JP2012037594A - 画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法 Download PDF

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文夫 小山
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Abstract

【課題】ソフトウェア処理の負荷を軽減しながらフレーム周波数の変化による表示の切り替えをスムーズに行うことができる画像処理装置等を提供する。
【解決手段】映像信号VIDEOoに対応した垂直同期信号VSYNCoを生成する映像処理装置100は、映像信号VIDEOiに対応した垂直同期信号VSYNCiの検出期間内に垂直同期信号VSYNCiを検出する垂直同期信号検出回路140と、垂直同期信号検出回路140によって上記の検出期間内に垂直同期信号VSYNCiが検出されたとき、垂直同期信号VSYNCiに対応して垂直同期信号VSYNCoを出力する垂直同期信号出力回路150とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法等に関する。
近年、液晶プロジェクター等の映像表示装置(画像表示装置)は、パーソナルコンピューター(Personal Computer:PC)やDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー等の多様な映像供給装置(画像供給装置)から供給される映像を表示することが求められる。これらの映像供給装置は、種々のフレーム周波数の映像を供給するため、映像表示装置は、60ヘルツ等の表示のフレーム周波数を映像供給装置からの入力映像のフレーム周波数に一致させるフレームロック機能を有することがある。フレームロック状態では、図12に示すように入力の垂直同期信号の周波数が所定範囲内で変動した場合でも出力の垂直同期信号を一定の周波数で出力させることで、動画が滑らかに変化するように表示される。一方、PCからの高フレームレート表示、表示切り替えや映像再生の早送りや巻き戻し等の要因によって、映像表示装置に入力される映像のフレーム周波数が変化するケースも多くなっている。この場合、フレームロックを維持しようとすると、却って表示がおかしくなったり、表示デバイス自体に信頼性を低下させるダメージを与えたりすることも考えられる。そのため、映像表示装置は、フレームロックを適宜解除し、表示デバイスの表示可能なフレーム周波数で表示する機能を持つことが望ましい。
このようなフレームロック機能については、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、入力信号と出力信号を同期させるフレームロック機能を有すると共に画角変換を行うスケーラーや、スケーラーの後段側に設けられるデジタル信号処理ICを備えた映像信号処理回路が開示されている。このスケーラーには、水平同期信号及び垂直同期信号を計測するカウンターが内蔵されており、その周波数を計測することができる。そして、フレームロックをすべきか否かの監視結果に応じて入力の垂直同期信号の周波数を計測し、その計測結果を用いて出力の水平同期信号の周波数を演算している。
特開2007−271665号公報
しかしながら、映像表示装置においてフレームロックすべきか、フレームロックを解除すべきかの判定の際、計測回路及びソフトウェア処理により、入力のフレーム周波数を計測する必要があった。また、フレームロックかフレームロックの解除の切り替え自体をソフトウェア処理で行っていたため、フレームロックを解除する場合、この解除制御が遅れることに起因して映像表示が乱れるという問題があった。更にまた、周囲の環境によっては、垂直同期信号や水平同期信号は、ノイズ等で誤って検出されることも考えられるため、垂直同期信号等が正しい同期信号であるか否かを解析する必要がある。このような処理をソフトウェア処理で実現しようとすると、パフォーマンスが低下するという弊害があった。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の幾つかの態様によれば、ソフトウェア処理の負荷を軽減しながらフレーム周波数の変化による表示の切り替えをスムーズに行うことができる画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法等を提供することができる。
(1)本発明の一態様は、出力画像信号に対応した出力垂直同期信号を生成する画像処理装置が、入力画像信号に対応した第1の垂直同期信号の検出期間が設定される検出期間設定部と、前記検出期間設定部において設定された前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号を検出する垂直同期信号検出部と、前記垂直同期信号検出部によって前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号が検出されたとき、前記第1の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力する垂直同期信号出力部とを含む。
本態様においては、入力画像信号に対応した第1の垂直同期信号の検出期間を設定可能とし、該検出期間内のみで第1の垂直同期信号を検出するようにしている。そして、検出期間内で検出された第1の垂直同期信号を出力画像信号に対応した出力垂直同期信号として出力する。これにより、ノイズ等の混入による不正な垂直同期信号の入力があったときに入力画像信号をソフトウェア処理で解析する必要がなくなるため、ソフトウェア処理を介さずに不正な垂直同期信号の入力を除去できるようになる。しかも、ハードウェアで第1の垂直同期信号の周波数の変化を検出できるため、この周波数の変化による表示の切り替わりをスムーズに行うことができるようになる。従って、多様なフレーム周波数の入力画像信号に対して、ソフトウェア処理の負荷をかけることなく、表示の切り替わりをスムーズに行うことが可能な映像処理装置を提供できるようになる。
(2)本発明の他の態様に係る画像処理装置では、前記垂直同期信号検出部は、前記垂直同期信号検出部により前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号が検出されないとき、中央演算処理装置に対して割り込み出力を行う。
本態様によれば、中央演算処理装置に対して、割り込み出力により検出期間内における第1の垂直同期信号が検出されなかったことを通知するようにしたので、第1の垂直同期信号の検出を中央演算処理装置におけるソフトウェア処理で行う必要がなくなる。
(3)本発明の他の態様に係る画像処理装置では、前記第1の垂直同期信号とは非同期の第2の垂直同期信号を生成する垂直同期信号生成部を含み、前記垂直同期信号出力部は、前記垂直同期信号検出部により前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号が検出されないとき、前記第2の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力する。
本態様によれば、第1の垂直同期信号の周波数が一定範囲にあるときのみ、第1の画像信号と出力垂直同期信号とを同期させることができる。その上、本態様によれば、第1の垂直同期信号の周波数が一定範囲を超えて変化したときは第2の垂直同期信号に対応して出力垂直同期信号を出力できるようになる。これにより、上記の効果に加えて、第1の垂直同期信号の周波数が一定範囲を超えて変化した場合でも、垂直同期信号の周波数の変化による表示の切り替えをスムーズに行うことができるようになる。
(4)本発明の他の態様に係る画像処理装置では、前記垂直同期信号出力部は、前記検出期間の終了タイミングに同期して、前記第2の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力する。
本態様においては、検出期間の終了タイミングに同期して第2の垂直同期信号を出力同期信号として出力するようにしている。こうすることで、ソフトウェア処理を介在させることなく、その後に一定周期で第1の垂直同期信号が入力される場合に、検出期間内で第1の垂直同期信号が検出されるフレームロックの状態に自動的に移行させることが可能となる。
(5)本発明の他の態様に係る画像処理装置は、フレームバッファーを含み、前記第1の垂直同期信号に同期して前記入力画像信号が前記フレームバッファーに書き込まれ、前記出力垂直同期信号に同期して、前記フレームバッファーに書き込まれた前記入力画像信号が前記出力画像信号として読み出される。
本態様によれば、フレームバッファーを備えるようにしたので、入力画像信号に対応した水平同期信号を監視する必要がなくなる。これにより、ソフトウェア処理の負荷の軽減を図り、ハードウェア構成を簡素化できるようになる。
(6)本発明の他の態様に係る画像処理装置は、水平同期信号を生成する水平同期信号生成部を含み、前記水平同期信号生成部により生成された前記水平同期信号に同期して、前記フレームバッファーに書き込まれた前記入力画像信号が前記出力画像信号として読み出される。
本態様によれば、フレームバッファーを備えることで、入力画像信号に対応した水平同期信号にかかわらず、出力用の水平同期信号を生成することができるようになる。この結果、入力される水平同期信号を監視することなく、出力のフレーム周波数に応じた水平同期信号を生成し、該水平同期信号に同期して画像信号を読み出す構成を採用できる。このため、ソフトウェア処理の負荷の軽減を図り、ハードウェア構成を簡素化できるようになる。
(7)本発明の他の態様に係る画像処理装置では、前記検出期間設定部は、前記検出期間の開始タイミングに対応した設定値及び前記検出期間の終了タイミングに対応した設定値が設定される1又は複数の設定レジスターと、前記水平同期信号に同期してカウント値を更新し、且つ、前記出力垂直同期信号に基づいて前記カウント値が初期化されるカウンターと、前記設定レジスターの設定値と前記カウンターのカウント値とを比較する比較器とを含み、前記垂直同期信号出力部は、前記垂直同期信号検出部の検出結果に応じて、前記第1の垂直同期信号又は前記第2の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力する。
本態様によれば、カウンターと比較器とによる小規模なハードウェア構成で、任意に設定可能な検出期間でのみ第1の垂直同期信号を検出することができる。そして、本態様によれば、ソフトウェア処理の負荷を軽減しながらフレーム周波数の変化による表示の切り替えをスムーズに行うことができる画像処理装置を提供できるようになる。
(8)本発明の他の態様は、画像表示装置が、上記のいずれか記載の画像処理装置と、前記画像処理装置から供給された前記出力垂直同期信号に基づいて画像を表示する画像表示部とを含む。
本態様によれば、ソフトウェア処理の負荷を軽減しながらフレーム周波数の変化による表示の切り替えをスムーズに行うことができる画像表示装置を提供できるようになる。
(9)本発明の他の態様は、出力画像信号に対応した出力垂直同期信号を生成する画像処理方法が、入力画像信号に対応した第1の垂直同期信号の検出期間が設定される検出期間設定ステップと、前記検出期間設定ステップにおいて設定された前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号を検出する垂直同期信号検出ステップと、前記垂直同期信号検出ステップにおいて前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号が検出されたとき、前記第1の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力する垂直同期信号出力ステップとを含む。
本態様においては、入力画像信号に対応した第1の垂直同期信号の検出期間を設定可能とし、該検出期間内のみの第1の垂直同期信号を検出するようにしている。そして、検出期間内で検出された第1の垂直同期信号を出力画像信号に対応した出力垂直同期信号として出力する。これにより、ノイズ等の混入による不正な垂直同期信号の入力があったときに入力画像信号をソフトウェア処理で解析する必要がなくなるため、ソフトウェア処理を介さずに不正な垂直同期信号の入力を除去できるようになる。しかも、第1の垂直同期信号の周波数の変化による表示の切り替わりをスムーズに行うことができるようになる。また、多様なフレーム周波数の入力画像信号に対して、ソフトウェア処理の負荷をかけることなく、表示の切り替わりをスムーズに行うことが可能な映像処理方法を提供できるようになる。
(10)本発明の他の態様に係る画像処理方法は、前記第1の垂直同期信号とは非同期の第2の垂直同期信号を生成する垂直同期信号生成ステップを含み、前記垂直同期信号出力ステップは、前記垂直同期信号検出ステップにおいて前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号が検出されないとき、前記第2の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力する。
本態様によれば、第1の垂直同期信号の周波数が一定範囲にあるときのみ、第1の画像信号と出力垂直同期信号とを同期させることができる。その上、本態様によれば、第1の垂直同期信号の周波数が一定範囲を超えて変化したときは第2の垂直同期信号に対応して出力垂直同期信号を出力できるようになる。これにより、上記の効果に加えて、第1の垂直同期信号の周波数が一定範囲を超えて変化した場合でも、垂直同期信号の周波数の変化による表示の切り替えをスムーズに行うことができるようになる。
第1の実施形態における表示システムの構成例のブロック図。 図1の映像処理装置のハードウェア構成例を示す図。 図2のフレーム周波数変換回路のハードウェア構成例を示す図。 割り込み信号が入力されるプロセッサーの処理例のフロー図。 第1実施形態におけるフレーム周波数変換回路の動作例のタイミング図。 フリーランで出力される垂直同期信号の説明図。 第2実施形態における映像処理装置のハードウェア構成例を示す図。 図7のフレーム周波数変換回路のハードウェア構成例を示す図。 フリーラン用垂直同期信号生成回路の動作説明図。 第2実施形態におけるフレームロック状態の説明図。 第2実施形態におけるフレームロック解除状態の説明図。 フレームロックの説明図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の課題を解決するために必須の構成要件であるとは限らない。
なお、以下では、画像表示装置として液晶プロジェクターを例に説明するが、本発明に係る画像表示装置は液晶プロジェクターに限定されるものではない。
〔第1実施形態〕
図1に、本発明に係る第1の実施形態における表示システムの構成例のブロック図を示す。図1では、表示システムを構成する液晶プロジェクターの構成を簡略化して図示している。
表示システム10は、映像供給装置(画像供給装置)20と、映像表示装置(画像表示装置)としての液晶プロジェクター30と、スクリーン200とを含む。映像供給装置20は、所与のフレーム周波数(例えば1フレーム表示期間が1/60秒、1/50秒、1/72秒等)の映像信号(画像信号)を供給し、各フレームの映像信号、該映像信号に対応した垂直同期信号及び水平同期信号を生成する。映像供給装置20からの映像信号、垂直同期信号及び水平同期信号は、液晶プロジェクター30に入力される。このような映像供給装置20の機能は、PCやDVDプレーヤー等によって実現される。なお、液晶プロジェクター30に入力される映像信号等は、図示しないコンピューターで読取可能な記憶媒体から読み出されたものであってもよい。このコンピューターで読取可能な記憶媒体は、ROM、RAM、CD−ROM、DVD、FD、MD、メモリーカード等のいずれでもよい。
液晶プロジェクター30は、光変調手段として液晶ライトバルブを採用したプロジェクターである。この液晶プロジェクター30は、映像処理装置(画像処理装置)100と、液晶ライトバルブ駆動回路32、液晶ライトバルブ(光変調手段)34と、投写レンズ36と、光源部40とを含む。光源部40は、ランプ42と、レンズ44とを含む。この液晶プロジェクター30は、映像供給装置20からの映像信号に基づいて、映像(画像)をスクリーン200に表示する。映像処理装置100は、表示のフレーム周波数を映像供給装置20からの映像信号のフレーム周波数に一致させるフレームロック制御を行う。このとき、映像処理装置100は、垂直同期信号検出期間を設け、この垂直同期信号検出期間内に映像供給装置20からの垂直同期信号をハードウェアで検出することで、ソフトウェア処理の負荷を軽減しながらフレームロック制御を行う。映像処理装置100においてフレームロック制御後の垂直同期信号及び水平同期信号は、映像信号と共に液晶ライトバルブ駆動回路32に入力される。
液晶ライトバルブ駆動回路32は、液晶ライトバルブ34を駆動する回路である。液晶ライトバルブ34は、液晶ライトバルブ駆動回路32で生成された信号を映像化する光変調素子である。具体的には、液晶ライトバルブ34は、光源部40から射出される光を、液晶ライトバルブ駆動回路32で生成された信号に基づいて変調して投写に必要な光をスクリーン200側へ向けて射出する。光源部40は、画像を投写するための光源であり、主に、ランプ42が発する光をレンズ44により平行光とする。この平行光は、液晶ライトバルブ34で変調された後、投写レンズ36に入射する。投写レンズ36は、光源部40から射出され、液晶ライトバルブ34で変調された光をスクリーン200に拡大して表示させる。このスクリーン200は、液晶プロジェクター30から投写される投写像を表示する投写面を有している。液晶ライトバルブ駆動回路32、液晶ライトバルブ34、投射レンズ36及び光源部40が、本発明における画像表示部を構成する。この画像表示部は、後述する映像処理装置100から供給された表示用の垂直同期信号VSYNCoに基づいて画像を表示する。
図2に、図1の映像処理装置100のハードウェア構成例を示す。図2では、図1の映像供給装置20及び液晶ライトバルブ駆動回路32をあわせて図示している。
映像処理装置100は、フレーム周波数変換回路110と、フレームバッファー190とを含む。フレーム周波数変換回路110は、映像供給装置20から供給された映像信号VIDEOi(入力画像信号)に対応した垂直同期信号VSYNCi(第1の垂直同期信号)の周波数に応じて、表示用の垂直同期信号VSYNCo(出力垂直同期信号)の周波数を変換する。フレームバッファー190には、映像供給装置20から供給された映像信号VIDEOiが、映像信号VIDEOiに対応した垂直同期信号VSYNCi及び水平同期信号HSYNCiに同期して書き込まれる。また、フレームバッファー190からは表示用の垂直同期信号VSYNCo及び水平同期信号HSYNCoに同期して映像信号が読み出され、表示用の映像信号VIDEOo(出力画像信号)として液晶ライトバルブ駆動回路32に対して出力される。なお、表示用の水平同期信号HSYNCoは、水平同期信号HSYNCiとは非同期でフレーム周波数変換回路110において生成される。
フレーム周波数変換回路110は、書込制御信号生成回路112、読出制御信号生成回路114、計測回路116、水平同期信号生成回路120、垂直同期信号切替回路130を含む。書込制御信号生成回路112は、映像供給装置20からの映像信号VIDEOiをフレームバッファー190に書き込むための書込制御信号を生成する。書込制御信号生成回路112は、映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCi及び水平同期信号HSYNCiに同期した書込制御信号を生成する。読出制御信号生成回路114は、フレームバッファー190に書き込まれた映像信号を表示用の映像信号VIDEOoとして出力するための読出制御信号を生成する。読出制御信号生成回路114は、表示用の垂直同期信号VSYNCo及び水平同期信号HSYNCoに同期した読出制御信号を生成する。
計測回路116は、映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCi及び水平同期信号HSYNCiに基づいて、映像供給装置20から供給された映像信号等を計測する。液晶プロジェクター30は、プロセッサー(広義には、中央演算処理装置)300を備えており、計測回路116の計測結果を取得したプロセッサー300が、映像のフレーム周波数を演算する。このプロセッサー300は、映像処理装置100に内蔵されていてもよい。
水平同期信号生成回路120は、プロセッサー300がアクセス可能な設定レジスターを有し、該設定レジスターの設定値に対応した周波数を有する表示用の水平同期信号HSYNCoを生成する。水平同期信号生成回路120は、映像供給装置20からの水平同期信号HSYNCiとは非同期の水平同期信号HSYNCoを生成することができる。水平同期信号HSYNCoは、垂直同期信号切替回路130及び読出制御信号生成回路114に入力される。
垂直同期信号切替回路130は、プロセッサー300により設定可能な垂直同期信号検出期間内における映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCiの入力の有無を検出する。そして、垂直同期信号検出期間内に垂直同期信号VSYNCiの入力があったときのみ、垂直同期信号切替回路130は、垂直同期信号VSYNCiをそのまま垂直同期信号VSYNCoとして出力する。一方、垂直同期信号検出期間内に垂直同期信号VSYNCiの入力がなかったとき、垂直同期信号切替回路130は、プロセッサー300に対して割り込み信号を出力する。プロセッサー300は、この割り込み信号に基づく割り込み処理において、入力映像のフレーム周波数の計測や垂直同期信号検出期間の変更等のソフトウェア処理を行い、フレーム周波数の変化に対応した処理を行う。
図3に、図2の垂直同期信号切替回路130のハードウェア構成例を示す。
垂直同期信号切替回路130は、カウンター132、開始タイミング設定レジスター134、終了タイミング設定レジスター136、比較器138、垂直同期信号検出回路(垂直同期信号検出部)140、垂直同期信号出力回路(垂直同期信号出力部)150を含む。開始タイミング設定レジスター134及び終了タイミング設定レジスター136は、垂直同期信号検出期間設定レジスター(広義には、設定レジスター)を構成し、それぞれプロセッサー300によりアクセス可能に構成される。
カウンター132は、水平同期信号生成回路120によって生成された水平同期信号HSYNCoに同期してカウント値を更新する。このカウント値は、表示用の垂直同期信号VSYNCoに同期して初期化される。従って、垂直同期信号VSYNCoが、次の垂直同期信号検出期間の基準タイミングとなる。開始タイミング設定レジスター134には、垂直同期信号検出期間の開始タイミングに対応した設定値(α)がプロセッサー300により設定される。この設定値αは、ロック可能最小値ということができる。終了タイミング設定レジスター136には、垂直同期信号検出期間の終了タイミングに対応した設定値(β)がプロセッサー300により設定される。この設定値βは、ロック可能最大値ということができる。比較器138は、カウンター132のカウント値と、開始タイミング設定レジスター134及び終了タイミング設定レジスター136の各設定値とを比較し、カウント値が設定値α以上、且つ、設定値β以下であるか否かを検出する。この比較器138の比較結果は、垂直同期信号検出期間であるか否かに対応している。具体的には、カウント値が開始タイミング設定値αと終了タイミング設定値βとの間にある期間が、垂直同期信号検出期間となる。なお、比較器138においてカウント値が設定値βとなったことが検出されたとき、カウンター132のカウント値は初期化されるようになっている。これらのカウンター132、開始タイミング設定レジスター134、終了タイミング設定レジスター136及び比較器138により、垂直同期信号検出期間が設定される検出期間設定部の機能を実現することができる。なお、開始タイミング設定レジスター134及び終了タイミング設定レジスター136の機能を1つの設定レジスターで実現してもよい。
垂直同期信号検出回路140には、比較器138の比較結果及び映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCiが入力される。垂直同期信号検出回路140は、比較器138の比較結果により垂直同期信号検出期間内に垂直同期信号VSYNCiの入力の有無を検出する。垂直同期信号検出期間内に垂直同期信号VSYNCiの入力がないことが検出されたとき、垂直同期信号検出回路140は、プロセッサー300に割り込み信号を出力する(割り込み出力を行う)。一方、垂直同期信号検出期間内に垂直同期信号VSYNCiの入力があったことが検出されたとき、垂直同期信号検出回路140は、垂直同期信号出力回路150に検出結果を通知する。垂直同期信号出力回路150は、垂直同期信号検出回路140において垂直同期信号検出期間内に垂直同期信号VSYNCiの入力があったことが検出されたとき、垂直同期信号VSYNCiを垂直同期信号VSYNCoとして出力する。この垂直同期信号VSYNCoは、垂直同期信号VSYNCiをそのまま出力してもよいし、垂直同期信号VSYNCiに基づいて生成されていてもよいが、垂直同期信号VSYNCoと垂直同期信号VSYNCiとのスキューができるだけ小さいことが望ましい。こうすることで、垂直同期信号出力回路150は、垂直同期信号VSYNCiに対応して垂直同期信号VSYNCo出力することができる。
図4に、割り込み信号が入力されるプロセッサー300の処理例のフロー図を示す。液晶プロジェクター30又は映像処理装置100は、プロセッサー300の他に図示しない読み出し専用メモリー(Read Only Memory:以下、ROM)又はランダムアクセスメモリー(Random Access Memory:以下、RAM)を備えている。そして、ROM又はRAMに格納されたプログラムを読み込んだプロセッサー300が、該プログラムに対応した処理を実行することで以下の各ステップに対応した処理を実行する。
プロセッサー300は、垂直同期信号検出回路140からの割り込み信号を監視している(ステップS10、リターン)。プロセッサー300は、この割り込み信号が入力されたとき(アクティブになったとき)(ステップS10:Y)、垂直同期信号切替回路130からの割り込みが発生し、フレームロックが外れたと判断する(ステップS12)。その後、プロセッサー300は、計測回路116が計測している垂直同期信号VSYNCi及び水平同期信号HSYNCiの周波数を取得し、映像供給装置20からの映像のフレーム周波数を求めることで、映像信号を測定する(ステップS14)。ステップS14の測定の結果、映像信号が変化していないと判別されるとき(ステップS16:N)、ステップS10に戻る(リターン)。一方、ステップS14の測定の結果、映像信号が変化していると判別されるとき(ステップS16:Y)、プロセッサー300は、変化後の映像信号に対応した設定処理を行い(ステップS18)、ステップS10に戻る(リターン)。プロセッサー300は、ステップS18において、例えば変化後の映像信号のフレーム周波数に対応した垂直同期信号検出期間の再設定や、水平同期信号の周波数の再設定等を行うことができる。
図5に、第1実施形態におけるフレーム周波数変換回路110の動作例のタイミング図を示す。図5は、映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCi、水平同期信号生成回路120により生成された水平同期信号HSYNCo、カウンター132のカウント値、及び割り込み信号の変化の一例を表す。
垂直同期信号VSYNCiが垂直同期信号VSYNCoとして出力されると、カウンター132のカウント値が「0」に初期化され、その後、水平同期信号HSYNCoに同期してカウント値がインクリメントされる。このカウント値が開始タイミング設定値「α」と一致すると、垂直同期信号検出期間T1が開始される。この垂直同期信号検出期間T1は、水平同期信号HSYNCoに同期してインクリメントされるカウント値が「β」となると終了する。図5では、この垂直同期信号検出期間T1内に垂直同期信号VSYNCiの入力があり、この垂直同期信号VSYNCiがそのまま垂直同期信号VSYNCoとして出力される。そのため、カウンター132のカウント値は、垂直同期信号VSYNCiの入力タイミングで初期化されており、その後の水平同期信号HSYNCoに同期してインクリメントされていく。
ここで、次の垂直同期信号検出期間T2内に、垂直同期信号VSYNCiの入力がなかったとき、垂直同期信号検出回路140は、割り込み信号K1をプロセッサー300に出力する。また、カウント値が「β」となったカウンター132は、カウント値を初期化して、それ以降水平同期信号HSYNCoに同期してインクリメントされていく。割り込み信号K1が入力されたプロセッサー300は、図4に示すような処理を行い、その結果、フレーム周波数変換回路110における垂直同期信号検出期間が変更されたりする。そして、次の垂直同期信号検出期間T3内に、垂直同期信号VSYNCiの入力があり、この垂直同期信号VSYNCiがそのまま垂直同期信号VSYNCoとして出力される。
以上説明したように、第1実施形態では、映像処理装置100は、カウンターと比較器とによる小規模なハードウェア構成で、任意に設定可能な垂直同期信号検出期間でのみ垂直同期信号を検出するようにしている。これにより、ノイズ等の混入による不正な垂直同期信号の入力を、ソフトウェア処理を介さずに除去でき、入力信号(周波数)の変化による表示の切り替わりをスムーズに行い、かつ、ソフトウェア処理の負荷を軽くすることが可能となる。また、映像供給装置20が多様なフレーム周波数の映像を供給する場合でも、ソフトウェア処理の負荷をかけることなく、表示の切り替わりをスムーズに行うことが可能な映像処理装置を提供できるようになる。更に、映像処理装置100は、フレームバッファー190を備えるため、映像供給装置20からの水平同期信号を監視する必要がなく、内部で表示用の水平同期信号を生成することができ、ハードウェア構成を簡素化できるようになる。
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、小規模なハードウェア構成で垂直同期信号検出期間内の垂直同期信号を検出するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る第2実施形態では、第1実施形態と同様に垂直同期信号を検出する一方、フレームロックが外れたと判断されたときには、垂直同期信号をフリーランで出力する。
図6に、フリーランで出力される垂直同期信号の説明図を示す。図6は、映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCi、水平同期信号生成回路120によって生成される水平同期信号HSYNCo、フリーランで出力される垂直同期信号VSYNCfのタイミングの一例を表す。
垂直同期信号VSYNCf(第2の垂直同期信号)は、垂直同期信号VSYNCiの入力の有無やその周波数にかかわらず生成される。そのため、垂直同期信号VSYNCiの周波数が変化した場合であっても、垂直同期信号VSYNCfの周波数は一定である。従って、フリーランで垂直同期信号VSYNCfを出力する場合、この垂直同期信号VSYNCfに同期させて映像信号を出力すればよい。
図7に、第2実施形態における映像処理装置のハードウェア構成例を示す。図7において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。第2実施形態における映像処理装置100aは、図1の映像処理装置100に代えて液晶プロジェクター30及び表示システム10に適用することができる。
映像処理装置100aが映像処理装置100と異なる点は、フレーム周波数変換回路の構成である。フレーム周波数変換回路110に代えて映像処理装置100aに設けられるフレーム周波数変換回路110aは、垂直同期信号切替回路130に代えて垂直同期信号切替回路130aを備えている。また、フレーム周波数変換回路110aは、フレーム周波数変換回路110の構成に対して計測回路116を省略した構成とすることができる。
即ち、フレーム周波数変換回路110aは、書込制御信号生成回路112、読出制御信号生成回路114、水平同期信号生成回路120、垂直同期信号切替回路130aを含む。ここで、垂直同期信号切替回路130aは、フリーラン用垂直同期信号生成回路400を備えている。垂直同期信号切替回路130aは、第1実施形態と同様の垂直同期信号検出期間内に映像供給装置20から垂直同期信号VSYNCiがあったとき垂直同期信号VSYNCiを垂直同期信号VSYNCoとしてそのまま出力する。一方、垂直同期信号切替回路130aは、この垂直同期信号検出期間内に映像供給装置20から垂直同期信号VSYNCiがなかったとき、フリーラン用垂直同期信号生成回路400によって生成された垂直同期信号を垂直同期信号VSYNCoとして出力する。これにより、フレームロックが外れた場合でも、表示の切り替わりをスムーズに行うことができるようになる。
図8に、図7の垂直同期信号切替回路130aのハードウェア構成例を示す。図8において、図3又は図7と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
垂直同期信号切替回路130aは、カウンター132、開始タイミング設定レジスター134、終了タイミング設定レジスター136、比較器138、垂直同期信号検出回路(垂直同期信号検出部)140a、垂直同期信号出力回路(垂直同期信号出力部)150aを含む。垂直同期信号切替回路130aは、更に、フリーラン用垂直同期信号生成回路400を含む。カウンター132は、水平同期信号生成回路120によって生成された水平同期信号HSYNCoに同期してカウント値を更新する。このカウント値は、表示用の垂直同期信号VSYNCoに同期して初期化される。開始タイミング設定レジスター134には、垂直同期信号検出期間の開始タイミングに対応した設定値(α)がプロセッサー300により設定される。終了タイミング設定レジスター136には、垂直同期信号検出期間の終了タイミングに対応した設定値(β)がプロセッサー300により設定される。比較器138は、カウンター132のカウント値と、開始タイミング設定レジスター134及び終了タイミング設定レジスター136の各設定値とを比較し、カウント値が設定値α以上、且つ、設定値β以下であるか否かを検出する。この比較器138の比較結果は、垂直同期信号検出期間であるか否かに対応している。なお、比較器138においてカウント値が設定値βとなったことが検出されたとき、カウンター132のカウント値は初期化されるようになっている。
垂直同期信号検出回路140aには、比較器138の比較結果及び映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCiが入力される。垂直同期信号検出回路140aは、比較器138の比較結果により垂直同期信号検出期間内に垂直同期信号VSYNCiの入力の有無を検出する。垂直同期信号検出回路140aの検出結果に対応する信号は、垂直同期信号出力回路150aに入力される。垂直同期信号出力回路150aは、垂直同期信号検出回路140aの検出結果に応じて、垂直同期信号VSYNCi又は垂直同期信号VSYNCfを垂直同期信号VSYNCoとして出力する。即ち、垂直同期信号出力回路150aは、垂直同期信号検出回路140aの検出結果に応じて、垂直同期信号VSYNCi又は垂直同期信号VSYNCfに対応して垂直同期信号VSYNCoを出力することができる。より具体的には、垂直同期信号出力回路150aは、垂直同期信号検出期間内に垂直同期信号VSYNCiがあったとき、垂直同期信号VSYNCiに対応して垂直同期信号VSYNCoを出力する。また、垂直同期信号出力回路150aは、垂直同期信号検出期間内に垂直同期信号VSYNCiがなかったとき、フリーラン用垂直同期信号生成回路400によって生成された垂直同期信号VSYNCfに対応して垂直同期信号VSYNCoを出力する。
フリーラン用垂直同期信号生成回路400は、プロセッサー300によりアクセス可能なフリーラン周波数設定レジスター(図示せず)を有し、フリーラン周波数設定レジスターの設定値に対応した周波数の垂直同期信号VSYNCfを生成する。フリーラン用垂直同期信号生成回路400は、次の図9に示すようなタイミングで垂直同期信号VSYNCfを生成することが望ましい。
図9に、フリーラン用垂直同期信号生成回路400の動作説明図を示す。図9は、カウンター132のカウント値と垂直同期信号VSYNCfの変化例のタイミング図を表す。
上記のようにカウンター132は、水平同期信号HSYNCoに同期してカウント値を更新する。そして、カウント値が開始タイミング設定値αと終了タイミング設定値βとの間にある期間が、垂直同期信号検出期間となる。フリーラン用垂直同期信号生成回路400は、カウンター132のカウント値が終了タイミング設定値βとなっとき、垂直同期信号VSYNCfのパルスを発生させる。このようにフリーラン用垂直同期信号生成回路400は、映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCiとは非同期の垂直同期信号VSYNCfを生成することができる。このとき、フリーラン用垂直同期信号生成回路400は、垂直同期信号検出期間の終了タイミングに同期して垂直同期信号VSYNCfを生成する。
ここで、垂直同期信号VSYNCfは、垂直同期信号VSYNCiの本来の入力タイミングに対して遅れることになる。これは、フリーランで垂直同期信号VSYNCfにより規定される1フレーム期間F0が、垂直同期信号VSYNCiにより規定される1フレーム期間F1より長くなることを意味する。ところが、1フレーム期間F1が1フレーム期間F0より短くなるため、その後、元の一定の周期で垂直同期信号VSYNCiが入力され続ける場合、垂直同期信号検出期間内で垂直同期信号VSYNCiが検出されるようになり、フレームロックの状態となる。
図10に、第2実施形態におけるフレームロック状態の説明図を示す。図10は、映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCi、水平同期信号生成回路120によって生成された水平同期信号HSYNCo、カウンター132のカウント値、及び垂直同期信号VSYNCoの変化例のタイミング図を表す。
垂直同期信号VSYNCiが垂直同期信号VSYNCoとして出力されると、カウンター132のカウント値が「0」に初期化され、その後、水平同期信号HSYNCoに同期してカウント値がインクリメントされる。このカウント値が開始タイミング設定値「α」と一致すると、垂直同期信号検出期間T10が開始される。この垂直同期信号検出期間T10は、水平同期信号HSYNCoに同期してインクリメントされるカウント値が「β」となると終了する。図10では、この垂直同期信号検出期間T10内に垂直同期信号VSYNCiの入力があり、この垂直同期信号VSYNCiがそのまま垂直同期信号VSYNCoとして出力される。そのため、カウンター132のカウント値は、垂直同期信号VSYNCiの入力タイミングで初期化されており、その後の水平同期信号HSYNCoに同期してインクリメントされていく。
次の垂直同期信号検出期間T11は、垂直同期信号検出期間T10において出力された垂直同期信号VSYNCoを基準に開始される。図10では、垂直同期信号検出期間T11内に、垂直同期信号VSYNCiの入力がないため、カウンター132のカウント値が「β」になったときに生成された垂直同期信号VSYNCfが垂直同期信号VSYNCoとして出力される。即ち、垂直同期信号検出期間T11の終了タイミングに同期して垂直同期信号VSYNCfが垂直同期信号VSYNCoとして出力される。このとき、カウンター132のカウント値も「0」に初期化される。更に次の垂直同期信号検出期間は、垂直同期信号VSYNCfが垂直同期信号VSYNCoとして出力された出力タイミングを基準に開始されることになる。
なお、第2の実施形態において、プロセッサー300によりアクセス可能な設定レジスターの設定値に応じて、垂直同期信号検出回路140aの検出動作を停止して、常時、垂直同期信号VSYNCfを垂直同期信号VSYNCoとして一定周期で出力してもよい。即ち、映像処理装置100は、プロセッサー300によりフレームロック解除状態に設定される。こうすることで、映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCiの入力にかかわらず、フリーラン用垂直同期信号生成回路400によって生成された垂直同期信号VSYNCfをそのまま出力できる。
図11に、第2実施形態におけるフレームロック解除状態の説明図を示す。図11は、映像供給装置20からの垂直同期信号VSYNCi、水平同期信号生成回路120によって生成された水平同期信号HSYNCo、カウンター132のカウント値、及び垂直同期信号VSYNCoの変化例のタイミング図を表す。
垂直同期信号VSYNCiが垂直同期信号VSYNCoとして出力すると、カウンター132のカウント値が「0」に初期化され、その後、水平同期信号HSYNCoに同期してカウント値がインクリメントされる。このカウント値が開始タイミング設定値「α」と一致すると、垂直同期信号検出期間T12が開始される。この垂直同期信号検出期間T12は、水平同期信号HSYNCoに同期してインクリメントされるカウント値が「β」となると終了する。図11では、この垂直同期信号検出期間T12内に垂直同期信号VSYNCiの入力があるものの、カウント値が「β」となったときに生成される垂直同期信号VSYNCfがそのまま垂直同期信号VSYNCoとして出力される。次の垂直同期信号検出期間T13においても、図11では、垂直同期信号VSYNCiの入力があるが、カウンター132のカウント値が「β」になったときに生成された垂直同期信号VSYNCfが垂直同期信号VSYNCoとして出力される。これにより、映像供給装置20において生成される映像に応じて、常にフリーラン用で垂直同期信号を出力できるようになる。
以上説明したように、第2実施形態においては、入力される映像のフレーム周波数が一定範囲にあるときのみ、自動的に入力側の同期信号と出力側の同期信号とが互いに同期するようになる。また、第2実施形態においては、入力される映像のフレーム周波数が一定範囲を超えて変化したときは、自動的にフリーランで映像を表示させることができる。このように第2実施形態によれば、カウンターと比較器による小規模の回路構成で、ノイズ等の混入による不正な垂直同期信号の入力を、ソフトウェア処理を介さずに除去できる上に、フレームロックのオンオフ制御を自動で行うことができる。その結果、入力される映像信号(周波数)の変化による表示の切り替わりをスムーズに行い、且つ、ソフトウェア処理の負荷を軽くすることが可能となる。
また、映像供給装置20が多様なフレーム周波数の映像を供給する場合でも、ソフトウェア処理の負荷をかけることなく、表示の切り替わりをスムーズに行うことが可能な映像処理装置を提供できるようになる。更に、フレームロックが外れた場合にソフトウェアを介して映像供給装置20からの映像信号等の計測を行う必要がなくなる。更にまた、映像処理装置100は、フレームバッファー190を備えるため、映像供給装置20からの水平同期信号を監視する必要がなく、内部で表示用の水平同期信号を生成することができ、ハードウェア構成を簡素化できるようになる。
なお、本発明は上記の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記の各実施形態では、動画を含む映像を表示する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば映像処理回路が、静止画のみの画像信号に対して、上記の各実施形態と同様の処理を行うことができる。
(2)上記の各実施形態では、映像供給装置が液晶プロジェクターと独立して設けられる例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば液晶プロジェクターが映像供給装置を内蔵するように構成されていてもよい。
(3)上記の各実施形態では、画像表示装置として液晶プロジェクターを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る画像表示装置が有する光変調手段として、液晶ライトバルブに限定されるものではなく、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を用いることができる。また、本発明に係る画像表示装置として、プラズマディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の直視型の画像表示装置であってもよい。
(4)なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、本発明に係る画像処理方法や画像表示方法を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
10…表示システム、 20…映像供給装置、 30…液晶プロジェクター、
32…液晶ライトバルブ駆動回路、 34…液晶ライトバルブ、 36…投写レンズ、
40…光源部、 42…ランプ、 44…レンズ、 100,100a…映像処理装置、
110,110a…フレーム周波数変換回路、 112…書込制御信号生成回路、
114…読出制御信号生成回路、 116…計測回路、
120…水平同期信号生成回路、 130,130a…垂直同期信号切替回路、
132…カウンター、 134…開始タイミング設定レジスター、
136…終了タイミング設定レジスター、 138…比較器、
140,140a…垂直同期信号検出回路(垂直同期信号検出部)、
150,150a…垂直同期信号出力回路(垂直同期信号出力部)、
190…フレームバッファー、 200…スクリーン、 300…プロセッサー、
400…フリーラン用垂直同期信号生成回路、
VIDEOi,VIDEOo…映像信号、
HSYNCf,HSYNCi,HSYNCo…水平同期信号、
VSYNCi,VSYNCo…垂直同期信号

Claims (10)

  1. 出力画像信号に対応した出力垂直同期信号を生成する画像処理装置であって、
    入力画像信号に対応した第1の垂直同期信号の検出期間が設定される検出期間設定部と、
    前記検出期間設定部において設定された前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号を検出する垂直同期信号検出部と、
    前記垂直同期信号検出部によって前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号が検出されたとき、前記第1の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力する垂直同期信号出力部とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記垂直同期信号検出部は、
    前記垂直同期信号検出部により前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号が検出されないとき、中央演算処理装置に対して割り込み出力を行うことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1において、
    前記第1の垂直同期信号とは非同期の第2の垂直同期信号を生成する垂直同期信号生成部を含み、
    前記垂直同期信号出力部は、
    前記垂直同期信号検出部により前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号が検出されないとき、前記第2の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3において、
    前記垂直同期信号出力部は、
    前記検出期間の終了タイミングに同期して、前記第2の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    フレームバッファーを含み、
    前記第1の垂直同期信号に同期して前記入力画像信号が前記フレームバッファーに書き込まれ、
    前記出力垂直同期信号に同期して、前記フレームバッファーに書き込まれた前記入力画像信号が前記出力画像信号として読み出されることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5において、
    水平同期信号を生成する水平同期信号生成部を含み、
    前記水平同期信号生成部により生成された前記水平同期信号に同期して、前記フレームバッファーに書き込まれた前記入力画像信号が前記出力画像信号として読み出されることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項6において、
    前記検出期間設定部は、
    前記検出期間の開始タイミングに対応した設定値及び前記検出期間の終了タイミングに対応した設定値が設定される1又は複数の設定レジスターと、
    前記水平同期信号に同期してカウント値を更新し、且つ、前記出力垂直同期信号に基づいて前記カウント値が初期化されるカウンターと、
    前記設定レジスターの設定値と前記カウンターのカウント値とを比較する比較器とを含み、
    前記垂直同期信号出力部は、
    前記垂直同期信号検出部の検出結果に応じて、前記第1の垂直同期信号又は前記第2の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力することを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置から供給された前記出力垂直同期信号に基づいて画像を表示する画像表示部とを含むことを特徴とする画像表示装置。
  9. 出力画像信号に対応した出力垂直同期信号を生成する画像処理方法であって、
    入力画像信号に対応した第1の垂直同期信号の検出期間が設定される検出期間設定ステップと、
    前記検出期間設定ステップにおいて設定された前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号を検出する垂直同期信号検出ステップと、
    前記垂直同期信号検出ステップにおいて前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号が検出されたとき、前記第1の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力する垂直同期信号出力ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項9において、
    前記第1の垂直同期信号とは非同期の第2の垂直同期信号を生成する垂直同期信号生成ステップを含み、
    前記垂直同期信号出力ステップは、
    前記垂直同期信号検出ステップにおいて前記検出期間内に前記第1の垂直同期信号が検出されないとき、前記第2の垂直同期信号に対応して前記出力垂直同期信号を出力することを特徴とする画像処理方法。
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