JPH11136197A - 赤外線信号受信装置 - Google Patents

赤外線信号受信装置

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JPH11136197A
JPH11136197A JP9298923A JP29892397A JPH11136197A JP H11136197 A JPH11136197 A JP H11136197A JP 9298923 A JP9298923 A JP 9298923A JP 29892397 A JP29892397 A JP 29892397A JP H11136197 A JPH11136197 A JP H11136197A
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JP
Japan
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current
pass filter
band
circuit
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JP9298923A
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Inventor
Michio Isoda
道雄 磯田
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】BPFの周波数特性劣化に起因する受信到達距
離の低下を防止するとともに、赤外線感知素子の面積拡
大化によるコスト・アップを抑制することのできる赤外
線信号受信装置を実現する。 【解決手段】赤外線感知素子1より出力されるPPM変
調信号101を増幅する増幅回路2と、増幅回路2の出
力に含まれる不要信号およびノイズ等を除去するBPF
3と、BPF3より出力されるPPM変調信号を検波し
て、PPMパルス信号を出力する検波回路4と、BPF
3より出力されるPPM変調信号を平滑して出力するL
PF6と、LPF6の出力信号を受けて、BPF3の出
力電流を制御する定電流可変回路7−1および7−2
と、検波回路3からのPPMパルス信号を波形整形して
出力する波形整形回路5と、BPF3と波形整形回路5
との電流インタフェースを形成するカレントミラー回路
8とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤外線信号受信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、赤外線を媒体とする赤外線通信
においては、特定の周波数の搬送波信号を断続する形式
により形成されるパルス位置変調(Pulse Position Mod
ulation)信号(以下、PPM変調信号と云う)を赤外線
LEDを介して伝送し、当該PPM変調信号を赤外線感
知素子において受信して、その受信されたPPM変調信
号を、赤外線信号受信装置においてパルス信号として再
生出力することが行われている。
【0003】図5は、従来の一般に使用されている赤外
線信号受信装置の構成を示すブロック図てある。図5に
示されるように、本従来例は、Pinフオトダイオード
を用いて形成されPPM変調信号を受信する赤外線感知
素子1と、赤外線感知素子1において受信されたPPM
変調信号101を増幅して出力する増幅回路2と、増幅
回路2より出力されるPPM変調信号に含まれる不要信
号およびノイズ等を除去する帯域通過フィルタ(Band P
ass Filter:以下、BPFと云う)3と、BPF3より
出力されるPPM変調信号を検波して、PPMパルス信
号を出力する検波回路4と、検波回路4より出力される
PPMパルス信号を波形整形して出力する波形整形回路
5と、BPF3と波形整形回路5との間の電流インタフ
ェース機能を有するカレントミラー回路8とを備えて構
成される。また、図6には、上記のBPF3、検波回路
4、波形整形回路5およびカレントミラー回路8のそれ
ぞれの内部構成を含む回路構成図が示されている。
【0004】図6において、BPF3は、電圧源9と、
可変トランスコンダクタンス・アンプ10および13
と、容量11および15と、バッファ12および14と
を備えて構成され、検波回路4は、DCレベルシフト回
路23と、低域フィルタ(以下、LPFと云う)24
と、NPNトランジスタ25および26と、カレントミ
ラー回路27および28と、容量29とを備えて構成さ
れる。また波形整形回路5はヒステリシス付コンパレー
タ30により形成されており、カレントミラー回路8
は、NPNトランジスタ31、32、36および38
と、抵抗34、35、37おもび39とを備えて構成さ
れている。
【0005】図5において、赤外線感知素子1より出力
され、増幅回路2において増幅されて出力されるPPM
変調信号102はBPF3に入力され、容量11を介し
て、可変トランスコンダクタンス・アンプ10の出力端
と、バッファ12の入力端との接続点に入力される。可
変トランスコンダクタンス・アンプ10および13に
は、それぞれ差動増幅対(図示されない)が内部に含ま
れており、当該差動増幅対を形成する一対のNPNトラ
ンジスタのエミッタ共通接続点と接地点との間には、可
変トランスコンダクタンス・アンプの相互コンダクタン
スgm の値を調整するために、抵抗値RE の抵抗が設け
られている(図示されない)。この場合において、前記
可変トランスコンダクタンス・アンプ10および13に
含まれている当該差動増幅対において、接地点に流れ込
む電流の電流値をI1 とし、これらの差動増幅対の出力
を介して、同じく可変トランスコンダクタンス・アンプ
10および13に含まれる他の差動増幅対(図示されな
い)より出力されて、カレントミラー回路8に対して流
入する電流を共にI2 とすると、可変トランスコンダク
タンス・アンプの相互コンダクタンスgm の値は、次式
にて表わすことができる。
【0006】 gm =I2 /(4kT/q+2RE1 )…………………(1) K:ボルツマン定数 T:絶対温度 q:電子の電荷量 (1)式より、電流I1 の値を大きく(または電流I2
の値を小さく)することによりgm の値は小さくなり、
また、電流I1 の値を小さく(または電流I2の値を大
きく)することによりgm の値は大きくなる。なお、こ
れらの電流I1およびI2 は、それぞれカレントミラー
回路8に含まれるNPNトランジスタ33および36に
流入する電流である。以下においては、可変トランスコ
ンダクタンス・アンプ10の電流I1 の引き込み端を負
の制御線と呼び、可変トランスコンダクタンス・アンプ
10および13の電流I2 の引き込み端を正の制御線と
呼ぶものとする。本従来例の場合には、可変トランスコ
ンダクタンス・アンプ10の電流I1 の値は適当な電流
値に固定化されており、カレントミラー回路8のNPN
トランジスタ32に流入する電流I3 の値を可変とし
て、可変トランスコンダクタンス・アンプ10および1
3の電流I2 の値を変化させることにより、上記の相互
コンダクタンスgm の値を可変としている。
【0007】図6のBPF3においては、その帯域通過
周波数特性における中心周波数f0は、容量11および
15の容量値をそれぞれC1 およびC2 として、可変ト
ランスコンダクタンス・アンプ10および13の相互コ
ンダクタンスの値をそれぞれgm1およびgm1とすると、
次式により表わされる。
【0008】 f0 =(gm1m11/2 /2π(C121/2 =I2 /〔2π(C121/2 ・(4kT/q+2RE1 )…(2) 上記の(2)式により、中心周波数f0 の値は、カレン
トミラー回路8に入力される電流I3 の値を変えてや
り、可変トランスコンダクタンス・アンプ10および1
3の正の制御線における電流I2 の値を制御調整するこ
とにより、適宜調整することが可能となる。一般に、赤
外線受信装置は、半導体集積回路により構成されている
ために、半導体集積回路の拡散上の変動により抵抗また
は容量の値にバラツキが生じ、図8に示されるように、
入力されるPPM変調信号102の周波数fINに対し
て、中心周波数f0 の値が変動する。一方、抵抗値RE
が変動すると電流I1 の値が回路上において変動する
が、上記の(2)式において、電流I1 の値の変化は、
抵抗値RE の値との積がとられているために、直接中心
周波数f0 を変化させる要因とはならないが、電流I2
の値のバラツキによっては、中心周波数f0 の値は直接
的に変化される。このために、カレントミラー回路8に
入力され、電流I2 の値を決定する電流I3 の値を制御
調整するための可変抵抗器(図示されない)は、当該半
導体集積回路外に外付け抵抗として設けるか、或はまた
半導体集積回路内に設ける場合には、トリミングを行う
ことにより、中心周波数f0 の値が半導体内部の抵抗の
バラツキにより変化しないように設計が行われている。
また、他方において、容量11および15の容量値C1
およびC2 にバラツキが生じても中心周波数f0 が変化
してしまうので、前記可変抵抗器により、カレントミラ
ー回路8に入力される前記電流I3 の値を調整し、拡散
工程の終了後において、当該電流I3 を規定する抵抗
を、半導体集積回路外部の外付け抵抗とするか、または
半導体集積回路内に設ける場合には、トリミングを行っ
て抵抗値を調整することにより、中心周波数f0 の変動
に対する補正が行われている。
【0009】BPF3より出力されるPPM変調信号は
検波回路4に入力されるが、検波回路4は、DCレベル
シフト回路23と、LPF24と、NPNトランジスタ
25および26により形成される差動増幅対と、カレン
トミラー回路27および28と、容量29とを備えて構
成されており、PPM変調信号は、直接NPNトランジ
スタ25のベースに入力されるとともに、DCレベルシ
フト回路23およびLPF24を経由して、NPNトラ
ンジスタ26のベースに入力される。この差動増幅対の
共通接続されるエミッタはカレントミラー回路28に接
続されており、当該カレントミラー回路28には、電流
4 が流入している。また出力側にはカレントミラー回
路27が接続されており、当該カレントミラー回路27
より流出する電流I4 は、カレントミラー回路28に流
入している。
【0010】図7(1)に示されるのは、PPM変調信
号の信号波形の1例を示す図であり、当該PPM変調信
号の搬送波信号がON・OFFされるON期間と、DC
信号のみのOFF期間とにより形成されている。このよ
うなPPM変調信号は、NPNトランジスタ25のベー
スに直接入力されるとともに、DCレベルシフト回路2
3においてDCオフセット電圧を付与され、LPF24
において前記搬送波信号成分が除去されてNPNトラン
ジスタ26のベースに入力される。図7(b)に示され
るのは、この状態における、NPNトランジスタ25お
よび26のベースにおける動作信号波形であり、EはN
PNトランジスタ25のベースにおける動作波形を示
し、DはNPNトランジスタ26のベースにおける動作
波形を示している。NPNトランジスタ25および26
により形成される差動増幅対は、差動スイッチとして動
作しており、NPNトランジスタ25のベース電位が、
NPNトランジスタ26のベース電位よりも低い場合に
は、NPNトランジスタ26がONし、カレントミラー
回路27を通して電流I4 が流出し、カレントミラー回
路28に流入する。また、逆にNPNトランジスタ25
のベース電位が、NPNトランジスタ26のベース電位
よりも高い場合には、NPNトランジスタ26がOFF
となり、カレントミラー回路27を通して電流I4 が、
カレントミラー回路28に流入することはない。
【0011】上記のNPNトランジスタ26がONした
時に、カレントミラー回路28に流入する電流I5 の値
に対し、差動増幅対よりカレントミラー回路28に流入
する電流I4 の値を適当に大きくすることにより、NP
Nトランジスタ26がONとなる時点においては、これ
らの電流I5 とI4 の差分に相当する電流により、容量
29に対する充電が行われる。また、NPNトランジス
タ26がOFFとなる時点においては、電流I5 により
容量29に対する放電が行われる。PPM変調信号のO
N期間においては、上記の電流I5 とI4 の差分による
充電電流が、電流I5 による放電電流よりも大きいの
で、容量29においては、鋸波状の充放電を繰返しなが
ら“H”レベルとなり、また、PPM変調信号のOFF
期間においては、電流I5 の放電電流のみにより“L”
レベルとなる。この時の充電電圧および放電電圧は次式
に示される。
【0012】 充電電圧=(I4 −I5 )/2C3IN …………………(3) 放電電圧=I5 /2C3IN ………………………………(4) fIN:PPM変調信号の搬送周波数 C3 :容量29の容量値 この(4)式による容量29における充放電信号は、そ
のまま、検波回路4の出力信号として波形整形回路5に
入力される。
【0013】波形整形回路5は、ヒステリシス付コンパ
レータ30により形成されており、当該ヒステリシス幅
は、インバータ蛍光灯などの外来光ノイズにより発生す
る鋸波状の波高値には応答しないように設定されて波形
整形が行われており、その出力端からは、PPM変調信
号のON期間に比例したパルス幅のパルス信号として出
力される。その際に、容量29においては、前記(3)
式と(4)式により規定される電流による充放電が行わ
れているが、容量29の電位の立ち上がり時において、
鋸波状がヒステリシス付コンパレータ30のしきい値を
何度も越えるような場合には、相互干渉により出力され
るパルス信号の波形が割れて、後段に接続されているマ
イクロコンピュータにおいて誤動作が生じる。これに対
処して、PPM変調信号の搬送波周波数fINに同調して
いるBPFの中心周波数を規定している電流と、ヒステ
リシス幅を規定している電流とを同一のカレントミラー
回路から供給するようにして、半導体集積回路の製造時
に、抵抗および容量等にパラツキも誤動作も生じないよ
うにヒステリシス幅が決定されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の赤外線
信号受信装置においては、半導体集積回路の製造過程に
おける拡散上の抵抗または容量などの変動に起因するB
PFの同調周波数f0 の変動に対処して、同調周波数f
0 の値を、赤外線信号送信機の送信周波数fINと同一周
波数とするために、可変トランスコンダクタンス・アン
プより流れ出る電流I2 の値を規定する前記電流I3
値を、前記可変抵抗器(図示されない)を半導体集積回
路内に設けることなく、半導体集積回路外に外付け抵抗
としているか、この可変抵抗器を半導体集積回路内に設
ける場合には、トリミングを行うことにより、前記中心
周波数f0 の変動が補正されている。しかしながら、前
記電流I3 の値を調整する可変抵抗器は、外付け抵抗で
あっても、また半導体集積回路内においてトリミングさ
れた抵抗であっても、最終的には固定された抵抗値とし
て設定されるために、BPFの同調周波数f0 にバラツ
キが生じ、これにより赤外線信号受信装置の総合利得に
もバラツキが生じて利得が低減される状態となり、赤外
線通信の到達距離が変動し且つ低減されるという欠点が
ある。また、この問題に対処して、赤外線感知素子のP
inフォトダイオードの有効面積の拡大化が図られてい
るが、このために、赤外線通信受信装置のコストが増大
するという欠点がある。
【0015】その理由は、前記可変抵抗器は、半導体集
積回路の外部または内部の何れに設ける場合において
も、抵抗値には±1%程度のバラツキが存在しており、
半導体集積回路内部の抵抗または容量の値のバラツキを
も含めて、BPFの同調周波数f0 の値は、実用上にお
いて、38±1.5kHz程度は変動している。しかし
ながら、赤外線信号送信機の送信周波数fINの値として
は、通常、セラミック振動子を利用して、ディジタル的
に分周が行われているために、そのバラツキによる変動
値は、±0.15kHz程度である。従って、図8に示
されるように、最悪時においては、赤外線信号送信機の
送信周波数fINと、BPFの同調周波数f0 との偏差に
対応して利得が低下し(Hとして示される)、当該赤外
線信号受信機としての総合利得が劣化するために、光通
信の到達距離が低減される。図9は、利得と到達距離と
の関係を示すグラフであり、送信周波数fINとBPFの
同調周波数f0 との偏差により、P点に対応する到達距
離がQ点に対応する到達距離に減縮されることに起因し
ており、その対策として、赤外線信号受信機の受信感度
を高めるために、赤外線感知素子のPinフォトダイオ
ードの有効面積の拡大化を図っていることによる。
【0016】本発明の目的は、従来行われているよう
に、赤外線感知素子のPinフォトダイオードの有効面
積の拡大化を図ることなく、赤外線信号の到達距離にお
けるパラツキを低減し、当該到達距離を正常状態に保持
することのできる赤外線信号受信装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線信号受信
装置は、赤外線を伝送媒体とする赤外線変調信号を受信
する赤外線感知手段と、前記赤外線感知手段により受信
された赤外線変調信号を増幅して出力する増幅回路と、
前記増幅回路の出力信号の入力を受けて、当該出力信号
より特定の周波数成分を抽出して出力する帯域通過フィ
ルタと、前記帯域通過フィルタの出力信号を検波して出
力する検波回路と、前記帯域通過フィルタの出力信号を
平滑化し、直流電圧成分を抽出して出力する低域通過フ
ィルタと、前記低域通過フィルタより出力される直流電
圧により制御されて、前記帯域通過フィルタより流出す
る、当該帯域通過フィルタの中心周波数を規定する電流
の電流値を制御調整する定電流可変回路と、前記検波回
路より出力される検波信号の波形を整形して出力する波
形整形回路と、所定の入力電流により制御されて、前記
帯域通過フィルタより流出する電流の電流値と、前記波
形整形回路より流出する電流の電流値とを制御するカレ
ントミラー回路と、を少なくとも備えて構成される。
【0018】なお、前記定電流可変回路は、前記低域通
過フィルタより出力される直流電圧により制御されて、
前記帯域通過フィルタより流出する、当該帯域通過フィ
ルタの中心周波数を規定する第1および第2の電流の電
流値を、それぞれ個別に制御調整する第1および第2の
定電流可変回路により構成するようにしてもよい。
【0019】また、前記定電流可変回路の内部構成とし
ては、非反転入力端に入力される前記低域通過フイルタ
より出力される直流電圧と、反転入力端に入力される第
1の定電圧とを比較照合して、当該比較結果により、前
記帯域通過フィルタの電流出力端に接続される切替スイ
ッチの切替制御を行うコンパレータと、コレクタに電源
電圧が供給され、ゲートに第2の定電圧が供給される第
1のNPNトランジスタと、コレクタに前記切替スイッ
チの第1の接点が接続され、ベースに前記低域通過フイ
ルタより出力される直流電圧が入力される第2のNPN
トランジスタと、これらの第1および第2のNPNトラ
ンジスタのエミッタにそれぞれ接続される第1および第
2の抵抗と、当該第1および第2の抵抗の共通接続点と
接地点との間に挿入接続される第2の定電流源と、前記
切替スイッチの第2の接点と接地点との間に挿入接続さ
れる第1の定電流源とを備えて構成し、前記低域通過フ
イルタより出力される直流電圧のレベルが、前記第1の
定電圧レベルよりも高い場合には、前記切替スイッチを
介して、前記帯域通過フィルタの電流出力分岐線を前記
第1の定電流源の側に接続し、前記低域通過フイルタよ
り出力される直流電圧のレベルが、前記第1の定電圧レ
ベルよりも低い場合には、前記切替スイッチを介して、
前記帯域通過フィルタの電流出力分岐線を前記第2のN
PNトランジスタのコレクタに接続して、前記帯域通過
フィルタから前記カレントミラー回路に流入する電流の
電流値が、前記直流電圧により制御調整されるようにし
てもよい。
【0020】更に、前記帯域通過フィルタは、非反転入
力端に第3の定電圧が供給され、反転入力端に当該帯域
通過フィルタの出力端が接続されて、前記カレントミラ
ー回路に流入する前記第1の電流を出力する第1の可変
トランスコンダクタンス・アンプと、入力端に前記第1
の可変トランスコンダクタンス・アンプの出力端が接続
されるとともに、前記増幅回路の出力信号が第1の容量
を介して入力される第1のバッファと、非反転入力端に
前記第1のバッファの出力信号が入力され、反転入力端
に前記第1の可変トランスコンダクトンス・アンプの反
転入力端が接続されて、前記カレントミラー回路に流入
する前記第2の電流を出力する第2の可変トランスコン
ダクタンス・アンプと、入力端に前記第2の可変トラン
スコンダクタンス・アンプの出力端が接続され、当該入
力端が第2の容量を介して接地点に接続されるととも
に、出力端に当該帯域通過フィルタの出力端が接続され
る第2のバッファと、を備えて構成してもよく、また、
前記帯域通過フィルタから流出する前記第1および第2
の電流の電流値を相等しい値に設定してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0022】図1は本発明の1実施形態を示すブロック
図である。図1に示されるように、本実施形態は、Pi
nフオトダイオードを用いて形成され、PPM変調信号
を受信する赤外線感知素子1と、赤外線感知素子1にお
いて受信されたPPM変調信号101を増幅して出力す
る増幅回路2と、増幅回路2より出力されるPPM変調
信号に含まれる不要信号およびノイズ等を除去するBP
F3と、BPF3より出力されるPPM変調信号を検波
して、PPMパルス信号を出力する検波回路4と、同じ
くBPF3より出力されるPPM変調信号の入力を受け
て、当該PPM変調信号を平滑して出力するLPF6
と、LPF6の出力信号を受けて、BPF3より出力さ
れる電流を制御する2個の定電流可変回路7−1および
7−2と、検波回路3より出力されるPPMパルス信号
を波形整形して出力する波形整形回路5と、BPF3と
波形整形回路5との間の電流インタフェース機能を有す
るカレントミラー回路8とを備えて構成される。図5と
の対比により明らかなように、本実施形態の従来例との
相違点は、新たにLPF6と2個の定電流可変回路7−
1および7−2が付加されていることである。また、図
2には、上記のBPF3、検波回路4、波形整形回路
5、定電流可変回路7−2およびカレントミラー回路8
のそれぞれの内部構成を含む回路構成図が示されてい
る。
【0023】図2において、BPF3は、従来例の場合
と同様に、電圧源9と、可変トランスコンダクタンス・
アンプ10および13と、容量11および15と、バッ
ファ12および14とを備えて構成され、検波回路4
は、DCレベルシフト回路23と、LPF24と、NP
Nトランジスタ25および26と、カレントミラー回路
27および28と、容量29とを備えて構成される。ま
た波形整形回路5も、同様にヒステリシス付コンパレー
タ30により形成されており、カレントミラー回路8
は、NPNトランジスタ31、32、33、36および
38と、抵抗34、35、37おもび39とを備えて構
成されている。そして、本実施形態において、新たに主
要回路要素として付加されている定電流可変回路7−1
および7−2は全く同一の回路構成によっており、図2
においては、その内の定電流可変回路7−2の回路構成
のみが示されている。
【0024】図2に示されるBPF3、検波回路4、波
形整形回路5およびカレントミラー回路8の内部構成
は、上述のように、それぞれ従来例の場合と同様であ
り、その動作内容についても従来例の場合と同様であ
る。即ち、赤外線感知素子1により受信された赤外線の
PPM変調信号は、増幅器回路2により増幅されてBP
F3に入力され、PPM変調信号に含まれる不要信号お
よびノイズ等が除去されて検波回路4に入力され、当該
検波回路4においては、PPM変調信号が検波されて、
PPM変調信号のON/OFFに対応するPPMパルス
信号が出力される。そして、このPPMパルス信号は、
波形整形回路5に入力されて、所望のパルス信号103
が出力される。一方において、新たに付加された回路要
素の定電流可変回路7−2は、受信されるPPM変調信
号の搬送波の周波数に対応して、BPF3より出力され
る電流値を制御調整することにより、当該BPF3の同
調周波数を可変とし、これにより、赤外線信号受信装置
の総合利得の低下を防止するように作用する制御機能を
有している。
【0025】図2において、定電流可変回路7−2にお
いては、LPF6によりPPM変調信号が平滑化され、
変調周波数成分が除去された信号の電圧レベルと、電圧
源2の定電圧レベルとを比較照合するコンパレータ21
と、NPNトランジスタ16、17および定電流源40
により形成される差動増幅対と、NPNトランジスタ1
6のベースに所定の定電圧を供給する電圧源18と、定
電流源41とを備えて構成され、コンパレータ21にお
ける比較出力により制御されて、可変トランスコンダク
タンス・アンプ13からの流出電流の配線経路が、NP
Nトランジスタ17のコレクタに接続されるか、または
定電流源41を通して接地点に接続されるかを選択する
制御作用が行われている。
【0026】以下、定電流可変回路7−2の制御動作に
ついて説明する。BPF3より出力されるPPM変調信
号は、LPF6において平滑化されて直流電圧に変換さ
れ、定電流変換回路7−2内のコンパレータ21の非反
転入力端、および差動増幅対を形成するNPNトランジ
スタ17のベースに入力される。コンパレータ21の反
転入力端には、電圧源22の定電圧が供給されており、
コンパレータ21においては、これらの両電圧レベルが
比較照合される。LPF6より出力される直流電圧レベ
ルが、電圧源22の定電圧により規定される第1の規定
レベルよりも大きい場合には、スイッチ作用を介して可
変トランスコンダクタンス・アンプ13からの流出電流
の配線経路は、定電流源32を通して接地点に接続され
て、可変トランスコンダクタンス・アンプ13の流出電
流は、カレントミラー回路8に流入する電流I2 と定電
流源41の電流値は一定の値に保持されている。また、
LPF6より出力される直流電圧レベルが、電圧源22
の第1の規定レベルを下回る場合には、スイッチ作用を
介して可変トランスコンダクタンス・アンプ13からの
流出電流の配線経路は、差動増幅付を形成するNPNト
ランジスタ17のコレクタに接続される状態となる。こ
の回路状態においては、NPNトランジスタ16および
17により形成される差動増幅対において、NPNトラ
ンジスタ17のベースに入力されるLPF6からの電圧
レベルが、定電流源31の電流値を規定している電圧源
18の第2の規定レベル以下の時には、当該LPF6か
らの電圧レベルに応じて、電流I2 の電流値が可変調整
されるフィードバック系が形成される回路状態が形成さ
れ、BPF3の中心周波数は、前記LPF6からの電圧
レベルが上昇するように制御調整されて、当該中心周波
数は、常時、受信されるPPM変調信号の搬送波周波数
に同調するよう調整される。
【0027】この定電流可変回路7−2の動作は、定電
流可変回路7−1においても全く同様であり、LPF6
の出力レベルに応じて、可変トランスコンダクタンス・
アンプ回路10から流出する電流が制御調整されて、上
記の可変トランスコンダクタンス・アンプ回路13にお
ける周波数同調作用を含めて、BPF3の中心周波数
は、常時、受信PPM変調信号の搬送波周波数に同調す
るよう制御調整される。この状態は、図3に示される周
波数・利得特性に示されるとうりであり、BPF3の周
波数特性Aにおける中心周波数f0 (35.0kHz)
は、受信される赤外線信号送信機の送信周波数fIN(3
8.0kHz)に合致するように制御調整されて、その
周波数特性としては、図3の周波数特性Bが得られる。
これにより、図4に示されるように、到達距離として、
最大の到達距離を示すC点に対応する距離が略々維持さ
れる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、BPF
より出力されるPPM変調波信号を平滑化して、その直
流電圧レベルにより、前記BPFの中心周波数を規定す
る可変トランスコンダクタンス・アンプからカレントミ
ラー回路に流入する電流の電流値を制御調整する定電流
可変回路を設けることにより、赤外線信号送信機の送信
周波数に対して、前記BPFの中心周波数を、常時同調
するように制御調整することが可能となり、これによ
り、赤外線信号送信機の送信周波数とBPFの中心周波
数との差異に起因する利得低下を防止し、赤外線通信の
到達距離におけるバラツキを排除して、当該到達距離を
正常に維持することができるという効果があり、また、
これにより、赤外線信号受信装置に対して、赤外線感知
素子のPinフォトダイオードの面積を拡大するという
コスト・アップ要因を排除することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態におけるBPF以降の各構成要素
の内部構成を示す図である。
【図3】前記実施形態におけるBPFの周波数特性を示
す図である。
【図4】前記実施形態における受信到達距離特性を示す
図である。
【図5】従来例を示すブロック図である。
【図6】従来例におけるBPF以降の各構成要素の内部
構成を示す図である。
【図7】従来例における検波回路および波形整形回路の
信号形態を示す図である。
【図8】従来例におけるBPFの周波数特性示す図であ
る。
【図9】従来例における受信到達距離特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 赤外線感知素子 2 増幅回路 3 BPF 4 検波回路 5 波形整形回路 6、24 LPF 7−1、7−2 定電流可変回路 8、27、28 カレントミラー回路 10、13 可変トランスコンダクタンス・アンプ 9、18、22 電圧源 11、15、29 容量 12、14 バッファ 16、17、25、26、31〜33、36、38
NPNトランジスタ 19、20、34、35、37、39 抵抗 21 コンパレータ 23 DCレベルシフト回路 30 ヒステリシス付コンパレータ 40、41 定電流源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を伝送媒体とする赤外線変調信号
    を受信する赤外線感知手段と、 前記赤外線感知手段により受信された赤外線変調信号を
    増幅して出力する増幅回路と、 前記増幅回路の出力信号の入力を受けて、当該出力信号
    より特定の周波数成分を抽出して出力する帯域通過フィ
    ルタと、 前記帯域通過フィルタの出力信号を検波して出力する検
    波回路と、 前記帯域通過フィルタの出力信号を平滑化し、直流電圧
    成分を抽出して出力する低域通過フィルタと、 前記低域通過フィルタより出力される直流電圧により制
    御されて、前記帯域通過フィルタより流出する、当該帯
    域通過フィルタの中心周波数を規定する電流の電流値を
    制御調整する定電流可変回路と、 前記検波回路より出力される検波信号の波形を整形して
    出力する波形整形回路と、 所定の入力電流により制御されて、前記帯域通過フィル
    タより流出する電流の電流値と、前記波形整形回路より
    流出する電流の電流値とを制御するカレントミラー回路
    と、 を少なくとも備えて構成されることを特徴とする赤外線
    信号受信装置。
  2. 【請求項2】 前記定電流可変回路が、前記低域通過フ
    ィルタより出力される直流電圧により制御されて、前記
    帯域通過フィルタより流出する、当該帯域通過フィルタ
    の中心周波数を規定する第1および第2の電流の電流値
    を、それぞれ個別に制御調整する第1および第2の定電
    流可変回路により構成されることを特徴とする請求項1
    記載の赤外線信号受信装置。
  3. 【請求項3】 前記定電流可変回路が、非反転入力端に
    入力される前記低域通過フイルタより出力される直流電
    圧と、反転入力端に入力される第1の定電圧とを比較照
    合して、当該比較結果により、前記帯域通過フィルタの
    電流制御端に接続される切替スイッチの切替制御を行う
    コンパレータと、 コレクタに電源電圧が供給され、ベースに第2の定電圧
    が供給される第1のNPNトランジスタと、コレクタに
    前記切替スイッチの第1の接点が接続され、ベースに前
    記低域通過フイルタより出力される直流電圧が入力され
    る第2のNPNトランジスタと、これらの第1および第
    2のNPNトランジスタのエミッタにそれぞれ接続され
    る第1および第2の抵抗と、当該第1および第2の抵抗
    の共通接続点と接地点との間に挿入接続される第2の定
    電流源とを備えて形成される差動増幅対と、 前記切替スイッチの第2の接点と接地点との間に挿入接
    続される第1の定電流源と、 を備えて構成され、前記低域通過フィルタより出力され
    る直流電圧のレベルが、前記第1の定電圧レベルよりも
    高い場合には、前記切替スイッチを介して、前記帯域通
    過フィルタの電流出力分岐線が前記第1の定電流源の側
    に接続され、前記低域通過フイルタより出力される直流
    電圧のレベルが、前記第1の定電圧レベルよりも低い場
    合には、前記切替スイッチを介して、前記帯域通過フィ
    ルタの電流出力分岐線が前記第2のNPNトランジスタ
    のコレクタに接続されて、前記帯域通過フィルタから前
    記カレントミラー回路に流入する電流の電流値が、前記
    直流電圧により制御調整されることを特徴とする請求項
    1および2記載の赤外線信号受信装置。
  4. 【請求項4】 前記帯域通過フィルタが、非反転入力端
    に第3の定電圧が供給され、反転入力端に当該帯域通過
    フィルタの出力端が接続されて、前記カレントミラー回
    路に流入する前記第1の電流を出力する第1の可変トラ
    ンスコンダクタンス・アンプと、 入力端に前記第1の可変トランスコンダクタンス・アン
    プの出力端が接続されるとともに、前記増幅回路の出力
    信号が第1の容量を介して入力される第1のバッファ
    と、 非反転入力端に前記第1のバッファの出力信号が入力さ
    れ、反転入力端に前記第1の可変トランスコンダクトン
    ス・アンプの反転入力端が接続されて、前記カレントミ
    ラー回路に流入する前記第2の電流を出力する第2の可
    変トランスコンダクタンス・アンプと、 入力端に前記第2の可変トランスコンダクタンス・アン
    プの出力端が接続され、当該入力端が第2の容量を介し
    て接地点に接続されるとともに、出力端に当該帯域通過
    フィルタの出力端が接続される第2のバッファと、 を備えて構成されることを特徴とする請求項2おそび3
    記載の赤外線信号受信装置。
  5. 【請求項5】 前記帯域通過フィルタから流出する前記
    第1および第2の電流の電流値が相等しい値に設定され
    る請求項2、3および4記載の赤外線信号受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106603097A (zh) * 2016-12-31 2017-04-26 陕西烽火电子股份有限公司 一种电台用展宽频响的调制线性化电路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106603097A (zh) * 2016-12-31 2017-04-26 陕西烽火电子股份有限公司 一种电台用展宽频响的调制线性化电路
CN106603097B (zh) * 2016-12-31 2023-08-18 陕西烽火电子股份有限公司 一种电台用展宽频响的调制线性化电路

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