上、さらに、少なくともその左右何れか一方端縁を左右開閉誘導杆に連結すると共に、同下端縁から最下位の補強用架線までの範囲を、上下方向開閉自在構造に形成した構成を要旨とする防風網装置である。
【0007】
この基本的な構成からなる防風網装置を、より具体的な構成のものとして示すと、所定間隔置いて立設した支柱体間に軌道用横架材を連結、一体化して防風枠とした上、該防風枠内には、少なくとも1本の左右開閉誘導杆を軌道用横架材に移動自在に吊下させると共に、軌道用横架材の下方所定範囲内には、上下所定間隔を置いて複数本の補強用架線が夫々水平状に張り巡らされてなるものとする一方、当該防風枠内には、その略全域を覆うことができる大きさであって、最下位の補強用架線に対応する箇所よりも下方となる部分に、補強帯を所定間隔置きに添設、一体化してなる防風網が、その上端縁要所要所を軌道用横架材に左右移動自在に吊着状となし、且つ、複数本の補強用架線夫々に対応する位置の要所要所も、それら補強用架線に対して左右移動自在に連結状となるようにして張設された上、、さらに、先の左右開閉誘導杆に対応する側縁は同左右開閉誘導杆に連結すると共に、最下位の補強用架線から下方に相当する範囲を、上下方向開閉自在構造に形成してなる防風網装置であるということができる。
【0008】
そして、この発明に包含される防風網装置の構成を、更に具体的に示すならば、所定間隔置いて立設した支柱体間に軌道用横架材を連結、一体化して防風枠とした上、該防風枠内には、少なくとも1本の左右開閉誘導杆を軌道用横架材に移動自在に吊下させると共に、軌道用横架材の下方所定範囲内には、上下所定間隔を置いて複数本の補強用架線が夫々水平状に張り巡らされてなるものとする一方、当該防風枠内には、その略全域を覆うことができる大きさであって、最下位の補強用架線に対応する箇所よりも下方となる部分に、補強帯を所定間隔置きに添設、一体化してなる防風網が、その上端縁要所要所を軌道用横架材に左右移動自在に吊着状となし、且つ、複数本の補強用架線夫々に対応する位置の要所要所も、それら補強用架線に対して左右移動自在に連結状となるようにして張設された上、、さらに、先の左右開閉誘導杆に対応する側縁は同左右開閉誘導杆に連結すると共に、最下位の補強用架線から下方に相当する範囲を、上下方向開閉自在構造に形成してなるものとし、防風枠内に張設された防風網は、その上側所定範囲が複数本の補強用架線によって、同下側所定範囲が複数本の補強帯により、夫々その張設状態が補強される構成を要旨とするものとなる。
【0009】
防風枠は、防風網を所定幅および所定高さに張着状に支持し、自らの構造強度を以て防風網に掛かる風圧を地盤に支持させるようにする機能を果たすものであって、所定間隔毎に立設した支柱体と、この支柱間に配置、連結される軌道用横架材とを有し、暴風雨や着雪に耐える充分な強度をもつものとしなければならず、隣接する支柱体間の距離を、防風網の横幅寸法に略一致するよう配置立設し、軌道用横架材の取着位置を防風網の全高寸法に略一致する程度の高さに設定すべきであり、支柱体を挟み、所定間隔を置いて両隣に配置された他の支柱体との間に、夫々軌道用横架材を配して互いに一体化していくようにした構造を連続することにより、所望する距離に渡って防風網壁が形成されるようにする。
なお、支柱体間には、軌道用横架材自体が連結強度を負担する部材を兼用したものとする外、支柱体間の連結強度を高めるため、軌道用横架材とは別に、それよりも上側に頭繋ぎ用横架材を併設してなるものとすることができる外、頭繋ぎ用横架材を逆に軌道用横架材を兼用するようにしたものとすることも可能である。
【0010】
支柱体は、軌道用横架材を所定高さに支持すると共に、補強用架線を張着、支持し、防風網の側縁部や左右開閉誘導杆も連結、支持する機能等を果たすものであり、軌道用横架材や防風網による荷重は勿論のこと、強風や着雪等による付加荷重に耐え得るだけの素材強度および構造強度を有するものとしなければならず、上下に渡って同一断面形状、または上端側程細くなる錐形状あるいは段形状に形成された棒状体や管状体からなるものとする外、軽量鉄骨ラチス等から形成してなるものとすることも可能であり、下端側には、地中に埋設されて強固に固着可能な基礎構造部を設けるべきであって、例えば、水平方向に延伸された複数枚の翼型部や、放射状に突設された鈎棒部を、土中に確りと固定させるような定着構造を設けるのが望ましい。
【0011】
また、支柱体には、後述の左右開閉誘導杆の噛合部に対応する側面に係止部を設けることが可能であり、当該係止部は、左右開閉誘導杆噛合部と噛み合い、支柱体に対し、左右開閉誘導杆を仮り止め状に係止する機能を果たすものであり、防風網に加わる風圧により、左右開閉誘導杆が不用意に移動しない程度の強度をもって噛合部を係止するよう構成しなければならず、例えば、噛合部が上下に揺動して係脱可能な構造とするものや、逆に係止部事態が上下移動して係脱するよう構成することが可能である外、左右開閉誘導杆を貫通して確実に施錠する施錠構造を追加したものとすることができる。
【0012】
軌道用横架材は、後述する左右開閉誘導杆の上端を支承して吊り下げ状としたまま、水平方向に移動自在にすると共に、場合によっては支柱体相互を連結して防風枠の一部を構成する機能を果たすものであり、少なくとも左右開閉誘導杆を吊り下げ状としたまま左右方向へ円滑に案内できるだけの構造強度を有するものとしなければならず、また防風網の上側縁の要所要所を吊り下げ状に支持できるように構成しておく必要があり、したがって、左右開閉誘導杆上端の構造、あるいは同上端に装着、介在する吊り金具の構造、および防風網上側縁の要所要所に介在する吊り下げ金具の構造等との兼ね合いから、溝型断面その他の型鋼断面によるものとするか、あるいは円形断面その他とするか、最適断面のものに形成されるようにし、その両端側または何れか一端側に、防風網を全閉および全開状態、または全閉あるいは全開状態とした状態において、左右開閉誘導杆の移動を一時的に規制する次の規制係合部を組み込んでなるものにするのが望ましい。
【0013】
規制係合部は、軌道用横架材の端部側において左右開閉誘導杆の吊下部の自由な移動を一時的に規制する機能を果たすものであり、防風網に吹き付ける強風や着雪による荷重を受けた場合であっても、不用意に規制が解除されてしまわない程度の強度をもって左右開閉誘導杆の移動を規制できる構造を有するものとしなければならず、上方に向けて突出した形状をもち、左右開閉誘導杆の吊下部がこれを乗り越えることにより、規制および規制の解除がなされる構造とすることができる外、左右開閉誘導杆の下端側または支柱体の下端側に配された操作部の操作に連動して、ロック・アンロック可能なロック機構を設け、防風網の全閉および全開位置、または全閉もしくは全開位置に、左右開閉誘導杆の吊下部を一時的に規制可能とする構造によるもの等とすることができる。
【0014】
補強用架線は、軌道用横架材の下方所定範囲における防風網の何れか一面側に所定間隔置きに添設状となるようにして支柱体間に略水平状に張設され、同所辺りの防風網に加わる風圧で当該防風網が大きく膨らんで延びたり破損することがないよう支持する機能を果たすものであり、強風に曝される防風網を支持するに充分な強度をもつ天然素材、合成樹脂素材、あるいは金属素材からなる紐やワイヤー等からなり、対応する防風網の要所要所に添設した環状金具や筒状材部等により、防風網が当該補強用架線に対して水平移動自在となるように連結、添設状とされていなければならず、軌道用横架材の下方所定範囲の最も低い位置に設置される補強用架線にあっては、人や一般農業用機械等が支障無く通過できる程度の高さ位置を考慮して配置すべきである。
【0015】
左右開閉誘導杆は、防風枠内に配された防風網の少なくとも側縁部の左右何れか側を上下略全長に渡って連結状に繋着し、作業者の手によって左右移動操作するに連れ、防風網の全高に渡る範囲を略同時に左右方向に開閉することができるようにする機能を果たすものであり、軌道用横架材に沿って移動自在な状態に吊下された直状の棒体状または管体状等によって形成されるようにした上、後述する実施例に採用してあるように、下側中途部に噛合部を突設、形成してなるものとし、それに対応する支柱体の側面に突設された係止部に対して着脱自在に止着可能とすると共に、両者間は、同止着状態を仮り止め状とする施錠構造を併設してなるものとなし、左右開閉誘導杆吊下部が軌道用横架材の規制係合部に係わる段階で、左右開閉誘導杆噛合部の支柱体係止部への止着も可能になるようにし、防風枠内防風網を全閉とする位置または全開とする位置における左右開閉誘導杆が、軌道用横架材規制係合部ならびに対峙する支柱体係止部および施錠構造の双方によって仮固定されるように構成したものとするのが望ましい。
【0016】
吊下部は、上記左右開閉誘導杆を前記した軌道用横架材に沿って左右移動自在に吊り接げ状とする機能を果たすものであり、左右開閉誘導杆を吊下、保持するに充分な強度を有する構造としなければならず、軌道用横架材の断面構造に応じて組合せ可能な構造に形成され、簡単に軌道用横架材から外れてしまうことのないようにした構造のものとしなければならず、例えば溝内に沿って転動するローラーや筒状体によるものとしたり、あるいは、吊着用の環体や鈎状部材等を用い、軌道用横架材を挿通状となるようにして組み合わされるような構造のものとする等、各種公知の吊り下げ構造によるものとすることが可能である。
【0017】
施錠構造は、左右開閉誘導杆の噛合部と、これに対応する支柱体の係止部との止着状態を、仮り止め状とする機能を果たすものであり、該噛合部と係止部との噛合状態を確実に仮り止めし、その仮り止め状態を解除することができる構造としなければならず、噛合部と係止部との噛合状態を直接的に仮り固定する構造の外、噛合部と係止部とを噛合させた状態で、左右開閉誘導杆を支柱体に対して仮り固定してしまう構造とすることができ、例えば、左右開閉誘導杆吊下部が軌道用横架材の規制係合部に係わる段階で、左右開閉誘導杆噛合部の支柱体係止部への止着も可能になるように構成したものとすることができる。
【0018】
噛合部は、支柱体の係止部に噛合し、左右開閉誘導杆を支柱体に仮り止めする機能を果たすものであり、防風網に強風が吹き付けた場合にも、係止部から不用意に離脱してしまうことのない強度および構造をもつものとしなければならず、その噛合構造は、少なくとも一つの鈎型状、あるいは先端側が拡大された茸型状の噛合片部を有するものとし、該噛合片部の基部を揺動可能な構造として、係止部に噛合および離脱する構造とすることができる外、左右開閉誘導杆が、上方に突出するよう形成された規制係合部を乗り越えて移動する際に、係止部に噛合および離脱するものとすることが可能である。
【0019】
防風網は、防風枠内を通過しようとする強風を塞き止めるように働き、その表裏において風圧を減衰させてしまう機能を果たすものであり、少なくとも一般的な強風に対しては充分に耐え得るだけの強度を有したものとしなければならず、左右開閉誘導杆に繋着された側縁は、左右開閉誘導杆の左右移動操作に連れて一緒に開閉操作されることとなり、そして、この防風網は、補強用架線が配置されている範囲では、受け止めた風圧を補強用架線によって補強され、またそれよりも下の範囲では、所定間隔置きに縫合、添着その他の手段で一体化されている補強帯によって風圧に抗する強度を補強するようにし、最終的に、防風網に加わる風圧は、防風網自身、およびそれら補強用架線と補強帯とを介して支柱体に支持されるようにし、当該支柱体を通じて地中に分散させ、防風機能が果たし得るようにするものであり、できるだけ空気抵抗の大きな繊維素材断面、網目構造等を考慮して形成するようにすべきであり、また、金属ワイヤーや硬質合成樹脂線等を用い、その耐久強度が向上されるようにしたものとするのが望ましい。
【0020】
補強帯は、一体化された防風網の一部と、その周辺付近とを補強する機能を果たすものであり、端部側が支柱体や左右開閉誘導杆等の充分な強度を有する部分に連結されるよう構成しなければならず、最下位の補強用架線よりも下方の全体に渡り、上下に所定間隔を置いて略水平状に配されるものであり、強度ある布帯やテープ等を、例えば、防風網の網目の所定幅を包み込むように縫着、接着または溶着したものとする外、隣接する網目を表面側からと裏面側からとを交互に通るよう潜らせて一体化したものとしたり、あるいは、強度あるロープやワイヤを、防風網製作過程で一緒に編み込んだもの等とすることもできる。
【0021】
上下方向開閉自在構造は、防風枠に張設された防風網の中、補強用架線を添設状としていない下方側で、補強帯が所定間隔置きに施された範囲を、必要に応じて上下方向に開閉可能とするための機構として機能するものであり、防風網の下側所定範囲の両縁部と、支柱体や左右開閉誘導杆との間に着脱自在な連結構造を配したものとするか、もしくは防風網の下側所定範囲の両縁部が、支柱体や左右開閉誘導杆に沿って、昇降自在なスライド構造を設けたものとすべきであり、地上からの遠隔操作によって開閉操作可能な構造、例えば、後述する実施例にも採用しているとおり、補強帯の何れか適所に一端を連結し、他端を支柱体または左右開閉誘導杆を迂回して垂れ下げるか、または直接下方に向けてそのまま垂れ下げてなる一本または複数本の操作紐を設け、該操作紐の牽引操作または繰り出し操作で、防風網下側所定範囲が上昇開放または降下閉鎖される構造のもの等とすることができる。
【0022】
なお、この上下方向開閉自在構造における操作紐は、防風網の下方側所定範囲部分を必要に応じて引き上げ操作することができ、その引き上げた状態の持続も可能とするに充分なだけの強度を有するものとしなければならず、天然繊維あるいは合成樹脂繊維からなる紐や、金属製ワイヤー等の比較的耐久に秀れ、引張強度の高い素材からなるものを採用すべきであり、一端を補強帯の何れか適所に連結し、中途部をプーリや通し孔等を利用して折り返し、地上から牽引および繰り出し操作可能な高さまで導くよう、取り回した構造とすると良く、他端には牽引操作用のハンドルや巻取り装置、または、防風網を巻き上げた状態に保持できるよう仮固定するための巻掛け装置等を設けたものとすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する幾つかの実施例を取り上げ、この発明の構成がより一層明確に把握することができるよう、その具体的な構造について詳述していくこととする。
【0023】
【実施例1】
図1の防風網装置の正面図、図2の下側が開放された防風網装置の正面図、図3の左右開閉誘導杆を吊下する構造の斜視図、図4の左右開閉誘導杆噛合部と支柱体係止部との噛合構造の斜視図、および図5の防風網の上下方向開閉自在構造の斜視図に示される事例は、防風枠内に張設された防風網の、上側所定範囲を複数本の補強用架線で支持し、下側所定範囲を該防風網に添設された複数本の補強帯で補強、支持するよう形成した基本的構成からなるこの発明に包含される防風網装置における代表的な一実施例を示すものである。
【0024】
当該防風網装置1は、地上に凡そ5mの距離を隔てた位置毎に鉛直状に立設された、高さ約5m前後の支柱体3,3,……の上端側間に、軌道用横架材4,4,……を水平状に掛け渡して形成された防風枠2内に、縦横寸法が該防風枠2内に収まる寸法に略設定された、矩形状の防風網7を張設することによって形成されたものであり、支柱体3は、基端側に翼形の基礎定着構造31を有する鋼管からなり、軌道用横架材4が掛け渡された位置から、地上3m前後の高さ位置までの範囲に、3〜4本程度の金属製ワイヤーからなる補強用架線5,5,……が、上下略等間隔毎に水平状に張り巡らせた構造とし、防風網7の上端縁を含む補強用架線5,5,……に対応する要所要所に、夫々環状金具71,71,……を取り付け、左右方向に移動自在に連結したものとなっており、防風網7は、全周縁部を補強する帯体が添設され、防風枠2に装着した際に補強用架線5,5,……が配置されない下側所定範囲には、上下所定間隔置きに水平状の補強帯72,72,72を夫々縫着した補強構造を有するものとなっている。
【0025】
軌道用横架材4には、防風網7の上下寸法に略一致する長さに設定された左右開閉誘導杆8が、その上端部に設けられたローラーを有する吊下部81により、転動移動自在な状態に吊着され、これに対応する防風網7の一側縁部上下複数箇所を、脱着可能な連結金具71,71,……によって繋着する一方、同防風網7の左右逆側の他側縁部の上下に渡る複数箇所を、同様の連結金具71,71,……を用い、対応する支柱体3の適所に設けられた連結用環部に夫々脱着可能に連結し、これら左右両側の連結部分の中、防風網7下側範囲に配されたものは、何れも図5中に示すように、補強帯72,72,72の端部に連結金具71,71,……を連結することにより、充分な強度を確保すると共に、脱着自在な上下方向開閉自在構造9の一部を形成するよう形成されたものとなっている。
【0026】
左右開閉誘導杆8は、その上下中途部に図1および図2に示すように、二本の操作用ロープ84,84の各一端を繋着し、一方の操作用ロープ84が、防風枠2の一方の支柱体3中途部に軸着されたプーリを介して下方に延伸され、支柱体3下側に設けられたロック構造を有する巻取り機構34に他端側を巻掛け、他方の操作用ロープ84を、防風枠2の他方の支柱体3中途部のローラーを介して延伸させ、同支柱体3下方の巻取り機構34に他端側を巻掛けたものとし、左右開閉誘導杆8を左右何れかの方向に移動させる場合には、繰り出し側の巻取り機構34のロックを解除した後、巻き取り側の巻取り機構34に、脱着可能なハンドルを装着して巻き取り操作を行い、左右開閉誘導杆8を所望する方向へ移動させ、移動を完了した後に各巻取り機構34,34をロック状態とすれば、左右開閉誘導杆8を仮り固定状とすることができるよう構成されている。
【0027】
軌道用横架材4は、その左右両端側の左右開閉誘導杆8が全開および全閉となる位置の僅かに中央寄りの位置に、図3中に示すように、上方に向けて夫々突出する規制係合部41,41が設けられ、該規制係合部41の中央側には、軌道用横架材4の周壁面から一定の勾配をもって、吊下部81のローラーを滑らかに案内可能な傾斜面42が形成され、該傾斜面42とは反対側の側部を、吊下部81を仮り止め状に係止可能とするよう、鉛直状に切り立つ形状としている。
【0028】
左右開閉誘導杆8の1m前後の高さ位置の中途部には、図4に示すように、略水平方向に向けて舌片状の噛合部82が突設され、該噛合部82の下縁部には、切欠き状の噛合用溝83,83,83が複数形成されており、また、噛合部82の基部に相当する左右開閉誘導杆8中途部には、噛合部82に略直交状となる水平方向から施錠構造6の一部を形成する施錠孔61を貫通状に穿孔したものとしてあり、噛合部82に対応する支柱部3中途部には、縦断面が略U字型に形成され、同噛合部82を側方および上方から刺し込み可能とした係止部32を固着し、該係止部32の中途部には、差し込まれた噛合部82の何れか一個の噛合用溝83に係合する噛合用ボルト33が、水平状となるよう肉厚方向から貫通状に螺着結合され、更に、係止部32の噛合部82が差し込まれた際に、左右開閉誘導杆8施錠孔61が対応する位置には、施錠構造6のもう一方の一部分を形成する施錠用枠部62が、左右開閉誘導杆8中途部の前後を囲むよう形成され、その前後壁面の略中央に、夫々左右開閉誘導杆8施錠孔61に対応する固定孔63,63を穿孔し、左右開閉誘導杆8を図4中二点鎖線で示すよう全閉状態に配置させたときに、施錠ピン64を固定孔63,63および施錠孔61に貫通状に装着できるよう構成したものとなっている。
【0029】
【実施例2】
図6の上下方向開閉自在構造の斜視図、図7の操作紐を一本にまとめた上下方向開閉自在構造の斜視図、および図8の操作紐を左右の滑車で折り返した上下方向開閉自在構造の斜視図に夫々示される幾つかの事例は、この発明の防風網装置に包含される他の実施例を示すものであり、防風網7の補強帯72,72,72が添設された下側の範囲を、地上から操作する操作紐によって上昇開放可能とするよう構成されたものである。
【0030】
図6に示される上下方向開閉自在構造9は、防風網7下端縁部に添設された補強帯72の複数適所に対して、一端を繋着した操作紐91,91,……の中途部を、左右二本に取りまとめ、防風網7上端縁部の左右側に夫々穿孔された折返し用貫通孔73,73を通して折り返し、地上付近まで延伸した他端側を牽引操作可能に構成したものとなっており、図7の上下方向開閉自在構造9は、最上位に位置する補強帯72の複数適所に夫々一端側を繋着した合計四本の操作紐91,91,……を左右二本に取りまとめ、防風網7の下端縁を回り込むように取り回した上、同防風網7上端縁の左右側に夫々穿孔された折返し用貫通孔73,73を通し、更に下方に向けて折り返した後、一本に統合させた操作紐91の他端側を、牽引操作可能とするよう地上付近まで延伸させた構造となっている。
【0031】
図8中に示す上下方向開閉自在構造9は、防風網7の下端左右角部付近に、左右の操作紐91,91の各一端側を繋着し、夫々の操作紐91,91の中途部を、対応する支柱体3の上端側に軸着された滑車92、および左右開閉誘導杆8上端側に軸着した滑車92に夫々巻掛けた上、下方に向けて折り返した他端側を、地上付近まで延伸させ、牽引操作可能とするよう構成したものとなっている。
【0032】
【作用】
以上のとおりの構成からなるこの発明の防風網装置1は、左右開閉誘導杆8を軌道用横架材4に沿って水平方向に移動させれば、図1中に白抜き矢印で示すように、防風網7を水平方向に開放させることが可能であり、また、それとは逆向きに移動させることによって防風網7を閉鎖することができ、そして、この防風網7を全閉または全開状態としたときに、図3に示すように、左右開閉誘導杆8の吊下部81のローラーが、軌道用横架材4の端部側に形成された傾斜面42に沿って上昇し、規制係合部41を乗り越えると、左右開閉誘導杆8上端側が軌道用横架材4に対して仮止め状態となり、一時的に移動を規制された仮固定状態となる。
【0033】
防風網7を閉鎖する際、左右開閉誘導杆8の吊下部81が、規制係合部41を乗り越えると同時に、同左右開閉誘導杆8に一体の噛合部82が僅かに上下動しながら、図4中に示すように,支柱体3の係止部32内に差し込まれ、噛合用溝83,83,83の中の何れかが、噛合用ボルト33に噛み合い状に係合され、閉鎖状態で仮止めされた状態となり、左右開閉誘導杆8の施錠孔61と、支柱体3側の固定孔63とを一致させ、施錠ピン64で貫通するようにして連結し、施錠構造6をロック状態とすることが可能であり、防風網7を開放する際には、該施錠ピン64を引き抜いた上、左右開閉誘導杆8の吊下部81が、規制係合部41を乗り越えるように僅かに上昇操作して噛合部82と係止部32との噛み合いを解いた後、そのまま左右開閉誘導杆8を開放方向に移動させることとなる。
【0034】
防風網7の下側所定範囲の補強帯72,72,72が添設された部分の、左右縁部に沿って設けられた連結金具71,71,……を、支柱体3および左右開閉誘導杆8の夫々から、図5に示すようにして取り外せば、図2中に白抜き矢印で示すように、防風網7の下側所定範囲を上方に巻き上げた状態に開放することが可能となり、図6,図7および図8の何れかに、白抜き矢印で示すように、上下方向開閉自在構造9の操作紐91,91を牽引操作すれば、支柱体3に登らずに、地上から防風網7下側の開放操作が可能であり、操作紐91,91の端部側を、支柱体3や左右開閉誘導杆8の下側中途部に設けられた、ハンドル脱着型、またはハンドル折り畳み型の巻き取り装置に巻き取るよう構成することができ、防風網7下側を閉鎖する際には、開放操作のときに巻き取られた操作紐91,91を地上から繰り出し操作すれば、防風網7下側の自重によって垂れ下がり状に降下し、閉鎖されることとなる。
【0035】
【効果】
以上のとおり、この発明の防風網装置によれば、防風枠に張設された防風網の全体を少なくとも左右方向の何れかに開放することを可能とする上、同防風網の下側所定範囲については上方向に向けて開放することができるようにするものであり、従前までであれば、大掛かりな防風網の取り外しを要するような大型農業機械の搬入も、左右開閉誘導杆を左右方向に移動操作するか、あるいは、上下方向開閉自在構造の上方向への開放操作により、防風網の開閉を極めて簡便に行うことができるものとなり、更に、従来であれば不可能であった防風網下部の雑草を下刈りするような場合にも、必要に応じた高さまで防風網全幅に渡って上昇させ、容易に除草可能とすることから、特に、果樹園等では、その下刈りと同時に開閉型防風網装置の周辺の草刈りも行うことができるものとなり、果樹園全体の管理をし易くすると共に、美観を保持する上でも都合が良くなるという極めて秀れた特徴を得ることができるものとなる。
【0036】
特に、実施例に示したもののように、防風網7の上側所定範囲を、支柱体3,3の上側間に略水平状に掛け渡した複数本の補強用架線5,5,5によって補強するものとし、補強用架線5が配置されない防風網7の下側所定範囲には、補強帯72,72,72を添設する構造としたことから、防風網7全体の強風に対する充分な強度を確保することができると共に、防風網7の下側所定範囲に設けられた連結金具71,71,71を取り外し、上下方向開閉自在構造9を利用して開放させれば、防風枠2内の補強用架線5,5,5が配されていない下側空間を開放することができ、農業用機械の移動や、除草作業等を用意に可能とするものになるという利点が得られる。
【0037】
また、軌道用横架材4に、図3に示すような傾斜面42を有する規制係合部41を設けたことにより、防風網7を全開または全閉状態としたときに、左右開閉誘導杆8が一時的に移動不能な状態に係止されるので、確実な開閉操作ができるものとなり、農業機械の搬入中に防風網7が閉鎖方向に移動したり、急を要する作業等のための不注意により、防風網7が完全に閉鎖されないままに放置されてしまうことを防止することができ、更に、左右開閉誘導杆8と支柱体3との間に、図4に示すような噛合部82および係止部32を設けたものとすれば、防風網7を全閉または全開したとき、左右開閉誘導杆8を左右何れかの方向に移動させるという非常に簡単な作業により、左右開閉誘導杆8を支柱体3に対して確実に仮り固定することができるものとなり、防風網7を頻繁に開閉する農繁期にも効率的な農作業を実現可能にするという効果を奏することになる。
【0038】
叙述の如く、この発明の防風網装置は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも,益々大型化する農業機械の移動に支障を来さない防風枠上側にだけ補強用架線を配することにより、防風網に対する補強帯の添設を下側の所定範囲のみに削減することができるものとなることから、防風網もそれだけ製造容易となり、従前までの全面に渡って補強帯を添設していた防風網に比較し、遥かに経済的なものとなって低廉にて市場に提供可能とすることができ、我が国のような四季を通じて厳しい自然環境に対処しなければならない園芸農業や庭園業、林業、遊興施設等、屋外に晒されたままとなるものの保護に最適な施設とすることができるものであり、広い範囲の人々から高い評価が得られて採用も進み、大いに普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の防風網装置の技術的思想を具現化した幾つかの実施例を示すものである。
【図1】防風網装置の構造を示す正面図である。
【図2】防風網下側を開放した防風網装置を示す正面図である。
【図3】吊下部が規制係合部を乗り越える状態を示す斜視図である。
【図4】噛合部が係止部に噛み合う状態を示す斜視図である。
【図5】防風網下側を支柱体から取り外す状態を示す斜視図である。
【図6】上下方向開閉自在構造を示す斜視図である。
【図7】操作紐を途中で一本に纏めた上下方向開閉自在構造を示す斜視図である。
【図8】操作紐を滑車に巻き掛けた上下方向開閉自在構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 防風網装置
2 防風枠
3 支柱体
31 同 基礎定着構造
32 同 係止部
33 同 噛合用ボルト
34 同 巻取り機構
4 軌道用横架材
41 同 規制係合部
42 同 傾斜面
5 補強用架線
6 施錠構造
61 同 施錠孔
62 同 施錠用枠部
63 同 固定孔
64 同 施錠ピン
7 防風網
71 同 環状金具(連結金具)
72 同 補強帯
73 同 折返し用貫通孔
8 左右開閉誘導杆
81 同 吊下部(ローラー)
82 同 噛合部
83 同 噛合用溝
84 同 操作用ロープ
9 上下方向開閉自在構造
91 同 操作紐

Claims (5)

  1. 所定間隔置いて立設した支柱体間に軌道用横架材を連結、一体化して防風枠とした上、該防風枠内には、少なくとも1本の左右開閉誘導杆を軌道用横架材に移動自在に吊下させると共に、軌道用横架材の下方所定範囲内には、上下所定間隔を置いて複数本の補強用架線が夫々水平状に張り巡らされてなるものとする一方、当該防風枠内には、その略全域を覆うことができる大きさであって、最下位の補強用架線に対応する箇所よりも下方となる部分に、補強帯を所定間隔置きに添設、一体化してなる防風網が、その上端縁要所要所を軌道用横架材に左右移動自在に吊着状となし、且つ、複数本の補強用架線夫々に対応する位置の要所要所も、それら補強用架線に対して左右移動自在に連結状となるようにして張設された上、さらに、先の左右開閉誘導杆に対応する側縁は同左右開閉誘導杆に連結すると共に、最下位の補強用架線から下方に相当する範囲を、上下方向開閉自在構造に形成してなるものとしたことを特徴とする防風網装置。
  2. 所定間隔置いて立設した支柱体間に軌道用横架材を連結、一体化して防風枠とした上、該防風枠内には、少なくとも1本の左右開閉誘導杆を軌道用横架材に移動自在に吊下させると共に、軌道用横架材の下方所定範囲内には、上下所定間隔を置いて複数本の補強用架線が夫々水平状に張り巡らされてなるものとする一方、当該防風枠内には、その略全域を覆うことができる大きさであって、最下位の補強用架線に対応する箇所よりも下方となる部分に、補強帯を所定間隔置きに添設、一体化してなる防風網が、その上端縁要所要所を軌道用横架材に左右移動自在に吊着状となし、且つ、複数本の補強用架線夫々に対応する位置の要所要所も、それら補強用架線に対して左右移動自在に連結状となるようにして張設された上、さらに、先の左右開閉誘導杆に対応する側縁は同左右開閉誘導杆に連結すると共に、最下位の補強用架線から下方に相当する範囲を、上下方向開閉自在構造に形成してなるものとし、防風枠内に張設された防風網は、その上側所定範囲が複数本の補強用架線によって、同下側所定範囲が複数本の補強帯により、夫々その張設状態が補強されるようにしたことを特徴とする防風網装置。
  3. 軌道用横架材が、少なくとも左右何れか一方端側に規制係合部を有したものに形成され、防風枠内防風網を全閉とする位置、または全開とする位置の何れか、もしくは双方の位置付近において、左右開閉誘導杆の吊下部が、軌道用横架材の当該規制係合部に係わると、左右開閉誘導杆の左右方向への移動を一時的に規制するようにしてなるものとした、請求項1または2何れか記載の防風網装置。
  4. 左右開閉誘導杆が、その下側中途部に噛合部を突設、形成してなるものとされた上、それに対応する支柱体の側面に突設された係止部に対して着脱自在に止着可能にすると共に、両者間は、同止着状態を仮り止め状とする施錠構造を併設してなるものとなし、左右開閉誘導杆吊下部が軌道用横架材の規制係合部に係わる段階で、左右開閉誘導杆噛合部の支柱体係止部への止着も可能になるようにし、防風枠内防風網を全閉とする位置または全開とする位置における左右開閉誘導杆が、軌道用横架材規制係合部ならびに対峙する支柱体係止部および施錠構造の双方によって仮固定されるようにした、請求項3記載の防風網装置。
  5. 防風網の上下方向開閉自在構造は、補強帯の何れかの適所に一端を連結し、他端を支柱体または左右開閉誘導杆を迂回して垂れ下げるか、または直接下方に向けてそのまま垂れ下げてなる一本または複数本の操作紐からなるものとし、該操作紐の牽引操作または繰り出し操作で、防風網下側所定範囲が上昇開放、または降下閉鎖される構造によるものとした、請求項1ないし4何れか記載の防風網装置。
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