JPH11136525A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH11136525A
JPH11136525A JP9295931A JP29593197A JPH11136525A JP H11136525 A JPH11136525 A JP H11136525A JP 9295931 A JP9295931 A JP 9295931A JP 29593197 A JP29593197 A JP 29593197A JP H11136525 A JPH11136525 A JP H11136525A
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JP
Japan
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encoding
raster data
data
image processing
band
Prior art date
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JP9295931A
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English (en)
Inventor
Toru Wakana
徹 若菜
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像の符号化効率を向上させる。 【解決手段】画像データに含まれるオブジェクト数をバ
ンドごとに数え(ステップ303)、バンドごとにラス
タライズしたなら(ステップ307)、最も数が多いオ
ブジェクト種類に適した方式で画像を符号化する。ある
いは、ラスタデータを、その濃度に応じた所定のパター
ンに再配置して規則的なパターンを増やし、符号化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばバンド単位
にラスタライズする機能を有する画像処理装置及び方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザービームプリンタなどのい
わゆるページプリンタと呼ばれる画像形成装置において
は、1ページ分のラスタデータをラスタメモリ上に保持
して画像処理を行なっていた。このような画像形成装置
は、ラスタデータとして、テキストだけでなく、単なる
図形から写真のような画像まであらゆる画像を扱うもの
である。
【0003】また、これらの画像形成装置は近年解像度
が向上し、例えば600dpiの解像度では、A4サイ
ズで1ページ分4MByteものメモリを必要とする。
このように、解像度が向上するにつれて必要なメモリ容
量もますます増大する傾向にある。また従来1画素2階
調(1ビット)で表現されていた階調も、16階調(4
ビット)〜256階調(8ビット)へと向上しつつあ
り、ますます膨大なラスタメモリを必要とするようにな
ってきている。
【0004】このようなメモリの増大によるコストアッ
プを抑えるため、様々な省メモリ技術、特にデータ符号
化(符号化)技術が提案されている。符号化技術として
は、特にバンド単位にラスタライズされたメモリを符号
化する方式が一般的であった。
【0005】簡単な符号化方法としては、同じ内容が続
いた場合にそれを示す符号で符号化するランレングス法
などの方法が存在した。最近ではJBIG符合化方式が
開発され、より高能率の符号化が行なえるようになっ
た。JBIG符号化方式は算術符合を用いており、符号
化しようとする注目画素を複数の注目画素領域から出現
確率を用いて予測して符号化を行なう。その注目画素領
域の配置にデイザ周期などを考慮することでその予測確
率を向上させて符号化効率の改善を行なっている。この
技術の詳細はCCITT標準勧告T.82に記載されて
いる。
【0006】このような符号化手法を用いてラスタデー
タを符号化する方法が一般的な方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バンド
単位のラスタデータを符号化する場合、一定の符号化方
式でしか符号化を行わないため、ラスタデータの内容に
よっては符号化率がよくない場合があり、メモリの使用
効率が良くならないという第1の問題点があった。
【0008】また、符号化してもメモリに格納しきれな
いような場合には、復号後のデータの欠落を許すもの
の、高効率で符号化できる離散コサイン変換等の非可逆
符号化方式で符号化する場合もある。しかしながらその
場合は画像の劣化が生じてしまう。
【0009】そこで画像の劣化を少なくし、かつ符号化
率をあげるために、符号化を行なう前にラスタデータを
符号化しやすい形に変換する手法がある。この手法はあ
らかじめ用意されたm×n(m,nは正の整数)画素分
のパターンでラスタデータを走査し、一致するm×nの
画素パターンはそのまま保ち、一致しないm×nパター
ンについてはその濃度を保存しつつ、閾値マトリックス
によりm×nパターンを変換するものであった。この方
法だと、濃度が保存されて復号後の画像の劣化が少な
く、また、変換後のパターンとして規則的な繰返しが生
じるようなパターンを選ぶことで符号化率は向上する。
【0010】しかしながら、カラー画像の場合だと、例
えばYMCK4つのプレーンに対してパターンの変換を
行なう必要があり、処理時間がかかりすぎるという第2
の問題点があった。
【0011】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、バンド単位のラスタデータを符号化する場合、その
ラスタデータに一番適した符号化方法を適用して符号化
率を向上させ、必要なメモリを減らせる画像処理装置及
び方法を提供することを第1の目的とする。
【0012】また、化効率をあげ、処理時間も向上さ
せ、かつ画質劣化が少ないように符号化することで、迅
速かつ高画質で小メモリ容量で済む画像処理装置及び方
法をを提供することを第2の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は次のような構成から成る。す
なわち、画像データに含まれるオブジェクトの数をオブ
ジェクトの種類ごとに数える計数手段と、前記画像デー
タのオブジェクトをラスタデータに展開する展開手段
と、前記計数手段により数えられた種類ごとのオブジェ
クトの数に応じて、所定の符号化方式群から符号化方式
を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された
符号化方式で前記ラスタデータを符号化する符号化手段
とを備える。
【0014】あるいは、画像データに含まれるオブジェ
クトをラスタデータに展開する展開手段と、前記展開手
段により展開されたラスタデータの少なくとも一部を、
所定の複数通りの符号化方式のそれぞれで符号化する予
備符号化手段と、前記予備符号化手段により符号化され
たデータの量に応じて、符号化方式を前記複数通りの符
号化方式から選択する選択手段と、前記選択手段により
選択された符号化方式で前記ラスタデータを符号化する
符号化手段とを備える。
【0015】あるいは、ラスタデータに含まれる所定サ
イズの注目領域を、所定の画素パターンと比較して、一
致した場合にはそのままにしておき、一致しなかった場
合にその領域の濃度に応じた画素パターンに再配置する
第1の再配置手段と、前記第1の再配置手段により再配
置されたラスタデータを所定の方式で符号化する符号化
手段とを備える。
【0016】また、本発明の画像処理方法は次のような
構成から成る。すなわち、画像データに含まれるオブジ
ェクトの数をオブジェクトの種類ごとに数える計数工程
と、前記画像データのオブジェクトをラスタデータに展
開する展開工程と、前記計数工程により数えられた種類
ごとのオブジェクトの数に応じて、所定の符号化方式群
から符号化方式を選択する選択工程と、前記選択工程に
より選択された符号化方式で前記ラスタデータを符号化
する符号化工程とを備える。
【0017】あるいは、画像データに含まれるオブジェ
クトをラスタデータに展開する展開工程と、前記展開工
程により展開されたラスタデータの少なくとも一部を、
所定の複数通りの符号化方式のそれぞれで符号化する予
備符号化工程と、前記予備符号化工程により符号化され
たデータの量に応じて、符号化方式を前記複数通りの符
号化方式から選択する選択工程と、前記選択工程により
選択された符号化方式で前記ラスタデータを符号化する
符号化工程とを備える。
【0018】あるいは、ラスタデータに含まれる所定サ
イズの注目領域を、所定の画素パターンと比較して、一
致した場合にはそのままにしておき、一致しなかった場
合にその領域の濃度に応じた画素パターンに再配置する
第1の再配置工程と、前記第1の再配置工程により再配
置されたラスタデータを所定の方式で符号化する符号化
工程とを備える。
【0019】また、本発明の記憶媒体は次のような構成
から成る。すなわち、画像処理を行うプログラムを格納
するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラ
ムは、画像データに含まれるオブジェクトの数をオブジ
ェクトの種類ごとに数える計数手段と、前記画像データ
のオブジェクトをラスタデータに展開する展開手段と、
前記計数手段により数えられた種類ごとのオブジェクト
の数に応じて、所定の符号化方式群から符号化方式を選
択する選択手段と、前記選択手段により選択された符号
化方式で前記ラスタデータを符号化する符号化手段とを
備える。
【0020】あるいは、画像処理を行うプログラムを格
納するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログ
ラムは、画像データに含まれるオブジェクトをラスタデ
ータに展開する展開コード手段と、前記展開コード手段
により展開されたラスタデータの少なくとも一部を、所
定の複数通りの符号化方式のそれぞれで符号化する予備
符号化コード手段と、前記予備符号化コード手段により
符号化されたデータの量に応じて、符号化方式を前記複
数通りの符号化方式から選択する選択コード手段と、前
記選択コード手段により選択された符号化方式で前記ラ
スタデータを符号化する符号化コード手段とを備える。
【0021】あるいは、画像処理を行うプログラムを格
納するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログ
ラムは、ラスタデータに含まれる所定サイズの注目領域
を、所定の画素パターンと比較して、一致した場合には
そのままにしておき、一致しなかった場合にその領域の
濃度に応じた画素パターンに再配置する第1の再配置コ
ード手段と、前記第1の再配置コード手段により再配置
されたラスタデータを所定の方式で符号化する符号化コ
ード手段とを備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
[実施の形態に共通な印刷装置の構成]図1は、実施の
形態に適用されるレーザビームプリンタ(以下、LBP
と略す)の内部構造を示す断面図で、このLBPは不図
示のデータ源から文字パターンの登録や定型書式(フォ
ームデータ)などの登録が行える。同図において、LB
P本体1000は、外部に接続されているホストコンピ
ュータ(図2の外部機器2001)から供給される文字
情報(文字コード)やフォーム情報あるいはマクロ命令
などを入力して記憶するとともに、それらの情報に従っ
て対応する文字パターンやフォームパターンなどを作成
し、記録媒体である記録紙上に像を形成する。操作パネ
ル1012には、繰作のためのスイッチおよびLED表
示器などが配されている。プリンタ制御ユニット100
1は、LBP1000全体の制御およびホストコンピュ
ータから供給される文字情報などを解析する。この制御
ユニット1001は、文字情報を対応する文字パターン
や画像信号をビデオ信号に変換してレーザドライバ10
02に出力する。レーザドライバ1002は半導体レー
ザ1003を駆動するための回路であり、入力されたビ
デオ信号に応じて半導体レーザ1003から発射される
レーザ光1004をオンオフ切り替えする。レーザ10
04は回転多面鏡1005で左右方向に振られ静電ドラ
ム1006上を走査する。これにより、静電ドラム10
06上には画像の静電潜像が形成される。この潜像は、
静電ドラム1006周囲の現像ユニット1007により
現像された後、記録紙に転送される。この記録紙にはカ
ットシートを用い、カットシート記録紙はLBP100
0に装着した用紙カセット1008に収納され、給紙ロ
ーラ1009および擬送ローラ1010と1011とに
より装置内に取り込まれて、静電ドラム1006に供給
される。
【0023】図2は、外部機器とプリンタとから構成さ
れる印刷システムのブロック図である。図2において、
外部機器2001はホストコンピュータなどであり、プ
リンタ制御ユニット1001は図1で示したそれと同じ
ものである。制御ユニット2001において、ホストI
/F2004は、外部機器2001から印刷データを受
信し、それを格納するバッファ部を含む。CPU200
5は、プリンタ制御ユニット1001を制御するCP
U、ROM2006はコントローラ制御などを行なうプ
ログラムやデータを格納する。このプログラムとして
は,後述する図3乃至図9のフローチャートのプログラ
ムや、所定の符号化処理プログラムが含まれる。更に符
号化処理プログラムには、複数の符号化処理方法a,
b,cが含まれている。DMA2007はCPUにより
制御されるDMA制御部である。操作パネル1012は
図1で示した通りのものである。I/F回路2009は
エンジン2011にデータを送り出すインターフェース
回路であり、データを格納しておくための出力バッファ
部を含む。RAM2010は、CPU2005で処理さ
れるデータ等を格納するRAM部を示している。 [第1の実施の形態]図1及び図2にように構成される
プリンタにより、ホストコンピュータからデータを受信
してそれを印刷出力する。その際に、受信したデータを
いったんバンドごとに符号化して圧縮・格納し、1ペー
ジ分そろったところで1バンドずつ復号してエンジンか
ら出力する。図3のフローチャートは、受信したデータ
を符号化して格納する手順を示している。
【0024】まずはじめに、ステップ301において、
プリンタ1000の制御部1001は、ホストI/F2
004に外部機器2001によって生成された、ページ
記述言語で記述された画像データを入力する。
【0025】ステップ302では、入力されたページ記
述言語をバンド単位に分割されたバンド符合化表現に翻
訳する。ここでバンド符合化表現とは、バンド単位に分
割された「ビットマップ」、「ランレングス」、「台
形」、「ボックス」、「高速境界符合化されたビットマ
ップ」などの描画オブジェクトと背景パターン、およ
び、それらをラスタメモリに描画する際の描画論理(論
理和をとる,上書きするなど)の総称である。なお、こ
のバンド符合化表現の詳細については、特開平6−87
251に開示されている。
【0026】ステップ303では、前記「ビットマッ
プ」、「ランレングス」などの描画オブジェクトはどう
いう描画構成のものかを調べる。ここでいう描画構成と
は「文字」、「イメージ」、「ライン」などの具体的な
オブジェクトの内容をさす。そして「文字」、「イメー
ジ」など描画構成ごとのオブジェクトの数をバンド毎に
カウントする。なお、このオブジェクトの描画構成を、
単にオブジェクトの種類と呼ぶこともある。
【0027】ステップ304では、ステップ302およ
びステップ303で作成したバンド符合化表現と、バン
ドごとの各描画構成のオブジェクトのカウント値を前記
ラスタメモリとは別の領域のメモリに格納する。例え
ば、文字オブジェクトがa個、イメージオブジェクトが
b個、といった具合である。
【0028】ステップ305の“N”は、処理している
最中のバンド(カレントバンド)を示し、0が最初のバ
ンドを示し、“N_MAX”が、最終バンドを示す。こ
の場合の“N”の範囲は0≦N≦N_MAXとする。た
だし“N”および“N_MAX”は、整数である。
【0029】ステップ306では、処理中のバンドが最
終バンド(N_MAX)を越えないかどうかをチェック
する。もし(N>N_MAX)となったならばこの処理
を終了する。もし(N≦N_MAX)ならば、ステップ
307に進みカレントバンド(バンドN)のラスタライ
ズ処理を行なう。ラスタライズ処理とは、バンド符合化
表現された「ビットマップ」、「ランレングス」、「台
形」、「ボックス」、「高速境界符合化されたビットマ
ップ」などの描画オブジェクトと背景パターンなどを描
画論理に基づいてラスタメモリにビットマップ展開する
ことである。
【0030】ステップ308では、ステップ303でカ
ウントしたカレントバンドのオブジェクトの数を、ステ
ップ304で格納したメモリから検索して一番カウント
値が多い描画構成のオブジェクトは何かを調べる。
【0031】ROM2006には複数種類の符号化ルー
チンが格納されているが、ステップ309では、これら
の複数符号化のうちどれを選択するかを、ステップ30
8のカウント値より符号化方式を決定する。符号化方式
には、ランレングス方式、パックビッツ方式、JBIG
方式など様々なものがあり、オブジェクトの描画構成毎
にもっとも符号化率の高い符号化方式が経験的に定めら
れている。例えば、イメージであればJBIG方式な
ど、文字であればランレングス方式やLZ(Lempel-Ziv)
方式などが適当である。ステップ309では、もっとも
オブジェクト数の多い描画構成に適合する符号化方式を
選択する。ここでは複数ある符号化方式の中から“方式
A”という符号化方式を選択したものとする。
【0032】ステップ310では、ステップ309で選
択した符号化方式“A”を用いて、ステップ307でラ
スタメモリにラスタライズされたバンドを符号化して、
ラスタメモリとは別の領域に格納する。具体的には、選
択された方式“A”の符号化プログラムを、ラスタメモ
リ内のカレントバンドを入力データとして実行する。
【0033】ステップ311では、カレントバンド(バ
ンドN)を、次のバンド(バンド(N+1))に進め、
ステップ306以下を同じように最終バンドになるまで
繰り返し行なう。
【0034】以上のようにして、印刷データの符号化
は、バンドごとに最も多く含まれる描画構成のオブジェ
クトに適した方式で実行されるため、効率良くデータを
符号化することができる。
【0035】このようにして符号化されたラスタデータ
は、図17のようにしてプリンタエンジンに出力され
る。すなわち、2つのバンドメモリに対して、符号化さ
れたバンドごとのラスタデータを読み出し(ステップ1
71)、それを復号して一方のバンドメモリに格納する
(ステップ172)。これと並行して、もう一方のバン
ドメモリから復号されたラスタデータをビデオ信号とし
て出力して印刷させる。また、復号をしながらビデオ信
号に変換しても良い。 [第2の実施の形態]図4は、図3の代わりに用いられ
るデータ符号化の制御手順である。
【0036】まずはじめに、プリンタ1000の制御部
1001は、ホストI/F2004に外部機器2001
によって生成されたページ記述言語で記述された画像デ
ータを入力する。ステップ402では、入力されたペー
ジ記述言語をバンド単位に分割されたバンド符合化表現
に翻訳する。
【0037】ステップ403では、ステップ402で作
成したバンド符合化表現を前記ラスタメモリとは別の領
域のメモリに格納する。
【0038】ステップ404の“N”は、処理している
カレントのバンドを示し、“N_MAX”は、最終バン
ドを示す。この場合の“N=の範囲は、0≦N≦N_M
AXとする。ただし“N”および“N_MAX”は、整
数である。
【0039】ステップ405では、処理中のバンドが最
終バンド(バンドN_MAX)を越えないかどうかをチ
ェックする。もし(N>N_MAX)となったならば、
ステップ411にてこの処理系を終了する。もし(N≦
N_MAX)ならば、ステップ406に進みカレントバ
ンド(バンドN)のラスタライズ処理を行なう。
【0040】ステップ407では、ラスタライズされた
ラスタメモリ内を符号化した場合の符号化サイズの予測
値を複数の符号化方式ついて求める。ROM2006に
は複数種類の方式の符号化プログラムが格納されてお
り、その中から複数符号化方式を順に選択して符号化サ
イズの予測を行なう。符号化方式には、ランレングス方
式、パックビッツ方式、JBIG方式など様々なものが
ある。
【0041】ステップ407における予測のしかたとし
て、例えば、予備符号化を行ってみる方法がある。この
方法では、データの一部あるいは全部について、各種類
の符号化プログラムを用いて符号化を行わせる。その結
果、もっともサイズの小さい出力が得られた符号化方
式、すなわちもっとも圧縮率の高い方式を選択する。
【0042】ステップ408では、ステップ407の結
果により一番符号化率のよい符号化方式をROM200
6に格納されている複数種類の符号化プログラムの中か
ら選択する。ここでは符号化方式“A”を選択したもの
とする。
【0043】ステップ409では、ステップ408で選
択した符号化方式“A”を用いてステップ406でラス
タメモリにラスタライズされたバンドを符号化して、ラ
スタメモリとは別の領域に格納する。
【0044】ステップ410では、カレントバンド(バ
ンドN)を次のバンドにする。これ以降はステップ40
5以下を同じように最終バンドになるまで繰り返し行な
う。
【0045】以上のようにして得られた各バンドごとの
圧縮ラスタデータは、図17の手順で復号されて出力さ
れる。
【0046】上述の方法では、予備符号化を行ってその
結果もっとも圧縮率の高い符号化方式が選択されるた
め、最適な符号化方式を選択することができ、プリンタ
のメモリを有効に利用できる。 [第3の実施の形態]図5は、図3の代わりに用いられ
るデータ符号化の制御手順である。この実施の形態で
は、各バンドをラスタライズする際に、オブジェクトの
有無をチェックし、オブジェクトをなにも含まない白紙
部分のバンドについてはラスタライズを行わない。
【0047】図5において、まずはじめに、プリンタ1
000の制御部1001は、ホストI/F2004に外
部機器2001によって生成されたページ記述言語で記
述された画像データを入力する。
【0048】ステップ502では、入力されたページ記
述言語をバンド単位に分割されたバンド符合化表現に翻
訳する。
【0049】ステップ503では、前記「ビットマッ
プ」、「ランレングス」などの描画オブジェクトはどう
いう描画構成のものかを調べる。そして「文字」、「イ
メージ」などをバンド毎に各描画構成のオブジェクト数
をカウントする。
【0050】ステップ504では、ステップ502およ
びステップ503で作成したバンド符合化表現と、バン
ド毎の各描画構成のオブジェクト数を前記ラスタメモリ
とは別の領域のメモリに格納する。
【0051】ステップ505の“N”は、処理している
カレントバンドを示し、“N_MAX”は、最終バンド
を示す。この場合の“N”の範囲は、0≦N≦N_MA
Xとする。ただし“N”および“N_MAX”は、整数
である。
【0052】ステップ506では、処理中のバンドが最
終バンド(バンドN_MAX)を越えないかどうかをチ
ェックする。もし(N>N_MAX)となったならば、
この処理を終了する。もし(N≦N_MAX)ならば、
ステップ507に進む。
【0053】ステップ507では、カレントバンド(バ
ンドN)にオブジェクトが存在するかどうかを調査す
る。
【0054】もしカレントバンドにオブジェクトが存在
するなら、ステップ508でカレントバンド(バンド
N)のラスタライズ処理を行なう。
【0055】ステップ509では、ステップ503でカ
ウントしたカウント値をステップ504で格納したメモ
リから検索し、一番カウント値が多い描画構成のオブジ
ェクトは何かを調べる。
【0056】ステップ509では、ROM2006に複
数種類の符号化ルーチンが格納されているが、これらの
複数符号化のうちどれを選択するかをステップ508の
カウント値より符号化方式を決定する。オブジェクト毎
に一番よく適合する符号化方式が経験的に定められてい
る。符号化方式には、ランレングス方式、パックビッツ
方式、JBIG方式など様々なものがある。複数ある符
号化方式の中から“A”という符号化を選択したものと
する。この手順は第1の実施の形態と同様である。
【0057】ステップ511では、ステップ501で選
択した符号化方式“A”を用いてステップ508でラス
タメモリにラスタライズされたバンドを符号化して、ラ
スタメモリとは別の領域に格納する。
【0058】またステップ507でカレントバンド(バ
ンドN)にオブジェクトが存在しない場合は、なにもせ
ずにステップ512にすすむ。オブジェクトのない場合
にラスタライズしないのはラスタライズ時間、符号化時
間、復号時間、符号化バンド格納領域をなくしパフォー
マンス向上、メモリ効率化をするためである。
【0059】ステップ512では、カレントバンド(バ
ンドN)を次のバンドへすすめる。これ以降はステップ
506以下を同じように最終バンドになるまで繰り返し
行なう。
【0060】上記手順により、印刷データの符号化は、
バンドごとに最も多く含まれる描画構成のオブジェクト
に適した方式で実行されるため、効率良くデータを符号
化することができる。さらに、オブジェクトの含まれて
いないバンドについてはステップ508乃至ステップ5
11の手順をスキップするため、ラスタライズ時間、符
号化時間、復号時間、符号化バンド格納時間をなくして
処理を迅速に行うことができる。 [第4の実施の形態]図6は、図3の代わりに用いられ
るデータ符号化の制御手順である。この実施の形態で
は、各バンドをラスタライズする際に、オブジェクトの
有無をチェックし、オブジェクトをなにも含まない白紙
部分のバンドについてはラスタライズを行わない。
【0061】図6において、ステップ601で、プリン
タ1000の制御部1001は、ホストI/F2004
に外部機器2001によって生成されたページ記述言語
で記述された画像データを入力する。
【0062】ステップ602では、入力されたページ記
述言語をバンド単位に分割されたバンド符合化表現に翻
訳する。
【0063】ステップ603では、ステップ602で作
成したバンド符合化表現を前記ラスタメモリとは別の領
域のメモリに格納する。
【0064】ステップ604の“N”は、処理している
カレントのバンドを示し、“N_MAX”は、最終バン
ドを示す。この場合の“N”の範囲は、0≦N≦N_M
AXとする。ただし“N”および“N_MAX”は、整
数である。
【0065】ステップ605では、処理中のバンドが最
終バンド(バンドN_MAX)を越えないかどうかをチ
ェックする。もし(N>N_MAX)となったならば、
この処理を終了する。もし(N≦N_MAX)ならば、
ステップ606に進む。
【0066】ステップ606では、カレントバンド(バ
ンドN)にオブジェクトが存在するかどうかを調査す
る。
【0067】もしカレントバンドにオブジェクトが存在
するなら、ステップ607でカレントバンド(バンド
N)のラスタライズ処理を行なう。
【0068】ステップ608では、ラスタライズされた
ラスタメモリ内を符号化した場合の符号化サイズの予測
値を複数の符号化方式ついて求める。ROM2006に
は複数種類の符号化プログラムが格納されており、その
中から符号化方式を順に選択して符号化サイズの予測を
行なう。符号化方式には、ランレングス方式、パックビ
ッツ方式、JBIG方式、‥、など様々なものがある。
予測のしかたは第2の実施の形態と同様である。
【0069】ステップ609では、ステップ608の結
果により、一番符号化率のよい符号化方式を複数種類の
符号化方式の中から選択する。ここでは符号化方式
“A”を選択したものとする。
【0070】ステップ610では、ステップ609で選
択した符号化方式“A”の符号化プログラムを用いて、
ステップ607でラスタメモリにラスタライズされたバ
ンドを符号化して、ラスタメモリとは別の領域に格納す
る。
【0071】またステップ606でカレントバンド(バ
ンドN)にオブジェクトが存在しない場合は、なにもせ
ずにステップ611にすすむ。オブジェクトのない場合
にラスタライズしないのはラスタライズ時間、符号化時
間、復号時間、符号化バンド格納領域をなくしパフォー
マンス向上、メモリ効率化をするためである。
【0072】ステップ611では、カレントバンド(バ
ンドN)を次のバンドにする。これ以降はステップ60
5以下を同じように最終バンドになるまで繰り返し行な
う。
【0073】上記手順により、印刷データの符号化は、
予備符号化処理により最も圧縮率の高い符号化方式で実
行されるため、効率良くデータを符号化することができ
る。さらに、オブジェクトの含まれていないバンドにつ
いてはステップ607乃至ステップ610の手順をスキ
ップするため、ラスタライズ時間、符号化時間、復号時
間、符号化バンド格納時間をなくして処理を迅速に行う
ことができる。
【0074】なお、上記第1乃至第4の実施の形態で
は、符号化方式として可逆符号化、非可逆符号化どちら
を用いてもかまわない。
【0075】また、上記第1乃至第4の実施の形態とし
ては、印刷装置内での処理を例に挙げたが、ホストコン
ピュータ上でバンドごとの符号化処理をする場合でも同
様に最適な符号化方式を選択できる。この場合には、図
3乃至図6に示した手順のうち、画像データの入力のス
テップをのぞいては、図18のホストコンピュータのC
PU191により、FDD193またはHDD194か
ら供給され、RAM192にロードされたプログラムを
実行することで実現される。バンドごとに圧縮されたデ
ータはプリンタ1000に送られ、プリンタ1000に
おいて図17の手順でバンドごとに復号され印刷出力さ
れることになる。
【0076】以上説明したように、画像データを符号化
する場合に、それに含まれる描画構成を把握し、その描
画実態に応じた符号化方式で符号化を行うことにより、
符号化率が向上してメモリ資源の効率化が可能になっ
た。また、符号化されたデータのサイズを予測し、一番
符号化率のよい符号化方式で画像データを符号化するこ
とによって、メモリ資源の効率化が可能になった。ま
た、オブジェクトの全くないバンドに対しては、ラスタ
ライズ、符号化などの一連の処理を省くことによりメモ
リ資源の効率化や処理速度の向上が可能になった。 [第5の実施の形態]第5の実施の形態として、特にカ
ラープリンタで印刷出力する際に、効率良く符号化する
手順を説明する。第1乃至第4の方式であると、非可逆
的な符号化方式が選択されることもある。この場合、復
号後の画像は符号化前の画像に比べて劣化している。こ
れを防止するため、符号化される画像自体を、効率良
く、すなわち高圧縮率で符号化できるように変換して、
そののち可逆的な符号化を施す。この変換は、濃度を保
存するようにおこなわれるため、復号後の画像は少々符
号化前の画像と異なるものの、非可逆符号化ほど大幅に
劣化することもない。
【0077】本実施の形態では、図1及び図2に示され
たプリンタを用いるが、第1〜第4の実施の形態と異な
り、符号化方式として複数の方式を有していなくとも良
いし、また、プリンタはカラーであるため、現像部が各
色ごとに用意されており、画像形成も各色毎に順次行わ
れるよう制御される。
【0078】図7は、第5の実施の形態のプリンタにお
ける画像データを受信してから符号化するまでの手順を
示すフローチャートである。
【0079】図7において、ステップ701で、プリン
タ1000の制御部1001は、ホストI/F2004
に外部機器2001によって生成されたページ記述言語
で記述された画像データを入力する。
【0080】ステップ702では、入力されたページ記
述言語をバンド単位に分割されたバンド符号化表現に翻
訳する。バンド符号化表現については第1の実施の形態
で説明した通りである。
【0081】ステップ703では、ステップ702で作
成したバンド符合化表現をメモリに格納する。
【0082】ステップ704の“B”は、処理している
カレントのバンドを示し、“B_MAX”は、最終バン
ドを示す。この場合の“B”の範囲は、0≦B≦B M
AXとする。ただし“B”および“B_MAX”は、整
数である。ステップ704では、この“B”を0に初期
化する。
【0083】ステップ705の“P”は、YMCK空間
のプレーンを示しており、Yプレーン…P=0、Mプレ
ーン…P=1、Cプレーン…P=2、Kプレーン…P=
3とする。なお“P_MAX”は、(プレーン数−1)
を示す。この場合はP_MAX=3である。ステップ7
05では、この“P”を0に初期化する。
【0084】ステップ706では、処理中のバンドが最
終バンド(バンドB_MAX)を越えないかどうかをチ
ェックする。もし(B>B_MAX)となったならばこ
の処理を終了する。もし(B≦B_MAX)ならば、ス
テップ707に進む。
【0085】ステップ707では、“P”の値がP_M
AXを越えるかどうかチェックする。もしP_MAXを
こえるならそのバンドはすべてのプレーンの処理が終了
したものと判断し、ステップ708でカレントバンド
(バンドB)を次のバンドへ移行させる。もし“(P≦
P_MAX)ならステップ709でカレントバンド(バ
ンドB)のカレントプレーン(Pプレーン)をラスタラ
イズする。ラスタライズ処理とは、バンド符合化表現さ
れた「ビットマップ」、「ランレングス」、「台形」、
「ボックス」、「高速境界符合化されたビットマップ」
などの描画オブジェクトと背景パターンなどを描画論理
に基づいてラスタメモリにビットマップ展開することで
ある。
【0086】ステップ710では、PプレーンがK
(黒)プレーンかどうかを調べる。もしKプレーン以外
のプレーンならステップ711にて画素位置再配置処理
を行なう。画素位置再配置処理は、後述するように所定
の画素領域を単位として、その濃度を保持しつつ、画素
の配置を規則的に並べ替える処理である。もしKプレー
ンならば、ステップ712にて画素位置保存処理を行な
う。画素位置保存処理では、後述する通り、画素位置再
配置処理のように所定の画素領域を単位としてその濃度
を保持しつつ画素の配置を規則的に並べ替える。ただ
し、画素位置再配置処理とは異なって無条件でこの再配
置処理を行うのではなく、特定の画素パターンは配置を
変えずに保持し、それ以外のパターンについて再配置を
行う。
【0087】ここでKプレーンに注目したのは、Kプレ
ーンは他のプレーン(YMCプレーン)に比べて文字の
オブジェクトが多いためである。図7の符号化処理で
は、符号化率をあげるために画素の変換を行なうため多
少の画質の劣化が起こる場合もあり得る。しかし画質の
劣化が顕著になるのは特に文字である。そこで文字の画
質を保つためにKプレーンには画素位置保存処理を施
す。
【0088】これら処理が終えると、ステップ713に
よりラスタデータの符号化処理を行ないラスタデータを
格納しているメモリとは別のメモリに格納する。
【0089】次にステップ714にて処理するプレーン
を次のプレーンに移す準備をする。例えば、Yプレーン
を処理終了したら次はMプレーンの処理の準備をする。
そして再びステップ707に戻り上記処理を続ける。 <画素位置再配置処理>ここで画素位置再配置処理につ
いて図8のフローチャートを用いて説明する。まず、ひ
とつのバンドのひとつのプレーンとして、図10のよう
なm(ドット)×n(ライン)のラスタデータを考え
る。このラスタデータのデータ階調は1ビット/ピクセ
ルとし、画素の位置は、図のようなxy座標系において
(x,y)と表される。例えば左上隅の画素は図10の
ように(0,0)と表され、右下隅の画素は(m−1,
n−1)と表される。またこの例では、このラスタデー
タをa×b画素の単位で参照するが、その場合a≧2,
b≧2,m>a,n>bが条件である。
【0090】図8において、ステップ801にて、画素
位置(x,y)を(0,0)に初期化する。
【0091】ステップ802では、y座標のチェックを
する。y_MAXは、y座標の最大値すなわちn−1で
ある。yの値がy_MAXを越えた場合は、ステップ8
11にてこの処理系を終了する。yの値がy_MAX以
下の場合は、ステップ803にすすむ。
【0092】ステップ803では、x座標のチェックを
行なう。xの値がx_MAXを越えた場合は、ステップ
810でy座標をb分スキップさせ、xは0にする。x
の値がx_MAXを越えない場合は、ステップ804に
すすむ。
【0093】つまりステップ802とステップ803の
一連の処理では、画素(0,0)の位置からx軸方向に
沿ってa画素ずつ進めつつa×b画素ずつまとめて参照
し、x座標値がx_MAXになったら、y軸方向にbラ
イン進めて(0,b)の位置から再びx軸方向に沿って
a×b画素ずつを参照する。
【0094】ステップ804では、座標(x,y)を左
上隅とするa×b画素の単位で注目ラスタデータを参照
をする。注目されているa×b画素領域を注目画素領域
と呼ぶことにする。
【0095】ステップ805では、注目画素領域の濃度
を調べる。ここでいう注目画素領域の濃度とは、注目画
素領域中の黒画素の数のことである。2値のa×bの画
素領域なら、2^(a×b)(x^yはxのy乗を表
す)のパターンがあるが、黒画素の数であれば(a×b
+1)通りである。例えば、a=b=2、すなわち注目
画素領域が2×2単位の場合は、図11に示すように1
6通りのパターンがある。ここでドットの塗り(黒の部
分)の部分注目し、その個数をこの注目画素領域の濃度
とする。2×2の注目画素領域のうち1つが塗られてい
る場合は、濃度を1とする。つまり、2×2の画素の場
合は、図のように0〜4の5段階の濃度情報をもつこと
になる。
【0096】ステップ806〜808では、ROM20
06に格納されている図12の閾値マトリックス(ここ
では2×2を例とする)を使い注目画素領域の変換を行
なう。
【0097】ここで注目画素領域の変換の仕方を説明す
る。まずa×bの閾値マトリックスを想定し、各セルに
図12のように0〜3の番号zを振る。この閾値マトリ
クスにおいて、ステップ805で求めた注目画素領域の
濃度値よりも小さい番号のセルを黒画素としたマトリク
スを、変換後の注目画素領域とする。すなわち、(z<
濃度値)ならば、閾値マトリックス上の番号zの指すセ
ルに対応する画素を黒画素とすることができる。つまり
濃度1の注目画素領域の場合は、z=0のセルである左
上のドットが黒画素となるように画素が変換されること
になる。濃度2の場合は、z=0,1のセル、濃度3の
場合は、z=0,1,2のセル、濃度4の場合はz=
0,1,2,3のセルつまり全部のセルに対応した画素
が黒画素となるように変換される。
【0098】ステップ807では、ステップ806の結
果により新しい画素配置を決定し、ステップ808にて
注目画素領域を新しい画素配置に変換する。
【0099】ステップ809にて次の注目画素領域を、
ラインを変えずにaドット先の画素に設定する。
【0100】以上のようにして黒以外のプレーンについ
ては、画素の配置を変換することで、画素の濃度は保持
されつつ、注目される画素領域に関しては5通りのパタ
ーンで構成されるように変換される。このため、同濃度
のa×b画素領域についてはすべて同じ画素配置にな
り、規則的な画像となるため符号化効率が高くなる。例
えば、同じ内容が続いた場合にそれを示す符号で符号化
するランレングス方式や、繰返しパターンを除去するL
Z符号化のような方式、あるいは符号列を他の符号列で
置換するハフマン方式、周辺画素から注目画素を予測す
るJBIG方式などでは、同じ符号列が頻出するほど高
い圧縮率が得られる。
【0101】なお、上記例では注目画素領域として2×
2画素領域を用いたが、この大きさを変えることもでき
る。注目画素領域を4×4、8×8とした場合の閾値マ
トリクスを、それぞれ図13、図14に示す。図におけ
る各セルの値が上記値zに相当する。注目画素領域を大
きくした場合、ひとつひとつのパターンが大きくなるた
め符号化効率が高まることが期待できる。 <画素位置保存処理>次に画素位置保存処理について図
9のフローチャートを用いて説明する。ステップ901
〜904は、図8のステップ801〜804と同じ内容
のため、説明を省略する。
【0102】ステップ905では、注目画素領域のパタ
ーン比較を行なう。ここでいうパターン比較と言うの
は、一般的にパターンマッチングと呼ばれている処理で
ある。注目画素領域が2×2の場合は、図11に示すよ
うに16通りのパターンがある。このステップでは、R
OM2006に予め格納されている図15の参照パター
ンと注目画素領域とが一致するかどうかを比較する。も
しここで注目画素領域と図15のいずれかのパターンと
が一致する場合は、ステップ911にすすみ、この画素
の変換は行なわない。もし注目画素領域と図15のパタ
ーンの何れもが一致しない場合は、ステップ906から
注目画素領域の再配置処理を行なう。
【0103】ステップ906〜910は、図8のステッ
プ805〜809と同じ内容のため、この説明は省略す
る。
【0104】このようにして、黒プレーンについては、
特定のパターンについてはそのまま保持して、それ以外
のパターンであれば画素の配置を変換する。こうするこ
とで再配置されたパターンについては、画素の濃度は保
持されつつ、注目される画素領域に関しては5通りのパ
ターンで構成されるように変換される。このため、同濃
度のa×b画素領域についてはすべて同じ画素配置にな
り、規則的な画像となるため符号化効率が高くなる。例
えば、同じ内容が続いた場合にそれを示す符号で符号化
するランレングス方式や、繰返しパターンを除去するL
Z符号化のような方式、あるいは符号列を他の符号列で
置換するハフマン方式、周辺画素から注目画素を予測す
るJBIG方式などでは、同じ符号列が頻出するほど高
い圧縮率が得られる。
【0105】また、前述の特定のパターンは、図15に
示した参照パターンの通りである。この参照パターン
は、図12の閾値マトリクスに従って画素を再配置する
と全く失われてしまうパターンを保持するためのもので
ある。図12の閾値マトリクスに従えば、再配置後のパ
ターンは、図11において2重枠で示した5通りしかな
い。このパターンでは、右上から左下に至る斜線(白黒
の境界も含む)を注目画素領域のなかで表現することが
不可能である。このため、この右上から左下に至る斜線
をシャープに表現することができなくなる。自然画像で
あれば目立たないが、文字パターンのように輪郭を明瞭
に形成することが求められる画像では、この画像の劣化
は非常に目立つ。そこで、図9の手順で、図15のよう
な右上から左下に至る斜線を保存することで、画像の劣
化を防止することができる。
【0106】以上のようにして、画素パターンを規則的
にして符号化効率を向上させることができるとともに黒
プレーンに含まれる文字画像の劣化を防止することがで
きる。このため、プリンタに必要なメモリ容量を抑える
ことができ、画質を低下させることがない。 [第6の実施の形態]第5の実施の形態では、黒プレー
ンに対して、それが文字が多いプレーンとして画素位置
保存処理を施したが、本実施の形態では、文字が多いプ
レーンを探し、そのプレーンについて画素位置保存処理
を施す。
【0107】図16は、第5の実施の形態の図7に替え
て実行される符号化処理手順のフローチャートである。
【0108】まずはじめに、ステップ1601にてプリ
ンタ1000の制御部1001は、ホストI/F200
4に外部機器2001によって生成されたページ記述言
語で記述された画像データを入力する。
【0109】ステップ1602では、入力されたページ
記述言語をバンド単位に分割されたバンド符合化表現に
翻訳する。
【0110】ステップ1603では、ステップ1602
でバンド符号化表現を作成するときに、文字オブジェク
トの数を各バンドについてプレーンごとにカウントす
る。
【0111】ステップ1604では、ステップ1602
で作成したバンド符合化表現をメモリに格納する。
【0112】ステップ1605の“B”は、処理してい
るカレントのバンドを示し、“B_MAX”は、最終バ
ンドを示す。この場合の“B”範囲は、0≦B≦B_M
AXとする。ただし“B”および“B_MAX”は、整
数である。ステップ1605では、この“B”を0に初
期化する。
【0113】ステップ1606の“P”は、YMCK空
間のプレーンを示しており、この実施例の場合は、Yプ
レーン=0、Mプレーン=1、Cプレーン=2、Kプレ
ーン=3とする。“P_MAX”は、(プレーン数−
1)を示す。この場合は“P_MAX=3”である。ス
テップ1606では、この“P”を0に初期化する。
【0114】ステップ1607では、処理中のバンドが
最終バンド(バンドB_MAX)を越えないかどうかを
チェックする。もし(B>B_MAX)となったならば
この処理を終了する。もし(B≦B_MAX)ならば、
ステップ1608に進む。
【0115】ステップ1608では、カレントバンド
(バンドB)について、ステップ1603でカウントし
た結果、文字データの一番多いプレーンを記憶してお
く。
【0116】ステップ1609では、“P”の値がP_
MAXを越えるかどうかチェックする。もしP_MAX
をこえるならそのバンドはすべてのプレーンの処理が終
了したものと判断し、カレントバンド(バンドB)をス
テップ1610で次のバンドへ移行させる準備をする。
もし(P≦P_MAX)ならステップ1611でカレン
トバンド(バンドB)カレントプレーン(Pプレーン)
のラスタライズ処理を行なう。
【0117】ステップ1612では、Pプレーンがステ
ップ1608で記憶したプレーンかどうかを調べる。も
しステップ1608で記憶プレーン以外のプレーンな
ら、ステップ1613にて画素位置再配置処理を行な
う。この手順は図8に示した通りである。もしステップ
1608で記憶したプレーンならば、ステップ1614
にて画素位置保存処理を行なう。この手順は図9に示し
た通りである。
【0118】次に、ステップ1615によりラスタデー
タの符号化処理を行ないラスタデータを格納しているメ
モリとは別のメモリに格納する。
【0119】次にステップ1616にて処理するプレー
ンを次のプレーンに移す準備をする。例えば、Yプレー
ンを処理終了したら次はMプレーンの処理の準備をす
る。そして再びステップ1609に戻り上記処理を続け
る。
【0120】ステップ1613の方を施した場合は、画
素位置が周期的になり符号化効率があがり、符号化処理
後のデータはステップ1613の処理を施す前よりも小
さくてすむようになる。
【0121】このようにして、黒プレーンと決めずに、
文字のもっとも多いプレーンについて画素位置保存処理
を施すため、文字の劣化を最小限に抑えつつ、第5の実
施例と同様に、画像のパターンを規則的に再配置して、
符号化効率を向上させることができる。
【0122】なお、上記第5〜第6の実施の形態は、2
×2の注目画素領域の場合を扱ったが、4×4、8×
8、16×16、のようにa×bの注目画素領域の場合
でも構わない(ただしa≧2,b≧2を満たすことが条
件である)。
【0123】また、第5〜第6の実施の形態は、カラー
プリンタを例にして説明したが、モノクロームプリンタ
についても適用できる。この場合には、プレーンはひと
つしかないため、文字画像は必ずそれに含まれる。その
ため、画素位置再配置処理は行わず、画素位置保存処理
を画像データについて施すことになる。
【0124】また、第5〜第6の実施形態では、印刷装
置内での処理を例に挙げたが、ホストコンピュータ上で
処理する場合であっても構わない。
【0125】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0126】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0127】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0128】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0129】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0130】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、画像データを符号
化する場合に、それに含まれる描画構成を把握し、その
描画実態に応じた符号化方式で符号化を行うことによ
り、符号化率が向上してメモリ資源を効率化が可能にな
った。また、符号化されたデータのサイズを予測し、一
番符号化率のよい符号化方式で画像データを符号化する
ことによって、メモリ資源の効率化が可能になった。ま
た、オブジェクトの全くないバンドに対しては、ラスタ
ライズ、符号化などの一連の処理を省くことによりメモ
リ資源の効率化や処理速度の向上が可能になった。
【0132】更に、画像データに含まれるパターンを規
則的なパターンに再配置することにより、符号化効率を
向上させて符号化することができる。また、文字を含む
プレーンについては、再配置によって文字画像の品質を
劣化させるようなパターンの再配置を行わないことで、
文字画像の劣化防止と両立させることもできる。
【0133】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の印刷装置の断面図である。
【図2】実施形態の印刷装置のブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における符号化処理のフロー
チャートである。
【図4】第2の実施の形態における符号化処理のフロー
チャートである。
【図5】第3の実施の形態における符号化処理のフロー
チャートである。
【図6】第4の実施の形態における符号化処理のフロー
チャートである。
【図7】第5の実施の形態における符号化処理のフロー
チャートである。
【図8】画素位置再配置処理のフローチャートである。
【図9】画素位置保存処理のフローチャートである。
【図10】符号化対象のラスタデータの座標系を示す略
図である。
【図11】2×2注目画素領域とそのパターンを示す図
である。
【図12】2×2の閾値マトリックスの一例を示す図で
ある。
【図13】4×4の閾値マトリックスの一例を示す図で
ある。
【図14】8×8の閾値マトリックスの一例を示す図で
ある。
【図15】2×2の参照パターンを示す図である。
【図16】第6の実施の形態における符号化処理のフロ
ーチャートである。
【図17】符号化された画像データの出力処理のフロー
チャートである。
【図18】ホストコンピュータのブロック図である。
【符号の説明】
1000 LBP本体 1001 プリンタ制御ユニット 1002 レーザドライバ 1003 半導体レーザ 1004 レーザ光 1005 回転多面鏡 1006 静電ドラム 1007 現像ユニット 1008 用紙カセット 1009 給紙ローラ 1010 搬送ローラーザドライバ 2001 外部装置 2003 アドレス・データバス 2004 ホスト〓/F 2005 プリンタコントローラ部制御CPU 2006 ROM部 2007 DMA部 2008 パネル部 2009 I/F回路部 2010 RAM部 2011 エンジン部導体レーザ

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに含まれるオブジェクトの数
    をオブジェクトの種類ごとに数える計数手段と、 前記画像データのオブジェクトをラスタデータに展開す
    る展開手段と、 前記計数手段により数えられた種類ごとのオブジェクト
    の数に応じて、所定の符号化方式群から符号化方式を選
    択する選択手段と、 前記選択手段により選択された符号化方式で前記ラスタ
    データを符号化する符号化手段とを備えることを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記計数手段は、1ページの画像データ
    を所定サイズに区切って成るバンド単位でオブジェクト
    の数を数えることを特徴とする請求項1に記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 画像データに含まれるオブジェクトをラ
    スタデータに展開する展開手段と、 前記展開手段により展開されたラスタデータの少なくと
    も一部を、所定の複数通りの符号化方式のそれぞれで符
    号化する予備符号化手段と、 前記予備符号化手段により符号化されたデータの量に応
    じて、符号化方式を前記複数通りの符号化方式から選択
    する選択手段と、 前記選択手段により選択された符号化方式で前記ラスタ
    データを符号化する符号化手段とを備えることを特徴と
    する画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記予備符号化手段は、1ページの画像
    データを所定サイズに区切って成るバンド単位で予備符
    号化を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 注目バンドにオブジェクトが含まれない
    ことを判定する判定手段を更に備え、オブジェクトが含
    まれない注目バンドについては、ラスタデータへの展開
    及びその符号化を行わないことを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 ラスタデータに含まれる所定サイズの注
    目領域を、所定の画素パターンと比較して、一致した場
    合にはそのままにしておき、一致しなかった場合にその
    領域の濃度に応じた画素パターンに再配置する第1の再
    配置手段と、 前記第1の再配置手段により再配置されたラスタデータ
    を所定の方式で符号化する符号化手段とを備えることを
    特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ラスタデータは複数の色プレーンか
    ら成るカラー画像を表すラスタデータであり、 文字画像の多く含まれるプレーンを判定する判定手段
    と、 ラスタデータに含まれる所定サイズの注目領域を、その
    領域の濃度に応じた画素パターンに再配置する第2の再
    配置手段と、 前記判定手段により、文字画像が多く含まれると判定さ
    れたプレーンのラスタデータを前記第1の再配置手段に
    より、それ以外のプレーンのラスタデータを前記第2の
    再配置手段により画素を再配置させる制御手段とを更に
    備えることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記判定手段は、黒プレーンを文字画像
    が多く含まれるプレーンとして判定することを特徴とす
    る請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 画像データに含まれる文字オブジェク
    トの数をプレーンごとに数える計数手段と、 前記画像データに含まれるオブジェクトをラスタデータ
    に展開する展開手段とを更に備え、 前記判定手段は、前記計数手段により最も多くの文字オ
    ブジェクトが数えられたプレーンを文字画像が多く含ま
    れるプレーンとして判定することを特徴とする請求項7
    に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 第1の再配置手段は、前記所定の画素
    パターンとして、再配置後の画素パターンでは表せない
    パターンを用いることを特徴とする請求項7乃至9のい
    ずれかに記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 第1の再配置手段は、注目領域が前記
    所定の画素パターンと一致しなかった場合に、注目領域
    の黒画素の数と同数の黒画素を所定位置に配置すること
    で注目領域を再配置することを特徴とする請求項7乃至
    9のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記符号化手段により符号化されたラ
    スタデータを復号する復号手段と、復号されたラスタデ
    ータを出力する出力手段とを更に備えることを特徴とす
    る請求項1乃至11のいずれかに記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 画像データに含まれるオブジェクトの
    数をオブジェクトの種類ごとに数える計数工程と、 前記画像データのオブジェクトをラスタデータに展開す
    る展開工程と、 前記計数工程により数えられた種類ごとのオブジェクト
    の数に応じて、所定の符号化方式群から符号化方式を選
    択する選択工程と、 前記選択工程により選択された符号化方式で前記ラスタ
    データを符号化する符号化工程とを備えることを特徴と
    する画像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記計数工程は、1ページの画像デー
    タを所定サイズに区切って成るバンド単位でオブジェク
    トの数を数えることを特徴とする請求項13に記載の画
    像処理方法。
  15. 【請求項15】 画像データに含まれるオブジェクトを
    ラスタデータに展開する展開工程と、 前記展開工程により展開されたラスタデータの少なくと
    も一部を、所定の複数通りの符号化方式のそれぞれで符
    号化する予備符号化工程と、 前記予備符号化工程により符号化されたデータの量に応
    じて、符号化方式を前記複数通りの符号化方式から選択
    する選択工程と、 前記選択工程により選択された符号化方式で前記ラスタ
    データを符号化する符号化工程とを備えることを特徴と
    する画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記予備符号化工程は、1ページの画
    像データを所定サイズに区切って成るバンド単位で予備
    符号化を行うことを特徴とする請求項15に記載の画像
    処理方法。
  17. 【請求項17】 注目バンドにオブジェクトが含まれな
    いことを判定する判定工程を更に備え、オブジェクトが
    含まれない注目バンドについては、ラスタデータへの展
    開及びその符号化を行わないことを特徴とする請求項1
    5または16に記載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 ラスタデータに含まれる所定サイズの
    注目領域を、所定の画素パターンと比較して、一致した
    場合にはそのままにしておき、一致しなかった場合にそ
    の領域の濃度に応じた画素パターンに再配置する第1の
    再配置工程と、 前記第1の再配置工程により再配置されたラスタデータ
    を所定の方式で符号化する符号化工程とを備えることを
    特徴とする画像処理方法。
  19. 【請求項19】 前記ラスタデータは複数の色プレーン
    から成るカラー画像を表すラスタデータであり、 文字画像の多く含まれるプレーンを判定する判定工程
    と、 ラスタデータに含まれる所定サイズの注目領域を、その
    領域の濃度に応じた画素パターンに再配置する第2の再
    配置工程と、 前記判定工程により、文字画像が多く含まれると判定さ
    れたプレーンのラスタデータを前記第1の再配置工程に
    より、それ以外のプレーンのラスタデータを前記第2の
    再配置工程により画素を再配置させる制御工程とを更に
    備えることを特徴とする請求項18に記載の画像処理方
    法。
  20. 【請求項20】 前記判定工程は、黒プレーンを文字画
    像が多く含まれるプレーンとして判定することを特徴と
    する請求項19に記載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 画像データに含まれる文字オブジェ
    クトの数をプレーンごとに数える計数工程と、 前記画像データに含まれるオブジェクトをラスタデータ
    に展開する展開工程とを更に備え、 前記判定工程は、前記計数工程により最も多くの文字オ
    ブジェクトが数えられたプレーンを文字画像が多く含ま
    れるプレーンとして判定することを特徴とする請求項1
    9に記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 第1の再配置工程は、前記所定の画素
    パターンとして、再配置後の画素パターンでは表せない
    パターンを用いることを特徴とする請求項19乃至21
    のいずれかに記載の画像処理方法。
  23. 【請求項23】 第1の再配置工程は、注目領域が前記
    所定の画素パターンと一致しなかった場合に、注目領域
    の黒画素の数と同数の黒画素を所定位置に配置すること
    で注目領域を再配置することを特徴とする請求項19乃
    至21のいずれかに記載の画像処理方法。
  24. 【請求項24】 前記符号化工程により符号化されたラ
    スタデータを復号する復号工程と、復号されたラスタデ
    ータを出力する出力工程とを更に備えることを特徴とす
    る請求項13乃至23のいずれかに記載の画像処理方
    法。
  25. 【請求項25】 画像処理を行うプログラムを格納する
    コンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラム
    は、 画像データに含まれるオブジェクトの数をオブジェクト
    の種類ごとに数える計数コード手段と、 前記画像データのオブジェクトをラスタデータに展開す
    る展開コード手段と、 前記計数コード手段により数えられた種類ごとのオブジ
    ェクトの数に応じて、所定の符号化方式群から符号化方
    式を選択する選択コード手段と、 前記選択コード手段により選択された符号化方式で前記
    ラスタデータを符号化する符号化コード手段とを備える
    ことを特徴とする記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記計数コード手段は、1ページの画
    像データを所定サイズに区切って成るバンド単位でオブ
    ジェクトの数を数えることを特徴とする請求項25に記
    載の記憶媒体。
  27. 【請求項27】 画像処理を行うプログラムを格納する
    コンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラム
    は、 画像データに含まれるオブジェクトをラスタデータに展
    開する展開コード手段と、 前記展開コード手段により展開されたラスタデータの少
    なくとも一部を、所定の複数通りの符号化方式のそれぞ
    れで符号化する予備符号化コード手段と、 前記予備符号化コード手段により符号化されたデータの
    量に応じて、符号化方式を前記複数通りの符号化方式か
    ら選択する選択コード手段と、 前記選択コード手段により選択された符号化方式で前記
    ラスタデータを符号化する符号化コード手段とを備える
    ことを特徴とする記憶媒体。
  28. 【請求項28】 前記予備符号化コード手段は、1ペー
    ジの画像データを所定サイズに区切って成るバンド単位
    で予備符号化を行うことを特徴とする請求項27に記載
    の記憶媒体。
  29. 【請求項29】 前記プログラムは、注目バンドにオブ
    ジェクトが含まれないことを判定する判定コード手段を
    更に備え、オブジェクトが含まれない注目バンドについ
    ては、ラスタデータへの展開及びその符号化を行わない
    ことを特徴とする請求項26または28に記載の記憶媒
    体。
  30. 【請求項30】 画像処理を行うプログラムを格納する
    コンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラム
    は、 ラスタデータに含まれる所定サイズの注目領域を、所定
    の画素パターンと比較して、一致した場合にはそのまま
    にしておき、一致しなかった場合にその領域の濃度に応
    じた画素パターンに再配置する第1の再配置コード手段
    と、 前記第1の再配置コード手段により再配置されたラスタ
    データを所定の方式で符号化する符号化コード手段とを
    備えることを特徴とする記憶媒体。
  31. 【請求項31】 前記ラスタデータは複数の色プレーン
    から成るカラー画像を表すラスタデータであり、前記プ
    ログラムは、 文字画像の多く含まれるプレーンを判定する判定コード
    手段と、 ラスタデータに含まれる所定サイズの注目領域を、その
    領域の濃度に応じた画素パターンに再配置する第2の再
    配置コード手段と、 前記判定コード手段により、文字画像が多く含まれると
    判定されたプレーンのラスタデータを前記第1の再配置
    コード手段により、それ以外のプレーンのラスタデータ
    を前記第2の再配置コード手段により画素を再配置させ
    る制御コード手段とを更に備えることを特徴とする請求
    項30に記載の記憶媒体。
  32. 【請求項32】 前記判定コード手段は、黒プレーンを
    文字画像が多く含まれるプレーンとして判定することを
    特徴とする請求項31に記載の記憶媒体。
  33. 【請求項33】 前記プログラムは、画像データに含ま
    れる文字オブジェクトの数をプレーンごとに数える計数
    コード手段と、 前記画像データに含まれるオブジェクトをラスタデータ
    に展開する展開コード手段とを更に備え、 前記判定コード手段は、前記計数コード手段により最も
    多くの文字オブジェクトが数えられたプレーンを文字画
    像が多く含まれるプレーンとして判定することを特徴と
    する請求項31に記載の記憶媒体。
  34. 【請求項34】 前記第1の再配置コード手段は、前記
    所定の画素パターンとして、再配置後の画素パターンで
    は表せないパターンを用いることを特徴とする請求項3
    1乃至33のいずれかに記載の記憶媒体。
  35. 【請求項35】 前記第1の再配置コード手段は、注目
    領域が前記所定の画素パターンと一致しなかった場合
    に、注目領域の黒画素の数と同数の黒画素を所定位置に
    配置することで注目領域を再配置することを特徴とする
    請求項31乃至33のいずれかに記載の記憶媒体。
  36. 【請求項36】 前記プログラムは、前記符号化コード
    手段により符号化されたラスタデータを復号する復号コ
    ード手段と、復号されたラスタデータを出力する出力コ
    ード手段とを更に備えることを特徴とする請求項25乃
    至35のいずれかに記載の記憶媒体。
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JP2005251241A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Tdk Corp ホログラム検索方法及びホログラフィック記録再生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005251241A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Tdk Corp ホログラム検索方法及びホログラフィック記録再生装置
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