JPH11135490A - エッチング液及びそのエッチング液を用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

エッチング液及びそのエッチング液を用いた半導体装置の製造方法

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JPH11135490A
JPH11135490A JP31005697A JP31005697A JPH11135490A JP H11135490 A JPH11135490 A JP H11135490A JP 31005697 A JP31005697 A JP 31005697A JP 31005697 A JP31005697 A JP 31005697A JP H11135490 A JPH11135490 A JP H11135490A
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Japan
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concentration
etching
insulating film
wet etching
photoresist
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Takahiro Yoshimura
隆弘 芳村
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Texas Instruments Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸化シリコン(SiO2 )系の層間絶縁膜にコ
ンタクトホールやビアホールのような配線接続孔を形成
する際のウェットエッチングに用いるバッファードフッ
酸(BHF)のエッチングレートを改善する。 【解決手段】フッ化アンモニウム(NH4 F)の濃度が
8〜25wt%、フッ化水素(HF)の濃度が2〜10wt
%のBHFを用いる。 【効果】エッチングレートが向上することで、BHFの
加熱温度を低くすることができる。アンダーカットが少
なくなるので、配線接続孔の加工形状が良くなる。反応
生成物の溶解度が高くなるので、液寿命が長くなる。表
面張力が小さくなるので、より微細な配線接続孔の形成
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体基
板の上に形成された酸化シリコン系の絶縁層にコンタク
トホールやビアホールのような配線接続孔を形成するた
めに用いて好適なエッチング液及びそのエッチング液を
用いた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の層間絶縁膜には、通常、シ
リコン基板表面の拡散層に配線層を接続するためのコン
タクトホールや上下配線層間を接続するためのビアホー
ルといった配線接続孔が形成される。
【0003】例えば、図9に、上下配線層間を接続する
ためのビアホールの形成方法を示す。
【0004】まず、図9(a)に示すように、下層配線
層1の上に形成された層間絶縁膜2上にフォトレジスト
3を塗布し、フォトリソグラフィーにより、このフォト
レジスト3の所定位置に開口3aを形成する。層間絶縁
膜2は、通常、BPSG(ホウ素及びリンを含有したシ
リケートガラス)やTEOS(テトラエトキシシラン)
のような酸化シリコン(SiO2 )系の材料で構成され
る。
【0005】次に、図9(b)に示すように、バッファ
ードフッ酸(BHF)を用いたウェットエッチングによ
り、フォトレジスト3の開口3aを通じて層間絶縁膜2
をエッチングし、層間絶縁膜2に下層配線層1に達する
貫通孔2aを形成する。
【0006】次に、図9(c)に示すように、フォトレ
ジスト3をアッシング等により除去する。
【0007】次に、図9(d)に示すように、貫通孔2
a内を含む層間絶縁膜2上の全面に上層配線材料4を形
成し、更に、その上に、フォトレジスト5を塗布する。
【0008】次に、図9(e)に示すように、フォトリ
ソグラフィーによりフォトレジスト5をパターニング
し、しかる後、そのパターニングされたフォトレジスト
5をエッチングマスクとして用いて、上層配線材料4を
ドライエッチングし、上層配線材料4を所望の上層配線
パターンに加工する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】酸化シリコン系の絶縁
膜をエッチングするために従来用いられているBHF
は、例えば、フッ化アンモニウム(NH4 F)の含有量
が約35wt%、フッ化水素(HF)の含有量が約6.5
wt%と、比較的フッ化アンモニウムを高濃度に含有して
いた。
【0010】しかしながら、このフッ化アンモニウムを
高濃度に含有した従来のBHFは、比較的表面張力が大
きいために、微細な穴に入り難く、この結果、従来のB
HFを用いたウェットエッチングでは、近年の半導体装
置の微細化及び高集積化に伴う微細なコンタクトホール
やビアホールを良好な形状で形成することが困難になっ
てきた。
【0011】また、従来のBHFは、エッチング時の反
応生成物の飽和溶解度が低いため、液寿命が短いという
問題も有った。
【0012】更に、従来のBHFでは、ウェットエッチ
ングのエッチングレートを稼ぐために、エッチング液
を、例えば、約35℃まで加熱する必要が有った。しか
しながら、フッ酸槽には通常の熱線ヒーターを用いるこ
とができず、熱交換器で加熱を行う必要が有るため、昇
温及び温度安定に時間がかかるという問題が有った。
【0013】そこで、本発明の目的は、例えば、微細な
コンタクトホールやビアホールでも良好な形状で形成す
ることが可能で、且つ、液寿命が比較的長く、更に、加
熱温度もそれ程高くしなくても良いエッチング液及びそ
のエッチング液を用いた半導体装置の製造方法を提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
本発明のエッチング液は、8〜25重量%のフッ化アン
モニウムと、2〜10重量%のフッ化水素とを含有して
いる。
【0015】このエッチング液は、例えば、半導体基板
上の酸化シリコンを主成分とする絶縁層にコンタクトホ
ールやビアホールといった配線接続孔を形成するための
エッチングに用いて特に好適なものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施の形
態に従い説明する。
【0017】図1及び図2に、フッ化水素(HF)濃度
が約4.0wt%の時、及び、約6.5wt%の時のフッ化
アンモニウム(NH4 F)濃度によるウェットエッチン
グレートの変化を夫々示す。
【0018】各図の横軸がNH4 F濃度〔wt%〕、縦軸
がウェットエッチングレート〔Å/sec 〕を夫々示す。
また、各図には、熱酸化法により形成したSiO2 膜を
約30℃の温度でエッチングした場合(○)、熱酸化法
により形成したSiO2 膜を約35℃の温度でエッチン
グした場合(●)、プラズマCVD法により形成したT
EOS(以下、「p−TEOS」と称する。)膜を約3
0℃の温度でエッチングした場合(◇)、及び、p−T
EOS膜を約35℃の温度でエッチングした場合(◆)
を夫々示す。
【0019】これらの図から分かるように、いずれのデ
ータにおいても、ウェットエッチングレートは、NH4
F濃度が15wt%の付近に極大値を持つ特性を示す。ま
た、HF濃度及びエッチング温度が夫々高くなるほど、
ウェットエッチングレートは上昇する。但し、HF濃度
が高くなるほど、NH4 F濃度によるウェットエッチン
グレートの変化量が大きくなる。
【0020】なお、図示は省略するが、HF濃度が約
3.0wt%の時、約5.0wt%の時、及び、約8.0wt
%の時にもほぼ同様の結果が得られた。
【0021】そこで、これらの結果から、従来のBHF
におけるNH4 F濃度約35wt%よりも、NH4 F濃度
を15wt%の付近に設定した方がウェットエッチングレ
ートは良くなることが分かる。即ち、NH4 F濃度は、
(15±2)wt%の範囲に設定するのが最も好ましい。
また、このNH4 F濃度は、10〜20wt%の範囲であ
れば、充分良好なウェットエッチングレートが得られ
る。更に、従来よりも高いウェットエッチングレートを
得るという目的では、8〜25wt%の範囲のNH4 F濃
度で充分である。
【0022】また、BHF中のNH4 F濃度を低くする
と、エッチング液の表面張力が小さくなるという効果も
有る。即ち、本発明のエッチング液は、従来のものに比
し、微細な穴に入り易く、従って、より微細なコンタク
トホールやビアホールを形成することが可能となる。
【0023】図8に、フッ化アンモニウム(NH4 F)
濃度が約15wt%の時のフッ化水素(HF)濃度による
ウェットエッチングレートの変化を示す。
【0024】図中、横軸がHF濃度〔wt%〕、縦軸がウ
ェットエッチングレート〔Å/sec〕を夫々示す。
【0025】この図8から、HF濃度を高くすればする
ほど、ウェットエッチングレートが高くなることが分か
る(これと同様の傾向は、他のNH4 F濃度でも生じ
る。)。しかし、上述したように、HF濃度が高いと、
NH4 F濃度によるウェットエッチングレートの変動幅
が大きくなる。このことは、NH4 Fの濃度分布によ
り、場所によるウェットエッチングレートのばらつきが
大きくなる虞が有ることを意味している。従って、これ
らのことを勘案すると、HF濃度は2〜10wt%の範囲
であるのが好ましい。HF濃度が2wt%より小さいと、
ウェットエッチングレートが低くなり過ぎる虞が有り、
一方、HF濃度が10wt%よりも大きいと、NH4 Fの
濃度分布によるウェットエッチングレートのばらつきが
大きくなり過ぎて、特に、大面積基板に対するエッチン
グ時に不具合の生じる虞が有る。このHF濃度は、3〜
6wt%の範囲であるのがより好ましく、(5±0.5)
wt%の範囲であるのが最も好ましい。
【0026】次に、図3を参照して、フッ化アンモニウ
ム(NH4 F)濃度とウェットエッチングファクタとの
関係を説明する。
【0027】ここで、ウェットエッチングファクタは、
図3(a)に示すように、被エッチング材のアンダーカ
ット長xとそのアンダーカット部分のエッチング深さy
とにより、y/x= tanθr と定義する。即ち、このウ
ェットエッチングファクタは、エッチングによるアンダ
ーカットの程度を表し、このウェットエッチングファク
タが大きいほど、エッチングによるアンダーカットが少
なくて、良好な形状のエッチング穴が得られる。
【0028】なお、図3(a)において、6は被エッチ
ング材、例えば、p−TEOS膜であり、7はフォトレ
ジストである。
【0029】図3(b)に、p−TEOS膜6を約30
℃の温度(□)及び約35℃の温度(◇)で夫々エッチ
ングした時のNH4 F濃度とウェットエッチングファク
タとの関係を示す。図中、横軸がNH4 F濃度〔wt
%〕、縦軸がウェットエッチングファクタである。
【0030】この図3(b)の結果から、NH4 F濃度
が低くなるほどウェットエッチングファクタが大きくな
り、良好な形状のエッチングを行えることが分かる。従
って、例えば、アンダーカットを少なくして、良好な形
状の接続孔を得るためには、BHF中のNH4 F濃度は
できるだけ低くするのが好ましい。
【0031】図4に、接続孔のアンダーカットが大きい
場合の不具合を示すが、層間絶縁膜8に形成される接続
孔9のアンダーカット部9aが大きいと、その上に形成
されるアルミニウム(Al)等の金属又は合金からなる
配線層10の表面がアンダーカット部9aの形状に沿っ
て比較的大きく湾曲する。このため、配線層10をパタ
ーニングする際、フォトレジスト11を露光するための
光(紫外光)12が、配線層10の湾曲した表面で図示
の如くに乱反射し、いわゆるハレーションと呼ばれる現
象を生じる。この結果、フォトレジスト11の露光形状
が、フォトマスク12のパターンと一致しなくなり、形
状不良のフォトレジストパターンができる。そして、こ
の形状不良のフォトレジストパターンをエッチングマス
クとして用いて配線層10をエッチング加工すると、得
られる配線層10のパターンも不良となり、極端な場合
には、断線等の不具合を生じる。
【0032】従って、コンタクトホールやビアホールの
ような接続孔のエッチングでは、できるだけアンダーカ
ットを少なくして良好な形状のエッチングを行う必要が
有り、このためには、BHF中のNH4 F濃度をできる
だけ低くするのが好ましい。
【0033】図5に、エッチング温度によるウェットエ
ッチングファクタの変化を示す。図中、横軸が温度
〔℃〕、縦軸がウェットエッチングファクタを夫々示
す。
【0034】エッチング液としては、HF濃度が約5.
0wt%及びNH4 F濃度が約15.0wt%のBHFを用
い、このBHFに界面活性剤を添加したものとしないも
のとで夫々エッチングを行った。被エッチング材として
は、p−TEOS(■及び□)とBPSG(●及び○)
を夫々用いた。
【0035】また、図7に、エッチング温度によるウェ
ットエッチングレートの変化を示す。図中、横軸が温度
〔℃〕、縦軸がウェットエッチングレート〔Å/sec 〕
を夫々示す。
【0036】エッチング液としては、やはりHF濃度が
約5.0wt%及びNH4 F濃度が約15.0wt%のBH
Fを用い、このBHFに界面活性剤を添加したものとし
ないものとで夫々エッチングを行った。被エッチング材
としては、熱酸化法により形成したSiO2 (●及び
○)とp−TEOS(■及び□)を夫々用いた。
【0037】図5の結果を見ると、特に、p−TEOS
のエッチングにおいて、エッチング温度を低くした方が
ウェットエッチングファクタが大きくなり、良好な形状
のエッチングを行えることが分かる。一方、図7の結果
では、エッチング温度が高いほど、ウェットエッチング
レートが高くなることが分かる。
【0038】既述したように、BHFの液温度を高くす
るのは、装置上及びプロセス上の問題からあまり好まし
くない。従来は、ウェットエッチングレートを稼ぐため
に、液温度を約35℃まで加熱する必要が有ったが、本
発明においては、BHF中のNH4 F濃度を調整するこ
とにより、既述したように、ウェットエッチングレート
そのものが向上するため、必ずしもエッチング液を加熱
する必要は無い。また、エッチング液を加熱する場合で
も、従来より低温、例えば、30℃以下でも充分なウェ
ットエッチングレートが得られるため、その昇温に必要
な時間を短縮することができ、プロセス上有利になる。
また、低温でエッチングを行うと、エッチング液からの
水分の蒸発を少なくすることができ、その結果、ウェッ
トエッチングレートが安定化するという効果も有る。
【0039】特に、図5の結果から分かるように、室温
に近い20℃前後の温度でエッチングを行うと良好なウ
ェットエッチングファクタが得られるので好ましい。
【0040】下表に、界面活性剤を添加しない場合と添
加した場合のウェットエッチングレートの面内均一性を
調べた結果を示す。
【0041】エッチング液としては、HF濃度が約5.
0wt%及びNH4 F濃度が約15.0wt%のBHFを用
いた。また、比較のために、界面活性剤を添加しない従
来のBHF(HF濃度約6.5wt%、NH4 F濃度約3
5.0wt%)での測定結果を併せて示した。また、被エ
ッチング材としては、シリコンウェハ上に形成したp−
TEOSとBPSGを夫々用い、各ウェハ内におけるウ
ェットエッチングレートのばらつきを測定した。 界面活性剤不添加 界面活性剤添加 従来 p−TEOS 3.68% 3.04% 6.07% BPSG 4.61% 3.11% 4.30%
【0042】この結果から、本発明のエッチング液に界
面活性剤を添加することにより、ウェットエッチングレ
ートの面内均一性が向上することが分かる。
【0043】次に、図6を参照して、NH4 F濃度とエ
ッチング生成物の溶解度との関係を説明する。
【0044】BHFによりSiO2 系の膜をエッチング
すると、反応生成物として(NH42 SiF6 を生じ
るが、図6に、NH4 F濃度によるその反応生成物(N
42 SiF6 の溶解度の変化を示す。図中、横軸が
NH4 F濃度〔wt%〕、縦軸が反応生成物(NH4 2
SiF6 の溶解度を夫々示す。なお、反応生成物(NH
4 2 SiF6 の溶解度は、100gのBHF中に溶解
する(NH4 2 SiF6 の量をg(グラム)で表した
ものである。また、このデータは、"IEEE Trans. Semic
on. Manuf. p26, 1991.2" に示されたものである。
【0045】この図6から分かるように、反応生成物
(NH4 2 SiF6 の溶解度は、BHF中のNH4
濃度が低くなるほど大きくなる。これは、相対的に水の
量が多くなるためで、このことから、本発明のエッチン
グ液は、従来のものと比べて、反応生成物(NH4 2
SiF6 の溶解度が大きく、従って、液寿命が長くなる
ことが分かる。例えば、NH4 F濃度が約35wt%の従
来のBHFが約1日毎に交換する必要が有ったのに対
し、本発明の、例えば、NH4 F濃度が約15wt%のも
のは、約3.5日毎に交換すれば充分である。
【0046】以上に説明した本発明のエッチング液は、
例えば、図9に示す接続孔(ビアホール)の形成に用い
て好適なものである。
【0047】即ち、まず、図9(a)に示すように、例
えば、多結晶シリコンやAl−Cu合金等のアルミ系合
金からなる下層配線層1の上に形成された層間絶縁膜2
上にフォトレジスト3を塗布し、フォトリソグラフィー
により、このフォトレジスト3の所定位置に開口3aを
形成する。層間絶縁膜2は、例えば、BPSGやTEO
S又はCVD法で形成されたノンドープのSiO2 膜で
構成される。
【0048】次に、図9(b)に示すように、本発明に
よる、例えば、HF濃度が約5.0wt%、NH4 F濃度
が約15.0wt%で、約800ppmの界面活性剤を添
加した液温約25.0℃のBHFを用いたウェットエッ
チングにより、フォトレジスト3の開口3aを通じて層
間絶縁膜2をエッチングし、層間絶縁膜2に下層配線層
1に達する貫通孔2aを形成する。
【0049】この時、本発明によるBHFでは、例え
ば、約25.0℃の温度でも充分なウェットエッチング
レートを持つため、従来よりもBHFの加熱及び温度安
定に必要な時間を短縮することができ、その結果、工程
のスループットが向上して、製造コストを下げることが
できる。また、エッチング時のアンダーカットが少なく
なるので、良好な形状の貫通孔2aを形成することがで
き、その結果、後の上層配線のパターニング時の形状不
良を実質上殆ど無くすことができて、製造歩留りが向上
し、やはり製造コストを下げることができる。更に、エ
ッチング液を従来よりも多い回数繰り返し使用できるの
で、その材料コスト並びに保守及び交換に掛かるコスト
を低減することができて、やはり製品の製造コストを下
げることができる。しかも、本発明によるBHFは、そ
の表面張力が小さいので、従来よりも微細な貫通孔2a
の形成が可能である。
【0050】次に、図9(c)に示すように、フォトレ
ジスト3をアッシング等により除去する。
【0051】次に、図9(d)に示すように、貫通孔2
a内を含む層間絶縁膜2上の全面に、例えば、Al−C
u合金等のアルミ系合金からなる上層配線材料4を形成
し、更に、その上に、フォトレジスト5を塗布する。
【0052】次に、図9(e)に示すように、フォトリ
ソグラフィーによりフォトレジスト5をパターニング
し、しかる後、そのパターニングされたフォトレジスト
5をエッチングマスクとして用いて、上層配線材料4を
ドライエッチングし、上層配線材料4を所望の上層配線
パターンに加工する。
【0053】なお、この図9は、上下配線層間を接続す
るビアホールの例であるが、本発明は、シリコン基板等
の半導体基板の表面領域に設けられた拡散層に配線層を
接続するためのコンタクトホールを層間絶縁膜に形成す
る場合に適用しても好適なものである。
【0054】また、本発明のエッチング液は、上述のよ
うな配線接続孔を形成する場合に限らず、例えば、埋め
込み配線用の溝を層間絶縁膜に形成する場合等、種々の
目的でSiO2 系の絶縁膜をウェットエッチングする場
合に適用が可能である。
【0055】また、本発明のエッチング液は、例えば、
シリコン表面の自然酸化膜等を除去するためのいわゆる
洗浄工程にも用いることができる。従って、本発明の
「エッチング液」は、「洗浄液」を含んだ概念である。
【0056】
【発明の効果】本発明のエッチング液は、8〜25重量
%のフッ化アンモニウムと、2〜10重量%のフッ化水
素とを含有している。従って、例えば、半導体装置の層
間絶縁膜に配線接続孔を形成する際に、この本発明のエ
ッチング液を用いると、この本発明のエッチング液は、
従来より低い温度でも充分なウェットエッチングレート
を持つため、従来必要であったエッチング液の加熱及び
温度安定に必要な時間を短縮することができ、その結
果、工程のスループットが向上して、製造コストを下げ
ることができる。また、エッチング時のアンダーカット
が少なくなるので、良好な形状の配線接続孔を形成する
ことができ、その結果、後の上層配線のパターニング時
の形状不良を実質上殆ど無くすことができて、製造歩留
りが向上し、やはり製造コストを下げることができる。
更に、エッチング液を従来よりも多い回数繰り返し使用
できるので、その材料コスト並びに保守及び交換に掛か
るコストを低減することができて、やはり製品の製造コ
ストを下げることができる。しかも、本発明によるエッ
チング液は、従来のものに比較して、その表面張力が小
さいので、従来よりも微細な配線接続孔の形成が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】HF濃度が約4.0wt%の時のNH4 F濃度に
よるウェットエッチングレートの変化を示すグラフであ
る。
【図2】HF濃度が約6.5wt%の時のNH4 F濃度に
よるウェットエッチングレートの変化を示すグラフであ
る。
【図3】NH4 F濃度によるウェットエッチングファク
タの変化を説明するための概略断面図及びグラフであ
る。
【図4】アンダーエッチングが大きい場合の不具合を示
す断面図である。
【図5】温度によるウェットエッチングファクタの変化
を示すグラフである。
【図6】NH4 F濃度による反応生成物(NH4 2
iF6 の溶解度の変化を示すグラフである。
【図7】温度によるウェットエッチングレートの変化を
示すグラフである。
【図8】NH4 F濃度が約15wt%の時のHF濃度によ
るウェットエッチングレートの変化を示すグラフであ
る。
【図9】上下配線層間を接続するためのビアホールの形
成方法を工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1…下層配線層、2…層間絶縁膜、2a…貫通孔、3、
5…フォトレジスト、3a…開口、4…上層配線材料、
6…被エッチング材、7…フォトレジスト、8…層間絶
縁膜、9…接続孔、9a…アンダーカット部、10…配
線層、11…フォトレジスト、12…光(紫外光)、1
3…フォトマスク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 8〜25重量%のフッ化アンモニウム
    と、2〜10重量%のフッ化水素とを含有したエッチン
    グ液。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエッチング液を用い
    て、半導体基板の上に形成された絶縁層をエッチングす
    る、半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 酸化シリコンを主成分とする前記絶縁層
    をエッチングする、請求項2に記載の半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチングにより、前記絶縁層に配
    線接続用の接続孔を形成する、請求項3に記載の半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記エッチングを30℃以下の温度で行
    う、請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
JP31005697A 1997-10-24 1997-10-24 エッチング液及びそのエッチング液を用いた半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH11135490A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005277384A (ja) * 2004-03-22 2005-10-06 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子の製造方法
JP2006324209A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 冷陰極素子の製造方法
KR100703014B1 (ko) * 2005-10-26 2007-04-06 삼성전자주식회사 실리콘 산화물 식각액 및 이를 이용한 반도체 소자의 제조 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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