JPH11136244A - 入出力装置の制御方法 - Google Patents

入出力装置の制御方法

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JPH11136244A
JPH11136244A JP9294678A JP29467897A JPH11136244A JP H11136244 A JPH11136244 A JP H11136244A JP 9294678 A JP9294678 A JP 9294678A JP 29467897 A JP29467897 A JP 29467897A JP H11136244 A JPH11136244 A JP H11136244A
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Takashi Miyake
高志 三宅
Seiji Mizutani
征爾 水谷
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数のスレーブ装置の初期化処理および異常
検知処理をユーザによるマニュアル設定なしで自動的か
つ高自由度をもって行なう。 【解決手段】 各スレーブ装置20−1、2、3に、下
り通信回線30−1および上り通信回線30−2を伝送
される信号をそれぞれ次局に伝送するスルーモードと、
下り通信回線と上り通信回線とを接続して下り通信回線
の信号をスレーブ装置で上り通信回線に折り返す折り返
しモードとを切り替える切替回路をそれぞれ設け、初期
状態において、スレーブ装置の全てを切替回路により折
り返しモードに設定するとともに、マスタ装置10から
下り通信回線経由で初期化コマンドをスレーブ装置に対
して順次送信し、初期化されたスレーブ装置は、切替回
路によりスルーモードに切り替え、マスタ装置側のスレ
ーブ装置から順次初期化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PLC(プログ
ラマブルロジックコントローラ)等のマスタシステムま
たは他ネットワークに通信回線を介して接続され、信号
の入出力を行なう複数のスレーブ装置を有する入出力装
置の制御方法に関し、特に、複数のスレーブ装置の初期
化処理および異常検知処理をユーザによるマニュアル設
定なしで自動的に行なうことができるようにした入出力
装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の出入力装置は、リモー
トI/Oシステムとして知られており、このリモートI
/Oシステムは、一般に、ループ形シリアル通信機能を
有するリモートI/Oマスタユニットと、リモートI/
Oスレーブユニットから構成されている。
【0003】図17は、一般的なリモートI/Oシステ
ムの概略構成を示すブロック図である。
【0004】図17において、このリモートI/Oシス
テムは、PLC等のマスタシステムまたは他ネットワー
クに通信線40を介して接続される1台のリモートI/
Oマスタユニット10、リモートI/Oマスタユニット
10に下りシリアル通信回線30−1、上りシリアル通
信回線30−2を介して接続されるn台のリモートI/
Oスレーブユニット20−1、20−2、…、20−
(n−1)、20−nから構成される。
【0005】ところで、図17に示すリモートI/Oシ
ステムにおいては、このシステムを有効に動作させるた
めに、このシステムの設置時等の初期状態において、各
リモートI/Oスレーブユニット20−1、20−2、
20−(n−1)、…、20−n初期化処理(イニシャ
ル処理)を行なう必要がある。
【0006】図18は、図17に示したリモートI/O
システムにおけるリモートI/Oスレーブユニットの従
来のイニシャル処理の手法の一例を説明する図である。
【0007】なお、図18においては、リモートI/O
マスタユニット(以下、マスタ装置という)10に対し
て3台のリモートI/Oスレーブユニット(以下、スレ
ーブ装置という)20−1、210−2、20−3を接
続した場合、すなわち、図17において、n=3の場合
を示す。また、最終段のスレーブ装置20−3には下り
シリアル通信回線(以下、下り通信回線という)30−
1と上りシリアル通信回線(以下、上り通信回線とい
う)30−2とを接続して下り通信回線30−1を伝送
される信号を上り通信回線30−2に折り返す折り返し
回線60が接続されている。
【0008】この図18に示すイニシャル処理の手法に
おいては、各スレーブ装置20−1、20−2、20−
3に設けられた設定スイッチ(SW)50−1、50−
2、50−3をユーザが操作することによって、各スレ
ーブ装置20−1、20−2、20−3のイニシャル処
理をマニュアルで行なうように構成されている。
【0009】図19は、図17に示したリモートI/O
システムにおけるリモートI/Oスレーブユニットの従
来のイニシャル処理の手法の他の例を説明する図であ
る。
【0010】この図19に示すイニシャル処理の手法に
おいては、初期状態から全スレーブ装置20−1、20
−2、20−3がマスタ装置10に接続されており、マ
スタ装置10は、スレーブ装置20−1、20−2、2
0−3のうちのマスタ装置10に近い順にアドレスを設
定し、この設定されたアドレスのスレーブ装置とマスタ
装置10との間のI/Oデータの交換により、各スレー
ブ装置20−1、20−2、20−3のイニシャル処理
を行なうように構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図18に示し
たイニシャル処理の手法においては、このリモートI/
Oシステムの設置時にユーザが、例えば、システム図を
基に手動で設定スイッチ(SW)50−1、50−2、
50−3を操作して、複数のスレーブ装置20−1、2
0−2、20−3に対して1台ずつイニシャル処理を行
なう必要があり、非常に手間がかかり、かつ誤設定が起
こり易いという問題がある。
【0012】また、図19に示す手法においては、スレ
ーブ装置20−1、20−2、20−3とマスタ装置1
0との間のI/Oデータの交換は可能であるが、各スレ
ーブ装置20−1、20−2、20−3のアドレスは予
め設定された固定のアドレスを用いる必要があるため、
各スレーブ装置20−1、20−2、20−3の情報、
すなわち、制御点数、I/Oタイプの収集や、各スレー
ブ装置20−1、20−2、20−3の初期設定の変
更、任意のアドレスの割り付けなどが困難であり、自由
度に欠けるという問題がある。
【0013】そこで、この発明は、複数のスレーブ装置
の初期化処理および異常検知処理をユーザによるマニュ
アル設定なしで自動的かつ高自由度をもって行なうこと
ができるようにした入出力装置の制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、マスタ装置に下り通信回線
および上り通信回線を経由して複数のスレーブ装置を接
続し、上記スレーブ装置を介して信号の入出力を行なう
入出力装置の制御方法において、上記スレーブ装置に、
上記下り通信回線および上記上り通信回線を伝送される
信号をそれそれ次局に伝送する第1のモードと、上記下
り通信回線と上記上り通信回線とを接続して上記下り通
信回線の信号を該スレーブ装置で上記上り通信回線に折
り返す第2のモードとを切り替える切替手段をそれぞれ
設け、初期状態において、上記スレーブ装置の全てを上
記切替手段により第2のモードに設定するとともに、上
記マスタ装置から上記下り通信回線経由で初期化のため
の初期化コマンドを上記スレーブ装置に対して順次送信
し、上記初期化コマンドの受信により初期化されたスレ
ーブ装置は、上記切替手段により該スレーブ装置を第1
モードに切り替え、これにより、上記スレーブ装置を上
記マスタ装置側のスレーブ装置から順次初期化すること
を特徴とする。
【0015】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、上記初期化コマンドは、上記スレー
ブ装置のうちの未初期化スレーブ装置のみが応答し、該
スレーブ装置の情報を収集するためのイニシャルステー
タスリードコマンドと、上記スレーブ装置のうちの未初
期化スレーブ装置のみが応答し、該スレーブ装置の初期
化処理を行なうためのイニシャルステータスライトコマ
ンドと、を含み、上記切替手段は、上記イニシャルステ
ータスライトコマンドの受信に基づき該スレーブ装置を
上記第2のモードに切り替えることを特徴とする。
【0016】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において、上記スレーブ装置の最終段のスレー
ブ装置は、その出力下り通信回線と入力上り通信回線が
折り返し回線で接続されており、上記マスタ装置は、上
記イニシャルステータスリードコマンドの送信に対して
その応答がないと、該応答のないスレーブ装置の前段の
スレーブ装置をエンド局として判定することを特徴とす
る。
【0017】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明において、上記マスタ装置は、該エンド局とし
て判定されたスレーブ装置に対して上記下り通信回線経
由でエンド局設定のためのステータスライトコマンドを
送信し、該エンド局設定のためのステータスライトコマ
ンドを受信したスレーブ局は、エンド局識別ビットをO
Nすることを特徴とする。
【0018】また、請求項5記載の発明は、請求項2記
載の発明において、上記マスタ装置は、上記スレーブ装
置の初期化処理が完了した後に、各スレーブ装置に対し
てイニシャルステータスリードコマンドを送信し、該イ
ニシャルステータスリードコマンドを正常に受信できな
い場合は、該応答を正常に受信ができないスレーブ装置
の前段のスレーブ装置をエンド局として判定することを
特徴とする。
【0019】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の発明において、上記マスタ装置は、該エンド局とし
て判定されたスレーブ装置に対して上記下り通信回線経
由でエンド局設定のためのステータスライトコマンドを
送信し、該エンド局設定のためのステータスライトコマ
ンドを受信したスレーブ局は、該スレーブ装置の切替手
段により該スレーブ装置を第2のモードに切り替えるこ
とを特徴とする。
【0020】また、請求項7記載の発明は、マスタ装置
に下り通信回線および上り通信回線を経由してそれぞれ
1または複数の通信チップを有する複数のスレーブ装置
を接続し、上記スレーブ装置の通信チップを介して信号
の入出力を行なう入出力装置の制御方法において、上記
スレーブ装置のうちの複数の通信チップを有するスレー
ブ装置においては該スレーブ装置の初段の通信チップと
最終段の通信チップにフラグを設定し、初期状態におい
て、上記マスタ装置から上記下り通信回線経由で上記ス
レーブ装置の各通信チップに対して順次イニシャルステ
ータスリードコマンドを送信し、上記マスタ装置は、該
イニシャルステータスリードコマンドに応答して上記通
信チップから読取られたフラグに基づき上記複数の通信
チップを有するスレーブ装置の複数の通信チップを1管
理ノードとして認識することを特徴とする。
【0021】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の発明において、上記スレーブ装置の通信チップに、
上記下り通信回線および上記上り通信回線を伝送される
信号をそれそれ次局に伝送する第1のモードと、上記下
り通信回線と上記上り通信回線とを接続して上記下り通
信回線の信号を該通信チップで上記上り通信回線に折り
返す第2のモードとを切り替える切替手段をそれぞれ設
け、初期状態において、上記通信チップの全てを上記切
替手段により第2のモードに設定するとともに、上記マ
スタ装置から上記下り通信回線経由で初期化のための初
期化コマンドを上記通信チップに対して順次送信し、上
記初期化コマンドの受信により初期化された通信チップ
は、上記切替手段により該通信チップを第1モードに切
り替え、これにより、上記通信チップを上記マスタ装置
側のスレーブ装置の通信チップから順次初期化すること
を特徴とする。
【0022】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の発明において、上記初期化コマンドは、上記通信チ
ップのうちの未初期化通信チップのみが応答し、該通信
チップの情報を収集するためのイニシャルステータスリ
ードコマンドと、上記通信チップのうちの未初期化通信
チップのみが応答し、該通信チップの初期化処理を行な
うためのイニシャルステータスライトコマンドと、を含
み、上記切替手段は、上記イニシャルステータスライト
コマンドの受信に基づき該通信チップを上記第2のモー
ドに切り替えることを特徴とする。
【0023】また、請求項10記載の発明は、マスタ装
置に下り通信回線および上り通信回線を経由して複数の
スレーブ装置を接続し、上記スレーブ装置を介して信号
の入出力を行なう入出力装置の制御方法において、上記
スレーブ装置に、上記下り通信回線および上記上り通信
回線を伝送される信号をそれそれ次局に伝送する第1の
モードと、上記下り通信回線と上記上り通信回線とを接
続して上記下り通信回線の信号を該スレーブ装置で上記
上り通信回線に折り返す第2のモードとを切り替える切
替手段をそれぞれ設け、初期状態において、上記スレー
ブ装置の全てを上記切替手段により第2のモードに設定
するとともに、上記マスタ装置から上記下り通信回線経
由で初期化のための初期化コマンドを上記スレーブ装置
に対して順次送信し、上記初期化コマンドの受信により
初期化されたスレーブ装置は、上記切替手段により該ス
レーブ装置を第1モードに切り替え、これにより、上記
スレーブ装置を上記マスタ装置側のスレーブ装置から順
次初期化し、該初期化の過程で、上記マスタ装置が上記
初期化コマンドに対する応答を正常に受信できない場合
は当該応答が正常に受信できないスレーブ装置に係る異
常として検出することを特徴とする。
【0024】また、請求項11記載の発明は、請求項1
0記載の発明において、上記マスタ装置は、上記異常を
検出した場合、上記下り通信回線経由で全スレーブ装置
に対して一斉同胞のアボードフレームを送信し、上記ス
レーブ装置は、上記アボードフレームを上記下り通信回
線から受信し、かつ該アボードフレームを上記上り通信
回線から受信した後初期状態に戻ることを特徴とする。
【0025】また、請求項12記載の発明は、請求項1
1記載の発明において、上記スレーブ装置は、上記アボ
ードフレームを上記下り通信回線から受信してから該ア
ボードフレームを上記上り通信回線から受信するまでの
時間を第1のタイマで監視し、所定時間以内に該アボー
ドフレームを上記上り通信回線から受信できない場合
は、上記上り通信回線からの該アボードフレームの受信
を待つことなく初期状態に戻ることを特徴とする。
【0026】また、請求項13記載の発明は、請求項1
1記載の発明において、上記スレーブ装置は、上記マス
タ装置からのフレームの受信が途絶えたときからの経過
時間を第2のタイマで監視し、所定の時間以内に上記ア
ボードフレームを上記下り通信回線から受信できない場
合は初期状態に戻ることを特徴とする。
【0027】また、請求項14記載の発明は、請求項1
3記載の発明において、上記マスタ装置は、上記アボー
ドフレームの送信に際して、上記下り通信回線経由で上
記第2のタイマの一時的停止を指示するタイマ停止フレ
ームを送信し、上記異常が回復した時点で上記第2のタ
イマの再起動を示威するタイマスタートコマンドを送信
することを特徴とする。
【0028】また、請求項15記載の発明は、マスタ装
置に下り通信回線および上り通信回線を経由して複数の
スレーブ装置を接続し、上記スレーブ装置を介して信号
の入出力を行なう入出力装置の制御方法において、上記
スレーブ装置のうちの1つまたは複数のスレーブ装置に
複数の下り通信回線に選択的に接続する選択接続手段を
設け、上記マスタ装置から上記下り通信回線経由で送信
される信号により上記選択接続手段を制御することによ
り複数のグループのスレーブ装置との分岐接続を可能に
したことを特徴とする。
【0029】また、請求項16記載の発明は、マスタ装
置に下り通信回線および上り通信回線を経由して複数の
スレーブ装置を接続し、上記スレーブ装置を介して信号
の入出力を行なう入出力装置において、上記スレーブ装
置は、上記下り通信回線および上記上り通信回線を伝送
される信号をそれそれ次局に伝送する第1のモードと、
上記下り通信回線と上記上り通信回線とを接続して上記
下り通信回線の信号を該スレーブ装置で上記上り通信回
線に折り返す第2のモードとを切り替える切替手段、を
具備することを特徴とする。
【0030】また、請求項17記載の発明は、マスタ装
置に下り通信回線および上り通信回線を経由して複数の
スレーブ装置を接続し、上記スレーブ装置を介して信号
の入出力を行なう入出力装置において、上記スレーブ装
置は、複数の下り通信回線に選択的に接続する選択接続
手段、を具備することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る入出力装置
の制御方法の一実施の形態を添付図面を参照して詳細に
説明する。
【0032】図1は、この発明に係る入出力装置の制御
方法を適用して構成したリモートI/Oシステムにおけ
るイニシャル処理を説明する図である。
【0033】図1において、このリモートI/Oシステ
ムは、1台のマスタ装置10に対して3台のスレーブ装
置20−1、20−2、20−3を下り通信回線および
上り通信回線を経由して接続した場合、すなわち、図1
7に示したリモートI/Oシステムにおいて、n=3の
場合を示している。また、最終段のスレーブ装置20−
3には下り通信回線と上り通信回線とを接続して下り通
信回線を伝送される信号を上り通信回線に折り返す折り
返し回線60が接続されている。
【0034】このリモートI/Oシステムにおいては、
各スレーブ装置20−1、20−2、20−3に、下り
通信回線30−1および上り通信回線30−2を伝送さ
れる信号をそれそれ次局に伝送する第1のモード(スル
ーモード)と、下り通信回線30−1と上り通信回線3
0−2とを接続して下り通信回線30−1の信号を該ス
レーブ装置で上り通信回線30−2に折り返す第2のモ
ード(折り返しモード)とを切り替える切替回路をそれ
ぞれ設け、初期状態において、スレーブ装置20−1、
20−2、20−3の全てを切替回路により第2のモー
ドに設定するとともに、マスタ装置10から下り通信回
線経由で初期化のための初期化コマンドをスレーブ装置
20−1、20−2、20−3に対して順次送信し、初
期化コマンドの受信により初期化されたスレーブ装置
は、該スレーブ装置の切替回路により該スレーブ装置を
第1モードに切り替え、これにより、スレーブ装置20
−1、20−2、20−3をマスタ装置10側のスレー
ブ装置から順次初期化するように構成されている。
【0035】すなわち、図1において、このリモートI
/Oシステムの初期状態においては、図1( a) に示す
ように、全てのスレーブ装置20−1、20−2、20
−3は、それぞれのスレーブ装置の図示しない切替回路
により、下り通信回線と上り通信回線とを接続して下り
通信回線の信号を該スレーブ装置で上り通信回線に折り
返す第2のモード(折り返しモード)に設定されてい
る。この、図1( a) に示す状態において、各スレーブ
装置20−1、20−2、20−3は全て未イニシャル
状態になっている。
【0036】この状態において、マスタ装置10は、ス
レーブ装置20−1、20−2、20−3の情報、すな
わち、情報点数、I/Oタイプ等を収集するために、下
り通信回線経由でイニシャルステータスリードコマンド
を送信する。なお、このイニシャルステータスリードコ
マンドに対しては、スレーブ装置20−1、20−2、
20−3の内、未イニシャルのスレーブ装置のみが応答
するように、各スレーブ装置20−1、20−2、20
−3が構成されている。
【0037】この場合、マスタ装置10から最初にイニ
シャルステータスリードコマンドが伝送されるスレーブ
装置20−1は、未イニシャル状態になっており、か
つ、折り返しモードに設定されているので、図1(b)
に示すように、このイニシャルステータスリードコマン
ドに対して、スレーブ装置20−1のみが応答し、マス
タ装置10に、上り通信回線経由で、イニシャルステー
タスリードレスポンスを返す。
【0038】次に、マスタ装置10は、スレーブ装置2
0−1からのイニシャルステータスリードレスポンスを
受信すると、このイニシャルステータスリードレスポン
スに含まれるスレーブ装置20−1からの情報に基づい
て、アドレス設定等のスレーブイニシャル処理を行なう
ためのイニシャルステータスライトコマンドを作成し、
図1(c)に示すように、このイニシャルステータスラ
イトコマンドを下り通信回線経由で送信する。なお、こ
のイニシャルステータスリードコマンドに対しても、ス
レーブ装置20−1、20−2、20−3の内、未イニ
シャルのスレーブ装置のみが応答するように、各スレー
ブ装置20−1、20−2、20−3が構成されてい
る。
【0039】この場合、マスタ装置10から最初にイニ
シャルステータスライトコマンドが伝送されるスレーブ
装置20−1は、未イニシャル状態になっており、か
つ、折り返しモードに設定されているので、このイニシ
ャルステータスライトコマンドに対しては、スレーブ装
置20−1のみが応答する。
【0040】すなわち、このイニシャルステータスライ
トコマンドを受信したスレーブ装置20−1は、このイ
ニシャルステータスライトコマンドの受信に基づき、こ
のスレーブ装置20−1の切替回路により、このスレー
ブ装置20−1をスルーモードに切り替える。この状態
が図1(d) に示される。
【0041】このようにして、スレーブ装置20−1、
20−2、20−31は、マスタ装置10からコマンド
送信によりマスタ装置10に近いスレーブ装置の順で、
初期化およびスルーモードへの切り替え処理がユーザに
よるマニュアル設定なして自動的に順次行なわれ、最終
段のスレーブ装置20−3の初期化およびスルーモード
への切り替え処理が完了するとこのリモートI/Oシス
テムのイニシャル処理は終了する。
【0042】図2は、図1で説明した各スレーブに設け
られる切替回路の具体的構成を示す回路図である。
【0043】図2において、下り通信回線30−1から
の信号は、下り通信回線側の受信回路21−1、送信回
路22−1を介してアンドゲート25およびアンドゲー
ト26に加えられ、アンドゲート25の出力は下り通信
回線30−1に出力され、アンドゲート26の出力はオ
アゲート28を介して上り通信回線側の受信回路21−
2に加えられる。
【0044】また、上り通信回線30−2からの信号
は、アンドゲート27に加えられ、アンドゲート27の
出力は、オアゲート28を介して上り通信回線側の受信
回路21−2に加えられる。
【0045】また、シーケンサ23は、下り通信回線側
の受信回路21−1で受信した信号、すなわち図1に示
したマスタ装置10からのコマンドを識別して回線セレ
クト信号を出力する。
【0046】ここで、この回線セレクト信号は、この図
2に示す切替回路をスルーモードと折り返しモードに選
択的に切り替えるもので、この回線セレクト信号が、
“0”のときはこの切替回路を折り返しモードに切り替
え、“1”のときはこの切替回路をスルーモードに切り
替えるように構成されている。
【0047】すなわち、シーケンサ23から出力される
回線セレクト信号が、“0”であると、この“0”の回
線セレクト信号は、インバータ24で反転されて、アン
ドゲート25およびアンドゲート27に加えられ、これ
により、アンドゲート25およびアンドゲート27を閉
に制御する。
【0048】また、この“0”の回線セレクト信号は、
アンドゲート25に加えられ、これにより、アンドゲー
ト25を開に制御する。
【0049】これにより、下り通信回線30−1からの
信号を、下り通信回線側の受信回路21−1、送信回路
22−1、アンドゲート26、オアゲート28、上り通
信回線側の受信回路21−2、送信回路22−2を介し
て上り通信回線30−2に送信する折り返し経路が形成
され、これにより折り返しモードになる。
【0050】また、シーケンサ23から出力される回線
セレクト信号が、“1”であると、この“1”の回線セ
レクト信号は、インバータ24で反転されて、アンドゲ
ート25およびアンドゲート27に加えられ、これによ
り、アンドゲート25およびアンドゲート27を開に制
御する。
【0051】また、この“1”の回線セレクト信号は、
アンドゲート26に加えられ、これにより、アンドゲー
ト25を閉に制御する。
【0052】これにより、下り通信回線30−1からの
信号を、下り通信回線側の受信回路21−1、送信回路
22−1、アンドゲート25を介して下り通信回線30
−1に送信する下り通信回線側のスルー経路と、上り通
信回線30−2からの信号を、アンドゲート27、オア
ゲート28、上り通信回線側の受信回路21−2、送信
回路22−2を介して上り通信回線30−2に送信する
上り通信回線側のスルー経路の2つの経路が形成され、
これによりスルーモードになる。
【0053】図3は、図1に示したリモートI/Oシス
テムにおけるマスタ装置のイニシャル処理を示すフロー
チャートである。
【0054】このイニシャル処理が開始されると、ま
ず、n=0に設定する(ステップ100)。
【0055】次に、スレーブ装置に対してスレーブ装置
の情報を収集するためにイニシャルステータスリードコ
マンドを送信する(ステップ101)。
【0056】そして、このイニシャルステータスリード
コマンドに対するレスポンスがあるかを調べる(ステッ
プ102)。ここで、レスポンスがあると(ステップ1
02でYES)、スレーブ装置に対してイニシャルステ
ータスライトコマンドを送信する(ステップ103)。
このイニシャルステータスライトコマンドは、スレーブ
装置に対してスレーブノード番号nの書き込みと回線セ
レクト信号=1のセット1を指示するものである。
【0057】次に、ノード番号のインクリメント、すな
わちn=n+1を行い(ステップ104)、ステップ1
01に戻る。
【0058】また、ステップ102で、イニシャルステ
ータスリードコマンドに対するレスポンスがないと判断
されると(ステップ102でNO)、このスレーブ装置
の前段のスレーブ装置をエンド局として設定するため
に、ノード番号(n−1)のスレーブ装置に対してステ
ータスライトコマンドを送信する(ステップ105)。
ここで、このステータスライトコマンドには、END=
1、すなわちエンド局を設定するコマンドが含まれてい
る。その後、必要に応じてI/Oデータ交換処理へ移行
する(ステップ106)。なお、上述したように、イニ
シャルステータスリードコマンドおよびイニシャルステ
ータスライトコマンドは、未イニシャルのスレーブ装置
のみ応答するコマンドであるが、ステータスリードコマ
ンドおよびステータスライトコマンドは、イニシャル済
のスレーブ装置のみ応答するコマンドである。
【0059】ところで、上記実施の形態のリモートI/
Oシステムにおいては、最終段のスレーブ装置20−3
に、下り通信回線と上り通信回線とを接続して下り通信
回線を伝送される信号を上り通信回線に折り返す折り返
し回線60を接続するように構成していたが、この折り
返し回線60を接続しない構成をとるリモートI/Oシ
ステムも存在する。
【0060】図4は、最終段のスレーブ装置に折り返し
回線を接続しない構成をとるリモートI/Oシステムに
おける従来の折り返し回線生成の手法を説明する図であ
る。
【0061】図4において、このリモートI/Oシステ
ムにおいては、最終段のスレーブ装置20−3に、下り
通信回線と上り通信回線とを接続して下り通信回線を伝
送される信号を上り通信回線に折り返す折り返し回線は
接続されていない。
【0062】このようなリモートI/Oシステムにおい
ては、従来、図4に示すように、最終段のスレーブ装置
20−3に、下り通信回線と上り通信回線とを接続する
ためのエンド局設定スイッチ51を設け、このエンド局
設定スイッチ51をユーザがマニュアルでオンすること
により、最終段のスレーブ装置20−3に、下り通信回
線と上り通信回線とを接続して下り通信回線を伝送され
る信号を上り通信回線に折り返す折り返し回線を形成す
るように構成されている。
【0063】しかし、このような構成によると、エンド
局の設定に際してユーザによるマニュアル操作が必要に
なり、操作が面倒になる。
【0064】そこで、次に示すこの発明の実施の形態に
おいては、最終段のスレーブ装置に折り返し回線を接続
しない構成をとるリモートI/Oシステムにおいても、
折り返し回線をユーザによるマニュアル操作を必要とせ
ずに自動設定することができるように構成されている。
【0065】図5は、この発明に係る入出力装置の制御
方法を適用して構成した最終段のスレーブ装置に折り返
し回線を接続しない構成をとるリモートI/Oシステム
におけるエンド局設定処理を説明する図である。
【0066】図5において、このリモートI/Oシステ
ムにおいては、最終段のスレーブ装置20−3に、下り
通信回線と上り通信回線とを接続して下り通信回線を伝
送される信号を上り通信回線に折り返す折り返し回線は
接続されていない。
【0067】図5(a)に示す状態は、図1で説明した
手順で全てのスレーブ装置20−1、20−2、20−
3のイニシャル処理が完了した状態を示している。
【0068】この状態において、マスタ装置10は、ス
レーブ装置20−1、20−2、20−3に対して下り
通信回線経由でイニシャルステータスリードコマンドを
送信する。なお、このイニシャルステータスリードコマ
ンドに対しては、前述したように、未イニシャルのスレ
ーブ装置のみが応答するコマンドである。
【0069】ところが、図5の構成においては、最終段
のスレーブ装置20−3に、下り通信回線と上り通信回
線とを接続して下り通信回線を伝送される信号を上り通
信回線に折り返す折り返し回線は接続されていないの
で、上記イニシャルステータスリードコマンドに対して
正常なレスポンスをマスタ装置10に返すことはできな
い。
【0070】そこで、マスタ装置では、図5(b)に示
すように、この正常なレスポンスを返すことができない
最終段のスレーブ装置20−3をエンド局として自動検
出して、この最終段のスレーブ装置20−3に設けられ
た切替回路を折り返しモードに切り替えることによりエ
ンド局の設定を行なう。なお、上記切替回路は図2で説
明した回路と同様の回路を用いて構成することができ
る。
【0071】図6は、図5に示したリモートI/Oシス
テムにおけるマスタ装置のエンド局設定処理を示すフロ
ーチャートである。
【0072】図6において、まず、マスタ装置からイニ
シャルステータスリードコマンドを送信する(ステップ
110)。
【0073】そして、このイニシャルステータスリード
コマンドに対してレスポンスを正常受信したかを調べる
(ステップ111)。ここで、レスポンスを正常受信し
ていないと(ステップ111でNO)、このスレーブ装
置を最終スレーブノードと判断し、ステータスライトコ
マンドでエンド局に設定する(ステップ112)。
【0074】なお、ステップ111で、イニシャルステ
ータスリードコマンドに対するレスポンスを正常受信し
たと判断されると(ステップ111でYES)、必要に
応じてイニシャルステータスライトコマンドを送信し、
イニシャル処理を行なう(ステップ113)。
【0075】さて、この種のリモートI/Oシステムに
おいては、1台のスレーブ装置内に複数の通信チップを
実装したスレーブ装置を使用するリモートI/Oシステ
ムも知られている。
【0076】図7は、1台のスレーブ装置内に複数のス
レーブ通信チップを実装したスレーブ装置を使用するリ
モートI/Oシステムにおける従来の管理ノード設定の
手法を説明する図である。
【0077】図7に示すリモートI/Oシステムにおい
ては、1台のマスタ装置10に対して3台のスレーブ装
置A、B、Cが接続されており、スレーブ装置Aには、
通信チップa1が設けられ、スレーブ装置Bには、通信
チップb1、b2、b3、b4が設けられ、スレーブ装
置Cには、通信チップc1が設けられている。
【0078】すなわち、スレーブ装置Bには、使用する
制御点数を増加させるために4個の通信チップが実装さ
れている。
【0079】上記構成において、各スレーブ装置の通信
チップは、スレーブ装置Aの通信チップa1に対して管
理ノード番号0、スレーブ装置Bの通信チップb1に対
して管理ノード番号1、スレーブ装置Bの通信チップb
2に対して管理ノード番号2、スレーブ装置Bの通信チ
ップb3に対して管理ノード番号3、スレーブ装置Bの
通信チップb4に対して管理ノード番号4、スレーブ装
置Cの通信チップc1に対して管理ノード番号5という
ように管理番号を付して管理されていた。
【0080】しかし、このような構成によると、実チッ
プ単位でしかノード番号を管理できないため、スレーブ
装置Bでは、管理上も4つのノードが存在するように見
えてしまうという不都合があった。
【0081】そこで、次に示すこの発明の実施の形態に
おいては、複数のスレーブ通信チップを実装したスレー
ブ装置を簡単に1ノードとして管理することを可能にし
ている。
【0082】図8は、1台のスレーブ装置内に複数のス
レーブ通信チップを実装したスレーブ装置を使用するリ
モートI/Oシステムにおけるこの発明の管理ノード設
定の手法を説明する図である。
【0083】この実施の形態のリモートI/Oシステム
も、図7に示す従来のリモートI/Oシステムと同様
に、1台のマスタ装置10に対して3台のスレーブ装置
A、B、Cが接続されており、スレーブ装置Aには、通
信チップa1が設けられ、スレーブ装置Bには、通信チ
ップb1、b2、b3、b4が設けられ、スレーブ装置
Cには、通信チップc1が設けられている。
【0084】上記構成において、この実施の形態のリモ
ートI/Oシステムにおいては、このリモートI/Oシ
ステムのイニシャル処理時に、各通信チップの識別ビッ
トを認識することにより、簡単に、複数スレーブ通信チ
ップを実装したスレーブ装置を1ノードとして管理する
ことを可能にしている。
【0085】すなわち、上記通信チップは、まず、1つ
のピン入力がハイレベルまたはローレベルに設定される
ことにより、識別フラグがオン/オフするように構成さ
れている。
【0086】そして、このリモートI/Oシステムのイ
ニシャル処理時に、マスタ装置10は、このフラグを読
取り、フラグがオンしている通信チップから次にフラグ
がオンしている通信チップまでを管理上の1ノードとし
て認識する。
【0087】このような構成によると、通信プロトコル
上の物理ノードは、NO.0から5となるが、異常処
理、ユニット/点数識別などの管理は実ユニット、すな
わちスレーブ装置の数と一致したノードNO.0から2
で行なうことができる。
【0088】次に、この発明の実施の形態の異常処理に
ついて説明する。
【0089】図9は、従来のこの種のリモートI/Oシ
ステムにおける異常検出の手法の問題点を説明する図で
ある。
【0090】図9に示すように、1台のマスタ装置10
に対して3台のスレーブ装置20−1、20−2、20
−3が接続された構成において、スレーブ装置20−2
とスレーブ装置20−3との間の下り通信回線に断線が
発生した場合を考える。
【0091】この場合、従来のリモートI/Oシステム
においては、図9に示すように、初期状態からネットワ
ーク全体でループを構成しているので、断線個所がある
と、マスタ装置10からの送信フレームが返らないこと
になるが、この場合、断線不良があることは分かって
も、場所を特定するのは困難である。
【0092】図10は、この発明に係るリモートI/O
システムにおける異常検出の手法を説明する図である。
【0093】この発明に係るリモートI/Oシステムに
おいては、図1で説明したように、マスタ装置10によ
り、マスタ装置10に近い側のスレーブ装置から順にス
レーブ装置をイニシャライズしていくので、断線個所が
あると、その手前のスレーブ装置をイニシャライズした
とき、マスタ装置10からの送信フレームがマスタ装置
に返らないことになる。
【0094】例えば、図10に示すように、スレーブ装
置20−2とスレーブ装置20−3との間の下り通信回
線に断線が発生している場合は、スレーブ装置20−2
をイニシャライズしたとき、マスタ装置10からの送信
フレームがマスタ装置に返らない。これを利用して、マ
スタ装置10では、このネットワークのイニシャライズ
時に断線発生個所を容易に特定することができる。
【0095】一般に、この種のシステムにおいては、ネ
ットワーク敷設時にケーブル接続ミスなどが発生する場
合が多いので、上述したように、ネットワークイニシャ
ル(立ち上げ)によって、故障個所がマスタ装置10側
で検出できるメリットは大きい。
【0096】図11は、この発明に係るリモートI/O
システムにおいて異常を検出した場合の異常処理の手法
を説明する図である。
【0097】図11に示すこの発明の実施の形態のリモ
ートI/Oシステムにおいては、ネットワークエラー等
の異常を検知した場合に、マスタ装置10からスレーブ
装置20−1、20−2、20−3に対してアボートコ
マンドフレームを送信して、全スレーブ装置20−1、
20−2、20−3をリセット(初期化)するように構
成し、これによりシステムの異常出力防止および早急な
ネットワーク復旧を可能にしている。
【0098】すなわち、マスタ装置10は、ネットワー
クエラー等の異常を検知した場合、図11(a)に示し
ように、スレーブ装置20−1、20−2、20−3に
対して一斉同報のアボートコマンドフレームを送信す
る。
【0099】ここで、各スレーブ装置は、図11(b)
に示すように、下り通信回線から上記アボートコマンド
フレームを受信し、かつ上り通信回線から上記アボート
コマンドフレームを受信すると、処理状態に戻り、ここ
で、異状時出力クリアに設定されているスレーブ装置
は、全てのI/Oをクリアする。
【0100】なお、上記スレーブ装置において、断線等
により、下り通信回線からのアボートコマンドフレーム
しか受信できなっか場合は、該スレーブ装置において、
下り通信回線でアボートコマンドフレーム受信完了して
から、上り通信回線でのアボートコマンドフレーム受信
までの間をタイマ監視し、タイムアウトした場合は、上
り通信回線でのアボートコマンドフレーム受信ができな
くても初期状態に戻る。
【0101】また、断線等により、下り通信回線でのア
ボートコマンドフレーム受信もできないような場合に
は、スレーブ装置自体でマスタ装置からのフレーム間隔
を監視しているポーリングタイマ等により初期化され
る。
【0102】このような構成によると、ネットワークエ
ラー等が発生しても、出力のリセットおよび断線等の影
響のないスレーブ装置については早急な復旧処理が可能
となる。
【0103】ところで、図17に示したように、マスタ
装置がPCL等のマスタシステムまたは他ネットワーク
に接続されているリモートI/Oシステムにおいて、ス
レーブ装置のマスタフレーム監視タイマ(ポーリングタ
イマ)で異常検知する場合、マスタ装置の負荷によって
は、送信するフレーム間隔が一時的に大きくなり、その
結果スレーブ装置の監視タイマがタイムアップして、意
図しないエラーが発生してしまうことが考えられる。
【0104】図12は、この発明に係る入出力装置をマ
スタ装置がPCL等のマスタシステムまたは他ネットワ
ークに接続されているリモートI/Oシステムに適用し
た実施の形態を示すブロック図である。
【0105】図12において、このリモートI/Oシス
テムは、PCL等のマスタシステムまたは他ネットワー
クに接続されるマスタ装置10、このマスタ装置に通信
回線を介して接続されるスレーブ装置20−1、…、2
0−(n−1)、20−nを具備して構成され、マスタ
装置10は、上記PCL等のマスタシステムまたは他ネ
ットワークに接続するための上位インタフェース(上位
I/F)11、スレーブ装置20−1、…、20−(n
−1)、20−nと通信をするための通信インタフェー
ス(通信I/F)12、このマスタ装置全体の動作を制
御するマイクロプロセッシングユニット(MPU)13
を具備して構成される。
【0106】上記装置において、マスタ装置10は、ネ
ットワークエラー等の異常を検知した場合、全スレーブ
装置20−1、…、20−(n−1)、20−nに対し
て一斉に監視タイマ停止フレームを送信する。この監視
タイマ停止フレームを受信したスレーブ装置20−1、
…、20−(n−1)、20−nは、該スレーブ装置の
マスタフレーム監視タイマ(ポーリングタイマ)を一時
的に停止する。
【0107】その後、マスタ装置は、スレーブ装置20
−1、…、20−(n−1)、20−nに対するサービ
スが可能となった時点で、再度、監視タイマスタートフ
レームを送信することにより、全スレーブ装置20−
1、…、20−(n−1)、20−nの監視タイマを起
動する。
【0108】また、このマスタフレーム監視タイマ(ポ
ーリングタイマ)の必要のないシステムにおいては、は
じめから監視タイマなしに設定して運用することも可能
である。
【0109】上記構成によると、マスタ装置10側の負
荷に応じたシステムを構築する自由度を大きくすること
ができる。
【0110】また、上記構成において、上記システムの
サービス負荷が大きくなり、マスタ装置10のマイクロ
プロセッシングユニット(MPU)13が通信インタフ
ェース(通信I/F)12の処理を待たせる場合、一時
的にポーリングタイマ制御コマンドフレームを使用し
て、スレーブの監視タイマ(ポーリングタイマ)を停止
することができる。
【0111】また、このリモートI/Oシステムのイニ
シャライズ時に、初めから監視タイマを使用しない設定
を行なうこともできる。
【0112】図13は、この種のループ形リモートI/
Oシステムで分岐する場合の従来の構成を示したブロッ
ク図である。
【0113】この種のループ形リモートI/Oシステム
でスレーブ装置のネットワークを分岐する場合、回線の
分岐点に、図13に示すような分岐ユニットを設ける構
成が一般に取られている。
【0114】しかし、このような構成によると、余分な
ユニットを使用する必要があるのに加えて、後で分岐さ
せてスレーブ装置を追加することは困難である。
【0115】図14は、この発明に係る分岐可能なルー
プ形リモートI/Oシステムの一実施の形態を示したブ
ロック図である。
【0116】このリモートI/Oシステムにおいては、
スレーブ装置200−1から200−6に下り送信端子
をそれぞれ2つ設け、その2つの下り送信端子をマスタ
装置10からの設定で切り替えることにより分岐ネット
ワークを構築するように構成されている。
【0117】図14においては、スレーブ装置200−
2の下り送信端子SA、SBをマスタ装置10からの設
定で切り替えることにより、スレーブ装置200−1か
ら200−4を含む第1のグループにスレーブ装置20
0−5、200−6を含む第2のグループをスレーブ装
置200−2の下流側で分岐可能なように構成されてい
る。なお、図14は、イニシャル処理終了後の状態を示
しており、また、スレーブ装置の上り送信バッファは、
送信時以外ハイインピーダンスになっているものとす
る。
【0118】図15は、図14に示した分岐可能なルー
プ形リモートI/Oシステムで用いるスレーブ装置の要
部を示したブロック図である。
【0119】図15において、このスレーブ装置200
は、下り通信回線からの信号を下り送信端子SA、SB
に分岐するセレクタ201、このセレクタ201による
分岐セレクト態様を記憶するレジスタ202を具備して
構成される。
【0120】ここで、レジスタ202に記憶される情報
とセレクタ201による分岐セレクト態様との関係を示
すと以下のようになる。
【0121】1)レジスタ202に記憶される情報が
“11”の場合、セレクタ201は、下り通信回線から
の信号を下り送信端子SA、SBの両者に分岐する。
【0122】2)レジスタ202に記憶される情報が
“01”の場合、セレクタ201は、下り通信回線から
の信号を下り送信端子SAにのみ分岐する。
【0123】3)レジスタ202に記憶される情報が
“10”の場合、セレクタ201は、下り通信回線から
の信号を下り送信端子SBにのみ分岐する。
【0124】図16は、図14に示した分岐可能なルー
プ形リモートI/Oシステムにおけるマスタ装置のイニ
シャル処理を示したフローチャートである。
【0125】図16において、まず、マスタ装置10、
マスタ装置10に近いスレーブ装置から下り送信端子S
A側につながったスレーブ装置をイニシャル処理する
(ステップ130)。
【0126】次に、下り送信端子SA側につながったス
レーブ装置のエンド局までのイニシャル処理が終了かを
調べ(ステップ131)、エンド局までのイニシャル処
理が終了していない場合は(ステップ131でNO)、
ステップ130に戻るが、エンド局までのイニシャル処
理が終了している場合は(ステップ131でYES)、
次に、マスタ装置に近いスレーブ装置からSA→SBに
切り替えて、再度イニシャル処理を実行する(ステップ
132)。
【0127】次に、スレーブ装置からのレスポンスが有
りかを調べ(ステップ133)、レスポンスがある場合
は(ステップ133でYES)、次に、下り送信端子S
B側につながったスレーブ装置のエンド局までのイニシ
ャル処理が終了かを調べる(ステップ134)。ここ
で、エンド局までのイニシャル処理が終了していない場
合は(ステップ134でNO)、ステップ132に戻る
が、エンド局までのイニシャル処理が終了している場合
は(ステップ134でYES)、次に、変更したスレー
ブ装置の下り送信端子SBをSAに戻す(ステップ13
5)。
【0128】次に、全ての下り送信端子SAでのエンド
局までの実行を行なったかを調べ(ステップ136)、
全ての下り送信端子SAでのエンド局までの実行を行な
っていない場合は(ステップ136でNO)、ステップ
132に戻るが、全ての下り送信端子SAでのエンド局
までの実行を行なったと判断された場合は(ステップ1
36でYES)、全スレーブ装置のレジスタ202=1
1として下り送信端子SA、SBを接続し(ステップ1
37)、このイニシャル処理を完了する(ステップ13
8)。
【0129】上記処理により、ノード番号割り付けを行
なった結果が、図16に示すシステムである。このシス
テムにおいて、I/Oデータ交換時は、エンド局毎にグ
ループ分けされたフレームアドレスをつけてマスタ装置
からデータフレームを送信する。このとき、各グループ
のエンド局は、自局の属するグループ宛てフレームでな
い場合は、上り送信を行なわない。
【0130】このような構成によると、ループ形リモー
トI/Oシステムにおける分岐構成を簡単に構築するこ
とができ、また、一度ネットワーク設定後に、スレーブ
装置を追加することも容易になる。
【0131】この発明では、上記のように、スレーブ装
置に、下り通信回線および上り通信回線を伝送される信
号をそれそれ次局に伝送する第1のモードと、下り通信
回線と上り通信回線とを接続して下り通信回線の信号を
該スレーブ装置で上り通信回線に折り返す第2のモード
とを切り替える切替手段をそれぞれ設け、初期状態にお
いて、スレーブ装置の全てを切替手段により第2のモー
ドに設定するとともに、マスタ装置から下り通信回線経
由で初期化のための初期化コマンドをスレーブ装置に対
して順次送信し、初期化コマンドの受信により初期化さ
れたスレーブ装置は、切替手段により該スレーブ装置を
第1モードに切り替え、これにより、スレーブ装置をマ
スタ装置側のスレーブ装置から順次初期化するように構
成したので、複数のスレーブ装置の初期化処理および異
常検知処理をユーザによるマニュアル設定なしで自動的
かつ高自由度をもって行なうことができる。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スレーブ装置に、下り通信回線および上り通信回線を伝
送される信号をそれそれ次局に伝送する第1のモード
と、下り通信回線と上り通信回線とを接続して下り通信
回線の信号を該スレーブ装置で上り通信回線に折り返す
第2のモードとを切り替える切替手段をそれぞれ設け、
初期状態において、スレーブ装置の全てを切替手段によ
り第2のモードに設定するとともに、マスタ装置から下
り通信回線経由で初期化のための初期化コマンドをスレ
ーブ装置に対して順次送信し、初期化コマンドの受信に
より初期化されたスレーブ装置は、切替手段により該ス
レーブ装置を第1モードに切り替え、これにより、スレ
ーブ装置をマスタ装置側のスレーブ装置から順次初期化
するように構成したので、複数のスレーブ装置の初期化
処理および異常検知処理をユーザによるマニュアル設定
なしで自動的かつ高自由度をもって行なうことができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る入出力装置の制御方法を適用し
て構成したリモートI/Oシステムにおけるイニシャル
処理を説明する図。
【図2】図1で説明した各スレーブに設けられる切替回
路の具体的構成を示す回路図。
【図3】図1に示したリモートI/Oシステムにおける
マスタ装置のイニシャル処理を示すフローチャート。
【図4】最終段のスレーブ装置に折り返し回線を接続し
ない構成をとるリモートI/Oシステムにおける従来の
折り返し回線生成の手法を説明する図。
【図5】この発明に係る入出力装置の制御方法を適用し
て構成した最終段のスレーブ装置に折り返し回線を接続
しない構成をとるリモートI/Oシステムにおけるエン
ド局設定処理を説明する図。
【図6】図5に示したリモートI/Oシステムにおける
マスタ装置のエンド局設定処理を示すフローチャート。
【図7】1台のスレーブ装置内に複数のスレーブ通信チ
ップを実装したスレーブ装置を使用するリモートI/O
システムにおける従来の管理ノード設定の手法を説明す
る図。
【図8】1台のスレーブ装置内に複数のスレーブ通信チ
ップを実装したスレーブ装置を使用するリモートI/O
システムにおけるこの発明の管理ノード設定の手法を説
明する図。
【図9】従来のこの種のリモートI/Oシステムにおけ
る異常検出の手法の問題点を説明する図。
【図10】この発明に係るリモートI/Oシステムにお
ける異常検出の手法を説明する図。
【図11】この発明に係るリモートI/Oシステムにお
いて異常を検出した場合の異常処理の手法を説明する
図。
【図12】この発明に係る入出力装置をマスタ装置がP
LC等のマスタシステムまたは他ネットワークに接続さ
れているリモートI/Oシステムに適用した実施の形態
を示すブロック図。
【図13】この種のループ形リモートI/Oシステムで
分岐する場合の従来の構成を示したブロック図。
【図14】この発明に係る分岐可能なループ形リモート
I/Oシステムの一実施の形態を示したブロック図。
【図15】図14に示した分岐可能なループ形リモート
I/Oシステムで用いるスレーブ装置の要部を示したブ
ロック図。
【図16】図14に示した分岐可能なループ形リモート
I/Oシステムにおけるマスタ装置のイニシャル処理を
示したフローチャート。
【図17】一般的なリモートI/Oシステムの概略構成
を示すブロック図。
【図18】図17に示したリモートI/Oシステムにお
けるリモートI/Oスレーブユニットの従来のイニシャ
ル処理の手法の一例を説明する図。
【図19】図17に示したリモートI/Oシステムにお
けるリモートI/Oスレーブユニットの従来のイニシャ
ル処理の手法の他の例を説明する図。
【符号の説明】 10 マスタ装置(リモートI/Oマスタユニット) 20−1、20−2、20−3 スレーブ装置(リモ
ートI/Oスレーブユニット) 21−1 受信回路 22−1 送信回路 21−2 受信回路 22−2 送信回路 23 シーケンサ 30−1 下り通信回線(下りシリアル通信回線) 30−2 上り通信回線(上りシリアル通信回線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 29/14 H04L 13/00 315A

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタ装置に下り通信回線および上り通
    信回線を経由して複数のスレーブ装置を接続し、上記ス
    レーブ装置を介して信号の入出力を行なう入出力装置の
    制御方法において、 上記スレーブ装置に、上記下り通信回線および上記上り
    通信回線を伝送される信号をそれそれ次局に伝送する第
    1のモードと、上記下り通信回線と上記上り通信回線と
    を接続して上記下り通信回線の信号を該スレーブ装置で
    上記上り通信回線に折り返す第2のモードとを切り替え
    る切替手段をそれぞれ設け、 初期状態において、上記スレーブ装置の全てを上記切替
    手段により第2のモードに設定するとともに、 上記マスタ装置から上記下り通信回線経由で初期化のた
    めの初期化コマンドを上記スレーブ装置に対して順次送
    信し、 上記初期化コマンドの受信により初期化されたスレーブ
    装置は、上記切替手段により該スレーブ装置を第1モー
    ドに切り替え、 これにより、上記スレーブ装置を上記マスタ装置側のス
    レーブ装置から順次初期化することを特徴とする入出力
    装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 上記初期化コマンドは、 上記スレーブ装置のうちの未初期化スレーブ装置のみが
    応答し、該スレーブ装置の情報を収集するためのイニシ
    ャルステータスリードコマンドと、 上記スレーブ装置のうちの未初期化スレーブ装置のみが
    応答し、該スレーブ装置の初期化処理を行なうためのイ
    ニシャルステータスライトコマンドと、 を含み、 上記切替手段は、上記イニシャルステータスライトコマ
    ンドの受信に基づき該スレーブ装置を上記第2のモード
    に切り替えることを特徴とする請求項1記載の入出力装
    置の制御方法。
  3. 【請求項3】 上記スレーブ装置の最終段のスレーブ装
    置は、 その出力下り通信回線と入力上り通信回線が折り返し回
    線で接続されており、 上記マスタ装置は、 上記イニシャルステータスリードコマンドの送信に対し
    てその応答がないと、該応答のないスレーブ装置の前段
    のスレーブ装置をエンド局として判定することを特徴と
    する請求項2記載の入出力装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 上記マスタ装置は、 該エンド局として判定されたスレーブ装置に対して上記
    下り通信回線経由でエンド局設定のためのステータスラ
    イトコマンドを送信し、 該エンド局設定のためのステータスライトコマンドを受
    信したスレーブ局は、 該スレーブ内のエンド局識別ビットをONすることを特
    徴とする請求項3記載の入出力装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 上記マスタ装置は、 各スレーブ装置に対してイニシャルステータスリードコ
    マンドを送信し、 該イニシャルステータスリードコマンドを正常に受信で
    きない場合は、該応答を正常に受信ができないスレーブ
    装置の前段のスレーブ装置をエンド局として判定するこ
    とを特徴とする請求項2記載の入出力装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 上記マスタ装置は、 該エンド局として判定されたスレーブ装置に対して上記
    下り通信回線経由でエンド局設定のためのステータスラ
    イトコマンドを送信し、 該エンド局設定のためのステータスライトコマンドを受
    信したスレーブ局は、 該スレーブ装置の切替手段により該スレーブ装置を第2
    のモードに切り替えることを特徴とする請求項5記載の
    入出力装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 マスタ装置に下り通信回線および上り通
    信回線を経由してそれぞれ1または複数の通信チップを
    有する複数のスレーブ装置を接続し、上記スレーブ装置
    の通信チップを介して信号の入出力を行なう入出力装置
    の制御方法において、 上記スレーブ装置のうちの複数の通信チップを有するス
    レーブ装置においては該スレーブ装置の初段の通信チッ
    プと最終段の通信チップにフラグを設定し、 初期状態において、上記マスタ装置から上記下り通信回
    線経由で上記スレーブ装置の各通信チップに対して順次
    イニシャルステータスリードコマンドを送信し、 上記マスタ装置は、該イニシャルステータスリードコマ
    ンドに応答して上記通信チップから読取られたフラグに
    基づき上記複数の通信チップを有するスレーブ装置の複
    数の通信チップを1管理ノードとして認識することを特
    徴とする入出力装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 上記スレーブ装置の通信チップに、上記
    下り通信回線および上記上り通信回線を伝送される信号
    をそれそれ次局に伝送する第1のモードと、上記下り通
    信回線と上記上り通信回線とを接続して上記下り通信回
    線の信号を該通信チップで上記上り通信回線に折り返す
    第2のモードとを切り替える切替手段をそれぞれ設け、 初期状態において、上記通信チップの全てを上記切替手
    段により第2のモードに設定するとともに、 上記マスタ装置から上記下り通信回線経由で初期化のた
    めの初期化コマンドを上記通信チップに対して順次送信
    し、 上記初期化コマンドの受信により初期化された通信チッ
    プは、上記切替手段により該通信チップを第1モードに
    切り替え、 これにより、上記通信チップを上記マスタ装置側のスレ
    ーブ装置の通信チップから順次初期化することを特徴と
    する請求項7記載の入出力装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 上記初期化コマンドは、 上記通信チップのうちの未初期化通信チップのみが応答
    し、該通信チップの情報を収集するためのイニシャルス
    テータスリードコマンドと、 上記通信チップのうちの未初期化通信チップのみが応答
    し、該通信チップの初期化処理を行なうためのイニシャ
    ルステータスライトコマンドと、 を含み、 上記切替手段は、上記イニシャルステータスライトコマ
    ンドの受信に基づき該通信チップを上記第2のモードに
    切り替えることを特徴とする請求項8記載の入出力装置
    の制御方法。
  10. 【請求項10】 マスタ装置に下り通信回線および上り
    通信回線を経由して複数のスレーブ装置を接続し、上記
    スレーブ装置を介して信号の入出力を行なう入出力装置
    の制御方法において、 上記スレーブ装置に、上記下り通信回線および上記上り
    通信回線を伝送される信号をそれそれ次局に伝送する第
    1のモードと、上記下り通信回線と上記上り通信回線と
    を接続して上記下り通信回線の信号を該スレーブ装置で
    上記上り通信回線に折り返す第2のモードとを切り替え
    る切替手段をそれぞれ設け、 初期状態において、上記スレーブ装置の全てを上記切替
    手段により第2のモードに設定するとともに、 上記マスタ装置から上記下り通信回線経由で初期化のた
    めの初期化コマンドを上記スレーブ装置に対して順次送
    信し、 上記初期化コマンドの受信により初期化されたスレーブ
    装置は、上記切替手段により該スレーブ装置を第1モー
    ドに切り替え、 これにより、上記スレーブ装置を上記マスタ装置側のス
    レーブ装置から順次初期化し、 該初期化の過程で、上記マスタ装置が上記初期化コマン
    ドに対する応答を正常に受信できない場合は当該応答が
    正常に受信できないスレーブ装置に係る異常として検出
    することを特徴とする入出力装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 上記マスタ装置は、 上記異常を検出した場合、上記下り通信回線経由で全ス
    レーブ装置に対して一斉同胞のアボードフレームを送信
    し、 上記スレーブ装置は、 上記アボードフレームを上記下り通信回線から受信し、
    かつ該アボードフレームを上記上り通信回線から受信し
    た後初期状態に戻ることを特徴とする請求項10記載の
    入出力装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 上記スレーブ装置は、 上記アボードフレームを上記下り通信回線から受信して
    から該アボードフレームを上記上り通信回線から受信す
    るまでの時間を第1のタイマで監視し、 所定時間以内に該アボードフレームを上記上り通信回線
    から受信できない場合は、上記上り通信回線からの該ア
    ボードフレームの受信を待つことなく初期状態に戻るこ
    とを特徴とする請求項11記載の入出力装置の制御方
    法。
  13. 【請求項13】 上記スレーブ装置は、 上記マスタ装置からのフレームの受信が途絶えたときか
    らの経過時間を第2のタイマで監視し、 所定の時間以内に上記アボードフレームを上記下り通信
    回線から受信できない場合は初期状態に戻ることを特徴
    とする請求項11記載の入出力装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 上記マスタ装置は、 上記アボードフレームの送信に際して、上記下り通信回
    線経由で上記第2のタイマの一時的停止を指示するタイ
    マ停止フレームを送信し、 上記異常が回復した時点で上記第2のタイマの再起動を
    示威するタイマスタートコマンドを送信することを特徴
    とする請求項13記載の入出力装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 マスタ装置に下り通信回線および上り
    通信回線を経由して複数のスレーブ装置を接続し、上記
    スレーブ装置を介して信号の入出力を行なう入出力装置
    の制御方法において、 上記スレーブ装置のうちの1つまたは複数のスレーブ装
    置に複数の下り通信回線に選択的に接続する選択接続手
    段を設け、 上記マスタ装置から上記下り通信回線経由で送信される
    信号により上記選択接続手段を制御することにより複数
    のグループのスレーブ装置との分岐接続を可能にしたこ
    とを特徴とする入出力装置の制御方法。
  16. 【請求項16】 マスタ装置に下り通信回線および上り
    通信回線を経由して複数のスレーブ装置を接続し、上記
    スレーブ装置を介して信号の入出力を行なう入出力装置
    において、 上記スレーブ装置は、 上記下り通信回線および上記上り通信回線を伝送される
    信号をそれそれ次局に伝送する第1のモードと、上記下
    り通信回線と上記上り通信回線とを接続して上記下り通
    信回線の信号を該スレーブ装置で上記上り通信回線に折
    り返す第2のモードとを切り替える切替手段、 を具備することを特徴とする入出力装置。
  17. 【請求項17】 マスタ装置に下り通信回線および上り
    通信回線を経由して複数のスレーブ装置を接続し、上記
    スレーブ装置を介して信号の入出力を行なう入出力装置
    において、 上記スレーブ装置は、 複数の下り通信回線に選択的に接続する選択接続手段、 を具備することを特徴とする入出力装置。
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