JP2000316397A - 促成栽培用覆い施設、およびそれを利用した覆いシートの格納方法 - Google Patents

促成栽培用覆い施設、およびそれを利用した覆いシートの格納方法

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JP2000316397A
JP2000316397A JP09368341A JP36834197A JP2000316397A JP 2000316397 A JP2000316397 A JP 2000316397A JP 09368341 A JP09368341 A JP 09368341A JP 36834197 A JP36834197 A JP 36834197A JP 2000316397 A JP2000316397 A JP 2000316397A
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    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 採光や通気の条件を殆ど全域に渡って均質に
確保することができ、しかも栽培作業や格納にも有利に
なるようにした新規な構造の促成栽培用覆い施設、およ
びそれを利用した覆いシートの新規な格納方法を提供す
る。 【解決手段】 下端側に支脚部41、上端側に湾曲部5
を形成された一対の支柱部4,4の中、一方の支柱部4
の湾曲部5の先端側を下方向に延伸し、他方の湾曲部5
の先端に接続し、双方の湾曲部6,5の間に片流れ傾斜
部6を形成すると共に、一方の支柱部4の湾曲部5側に
頂部61を配する片寄り形状の門型骨格体3の多数を所
定間隔置きに当該頂部61,61,……が揃うよう配置
し、覆いシート7を跨り、頂部61,61,……から離
れた側の支柱部4側から当該頂部61,61,……近傍
まで巻き上げ可能に添設してなる促成栽培用覆い施設1
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、栽培する果菜物を複数の門
型骨格体に支えられたシートによって覆う農業用の栽培
施設に係り、特に、採光や換気を全体に均等に行うこと
を可能にする新規な促成栽培用覆い施設、およびそれを
利用した覆いシートの格納方法を提供しようとするもの
である。
【0002】
【従来の技術】我が国の農業は、四季を通じて大きく変
化する気候のために、古くから季節毎に最も好適な果菜
物を選択して栽培せざるを得なかったが、経済成長と共
に食生活も次第に多様化、贅沢化してきて、一年を通じ
て多彩な果菜物を望む市場の要求に応えるため、品種改
良や各種肥料の改善に努めるだけではなく、ハウス栽培
の手法が盛んに取り入れられ始めてきている。このハウ
ス栽培は、南北に長い国土という特殊な地理的条件、あ
るいは同緯度でも沿岸部や山間部といった条件等、その
土地毎に異なる気象から果菜物を保護し、過度の日照や
低温、乾燥等の気象の変化、湿潤地帯、砂礫地等といっ
た土質の違い等にも対応して作物を守り、作物の増収を
達成可能とするものであって、通常、透明ビニールを単
独か、あるいは化繊織物や不織布、ネット等を適宜組み
合わせてなる覆いシートによって作物を覆い、暑さ除
け、寒さ除け、雨除け、風除け、乾燥防止、虫除け等を
行うと共に、作物の発芽期、開花期、成熟期等の夫々に
異なる好適環境温度および湿度に調節可能にしている。
【0003】このように利用、普及が盛んに行われるよ
うになったトンネルやビニールハウス等の促成栽培用覆
い施設も、作物が充分な採光を必要としたり、充分な通
気を確保する必要のある時期には、トンネルやビニール
ハウス等の屋根を開放し、直接日射を受けたり、天面か
ら熱気を放出するものであるが、これら温度や湿度の調
整のための開閉操作を、刻々と変化する気象に相応して
臨時且つ頻繁に行わなければならず、広範囲に渡る大規
模なトンネルやビニールハウスであれば、開閉操作に時
間を要し、小人数による作業では、全ての開度の調節の
完了までに長時間を掛けてしまい、果菜物の健全な育成
を妨げてしまうものとなることもあり、より効率的な開
閉操作を可能とする促成栽培用覆い施設の開発が望まれ
ている。
【0004】ところが、従前から実用化されている天面
の円弧型のものにあっては、円弧形状の左右下端側から
中央頂部に向けてビニールを引き上げるか、もしくは巻
き上げる等の操作を要するものであって、一度の巻き上
げ作業によって円弧形状の約半分までの開放だけを可能
とするものであり、あとの半分は、再度円弧型の反対側
から、引き上げるか巻き上げる等して開放することを必
要とするものであり、非常な手間と時間とを必要とする
上、頂部に引き上げ、または巻き上げられたシートは、
同覆い施設内中央付近での採光を妨げてしまうものとな
り、トンネルやビニールハウスの全域に渡る均一な栽培
条件の確保を困難なものにしてしまうものであった。
【0005】さらに、トンネル内の果菜物の手入れや、
除草作業を行うときにも、円弧型の天面を頂部までの約
半分しか開放できないことから、狭い開口から手を差し
入れての作業となるため、作業姿勢も窮屈なものとな
り、作業効率を低下させる要因の一つとなるものであ
り、そこで良好な作業性を確保するため、頂部を乗り越
えて反対側までシートを巻き上げてしまうと、今度はこ
れを引き上げて封鎖する段階の作業が非常に困難にな
り、その際に無理な取り扱いをしてしまう等の悪条件が
重なれば、場合によって覆いシートを破損してしまうこ
とにも繋がり兼ねず、丁寧に扱いさえすれば複数年に渡
って利用できる覆いシートを長持ちさようとすると、こ
うした無理な開閉操作を避け、慎重に取り扱うために相
当な神経を使わなければならないこととなっていた。
【0006】また、降雪時に降り積もった雪は、トンネ
ルやビニールハウスの円弧型屋根形状に沿って、頂部を
境に左右に滑落されてしまうことから降雪の多い地方で
は、特に隣接するトンネルやビニールハウスの間隔を広
めにとり、落下した雪が隣の設備を破損してしまうこと
を防止すると共に、雪を運び出すための通路を確保する
必要もあって、トンネルやビニールハウスの密度の高い
設置が困難であり、効率的な栽培の妨げとなる上、大雪
の場合には、円弧型屋根形状の頂部に残された雪が、中
央の頂部から離れた左右側の支柱によって全体が支持さ
れるトンネルやビニールハウスに対して過大な重圧を加
え、破損や倒壊を招いてしまうことも懸念されるもので
もあった。
【0007】そのため、この覆いシート材は、農閑期に
取外し折り畳んで収納保管することも可能であるが、湿
気や汚れをそのままに保管してしまうと著しい劣化を招
いてしまうことになる上、何よりも長尺なシートの取り
扱いが極めて繁雑となることから、通常は設置されたま
まの状態にされることが多く、寒暖の繰り返しを受けた
り、太陽光の透過等によって自然に劣化し、本来の保温
性能や透光性能を失ったり、破れてしまった段階で、止
むを得ず廃棄処分することになるが、この廃棄処分をし
ようとしても、合成樹脂を利用した大量のシート材を不
用意に焼却するとダイオキシンや二酸化炭素等を大量に
発生し、自然環境破壊に繋がってしまうことから簡単に
処分することができず、経費を掛けて処理しなければな
らないことなる。
【0008】この発明は、以上のような実情に鑑み、ト
ンネルやビニールハウス等の覆い施設内における採光や
通気の条件を殆ど全域に渡り均質に確保することができ
ると共に、降雪にも好適に対処可能な上、開閉操作も従
前と同等もしくはそれ以上の操作性を確保することので
きる促成栽培用覆い施設の実用化の必要性に着目し、そ
の研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と共に幾多の試
作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構
造の促成栽培用覆い施設、およびそれを利用した覆いシ
ートの新規な格納方法を開発、実現化することに成功し
た。以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と
共に、その構成を詳述することとする。
【0009】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される促
成栽培用覆い施設は、基本的に次のような構成から成り
立っている。即ち、下端適所範囲部分を土中へ差し込む
ための支脚部とし、これを互いに略垂直か、やや内側に
傾斜状に配すると共に、その上端側を互いに向き合う方
向に滑らかに屈曲させ湾曲部となし、一対の支柱部を形
成し、同支柱部の中の一方の湾曲部先端側を斜め下方に
向けて延伸し、他方の湾曲部先端または同延長部分に接
続し、両湾曲部間に片流れ傾斜部を配することによって
頂部を一方の支柱部湾曲部側に片寄らせた形状の門型骨
格体とし、同門型骨格体の多数を所定間隔置きに、各頂
部の揃うよう規制すると共に、夫々の両支脚部を土中に
突き刺した上、それら立設状とした多数の門型骨格体に
対し、覆いシートがそれらに跨がり、しかも、門型骨格
体の頂部より離れた側の支柱部側から当該頂部近傍まで
巻き上げ可能に添接されたものとしてなる促成栽培用覆
い施設である。
【0010】促成栽培用覆い施設は、畑の、あるいは野
菜工場の栽培装置によって育成される果菜類を覆い、外
部環境との間に有って熱、光、湿度、害虫等を遮蔽する
機能を果たすものであって、トンネルと称される小型の
覆い施設の外、ビニールハウス等の大型の覆い施設にも
応用可能となる。
【0011】門型骨格体は、覆いシートをトンネル状に
張設するための骨格として機能するものであり、互いに
略垂直か、やや内側に傾斜状に配されると共に、下端所
定範囲部分を土中へ差し込むための支脚部に、また上端
側を互いに向き合う方向に滑らかに屈曲させた湾曲部に
してなる一対の支柱部の中、一方の支柱部の湾曲部先端
側を斜め下方に向けて延伸させ、他方の湾曲部先端また
は同延長部分に接続し、両湾曲部間に片流れ傾斜部を配
したものとすることにより、頂部を一方の支柱部湾曲部
側に片寄らせた形状の門型構造に形成されていなければ
ならない。
【0012】そして、この片流れ傾斜状の門型構造とさ
れる門型骨格体は、覆いシートの規模に応じ、その過重
に耐えるだけの強度を備えるように形成されなければな
らないが、円柱棒状またはパイプ状の日照や通風を妨げ
ない比較的細い棒状とされることが望ましく、例えば防
錆用の亜鉛メッキが施された軟鉄棒、あるいは合成樹脂
被膜の形成された鋼管、アルミニウムまたはその合金か
らなる金属棒、強化樹脂からなる合成樹脂棒等を採用す
ることも可能であり、1本の棒体を湾曲して形成したも
のの外、一対の支柱部を頂部近傍で接続する如く構成す
るか、または支柱部と湾曲部とを分離し、夫々の部分を
接続して組み立てられるものとすることもできる。ま
た、片流れ傾斜部を一対の支柱部から分離するように構
成し、片流れ傾斜部の長さを変更して横幅寸法を変更可
能に構成し、支柱部の夫々を上下に分離して上下何れか
の支柱部の長さを変更することで門型骨格体の高さ寸法
を変更可能にすることもできる。
【0013】門型骨格体を支柱部、湾曲部、片流れ傾斜
部毎か、適宜組み合わせで複数に分割してなる構造によ
るものでは、その接続部を差し込み構造として着脱可能
に構成するか、または、連結環等を接続部に掛け渡し、
ねじ締めして結合するものとすることもできる外、接続
部を溶接またはろう付けする等して一体化してしまうも
のとするか、あるいは、フランジ部分を形成し、互いを
ボルト・ナットで連結するものとすることも可能であ
り、さらに、湾曲部に相当する部分に可橈性のゴムホー
スもしくは金属ホース等を接続し、折曲自在に接続状態
を維持するものとして好みに応じて湾曲できるものとす
ることも可能である。
【0014】支柱部は、門型骨格体を地上に支持する機
能を果たすものであって、その下端に設けられた支脚部
を地中に差し込まれ、風雨に曝されたり、通常の降雪に
よる過重にも耐える強度を備えるものでなければなら
ず、必要に応じて、地中に差し込まれる支脚部の長さを
制限する鍔部を中途部に設け、複数の門型骨格体を簡単
に地上寸法一定に設置できるようにすることもできる
外、中途部分に覆いシートを係止するためのクリップや
係止機構を適宜設けたものを採用することも可能であ
り、支脚部を地中に打ち込みやすい楔状に形成すること
等もできる。また、支柱部は、地上に垂直状に立設され
るか、あるいはその上端側を内側に傾斜されるように植
設する如く設けることも可能であり、その立設姿勢は施
工者によって適宜、自由に設定可能なものである。
【0015】湾曲部は、門型骨格体の上側角部に覆い被
せられる覆いシートを傷付けることなく被着可能とする
機能を果たすものであって、支脚部と片流れ傾斜部とを
滑らかな曲線で繋ぐ如く形成され、門型骨格体の左右に
配置された一対の湾曲部は同一の曲率に湾曲されてお
り、支脚部と分離されている場合、または支脚部および
片流れ傾斜部から分離されている場合にも同一部品を採
用可能に構成することが望ましいが、場合によっては、
この湾曲部は、その折曲状態を施工者や利用者によって
必要に応じて変更可能であり、曲率を変えたものとして
も特に支障を来すことにはならない。
【0016】片流れ傾斜部は、門型骨格体の頂部を一方
の支柱部湾曲部側に片寄らせ、支持する覆いシート面を
傾斜させる機能を果たすものであって、一定の角度で直
線的に傾斜されるものとする外、傾斜角度の異なる複数
の傾斜面を形成し、頂部側ほど水平に近い傾斜角度と
し、頂部から遠い他方の支柱部湾曲部側ほど垂直に近づ
く如く、次第に角度を変えて傾斜させるものとすること
も可能である。
【0017】覆いシートは、促成栽培用覆い施設内の暑
さ除け、寒さ除け、雨除け、風除け、乾燥防止、虫除け
等を行う機能を果たすものであり、門型骨格体に覆い被
せられ、必要に応じて開閉され、採光や換気を可能とす
るものでなければならず、透明または不透明な農業用ビ
ニールシートの外、例えば、ポリプロピレンやポリエス
テルからなる長繊維不織布、ポリビニルアルコールやポ
リエチレンからなる割繊維不織布、ポリビニルアルコー
ルやポリエステルからなる寒冷紗、ポリエチレンやポリ
エステルからなるネット類、またはその他の化学繊維あ
るいは天然繊維を用いたシート類等を単独か組み合わせ
たもので、その目的、用途に応じた農業用として利用可
能なシート素材であれば、特別な制限を受けることなく
採用可能である。
【0018】また、覆いシートは、巻取りや折り畳みし
た場合に、シート面同士の密着あるいは熔着等を生じて
しまわないよう、低摩擦素材からなる剥離剤でコーティ
ングすることもできる外、不活性な石灰や微細石粉等の
剥離用粉末を巻取りと同時に覆いシート面に自動供給す
る粉末供給機構を設け、巻取られた覆いシートの面同士
が密着されてしまうことを防止するように構成すること
も可能であり、さらに、その開閉に際する利便性から、
巻取りの軸芯をなす巻取り軸棒をその一方の端部に設け
たものとすることもでき、同巻取り軸棒は、門型骨格体
の頂部から吊り下げ状に覆い被せられ、片流れ傾斜部に
相当する覆いシートの頂部から遠い支柱部に垂れた縁部
またはその近傍に水平状に結合され、回転操作を受ける
と、片流れ傾斜部に沿って昇降状となって覆いシートを
開閉するものとなる如く構成することができる。なお、
この巻取り軸棒は、その一端、もしくは両端にクランク
形状をなす操作用ハンドルを設けたものとすることも可
能である外、片流れ傾斜部に添って設けられた案内に沿
って昇降可能な駆動モータの回転軸を直接または減速ギ
ヤ等を介して同心状に接続され、同駆動モータの遠隔操
作で正、逆転操作し、開閉する巻取り操作機構を形成す
ることもできる。
【0019】
【関連する発明】上記した促成栽培用覆い施設に関連し
て、この発明にはその覆いシートの格納方法も包含して
おり、その要旨は、基本的に次のとおりのものである。
即ち、この発明の促成栽培用覆い施設において、巻取り
軸棒の正転操作を受け、当該巻取り軸棒に巻かれていく
最外側の覆いシート面に石灰、微細石粉の剥離用粉末を
供給しながら巻取っていき、門型骨格体の頂部近傍まで
巻取ってしまった後、巻取られた覆いシートを長時間門
型骨格体の頂部近傍に留め置くようにした上、長尺な覆
いシートを門型骨格体から取り外すことなく、しかも覆
いシートの大部分の表面を外気に直接曝しても風化もし
くは汚染させることなく、さらに長時間経過後の再展開
時にも巻取り、積層状となったシート面相互の付着化を
阻止する格納を可能とする覆いシートの格納方法であ
る。
【0020】剥離用粉末は、覆いシート同士の密着を防
ぐ機能を果たすものであって、光を透過しない素材から
なる粉末であることが望ましく、展開後には、風雨に曝
されることにより、吹き飛ばされたり流れ落とされてし
まうような微粉末であり、飛散された後にも自然環境に
悪影響を及ぼすことのない不活性な天然素材であること
が望ましく、例えば、石灰、微細石粉、ガラス材の微細
粉あるいは微粒状の多孔質軽量石材その外、これらに類
似する天然粉末素材、または利用後、暫くすると自然分
解して無害となるか、あるいは農作物に有効な肥料とな
ってしまうような適宜粉末素材等を採用することも可能
である。
【0021】剥離用粉末の覆いシート面への供給は、例
えば、門型骨格体の頂部近傍の全長に渡り剥離用粉末を
供給する自動供給装置を設け、当該自動供給装置が巻取
り軸棒の回転、または同巻取り軸棒を駆動する駆動モー
タに連動し、剥離用粉末を覆いシート上に均等に供給す
るように構成するか、または、門型骨格体の頂部近傍の
全長に渡り剥離用粉末を圧送空気と共に供給、放出する
圧送管路および複数のノズルを配置し、コンプレッサー
によって圧送される空気と共に剥離用粉末を噴出する如
く構成することもでき、頂部近傍から覆いシート面上に
供給された剥離用粉末は、片流れ傾斜部に沿って流下し
ていって巻取り部分に順次巻き込まれる如く挟み込まれ
るようにしたものとすることも可能である。また、特に
自動供給装置を設けず、覆いシートの巻取りの都度に剥
離用粉末の適量を手撒きによって供給することも可能で
ある。以下では図面に示すこの発明を代表する促成栽培
用覆い施設の幾つかの実施例と共に、その構成を詳述す
ることとする。
【0022】
【実施例1】図1の複数のトンネルを並列配置した状態
の斜視図、および図2の片流れ傾斜部の覆いシートを開
閉する状態の斜視図に示される事例は、この発明に包含
される農業用のトンネル1,1,1に応用したものの一
例であり、トンネル1の天面に相当する部分が片流れ傾
斜部6とされ、その部分に配置された覆いシート7を、
巻取り軸棒8によって巻き上げ開放するように構成した
ものの最も代表的な促成栽培用覆い施設である。
【0023】門型骨格体3は、トンネル1の横幅寸法を
隔てて配置、立設される一対の支脚部41,41の上端
側を互いに向き合う方向に滑らかに屈曲して湾曲部5,
5を形成してなる支柱部4,4の中、一方の支柱部4の
湾曲部5の先端側を斜め下方に向けて延伸状として他方
の湾曲部5に接続し、両湾曲部5,5の間に片流れ傾斜
部6を形成したものとされ、頂部61を一方の支柱部4
の湾曲部5側に片寄せ配置されるよう構成されている。
【0024】トンネル1は、門型骨格体3,3,……を
複数準備し、夫々の頂部61をトンネル1の横幅の左右
何れか一方に揃えた状態に配列すると共に、左右の支脚
部41,41の夫々を、垂直または上端側を内側に傾斜
された状態に地中に差し込み植設状となし、これら門型
骨格体3,3,……に外側より覆いシート7を覆い被
せ、同覆いシート7と門型骨格体3,3,……の要所毎
にクリップやバンド等を用いて固定することで張設され
たものとなっている。
【0025】覆いシート7は、複数の門型骨格体3,
3,……が一列に配置されることによって形成されたト
ンネル型枠体の前後端側壁および左右側壁に相当される
部分に固定的に張設され、片流れ傾斜部6,6,……に
相当される天面部分には頂部61,61,……側に固定
されて、他方下側に位置される湾曲部5,5,……に掛
けて吊り下げ状に張設された天面開閉シート部71を有
するものとされ、他方下側の湾曲部5,5,……に相当
される天面開閉シート部71の縁部には水平状の巻取り
軸棒8が結合されており、同巻取り軸棒8のトンネル1
の前後端外側に相当する一方端部分には巻取り操作機構
9を形成するクランク状の回転操作用ハンドル91が一
体に設けられている。
【0026】巻取り操作機構9は、ハンドル91の正転
操作で天面開閉シート部71を巻取りながら片流れ傾斜
部6,6,……に沿って上昇され、頂部61,61,…
…近傍まで巻き上げ可能に構成されている。また、ハン
ドル91を逆転操作することで天面開閉シート部71を
展開し、巻取り軸棒8が他方下側の湾曲部5,5,……
を通過し、他方の支柱部4,4,……の中途部付近に相
当する位置まで降下されるように構成され、天面部の開
閉が可能になっている。
【0027】門型骨格体3は、予め一定の形状に湾曲さ
れた1本の棒材、または手作業によってその都度屈曲作
製した1本の棒材からなるものを採用することができる
外、図3の門型骨格体の組み立て構造の正面図、図4の
他の門型骨格体の組み立て構造の正面図、図5のさらに
他の門型骨格体の組み立て構造の正面図の夫々に示され
るように複数の部品を組合せ完成されるものとすること
もでき、例えば、図3に示した門型骨格体3は、左右の
湾曲部5,5および片流れ傾斜部6を一体に形成し、左
右の支柱部4,4の夫々を長短の異なる寸法に設定され
たものとして別体に準備し、これら支脚部41,41を
湾曲部5,5の端部に夫々差し込み接続して門型を形成
するものである。
【0028】また、図4に示される門型骨格体3は、互
いに別体に形成された左右支脚部41,41の夫々上端
側に湾曲部5,5を一体化することによって左右支柱部
4,4を形成し、これらとは別に準備された直線棒状の
片流れ傾斜部6を湾曲部5,5の間に差し込み接続する
ことで、左右支柱部4,4を互いに門型をなす如く一体
化するよう構成され、さらに、図5の門型骨格体3は、
左右支脚部41,41、左右湾曲部5,5および直線棒
状の片流れ傾斜部6を、夫々別体に準備し、支脚部4
1,41の上端部および片流れ傾斜部6の両端部の夫々
に細径接続部が同軸状に突出され、これらを湾曲部5,
5に差し込み、接続して形成されるものである。
【0029】
【実施例2】図6のビニールハウスの正面図、および図
7のビニールハウス要部の斜視図に示される事例は、こ
の発明をビニールハウス2に採用したものの代表的な一
例を示すものであり、巻取り操作機構9に駆動用モータ
93を利用し、遠隔操作によってビニールハウス2の天
面開閉シート部71を開閉するようにしたものである。
【0030】ビニールハウス2は、複数列をなして配置
された門型骨格体3,3,……の前後端および左右側部
の夫々の支脚部41,41,……に対し、複数本の水平
棒状の補強棒31,31,……が掛け渡されており、前
後端の何れか一方または双方の補強棒31,31,……
の間に作業者が出入りするための扉32が設けられてい
る。
【0031】門型骨格体3,3,……は、その前後端お
よび左右側部の夫々に覆いシート7が張り付け固定され
た上、前後何れか一方端に位置される門型骨格体3の片
流れ傾斜部6から下方に位置される湾曲部5から、その
直下の支柱部4上端に掛ける範囲に添って案内用レール
92が設置されており、この案内用レール92に沿って
移動自在な移動座を有する駆動モータ93が設けられ、
当該駆動モータ93は、その回転駆動軸に巻取り軸棒8
が同心状に連結されており、駆動モータ93が正転駆動
されると、巻取り軸棒8に天面開閉シート部71を巻き
取りながら、案内用レール92の案内を受けて上昇して
いき、逆転駆動されることにより、巻取り軸棒8に巻取
られた天面開閉シート部71が展開され、降下されるよ
うに構成されている。なお、駆動モータ93に駆動電力
を供給する電源ケーブル94は、門型骨格体3の頂部6
1側を迂回される如く取り回され下方の操作スイッチ9
5に接続されており、操作スイッチ95を操作すること
により、正転、逆転の遠隔操作が行われるように構成さ
れている。
【0032】また、図示されない金属管を頂部61,6
1,……の前後端に渡り配管し、適宜間隔毎に片流れ傾
斜部6,6,……の降り側に向けられた噴出ノズルを設
け、同配管のビニールハウス2の下側まで導かれた端部
にタンクに収容された石灰または微細石粉等を供給する
供給管を接続すると共に、開閉バルブを介してコンプレ
ッサーを接続し、開閉バルブが操作スイッチ95の正転
操作に応じて開かれ、停止または逆転操作時に閉止する
ように構成されたものとすることもできる。
【0033】
【作 用】以上のとおりの構成からなるこの発明の促成
栽培用覆い施設を、図1および図2のようなトンネル1
に採用すれば、回転操作ハンドル91を正転操作するこ
とによって巻取り軸棒8に天面開閉シート部71が巻き
取られ、天面が開放されるものとなり、上昇した巻取り
軸棒8は、頂部61近傍で停止されるとトンネル1の天
面の略全面が開放状態となる。また、逆転操作されると
天面開閉シート部71が展開され、巻取り軸棒8が支柱
部4の上部に吊り下げ状となり、天面の全てが閉鎖され
る。天面開閉シート部71の何れの開閉位置にある場合
であっても、回転操作ハンドル91を門型骨格体3等に
縛り付け固定すると、そのままの開度状態または閉鎖状
態に固定される。
【0034】また、積雪の場合には、天面開閉シート部
71を全閉状態としていると、片流れ傾斜部6の傾斜面
に沿って積もった雪が自動的に滑落、排除されてしまう
ものとなり、図1のような配列してあれば、幅広く設定
された通路10側に殆どの雪が降下されるものとなっ
て、両方から滑落した雪によって門型骨格体3に悪影響
を及ぼしてしまう弊害をなくすことができ、さらに降雪
が多い地方では、予め天面開閉シート部71を巻き上げ
てしまっておくことにより、仮に滑落しない箇所が生じ
ても、シート部71のみならず骨格体に余計な荷重が加
わって、それらを破損してしまうことのないようにす
る。
【0035】図3の門型骨格体3は、片流れ傾斜部6に
一体に形成された湾曲部5,5の一方に長尺の支柱部4
を差し込み、他方に短尺の支柱部4を差し込み接続する
ことによって門型に形成され、支柱部4,4の長さ寸法
を適宜変更すると、門型骨格体3の全高寸法、および、
片流れ傾斜部6の傾斜角度が変更可能となり、また、図
4の門型骨格体3は、左右支柱部4,4に一体形成され
た湾曲部5,5間に挟み込む如く片流れ傾斜部6を差し
込んで接続し、門型に形成され、片流れ傾斜部6の長さ
寸法を適宜変更することで門型骨格体3の横幅寸法、お
よび、片流れ傾斜部6の傾斜角度が変更される。
【0036】さらにまた、図5の門型骨格体3は、左右
支柱部4,4の夫々の細径接続部に湾曲部5,5を接続
すると共に、同湾曲部5,5の間に片流れ傾斜部6を配
置し、両端の細径接続部を対応する湾曲部5,5に接続
して門型に形成され、支柱部4,4の高さ寸法を適宜変
更して門型骨格体3の高さ、および片流れ傾斜部6の傾
斜角度を変更する外、片流れ傾斜部6の長さを適宜変更
し、門型骨格体3の横幅寸法および片流れ傾斜部6の傾
斜角度が変更される。
【0037】この発明の促成栽培用覆い施設をビニール
ハウス2に採用すると共に、天面開閉シート部71の縁
部に設けられた巻取り軸棒8を、巻取り機構9の駆動用
モータ93で回転操作する如く構成されることにより、
操作スイッチ95の操作を受けて巻取り軸棒8が遠隔操
作され正転、逆転操作されるものとなり、天面開閉シー
ト部71の開閉が自動的に行われる。
【0038】天面開閉シート部71の殆ど全てを巻き取
り、頂部61の近傍まで駆動用モータ93および巻取り
軸棒8が移動されると、ビニールハウス2の天面に相当
する部分の殆どが開放状態となり、また、天面開閉シー
ト部71の全てを展開させ、下側に位置される湾曲部5
下側の支柱部4の上部側まで駆動用モータ93および巻
取り軸棒8が移動されると、ビニールハウス2の天面に
相当する部分が全閉鎖状態となる。さらに、天面開閉シ
ート部71の巻取りまたは展開を適宜位置にて途中停止
すれば、希望する開度に開放される。
【0039】また、巻取り軸棒8に天面開閉シート部7
1を巻取る際に、石灰あるいは微細石粉等の剥離用粉末
を巻き込まれていく天面開閉シート部71上に均等に供
給することにより、天面開閉シート部71の重なり面同
士の付着が阻止されると共に、太陽光を遮蔽してしま
い、透過光の紫外線による天面開閉シート部71の劣化
を阻止するものとなる。さらに、天面開閉シート部71
を透過して照射される光を受ける他の覆いシート7部分
も劣化を阻止されることとなる。
【0040】
【効 果】以上のとおり、この発明の促成栽培用覆い施
設は、その天面の略全てに相当する片流れ傾斜部に対
し、一方の支柱部側に片寄せ配置された頂部から他方の
支柱部側まで跨がって被せる如く設けられた覆いシート
を、当該頂部近傍まで巻き上げ可能に構成されているの
で、天面の略全面にある覆いシートが開閉可能となり、
施設内の略全域に渡って均等に採光や通気が行われ、略
全域に渡る均一な温度管理および湿度管理が可能となっ
て、従前までの促成栽培用覆い施設の円弧型の天面部を
有する略中央に頂部を配置した構成に比較して、ムラの
少ない栽培ができる上、何よりも門型骨格体の左右何れ
か一方に頂部が片寄せ配置され、これに連続する如く片
流れ傾斜部を形成しているので、複数条にトンネルを設
置して片流れ傾斜部の形成された天面部分を通路側に面
する如く配置でき、天面開閉シート部を開放しての農作
物の手入れや除草が容易になるという大きな特徴を発揮
することになる。
【0041】また、複数の促成栽培用覆い施設を並列状
に配置する場合に、頂部に近接された支柱部同士を隣接
する如く配置し、頂部から遠い支柱部を通路側に位置さ
せることにより、積雪や降雨を受けたときにも、片流れ
傾斜部を滑落、流下した雪や雨水が通路側に排除される
上、通路側を挟んで配置された促成栽培用覆い施設から
滑落された積雪は、同通路を利用して容易に排除するこ
とができる上、近接して隣接される促成栽培用覆い施設
間に、多くの雪を溜めてしまったり、雨水が流れ込まな
いようにすることができるという利点も得られるものと
なる。
【0042】さらに、巻取り軸棒を利用して覆いシート
部を開閉操作することにより、長尺な促成栽培用覆い施
設を簡便に開閉操作することができるものとなり、天面
の全面的な開閉操作を小人数で迅速に行うことが可能と
なり、促成栽培用覆い施設全体の温度や湿度の管理を均
一且つ速やかに管理できるという秀れた特徴を発揮する
ものとなる。
【0043】特に、門型骨格体3の支柱部4,4を、図
3に示されるように別体に設け、必要に応じて高さ寸法
の異なる支柱部4を選択し、接続することにより、門型
骨格体3の高さを簡単に変更できるものとすることがで
き、栽培する果菜物の種類や生育に応じて、または、自
然環境に相応する背丈の門型骨格体3を組み立てること
が可能となり、また、門型骨格体3の片流れ傾斜部6
を、図4のように左右の湾曲部5とは別体に形成し、必
要に応じて長さの異なる片流れ傾斜部6を組み込むこと
により、門型骨格体3の横幅寸法を農作物の種類や生育
状況に応じて、もしくは風雪等の自然環境に応じた幅寸
法の門型骨格体3を組み立てることができ、さらに、門
型骨格体3を、図5に示されるように支柱部4,4、湾
曲部5および片流れ傾斜部6に分割し、夫々を互いに接
続して組み立てるものとして必要に応じて支柱部4,4
や片流れ傾斜部6の寸法を変更することにより、縦横寸
法を多彩な寸法設定に変更可能なものとすることができ
る。また、対をなす湾曲部5を、共通部品にすると共に
片流れ傾斜部6と何れか一方の支柱部4とを共通部品化
することにより、さらに廉価に提供可能となる。
【0044】また、図6および図7に示すよに、片流れ
傾斜部6に付設された案内用レール92に対して移動自
在に取着されると共に、地上に居る作業者が遠隔操作可
能な駆動用モータ93を有する巻取り操作機構9を設け
ることにより、大型のビニールハウス2のような通常で
は天面部分の覆いシート7の開閉が困難な促成栽培用覆
い施設であっても簡便に且つ短時間の中に巻取り軸棒8
の回転操作を行い、天面部の開閉操作を行うことができ
るようにすることができる。
【0045】さらに、覆いシート7の巻き取り時に、石
灰、微細石粉等の剥離用粉末を供給することによって覆
いシート7の重なり部分での付着を防止すると共に、日
光の透過を低減して紫外線による劣化を防止することが
できるものとなり、覆いシート7の耐候性を確保して長
寿命化し、これによって覆いシート7の耐用年数を延長
し、多くの農家が悩まされてきた覆いシート7のゴミ処
理の頻度を低減化し、自然環境保護にも大いに貢献でき
るものとすることができる。
【0046】叙述の如く、この発明に包含される促成栽
培用覆い施設は、その構造も簡素であり、製造も簡便で
あることから廉価にて市場に提供できるため、広く普
及、利用されると共に、その使い勝手も良好であって採
光や通風の確保も施設内の全域に渡る農作物に対して均
等になし得る上、覆いシートの格納も容易且つ支障なく
実施可能とするものになることから、一般農家を始めと
する果菜物栽培農家や、これに関連する農機具の販売業
者等からも高い評価が得られ、今後、益々多くの需要が
見込まれるものとすることができる。
【図面の簡単な説明】 図面は、この発明の促成栽培用覆い施設、およびそれを
利用した覆いシートの格納方法の技術的思想を具現化し
た代表的な実施例と従来例とを示すものである。
【図 1】複数のトンネルを並列配置した状態を示す斜
視図である。
【図 2】片流れ傾斜部の覆いシートを開閉する状態を
示す斜視図である。
【図 3】門型骨格体の組み立て構造を示す正面図であ
る。
【図 4】他の門型骨格体の組み立て構造を示す正面図
である。
【図 5】さらに他の門型骨格体の組み立て構造を示す
正面図である。
【図 6】ビニールハウスを示す正面図である。
【図 7】ビニールハウスの要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 トンネル(促成栽培用覆い施設) 2 ビニールハウス(促成栽培用覆い施設) 3 門型骨格体 31 同 補強棒 32 同 扉 4 支柱部 41 同 支脚部 5 湾曲部 6 片流れ傾斜部 61 同 頂部 7 覆いシート 71 同 天面開閉シート部 8 巻取り軸棒 9 巻取り操作機構 91 同 回転操作用ハンドル 92 同 案内用レール 93 同 駆動用モータ 94 同 電源ケーブル 95 同 操作スイッチ 10 通 路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに略垂直か、やや内側に傾斜状に配
    されると共に、下端所定範囲部分を土中へ差し込むため
    の支脚部に、また上端側を互いに向き合う方向に滑らか
    に屈曲させた湾曲部にしてなる一対の支柱部の中、一方
    の支柱部の湾曲部先端側を斜め下方に向けて延伸させ、
    他方の湾曲部先端または同延長部分に接続し、両湾曲部
    間に片流れ傾斜部を配したものとすることにより、頂部
    を一方の支柱部湾曲部側に片寄らせた形状の門型構造に
    形成してなる門型骨格体多数を、所定間隔置きであっ
    て、各頂部が揃うよう規制して夫々の両支脚部を土中に
    突き刺した上、それら立設状とした多数の門型骨格体に
    対し、覆いシートが、それらに跨がり、しかも、門型骨
    格体の頂部から離れた側の支柱部側から当該頂部近傍ま
    で巻上げできるようにして添設されたものとしてなるこ
    とを特徴とする促成栽培用覆い施設。
  2. 【請求項2】 互いに略垂直か、やや内側に傾斜状に配
    されると共に、下端所定範囲部分を土中へ差し込むため
    の支脚部に、また上端側を互いに向き合う方向に滑らか
    に屈曲させた湾曲部にしてなる一対の支柱部の中、一方
    の支柱部の湾曲部先端側を斜め下方に向けて延伸させ、
    他方の湾曲部先端または同延長部分に接続し、両湾曲部
    間に片流れ傾斜部を配したものとすることにより、頂部
    を一方の支柱部湾曲部側に片寄らせた形状の門型構造に
    形成してなる門型骨格体多数を、所定間隔置きであっ
    て、各頂部が揃うよう規制して夫々の両支脚部を土中に
    突き刺した上、それら立設状とした多数の門型骨格体に
    対し、覆いシートが、それらに跨がるようにして添設さ
    れると共に、門型骨格体の頂部から離れた側の支柱部側
    に添設状となっている覆いシート端縁全長に渡って巻取
    り軸棒が取着され、該巻取り軸棒の一端もしくは両端
    に、その軸心回りの正逆転操作を可能とする巻取り操作
    機構を組み込み、門型骨格体の頂部から離れた側の支柱
    部側から当該頂部近傍までの範囲を、外気に対して随時
    連通または遮断し得る構造に形成してなるものとしたこ
    とを特徴とする促成栽培用覆い施設。
  3. 【請求項3】 門型骨格体が、適宜箇所において分割、
    連結可能となる構造に形成され、それら分割された部分
    の長さ寸法を変更したものとすることにより、その幅寸
    法および/または高さ寸法を変えた門型骨格体を実現可
    能としてなる、請求項1または2何れか記載の促成栽培
    用覆い施設。
  4. 【請求項4】 門型骨格体が、適宜箇所において分割、
    連結可能となる構造に形成され、それら分割された部分
    の中で、湾曲部を除く部分の長さ寸法を変更したものと
    することにより、その幅寸法および/または高さ寸法を
    変えた門型骨格体を実現可能としてなる、請求項1ない
    し3何れか記載の促成栽培用覆い施設。
  5. 【請求項5】 互いに略垂直か、やや内側に傾斜状に配
    されると共に、下端所定範囲部分を土中へ差し込むため
    の支脚部に、また上端側を互いに向き合う方向に滑らか
    に屈曲させた湾曲部にしてなる一対の支柱部の中、一方
    の支柱部の湾曲部先端側を斜め下方に向けて延伸させ、
    他方の湾曲部先端または同延長部分に接続し、両湾曲部
    間に片流れ傾斜部を配したものとすることにより、頂部
    を一方の支柱部湾曲部側に片寄らせた形状の門型構造に
    形成してなる門型骨格体多数を、所定間隔置きであっ
    て、各頂部が揃うよう規制して夫々の両支脚部を土中に
    突き刺した上、それら立設状とした多数の門型骨格体に
    対し、覆いシートがそれらに跨がるようにして添設され
    ると共に、門型骨格体の頂部から離れた側の支柱部側に
    添設状となっている覆いシートの端縁全長に渡って巻取
    り軸棒が取着され、該巻取り軸棒を正逆転操作し、門型
    骨格体の頂部から離れた側の支柱部側から当該頂部近傍
    までの範囲を随時外気に対して連通または遮断可能とす
    る請求項1ないし4何れか記載の促成栽培用覆い施設に
    おいて、巻取り軸棒の正転操作に際し、該巻取り軸棒に
    巻かれていく最外側の覆いシート面に石灰、微細石粉等
    の剥離用粉末を供給しながら巻取っていき、門型骨格体
    の頂部近傍まで巻取ってしまった後、その巻取られたま
    まの状態で覆いシートを長時間門型骨格体の頂部近傍に
    止め置くようにし、長尺な覆いシートを門型骨格体から
    取り外すことなく、しかも覆いシートの大部分の表面を
    外気に直接晒して風化もしくは汚染させることもなく、
    さらに長時間経過後の再展開時においても巻取り、積層
    状のシート面相互を付着化してしまうことのない格納を
    可能とするようにしたことを特徴とする覆いシートの格
    納方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101538515B1 (ko) * 2013-10-04 2015-07-23 제이비스틸(주) 비닐하우스의 자연 순환식 온도 조절장치
CN112960777A (zh) * 2021-02-05 2021-06-15 浙江省海洋水产养殖研究所 一种利用光合细菌净化养殖水体的系统
CN115413507A (zh) * 2022-10-10 2022-12-02 景古环境建设股份有限公司 一种新型屋面绿化种植盒及其种植方法

Cited By (4)

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