JP3792881B2 - 画像処理装置および画像処理装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力される画像情報を解析して確保されるメモリに対してラスタライズ処理を行う画像処理装置および画像処理装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザビームプリンタなどの、いわゆるページプリンタと呼ばれる画像形成装置においては、1ページ分のラスタデータをラスタメモリ上に保持して画像形成を行なっていた。このような画像処理装置としてのラスタデータは、テキストだけでなく、単なる図形から写真のような画像まであらゆる画像を扱うものである。
【0003】
また、これらの画像形成装置は、近年解像度が向上し、例えば600DPIの解像度では、A4サイズで1ページ分4MByteものメモリを必要とする。このように、解像度はますます増大する傾向にある。また、従来1画素2階調(1ビット)で表現されていた階調も、16階調(4ビット)〜256階調(8ビット)へと向上しつつあり、ますます膨大なラスタメモリを必要とするようになってきている。なおかつ最近ではカラーを扱う場合も多くなりモノクロに比べYMCK空間の場合はさらに4プレーン分必要になりますます膨大になってきた。
【0004】
このようなメモリの増大によるコストアップを抑えるため、様々な省メモリ技術が提案されている。例えば1ぺージ分のビットマップ画像をラスタメモリ上にもつのではなく、ラスタメモリを可逆圧縮でもつことにより省メモリ化を図るということがあった。しかし、可逆圧縮のため符号化後のサイズは一定ではなくラスタメモリよりも大きくなってしまう場合もあった。その場合は、非可逆圧縮方式を用いて固定の圧縮率で格納し、1ページ分のラスタデータを作成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では非可逆圧縮の圧縮率は固定されていたため、ある程度のラスタメモリを搭載する必要があった。
【0006】
例えば先ほど述べたようにA4サイズで600DPIの場合4MByteものメモリが必要になる。非可逆圧縮の圧縮率を1/4と固定化した場合、確実にラスタメモリ内に1ページ分を格納するには、1MByteのメモリを必ず必要とする。このメモリサイズは用紙サイズが大きくなるにつれて増大し、かつ高解像度、高階調になるにつれてさらに増々大きなメモリサイズを必要としてしまう問題点があった。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、入力される画像情報に基づいて使用するメモリサイズが変動しても、何らメモリ資源を拡張することなく、簡単な制御で符号化データを格納不能となる事態が発生しても、搭載されるメモリサイズ内で全て格納できる最適な非可逆符号化手法を符号化データの生成前に選択して、印刷部が印刷可能なラスタデータを効率よく生成することができる仕組みを提供することである。
【0008】
本発明に係る画像処理装置は、以下の特徴的構成を備える。
ラスタデータに対して符号化率が異なる非可逆圧縮符号化処理を施し符号化データを生成する複数の非可逆符号化手段と、ラスタデータに対して可逆圧縮符号化処理を施す可逆符号化手段とを有する画像処理装置において、搭載されているメモリのメモリサイズを調べて、ページメモリに使用可能なサイズを取得する取得手段と、入力される画像情報の用紙サイズと解像度から、必要となるページメモリのサイズを導出する導出手段と、前記取得手段により取得された使用可能なページメモリのサイズと前記導出手段により導出された必要となるページメモリのサイズに応じて、前記複数の非可逆符号化手段のうち、非可逆符号化を行う際の非可逆符号化手段を選択する選択手段と、入力される画像情報を解析して符号化表現データに翻訳する翻訳手段と、前記翻訳手段により翻訳された前記符号化表現データに基づいて印刷部が出力可能なラスタデータを生成する生成手段と、前記取得手段により取得された使用可能なページメモリのサイズが前記導出手段により導出された必要となるページメモリのサイズよりも小さい場合に、前記可逆符号化手段を用いて、前記生成手段により生成されたラスタデータを可逆圧縮符号化処理してページメモリに格納し、前記ページメモリが不足するかを判定する判定手段と、前記判定手段が前記ページメモリが不足すると判定した場合に、前記選択手段により選択された非可逆符号化手段を用いて、前記生成手段により生成されたラスタデータを非可逆圧縮符号化処理してページメモリに格納する符号化制御手段とを有し、前記選択手段による非可逆符号化手段の選択は、前記符号化表現データの生成前に実行されることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る画像処理装置のデータ処理方法は、以下の特徴的構成を備える。
ラスタデータに対して符号化率が異なる非可逆圧縮符号化処理を施し符号化データを生成する複数の非可逆符号化手段と、ラスタデータに対して可逆圧縮符号化処理を施す可逆符号化手段とを有する画像処理装置のデータ処理方法において、搭載されているメモリのメモリサイズを調べて、ページメモリに使用可能なサイズを取得する取得工程と、入力される画像情報の用紙サイズと解像度から、必要となるページメモリのサイズを導出する導出工程と、前記取得工程により取得された使用可能なページメモリのサイズと前記導出工程により導出された必要となるページメモリのサイズに応じて、前記複数の非可逆符号化手段のうち、非可逆符号化を行う際の非可逆符号化手段を選択する選択工程と、入力される画像情報を解析して符号化表現データに翻訳する翻訳工程と、前記翻訳工程により翻訳された前記符号化表現データに基づいて印刷部が出力可能なラスタデータを生成する生成工程と、前記取得工程により取得された使用可能なページメモリのサイズが前記導出工程により導出された必要となるページメモリのサイズよりも小さい場合に、前記可逆符号化手段を用いて、前記生成工程により生成されたラスタデータを可逆圧縮符号化処理してページメモリに格納し、前記ページメモリが不足するかを判定する判定工程と、前記判定工程が前記ページメモリが不足すると判定した場合に、前記選択工程により選択された非可逆符号化手段を用いて、前記生成工程により生成されたラスタデータを非可逆圧縮符号化処理してページメモリに格納する符号化制御工程とを有し、前記選択工程による非可逆符号化手段の選択は、前記符号化表現データの生成前に実行されることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態に適用されるレーザビームプリンタ(以下、LBPと略す)の内部構造を示す断面図で、このLBPは不図示のデータ源から文字パターンの登録や定型書式(フォームデータ)などの登録が行える。
【0023】
図において、1000はLBP本体であり、外部に接続されている、例えば後述する図2に示すホストコンピュータ2001から供給される文字情報(文字コード)やフォーム情報あるいはマクロ命令などを入力して記憶するとともに、それらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパターンなどを作成し、記録媒体である記録紙上に像を形成する。
【0024】
1012は操作パネルで、操作のためのスイッチおよびLED表示器などが配されている。1001はプリンタ制御ユニットで、LBP本体1000全体の制御およびホストコンピュータから供給される文字情報などを解析する。また、プリンタ制御ユニット1001は、主に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレーザドライバ1002に出力する。レーザドライバ1002は半導体レーザ1003を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ1003から発射されるレーザ光1004をオンオフ切り替えられ、該レーザ1004は回転多面鏡1005で左右方向に振られ静電ドラム1006上を走査する。
【0025】
これにより、静電ドラム1006上には文字パターンの静電潜像が形成され、該潜像は、静電ドラム1006周囲の現像ユニット1007により現像された後、記録紙に転送される。この記録紙にはカットシートを用い、カットシ‐卜記録紙はLBP本体1000に装着した用紙カセット1008に収納され、給紙ローラ1009および搬送ローラ1010と1011とにより装置内に取り込まれて、静電ドラム1006に供給される。
【0026】
図2は、本発明の第1実施形態を示す画像処理装置を適用する印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【0027】
図において、2001はホストコンピュータなどの外部機器である。2002はプリンタコントローラ部全体(後述する各種の画像処理を行う印刷制御装置)である。
【0028】
印刷制御装置2002において、2003はシステムバス(アドレス,データバスを含む)である。2004はホストI/F部で、バッファ部を含んでいる。2005はCPUで、ROM2006に記憶される制御プログラムを実行してプリンタコントローラ部全体を制御する。なお、ROM2006には、印刷制御に必要な制御プログラムに加えてプリンタフォントデータ,制御データが記憶されている。
【0029】
2007はDMA部で、CPU2005により制御され、RAM2010に対するダイレクトメモリアクセスを行う。2008はパネル部で、プリンタの状態等を表示する。2009はI/F回路部で、エンジン2011とのデータ通信を行う。なお、I/F回路部2009はエンジン2011に送るためのデータを格納しておくための出力バッファ部を備えている。また、RAM2010は、ユーザがオプションRAMを購入することにより、その容量を拡張することができるように構成されている。
【0030】
以下、本実施形態の特徴的構成について図2等を参照して説明する。
【0031】
上記のように構成された入力される画像情報(用紙サイズ,解像度,ファイル名,使用フォント等の情報も含まれる)を解析して符号化表現データに翻訳する翻訳手段(CPU2005はROM2006に格納された制御プログラムを実行して外部機器2001から入力される、例えばPDLデータ(ポストスクリプト,LIPS等のページ記述言語も含まれる)と、前記翻訳手段により翻訳された前記符号化表現データ(バンド符号化表現データとは、バンド単位に分割された「ビットマップ」,「ランレングス」,「台形」,「ボックス」,「高速境界符号化されたビットマップ」などの描画オブジエクトと背景パターン、およびそれらをラスタメモリに描画する際の描画論理データであり、一般に中間データと呼ばれる)に基づいて印刷部が出力可能なラスタデータを生成する生成手段(CPU2005はROM2006に格納された制御プログラムを実行して生成処理する)と、前記ラスタデータに対して符号化率が異なる非可逆圧縮符号化処理を施し符号化データを生成する複数の非可逆符号化手段(CPU2005はROM2006に格納された制御プログラムを実行して生成処理する)と、ラスタデータを格納するメモリのメモリサイズと前記画像情報に基づいて、前記複数の非可逆符号化手段の1つを選択する選択手段(CPU2005はROM2006に格納された制御プログラムを実行して選択処理する)とを有するので、搭載されるRAM2010のメモリサイズ内で入力される画像情報に対する符号化データを格納できる最適な非可逆符号化手法を選択することができる。
【0032】
また、前記翻訳手段は、バンド単位に前記符号化表現データを生成するので、搭載されるRAM2010のメモリサイズ内で確保できるバンドメモリ内で入力される画像情報に対する符号化データを格納できる最適な非可逆符号化手法を選択することができる。
【0033】
さらに、前記ラスタデータに対して可逆符号化処理を施し符号化データを生成する可逆符号化手段と、前記可逆符号化手段により生成される符号化データを前記メモリのメモリサイズ内で格納不能となるかを判定する判定手段と、前記判定手段が符号化データを前記メモリに格納不能となると判定した場合に、前記選択手段により選択された非可逆符号化手段により生成される符号化データを前記メモリに格納する符号化制御手段とを更に有するので、搭載されたメモリサイズでは可逆符号化手段により生成される符号化データを格納できない場合でも、該メモリサイズ内で全ての符号化データを格納できる最適な非可逆符号化手段を選択することができる。
【0034】
また、前記選択手段は、前記メモリサイズと前記使用メモリサイズとから導出される符号化比に基づいて複数の非可逆符号化手段から1つの非可逆符号化手段を選択するので、簡単な制御で生成される符号化データを搭載されるメモリサイズ内ですべてを格納できる最適な非可逆符号化手法を選択することができる。
【0035】
さらに、前記可逆符号化手段は、前記メモリに格納された符号化データをラスタデータに復号処理するので、入力される画像情報を欠落することなく正常に印刷処理することができる。
【0036】
また、前記いずれかの非可逆符号化手段は、前記メモリに格納された符号化データをラスタデータに復号処理するので、入力される画像情報に準じた画像情報を印刷処理することができる。
【0037】
さらに、前記画像情報は、ページ記述言語(LIPS,ポストスクリプト等)とするので、簡単な制御で入力される画像情報から符号化表現データへの翻訳処理を効率よく確実に行うことができる。
【0038】
また、前記印刷部は、画像処理装置に含まれるので、搭載されるRAM2010のメモリサイズ内で、復号化処理されるラスタデータを確実に印刷処理することができる。
【0039】
図3は、本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、ページ生成処理手順に対応する。なお、(1)〜(6)は各ステップを示す。
【0040】
まず、ホストコンピュータなどの外部機器2001よりホスト1/F部2004にページ記述言語による画像データが入力されてくると、ステップ(1)で、後述する図4に示すフローチャートの手順に従って非可逆符号化方式の決定を行なう。
【0041】
次に、ステップ(2)において、不図示のページ記述言語をバンド符号化表現に変換し、RAM2010に格納する。ここでいうバンド符号化表現とは、バンド単位に分割された「ビットマップ」,「ランレングス」,「台形」,「ボックス」,「高速境界符号化されたビットマップ」などの描画オブジエクトと背景パターン、およびそれらをラスタメモリに描画する際の描画論理の総称である。なお、このバンド符号化表現の詳細については、特開平6−87251号公報に開示されている。
【0042】
次に、ステップ(3)において、符号化ページを作成するかどうかをステップ(1)の非可逆符号化方式の決定処理における評価結果、すなわち後述する図4に示すステップ(6)又は図4に示すステップ(8)において、非符号化ページ又は符号化ページの設定が既にされているので、それに従って非符号化ページであると判定した場合には、ステップ(4)へ進み、後述する図7に示す符号化ページの作成(ステップ(2)のバンド符号化表現をステップ(1)のページメモリヘすべてのバンドに対してラスタ展開して格納する)を行い、ステップ(6)へ進む。
【0043】
一方、ステップ(3)でページを作成する、すなわち非可逆符号化ページであると判定された場合には、ステップ(5)へ進み、非可逆符号化ページの作成(詳細は後述する)を行なう。
【0044】
そして、すべてのバンドに対して、符号化ページ又は非符号化ページの作成が終了したならば、ステップ(6)において印字を行い、処理を終了する。
【0045】
この際、I/F回路部2009を用いて作成したバンドが符号化データなら、復号化しながらビデオ信号へ変換し、エンジン2011にて印字を行い、作成したデータが非符号化バンドなら、そのままラスタデータを走査しビデオ信号ヘ変換し、印字を行う。
【0046】
図4は、本発明に係る画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示したステップ(1)における非可逆圧縮方式の決定処理の詳細手順に対応する。なお、(1)〜(9)は各ステップを示す。まず、ステップ(1)において、印刷制御装置2002に搭載されているRAM2010のメモリサイズを調べ、ページメモリに使用可能なサイズを導き出す(このサイズをsizelとする)。なお、このサイズは、RAM2010のメモリサイズからバンド符号化表現の格納領域とCPU2005のワーク領域と出力用バンドラスタ領域を引くことにより求める。
【0047】
なお、ページメモリとは1ページ分のドット展開されたページデータを格納することが許されたメモリ(本実施形態ではRAM2010上に確保される)のことである。例えば、A4用紙に600DPIで印字する場合は、ページメモリとしては約4MByteのメモリサイズとなる。
【0048】
次に、ステップ(2)において、処理中のページの解像度、用紙のサイズを調査し、必要となるページメモリのサイズを導き出す(このサイズをsize2とする)。そして、ステップ(3)において、ステップ(1)及びステップ(2)で求めたサイズについてのサイズ比r(r=sizel/size2)を計算する。
【0049】
次に、ステップ(4)において、このサイズ比rが1倍を越えているかどうかの評価を行う。つまり、サイズ比rが1倍未満の場合は、ステップ(1)のページメモリのサイズ(sizel)はステップ(2)の処理中のページサイズ(size2)の方が小さいことを示し、このままページデータをドット展開しても問題ないことを示している。
【0050】
一方、ステップ(4)で、サイズ比rが1倍を越えてしまったと評価判定した場合は、ステップ(1)のページメモリのサイズ(sizel)よりもステップ(2)の処理中のページサイズ(size2)の方が大きいことを示し、普通にページデータをドット展開してしまっては、許容されて確保されるページメモリ内には収まりきらないことを示している。
【0051】
そこで、ステップ(4)のサイズ比rの評価において、サイズ比rが1倍未満であったと評価判定した場合には、ステップ(5)に進む。この場合1ページ分のメモリが獲得できることを示している。すなわち、このページはそのままドット展開可能なので、ステップ(6)で、非符号化ページの設定を行ない、処理を終了する。
【0052】
一方、ステップ(4)において、サイズ比rが1以上であると評価判定された場合は、ステップ(7)で、1ページ分のドット展開するメモリが不足しているため、このメモリサイズ以内に収めるために符号化処理を施す。この場合の符号化処理は可逆符号化を施す。そこで、ステップ(8)において、符号化ページの設定を行なう。
【0053】
なお、可逆符号化として一般的なものとしてランレンングス方式、JBIG方式、パックビッツ方式などいろいろ考えられるが、どれを用いてもよい。しかし、可逆圧縮なので、ページを符号化したとしても、必ず、ステップ(1)のサイズ(sizel)以内に収まるとの保証はない。そのためこの場合は、非可逆圧縮を用いてステップ(1)のサイズ(sizel)以内に収める処理をしなければならない可能性もある。そのために、ステップ(9)において、非可逆符号化の選択を行なう。
【0054】
以下、図4に示したステップ(9)における非可逆符号化の選択処理について図5〜図12等を参照して説明を行なう。
【0055】
図5は、図2に示したROM2006に記憶される非可逆符号化選択テーブルの一例を示す図であり、本実施形態では、例えば7種類の非可逆符号化方式が用意されているものとする。その7種類はID番号で区別されている。その7種類にはそれぞれ固定の符号化率(符号化サイズ/被符号化サイズ)が定められており、それらには仮の名称が付けられている。例えば、ID=0の場合は、固定符号化率は「1/2」、名称は2×2単位方式という具合になる。この例の場合はサイズ比rは1/4なので、それを満たすような最大の符号化比はID=2の場合であり、4×4単位方式という非可逆符号化を選択することとなる。
【0056】
ここで4×4単位方式の非可逆符号化方式の方法について、図6〜図12を用いて説明する。
【0057】
図6〜図12は、本発明に係る画像処理装置における非可逆符号化処理状態を説明する模式図であり、4×4単位方式の非可逆符号化方式の場合に対応する。
【0058】
まず、図6のような原点(0,0)を用紙の左端の位置する座標系を考える。ただしこの座標系はx軸方向はm(ドット)、y軸方向はnドットとする。いま図7のような4(ドット)×4(ドット)の参照画素マトリックスを考える。この参照画素マトリックスは4ドット×4ドットなので、65通りのパターンが考えられる。その65パターンのうちの2パターンを図8,図9に示す。
【0059】
図8,図9において、図中の黒部分の塗りの部分を1ドット塗られたとカウントすると、図8の場合は、8ドットが塗られることとなる。これを濃度値は「8」と定義する。同様に図9の場合は、4ドットが塗られていることになるので濃度値を「4」と定義する。つまり、塗られているドット数が濃度値になる。また、4ドット×4ドットの画素の場合、濃度値は「0〜16」となり全部で17通りあることがわかる。このうち全部塗られているパターンを考えると、この場合の濃度値は「16」と定義される。ここでこの濃度値「16」の濃度のみ濃度を「1」間引きし、濃度値「15」にすることを考えるとすると、濃度値は「0〜15」の通り、つまり4bitで示すことが可能になり、16bitで表現されていた4(ドット)×4(ドット)の参照画素マトリックスを前記説明の濃度値に置き換えることにより0〜17の4bitで表現することが可能になる。
【0060】
次に、上記濃度値に変換された値を画素に戻す処理について図10〜図12を用いて説明する。
【0061】
まず、図10のような一般的なディザマトリックスを想定し、上記変換した濃度値を図10のディザマトリックスに基づいて元の画素に戻す。
【0062】
例えば図8の例を用いると濃度値は「8」なので図10のディザマトリックスを用いて「8」未満の数値のドット位置に塗りを行なうことにより、図11に示す画素が作られる。これは、図8に示した画素と一致していることが分かる。
【0063】
また、同様に図9に示す場合は濃度値は「4」なので、図10に示すディザマトリックスを用いて「4」未満の数値のドット位置に塗りを行なうと、図12に示した画素が作られる。これは、図9に示した画素とは一致していない。
【0064】
このような一連の処理を図6に示した用紙全体に繰り返すことにより、全体として1/4に非可逆符号化される。この方式を4×4単位の非可逆符号化方式とする。
【0065】
なお、他の方式も同様に、参照画素マトリックスを2×2(2×2単位方式),2×4(2×4単位方式),…という具合に同様の処理を施す。一般的に参照画素数が大きくなると画質の劣化が激しくなる。以下、図13に示すフローチャートを参照して図4に示した非可逆符号化の選択処理について説明する。
【0066】
図13は、本発明に係る画像処理装置の第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図4に示したフローチャートのステップ(9)に示した非可逆符号化の選択処理の詳細手順に対応する。なお、(1),(2)は各ステップを示す。
【0067】
まず、図4に示したステップ(1)のページメモリサイズ(sizel)に収めるために必要な圧縮比を調査する。例えば図4に示したステップ(1)のページメモリサイズ(sizel)がlMByte、図4に示したステップ(2)の処理中のページサイズ(size2)が4MByteとすると、この場合の圧縮比は1/4(lMByte/4MByte)ということになる。この符号化比は可逆符号化でも非可逆符号化でも最低満たさなくてはいけない値となる。可逆符号化で満たせなかった場合は非可逆符号化を用いることになる。
【0068】
そこで、ステップ(1)で、最低限満たすような非可逆符号化方式の決定を行なう。この符号化比と、図4に示したステップ(3)で求めたサイズ比rとの比較を行ない、ステップ(2)で、図5に示した非可逆符号化テーブルを参照して後述する図14に示す手順に従って非可逆符号化方式の決定を行なって、非可逆符号化方式をで確定し、非可逆符号化の選択処理が終了する。これにより、図4に示したステップ(9)が終了し、結果として非可逆符号化方式が決定されたことになる。
【0069】
図14は、本発明に係る画像処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示したステップ(4)における符号化ページの作成処理の詳細手順に対応する。なお、(1)〜(8)は各ステップを示す。
【0070】
まず、ステップ(1)において、図4に示したステップ(1)のページメモリとは別の領域から符号化用のワークメモリをRAM2010上に獲得する。
【0071】
次に、ステップ(2)において、整数値「n」を初期化(内容「0」)する。ただし、「n」は、処理中のカレントバンドを示し、「0≦n≦n_max」を満たすものものとする。次に、ステップ(3)において、符号化方式を可逆符号化に設定する。
【0072】
なお、この可逆符号化は、前述のように可逆であればどんな符号化方式でも良い。
【0073】
次に、ステップ(4)において、カレントバンド「n」が最終バンド「n_max」まで終了したかどうか調査する。この場合、「n>n_max」が成立する場合には、最終バンドまで終了ということなので、符号化ページの作成の処理を終了する。
【0074】
一方、ステップ(4)において、n≦n_maxが成立すると判定した場合は、まだ処理するバンドが残っているので、ステップ(5)に進み、設定されている符号化方式が可逆符号化か非可逆符号化かどうかを調べる。なお、初期値(可逆符号化)は、ステップ(3)で設定されている。
【0075】
ステップ(5)において、符号化方式が可逆符号化と判断された場合は、ステップ(7)に進み、後述する図15に示す可逆符号化処理を行ない、ステップ(8)でカレントバンド「n」を「1」インクリメントして、ステップ(4)へ戻る。
【0076】
一方、ステップ(5)で、ステップ(3)で、符号化方式に非可逆符号化が設定されていた場合は、ステップ(6)に進み、後述する図16に示す非可逆符号化処理を行い、テップ(8)でカレントバンド「n」を「1」インクリメントして、ステップ(4)へ戻る。
【0077】
図15は、本発明に係る画像処理装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図14に示したステップ(7)に示した可逆符号化処理の詳細手順に対応する。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0078】
まず、ステップ(1)において、図3に示したステップ(2)にて作成したバンド符号化表現を図14に示したステップ(1)で獲得したワークメモリにラスタ展開する。ここで、ラスタ展開とはバンド符号化表現で表されたバンドデータをドット単位のデータに展開を行なうことである。
【0079】
次に、ステップ(2)においてラスタ展開されたデータを可逆符号化処理し、ステップ(3)において符号化されたものが図4に示したステップ(1)に示したページメモリ内にすべて格納できたかどうか調べ、符号化データすべてが格納できたと判断した場合には、可逆符号化で処理が成功したということなので、カレントバンドの可逆符号化処理を終了する。
【0080】
一方、ステップ(3)で、可逆符号化処理されたデータがすべて格納できなかったと判断した場合は、ステップ(4)で、図14に示したステップ(3)で設定した符号化方式を非可逆符号化に変更設定する。次に、ステップ(5)において、後述する図16に示す非可逆符号化処理の初期化を行い、処理を終了する。
【0081】
図16は、本発明に係る画像処理装置における第6のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図15に示したステップ(5)に示した非可逆符号化処理の初期化処理の詳細手順に対応する。なお、(1)〜(3)は各ステップを示す。
【0082】
まず、ステップ(1)において、既に符号化・格納したバンドに可逆符号化バンドが存在するかどうか調べ、もし存在しないと判定した場合には、非可逆符号化処理を終了する。
【0083】
一方、ステップ(1)で、既に符号化・格納したバンドに可逆符号化バンドが存在すると判定した場合には、ステップ(2)に進み、可逆符号化バンドを図14に示したステップ(1)で獲得したワークメモリに復号化する。そして、ステップ(3)で、ワークメモリに復号化されたラスタデータを図4に示したステップ(9)において、図13に示したステップ(2)で設定した非可逆符号化(LOSSY)処理を行ない、図4に示したステップ(1)でページメモリヘ格納し、再びステップ(1)に戻り、まだ可逆符号化バンドが残っているかどうかを調べ、もし残っていると判断した場合は、ステップ(2)以降の処理を繰り返して、すべての可逆符号化バンドに対して上記処理を実行する。
【0084】
このようにして非可逆符号化初期化処理が終了することにより、可逆符号化バンドでー杯になった図4に示したステップ(1)のページメモリを空けることができる。
【0085】
そして、図15に示したステップ(5)に戻り、可逆符号化(圧縮処理を終了する。そして、図14に示したステップ(8)へ戻り、カレントバンドを次のバンドヘ進め、引続きステップ(4)以降の処理を続行する。
【0086】
次に、図14に示したステップ(5)において、ステップ(3)の符号化方式に非可逆符号化が設定されていた場合は、詳細は図17に示すステップ(6)の非可逆符号化処理を行なう。
【0087】
図17は、本発明に係る画像処理装置における第7のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図16に示したステップ(3)の非可逆符号化処理の詳細手順に対応する。なお、(1),(2)は各ステップを示す。
【0088】
まず、ステップ(1)において、図3に示したステップ(2)にて作成したバンド符号化表現を図14に示したステップ(1)で獲得したワークメモリヘラスタ展開する。次に、ステップ(2)において、ワークメモリ上に展開されたラスタデータを図15に示したステップ(4)で変更した非可逆符号化方式で符号化し格納して、処理を終了する。以後、再び図14に示したステップ(6)へ戻り、ステップ(8)に進み、ステップ(4)でまだ未処理バンドが存在するかどうか調査して、もし、未処理バンドが存在すると判定された場合には、上記同様の処理を続け、未処理バンドがなければステップ(9)において符号化ページ作成の処理を終了する。
【0089】
以下、本実施形態の特徴的構成について図3,図4,図13〜図17のいずれかを参照して説明する。
【0090】
上記のように構成された入力される画像情報を解析して符号化表現データに翻訳する翻訳手段(CPU2005はROM2006に格納された制御プログラムを実行して外部機器2001から入力される、例えばPDLデータ(ポストスクリプト,LIPSのページ記述言語等)で構成される画像情報(用紙サイズ,解像度,ファイル名,使用フォント等の情報も含まれる)を翻訳する)と、前記翻訳手段により翻訳された前記符号化表現データ(バンド符号化表現データとは、バンド単位に分割された「ビットマップ」,「ランレングス」,「台形」,「ボックス」,「高速境界符号化されたビットマップ」などの描画オブジエクトと背景パターン、およびそれらをラスタメモリに描画する際の描画論理データで、中間データと呼ばれる)に基づいて印刷部が出力可能なラスタデータを生成する生成手段(CPU2005はROM2006に格納された制御プログラムを実行して生成処理する)と、前記ラスタデータに対して符号化率が異なる非可逆圧縮符号化処理を施し符号化データを生成する複数の非可逆符号化手段と、前記ラスタデータに対して可逆符号化処理を施し符号化データ(例えばランレングス方式,JBIG方式,パックビッツ方式等に基づくデータ)を生成する可逆符号化手段とを有する画像処理装置のデータ処理方法であって、あるいは入力される画像情報を解析して符号化表現データに翻訳する翻訳手段と、前記翻訳手段により翻訳された前記符号化表現データに基づいて印刷部が出力可能なラスタデータを生成する生成手段と、前記ラスタデータに対して符号化率が異なる非可逆圧縮符号化処理を施し符号化データを生成する複数の非可逆符号化手段(CPU2005はROM2006に格納された制御プログラムを実行して生成処理する)と、前記ラスタデータに対して可逆符号化処理を施し符号化データを生成する可逆符号化手段とを有する画像処理装置を制御するコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、ラスタデータを格納するメモリのメモリサイズと前記画像情報に基づいて、前記複数の非可逆符号化手段の1つを選択する選択工程(図3のステップ(1)であって、詳細は図4のステップ(9))と、前記可逆符号化手段により生成される前記第1の符号化データを前記メモリのメモリサイズ内で格納不能となるかどうかを判定する判定工程(図15のステップ(3))とを有するので、搭載されるメモリサイズ内で入力される画像情報に対する符号化データを格納できる最適な非可逆符号化手法を選択することができる。
【0091】
また、前記可逆符号化手段により生成される符号化データを前記メモリのメモリサイズ内で格納不能となるかを判定する判定工程(図15のステップ(3))と、前記判定工程が符号化データを前記メモリに格納不能となると判定した場合に、前記選択工程により選択された非可逆符号化手段により生成される符号化データを前記メモリに格納する格納工程(図15のステップ(5))とを更に有するので、搭載されるメモリサイズでは可逆符号化手段により生成される符号化データを格納できない事態が発生しても、最適な非可逆符号化手段が選択されて、搭載されるメモリサイズ内で画像情報に対する符号化データを全て格納することができる。
【0092】
さらに、前記選択工程は、前記メモリサイズと前記使用メモリサイズとから導出される符号化比に基づいて複数の非可逆符号化手段から1つの非可逆符号化手段を選択するので、簡単な制御で生成される符号化データを搭載されるメモリサイズ内ですべてを格納できる最適な非可逆符号化手法を選択することができる。
【0093】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態は、600DPIの画像について扱ったが、もちろんこれ以外の解像度であっても構わない。
【0094】
また、上記実施形態は濃度変換による非可逆符号化方式を扱ったが、それ以外の非可逆符号化を用いても良い。
【0095】
さらに、上記実施形態は、7つの固定された非可逆符号化の符号化率のみを扱ったが、それ以外でも構わない。
【0096】
また、上記実施形態は、最初から固定符号化率の非可逆符号化を用いたが、可変であっても構わない。
【0097】
さらに、上記実施形態は、画像濃度により非可逆符号化方式を用いたが、それ以外の非可逆符号化であっても構わない。
【0098】
以下、図18に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理装置を適用可能な印刷システムで読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0099】
図18は、本発明に係る画像処理装置を適用可能な印刷システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0100】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0101】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0102】
本実施形態における図3,図4,図13〜図17に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0103】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0104】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0105】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0106】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0107】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0108】
上記実施形態によれば、非可逆符号化の符号化率を搭載したメモリサイズに応じて決定することにより、少ないメモリ搭載量でも高解像度,高階調、さらには大きな用紙サイズの印字が可能になった。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力される画像情報に基づいて使用するメモリサイズが変動しても、何らメモリ資源を拡張することなく、簡単な制御で符号化データを格納不能となる事態が発生しても、搭載されるメモリサイズ内で全て格納できる最適な非可逆符号化手法を符号化データの生成前に選択して、印刷部が印刷可能なラスタデータを効率よく生成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に適用されるレーザビームプリンタの内部構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す画像処理装置を適用する印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図3】本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】図2に示したROMに記憶される非可逆符号化選択テーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明に係る画像処理装置における非可逆符号化処理状態を説明する模式図である。
【図7】本発明に係る画像処理装置における非可逆符号化処理状態を説明する模式図である。
【図8】本発明に係る画像処理装置における非可逆符号化処理状態を説明する模式図である。
【図9】本発明に係る画像処理装置における非可逆符号化処理状態を説明する模式図である。
【図10】本発明に係る画像処理装置における非可逆符号化処理状態を説明する模式図である。
【図11】本発明に係る画像処理装置における非可逆符号化処理状態を説明する模式図である。
【図12】本発明に係る画像処理装置における非可逆符号化処理状態を説明する模式図である。
【図13】本発明に係る画像処理装置の第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る画像処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明に係る画像処理装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係る画像処理装置における第6のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明に係る画像処理装置における第7のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明に係る画像処理装置を適用可能な印刷システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
2001 外部機器
2002 プリンタコントローラ
2004 ホストインタフェース部
2005 CPU
2006 ROM
2007 DMA部
2008 パネル部
2009 インタフェース回路部
2010 RAM
2011 エンジン

Claims (10)

  1. ラスタデータに対して符号化率が異なる非可逆圧縮符号化処理を施し符号化データを生成する複数の非可逆符号化手段と、ラスタデータに対して可逆圧縮符号化処理を施す可逆符号化手段とを有する画像処理装置において、
    搭載されているメモリのメモリサイズを調べて、ページメモリに使用可能なサイズを取得する取得手段と、
    入力される画像情報の用紙サイズと解像度から、必要となるページメモリのサイズを導出する導出手段と、
    前記取得手段により取得された使用可能なページメモリのサイズと前記導出手段により導出された必要となるページメモリのサイズに応じて、前記複数の非可逆符号化手段のうち、非可逆符号化を行う際の非可逆符号化手段を選択する選択手段と、
    入力される画像情報を解析して符号化表現データに翻訳する翻訳手段と、
    前記翻訳手段により翻訳された前記符号化表現データに基づいて印刷部が出力可能なラスタデータを生成する生成手段と、
    前記取得手段により取得された使用可能なページメモリのサイズが前記導出手段により導出された必要となるページメモリのサイズよりも小さい場合に、前記可逆符号化手段を用いて、前記生成手段により生成されたラスタデータを可逆圧縮符号化処理してページメモリに格納し、前記ページメモリが不足するかを判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記ページメモリが不足すると判定した場合に、前記選択手段により選択された非可逆符号化手段を用いて、前記生成手段により生成されたラスタデータを非可逆圧縮符号化処理してページメモリに格納する符号化制御手段とを有し、
    前記選択手段による非可逆符号化手段の選択は、前記符号化表現データの生成前に実行されることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記翻訳手段は、バンド単位に前記符号化表現データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記選択手段は、前記メモリサイズと前記使用メモリサイズとから導出される符号化比に基づいて複数の非可逆符号化手段から1つの非可逆符号化手段を選択することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記可逆符号化手段は、前記メモリに格納された符号化データをラスタデータに復号処理することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記いずれかの非可逆符号化手段は、前記メモリに格納された符号化データをラスタデータに復号処理することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記画像情報は、ページ記述言語であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記印刷部は、画像処理装置に含まれることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. ラスタデータに対して符号化率が異なる非可逆圧縮符号化処理を施し符号化データを生成する複数の非可逆符号化手段と、ラスタデータに対して可逆圧縮符号化処理を施す可逆符号化手段とを有する画像処理装置のデータ処理方法において、
    搭載されているメモリのメモリサイズを調べて、ページメモリに使用可能なサイズを取得する取得工程と、
    入力される画像情報の用紙サイズと解像度から、必要となるページメモリのサイズを導出する導出工程と、
    前記取得工程により取得された使用可能なページメモリのサイズと前記導出工程により導出された必要となるページメモリのサイズに応じて、前記複数の非可逆符号化手段のうち、非可逆符号化を行う際の非可逆符号化手段を選択する選択工程と、
    入力される画像情報を解析して符号化表現データに翻訳する翻訳工程と、
    前記翻訳工程により翻訳された前記符号化表現データに基づいて印刷部が出力可能なラスタデータを生成する生成工程と、
    前記取得工程により取得された使用可能なページメモリのサイズが前記導出工程により 導出された必要となるページメモリのサイズよりも小さい場合に、前記可逆符号化手段を用いて、前記生成工程により生成されたラスタデータを可逆圧縮符号化処理してページメモリに格納し、前記ページメモリが不足するかを判定する判定工程と、
    前記判定工程が前記ページメモリが不足すると判定した場合に、前記選択工程により選択された非可逆符号化手段を用いて、前記生成工程により生成されたラスタデータを非可逆圧縮符号化処理してページメモリに格納する符号化制御工程とを有し、
    前記選択工程による非可逆符号化手段の選択は、前記符号化表現データの生成前に実行されることを特徴とする画像処理装置のデータ処理方法。
  9. 前記選択工程は、前記メモリサイズと前記使用メモリサイズとから導出される符号化比に基づいて複数の非可逆符号化手段から1つの非可逆符号化手段を選択することを特徴とする請求項8記載の画像処理装置のデータ処理方法。
  10. 請求項8または9に記載の画像処理装置のデータ処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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