JP2526120Y2 - 小型テープカセット - Google Patents

小型テープカセット

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JP2526120Y2
JP2526120Y2 JP1524491U JP1524491U JP2526120Y2 JP 2526120 Y2 JP2526120 Y2 JP 2526120Y2 JP 1524491 U JP1524491 U JP 1524491U JP 1524491 U JP1524491 U JP 1524491U JP 2526120 Y2 JP2526120 Y2 JP 2526120Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば標準テープカセ
ット専用ビデオテープレコーダ(以下VTRと略記)等
の記録再生装置に直接装着するには小型であって、その
VTRでの使用にはテープカセットアダプタ等を必要と
する小型テープカセットに関し、特に供給側リールハブ
及び巻取り側リールハブの各ブレーキ解除動作を連動し
て確実に行なえる小型テープカセットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知の如く一般のVTRには、標準タイ
プの大きさのテープカセットが使用されており、また標
準テープカセットよりも小型で、その標準タイプ専用V
TRとの互換性を保ちながら記録再生を可能とした小型
テープカセットも実用化されている。この小型テープカ
セットは、その小型テープカセット専用VTRにて記録
再生できる一方、標準テープカセット専用VTRで使用
する場合には、標準テープカセットと略同一形状のテー
プカセットアダプタを用いて、そのアダプタに小型テー
プカセットを収納することにより、標準テープカセット
と同等に使用可能である。また携帯撮影に適するようビ
デオカメラと小型テープカセット専用VTRとが一体に
なった所謂カメラ一体型VTRも実用化されている。
【0003】図13は従来の一般的な小型テープカセッ
トを示す下方から見た外観斜視図で、開蓋状態を示して
おり、1は小型テープカセット、2は磁気テープ、3は
カセット筐体、4はその上ハーフ、5は同下ハーフ、6
はカセット筐体3の前面側開口を開閉する蓋体、16は
ブレーキ解除ピン挿入口、21は巻取り側リールハブ、
25は供給側リールハブである。図示のように、磁気テ
ープ2は、カセット筐体3の前面側開口において、その
左右両端に設けたガイドローラ10,10により案内さ
れた状態で張架されており、蓋体6の閉蓋により保護さ
れる。カセット筐体3の下ハーフ5には、上ハーフ4と
組立てた状態で、巻取り側リールハブ21の下リールフ
ランジ22外周面に形成された歯車23をカセット筐体
3の一側面に臨ませる切欠部11が形成されている。蓋
体6は、カセット筐体3側面に形成されたU字状溝12
に嵌装した板ばね13により前面側へ付勢された摺動片
14によって、クリック的に開蓋及び閉蓋位置に保持さ
れる。カセット筐体3側面の切欠部11より後方には、
下ハーフ5下面から上ハーフ4にかけて誤挿入防止用溝
15が形成されており、下ハーフ5下面で誤挿入防止用
溝15側の隅部には、ブレーキ解除ピン挿入口16が形
成されている。以上の小型テープカセット1を図示せぬ
小型テープカセット専用VTRに装着して使用する場合
は、そのVTRのテープカセット挿入口から所定位置ま
で小型テープカセット1を挿入することにより、蓋体6
を図13の如く略水平位置まで回動させて開蓋して、こ
の小型テープカセット1を例えば下降させることによ
り、供給側リールハブ25がVTRの供給側リールディ
スク(図示せず)に嵌合し、巻取り側リールハブ21の
下リールフランジ22外周面の歯車23がVTRの駆動
歯車(図示せず)に噛合する。そしてカセット筐体3の
前面側開口の凹部7,8,9に、VTRの垂直及び傾斜
ローディング部材とキャプスタン(何れも図示せず)が
夫々臨ませられる。このように小型テープカセット専用
VTRに小型テープカセット1を装着して、記録再生が
可能となる。また小型テープカセット1を図示せぬ標準
テープカセット専用VTRに装着して使用する場合に
は、実公昭60−37739号公報に開示の如く標準テ
ープカセットと同一形状のテープカセットアダプタ、或
いは標準テープカセットと小型テープカセットとがとも
に収納可能な収納トレイの小型テープカセット収納部
に、小型テープカセット1を収納した状態で装着され
る。
【0004】ところで、VTRに使用される標準テープ
カセットや小型テープカセットでは、カセット筐体内に
磁気テープを巻回する一対のリールハブが収納されてお
り、記録再生時、供給側リールハブに巻回された磁気テ
ープが前面側開口より繰り出されて、VTRの磁気ヘッ
ドと摺動し、この後、前面側開口から再びその内部に戻
り、巻取り側リールハブに巻回される。また巻戻し時、
磁気テープは巻取り側リールハブから直接供給側リール
ハブに移送される。こうした磁気テープの供給巻戻しを
行なう供給側リールハブ及び巻取り側リールハブには、
夫々のブレーキ機構が設けられており、そのブレーキ機
構の動作によって、供給側リールハブ及び巻取り側リー
ルハブの不要な回転が防止されている。即ち小型テープ
カセットの持運び等で外部から衝撃が加えられた場合、
供給側リールハブ、或いは巻取り側リールハブが不要に
回動して、磁気テープに緩みが生じ、これにより回転ム
ラや磁気テープの折れ曲り、更には切断等のトラブルが
生じる虞を回避するために、ブレーキ機構が備えられて
いる。
【0005】図14は図13の小型テープカセット1の
上ハーフ4を外した状態を示すものである。図示のよう
に、下ハーフ5内に巻取り側リールハブ21及び供給側
リールハブ25が収納されており、磁気テープ2はこの
両リールハブ21,25間に張架される。巻取り側リー
ルハブ21及び供給側リールハブ25には夫々のブレー
キ機構が設けられており、17は巻取り側リールハブ2
1近傍の下ハーフ5内面に起設した支軸、31はこの支
軸に非回転に軸支された巻取り側リールストッパであ
る。
【0006】図15は供給側リールハブ25のブレーキ
機構を示すもので、供給側リールハブ25の下リールフ
ランジ26の下面には、断面台形状の放射状リブ18…
が設けられており、この放射状リブ18…と対応するよ
うに、下ハーフ5内面上には、放射状溝19…が形成さ
れている。供給側リールハブ25は、図14に示す状態
において、上ハーフ4に固定されたリールスプリング
(図示せず)により、上ハーフ4から下ハーフ5に向か
って押圧される。この時、供給側リールハブ25の下リ
ールフランジ26下面の放射状リブ18…が、下ハーフ
5内面上の放射状溝19…と互いに係合することによ
り、ブレーキ動作が得られて、供給側リールハブ25の
不要な回動が常時防止される。即ち供給側リールハブ2
5のブレーキ機構は、供給側リールハブ25の下リール
フランジ26下面の放射状リブ18…と下ハーフ5内面
上の放射状溝19…からなる。このブレーキ解除動作
は、小型テープカセット1のVTRへの装着後、VTR
の供給側リールディスクが小型テープカセット1の供給
側リールハブ25の下方からその内容に挿入され、供給
側リールハブ25が下ハーフ5内面より若干上方に押上
げられ、上述の放射状リブ18…及び放射状溝19…の
係合が外れることによって行なわれる。
【0007】図16は巻取り側リールハブ21のブレー
キ機構を示すもので、巻取り側リールハブ21近傍の下
ハーフ5内面に起設した支軸17に非回転に軸支された
巻取り側リールストッパ31には、下方へ複数の山形状
歯部32…が形成されており、図示せぬスプリングによ
って、リールストッパ31が下方に付勢されている。こ
れによりリールストッパ31の山形状歯部32…が、巻
取り側リールハブ21の下リールフランジ22外周面の
歯車23に噛合することにより、ブレーキ動作が得られ
て、巻取り側リールハブ21の不要な回動が常時防止さ
れる。即ち巻取り側リールハブ21のブレーキ機構は、
スプリング、リールストッパ31の山形状歯部32…及
び巻取り側リールハブ21の下リールフランジ22外周
面の歯車23からなる。このブレーキ解除動作は、小型
テープカセット1のVTRへの装着時、VTRの図示せ
ぬリールブレーキ解除ピンが下ハーフ5のブレーキ解除
ピン挿入口16の下方からその内方に挿入され、リール
ストッパ31が下ハーフ5内面より上方に押上げられ、
上述の山形状歯部32…と歯車23との噛合が外れるこ
とによって行なわれる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前述したカ
メラ一体型VTRの普及につれて、小形テープカセッ
トを持運ぶ機会の増加、長時間撮影可能な小形テープ
カセットへの要求が生じている。このため前記につい
ては、外部から衝撃が加えられても、収納されている磁
気テープに損傷を与えないような構成のテープカセット
を得ること、また前記については、小形テープカセッ
ト筐体の寸法上の制約から、従来より薄いベースフィル
ムの磁気テープを用いるとともに、同様に、外部から衝
撃が加えられても、収納されている磁気テープに損傷を
与えないような構成の小形テープカセットを得ることが
望まれている。
【0009】そこで本出願人は、特開平4−11127
8号にて、磁気テープが張架された一対のリールハブ
と、この両リールハブの不要な回転を夫々防止する一対
のブレーキ機構を備え、且つこの両ブレーキ機構を、そ
の一方のブレーキ機構のブレーキ解除動作を他方のブレ
ーキ機構に伝達して、両ブレーキ機構の解除動作を連動
可能に構成してなる小型テープカセットを提案した。し
かしながら、その小型テープカセットでは、2つのリー
ルハブを、その夫々のブレーキ機構が磁気テープの巻上
げ方向には回転可能としながら、巻緩み方向には回転し
ないようにしたことから、例えば何等かの理由で磁気テ
ープに緩みが発生してしまった際、或いは適正な磁気テ
ープのたるみを磁気テープの緩みと誤解して、それを修
正しようとした場合等に使用者が巻上げ過ぎると、巻上
げられ過ぎた磁気テープの張力によって、位置移動可能
のリールハブ、即ち供給側リールハブが磁気テープの経
路方向に引かれ、小型ビデオカセットのカセットケース
への収納や記録再生装置への装填が困難になることが判
った。
【0010】そこで本考案の目的は、磁気テープが誤っ
て巻上げられ過ぎて、供給側リールハブが移動不能にな
った場合でも、カセットケースへの収納、VTRへの装
填を可能とした小型テープカセットを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本考案は、磁気テープが張架された一対のリールハブ
と、この両リールハブの不要な回転を夫々防止する一対
のブレーキ機構を備え、且つこの両ブレーキ機構を、そ
の一方のブレーキ機構のブレーキ解除動作を他方のブレ
ーキ機構に伝達して、両ブレーキ機構の解除動作を連動
可能に構成してなる小型テープカセットであって、記録
再生装置へのカセット装着時において、その記録再生装
置のカセット駆動部がカセット下方より挿入される側の
リールハブの回転を防止するブレーキ部材に、前記カセ
ット駆動部により押上げられるリールハブの上リールフ
ランジまたは下リールフランジの少なくとも一方と当接
可能で、このブレーキ部材を解除方向に移動させる斜面
状または円弧状の何れかの形状による係合部を設けたこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】ブレーキ部材に設けた斜面状または円弧状の何
れかの形状による係合部が、記録再生装置のカセット駆
動部により押上げられるリールハブの上リールフランジ
または下リールフランジの少なくとも一方と当接するこ
とにより、ブレーキ部材が解除方向に移動して、カセッ
ト駆動部がカセット下方より挿入される側のリールハブ
のブレーキ状態が解除される。
【0013】
【実施例】以下に本考案の実施例を図1乃至図12に基
づいて説明する。始めに、図1乃至図12においては、
前述した図13乃至図16に示したものと同一構成部分
には同一符号を付して、以下では、その説明を省略し、
また図8、図11及び図12では、都合上、本考案に係
る斜面状係合部または円弧状係合部を有する部分を省略
した。本考案を適用した小型テープカセットの上ハーフ
を外して巻取り側リールハブ21及び供給側リールハブ
25の両ブレーキ機構40,50を含み要部を示す図8
のように、本考案の小型テープカセットにおいては、前
述した小型テープカセット1からリールストッパ31及
び図示せぬスプリングを外し、後述する一対のブレーキ
機構40,50を付加した構成のものとなっており、供
給側リールハブ25の下リールフランジ26の外周には
凹凸状の歯溝27…が形成されている。尚、凹凸状の歯
溝27…としたが、それ以外の形状でも良い。
【0014】先ず巻取り側リールハブ21のブレーキ機
構40は、ブレーキアーム41及びスプリング49から
なる。ブレーキアーム41は、図8及び図9に示すよう
に、巻取り側リールハブ21近傍の下ハーフ5内面に起
設した支軸17に回転自在に軸支されており、下方に取
付けたスプリング49によって図示矢印a方向に常時付
勢されている。このブレーキアーム41は、スプリング
49による矢印a方向の常時付勢により巻取り側リール
ハブ21の下リールフランジ22外周面の歯車23に係
合する爪部42と、VTRのリールブレーキ解除ピン3
6によって図示矢印b方向に回動されるブレーキ解除ピ
ン受け部43と、供給側リールハブ25のブレーキ機構
50側に延びるアーム部45と、このアーム部45の先
端に設けられて、供給側リールハブ25のブレーキ機構
50のブレーキ片51に係合する解除動作連動用の係合
ピン部46とを備える。ブレーキ解除ピン受け部43に
はピン係合端面44が形成されている。
【0015】図10に示すように、ブレーキアーム41
の支軸17は、巻取り側リールハブ21外周の略接線方
向に位置していることから、ブレーキアーム41の爪部
42の形状を、巻取り側リールハブ21の下リールフラ
ンジ22外周面の歯車23の歯面と密に係合するよう選
択することにより、図示矢印d方向(巻取り側リールハ
ブ21に巻回された磁気テープ2が緩む方向)への巻取
り側リールハブ21の回動を常時確実に防止でき、また
図示矢印c方向(巻取り側リールハブ21に磁気テープ
2が巻取られる方向)への巻取り側リールハブ21の回
転を常時可能とする。
【0016】そして供給側リールハブ25のブレーキ機
構50は、図8及び図11に示すように、ブレーキ片5
1及びスプリング59からなる。ブレーキ片51は、供
給側リールハブ25近傍の下ハーフ5内面に起設した支
軸37に回転自在に軸支されており、下方に取付けたス
プリング59によって図示矢印e方向に常時付勢されて
いる。このブレーキ片51は、スプリング59による矢
印e方向の常時付勢により供給側リールハブ25の下リ
ールフランジ26外周面の歯溝27に係合する爪部52
と、前記ブレーキアーム41のアーム部45先端の係合
ピン部46によって図示矢印f方向に回動される解除動
作連動用係合部53とを備える。解除動作連動用係合部
53にはピン部係合端面54が形成されている。
【0017】図11に示すように、ブレーキ片51の支
軸37は、供給側リールハブ25外周の略接線方向に位
置していることから、ブレーキ片51の爪部52の形状
を、供給側リールハブ25の下リールフランジ22外周
面の歯溝27に係合するよう選択することにより、図示
矢印h方向(供給側リールハブ25に巻回された磁気テ
ープ2が緩む方向)への供給側リールハブ25の回動を
常時確実に防止でき、また図示矢印g方向(供給側リー
ルハブ25に磁気テープ2が巻取られる方向)への供給
側リールハブ25の回転を常時可能とする。
【0018】ところで、上述した小型テープカセットに
おいては、ブレーキ作動状態では、巻取り側リールハブ
21及び供給側リールハブ25ともに、磁気テープ2の
巻上げ方向には回転可能であるが、磁気テープ2の緩み
方向には回転しない。従って、例えば何等かの理由で磁
気テープに緩みが発生してしまった際、或いは適正な磁
気テープのたるみを磁気テープの緩みと誤解して、それ
を修正しようとした場合等に使用者が巻上げ過ぎると、
巻上げられ過ぎた磁気テープ2の張力によって、図12
に示すように、位置移動可能の供給側リールハブ25が
磁気テープ2の経路方向に引かれてしまう。こうなる
と、供給側リールハブ25は、磁気テープ2の経路方向
に引かれていることから、カセット内の移動可能領域を
移動できず、カセットをカセットケースに収納する際、
或いはVTRに装填する際に、カセットのボス、或いは
VTRのリールディスクと位置が合わず、収納、装填不
良を起こすことが判った。
【0019】そこで本考案の第1実施例では、小型テー
プカセットがVTRに装填された際の位置よりも供給側
リールハブ25が磁気テープ2の経路方向に引かれた状
態の時、供給側リールハブ25の下リールフランジ26
が当接する高さに、その下リールフランジ26と当接し
て、供給側リールハブ25のブレーキ部材をなすブレー
キ片51をブレーキ解除方向に回動させる斜面状係合部
を、ブレーキ片51に設ける。即ち第1実施例を適用し
たブレーキ片を示す図1のように、ブレーキ片51の爪
部52の上方に突部55を延長して設けるとともに、こ
の突部55の下リールフランジ26側端面に、爪部52
上方に連続する図示例では供給側リールハブ25に近づ
く方向に延びた凹状湾曲斜面による斜面状係合部56を
形成する。
【0020】巻上げ過ぎにより磁気テープ2の経路方向
に引かれて、可動範囲内での供給側リールハブ25の移
動が不能になった小型テープカセットを、カセットケー
スに収納、或いはVTRに装填した場合の作用を次に説
明する。図2に示すように、供給側リールハブ25がカ
セットケースのボス(図示せず)、或いはVTRのカセ
ット駆動部であるリールディスク(図示せず)に当接
し、カセット上方に押上げられることによって、供給側
リールハブ25の下リールフランジ26がブレーキ片5
1の爪部52に沿って上昇し、記録再生時の供給側リー
ルハブ25の回転位置の高さを越えたところで、その下
リールフランジ26が斜面状係合部56に当接する。そ
して供給側リールハブ25が更に上昇することにより、
その下リールフランジ26が斜面状係合部56を押し
て、ブレーキ片51をブレーキ解除方向に回動させる。
このブレーキ解除動作によって、供給側リールハブ25
は磁気テープ2の緩み方向に回転可能となり、即ち磁気
テープ2を若干繰り出して移動可能となるため、カセッ
トケースのボス、或いはVTRのカセット駆動部である
リールディスク(リール台)との位置合わせが可能とな
って、両者が嵌合できるようになる。
【0021】次に図3は本考案の第2実施例を示すもの
である。この第2実施例では、ブレーキ片51に、供給
側リールハブ25の上リールフランジ28と当接する高
さの突片57を設けて、この突片57の下面に、図示例
では供給側リールハブ25に近づく方向に延びた凸状湾
曲斜面等の如き斜面状係合部58を形成する。尚、51
aは前記スプリング59挿入用の溝である。
【0022】この第2実施例によっても、前記第1実施
例と同様、図4に示すように、供給側リールハブ25が
カセット上方に押上げられることによって、その供給側
リールハブ25の上リールフランジ28が、ブレーキ片
51の突片57の斜面状係合部58に当接し、供給側リ
ールハブ25が更に上昇することにより、その上リール
フランジ28が斜面状係合部58を押して、ブレーキ片
51をブレーキ解除方向に回動させて、ブレーキを解除
する。
【0023】次に図5は本考案の第3実施例を示すもの
である。この第3実施例では、ブレーキ片51の爪部5
2の上方に突部155を延長して設けるとともに、この
突部155の外周を、爪部52上方に連続してブレーキ
状態の供給側リールハブ25と逆方向に膨らみを持たせ
た円弧状係合部152として形成する。
【0024】この第3実施例によっても、図6の如く供
給側リールハブ25の下リールフランジ26外周の歯溝
27とブレーキ片51の爪部52との係合状態におい
て、前記実施例と同様に供給側リールハブ25がカセッ
ト上方に押上げられることにより、その供給側リールハ
ブ25の下リールフランジ26が、ブレーキ片51の爪
部52上方に連続する突部155外周の円弧状係合部1
52に当接する。すると、図7に示すように、この円弧
状係合部152は、爪部52によるブレーキ状態の供給
側リールハブ25と逆方向に膨らみを持たせた形状であ
り、しかも歯溝27に対して充分な大きさの曲率である
ため、歯溝27と係合する働きは、ほとんど失われてい
る。よって供給側リールハブ25を図示矢印h方向に回
転させようとする力が加わった場合、円弧状係合部15
2は、下リールフランジ26外周の歯溝27から容易に
外れ、ブレーキ片51が図示矢印f方向に回動し、ブレ
ーキを解除することになる。
【0025】尚、斜面状係合部または円弧状係合部の取
付位置は、実施例に限らず、新たに斜面状係合部または
円弧状係合部を有する突部等をブレーキ部材に設けても
良いのは勿論である。また以上はVTRに使用される小
型テープカセットについて述べたが、VTR以外の技術
分野においても、本考案を適用できることは勿論であ
る。
【0026】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、一対のリ
ールハブの不要な回転を夫々防止する両ブレーキ機構の
解除動作を連動可能に構成するとともに、特に記録再生
装置のカセット駆動部がカセット下方より挿入される側
のリールハブの回転を防止するブレーキ部材に、カセッ
ト駆動部により押上げられるリールハブの上リールフラ
ンジまたは下リールフランジの少なくとも一方と当接可
能で、このブレーキ部材を解除方向に移動させる斜面状
または円弧状の何れかの形状による係合部を設けてなる
小型テープカセットのため、磁気テープが誤って巻上げ
られ過ぎて、供給側リールハブが移動不能になり、カセ
ットケースへの収納、VTRへの装填が不能となった場
合にも、その収納、装填作業時にブレーキが自動的に解
除されて、供給側リールハブが回転可能となり、供給側
リールハブを移動できることにより、特別の操作を何等
必要とせずに、カセットケースへの収納、VTRへの装
填を確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した小型テープカセットにおける
第1実施例に係るブレーキ片を示す斜視図
【図2】本考案の第1実施例に係るブレーキ片による動
作説明図
【図3】本考案を適用した小型テープカセットにおける
第2実施例に係るブレーキ片を示す斜視図
【図4】本考案の第2実施例に係るブレーキ片による動
作説明図
【図5】本考案を適用した小型テープカセットにおける
第3実施例に係るブレーキ片を示す要部斜視図
【図6】本考案の第3実施例を適用したブレーキ片によ
るブレーキ状態を示す平面図
【図7】本考案の第3実施例に係るブレーキ片によるブ
レーキ解除動作を示す平面図
【図8】本考案を適用した小型テープカセットの上ハー
フを外した状態の巻取り側リールハブ及び供給側リール
ハブの両ブレーキ機構を含み要部を示す斜視図
【図9】巻取り側リールハブのブレーキ機構を示す斜視
【図10】巻取り側リールハブのブレーキ機構を示す平
面図
【図11】供給側リールハブのブレーキ機構を示す平面
【図12】本考案を適用した小型テープカセットにおけ
る供給側リールハブが磁気テープによりテープ繰り出し
方向に引かれた状態を示す平面図
【図13】従来の一般的な小型テープカセットを示す下
方から見た外観斜視図
【図14】従来の一般的な小型テープカセットの上ハー
フを外した状態を示す斜視図
【図15】従来の一般的な小型テープカセットにおける
供給側リールハブのブレーキ機構を示す分解斜視図
【図16】従来の一般的な小型テープカセットにおける
巻取り側リールハブのブレーキ機構を示す分解斜視図
【符号の説明】
2…磁気テープ、21,25…リールハブ、22,26
…下リールフランジ、28…上リールフランジ、40,
50…ブレーキ機構、41,51…ブレーキ部材、4
2,52…爪部、46,53…解除動作連動用係合部、
56,58…斜面状係合部、152…円弧状係合部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが張架された一対のリールハ
    ブと、この両リールハブの不要な回転を夫々防止する一
    対のブレーキ機構を備え、且つこの両ブレーキ機構を、
    その一方のブレーキ機構のブレーキ解除動作を他方のブ
    レーキ機構に伝達して、両ブレーキ機構の解除動作を連
    動可能に構成してなる小型テープカセットであって、記
    録再生装置へのカセット装着時において、その記録再生
    装置のカセット駆動部がカセット下方より挿入される側
    のリールハブの回転を防止するブレーキ部材に、前記カ
    セット駆動部により押上げられるリールハブの上リール
    フランジまたは下リールフランジの少なくとも一方と当
    接可能で、このブレーキ部材を解除方向に移動させる斜
    面状または円弧状の何れかの形状による係合部を設けた
    ことを特徴とする小型テープカセット。
  2. 【請求項2】 磁気テープが張架された一対のリールハ
    ブと、この両リールハブの不要な回転を夫々防止する一
    対のブレーキ機構を備え、且つこの両ブレーキ機構を、
    その一方のブレーキ機構のブレーキ解除動作を他方のブ
    レーキ機構に伝達して、両ブレーキ機構の解除動作を連
    動可能に構成してなる小型テープカセットであって、記
    録再生装置へのカセット装着時において、その記録再生
    装置のカセット駆動部がカセット下方より挿入される側
    のリールハブの回転を防止するブレーキ部材に、前記カ
    セット駆動部により押上げられるリールハブの下リール
    フランジと当接可能で、このブレーキ部材の解除を容易
    にさせる斜面状または円弧状の何れかの形状による係合
    部を設けたことを特徴とする小型テープカセット。
JP1524491U 1990-08-31 1991-02-22 小型テープカセット Expired - Lifetime JP2526120Y2 (ja)

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JP1524491U JP2526120Y2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 小型テープカセット
US07/744,436 US5326047A (en) 1990-08-31 1991-08-13 Reel-locking mechanism for compact tape cassette
HU912754A HU212694B (en) 1990-08-31 1991-08-21 Compact tape cassette
DE69114617T DE69114617T2 (de) 1990-08-31 1991-08-22 Kassette in kompakter Form mit Band.
EP91307757A EP0473368B1 (en) 1990-08-31 1991-08-22 Compact size tape cassette
CS912668A CZ283610B6 (cs) 1990-08-31 1991-08-29 Kompaktní kazeta na magnetickou pásku
PL91291558A PL168262B1 (pl) 1990-08-31 1991-08-29 Kaseta typu compact PL PL
KR1019910014996A KR960003656B1 (ko) 1990-08-31 1991-08-29 소형 테이프 카세트
US08/216,405 US5529256A (en) 1990-08-31 1994-03-23 Dual reel-locking mechanism for compact tape cassette

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