JPH11136538A - 同期信号発生装置 - Google Patents

同期信号発生装置

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JPH11136538A
JPH11136538A JP24376698A JP24376698A JPH11136538A JP H11136538 A JPH11136538 A JP H11136538A JP 24376698 A JP24376698 A JP 24376698A JP 24376698 A JP24376698 A JP 24376698A JP H11136538 A JPH11136538 A JP H11136538A
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JP
Japan
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pulse
signal
vertical
period
synchronizing
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JP24376698A
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Inventor
Kazunari Yamaguchi
一成 山口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータディスプレイ等の映像信号の処
理に関し、水平同期信号との位相が安定した垂直同期パ
ルスを得ることができ、しかも、水平同期信号に同期し
たクロックをカウントするカウンタの計数量が小さい同
期信号発生装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 水平同期信号(Hsync)に基づいて
垂直同期期間(N)を検出するカウンタ(8R)と、入
力される垂直同期信号(Vsync)の内、所定範囲の
垂直同期期間を有する垂直同期信号(Vsync)に対
しては、これに同期した垂直同期パルス(Vd)を出力
し、所定範囲の垂直同期期間を有しない垂直同期信号が
入力されたときには所定の垂直同期期間を有するパルス
(Sq)を選択して出力する出力切替器(14)を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータディ
スプレイ等の映像表示機器で表示される映像信号処理機
器に用いられる同期信号発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に、図4および図5を参照して、従
来の同期信号発生装置について説明する前に、映像表示
機器における同期信号発生装置の役割について簡単に述
べる。テレビジョン、ビデオテープレコーダ、及びコン
ピュータ等の映像信号源からの映像出力を、テレビジョ
ン受信機やコンピュータディスプレイなどの映像表示機
器で画像表示するには、これら映像信号源からの出力さ
れる映像信号に含まれる水平同期信号および垂直同期信
号が互いに同期且つ安定していることが重要である。し
かしながら、映像信号の通る伝送路から受ける種々の影
響や、映像信号の入力切替などの操作によって、これら
水平同期信号および垂直同期信号の周期や位相が変動す
る。このような同期信号の変動が映像信号を不安定にす
る。その結果、映像信号から再生表示される画像も不安
定且つ品質の劣ったものになる。
【0003】伝送路や入力切替に起因する同期信号の不
安定を解消する為に、従来、映像信号源から映像信号の
入力を受ける受信機器側で以下に述べる対策が講じられ
ている。つまり、受信機において、同期の基準となる安
定した水平同期パルスおよび垂直同期パルスを生成す
る。これらの安定した水平および垂直の同期パルスを、
入力された映像信号に含まれる水平同期信号Hsync
と垂直同期信号Vsyncとそれぞれ同期させて映像信
号を安定させる。このようにして、安定化された映像信
号に基づいて画像表示が行われる。
【0004】同期基準水平同期パルスおよび垂直同期パ
ルスの生成には、基準クロックに基づいて駆動されるカ
ウンタを用いて水平同期期間および垂直同期期間を計数
する、いわゆる水平および垂直カウントダウン方式の同
期信号発生装置が用いられる。
【0005】図4に、従来の同期信号発生装置の一例と
して、テレビジョン受信機に用いられる水平および垂直
カウントダウン方式の同期信号発生装置を示す。本例に
おける同期信号発生装置SSGcは、第1の入力ポート
Pih、第2の入力ポートPiv、位相比較器2、電圧
制御発振器(VOC)3、第1の分周器4、第2の分周
器5、トリガ発生器7、カウンタ8、パルス発生器9、
第1の出力ポートPohp、および第2の出力ポートP
ovpより構成されている。
【0006】入力ポートPihおよび入力ポートPiv
は、外部の映像信号源(図示せず)に接続されて、映像
信号に含まれる水平同期信号Hsyncおよび垂直同期
信号Vsyncそれぞれの入力を受ける。第1の分周器
4は入力周波数の1/nの周波数を有する出力波を発生
し、第2の分周器5は入力周波数の2/nの出力波を発
生する。つまり第1分周器4および第2の分周器5の分
周比はそれぞれ、1/nおよび2/nである。本例で
は、n=32に設定されているので、分周器4の分周比
は1/32であり、分周器5の分周比は1/16にな
る。
【0007】なお、位相比較器2、電圧制御発振器3、
および第1の分周器4は、互いに接続されてPLL回路
20を構成している。電圧制御発振器3は、位相比較器
2から入力される電圧に基づいて、所定の周波数F(周
期P=1/F)を有する第1のクロックパルSck1を
生成する。第1の分周器4は、電圧制御発振器3から入
力されるクロックパルスSck1の周期を1/32に分
周して、周波数がF・32(周期H=1/(F・3
2))を有するクロックパルスを水平同期パルスHdと
して位相比較器2および出力ポートPohpに出力す
る。位相比較器2は、入力ポートPihから入力される
水平同期信号Hsyncと、分周器4から入力される水
平同期パルスHdとの位相差に応じた制御電圧Vcを発
生して、この制御電圧Vcを電圧制御発振器3に出力す
る。
【0008】電圧制御発振器3は制御電圧Vcに基づい
て、周期Pが1/Fで、且つ水平同期信号Hsyncに
同期したクロックパルスSck1を生成する。それゆえ
に、第1の分周器4によって第1のクロックパルスSc
k1を分周して生成される水平同期パルスHdは、水平
同期信号Hsyncに同期すると共に、位相も水平同期
信号Hsyncにロックされている。
【0009】第2の分周器5は、PLL回路20の電圧
制御発振器3に接続されて、第1のクロックパルスSc
k1の入力を受ける。そして、分周器5は、第1のクロ
ックパルスSck1の周期を1/16に分周して、H/
2周期を有する第2のクロックパルスScK2生成し、
これをカウンタ8に出力する。
【0010】なお、第2の分周器5から出力されるクロ
ックパルスScK2の周期をH/2、つまり周波数では
水平同期信号Hsyncの2倍としている。この理由
は、たとえばNTSC方式の場合、2フィールドで走査
線数が525本の整数値であり、偶数フィールドと奇数
フィールドで同じタイミングで垂直同期パルスVdを発
生させるためには、262.5H=525・(H/2)を
カウントできなければならないからである。すなわち、
H/2の周期とするのが有利であるからである。
【0011】一方、トリガ発生器7は、入力ポートPi
vから入力された垂直同期信号Vsyncに応答して、
トリガパルスtpを生成する。カウンタ8は、トリガ発
生器7に接続されてトリガパルスtpの入力を受けると
共に、分周器5に接続されてクロックパルスScK2の
入力を受ける。カウンタ8は、トリガパルスtpにより
リセットされた後、クロックパルスScK2のパルスを
カウントしてカウント値Nを示すカウント信号Snを生
成する。
【0012】カウンタ8は、そのカウント値Nが1垂直
同期周期に相当するカウント値Nvより所定のパルス数
だけ小さいカウント値Nvpに達した時に、ローレベル
になるゲート信号Sgを生成する。このゲート信号Sg
は、トリガパルスtpによってカウント値Nがゼロにリ
セットされた時点で、ローレベルからハイレベルに戻
る。本例においては、NvpはNv−1に設定される。
つまり、カウント値Nが、Nv−2からNv−1になっ
た時刻Tnvpから、トリガパルスtpでカウント値N
がリセットされる時刻Trstまでの期間の間だけ、ゲ
ート信号Sgはローレベルに保たれる。
【0013】トリガ発生器7は、さらにカウンタ8に接
続されて、ゲート信号Sgの入力を受ける。ゲート信号
Sgによって、時刻Tnvpから時刻Trstの間、ト
リガ発生器7のゲートは開かれる。これにより、カウン
タ8がカウント動作している途中で、入力ポートPiv
に雑音が入力されて不意にカウント値Nがリセットされ
てしまうことが防止される。
【0014】パルス発生器9は、トリガ発生器7に接続
されてトリガパルスtpの入力を受けると共に、カウン
タ8に接続されてカウント信号Snの入力を受ける。パ
ルス発生器9にトリガ発生器7からのトリガパルスtp
が入力された時に、パルス発生器9はリセットされて垂
直同期パルスVdはローレベルとなる。カウンタ8のカ
ウント値Nが1から2に変化する時点で、垂直同期パル
スVdはハイレベルになる。よって、パルス発生器9か
らは、カウント値Nが0および1の期間だけローレベル
となる垂直同期パルスVdが生成され、これが出力ポー
トPovpから出力される。
【0015】なお、ここでは、パルス発生器9は、カウ
ンタ8のカウント値Nが1から2に変化する時点でハイ
レベルを出力するようにしているが、他のカウント値の
大小に応じてハイレベルになるタイミングを変更するこ
とで、垂直同期パルスVdのローレベルの期間を任意に
変更することができる。
【0016】次に、図5に示すフローチャートを参照し
て、上述の同期信号発生装置SSGcの動作について述
べる。同図において、横軸に時間tの経過を示し、縦軸
に時間軸tの各時刻における水平同期信号Hsync、
水平同期パルスHd、クロックパルスScK2、垂直同
期信号Vsync、トリガパルスtp、垂直同期パルス
Vd、カウント値N、およびゲート信号Sgそれぞれの
挙動を示してしている。
【0017】水平同期信号Hsyncは、時刻t1、t
3、t6、およびt8に更新されている。なお、これら
の各時刻間の期間がそれぞれ1水平同期周期Hである。
前述のように、水平同期パルスHdの周期は水平同期信
号Hsyncに同期かつロックされているので、水平同
期信号Hsyncと同様に時刻t1、t3、t6、およ
びt8で更新されている。
【0018】クロックパルスScK2の周期は、上述の
ようにH/2であるので、時刻t1、t2、t3、t
5、t6、t7、t8、およびt10に更新される。つ
まり、これらの各時刻間の期間がそれぞれ1水平同期周
期Hの半周期H/2である。垂直同期信号Vsync
は、本例では、時刻t4で1垂直同期期間が終了してい
る。つまり、時刻t3と時刻t4の間でカウント値Nは
Nvになる。ゆえに、時間を遡って、時刻t3と時刻t
2の間のカウント値NはNv−1であり、時刻t2と時
刻t1の間のカウント値NはNv−2である。つまり時
刻t2が前述の時刻Tnvpであり、時刻t4が前述の
時刻Trstに対応している。水平同期信号Hsync
の位相が変わる時刻t3から所定の時間τ遅れた時刻t
4に、垂直同期信号Vsyncの位相が変わっている。
つまり、垂直同期信号Vsyncと水平同期信号Hsy
ncの位相は、時間τだけずれている。この位相ずれ
は、映像信号が伝送路を通過する際に受ける様々な影響
あるいは入力の切り替え等の影響により必然的に生じる
ものである。
【0019】トリガ発生器7は、垂直同期信号Vsyn
cに応答して、時刻t4でトリガパルスtpを生成す
る。パルス発生器9の出力である垂直同期パルスVd
は、時刻t4にトリガパルスtpの入力を受けて、ハイ
レベルからローレベルに変わる。カウンタ8のカウント
値Nがここでは1から2に変化する時刻t6で、垂直同
期パルスVdはローレベルからハイレベルになる。この
ように、垂直同期パルスVdは、カウント値Nが0およ
び1である時刻t4から時刻t6の期間Toだけローレ
ベルとなる垂直同期パルスVdが生成され、これが出力
ポートPovpから出力される。
【0020】なお、本例において、カウンタ8のカウン
ト値Nが1から2に変化する時点で、パルス発生器9は
ハイレベルを出力するように設定されているが、他のカ
ウント値の大小に応じてハイレベルになるタイミングを
変更することで、垂直同期パルスVdのローレベルの期
間Toを任意に変更することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4お
よび図5に一例を示した従来の同期信号発生装置におい
ては、水平同期周期Hの1/2の周期をもつクロックパ
ルスをカウンタ8でカウントするため、1フィールド当
たりの走査線数の2倍以上をカウントできるカウンタ8
を必要とする。つまり、映像信号の走査線数が多いほ
ど、カウンタ8も計数量の大きいものを使用する必要が
ある。たとえば、コンピュータディスプレイ等のように
1フィールドの走査線数が1200本以上あるような場
合には、カウンタ8は、その倍の2400以上の値をカ
ウントできる性能が必要となる。一般に、カウンタの計
数量が大きくなるほど、回路を高速動作させるのは困難
になるため、同期信号発生装置を高速動作が要求される
デジタルLSIで実現することが非常に難しい。
【0022】また、入力端子Pihから入力される水平
同期信号Hsyncと出力ポートPohpから出力され
る水平同期パルスHdとは、PLL回路20によって互
いに同期し、かつ位相もロックするように制御されてい
る。しかし、出力ポートPovpおよびPohpからそ
れぞれ出力される垂直同期パルスVdと水平同期パルス
Hdとは、必ずしも位相が一致していない。すなわち、
垂直同期信号Vsyncに応答してトリガ発生器7から
発生されるトリガパルスtpによってカウンタ8がリセ
ットされると共に、パルス発生器9の出力である垂直同
期パルスVdがローレベルとなる。さらにカウンタ8の
カウント値Nが所定の値(本例では、1から2への切り
替わりの時点)に達する時に、パルス発生器9の出力が
ハイレベルになる。
【0023】それゆえに、伝送路あるいは入力の切り替
え等の影響に起因する垂直同期信号Vsyncと水平同
期信号Hsyncの位相ずれτにより、垂直同期パルス
Vdの位相は、水平同期信号Hsyncおよび水平同期
パルスHdの位相と一致せず、所定時間τずれたままと
なる。その結果、位相ずれの時間τの大小によって、垂
直同期パルスVdのローレベルの期間Toも変動する。
そのために、この垂直同期信号発生装置を、たとえば、
液晶表示装置のような表示装置に対して使用した場合に
は、その表示装置は正しく駆動できない。
【0024】本発明は、水平同期信号との位相が安定し
た垂直同期パルスを得ることができ、更にカウンタの計
数量を抑制できる同期信号発生装置を提供することを目
的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、入力される映像信号の水平同期信号に基づい
て、映像信号の垂直同期信号に同期する垂直同期パルス
を生成する同期信号発生装置であって、水平同期信号に
同期した第1のクロック信号を生成する第1のクロック
信号生成器と、第1のクロック信号をカウントして、垂
直同期信号の垂直同期期間を検出するカウント器と、検
出された垂直同期期間に基づいて、入力される垂直同期
信号が垂直同期期間を有する期間を検出する垂直同期期
間検出器と、入力される垂直同期信号が検出された垂直
同期期間の第1の所定の期間範囲内に垂直同期を有する
場合には、垂直同期信号に同期した垂直同期パルスを出
力し、入力される垂直同期信号が第1の所定の期間範囲
内に垂直同期を有しない場合は、第2の所定の垂直同期
期間を有する垂直同期パルスを発生する垂直同期パルス
生成器とを備え、入力された水平同期信号と垂直同期パ
ルスの位相を一定に保つことを特徴とする。
【0026】上記のように、第1の発明においては、水
平同期信号に同期した第1のクロック信号に基づいて垂
直同期期間を検出する。その検出された垂直同期期間に
実際に入力された垂直同期信号の垂直同期の有無に応じ
て、実際の垂直同期信号と自己発生させたパルス信号の
一方を選択して垂直同期パルスを合成する。これによ
り、実際には垂直同期信号が入力されていない場合で
も、垂直同期信号に同期した垂直同期パルスを生成でき
る。
【0027】第2の発明は、第1の発明において、垂直
同期パルス生成器は、垂直同期パルスによって、カウン
ト器のカウント値をリセットするカウントリセット器
と、カウント値が1垂直同期期間より所定の数だけ大き
い場合には入力される垂直同期信号を選択し、それ以外
の場合には垂直パルスを選択する切替器とを含み、垂直
同期パルスは、垂直同期信号と垂直パルスを択一的に合
成して生成されることを特徴とする。
【0028】上記のように、第2の発明においては、垂
直同期期間を検出するカウンタに垂直同期パルスをフィ
ードバックすることによって、生成される垂直同期パル
スが垂直同期信号に対してずれていくのを防止できる。
【0029】第3の発明は、第2の発明において、第1
のクロック信号生成器は、入力される水平同期信号の周
期の1/n倍、nは整数、である周期を有する第1のク
ロックパルスを発生する第1のクロックパルス発生器
と、第1のクロックパルスを1/n分周して第1のクロ
ック信号を生成する第1の分周器と、第1のクロック信
号と水平同期信号との位相差を検出して、第1のクロッ
クパルス発生器を制御する位相比較器とを含み、カウン
ト器は、水平同期信号の周期と同一の周期を有する第1
のクロック信号のパルスをカウントすることを特徴とす
る。
【0030】上記のように、第3の発明においては、水
平同期信号の周期と同一の周期を有する第1のクロック
信号のパルスをカウントするので、カウンタの計数量を
抑制できる。
【0031】第4の発明は、第2の発明において、さら
に、第1のクロックパルスを2/n分周して、水平同期
期間の1/2の周期を有する第2のクロックパルスを発
生する第2の分周器と、第2のクロックパルスを遅延さ
せて第3のクロックパルスを生成する遅延器と、第3の
クロックパルスに応じて、切替器の出力を保持する保持
器とを備える。
【0032】第5の発明は、第2の発明において、さら
に、カウント値と垂直同期パルスに基づいて、切替器に
よる入力される垂直同期信号と垂直パルスとの選択を制
御する切替制御器とを備え、切替制御器は、垂直同期パ
ルスがロー且つ水平同期パルスが入力される時刻より所
定の時刻迄の期間は、垂直同期信号を選択するように切
替器を制御することを特徴とする。
【0033】第6の発明は、入力される映像信号の水平
同期信号に基づいて、映像信号の垂直同期信号に同期す
る垂直同期パルスを生成する同期信号発生方法であっ
て、水平同期信号に同期した第1のクロック信号を生成
する第1のクロック信号生成ステップと、第1のクロッ
ク信号をカウントして、垂直同期信号の垂直同期期間を
検出するカウントステップと、検出された垂直同期期間
に基づいて、入力される垂直同期信号が垂直同期期間を
有する期間を検出する垂直同期期間検出ステップと、入
力される垂直同期信号が検出された垂直同期期間の第1
の所定の期間範囲内に垂直同期を有する場合には、垂直
同期信号に同期した垂直同期パルスを出力し、入力され
る垂直同期信号が第1の所定の期間範囲内に垂直同期を
有しない場合は、第2の所定の垂直同期期間を有する垂
直同期パルスを発生する垂直同期パルス生成ステップと
を備え、入力された水平同期信号と垂直同期パルスの位
相を一定に保つことを特徴とする。
【0034】上記のように、第6の発明においては、水
平同期信号に同期した第1のクロック信号に基づいて垂
直同期期間を検出する。その検出された垂直同期期間に
実際に入力された垂直同期信号の垂直同期の有無に応じ
て、実際の垂直同期信号と自己発生させたパルス信号の
一方を選択して垂直同期パルスを合成する。これによ
り、実際には垂直同期信号が入力されていない場合で
も、垂直同期信号に同期した垂直同期パルスを生成でき
る。
【0035】第7の発明は、第6の発明において、垂直
同期パルス生成ステップは、垂直同期パルスによって、
カウントステップのカウント値をリセットするカウント
リセットステップと、カウント値が1垂直同期期間より
所定の数だけ大きい場合には入力される垂直同期信号を
選択し、それ以外の場合には垂直パルスを選択する切替
ステップとを含み、垂直同期パルスは、垂直同期信号と
垂直パルスを択一的に合成して生成されることを特徴と
する。
【0036】上記のように、第7の発明においては、垂
直同期期間を検出するカウンタに垂直同期パルスをフィ
ードバックすることによって、生成される垂直同期パル
スが垂直同期信号に対してずれていくのを防止できる。
【0037】第8の発明は、第7の発明において、第1
のクロック信号生成ステップは、入力される水平同期信
号の周期の1/n倍、nは整数、である周期を有する第
1のクロックパルスを発生する第1のクロックパルス発
生ステップと、第1のクロックパルスを1/n分周して
第1のクロック信号を生成する第1の分周ステップと、
第1のクロック信号と水平同期信号との位相差を検出す
る位相比較ステップとを含み、第1のクロックパルス発
生ステップは検出された位相差に基づいて、第1のクロ
ックパルスを生成し、カウントステップは、水平同期信
号の周期と同一の周期を有する第1のクロック信号のパ
ルスをカウントすることを特徴とする。
【0038】上記のように、第8の発明においては、水
平同期信号の周期と同一の周期を有する第1のクロック
信号のパルスをカウントするので、カウンタの計数量を
抑制できる。
【0039】第9の発明は、第7の発明において、さら
に、第1のクロックパルスを2/n分周して、水平同期
期間の1/2の周期を有する第2のクロックパルスを発
生する第2の分周ステップと、第2のクロックパルスを
遅延させて第3のクロックパルスを生成する遅延ステッ
プと、第3のクロックパルスに応じて、切替ステップの
出力を保持する保持ステップとを備える。
【0040】第10の発明は、第7の発明において、さ
らに、カウント値と垂直同期パルスに基づいて、切替ス
テップによる入力される垂直同期信号と垂直パルスとの
選択を制御する切替制御ステップとを備え、切替制御ス
テップは、垂直同期パルスがロー且つ水平同期パルスが
入力される時刻より所定の時刻(Nv−1)迄の期間
は、垂直同期信号を選択するように切替ステップを制御
することを特徴とする。
【0041】上記のように、本発明にかかる同期信号発
生装置は、入力される垂直同期信号のうち、所定範囲の
垂直同期期間を有する垂直同期信号に対してのみ、これ
に同期した垂直同期パルスを出力する。一方、所定の垂
直同期期間を有しない垂直同期信号が入力された時に
は、所定の垂直同期期間を有する垂直同期パルスを自己
発生し、入力された水平信号と前記垂直同期パルスの位
相を一定に保つ。その結果、カウンタの計数量が小さ
く、水平同期信号との位相が安定した垂直同期パルスが
得られることを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に、図1を参照して、本発明
の実施形態にかかる同期信号発生装置の構成について説
明する。その後、図2および図3を参照して、同期信号
発生装置の動作について詳しく述べる。図1に示すよう
に、本実施例における同期信号発生装置SSGpは第1
の入力ポートPih、第2の入力ポートPiv、位相比
較器2、電圧制御発振器(VOC)3、第1の分周器
4、第2の分周器5、カウンタ8R、パルス発生器9
R、遅延器12、切替信号発生器13、切替器14、保
持器15、第1の出力ポートPohp、および第2の出
力ポートPovpより構成されている。
【0043】入力ポートPihおよび入力ポートPiv
は、外部の映像信号源(図示せず)に接続されて、映像
信号に含まれる水平同期信号Hsyncおよび垂直同期
信号Vsyncそれぞれの入力を受ける。第1の分周器
4は入力周波数の1/nの周波数を有する出力波を発生
し、第2の分周器5は入力周波数の2/nの出力波を発
生する。つまり第1分周器4および第2の分周器5の分
周比はそれぞれ、1/nおよび2/nである。本例で
は、n=32に設定されているので、分周器4の分周比
は1/32であり、分周器5の分周比は1/16にな
る。なお、nの値は32に限定されるものではないこと
は言うまでもない。
【0044】なお、位相比較器2、電圧制御発振器3、
および第1の分周器4は、互いに接続されてPLL回路
20を構成している。電圧制御発振器3は、位相比較器
2から入力される電圧に基づいて、所定の周波数F(周
期P=1/F)を有する第1のクロックパルSck1を
生成する。第1の分周器4は、電圧制御発振器3から入
力されるクロックパルスSck1の周期を1/32に分
周して、周波数がF・32(周期H=1/(F・3
2))を有するクロックパルスを水平同期パルスHdと
して位相比較器2および出力ポートPohpに出力す
る。位相比較器2は、入力ポートPihから入力される
水平同期信号Hsyncと、分周器4から入力される水
平同期パルスHdとの位相差に応じた制御電圧Vcを発
生して、この制御電圧Vcを電圧制御発振器3に出力す
る。
【0045】電圧制御発振器3は制御電圧Vcに基づい
て、周期Pが1/Fで、且つ水平同期信号Hsyncに
同期したクロックパルスSck1を生成する。それゆえ
に、第1の分周器4によって第1のクロックパルスSc
k1を分周して生成される水平同期パルスHdは、水平
同期信号Hsyncに同期すると共に、位相も水平同期
信号Hsyncにロックされている。
【0046】第2の分周器5は、PLL回路20の電圧
制御発振器3に接続されて、第1のクロックパルスSc
k1の入力を受ける。そして、分周器5は、第1のクロ
ックパルスSck1の周期を1/16に分周して、H/
2周期を有する第2のクロックパルスScK2生成し、
これをカウンタ8Rに出力する。
【0047】なお、第2の分周器5から出力されるクロ
ックパルスScK2の周期をH/2、つまり周波数では
水平同期信号Hsyncの周期Hの2倍とするのは、た
とえばNTSC方式の場合、2フィールドで走査線数が
525本の整数値であり、偶数フィールドと奇数フィー
ルドで同じタイミングで垂直同期パルスVdを発生させ
るためには、262.5H=525・(H/2)をカウン
トできること、すなわち、H/2の周期とするのが有利
であるからである。
【0048】遅延器12は、分周器5に接続されて、入
力されてくるクロックパルスScK2を所定時間δだけ
遅延して遅延クロックパルスScK2dを生成する。カ
ウンタ8Rは、PLL回路20の第1の分周器4に接続
されて水平同期パルスHdの入力を受ける。そして、カ
ウンタ8Rは水平同期パルスHdのパルスをカウントし
てカウント値Nを示すカウント信号Snを生成する。カ
ウンタ8Rは、さらに後述の保持器15に接続されて垂
直同期パルスVdRの入力を受ける。そして、垂直同期
パルスVdRがローレベル且つ水平同期パルスHdが加
わった時点で、カウンタ8Rはそのカウント値Nがリセ
ットされるよう構成されている。カウンタ8Rは、リセ
ットされた後、リセットされたカウント値Nから第1の
分周器4の出力パルスHdの順次カウントする。
【0049】パルス発生器9Rは、カウンタ8Rに接続
されてカウント信号Snの入力を受ける。パルス発生器
9Rは、カウンタ8Rのカウント値Nが1垂直同期周期
に相当するカウント値Nvよりも1カウント分多くなっ
て、カウント値NがNv+1となっている期間のみロー
レベルになりそれ以外の期間ではハイレベルになるパル
ス信号Sqを生成する。
【0050】切替信号発生器13はカウンタ8Rに接続
されて、入力されてくるカウント信号Snに基づいて、
カウント値Nが1垂直同期周期に相当するカウント値N
vよりも少し前のカウント値(本例では、Nv−1)に
達したときからカウント値がNvに達するまでの期間で
ローレベルになり、それ以外の期間ではハイレベルにな
る二値のフラグ信号Scを生成する。
【0051】切替器14は、切替信号発生器13に接続
されてフラグ信号Scの入力を受けると共に、パルス発
生器9Rに接続されてパルス信号Sqの入力を受ける。
切替器14は、さらに入力ポートPivに接続されて垂
直同期信号Vsyncの入力を受ける。切替器14は、
通常、つまりフラグ信号Scがハイレベルの時には、パ
ルス発生器9Rからの出力であるパルス信号Sqを選択
して垂直パルス信号Sdとして出力する。一方、切替信
号Scがローレベルの場合には、入力ポートPivから
入力される垂直同期信号Vsyncを選択して垂直パル
ス信号Sdとして出力する。上述のように、切替器14
は切替信号発生器13から出力されるフラグ信号Scに
基づいて、パルス信号Sqと垂直同期信号Vsyncの
何れか一方を切り替えて出力することによって垂直パル
ス信号Sdを合成している。この意味において、フラグ
信号Scは、垂直パルス信号Sdを合成する二つの要素
信号であるパルス信号Sqと垂直同期信号Vsyncを
切り替える切替信号である。
【0052】保持器25は、遅延器12に接続されて遅
延クロックパルスSck2dの入力を受けると共に、切
替器14に接続されて合成垂直パルス信号Sdの入力を
受ける。そして、保持器25は、遅延クロックパルスS
ck2dに応答して、垂直パルス信号Sdをサンプリン
グ・ホールドして垂直同期パルスVdRとして出力す
る。このようにして、水平同期信号Hsyncに同期し
た水平同期パルスHdをカウンタ8Rでカウントしたカ
ウント値Nに応じて、パルス発生器9Rで生成したパル
ス信号Sqと本来の垂直同期信号Vsyncを択一選択
して、水平同期パルスHd(つまり水平同期信号Hsy
nc)と垂直同期信号Vsyncに同期した垂直同期パ
ルスVdRを生成する。
【0053】次に、図2に示すタイミングチャートを参
照して、上述の同期信号発生装置SSGpの動作につい
て述べる。同図において、横軸に時間tの経過を示し、
縦軸に時間軸tの各時刻における水平同期信号Hsyn
c、水平同期パルスHd、クロックパルスScK2、遅
延クロックパルスScK2d、垂直同期信号Vsyn
c、切替信号Sc、パルス信号Sq、垂直パルス信号S
d、垂直同期パルスVdR、およびカウント値Nのそれ
ぞれの挙動を示してしている。水平同期信号Hsync
は、時刻t1、t3、t6、およびt8に更新されてい
る。なお、これらの各時刻間の期間がそれぞれ1水平同
期周期Hである。前述のように、水平同期パルスHdの
周期は水平同期信号Hsyncに同期かつロックされて
いるので、時刻t1、t3、t6、およびt8に更新さ
れている。クロックパルスScK2の周期は、上述のよ
うにH/2であるので、時刻t1、t2、t3、t5、
t6、t7、t8、およびt10に更新される。これら
の各時刻間の期間のそれぞれ、つまりクロックパルスS
cK2の周期は1水平同期周期Hの半周期H/2であ
る。遅延クロックパルスScK2dは、クロックパルス
ScK2より時間δだけ遅延しているので、時刻t1、
t2、t3、t5、t6、t7、t8、およびt10の
それぞれより時間δ遅い時刻t1d、t2d、t3d、
t5d、t6d、t7d、t8d、およびt10dに更
新される。なお、図2においては、視認性の為に、時刻
t1d、t3d、およびt6dだけを明示している。
【0054】垂直同期信号Vsyncは、本例では、時
刻t4で1垂直同期期間が終了している。水平同期信号
Hsyncの位相が変わる時刻t3から所定の時間τ遅
れた時刻t4に、垂直同期信号Vsyncの位相が変わ
っている。つまり、垂直同期信号Vsyncと水平同期
信号Hsyncの位相は、時間τだけずれている。この
位相ずれは、映像信号が伝送路を通過する際に受ける様
々な影響あるいは入力の切り替え等の影響により必然的
に生じるものである。上述のように、カウンタ8Rは、
垂直同期パルスVdRがローレベルの状態で、水平同期
パルスHdが加わった時点で、そのカウント値Nがリセ
ットされるので、時刻t6でカウント値Nがリセットさ
れてNvから0にリセットされる。それ故に、時刻t6
の前後の水平同期パルスHdのパルス周期に同期して、
時刻t1、t3、およびt8にカウント値Nがインクリ
メントされる。切替信号発生器13の出力である切替信
号Scは、上述のように、カウンタ8のカウント値Nが
1垂直同期周期に相当するカウント値Nvよりも少し前
のカウント値Nvp(本例では、Nvp=Nv−1に設
定)に達した時刻t1からカウント値Nがリセットされ
る時刻t6までの期間でローレベルになり、それ以外の
期間ではハイレベルになる。上述のように切替器14
は、カウンタ8Rからの切替信号Scがローレベルの期
間中は、入力ポートPivからの垂直同期信号Vsyn
cを選択して出力し、それ以外の場合には切替信号Sc
を選択して出力するように切り替わる。結果として、切
替信号Scがローレベルである時刻t1と時刻t6との
期間は垂直同期信号Vsyncの波形を有し、時刻t6
以降はパルス信号Sqの波形を有する垂直パルス信号S
dが生成される。
【0055】このように、切替器14が入力ポートPi
vの出力である垂直同期信号Vsyncを選択している
状態で、垂直同期信号Vsyncが入力された場合(時
刻t4)、この垂直同期信号Vsyncは、切替器14
を通過して垂直パルス信号Sdとして保持器15に入力
される。時刻t3dに、遅延器12からの遅延クロック
パルスScK2dが保持器15に出力されると、保持器
15は入力されているローレベルの垂直同期信号Vsy
nc成分で形成された信号Sdをサンプリング・ホール
ドしてローレベルの垂直同期パルスVdRを出力する。
【0056】時刻t6に、垂直同期パルスVdRがロー
レベルの状態で、カウンタ8Rに第1の分周器4からク
ロックHdが出力されると、カウント値Nがリセットさ
れて0になる。このカウント値Nの変化に応答して、切
替信号発生器13は切替信号Scをローレベルからハイ
レベルに変えて出力する。このハイレベルの切替信号S
cを受けて、切替器14は、ローレベルの垂直同期信号
Vsyncの代わりにハイレベルのパルス信号Sqを選
択して、垂直パルス信号Sdとして出力する。
【0057】同時刻t6において、カウンタ8Rはリセ
ットされて、そのカウント値NはNv+1とはならない
ので、パルス発生器9の出力であるパルス信号Sqはハ
イレベルのままである。このハイレベルのパルス信号S
qが切替器14を介して保持器15に入力される。時刻
t6dに、保持器15に遅延器12からの遅延クロック
パルスScK2dが入力される、保持器15はそのハイ
レベルのパルス信号Sqをサンプリング・ホールドし
て、垂直同期パルスVdRとして出力する。
【0058】つまり、保持器15から出力される垂直同
期パルスVdRは、そのローレベルの期間である垂直同
期期間が、常に遅延器12から出力される遅延クロック
パルスScK2dの周期(H/2)の2倍(H)で一定
である。さらに、垂直同期パルスVdRの位相は、水平
同期パルスHdの位相から、常に一定時間δだけずれて
いて、入力される水平同期信号Hsyncの位相ずれの
時間τに影響されることがなく安定している。
【0059】また、カウンタ8Rは、水平同期周期Hを
もつパルスHdをカウントしているので、その計数量
は、H/2の周期をもつクロックパルスをカウントする
従来の同期信号発生装置に用いられるカウンタ8の計数
量の1/2で良い。以上、図2を参照して、切替器14
が入力ポートPivから入力を選択している状態で、垂
直同期信号Vsyncが入力される場合の、本発明の実
施形態に係る同期信号発生装置の動作について説明し
た。
【0060】次に、図3を参照して、ノイズやチャンネ
ルの切り替え等により垂直同期信号Vsyncが途中で
欠落したために、切替器14が入力ポートPivの出力
を選択しているにもかかわらず垂直同期信号Vsync
が入力されない場合における、同期信号発生装置SSG
pの動作について述べる。なお、図3において、横軸に
時間tの経過を示し、縦軸に時間軸tの各時刻における
同期信号発生装置の各種信号の挙動を示しているのは、
上述の図2におけるのと同様である。
【0061】しかしながら、図3に示した例では、垂直
同期信号Vsyncが伝送経路の途中で欠落して時刻t
4には垂直同期が同期信号発生装置SSGcに供給され
ていない、一方、時刻t9迄にその欠落が解消している
状態を示している。その結果、同垂直同期信号Vsyn
cは、本来更新されるべき時刻t4に更新されずにハイ
レベルを維持する。更に、本来ならローレベルからハイ
レベルに変わる次の更新時刻t8において、垂直同期信
号Vsyncは更新されてハイレベルからローレベルに
変わる。
【0062】すなわち、カウンタ8Rのカウント値Nが
Nv−1およびNvの期間は、切替え信号発生器13か
らローレベルの切替信号Scが出力される。その結果、
切替器14が入力ポートPivの出力を選択しているに
もかかわらず、垂直同期信号Vsyncが入力されない
ので、切替器14の出力信号Sdは、ハイレベルのまま
であり、よって、保持器15の出力である垂直同期パル
スVdRもハイレベルで、カウンタ8Rはリセットされ
ない。
【0063】そして、時刻t6に、カウンタ8にパルス
Hdが加わってそのカウント値がNv+1になると、パ
ルス発生器9からローレベルのパルス信号Sqが出力さ
れると共に、切替信号発生器13からの切替信号Scの
出力が停止して、切替器14はパルス発生器9からの出
力信号Sqを選択する。
【0064】よって、パルス発生器9からローレベルの
パルスSqが切替器14を介して保持器15に入力され
る。そのため、時刻t2に、遅延器12からの遅延クロ
ックパルスScK2dが入力されて、保持器15はロー
レベルの垂直同期パルスVdRを出力する。
【0065】この保持器15の出力がローレベルの状態
で、時刻t8に、カウンタ8Rに第1の分周器4から水
平同期パルスHdが入力されると、カウント値Nがリセ
ットされる。結果、パルス発生器9の出力Sqはハイレ
ベルに切り替わり、このハイレベルのパルスSqが切替
器14を介して保持器15に入力される。そして、時刻
t8dに、遅延器12からの遅延クロックパルスScK
2dが保持器15に入力される。そして、保持器15は
ハイレベルの垂直同期パルスVdRを出力する。
【0066】このように、垂直同期信号Vsyncが不
意に欠落したような場合にも、水平同期パルスHdから
一定時間δだけ位相が遅れた垂直同期パルスVdRが確
実に発生される。なお、この垂直同期パルスVdRは、
カウンタ8Rのカウント値Nvに相当する所期の垂直同
期周期から、水平同期パルスHdの1パルス分(1H)
だけ遅れるが、その遅れは僅かな量である。さらに、そ
の遅れは頻繁に発生するものではない。それゆえに、表
示装置を駆動できなくなるという不都合を確実に回避す
ることができる。
【0067】上述のように、本発明にかかる同期信号発
生装置は、入力される垂直同期信号の内、所定範囲の垂
直同期期間を有する垂直同期信号に対してのみ、これに
同期した垂直同期パルスを出力する。一方、所定範囲の
垂直同期期間を有しない垂直同期信号が入力されたとき
には、本発明にかかる同期信号発生装置は、所定の垂直
同期期間を有する垂直同期パルスを自己発生して、入力
された水平同期信号と前記垂直同期パルスの位相を一定
に保つ。これによって、カウンタの計数量が小さく、水
平同期信号との位相が安定した垂直同期パルスが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる同期信号発生装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す同期信号発生装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図3】図1に示す同期信号発生装置の動作を示すさら
なるタイミングチャートである。
【図4】従来の同期信号発生装置の構成を示すブロック
図である。
【図5】図4に示す同期信号発生装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
Pih 入力ポート Piv 入力ポート Povp 出力ポート Pohp 出力ポート 2 位相比較器、 3 電圧制御発振器、 4 第1の分周器、 5 第2の分周器、 8、8R カウンタ、 9、9R パルス発生器、 12 遅延器、 13 切替信号発生器、 14 切替器 15 保持器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される映像信号の水平同期信号に基
    づいて、当該映像信号の垂直同期信号に同期する垂直同
    期パルスを生成する同期信号発生装置であって、 前記水平同期信号に同期した第1のクロック信号を生成
    する第1のクロック信号生成手段と、 前記第1のクロック信号をカウントして、前記垂直同期
    信号の垂直同期期間を検出するカウント手段と、 前記検出された垂直同期期間に基づいて、入力される前
    記垂直同期信号が垂直同期期間を有する期間を検出する
    垂直同期期間検出手段と、 前記入力される垂直同期信号が前記検出された垂直同期
    期間の第1の所定の期間範囲内に垂直同期を有する場合
    には、前記垂直同期信号に同期した垂直同期パルスを出
    力し、前記入力される垂直同期信号が前記第1の所定の
    期間範囲内に垂直同期を有しない場合は、第2の所定の
    垂直同期期間を有する垂直同期パルスを発生する垂直同
    期パルス生成手段とを備え、 入力された水平同期信号と前記垂直同期パルスの位相を
    一定に保つことを特徴とする同期信号発生装置。
  2. 【請求項2】 前記垂直同期パルス生成手段は、 前記垂直同期パルスによって、前記カウント手段のカウ
    ント値をリセットするカウントリセット手段と、 前記カウント値が1垂直同期期間より所定の数だけ大き
    い場合には前記入力される垂直同期信号を選択し、それ
    以外の場合には前記垂直パルスを選択する切替手段とを
    含み、 前記垂直同期パルスは、前記垂直同期信号と前記垂直パ
    ルスを択一的に合成して生成されることを特徴とする請
    求項1に記載の同期信号発生装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のクロック信号生成手段は、 入力される水平同期信号の周期の1/n倍、nは整数、
    である周期を有する第1のクロックパルスを発生する第
    1のクロックパルス発生手段と、 前記第1のクロックパルスを1/n分周して前記第1の
    クロック信号を生成する第1の分周手段と、 前記第1のクロック信号と前記水平同期信号との位相差
    を検出して、前記第1のクロックパルス発生手段を制御
    する位相比較手段とを含み、 前記カウント手段は、前記水平同期信号の周期と同一の
    周期を有する前記第1のクロック信号のパルスをカウン
    トすることを特徴とする請求項2に記載の同期信号発生
    装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第1のクロックパルスを2
    /n分周して、水平同期期間の1/2の周期を有する第
    2のクロックパルスを発生する第2の分周手段と、 前記第2のクロックパルスを遅延させて第3のクロック
    パルスを生成する遅延手段と、 前記第3のクロックパルスに応じて、前記切替手段の出
    力を保持する保持手段とを備える請求項2に記載の同期
    信号発生装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記カウント値と前記垂直同期
    パルスに基づいて、前記切替手段による前記入力される
    垂直同期信号と前記垂直パルスとの選択を制御する切替
    制御手段とを備え、 前記切替制御手段は、前記垂直同期パルスがロー且つ前
    記水平同期パルスが入力される時刻より所定の時刻迄の
    期間は、前記垂直同期信号を選択するように前記切替手
    段を制御することを特徴とする請求項2に記載の同期信
    号発生装置。
  6. 【請求項6】 入力される映像信号の水平同期信号に基
    づいて、当該映像信号の垂直同期信号に同期する垂直同
    期パルスを生成する同期信号発生方法であって、 前記水平同期信号に同期した第1のクロック信号を生成
    する第1のクロック信号生成ステップと、 前記第1のクロック信号をカウントして、前記垂直同期
    信号の垂直同期期間を検出するカウントステップと、 前記検出された垂直同期期間に基づいて、入力される前
    記垂直同期信号が垂直同期期間を有する期間を検出する
    垂直同期期間検出ステップと、 前記入力される垂直同期信号が前記検出された垂直同期
    期間の第1の所定の期間範囲内に垂直同期を有する場合
    には、前記垂直同期信号に同期した垂直同期パルスを出
    力し、前記入力される垂直同期信号が前記第1の所定の
    期間範囲内に垂直同期を有しない場合は、第2の所定の
    垂直同期期間を有する垂直同期パルスを発生する垂直同
    期パルス生成ステップとを備え、 入力された水平同期信号と前記垂直同期パルスの位相を
    一定に保つことを特徴とする同期信号発生方法。
  7. 【請求項7】 前記垂直同期パルス生成ステップは、 前記垂直同期パルスによって、前記カウントステップの
    カウント値をリセットするカウントリセットステップ
    と、 前記カウント値が1垂直同期期間より所定の数だけ大き
    い場合には前記入力される垂直同期信号を選択し、それ
    以外の場合には前記垂直パルスを選択する切替ステップ
    とを含み、 前記垂直同期パルスは、前記垂直同期信号と前記垂直パ
    ルスを択一的に合成して生成されることを特徴とする請
    求項6に記載の同期信号発生方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のクロック信号生成ステップ
    は、 入力される水平同期信号の周期の1/n倍、nは整数、
    である周期を有する第1のクロックパルスを発生する第
    1のクロックパルス発生ステップと、 前記第1のクロックパルスを1/n分周して前記第1の
    クロック信号を生成する第1の分周ステップと、 前記第1のクロック信号と前記水平同期信号との位相差
    を検出する位相比較ステップとを含み、 前記第1のクロックパルス発生ステップは前記検出され
    た位相差に基づいて、前記第1のクロックパルスを生成
    し、前記カウントステップは、前記水平同期信号の周期
    と同一の周期を有する前記第1のクロック信号のパルス
    をカウントすることを特徴とする請求項7に記載の同期
    信号発生方法。
  9. 【請求項9】 さらに、前記第1のクロックパルスを2
    /n分周して、水平同期期間の1/2の周期を有する第
    2のクロックパルスを発生する第2の分周ステップと、 前記第2のクロックパルスを遅延させて第3のクロック
    パルスを生成する遅延ステップと、 前記第3のクロックパルスに応じて、前記切替ステップ
    の出力を保持する保持ステップとを備える請求項7に記
    載の同期信号発生方法。
  10. 【請求項10】 さらに、前記カウント値と前記垂直同
    期パルスに基づいて、前記切替ステップによる前記入力
    される垂直同期信号と前記垂直パルスとの選択を制御す
    る切替制御ステップとを備え、 前記切替制御ステップは、前記垂直同期パルスがロー且
    つ前記水平同期パルスが入力される時刻より所定の時刻
    迄の期間は、前記垂直同期信号を選択するように前記切
    替ステップを制御することを特徴とする請求項7に記載
    の同期信号発生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012037594A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012037594A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法

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