JPH11136741A - 無線式データ通信装置 - Google Patents

無線式データ通信装置

Info

Publication number
JPH11136741A
JPH11136741A JP9300397A JP30039797A JPH11136741A JP H11136741 A JPH11136741 A JP H11136741A JP 9300397 A JP9300397 A JP 9300397A JP 30039797 A JP30039797 A JP 30039797A JP H11136741 A JPH11136741 A JP H11136741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
wireless
communication
frame
base station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9300397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Azuma
芳貴 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP9300397A priority Critical patent/JPH11136741A/ja
Publication of JPH11136741A publication Critical patent/JPH11136741A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上位機からのブロードキャスト通信に対して
無線基地局が当該配下の無線子局に代って当該上位機へ
迅速に通知可能として、通信の信頼性と円滑性とを向上
させる。 【解決手段】 無線基地局20(20A)に、コマンド
判別手段(21,22)と,アドレス判別手段(21,
22)と,アドレス変換手段(21,22)と,代替返
信手段(21,22)とを設け、上位機(10A)から
無線基地局(20A)へのブロードキャストによる解決
プロトコルコマンドフレームを利用した自己送信に対し
て、当該上位機(10A)が当該無線子局(30A1)
を支配する当該無線基地局(20A)から当該無線子局
(30A1)を代行して受信した旨の擬制通知を受けら
れるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上位機に複数の無
線基地局が有線通信接続され、各無線基地局が少なくと
も各1つの無線子局と無線通信接続され、上位機と各無
線子局との間で当該各無線基地局を介してデータ通信す
る無線式データ通信装置および無線式データ通信制御プ
ログラムを記憶したコンピュータで読取り可能な記憶媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】図4において、無線式データ通信装置の
1形態としての例えばPOSシステムは、パーソナルコ
ンピュータ(PC)等からなる上位機10(10A,1
0B)に有線通信回線(例えば、有線LAN)1を介し
て複数の無線基地局20A,20B,…,20Nが有線
通信接続され、かつ各無線基地局20A,20B,…,
20Nが少なくとも各1つの無線子局30(図4では、
N台…30A1,30A2,…,30AN)と無線通信
接続され、上位機10と各無線子局30との間で当該各
無線基地局20を介してデータ通信するものと形成され
ている。各無線子局30には、有線通信回線(例えば、
有線LAN)1を介して複数の電子キャッシュレジスタ
からなるターミナル機が有線通信接続されている。
【0003】ところで、有線通信回線(例えば、有線L
AN)1上で動作する通信プロトコルには、インターネ
ット等で使用されている周知のTCP/IP(論理通信
アドレス)が採用される場合が多い。このTCP/IP
を採用した通信では、各ノード(PC)の識別にIP
(Internet Protocol)アドレスとM
AC(Media Access Contorol)ア
ドレスを使う。
【0004】通常、IPアドレスは、LAN管理者によ
って各PC(10)に固有として割り当てられる。PC
上で動作するアプリケーションが相手方を指定する上で
重要なものである。一方のMACアドレス(物理通信ア
ドレス)は、LAN機器の製造時点に固定的に決めら
れ、以後に変更されることは非常に少ない。むしろ、使
用上は意識しなくてもよい。
【0005】ここに、TCP/IPの通信フレームは、
図5に示すように、送信元および送信先のそれぞれにつ
いて上記2つのアドレス(IPアドレスおよびMACア
ドレス)を指定するものとされている。通常、各PC
(10)のIP層では、図6に示すごとく、IPアドレ
スとMACアドレスとの対応をアドレス管理テーブル1
3Tで管理している。例えば、PC(10A)について
のIPアドレスが概念的に表わした“IP10A”でこ
れに対応するMACアドレスが“MAC10A”であ
り、無線基地局20Aの場合は“IP20A”と“MA
C20A”とが対応する。
【0006】なお、アドレス管理テーブル13Tにない
IPアドレスのPC[10(30)]宛へ送信要求が発生
した場合には、物理通信アドレスの解決プロトコルであ
るARP(Address Resolution Pr
otocol)によってMACアドレスを取得し、アド
レス管理テーブル13Tに新たに登録する。
【0007】無線基地局20と配下の無線子局30との
間の無線通信は、例えばIEEE802.11で規格化
され、有線LAN(1)上のフレームに無線区間に固有
のヘッダーを付加するものとされている。図7にBSS
ID(無線セル番号)を含む無線通信フレームのヘッダ
ーを示す。このBSSIDは、各無線基地局20に固有
な識別子して用いられる。
【0008】例えば、各無線基地局20と当該各無線子
局30との接続対応を図8に示すものとし、かつ各PC
(10)のIPアドレスとMACアドレスの対応を図9
に示すものとした場合、各PC(10)と各無線子局3
0との通信フレームは、図10に示すものとなる。BS
SID,送信先MACアドレスおよび送信元MACアド
レスが、無線ヘッターである。
【0009】ここに、各無線基地局20は、有線LAN
(1)と無線子局30との橋渡しをするいわゆるブリッ
ジ機能を有するので、有線LAN(1)上を流れるパケ
ット(図5参照)は全て受信し、その送信先MACアド
レスが配下の無線子局30を示しているか否かを判別す
る(図12のST30のYES、ST31のNO、ST
36)。無線子局30である場合(ST36のYES)
には、無線ヘッダーの送信先アドレスを有線フレームの
送信MACアドレスにセット(ST37)して、当該無
線子局30へ個別無線送信(ST38)する。
【0010】ブロードキャストフレームであった場合
(ST31のYES)には、無線ヘッダーの送信先アド
レスをブロードキャストアドレス(全部FF)として、
無線送信する(ST32のNO、ST35)。つまり、
無線子局30を不特定(全部)として無線送信する。
【0011】なお、自局20宛てのARPコマンドフレ
ームである場合(ST32のYES)は、送信元アドレ
スに自局20のMACアドレスをセットしたARPレス
ポンスフレームを生成(ST33)して、ARPコマン
ドの送信元(10)へARPレスポンスを送信する(S
T34)。ARP機能である。
【0012】無線子局30は、無線基地局20から受信
した無線フレーム(無線ヘッダー)の送信先が自局宛で
ある場合には、当該無線フレームを受信した旨を無線基
地局20に通知(無線ACK)する。しかし、無線フレ
ーム(無線ヘッダー)の送信先がブロードキャストアド
レス(全部FF)の場合には、無線基地局20へ通知
(無線ACK)しない。
【0013】無線子局30は、受信した無線フレームか
らその無線ヘッダーを外したフレームすなわち有線LA
N(1)を流れていたフレームのデータと等価のデータ
として、当該各ターミナル機(上位アプリケーション)
に引き渡される。
【0014】さらに、無線子局30から上位機(PC)
10へデータを送信する場合は、無線子局30が上位ア
プリケーションから受信した有線フレームに無線ヘッダ
ーを付して、無線基地局20へ無線送信する。この場合
の無線ヘッダーの送信先は、無線基地局20の識別子
(BSSID)をセットする。送信先は上位機(PC)
10のMACアドレスである。
【0015】かかる無線フレームを受信した無線基地局
20は、受信した旨を当該無線子局30へ通知(無線A
CK)するとともに、当該無線フレームから無線ヘッダ
ーを外したフレームを有線LAN(1)に送信する。当
該上位機10で受信されデータ処理される。
【0016】また、無線子局30からブロードキャスト
フレームを送信する場合も、無線基地局20が無線子局
30に行った場合と同様に、図13に示す送信先アドレ
スを“FF”をしたフレームとされる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】かくして、無線子局3
0から有線LAN(1)上の上位機10への通信と,有
線LAN(1)上の上位機10から無線子局30への通
信とは、送信先に個別のMACアドレスを指定する場合
には変わりがないが、ブロードキャストの場合には通信
の信頼性に差異が生じる。
【0018】すなわち、無線子局30から送信されるブ
ロードキャストフレームには、そのヘッダーに経由する
無線基地局20を送信先アドレスとして指定できるか
ら、ただ1つの無線基地局20に受信させることができ
る。つまり、当該無線子局30は、当該無線基地局20
から無線ACKを受けられるから、送信確認することが
できる。
【0019】しかし、有線LAN(1)上の上位機(1
0)から無線子局30へブロードキャストフレームで通
信する場合には、無線通信区間でも、送信先となる無線
子局30を確定することができない。つまり、無線基地
局20側から無線子局30側へ無線ACKを返すことが
できない。仮に、無線ACKを返すようにしたとする
と、一斉に無線基地局台数分の無線ACKが発生するの
で、無線トラフィックが増大してしまう。したがって、
ブロードキャストでは無線通信に送信確認手段を持たせ
ることが事実上不可能となっている。
【0020】さらに、PC[10(20)]の電源は使用
時に投入(ON)され、使用後に遮断(OFF)され
る。つまり、アドレス管理テーブル13Tは、電源のO
N−OFFによって都度に初期化される。また、有線L
AN(1)上に新たなPC(10)が加入された場合に
は、その都度に追加更新される。しかも、アドレス管理
テーブル13Tは、通常、PC(10)のメモリに確保
されるので、登録可能なアドレス数に制約がある。ま
た、データ送信時に必ず検索されるので、検索時間を最
小とするのが好ましい。このために、暫らくデータ通信
をしていないPC[10(20)]のアドレスをアドレス
管理テーブル13Tから削除するものとされている。す
なわち、有線LAN(1)におけるブロードキャスト通
信に対する送信確認手段を設けることができない。
【0021】したがって、上位機10は、いきなり無線
子局30へデータ送信することになりかつ当該無線基地
局20からの通知も受けられないので、上位機10での
その後の進行に長時間を必要としかつ信頼性および円滑
性に問題が残る。
【0022】本発明の目的は、上位機からのブロードキ
ャスト通信に対して無線基地局が当該配下の無線子局に
代って当該上位機へ迅速に通知可能として、通信の信頼
性と円滑性とを向上することのできる無線式データ通信
装置を提供することにある。また、無線式データ通信制
御プログラムを記憶したコンピュータで読取り可能な記
憶媒体を提供する。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上位
機に複数の無線基地局が有線通信接続され、各無線基地
局が少なくとも各1つの無線子局と無線通信接続され、
上位機と各無線子局との間で当該各無線基地局を介して
データ通信する無線式データ通信装置において、前記無
線基地局に、前記無線子局の理論通信アドレスと物理通
信アドレスとを対応させて管理する子局アドレス管理テ
ーブルと,前記上位機から有線受信したフレームを解読
して物理通信アドレスの解決プロトコルコマンドフレー
ムであるか否かを判別するコマンド判別手段と, 解決
プロトコルコマンドであると判別された場合に当該解決
プロトコルコマンドで指定された理論通信アドレスが子
局アドレス管理テーブルで管理されている理論通信アド
レスに一致するか否かを判別するアドレス判別手段と,
理論通信アドレスに一致すると判別された場合に当該解
決プロトコルコマンドフレームの理論通信アドレスを当
該理論通信アドレスに対応する物理通信アドレスに変換
するアドレス変換手段と, 物理通信アドレスに変換さ
れたフレームで当該解決プロトコルコマンドフレームの
送信元たる前記上位機へ当該物理通信アドレスを持つ前
記無線子局に代わって返信する代替返信手段とを設けた
無線式データ通信装置である。
【0024】かかる発明では、無線基地局のコマンド判
別手段は、上位機からフレームを有線受信した場合に当
該フレームを解読して物理通信アドレスの解決プロトコ
ルコマンドフレームであるか否かを判別する。解決プロ
トコルコマンドであると判別された場合に、アドレス判
別手段は、無線子局の理論通信アドレスと物理通信アド
レスとを対応させて管理する子局アドレス管理テーブル
を検索し、当該解決プロトコルコマンドで指定された理
論通信アドレスが子局アドレス管理テーブルで管理され
ている理論通信アドレスに一致するか否かを判別する。
理論通信アドレスに一致すると判別された場合に、アド
レス変換手段が、当該解決プロトコルコマンドフレーム
の理論通信アドレスを当該理論通信アドレスに対応する
物理通信アドレスに変換する。すると、代替返信手段
が、物理通信アドレスに変換されたフレームで当該解決
プロトコルコマンドフレームの送信元たる上位機へ当該
物理通信アドレスを持つ無線子局に代わって返信する。
【0025】かくして、電源投入時で各上位機のアドレ
ス管理テーブルが初期化されていても、上位機から無線
基地局へのブロードキャストによる解決プロトコルコマ
ンドフレームを利用した自己送信に対して、当該無線子
局を支配する当該無線基地局から受信した旨の通知を受
けられる。したがって、迅速な進行のもとに通信の信頼
性と円滑性とを向上することのできる。
【0026】また、請求項2の発明は、複数の無線基地
局が有線通信接続された上位機と,各無線基地局に無線
通信接続された各無線子局との間で当該各無線基地局を
介してデータ通信させる無線式データ通信制御プログラ
ムを記憶したコンピュータで読取り可能な記憶媒体であ
って、前記無線式データ通信制御プログラムがこれを読
取った前記無線基地局を形成するコンピュータに、前記
上位機から有線受信したフレームを解読して物理通信ア
ドレスの解決プロトコルコマンドフレームであるか否か
を判別させ、解決プロトコルコマンドであると判別した
場合に当該解決プロトコルコマンドで指定された理論通
信アドレスが前記無線子局の理論通信アドレスと物理通
信アドレスとを対応させて管理する子局アドレス管理テ
ーブルで管理されている理論通信アドレスに一致するか
否かを判別させ、理論通信アドレスに一致すると判別し
た場合に当該解決プロトコルコマンドフレームの理論通
信アドレスを当該理論通信アドレスに対応する物理通信
アドレスに変換させ、物理通信アドレスに変換されたフ
レームで当該解決プロトコルコマンドフレームの送信元
たる前記上位機へ当該物理通信アドレスを持つ前記無線
子局に代わって返信させるものとされている無線式デー
タ通信制御プログラムを記憶したコンピュータで読取り
可能な記憶媒体である。
【0027】かかる発明では、無線式データ通信制御プ
ログラムを読取った無線基地局を形成するコンピュータ
は、上位機から有線受信したフレームを解読して物理通
信アドレスの解決プロトコルコマンドフレームであるか
否かを判別し、かつ解決プロトコルコマンドであると判
別した場合に当該解決プロトコルコマンドで指定された
理論通信アドレスが無線子局の理論通信アドレスと物理
通信アドレスとを対応させて管理する子局アドレス管理
テーブルで管理されている理論通信アドレスに一致する
か否かを判別し、理論通信アドレスに一致すると判別し
た場合に当該解決プロトコルコマンドフレームの理論通
信アドレスを当該理論通信アドレスに対応する物理通信
アドレスに変換した解決プロトコレスポンスフレームを
生成して、当該解決プロトコルコマンドフレームの送信
元たる上位機へ当該物理通信アドレスを持つ無線子局に
代わって返信する。
【0028】したがって、記憶媒体に記憶された無線式
データ通信制御プログラムをコンピュータに読取らせれ
ば、当該コンピュータを、迅速な進行のもとに通信の信
頼性と円滑性とを向上することのできると言う優れた作
用効果を有する無線式データ通信装置に簡単に構築する
ことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本無線式データ通信装置は、
基本的構成(10,20,30)が従来例(図4)の場
合と同様なPOSシステムの一部を構成するものとされ
ているが、さらに図1に示す如く無線基地局20(20
A)に、コマンド判別手段(21,22)と,アドレス
判別手段(21,22)と,アドレス変換手段(21,
22)と,代替返信手段(21,22)とを設け、上位
機(10A)から無線基地局(20A)へのブロードキ
ャストによる解決プロトコルコマンドフレームを利用し
た自己送信に対して、当該無線子局(30A1)を支配
する当該無線基地局(20A)から受信した旨の擬制通
知を受けられるように形成されている。
【0030】図1において、上位機10(10A)は、
CPU11,ROM12,RAM13(アドレス管理テ
ーブル13T),HDD14,FDD15,キーボード
(KB)16,表示器(IND)17および有線通信回
線(網)[有線LAN]1用の有線通信回路(I/F)1
8を含み、有線LAN(1)−無線基地局20−無線区
間−無線子局20−有線LAN(2)を介してターミナ
ル機(電子キャッシュレジスタ)40とデータ通信し、
各ターミナル機40へ各種データをダウンロードした
り、各ターミナル機40から売上データを回収したりす
る。すなわち、各ターミナル機40を一括管理する。
【0031】無線基地局20(20A)は、CPU2
1,ROM22,RAM23,データ通信回線(網)
[有線LAN]1用の有線通信回路25および無線通信回
路26を含み、上位機10と配下の少なくとも1つの無
線子局30との橋渡し機能を有する。
【0032】子局アドレス管理テーブル(22T)は、
不揮発性メモリに記憶しておく。この実施形態では、R
OM22内に格納してある。但し、バッテリーバックア
ップされたRAM23内に形成してもよい。
【0033】すなわち、この子局アドレス管理テーブル
22Tは、図3に示すごとく、当該無線基地局(20
A)の配下の各無線子局30(例えば、30A1〜30
AN)の理論通信アドレス(IPアドレス)と物理通信
アドレス(MACアドレス)と対応させて管理する。例
えば、無線子局30A1の概念的に表わしたIPアドレ
ス(“IP30A1”)とMACアドレス(“MAC3
0A1”)とが対応する。
【0034】ここに、コマンド判別手段は、有線LAN
(1)から受信フレームがあると(図3のST10のY
ES)、当該フレームを解読して物理通信アドレスの解
決プロトコル(ARP)コマンドフレームであるか否か
を判別する(ST12)する。
【0035】なお、ブロードキャストフレームでない場
合(ST11のNO)でかつその送信先MACアドレス
が配下無線子局30のMACアドレスと一致する場合
(ST16のYES)は、従来例(図12のST37,
ST38)の場合と同様に無線ヘッダーの送信先アドレ
スに有線フレームの送信先MACアドレスをセットし
て、当該無線子局30(例えば、30A1)へ個別無線
送信する(ST17)。
【0036】また、ブロードキャストフレームである
(ST11のYES)が解決プロトコル(ARP)コマ
ンドフレームではない場合(ST12のNO)には、従
来例(図12のST35)の場合と同様に、無線ヘッダ
ーの送信先アドレスにブロードキャストアドレス(全て
FF)をセット(ST20)し、配下の全無線子局30
(30A1〜30AN)へブロードキャスト無線送信す
る(ST21)。
【0037】次に、アドレス判別手段は、アドレス判別
制御プログラムを格納させたROM22とCPU21と
から形成され、解決プロトコル(ARP)コマンドフレ
ームである(ST12のYES)が、解決プロトコル
(ARP)コマンドで指定された理論通信アドレス(I
Pアドレス)が図2に示す子局アドレス管理テーブル2
2Tに記憶(管理)されているいずれかの理論通信アド
レスに一致するか否かを判別する(ST13)。
【0038】このアドレス判別手段(21,22)によ
って一致すると判別(ST13のYES)されると、ア
ドレス変換制御プログラムを格納させたROM22とC
PU21とからなるアドレス変換手段(21,22)
が、当該解決プロトコル(ARP)コマンドフレームの
理論通信アドレス(例えば、IP30A1)を当該理論
通信アドレスに対応する物理通信アドレス(MAC30
A1)に変換する。つまり、送信アドレスに対応するM
ACアドレス(MAC30A1)をセットし、解決プロ
トコル(ARP)レスポンスを生成する(ST14)す
る。
【0039】代替返信手段は、代替返信制御プログラム
を格納させたROM22とCPU21とから形成され、
解決プロトコル(ARP)レスポンスを当該ARPコマ
ンドの送信元10Aへ送信する(ST15)。これによ
り、上位機10Aは、迅速に当該無線基地局20Aから
支配下の無線子局30A1の代行として、返信を受けら
れる。その後の進行を早められる。
【0040】なお、解決プロトコルコマンド(ARP)
が自局20A宛のフレームである場合(ST18のYE
S)には、従来例(図12のST33,ST34)の場
合と同様に、送信元アドレスに自局20AのMACアド
レス(MAC20A)をセットしてARPコマンド送信
元(10A)へARPレスポンスを送信する(ST1
9)。
【0041】かかる実施形態では、POSシステムの起
動時(電源投入時)に、上位機10Aと無線子局(例え
ば、30A1)との間のデータ通信状態を擬制確認する
には、上位機10Aから論理通信アドレスを“IP30
A1”とした解決プロトコル(ARP)コマンドフレー
ムを有線LAN(1)へ流す。つまり、上位機(10
A,10B、20A〜20N…図4参照)の各アドレス
管理テーブル13Tが初期化されていても、ブロードキ
ャストストフレームのARPコマンドであるから実行で
きる。
【0042】各無線基地局20A〜20Nのコマンド判
別手段(21,22)は、受信フレームがある(図3の
ST10のYES)と、この場合にはARPコマンドで
あると判別(ST12のYES)する。また、アドレス
判別手段(21,22)は、各自機(20)内 の図2
に示す子局アドレス管理テーブル22Tを検索して当該
有線フレームの論理通信アドレス(“IP30A1”)
が自機(20)配下の論理通信(IP)アドレスのいず
れかに一致いているか否かを判別する(ST13)。
【0043】このケースでは、無線基地局20Aのアド
レス判別手段(21,22)が配下の無線子局30A1
のIPアドレス(“IP30A1”)であると、判別
(ST13のYES)する。他の無線基地局20B,
…,20Nでは、各自局宛のARPコマンドフレームで
もない(ST18のNO)ので、関与しない。
【0044】無線基地局20Aでは、アドレス変換手段
(21,22)が、当該ARPコマンドフレームのIP
アドレス(“IP30A1”)を子局アドレス管理テー
ブル22Tに記憶保持されている当該IPアドレス
(“IP30A1”)に対応するMACアドレス(“M
AC30A1”)に変換する(ST14)。すると、代
替返信手段(21,22)は、ARPコマンドフレーム
のIPアドレス(“IP30A1”)を当該IPアドレ
ス(“IP30A1”)に対応するMACアドレス
(“MAC30A1”)に変換された解決プロトコル
(ARP)レスポンスを当該ARPコマンドの送信元1
0Aへ送信する(ST15)。これにより、上位機10
Aは、迅速に当該無線基地局20Aから支配下の無線子
局30A1の代行として、返信を受けられる。その後の
進行を早められる。
【0045】しかして、この実施形態によれば、無線基
地局20(20A)に、コマンド判別手段(21,2
2)と,アドレス判別手段(21,22)と,アドレス
変換手段(21,22)と, 代替返信手段(21,2
2)とを設け、上位機(10A)から無線基地局(20
A)へのブロードキャストによる解決プロトコルコマン
ドフレームを利用した自己送信に対して、当該無線子局
(30A1)を支配する当該無線基地局(20A)から
受信した旨の擬制通知を受けられるように形成されてい
るので、迅速な進行のもとに通信の信頼性と円滑性とを
向上することのできる。
【0046】しかも、一斉に無線基地局(20A〜20
N)の台数分の無線ACKが発生することがなく、無線
トラフィックも増大しない。無線通信に送信確認手段を
持たせることができるわけである。また、上位機10A
のアドレス管理テーブル13Tが電源ON−OFFの都
度に初期化されたとしても有線LAN(1)におけるブ
ロードキャスト通信に対する送信確認手段を確立できる
と言える。さらに、無線基地局20が増えても、有線L
AN(1)を流れる多数のブロードキャストフレーム
が、同一タイミングで、各無線基地局20から当該各無
線子局30へ無線送信せれることがないので、伝送品質
を一段と向上させることができる。さらに、このような
環境にすれば、TCP/IP通信をした場合に、特に、
ARPコマンド通信の伝送エラーを極減できる。
【0047】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、コンピュータ(10)に記憶媒体(FD…フロッピ
ーディスク)から当該コンピュータ(上位機10)のプ
ログラム(図示省略)および各無線基地局20(コンピ
ュータ)のプログラム(図3)を読取らせかつプログラ
ム(図3)については各無線基地局20(コンピュー
タ)側にダウンロードさせ、第1の実施形態の場合と同
様な無線式データ通信装置を構築可能に形成してある。
【0048】すなわち、第1の実施形態では、各無線基
地局20用のプログラム(図3)を各ROM22に格納
させて実行するものと形成されていたが、この第2の実
施形態では、便宜的に第1の実施形態(図1)に示した
上位機10側のFDD(フロッピーディスク装置)15
を介してFDからプログラム(図3)を読取ってHDD
14に格納しかつ各無線基地局20(コンピュータ)側
へダウンロードさせるとともに、各無線基地局20が上
位機10側からダウンロードされたプログラム(図3)
を当該各RAM23に展開して実施可能に形成してあ
る。
【0049】但し、記憶媒体はFDに限定されず、上記
のHDD(14)を着脱可能でかつ図3のプログラムを
格納したものも記憶媒体となる。また、CD−ROM,
DVD−RAM,MO,磁気テープ等であってもよい。
もとより、記憶媒体(例えば、FD)から各無線基地局
20に直接インストールするように形成してもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、無線基地局に
子局アドレス管理テーブルと,コマンド判別手段と,ア
ドレス判別手段と,アドレス変換手段と, 代替返信手
段とを設け、物理通信アドレスに変換されたフレームで
当該解決プロトコルコマンドフレームの送信元たる上位
機へ当該物理通信アドレスを持つ無線子局に代って返信
可能に形成された無線式データ通信装置であるから、電
源投入時で各上位機のアドレス管理テーブルが初期化さ
れていても、上位機から無線基地局へのブロードキャス
トによる解決プロトコルコマンドフレームを利用した自
己送信に対して、当該無線子局を支配する当該無線基地
局から当該無線子局に代って受信した旨の通知を受けら
れる。したがって、迅速な進行のもとに通信の信頼性と
円滑性とを向上することのできる。
【0051】また、請求項2の発明は、無線式データ通
信制御プログラムがこれを読取った無線基地局を形成す
るコンピュータに、上位機から有線受信したフレームを
解読して物理通信アドレスの解決プロトコルコマンドフ
レームであると判別した場合でかつ当該解決プロトコル
コマンドで指定された理論通信アドレスが無線子局の子
局アドレス管理テーブルで管理されている理論通信アド
レスに一致すると判別した場合に当該解決プロトコルコ
マンドフレームの理論通信アドレスを当該理論通信アド
レスに対応する物理通信アドレスに変換したフレームで
当該解決プロトコルコマンドフレームの送信元たる上位
機へ当該物理通信アドレスを持つ無線子局に代って返信
させるものとされている無線式データ通信制御プログラ
ムを記憶したコンピュータで読取り可能な記憶媒体であ
るから、記憶媒体に記憶された無線式データ通信制御プ
ログラムをコンピュータに読取らせれば、当該コンピュ
ータを、迅速な進行のもとに通信の信頼性と円滑性とを
向上することのできると言う優れた効果を有する無線式
データ通信装置に簡単かつ低コストで構築することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】同じく、子局アドレス管理テーブルを説明する
ための図である。
【図3】同じく、各無線基地局側の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図4】従来例を説明するための図である。
【図5】同じく、有線(TCP/IP)フレームを説明
するための図である。
【図6】同じく、アドレス管理テーブルを説明するため
の図である。
【図7】同じく、無線フレームのヘッダーを説明するた
めの図である。
【図8】同じく、無線基地局と無線子局との接続対応例
を説明するための図である。
【図9】同じく、上位機と無線子局のアドレス関係を説
明するための図である。
【図10】同じく、無線子局側から無線基地局側への無
線通信をする場合の無線フレームを説明するための図で
ある。
【図11】同じく、無線子局側から上位機側への無線通
信をする場合の無線フレームを説明するための図であ
る。
【図12】同じく、各無線基地局側の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図13】同じく、無線子局側から無線基地局側へ送信
されるブロードキャスト無線フレームとその問題点を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 有線通信回線(有線LAN) 10 上位機(PC) 11 CPU 12 ROM 13 RAM 13T アドレス管理テーブル 14 HDD 15 FDD FD フロッピーディスク(記憶媒体) 20 無線基地局 21 CPU(コマンド判別手段,アドレス判別手段,
アドレス変換手段,代替返信手段) 22 ROM(コマンド判別手段,アドレス判別手段,
アドレス変換手段,代替返信手段) 22T 子局アドレス管理テーブル 23 RAM 30 無線子局 40 ターミナル機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位機に複数の無線基地局が有線通信接
    続され、各無線基地局が少なくとも各1つの無線子局と
    無線通信接続され、上位機と各無線子局との間で当該各
    無線基地局を介してデータ通信する無線式データ通信装
    置において、 前記無線基地局に、前記無線子局の理論通信アドレスと
    物理通信アドレスとを対応させて管理する子局アドレス
    管理テーブルと,前記上位機から有線受信したフレーム
    を解読して物理通信アドレスの解決プロトコルコマンド
    フレームであるか否かを判別するコマンド判別手段と,
    解決プロトコルコマンドであると判別された場合に当
    該解決プロトコルコマンドで指定された理論通信アドレ
    スが子局アドレス管理テーブルで管理されている理論通
    信アドレスに一致するか否かを判別するアドレス判別手
    段と,理論通信アドレスに一致すると判別された場合に
    当該解決プロトコルコマンドフレームの理論通信アドレ
    スを当該理論通信アドレスに対応する物理通信アドレス
    に変換するアドレス変換手段と, 物理通信アドレスに
    変換されたフレームで当該解決プロトコルコマンドフレ
    ームの送信元たる前記上位機へ当該物理通信アドレスを
    持つ前記無線子局に代わって返信する代替返信手段とを
    設けた、無線式データ通信装置。
  2. 【請求項2】 複数の無線基地局が有線通信接続された
    上位機と,各無線基地局に無線通信接続された各無線子
    局との間で当該各無線基地局を介してデータ通信させる
    無線式データ通信制御プログラムを記憶したコンピュー
    タで読取り可能な記憶媒体であって、 前記無線式データ通信制御プログラムがこれを読取った
    前記無線基地局を形成するコンピュータに、前記上位機
    から有線受信したフレームを解読して物理通信アドレス
    の解決プロトコルコマンドフレームであるか否かを判別
    させ、解決プロトコルコマンドであると判別した場合に
    当該解決プロトコルコマンドで指定された理論通信アド
    レスが前記無線子局の理論通信アドレスと物理通信アド
    レスとを対応させて管理する子局アドレス管理テーブル
    で管理されている理論通信アドレスに一致するか否かを
    判別させ、理論通信アドレスに一致すると判別した場合
    に当該解決プロトコルコマンドフレームの理論通信アド
    レスを当該理論通信アドレスに対応する物理通信アドレ
    スに変換させ、物理通信アドレスに変換されたフレーム
    で当該解決プロトコルコマンドフレームの送信元たる前
    記上位機へ当該物理通信アドレスを持つ前記無線子局に
    代わって返信させるものとされている無線式データ通信
    制御プログラムを記憶したコンピュータで読取り可能な
    記憶媒体。
JP9300397A 1997-10-31 1997-10-31 無線式データ通信装置 Pending JPH11136741A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9300397A JPH11136741A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 無線式データ通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9300397A JPH11136741A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 無線式データ通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11136741A true JPH11136741A (ja) 1999-05-21

Family

ID=17884304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9300397A Pending JPH11136741A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 無線式データ通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11136741A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008016957A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Aiware Inc 無線通信システム及びハンドオーバー方法
US7457612B2 (en) 2002-11-18 2008-11-25 Nec Corporation Wireless communication system and method of making wireless communication
JP2014171052A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Nec Corp 通信回線形態判別装置、通信回線形態判別方法、及びプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7457612B2 (en) 2002-11-18 2008-11-25 Nec Corporation Wireless communication system and method of making wireless communication
JP2008016957A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Aiware Inc 無線通信システム及びハンドオーバー方法
JP2014171052A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Nec Corp 通信回線形態判別装置、通信回線形態判別方法、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9634926B2 (en) Method for use by an information processor
US20180324139A1 (en) Communication apparatus and communication method therefor
JP4317882B2 (ja) 無線通信システムおよび監視装置
JP4491980B2 (ja) 通信処理システム、通信処理方法、および通信端末装置、並びにプログラム
KR100727932B1 (ko) 이동 노드를 등록하는 방법 및 장치
JP5673360B2 (ja) 可搬型ネットワーク接続装置、方法、コンピュータプログラム、および記録媒体
US9974116B2 (en) Handoff to base station having enhanced capabilities
KR102592206B1 (ko) 차량 내 sdn 기반의 네트워크 관리 장치 및 그 제어 방법
JP2007020186A (ja) 通信装置の電力管理モードによってネットワークアプリケーションを作動させる方法及びその装置
JP2004048334A (ja) データ転送制御装置、通信端末装置、データ通信システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2003249937A (ja) 無線通信システム並びに同システムにおける中継端末装置及び中継端末プログラム
JP5036751B2 (ja) 最適無線通信方式の選択方法
JP4733746B2 (ja) モバイルインターネットプロトコルの登録または登録抹消方法、および、装置
JP2003078535A (ja) 無線lanにおけるmacアドレス管理方法、無線lan用macアドレス管理プログラム、無線lan用macアドレス管理プログラムを記録した記録媒体、無線lan用固定局及び無線lanシステム
JPH11136741A (ja) 無線式データ通信装置
KR20050104191A (ko) 액세스 포인트간의 핸드오버를 지원 또는 수행하는 방법및 장치
US20090238139A1 (en) Apparatus and Method for Providing Service for Media Independent Handover
JPH11136257A (ja) 無線式データ通信装置および無線式データ通信制御プログラムを記憶したコンピュータで読取り可能な記憶媒体
KR101513887B1 (ko) 정보 서버의 위치 검색 방법 및 장치, 그리고 정보 서버의위치를 이용한 핸드오버 정보 수신 방법 및 장치
JP2004297490A (ja) 移動通信システム、この移動通信システムで使用される無線端末装置および情報提供装置、プログラムならびに移動通信端末管理方法
JP2005117269A (ja) 無線通信端末、サーバ及び無線通信システムにおける無線通信方法、並びに無線通信端末制御用プログラム及びサーバ制御用プログラム
JP2004280572A (ja) ネットワーク対応プリンタ、ネットワーク対応機器、通信経路制御方法
JP4650525B2 (ja) 通信端末装置、およびハンドオーバー処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2000261461A (ja) マルチプロトコル対応通信制御方法及びマルチプロトコル対応通信システム並びにマルチプロトコル対応通信制御処理プログラムを記録した記録媒体
JP7475558B1 (ja) 機器管理システムおよび機器管理方法