JPH11136809A - バッテリーの空調装置 - Google Patents

バッテリーの空調装置

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JPH11136809A
JPH11136809A JP29904697A JP29904697A JPH11136809A JP H11136809 A JPH11136809 A JP H11136809A JP 29904697 A JP29904697 A JP 29904697A JP 29904697 A JP29904697 A JP 29904697A JP H11136809 A JPH11136809 A JP H11136809A
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fan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の空調装置ではダクト類を用いてエンジ
ンルーム内の空気を導入していたので、部品点数が多く
なるとともに冷却性能が充分ではなく、このような不具
合を解決することが課題であった。 【解決手段】 電気自動車EVのフロアF下部に設けた
バッテリーBの収納体1に、吸気用バルブ7および排気
用バルブ9と、排気用バルブ9の開放および閉塞に伴っ
て排気用バルブ9からの排気および収納体1内の空気の
循環を行うファン10を備えたバッテリーの空調装置と
し、ダクト類を廃止して部品点数の削減を実現すると共
に、各バルブ7,9の閉塞により水密性を確保し、且つ
外気による冷却を実現して冷却性能を高めると共に、収
納体内での空気循環による冷却も可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車に搭載
されたバッテリーの冷却に用いられるバッテリーの空調
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に一部を示す電気自動車EVは、フ
ロアFの下部にバッテリーの収納体101を備えてお
り、この収納体101内に複数(例えば乗用車タイプで
96個)のバッテリーBを平面的に整列させた状態で収
納している。収納体101は、主として、下側のフレー
ム101aと上側のカバー101bとで構成してあり、
水密性を有している。各バッテリーBは、収納体4内に
架設した水平な桟101cにより保持してあり、これに
より、上下および隣接するバッテリーBとの間には空気
の流通路が形成されている。
【0003】上記バッテリーBの空調装置は、電気自動
車EVのエンジンルームAから車体下方へ至るフロント
ダクト102と、フロントダクト102と収納体101
の前部とを連通させる吸気側ダクト103と、収納体1
01の後部側から車体後方へ延出するリアダクト104
と、収納体101とリアダクト104を連結する排気側
ダクト105を備えている。各ダクト102〜105は
樹脂製である。排気側ダクト105は、上下のダクト用
部材105a、105bにより構成してあり、内部には
リアダクト104側へ送風を行うファン106が設けて
ある。
【0004】上記の空調装置は、ファン106を駆動す
ることにより、フロントダクト102および吸気側ダク
ト103を介してエンジンルームA内の空気を収納体1
01内に吸引し、その空気を図中の矢印で示す如く各バ
ッテリーBの周囲に流通させてこれらのバッテリーBを
冷却し、さらに、排気側ダクト105およびリアダクト
104を介して冷却後の空気を外部に排出する。このよ
うな空調装置は、例えば特開平8−164751号公報
に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな従来のバッテリーの空調装置にあっては、冷却にエ
ンジンルームA内の空気を用いることから、吸引空気の
温度が高いものとなっており、この点に対して冷却性能
の向上が要望されていた。また、従来のバッテリーの空
調装置では、複数のダクト102〜105を使用するこ
とから樹脂製大型部品の点数が多く、しかも、各部品の
接続部分のシール管理を厳密に行う必要があるので、コ
スト高になると共に、製造管理に多くの手間がかかると
いう不具合があり、これらの不具合に対する改善が要望
されていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来の状況に鑑みて成さ
れたもので、冷却性能の向上、水密性の確保、コスト低
下および製造管理の簡略化等を実現することができるバ
ッテリーの空調装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるバッテリ
ーの空調装置は、請求項1として、電気自動車に搭載し
たバッテリーの空調装置であって、電気自動車のフロア
下部に設けたバッテリーの収納体に、外気に対して開閉
される吸気用バルブと排気用バルブを備えると共に、収
納体の内部に、排気用バルブの開放および閉塞に伴って
排気用バルブからの排気および収納体内の空気の循環を
行うファンを備えた構成とし、請求項2として、収納体
の前部に吸気用バルブを設けると共に、収納体の後部に
排気用バルブを設け、収納体の後部内側に、排気用バル
ブ側に送風を行うファンと、排気用バルブとファンの間
からバッテリーの収納空間に連通する戻り流路を備えた
構成とし、請求項3として、バッテリーに温度センサを
備えると共に、温度センサの検出信号に応じて各バルブ
の駆動部およびファンの駆動部に駆動信号を出力する空
調制御手段を備えた構成とし、請求項4として、空調制
御手段が、外部スイッチからの入力信号により各バルブ
を閉塞する機能を有する手段である構成とし、請求項5
として、外部スイッチが、車体外側において水を検出す
る水センサをである構成とし、請求項6として、外部ス
イッチが、電気自動車に装備されたワイパスイッチであ
る構成とし、請求項7として、外部スイッチが、手動ス
イッチである構成とし、請求項8として、空調制御手段
が、外部スイッチから信号が入力されている状態におい
て、温度センサの検出信号に応じて電気自動車のモータ
駆動制御装置に対して出力制限指令を出力する機能を有
する手段である構成としており、上記の構成を課題を解
決するための手段としている。
【0008】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わるバッテリーの
空調装置では、吸気や排気のダクト類を用いない構造と
なっており、吸気用および排気用のバルブの閉塞により
収納体内の水密性が確保される。そして、当該空調装置
では、ファンを駆動するとともに吸気用および排気用の
バルブを開放すると、吸気用バルブから収納体内に外気
を直接吸引し、この外気により収納体内の不均一な温度
上昇を抑制し且つバッテリーを冷却するので、例えばエ
ンジンルーム内の空気を用いる場合に比べて冷却性能が
著しく高められる。また、冷却後の空気は排気用バルブ
から排出する。さらに、当該空調装置では、各バルブを
閉塞した状態でファンを駆動することにより、収納体内
の空気を循環させてバッテリーの冷却をすることも行
う。
【0009】本発明の請求項2に係わるバッテリーの空
調装置では、ファンを駆動するとともに吸気用および排
気用のバルブを開放すると、収納体前部の吸気用バルブ
から外気を直接吸引し、あるいは電気自動車の走行によ
り吸気用バルブから外気を導入し、この外気により収納
体内の不均一な温度上昇を抑制してバッテリーを冷却
し、収納体後部の排気用バルブから冷却後の空気を排出
する。また、各バルブの閉塞により外部に対する水密性
が確保され、各バルブを閉塞した状態でファンを駆動す
れば、ファンを通過した空気が戻り流路を経てバッテリ
ーの収納空間に送られ、これにより収納体内の空気を循
環させてバッテリーを冷却する。
【0010】本発明の請求項3に係わるバッテリーの空
調装置では、空調制御手段により、バッテリーに設けた
温度センサの検出信号に応じて各バルブの駆動部および
ファンの駆動部に駆動信号を出力し、各バルブの開閉お
よびファンの駆動・停止を行う。つまり、温度センサに
よる検出温度の値に応じて、各バルブを閉塞し且つファ
ンを停止させた冷却停止と、各バルブを開放し且つファ
ンを停止させた自然冷却と、各バルブを閉塞し且つファ
ンを駆動する空気循環冷却と、各バルブを開放し且つフ
ァンを駆動する外気冷却との切り替えを自動的に行う。
【0011】本発明の請求項4に係わるバッテリーの空
調装置では、外部スイッチからの入力信号に基づいて空
調制御手段により各バルブを閉塞し、収納体への浸水を
阻止する。
【0012】本発明の請求項5に係わるバッテリーの空
調装置では、外部スイッチである水センサからの入力信
号に基づいて空調制御手段により各バルブを閉塞し、収
納体への浸水を阻止する。つまり、水センサにおいて降
雨、洗浄あるいは路上の水はね等による水が検出される
と、その検出信号に基づいて各バルブを自動的に閉塞す
る。
【0013】本発明の請求項6に係わるバッテリーの空
調装置では、外部スイッチであるワイパスイッチからの
入力信号に基づいて空調制御手段により各バルブを閉塞
し、収納体への浸水を阻止する。
【0014】本発明の請求項7に係わるバッテリーの空
調装置では、外部スイッチである手動スイッチからの入
力信号に基づいて空調制御手段により各バルブを閉塞
し、収納体への浸水を阻止する。つまり、冠水路を走行
する場合などに運転者の意思により各バルブの閉塞を行
い得る。
【0015】本発明の請求項8に係わるバッテリーの空
調装置では、外部スイッチが入力されている状態、つま
り、雨中走行や冠水路走行により水センサ、ワイパスイ
ッチあるいは手動スイッチ等の外部スイッチが入力状態
にあり、これにより各バルブを閉塞しているときに、温
度センサの検出温度がバッテリーの充分な冷却を必要と
する温度になった場合、各バルブの開放による外気冷却
を行えないので、空調制御手段からの出力制限指令で電
気自動車のモータ駆動制御装置の出力を制限し、これに
よりバッテリーを保護する。
【0016】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わるバッテリーの
空調装置によれば、吸気用バルブにより外気を直接取入
れてバッテリーの冷却を行うことができるので、従来の
ようにエンジンルーム内の空気を用いる冷却に比べてバ
ッテリーの冷却性能を著しく高めることができる。ま
た、吸気用および排気用のバルブを閉塞することによ
り、収納体内の水密性を確保することが可能となり、簡
単な構造でバッテリーを水から保護することができ、し
かも、各バルブを閉塞した状態でファンを駆動すること
により、収納体内で空気を循環させてバッテリーの冷却
を行うこともできる。さらに、当該バッテリーの空調装
置によれば、従来のような樹脂製大型部品である複数の
ダクト類が廃止されるので、これによりコストの低下を
実現することができると共に、部品点数の削減に伴って
シール管理を厳密に行う部品の接合部分も少なくなるの
で、製造管理の手間を大幅に減らすことができる。
【0017】本発明の請求項2に係わるバッテリーの空
調装置によれば、請求項1と同様の効果を得ることがで
きるうえに、収納体の前部に吸気用バルブを設けるとと
もに収納体の後部に排気用バルブを設けたことにより、
ファンによる空気流通作用のみならず電気自動車の走行
に伴って収納体内に外気が流通し、冷却性能をより一層
高めることができ、さらに、ファンと排気用バルブの間
にバッテリーの収納空間に連通する戻り流路を設けたこ
とにより、各バルブを閉塞した状態における収納体内の
空気の循環性能をより高めることができる。
【0018】本発明の請求項3に係わるバッテリーの空
調装置によれば、請求項1および2と同様の効果を得る
ことができるうえに、温度センサの検出温度の値に応じ
て各バルブの開閉およびファンの駆動・停止を行うこと
ができ、各バルブを閉塞し且つファンを停止させた冷却
停止と、各バルブを開放し且つファンを停止させた自然
冷却と、各バルブを閉塞し且つファンを駆動する空気循
環冷却と、各バルブを開放し且つファンを駆動する外気
冷却との切り替え、すなわち空調の自動制御を行うこと
ができる。
【0019】本発明の請求項4に係わるバッテリーの空
調装置によれば、請求項3と同様の効果を得ることがで
きるうえに、外部スイッチからの信号に基づいて空調制
御手段により各バルブを閉塞して、収納体への浸水を阻
止するので、収納体に浸水が生じるような事態を予め考
慮し、これに対処し得る位置に外部スイッチを設けてお
けば、同様の事態が生じた際に収納体への浸水を阻止す
ることができる。
【0020】本発明の請求項5に係わるバッテリーの空
調装置によれば、とくに、降雨、洗浄あるいは路上の水
はね等による水がかかる状況において、その水を検出し
た水センサの検出信号に基づいて各バルブを閉塞し、収
納体への浸水を阻止することができる。
【0021】本発明の請求項6に係わるバッテリーの空
調装置によれば、とくに、降雨等によりワイパ装置を使
用する状況において、そのワイパスイッチの入力信号に
基づいて各バルブを閉塞し、収納体への浸水を阻止する
ことができ、さらに、請求項5に記載の水センサを併用
すれば、降雨時等における機能を補完することが可能と
なり、当該空調装置の信頼性をより一層高めることがで
きる。
【0022】本発明の請求項7に係わるバッテリーの空
調装置によれば、例えば、冠水路走行などにより収納体
に水かかりが予想される状況において、運転者の意思で
自在に各バルブを閉塞して収納体への浸水を阻止するこ
とができ、収納体に浸水が生じるような事態への広い対
応が可能となる。
【0023】本発明の請求項8に係わるバッテリーの空
調装置によれば、請求項4と同様の効果を得ることがで
きるうえに、温度センサの検出温度がバッテリーの充分
な冷却を必要とする温度になったにもかかわらず、雨中
走行や冠水路走行により外部スイッチが入力状態にあ
り、これにより各バルブを開放できない場合に、電気自
動車のモータ駆動制御装置の出力を制限し、これにより
バッテリーを保護することができ、どの様な状況におい
てもバッテリーの機能を損失させることのない制御を行
うことができる。
【0024】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明に係わるバッ
テリーの空調装置の一実施例を説明する。
【0025】図1に一部を示す電気自動車EVは、フロ
アFの下部にバッテリーの収納体1を備えており、この
収納体1内に複数(例えば乗用車タイプで96個)のバ
ッテリーBを平面的に整列させた状態で収納している。
収納体1は、主として、下側のフレーム2と上側のカバ
ー3とを水密的に接合し、その内側にバッテリーBの収
納空間4を形成している。各バッテリーBは、例えばリ
チウムイオン電池であって、収納体1内に架設した水平
な複数の桟5上に保持してあり、これにより、上下およ
び隣接するバッテリーBとの間には空気の流通路が形成
されている。
【0026】上記電気自動車EVの空調装置は、収納体
1の前部(図1中左端部)の下寄りに吸気口6を形成
し、この吸気口6を開閉する吸気用バルブ7を設けると
共に、収納体1の後部の上寄りに排気口8を形成し、こ
の排気口8を開閉する排気用バルブ9を設けている。こ
れらの吸排気機構は、収納体1の前部および後部の中央
1か所であっても良いし、それ以上の数を設けても良
い。
【0027】また、収納体1の後部内側には、排気用バ
ルブ9側に送風を行うファン10が設けてあり、排気用
バルブ9とファン10の間には、隔壁11により、バッ
テリーBの収納空間4の下側に連通する戻り流路12が
形成してある。なお、カバー3の後部には、ファン10
を覆うファンカバー13が設けてある。このファンカバ
ー13はカバー3と一体的に設けることも当然可能であ
る。
【0028】各バルブ7,9およびファン10は、アク
チュエータやモータ等であるそれぞれの駆動部14,1
5,16により駆動される。また、排気用バルブ9に
は、当該排気用バルブ9と連動して戻り流路12の上端
部を開閉する流路開閉部9aが設けてある。この流路開
閉部9aは、排気用バルブ9が開放位置にあるとき閉塞
位置となり、排気用バルブ9が閉塞位置にあるとき開放
位置となる。そして、各バルブ7,9およびファン10
の駆動部14,15,16は、空調制御手段17から出
力される駆動信号により作動する。
【0029】さらに、バッテリーの空調装置は、個々の
バッテリーBに温度センサ18を備えると共に、電気自
動車EVの車体外部である収納体1の前部において、吸
気用バルブ7の上側に、水を検出する水センサ(外部ス
イッチ)19が設けてある。温度センサ18および水セ
ンサ19の検出信号は空調制御手段17に入力される。
【0030】空調制御手段17は、電気自動車EVのワ
イパ装置のワイパスイッチ(外部スイッチ)20と、例
えば運転席に設けた手動スイッチ(外部スイッチ)21
からの各信号を入力すると共に、電気自動車EVの原動
機を構成するモータ駆動制御装置22に信号を出力す
る。手動スイッチ21は、運転者の意思により自在に操
作し得るスイッチである。
【0031】空調制御手段17は、温度センサ18の検
出信号に応じて各バルブ7,9およびファン10の駆動
部14,15,16に駆動信号を出力し、各バルブ7,
9の開閉およびファン10の駆動・停止を行う機能を有
すると共に、水センサ19、ワイパスイッチ20および
手動スイッチ21のいずれかの信号が入力されたときに
各バルブ7,9を閉塞する機能を有し、且つ水センサ1
9、ワイパスイッチ20および手動スイッチ21のいず
れかの信号が入力されている状態において、温度センサ
18の検出信号に応じてモータ駆動制御装置22に対し
て出力制限指令を出力する機能を有している。
【0032】次に、図2に示す空調制御手段17の処理
フローとともにバッテリーの空調装置の動作を具体的に
説明する。なお、この実施例では、バッテリーBの温度
を55℃以下に維持することを目的としている。
【0033】ステップS1において処理を開始すると、
まずステップS2において、個々のバッテリーBに設け
た温度センサ18による温度Tが20℃未満である否か
を判定する。このとき、ステップS2で全てのバッテリ
ーBの温度Tが20℃未満である(Yes)と判定した
場合には、ステップS3において吸気用バルブ7および
排気用バルブ9を閉塞し、さらにステップS4において
ファン10を停止(OFF)し、ステップS5において
処理を終了する。また、ステップS2でいずれかのバッ
テリーBの温度Tが20℃以上である(No)と判定し
た場合には、ステップS6においてその温度Tが40度
未満であるか否かを判定する。
【0034】ステップS6で温度Tが40度未満である
(Yes)と判定した場合には、ステップS7において
吸気用バルブ7および排気用バルブ9を閉塞し、さらに
ステップS8においてファン10を駆動(ON)し、ス
テップS9において処理を終了する。これにより、ファ
ン10で送られた空気が戻り流路12を経てバッテリー
Bの収納空間4に流通し、収納体1内で空気を循環させ
ることにより、収納体1内の不均一な温度上昇を抑制す
ると共に、バッテリーBの冷却が行われる。このとき、
排気用バルブ9の流路開閉部9aは開放位置にある。
【0035】また、ステップS6でバッテリーBの温度
Tが40℃以上である(No)と判定した場合には、ス
テップS10においてその温度Tが50℃未満であるか
否かを判定する。このとき、ステップS10で温度Tが
50℃未満である(Yes)と判定した場合には、ステ
ップS11において、水センサ19、ワイパスイッチ2
0および手動スイッチ21がOFFであるか否かを判定
し、全てOFF(Yes)である場合には、ステップS
12において吸気用バルブ7および排気用バルブ9を開
放し、さらにステップS13においてファン10を駆動
(ON)し、ステップS14において処理を終了する。
【0036】これにより、ファン10の作用および電気
自動車EVの走行に伴って、吸気用バルブ7により開放
された吸気口6から収納体1内に外気を直接導入し、そ
の空気を図2中の矢印で示す如く各バッテリーBの周囲
に流通させて、収納体1内の不均一な温度上昇を抑制す
るとともにバッテリーBを冷却し、排気用バルブ9によ
り開放された排気口8から冷却後の空気を外部に排出す
る。このとき、排気用バルブ9の流路開閉部9aは閉塞
位置にある。
【0037】なお、先のステップS11において水セン
サ19、ワイパスイッチ20および手動スイッチ21の
いずれかがON(No)である場合には、雨中走行や冠
水路走行あるいは洗車等により収納体1に浸水が生じる
恐れがある状況であるから、ステップS15において吸
気用バルブ7および排気用バルブ9を閉塞して収納体1
への浸水を阻止し、ステップS16においてファン10
を駆動(ON)して空気循環によるバッテリーBの冷却
を行うようにし、ステップS17において処理を終了す
る。
【0038】さらに、先のステップS10においてバッ
テリーBの温度Tが50度以上である(No)と判定し
た場合には、ステップS18において水センサ19、ワ
イパスイッチ20および手動スイッチ21がOFFであ
るか否かを判定し、全てOFF(Yes)である場合に
は、ステップS19において吸気用バルブ7および排気
用バルブ9を開放し、さらにステップS120において
ファン10を駆動(ON)して、外気によるバッテリー
Bの冷却を行うようにし、ステップS21において処理
を終了する。
【0039】また、ステップS18において水センサ1
9、ワイパスイッチ20および手動スイッチ21のいず
れかがON(No)である場合には、温度センサ18に
よる検出温度Tが50℃以上であるにもかかわらず吸気
用および排気用のバルブ7,9を開放できない状況にあ
るので、ステップS22において各バルブ7,9を閉塞
し、次いでステップS23においてファン10を駆動
(ON)して、空気循環によるバッテリーBの冷却を行
うようにし、さらに、ステップS24において出力制限
指令を出力して、電気自動車EVの原動機を構成するモ
ータ駆動制御装置22の出力を制限するようにし、ステ
ップS25において処理を終了する。これにより、各バ
ルブ7,9を閉塞した状態でバッテリーBの温度が上昇
した場合でも、モータ駆動制御装置22の出力制限と空
気循環冷却により、バッテリーBを保護し得ることとな
る。
【0040】このように、上記実施例のバッテリーの空
調装置では、例えば従来の空調装置(図3参照)のよう
な大型のダクト類を用いないので、部品点数が少なく、
部品点数の削減によりシール管理が重要である部品の接
合部分も少なくなっており、これにより、コスト的にも
また製造管理的にも有利なものとなっている。また、各
バルブ7,9の閉塞により水密性を確保し得ると共に.
外気を直接導入するので、従来のようにエンジンルーム
内の空気を用いる場合に比べて冷却性能が著しく高いも
のとなっており、温度センサ18の検出信号に応じて、
冷却停止と、収納体内での空気循環による冷却と、外気
導入による冷却とを切り替える空調の自動制御を実現し
ている。
【0041】また、空調制御手段17において、外部ス
イッチ(19,20,21)からの信号入力、およびモ
ータ駆動制御装置20への出力制限指令の出力を行うこ
とにより、どのような状況においてもバッテリーBの機
能を損失させることのない制御が行われることとなる。
【0042】なお、上記実施例では、空調制御手段17
により、冷却停止、空気循環冷却および外気導入冷却を
切り替えるとしたが、例えば吸気口6の大きさや数によ
っては、各バルブ7,9を閉塞するとともにファン10
を停止し、電気自動車EVの走行に伴う外気導入あるい
は自然冷却を行うことも可能である。
【0043】また、上記実施例では、収納体1の前部に
水センサ19を設けた場合を例示したが、このほかフロ
ントバンパーなどに水センサを設けることも良く、さら
に、水センサとして自動ワイパ装置に使用する雨滴セン
サを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるバッテリーの空調装置の一実施
例を示す断面説明図である。
【図2】空調制御手段の処理過程を説明するフローチャ
ートである。
【図3】従来におけるバッテリーの空調装置の一例を示
す断面説明図である。
【符号の説明】
B バッテリー EV 電気自動車 F フロア 1 収納体 4 収納空間 7 吸気用バルブ 9 排気用バルブ 10 ファン 12 戻り流路 17 空調制御手段 18 温度センサ 19 水センサ(外部スイッチ) 20 ワイパスイッチ(外部スイッチ) 21 手動スイッチ(外部スイッチ) 22 モータ駆動制御装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気自動車に搭載したバッテリーの空調
    装置であって、電気自動車のフロア下部に設けたバッテ
    リーの収納体に、外気に対して開閉される吸気用バルブ
    と排気用バルブを備えると共に、収納体の内部に、排気
    用バルブの開放および閉塞に伴って排気用バルブからの
    排気および収納体内の空気の循環を行うファンを備えた
    ことを特徴とするバッテリーの空調装置。
  2. 【請求項2】 収納体の前部に吸気用バルブを設けると
    共に、収納体の後部に排気用バルブを設け、収納体の後
    部内側に、排気用バルブ側に送風を行うファンと、排気
    用バルブとファンの間からバッテリーの収納空間に連通
    する戻り流路を備えたことを特徴とする請求項1に記載
    のバッテリーの空調装置。
  3. 【請求項3】 バッテリーに温度センサを備えると共
    に、温度センサの検出信号に応じて各バルブの駆動部お
    よびファンの駆動部に駆動信号を出力する空調制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のバ
    ッテリーの空調装置。
  4. 【請求項4】 空調制御手段が、外部スイッチからの入
    力信号により各バルブを閉塞する機能を有する手段であ
    ることを特徴とする請求項3に記載のバッテリーの空調
    装置。
  5. 【請求項5】 外部スイッチが、車体外側において水を
    検出する水センサであることを特徴とする請求項4に記
    載のバッテリーの空調装置。
  6. 【請求項6】 外部スイッチが、電気自動車に装備され
    たワイパスイッチであることを特徴とする請求項4に記
    載のバッテリーの空調装置。
  7. 【請求項7】 外部スイッチが、手動スイッチであるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のバッテリーの空調装
    置。
  8. 【請求項8】 空調制御手段が、外部スイッチから信号
    が入力されている状態において、温度センサの検出信号
    に応じて電気自動車のモータ駆動制御装置に対して出力
    制限指令を出力する機能を有する手段であることを特徴
    とする請求項4に記載のバッテリーの空調装置。
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