JPH11136976A - 超音波モータの駆動回路およびそれにより駆動される超音波モータを用いた装飾体および装飾体付き時計 - Google Patents

超音波モータの駆動回路およびそれにより駆動される超音波モータを用いた装飾体および装飾体付き時計

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JPH11136976A
JPH11136976A JP9298143A JP29814397A JPH11136976A JP H11136976 A JPH11136976 A JP H11136976A JP 9298143 A JP9298143 A JP 9298143A JP 29814397 A JP29814397 A JP 29814397A JP H11136976 A JPH11136976 A JP H11136976A
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ultrasonic motor
drive
driving
driven
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JP9298143A
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Miyuki Imamura
美由紀 今村
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Seiko Time Creation Inc
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Seiko Clock Inc
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正転用と逆転用の駆動回路を共通にし、かつ
アナログスイッチを有さない構成とすることにより、動
作の安定化および構成を小型化を図る。 【解決手段】 制御回路13が端子Aより正回転用の
“1”を出力すると、ゲート回路8a、8b、トランジ
スタ11a、11bが動作し、駆動回路6、ゲート回路
7、ゲート回路8aからなる反転電力増幅器、抵抗9
a、コンデンサ10a、10cおよび振動体1と電極群
2aと圧電素子3で発振回路が形成され、この発振周波
数で超音波モータが駆動され移動体4は正回転する。制
御回路13が逆回転用の“0”を出力すると、駆動回路
6とゲート回路7とゲート回路8bで構成される反転電
力増幅器、抵抗9b、コンデンサ10b、10cおよび
振動体1と電極群2bと圧電素子3で発振回路が形成さ
れ、この発振周波数で超音波モータが駆動され、移動体
4は逆回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、超音波モ−タの駆動回路
およびそれにより駆動される超音波モータを用いた装飾
体および装飾体付き時計超音波モータおよびそれを用い
た飾り体付き時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、振動体に接合した圧電素子を高周
波電圧にて駆動し、振動体に定在波を発生させ、振動体
の表面に配設された移動体を駆動する超音波モータが知
られている。
【0003】また、その中でも正逆転可能なものが、例
えば特開平8−251952号公報に開示されている。
【0004】具体的に説明すると、圧電素子102に正
転用と逆転用の2つの電極群103a、103bを形成
するとともに、それら2つの電極群103a、103b
のそれぞれにドライバを構成する電力増幅回路501
a、501bを設け、それら電力増幅回路501a、5
01bのいずれか一方を動作させて正逆転を行ってい
る。
【0005】このように構成することで、1つの電力増
幅回路の出力をアナログスイッチを用いて2つの電極群
に振り分ける場合に比べて、スイッチの抵抗成分によっ
て生じる種々の不具合を解消できる効果を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超音波
モータを駆動するためには大きなドライブ能力が必要と
なり、上記のものは正転用と逆転用の2つのドライバを
設けているので回路規模が大きくなるという問題点を有
していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の面に共
通電極が形成され、他方の面に少なくとも2組の選択駆
動電極群が形成された圧電素子を用いた自励振型の超音
波モータの駆動回路において、上記共通電極に駆動信号
を印加する駆動回路と、正転または逆転を指示する制御
信号を発生する制御回路と、上記制御信号によって上記
各組の選択駆動電極群のいずれか1つに生じる電気信号
を選択し、上記駆動回路への入力信号として選択的に供
給する選択回路と、上記各組の選択駆動電極群と上記駆
動回路の出力との間のそれぞれに接続された帰還抵抗と
を備えた。よって、1つの駆動回路で正転用の駆動回路
と逆転用の駆動回路を兼用でき、構成の簡略化、および
構成の小型化が図れる。しかも、従来のように正逆転切
換え用アナログスイッチを用いていないので、スイッチ
の抵抗成分によって生じる種々の不具合を生じることが
ない。
【0008】上記共通電極に第1の負荷容量を、上記各
組の選択駆動電極群のそれぞれに第2の負荷容量をそれ
ぞれ接続しているので、発振動作が安定する。
【0009】上記各負荷容量をそれぞれスイッチ回路を
介して一方の電源電圧に接続し、上記各スイッチ回路を
上記制御回路からの上記制御信号によって制御するの
で、選択されていないコンデンサを介して不必要な電流
が流れるのを防止できる。
【0010】上記共通電極は上記圧電素子の振動による
変位を増幅する振動体を兼用し、この振動体の振動によ
って移動体を摩擦駆動するものとしているので、構成の
小型化が図れる。
【0011】装飾体の可動体を上記超音波モータの駆動
回路で駆動される超音波モータにより動かすので、可動
体を駆動する機構を小さくでき、デザイン上の自由度が
広がる。
【0012】装飾体付き時計の装飾体として上記装飾体
を用いれば、可動体を駆動する機構を小さくでき、デザ
イン上の自由度が広がる。
【0013】
【発明の実施の形態】本願の請求項1に係る発明は、一
方の面に共通電極が形成され、他方の面に少なくとも2
組の選択駆動電極群が形成された圧電素子を用いた自励
振型の超音波モータの駆動回路において、上記共通電極
に駆動信号を印加する駆動回路と、正転または逆転を指
示する制御信号を発生する制御回路と、上記制御信号に
よって上記各組の選択駆動電極群のいずれか1つに生じ
る電気信号を選択し、上記駆動回路への入力信号として
選択的に供給する選択回路と、上記各組の選択駆動電極
群と上記駆動回路の出力との間のそれぞれに接続された
帰還抵抗とを備えている。
【0014】本願の請求項2に係る発明は、上記超音波
モータの駆動回路を上記共通電極に接続された第1の負
荷容量と上記各組の選択駆動電極群のそれぞれに接続さ
れた第2の負荷容量とを備えたものとしている。
【0015】本願の請求項3に係る発明は、上記各負荷
容量をそれぞれスイッチ回路を介して一方の電源電圧に
接続し、上記各スイッチ回路を上記制御回路からの上記
制御信号によって制御されるものとしている。
【0016】本願の請求項4に係る発明は、上記共通電
極を上記圧電素子の振動による変位を増幅する振動体と
兼用し、この振動体の振動によって移動体を摩擦駆動す
るものとしている。
【0017】本願の請求項5に係る発明は、請求項1、
2、3または4記載の超音波モータの駆動回路で駆動さ
れる超音波モータにより駆動される可動体を備えた装飾
体としている。
【0018】本願の請求項6に係る発明は、請求項5記
載の装飾体を備えた装飾体付き時計としている。
【0019】
【実施例】以下、本発明を装飾体付き時計に用いた実施
例を図面を参照して説明する。
【0020】図1において、共通電極を兼ねる振動体1
には、複数の電極からなる2組の選択駆動電極群2a、
2bが形成されている圧電素子3が接着等の手段で一方
の面に接合されている。他方の面には移動体4が押圧接
触されている。なお、振動体1、2組の電極群2a、2
b、圧電素子3、移動体4で超音波モータを構成する。
この構成の詳細は、例えば特開平8−251952号公
報に開示されている。移動体4の回転は減速輪列(図示
せず。)を介して人形等からなる可動体5を双方向に回
転駆動する。可動体5の一例を示したのが図2である。
同図において、可動体5下方の支持台5a内に図1の超
音波モータおよび輪列等が収納され、この輪列の回転軸
に可動体5が載置されている。超音波モータは、直流モ
ータやステップモータに比べて小型であるため、輪列を
含めた可動体5の回転駆動機構全体を薄型化、小型化す
ることができ、したがって、この機構の収納スペースに
対する制約が少なくなる。そのため時計上方の薄い支持
台上に可動体5を載置するというデザインを採用するこ
ともでき、看者には、扁平な支持台上に載った可動体5
がどういう仕掛けで動くのか知りたいという興味を抱か
せることができ、商品のアピール性を高められる。
【0021】図1に戻って、駆動回路6、ゲート回路
7、ゲート回路8a、8bはそれぞれ出力反転回路で、
駆動回路6、ゲート回路7およびゲート回路8a、また
は駆動回路6、ゲート回路7およびゲート回路8bで反
転電力増幅器を構成する。本例では駆動回路6を反転出
力ゲート回路6a、6b、6c、コンデンサ6eで構成
する。また、ゲート回路7、8a、8bおよび後述する
インバータ12で選択回路を構成する。6dは抵抗であ
る。帰還抵抗9aは駆動回路6、ゲート回路7およびゲ
ート回路8aよりなる反転電力増幅器と並列に接続さ
れ、帰還抵抗9bは駆動回路6、ゲート回路7およびゲ
ート回路8bよりなる反転電力増幅器と並列に接続さ
れ、それぞれの反転電力増幅器の動作点を安定化する。
駆動回路6、ゲート回路7、ゲート回路8a、8bで構
成されるそれぞれの反転電力増幅器の入力端子と出力端
子には、それぞれ負荷容量としてのコンデンサ10a、
10b、10cが接続され、位相調整ならびに直流遮断
が行われる。なお、コンデンサ10cは第1の負荷容量
を構成し、コンデンサ10a、10bは第2の負荷容量
を構成する。11a、11bはトランジスタでスイッチ
回路を構成する。12はインバータである。13は超音
波モータの回転方向や各種の動作を制御する制御回路
で、CPU、ROM、RAM等で構成してある。14は
音響発生回路で、スピーカ等からなる。15はパルス発
生回路で、通常の場合、継続的にパルスを出力する。な
お、出力端子Xからの出力は、トランジスタ24を介し
て駆動回路6とゲート回路7の電源電圧を制御する。出
力端子Yからの出力は、ゲート回路6a、6b、6cの
開閉制御を行う。16は正時スイッチ、17はゲート回
路、18〜22は抵抗、23〜24はトランジスタ、2
5はコイルである。26は記憶回路で、ROM等からな
り、音響データ(本例では、メロディデータ)および超
音波モータの回転タイミングデータを記憶してある。
【0022】次に、超音波モータの正転、逆転動作につ
いて説明する。なお、本例では電極群2aに電圧が印加
された際、超音波モータの回転方向が正方向になり、電
極群2bに電圧が印加された場合、回転方向が逆方向に
なるものとする。また、ゲート回路17の出力が“1”
であるとする。すなわち、駆動回路6が駆動可能状態に
あるものとする。
【0023】制御回路13が端子Aより正回転方向を指
示する出力“1”を出力すると、ゲート回路8aが開く
とともにゲート回路8bが閉じ、トランジスタ11aが
オンしてトランジスタ11bがオフする。したがって、
この場合、駆動回路6、ゲート回路7およびゲート回路
8aで構成される反転電力増幅器が動作し、抵抗9aが
帰還抵抗となる。
【0024】よって、駆動回路6とゲート回路7とゲー
ト回路8aで構成される反転電力増幅器、抵抗9a、コ
ンデンサ10a、10c、および振動体1と電極群2a
と圧電素子3で発振回路が形成され、この発振周波数で
超音波モータが駆動され、移動体4は正方向に回転す
る。このとき、選択された電極群2aにより超音波モー
タが励振すると電極群2bに起電力が生じるが、トラン
ジスタ11bがオフになっているので、電極群2bに発
生する起電力による電流が流れるのを防止できる。よっ
て、動作の安定化が図れる。
【0025】制御回路13が逆回転方向を指定する出力
“0”を出力すると、先に示した動作とは逆にゲート回
路8bが開くとともにゲート回路8aが閉じ、トランジ
スタ11bがオンしてトランジスタ11aがオフする。
よって、駆動回路6、ゲート回路7およびゲート回路8
bで構成される反転電力増幅器が動作し、抵抗9bが帰
還抵抗となる。
【0026】したがって、駆動回路6とゲート回路7と
ゲート回路8bで構成される反転電力増幅器、抵抗9
b、コンデンサ10b、10c、および振動体1と電極
群2bと圧電素子3で発振回路が形成され、この発振周
波数で超音波モータが駆動され、移動体4は逆方向に回
転する。このとき、選択された電極群2bにより超音波
モータが励振すると電極群2aに起電力が生じるが、ト
ランジスタ11aがオフになっているので、電極群2a
に発生する起電力による電流が流れるのを防止できる。
よって、動作の安定化が図れる。
【0027】このように、超音波モータの回転を正転と
逆転とで切り換える場合でも、1つの駆動回路6で対処
でき、構成の簡略化、および構成の小型化が図れる。し
かも、上記2つの発振ループを切り換えるために各発振
ループ内に設けられる構成はゲート回路8a、8b、7
だけであり、アナログスイッチ等のスイッチング回路が
各発振ループ内に介挿されていないので、スイッチの抵
抗成分によって生じる種々の不具合を生じることがな
い。
【0028】また、コイル25でスプリアスを減少させ
るので、動作の安定化が図れる。すなわち、ゲート回路
8a、8b、7から生じるパルス信号は矩形波であるた
め、その発振周波数の高調波によるスプリアスが含ま
れ、またゲート回路8a、8b、7が反転出力回路であ
るため、出力反転時に発生する切換えノイズの高調波に
よるスプリアスも含まれるが、コイル25によってこれ
らのスプリアス成分が抑制され、動作の安定化が図れ
る。
【0029】次に、装飾体を構成する可動体5の駆動に
ついて説明する。
【0030】通常、制御回路13は端子Aから正回転を
指定する出力“1”を出力するとともに、端子Bから出
力“1”を出力する。パルス発生回路15はこの端子B
からの出力“1”により端子Xと端子Yから一定周期で
一定パルス幅のパルスを出力する。なお、端子Yからの
出力は端子Xからの出力の反転出力としてある。パルス
発生回路15の端子Yから出力されたパルスはゲート回
路17を介して、ゲート回路6a、6b、6cを間欠的
に開閉する。すなわち、端子Yから“0”のパルスが出
力されるごとにゲート回路17はその反転出力である
“1”のパルスを出力し、この“1”のパルスが発生す
るごとにゲート回路6a、6b、6cを開成するもので
ある。よって、駆動回路6は間欠的に駆動する。したが
って、パルス発生回路15がパルスを出力するごとに可
動体5は回転していく。
【0031】すなわち、通常、可動体5はパルス発生回
路15が発生するパルスに同期して間欠的に一方向に回
転駆動する。
【0032】パルス発生回路15の端子Yから“0”が
出力され駆動回路6が動作するとき、パルス発生回路1
5の端子Xからは“1”が出力されるので、トランジス
タ24がオンとなり、駆動回路6とゲート回路7に十分
な電源電圧が供給され、第1の速度で可動体5は回転す
る。
【0033】なお、可動体5が間欠駆動するタイミング
(パルス発生回路15からのパルスの周期)を1秒間隔
としてもよい。この場合、使用者は可動体5により1秒
のタイミングを確認できる。
【0034】正時となり、正時スイッチ16が閉じる
と、制御回路13は記憶回路26に記憶されているメロ
ディデータと超音波モータの回転タイミングデータとを
読み出し、そのメロディデータに応じて音響発生手段1
4からメロディを出力させ、端子Bの出力を“0”にす
る。ゲート回路17はこの端子Bからの出力“0”を反
転し、ゲート回路6a、6b、6cを開き、駆動回路6
を駆動する。このとき、制御回路13の端子Bの出力
“0”により、パルス発生回路15の動作を停止し、そ
の端子Xから“0”の出力を発生する。この出力により
トランジスタ24はオフになり、駆動回路6およびゲー
ト回路7に供給する電源電圧を抵抗6dによる電圧降下
分だけ下げる。よって、通常時と比べて、すなわち第1
の速度と比べて超音波モータの回転速度は遅くなる。
【0035】また、記憶回路26から読み出した超音波
モータの回転タイミングデータに応じて端子Aの出力を
制御し、超音波モータの正逆転動作を制御する。
【0036】なお、本例ではメロディデータと超音波モ
ータの回転タイミングデータとを同期させて1つにまと
め、1種類のデータとして格納してある記憶回路26を
用いた。
【0037】したがって、メロディデータと超音波モー
タの回転タイミングデータとを読み出した際には、既に
同期がとれており、この読み出したデータ通りに音響発
生手段14と超音波モータが動作するので、メロディと
可動体5の同期が正確になる。
【0038】特に、可動体を複雑に正逆転させる場合、
超音波モータはその応答性が良いので、正確に同期をと
ることができる。すなわち、従来は応答性の良くない直
流モータやステップモータを用いて可動体を駆動させて
いたため、可動体の動きを正確にメロディに同期させる
ことは困難であったが、本発明では超音波モータを用い
て可動体を駆動させているので、メロディと可動体5の
同期が正確になる。しかも、可動体5の回転方向を切り
換える際の反転動作を素早く、かつ滑らかに行え、人形
等がメロディに合わせて踊る動きが滑らかで自然なもの
となり、装飾効果が向上する。
【0039】このように、可動体を超音波モータで駆動
させているので、可動体を複雑かつ滑らかに駆動でき
る。このような駆動は、従来可動体を駆動するために用
いられていた直流モータやステップモータでは得られな
かった。
【0040】また、可動体を通常は間欠駆動し、正時に
駆動態様が変化するようにしたので、使用者に面白味を
与えることができる。特に、通常の間欠駆動タイミング
を1秒間隔とした場合、使用者は可動体により通常は1
秒タイミングを確認でき、正時には可動体のパフォーマ
ンスを見て面白味を感じることができる。すなわち、可
動体を常に有効に使用できる。また、超音波モータを用
いて上記のように可動体を駆動するので、従来の直流モ
ータやステップモータで同じ動作をさせる場合に比べて
消費電流を抑えることができ、電池を電源とする時計に
おいては特に有効である。
【0041】また、同じ大きさなら従来用いられていた
直流モータやステップモータよりも応答性の良い超音波
モータで可動体を駆動しているので、音響と可動体の動
きとを正確に同期できる。
【0042】また、音響を所望時刻に出力するので、使
用者に面白味を与えながら時刻を知らせられる。
【0043】音響を電子的に奏鳴されるメロディとし、
可動体をメロディに同期して双方向に回転駆動し、メロ
ディが出力されていないときには一定方向に回転駆動さ
せるので、使用者に面白味を与えることができる。特
に、通常の間欠駆動タイミングを1秒間隔とした場合、
使用者は可動体により通常は1秒タイミングを確認で
き、正時には可動体のパフォーマンスを見て面白味を感
じることができる。すなわち、可動体を常に有効に使用
できる。
【0044】また、可動体を備えた装飾体を装飾体付き
時計の装飾体としているので、上記と同様な効果を有す
ることに加えて、可動体を駆動するための機構を小さく
でき、デザイン上の自由度が広がる。
【0045】また、正時の回転速度を通常時の間欠駆動
速度よりも遅くしているので、バラエティに富んだパフ
ォーマンスを実現できる。すなわち、通常時の間欠駆動
と正時のパフォーマンス駆動とで回転速度を切り換える
ことによって、それぞれの動きに合った最適な速度に設
定することができる。例えば、正時のパフォーマンスと
して人形を優雅に踊らせる速度に設定した場合に、この
速度で通常時の間欠駆動を行うと回転速度が遅すぎた
り、十分な回転角度が得られないというような状況が生
じる可能性があるが、上記実施例のように速度切換えを
行うことにより、いずれの場合も最適速度で駆動するこ
とが可能となる。
【0046】なお、上記では可動体を回転動作させるよ
うにしたが、これに限らず、往復駆動するようにしても
良い。
【0047】また、上記では音響としてメロディを出力
するようにしたが、これに限るものではない。例えば、
人の声やチャイム音などとしても良い。
【0048】また、上記では可動体の動きを、毎正時に
通常と異なる駆動態様に変化させたが、毎正時をアラー
ム時刻としても良い。
【0049】また、上記では装飾体を装飾体付き時計の
装飾体として用いたが、装飾体はこれに限るものではな
い。例えば、オルゴール等の装飾体等に用いてもよい。
【0050】また、上記では通常装飾体を間欠駆動する
ようにしたが、間欠駆動ではなく、連続的な動きをする
ようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、超音波モータの回転を
正転と逆転とで切り換える場合でも、1つの駆動回路で
対処でき、構成の簡略化、および構成の小型化が図れ
る。しかも、従来のように正逆転切換え用アナログスイ
ッチを用いていないので、スイッチの抵抗成分によって
生じる種々の不具合を生じない。
【0052】共通電極に第1の負荷容量を、上記各組の
選択駆動電極群のそれぞれに第2の負荷容量をそれぞれ
接続しているので、発振動作が安定する。
【0053】各負荷容量をそれぞれスイッチ回路を介し
て一方の電源電圧に接続し、各スイッチ回路を制御回路
からの上記制御信号によって制御するので、選択されて
いないコンデンサを介して不必要な電流が流れるのを防
止できる。よって、動作が安定するとともに、超音波モ
ータの回転効率を向上できる。
【0054】共通電極は圧電素子の振動による変位を増
幅する振動体を兼用し、この振動体の振動によって移動
体を摩擦駆動するものとしているので、構成の小型化が
図れる。
【0055】装飾体の可動体を超音波モータの駆動回路
で駆動される超音波モータにより動かすので、可動体を
駆動する機構を小さくでき、デザイン上の自由度が広が
る。
【0056】装飾体付き時計の装飾体として上記装飾体
を用いれば、可動体を駆動する機構を小さくでき、デザ
イン上の自由度が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示した回路図。
【図2】本発明の実施例を示した説明図。
【符号の説明】
1、2a、2b、3、4 超音波モータ 1 共通電極 2a、2b 選択駆動電極群 3 圧電素子 4 移動体 5 可動体 6 駆動回路 7、8a、8b、12 選択回路 9a、9b 帰還抵抗 10a、10b 第2の負荷容量 10c 第1の負荷容量 11a、11b スイッチ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に共通電極が形成され、他方の
    面に少なくとも2組の選択駆動電極群が形成された圧電
    素子を用いた自励振型の超音波モータの駆動回路におい
    て、 上記共通電極に駆動信号を印加する駆動回路と、 正転または逆転を指示する制御信号を発生する制御回路
    と、 上記制御信号によって上記各組の選択駆動電極群のいず
    れか1つに生じる電気信号を選択し、上記駆動回路への
    入力信号として選択的に供給する選択回路と、 上記各組の選択駆動電極群と上記駆動回路の出力との間
    のそれぞれに接続された帰還抵抗とを備えたことを特徴
    とする超音波モ−タの駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記超音波モータの
    駆動回路は、上記共通電極に接続された第1の負荷容量
    と、上記各組の選択駆動電極群のそれぞれに接続された
    第2の負荷容量とを備えたものであることを特徴とする
    超音波モ−タの駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記各負荷容量はそ
    れぞれスイッチ回路を介して一方の電源電圧に接続され
    たものであり、上記各スイッチ回路は上記制御回路から
    の上記制御信号によって制御されるものであることを特
    徴とする超音波モータの駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記共通電極は上記
    圧電素子の振動による変位を増幅する振動体を兼用し、
    この振動体の振動によって移動体を摩擦駆動するもので
    あるものであることを特徴とする超音波モータの駆動回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の超音波
    モータの駆動回路で駆動される超音波モータにより駆動
    される可動体を備えたことを特徴とする装飾体。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の装飾体を備えたことを特
    徴とする装飾体付き時計。
JP9298143A 1997-10-30 1997-10-30 超音波モータの駆動回路およびそれにより駆動される超音波モータを用いた装飾体および装飾体付き時計 Pending JPH11136976A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001359288A (ja) * 2000-06-13 2001-12-26 Seiko Instruments Inc 超音波モータおよび超音波モータ付き電子機器

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