JPH11134741A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JPH11134741A
JPH11134741A JP30036497A JP30036497A JPH11134741A JP H11134741 A JPH11134741 A JP H11134741A JP 30036497 A JP30036497 A JP 30036497A JP 30036497 A JP30036497 A JP 30036497A JP H11134741 A JPH11134741 A JP H11134741A
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cassette
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Yoshio Kusui
嘉雄 楠井
Shiyunsuke Nirei
俊介 楡井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リールロック解除機構に改良を加えた、さら
なる小型化・薄型化の可能な記録再生装置を提供する。 【解決手段】 本記録再生装置1は、リールベース15
の回動に応じて倒立するリールロック解除片61を具備
する。この解除片61は、該片を自立方向に付勢するバ
ネ67を介して、リールベース15上に回動可能に取り
付けられている。リールベース15の大カセット装着位
置への移動時に、解除片の尾部61bがリールベースを
支えるメカシャーシ3と当接して倒れ込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体であるテ
ープ上の情報を再生又は記録する記録再生装置に関す
る。特には、いわゆるコンパチブル方式の家庭用ビデオ
・カセット・レコーダ(VCR)に代表される、リール
間隔の異なる大小複数種類のテープカセットを装着可能
な記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】VCRを例にとって従来技術を説明す
る。図7及び図8は、特開平9−223341号に開示
されているコンパチブル方式のVCRの主要機構を示す
平面図である。図7は小カセット装着状態、図8は大カ
セット装着状態である。
【0003】初めに、テープ走行系について説明する。
VCRの主要メカニズムを搭載したメカシャーシ103
上には、左右一対の、供給側リール台101と巻取側リ
ール台102が配置されている。両リール台101、1
02には、テープカセットTCのテープ供給側リール1
05とテープ巻取側リール106がそれぞれ装着され
る。
【0004】カセットTCの供給側リール105から引
き出された磁気テープTは、以下の経路を引き回されて
いる。同リール105の左上に示されているガイドロー
ラ107→供給側のテンションレギュレータ108のロ
ーラ108a→入側スライド部材109に支持された垂
直ガイド110→同様の傾斜ガイド111→磁気ヘッド
を有する回転ドラム112→出側スライド部材113に
支持された傾斜ガイド114→同様の垂直ガイド115
→キャプスタン116及びピンチローラ117→巻取側
のテンションレギュレータ118のローラ118a→ガ
イドローラ119→巻取側リール106。これらの機構
はテープ走行系を構成している。
【0005】上述した両リール台101、102は、そ
れぞれリールベース126、127上の支持軸126
a、127aに回転可能に軸支されている。各リールベ
ース126、127は、支点軸124、125を支点と
して回動する。このリールベース126、127の回動
動作により、左右のリール台101と102の間隔が、
小カセットに対応する位置と大カセットに対応する位置
のいずれかに位置決め可能である。なおリールベースの
駆動機構は図示されていない。
【0006】また、両リール台101、102には、そ
の底部に、リール台ギア101a、102a(歯部の図
示は省略)が付設されている。これらのリール台ギアの
いずれかには、振り子ギア130が選択的に噛み合い、
いずれかのリール台がテープを巻き取る方向に回転駆動
される。振り子ギア130は、首振りフレーム131の
一端側に回転可能に軸支されている。首振りフレーム1
31は、その中間部に軸ボス132が圧入支持されてお
り、同軸ボス132を中心として回動する。振り子ギア
130は駆動ギア133と噛み合い、駆動モータ(図示
されず)の回転は、駆動ギア133及び振り子ギア13
0を介していずれかのリール台101、102に選択的
に伝えられる。
【0007】次に、リール台101、102及び振り子
ギア130の抜け止め機構について説明する。抜け止め
機構は、符号140で示した抜け止め部材から構成され
ている。この抜け止め部材140は、プラスチック材に
より成形加工されており、上述した振り子ギア130及
び駆動ギア133の全体を上から覆うような形で、メカ
シャーシ103上に支持されている。抜け止め部材14
0には、駆動ギア133の回転軸133aに支持した軸
ボス132に対応する位置に、当該軸ボス132より大
きな孔141が開口している。この孔141には、軸ボ
ス132が挿通されている。
【0008】抜け止め部材140には、大カセットT
C′用のリールロック解除片144が突設されている。
このリールロック解除片144は、詳しくは後述するよ
うに、大カセットがリール台101、102に装着され
たとき、カセットのリールロックを解除する働きをす
る。なお、リールロックとは、カセット内のリールがテ
ープがゆるむ方向には回転しないように、リールをロッ
クする機構である。
【0009】一方、小カセットTCのリールロック解除
片145は、リール台101、102の移動動作に連動
して移動可能なアーム部材146の先端部に取り付けら
れている。このアーム部材146の動作により、図7に
示す小カセット装着時は小カセットのリールロック部に
対応する位置に位置決めされ、図8に示す大カセットT
C′装着時には邪魔になるので、退避させる。なお、ア
ーム部材146を各カセットの対応位置に位置決めする
ためのピン146a、146bが、上述の抜け止め部材
140から一体に突出形成してある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】大小2種類の大きさの
カセットに対応したVCRでは、それぞれのカセット用
にリールロック解除装置を設ける必要があるが、小カセ
ット用のリールロック解除装置は、大カセット装入の邪
魔となるため、大カセット装入時には逃がす必要があ
る。従来は、上述のように、小カセット用のリールロッ
ク解除片を大カセットの邪魔とならない位置まで大きく
回動させて移動させていた。あるいは小カセット装入時
のみリールロック解除片に倒れ防止のロックをかけ、大
カセット装入時には大カセットに押されて倒れるように
していた。
【0011】しかしながら、このような従来の機構は、
複雑かつ大きな部品が必要であり、VCR全体の薄型化
を阻害する一因ともなっていた。例えば、上述の特開平
9−223341号のVCRの場合、わずかマッチ棒の
先ほどの小カセット用リールロック解除片145を動か
すために、小カセットの全幅に近い長さのアーム部材1
46を備えていた。
【0012】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、リールロック解除機構に改良を加えた、さ
らなる小型化・薄型化の可能な記録再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の記録再生装置は、リール間隔(サイズ)の
異なる複数種類のテープカセットを受け入れて、テープ
上の情報を再生又は記録する記録再生装置であって;
該カセットの左右一対のリールのいずれかを載せて回転
する一対のリール台と、 各リール台を搭載した、回動
可能な一対のリールベースと、 該リールベースの回動
に応じて倒立するリールロック解除片と、を具備するこ
とを特徴とする。すなわち、不要なリールロック解除片
は倒してカセット装入の邪魔とならないようにし、必要
なリールロック解除片は自立させて機能を果させるよう
にした。そして、解除片の倒立をリールベースの回動に
応じさせたので同片倒立のための複雑な機構は不要であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明においては、上記リールロ
ック解除片が、小カセット用であり、リールベースが小
カセット位置にあるときは該解除片は自立し、リールベ
ースが大カセット位置に移動するときにリールベースの
移動に応じて解除片が倒れ込み、大カセット装入空間か
ら待避することが好ましい。特に、小カセット用のリー
ルロック解除片は、大カセット装着時にそのままの位置
にいたのでは、大カセットと干渉することとなる。かと
いって、大カセットの投影面積外に持ち出すためには大
型の機構と部材が必要となる。そこで、小カセット位置
にあるときは該解除片は自立し、リールベースが大カセ
ット位置に移動するときにリールベースの移動に応じて
解除片が倒れ込み、大カセット装入空間から待避するこ
ととすれば、機構を小型化できる。
【0015】また、本発明においては、上記リールロッ
ク解除片が、該片を自立方向に付勢するバネを介して上
記リールベース上に回動可能に取り付けられており、リ
ールベースの大カセット装着位置への移動時に該リール
ロック解除片の尾部がリールベースを支える部材(メカ
シャーシ)と当接して倒れ込むことが好ましい。特別な
リールロック解除片倒立機構を設けることなく、小カセ
ット用のリールロック解除片を大カセットと干渉しない
ように待避させることができる。
【0016】さらに、本発明においては、上記リールベ
ースが小カセット位置にあるときに、上記リールロック
解除片の尾部と当接して該片の倒れを防止する部材が設
けられていることが好ましい。付勢バネのみでは解除片
がカセットに押されて不意に倒れ込むこともありうる。
そのような事態を防止して、確実なリールロック解除動
作を行わせることができる。
【0017】以下、図面を参照しつつ説明する。まず、
本発明の記録再生装置に装着されるカセットのリールロ
ック機構について説明する。図4は、本発明の1実施例
に係る記録再生装置(VCR)に装着される大カセット
の、上ハーフを取り除いた状態における平面図である。
図5は、図4のカセットの底面図である。大カセットは
全体を符号201で示し、202はそのカセットケース
である。
【0018】カセットケース202は、上方から見て横
長の長方形をした扁平の箱状をしている。カセットケー
ス202の前面(図の上側)の左右両端部には、テープ
出口203が形成されている。これらの左右のテープ出
口の間には、前方と下方に開口したマウス部204が形
成されている。
【0019】カセットケース202内には、磁気テープ
205の両端部が止着されかつ巻装された供給側リール
206と巻取側リール207が、回転可能に収納されて
いる。これら両テープリール206、207の中央部に
立設されているハブ208、209には、その下端に開
口したリール台係合穴208a、209aが形成されて
いる。これらリール台係合穴208a、209aは、カ
セットケース202の底面壁に形成されたリール台挿通
孔202a、202aを介して外部に開口している。磁
気テープ205の一部は、上記テープ出口203からカ
セットケース202外に導出され、上記マウス部204
の前面に沿って位置している。
【0020】図示は省略してあるが、カセットケース2
02の前面部には、フロントリッドが回動自在に支持さ
れて設けられている。同フロントリッドは、カセットケ
ース202の前面に沿って架け渡されている磁気テープ
205の前面を開閉する。カセットケース202の底面
壁の一端部には、テープカセットの種類、内容等の情報
を検知するためのレコグニションホール210が設けら
れている。また、同底面壁の両端部には、テープカセッ
ト201の位置決め、高さ決めのための位置決め穴21
1が設けられている。さらに底面壁の中央部には、リー
ルロック解除部材の挿通孔212が設けられている。
【0021】図4の大カセット201の中央部手前に
は、リールロック機構213が示されている。同機構2
13は、一対のリールロック爪214、214′を支持
する摺動ハウジング215を有する。同ハウジング21
5は、カセットケース202の収容部202a内に組み
込まれており、コイルスプリング216の付勢力によっ
て、図の奥側に付勢されている。同ハウジング215の
奥側壁に突設されたリールロック爪214、214′
は、両テープリール206、207のリールフランジ2
17、218の外周部に設けられたロック歯217a、
218aに係合しており、テープリール206、207
の回転をロック状態にしている。これが、カセットがV
CRに装着されていない状態である。
【0022】このテープカセット201をVCRに装着
すると、VCR側に設けられたリールロック解除片71
(図2参照)が、カセットケース202の底面壁に設け
られた挿通孔212からケース内に挿入される。
【0023】図6は、リールロック解除動作の詳細を説
明するための側面断面図である。リールロック解除片7
1は、その上端部に後ろ下がりに傾斜した傾斜縁71a
が形成されている。同片71がカセットケース202内
に挿入されると、この傾斜縁71aが、ロック位置にあ
る摺動ハウジング215の傾斜部215aに当接する。
さらに、リールロック解除片71がカセットケース20
2内に挿入されると、同片71の傾斜縁71aが摺動ハ
ウジング215の傾斜部215aを押圧する。そのた
め、摺動ハウジング215は、図の右方向への移動力を
受け、コイルスプリング216による弾発力に抗して後
方へ移動する。これによって、図4に示すリールロック
爪214がリールフランジ217、218のロック歯2
17a、218aから離脱して、リールロック状態が解
除される。
【0024】次に、図1、図2及び図3を参照しつつ、
本発明の1実施例に係るVCRのリールベースの回動メ
カニズム及びリールロック解除機構を説明する。図1
は、小カセット装着時図であり、図2は大カセット装着
時の図である。図1、2(A)は平面図であり、図1、
2(B)はリール駆動スライダ周りの側面図であり、図
1、2(C)は、リールロック解除機構部の側面断面図
である。図3は、小カセット用のリールロック解除片の
倒立動作を説明するための側面断面図である。図中に
は、二点鎖線で小カセット5及び大カセット7が示され
ている。
【0025】左右のリール台11、13は、回板状のも
のであり、カセット5、7内のリール(図示されず)を
載せて回転する。リール台11、13の上面中心には、
カセット側のリールの係合穴(図5の208a、209
a)に係合するリール係合軸11a、13aが立設され
ている。なお、通常のVCRは、テープが左のリールか
ら右のリールに走行するのを正転と呼んでおり、左側の
リール台11を供給側リール台と呼び、右側のリール台
13を巻取側リール台と呼ぶ。各リール台11、13
は、左右のリールベース15、25上に回転自在に軸支
されている。各リールベース15、25は、その回動軸
15a、25aにおいてシャーシ3上に回動自在に軸支
されている。このリールベース15、25の回動に応じ
て、左右のリール台11、13の間隔が変化する。両リ
ール台11、13が上部中央寄りに近接した図1の状態
では小カセット5を装着可能であり、左右外側に離れた
図2の状態では大カセット7を装着可能である。
【0026】テープの内巻取り側に選択されたリール台
は、図示せぬ歯車機構によって回転駆動される。各リー
ル台11、13には、図示せぬテンションレギュレータ
のブレーキバンドが約半周巻き付いて、テープにある一
定範囲内のテンションがかかるように自動的にコントロ
ールされる。
【0027】左右のリールベース15、25は、略扇形
をした板状の部材であり、上述のように、扇形の根元の
回動軸15a、25aにおいて、シャーシ3に回動自在
に軸支されている。左側の供給側リールベース15の根
元部外周には、回動軸15aを中心とする円弧状のギア
15bが形成されている。一方、右側の巻取側リールベ
ース25の根元部外周にも、回動軸25aを中心とする
円弧状のギア25bが形成されている。両ギア15bと
25bは互いに噛み合って、左右のリールベース15、
25は同期して互いに逆回りに回動する。さらに、右側
のリールベース25の扇形の外周部にも、円弧状のギア
25cが形成されている。このギア25cは、リール駆
動アーム41の外周のギア41bと噛み合っている。詳
しくは後述するが、装着されるカセットサイズに応じ
て、リール駆動アーム41の回動位置が決まる。それに
応じて、左右のリールベース15、25が回動して、図
1の小カセット状態と図2の大カセット状態とが切り換
わる。
【0028】右のリールベース25の外周に切られてい
るギア25cは、リール駆動アーム41の外周に切られ
ているギア41bと噛み合っている。このリール駆動ア
ーム41は、右側の回動軸41aを中心に回動する。リ
ール駆動アーム41は、駆動支点41cにおいてリール
駆動スライダ45と連結されている。このリール駆動ス
ライダ45は、図1の小カセット装着時は、カセット判
別爪43に押されて奥側に進んでいる。なお、このカセ
ット判別爪43は、小カセット装着時には図1(B)に
示すように下に沈んでおり、大カセット装着時には、図
2(B)に示すようにカセットにより持ち上げられてい
る。したがって、リール駆動スライダ45は、小カセッ
ト装着時には、爪43に押されて奥に進み、この動きで
リール駆動アーム41は、時計方向に回動して奥側に回
り込んでいる。このリール駆動アーム41の回動によ
り、ギア41b、25cを介して、右側のリールベース
25は反時計回りに回動している。また、左側のリール
ベース15は、時計回りに回動している。その結果、左
右のリールベース11と13は近寄った小カセット装着
位置にある。なお、図中符号42は、リール駆動アーム
41に開けられた穴である。
【0029】一方、大カセット装着状態では、図2
(B)に示すように爪43はリール駆動スライダ45に
係合しないため、リール駆動スライダ45は奥に押され
ずに手前側にあって、リール駆動アーム41も手前側の
位置にある。なお、何もカセットを入れないときは、バ
ネ付勢により図2の大カセット状態となっている。その
ため、図2(A)に示すような左右のリールベース11
と13が互いに遠ざかった大カセット装着状態となって
いる。
【0030】次に、リールロック解除片61のリールベ
ース15に対する取り付け構造の詳細について、図3
(A)を参照しつつ説明する。リールベース15の一部
には、リールロック解除片61取り付け用のリブ63が
突設されている。このリブ63には、ピン65が、シャ
ーシ3と平行な方向に突出するように固定されている。
解除片61は、このピン65に対して回動可能に軸支さ
れている。ピン65の真下のリールベース15の部分に
は穴15cが開いている。また、ピン65には、コイル
バネ67が、隙間をもってはめ込まれている。このバネ
67の両端は直線状にやや延びており、一端67aはリ
ールベース15の上面に当接し、他端67bは解除片6
1の側辺に当接している。そして、このバネ67は、解
除片61をシャーシ3から立ち上がる方向(図3(A)
の姿勢)に付勢している。
【0031】リールロック解除片61は、細長い棒状の
部材であって、その尾部61b(図3(A)で下の部
分)寄りの部分で上述のピン65に軸支されている。同
片61の頂部61aは、カセットの反マウス側にテーパ
ー面の付いた尖った形状をしている。リールロック解除
片61の中央部から尾部にかけては、えぐり込まれてお
り(凸部61c)、ここに上述のコイルバネ67が配置
されている。リールロック解除片61の尾部61bは、
図3(A)の自立状態では、シャーシ3の穴3aの中に
入っている。同穴3aの平面形状は、図1又は図2に示
すように、やや左上が斜めとなっている五角形である。
【0032】図3(A)の直立状態では、解除片尾部6
1bの図の右端部(手前側)は、シャーシ3の穴3cの
側辺に当接している。また、同片61の左側面は、リー
ルベース15の穴15cの奥側に当接している。したが
って、リールベース15が動かないとすれば、図3
(A)の状態で解除片61に力がかかっても、同片61
がピン65の周りに回動することはなく、同片61は直
立しており、カセットのリールロック解除挿通孔に確実
に入り、リールロック解除がなされる。
【0033】次にリールロック解除片61の倒れ込み動
作について説明する。大カセットが図1、2のVCR1
に装入されると、上述のメカニズムで左側のリールベー
ス15が反時計方向に回動する。するとリールベース1
5及びリールロック解除片16は、図3の(A)→
(B)→(C)のように、シャーシ3に対して左方向に
進む。そして、図3(B)のように、同片61の尾部6
1bが、シャーシ穴3aの左側の側辺3bに当たると、
尾部61bが持ち上げられ、バネ67が撓み同片61の
頂部61aが左におじぎするように傾き始める。さらに
進むと、図3(C)のように、同片61の尾部61b
は、シャーシ3の上に乗ってしまい、同片61はほぼ横
に倒れ込んだ状態となる。この図3(A)の状態では、
図2(A)に示すように、リールロック解除片61は、
大カセット7の投影面積内にあるが、横倒しとなって下
がっているので、大カセット7をVCR1内に入れた時
にも、リールロック解除片61が大カセット7と干渉す
るようなことはない。
【0034】本実施例のVCRでは、リールロック解除
片の倒立メカニズムのための特別な部品は、コイルバネ
67とピン63のみである。その他の取り付け用リブ6
3や、穴3aは、リールベースやシャーシに加工しただ
けのものである。つまり、きわめて少ない小型の部品の
みで、小カセット用のリールロック解除片と大カセット
との干渉回避がなされており、VCRの小型化と部品点
数低減を達成している。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の記録再生装置では、不要なリールロック解除片は倒し
てカセット装入の邪魔とならないようにし、必要時にリ
ールロック解除片を自立させて機能を果させるようにす
るとともに、解除片の倒立をリールベースの回動に応じ
させたので、同片の移動や倒立のための複雑な機構は不
要である。特に、リールロック解除片を自立方向に付勢
するバネを介してリールベース上に回動可能に取り付け
た場合、特別なリールロック解除片倒立機構を設けるこ
となく小カセット用のリールロック解除片を大カセット
と干渉しないように待避させることができる。さらに、
リールベースが小カセット位置にあるときに、リールロ
ック解除片の尾部と当接して該片の倒れを防止する部材
を設けた場合には、解除片が不意に倒れ込むのを防止し
て、確実なリールロック解除動作を行わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るVCRのリールロック
解除機構を説明する小カセット装着時の図である。
【図2】本発明の1実施例に係るVCRのリールロック
解除機構を説明する大カセット装着時の図である。
【図3】小カセット用のリールロック解除片の詳細構造
及び動作を説明するための側面断面図である。
【図4】本発明の1実施例に係る記録再生装置(VC
R)に装着される大カセットの、上ハーフを取り除いた
状態における平面図である。
【図5】図4のカセットの底面図である。
【図6】リールロック解除動作の詳細を説明するための
側面断面図である。
【図7】特開平9−223341号に開示されている小
カセット装着状態のコンパチブル方式のVCRの主要機
構を示す平面図である。
【図8】特開平9−223341号に開示されている大
カセット装着状態のコンパチブル方式のVCRの主要機
構を示す平面図である。
【符号の説明】
1…VCRビデオ・カセット・レコーダ、3…メカシャ
ーシ、5…テープカセット小、7…テープカセット大、
11…供給側リール台、13…巻取側リール台、15…
供給側リールベース、25…巻取側リールベース、61
…小カセット用リールロック解除片、63…解除片保持
リブ、65…ピン、67…バネ、71…大カセット用リ
ールロック解除片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール間隔(サイズ)の異なる複数種類
    のテープカセットを受け入れて、テープ上の情報を再生
    又は記録する記録再生装置であって;該カセットの左右
    一対のリールのいずれかを載せて回転する一対のリール
    台と、 各リール台を搭載した、回動可能な一対のリールベース
    と、 該リールベースの回動に応じて倒立するリールロック解
    除片と、を具備することを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記リールロック解除片が小カセット用
    であり、 リールベースが小カセット位置にあるときは該解除片は
    自立し、 リールベースが大カセット位置に移動するときに、リー
    ルベースの移動に応じて該解除片が倒れ込み大カセット
    装入空間から待避することを特徴とする請求項1記載の
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記リールロック解除片が、該片を自立
    方向に付勢するバネを介して上記リールベース上に回動
    可能に取り付けられており、 リールベースの大カセット装着位置への移動時に該解除
    片の尾部がリールベースを支える部材(メカシャーシ)
    と当接して倒れ込むことを特徴とする請求項2記載の記
    録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記リールベースが小カセット位置にあ
    るときに、上記リールロック解除片の尾部と当接して該
    片の倒れを防止する部材が設けられていることを特徴と
    する請求項2又は3記載の記録再生装置。
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