JPH11134025A - 移動体の制御方法およびそのシステム - Google Patents
移動体の制御方法およびそのシステムInfo
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- JPH11134025A JPH11134025A JP9300229A JP30022997A JPH11134025A JP H11134025 A JPH11134025 A JP H11134025A JP 9300229 A JP9300229 A JP 9300229A JP 30022997 A JP30022997 A JP 30022997A JP H11134025 A JPH11134025 A JP H11134025A
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Landscapes
- Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 GPSによる位置情報を正確に捉えて姿勢を
制御して自走させることができる移動体の制御方法とそ
のシステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 コンテナを搬送する自動搬送台車等の移
動体に関し、移動体80に設置したGPSの移動局30
と、移動体80から離して配置したGPSの固定局20
とによる位置情報によって、移動体80を走行制御する
際に、位置情報の遅れをCPU60による状態観測手段
により補正して、移動体80の現在位置を計測し、補正
した位置情報に基づいて、移動体80をステアリング・
走行制御装置70によって操作する移動体80の制御方
法である。
制御して自走させることができる移動体の制御方法とそ
のシステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 コンテナを搬送する自動搬送台車等の移
動体に関し、移動体80に設置したGPSの移動局30
と、移動体80から離して配置したGPSの固定局20
とによる位置情報によって、移動体80を走行制御する
際に、位置情報の遅れをCPU60による状態観測手段
により補正して、移動体80の現在位置を計測し、補正
した位置情報に基づいて、移動体80をステアリング・
走行制御装置70によって操作する移動体80の制御方
法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の制御方法
およびそのシステムに関し、詳しくは、コンテナ自動搬
送台車や屋外の物流ターミナルの搬送台車、搬送クレー
ンなどの無人搬送移動体の位置姿勢を制御して自走させ
るための移動体の制御方法とそのシステムに関するもの
である。
およびそのシステムに関し、詳しくは、コンテナ自動搬
送台車や屋外の物流ターミナルの搬送台車、搬送クレー
ンなどの無人搬送移動体の位置姿勢を制御して自走させ
るための移動体の制御方法とそのシステムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近時、複数の軌道の各々に複数の衛星が
配置された全世界測位衛星システム(Global Positioni
ng System:以下、GPSと略記する)を利用した自己
の現在位置を測定する技術が広く利用され、例えば衛星
から発射される電波を受信して、自己位置を測定するナ
ビゲーション装置が広く実用化されている。
配置された全世界測位衛星システム(Global Positioni
ng System:以下、GPSと略記する)を利用した自己
の現在位置を測定する技術が広く利用され、例えば衛星
から発射される電波を受信して、自己位置を測定するナ
ビゲーション装置が広く実用化されている。
【0003】しかし、GPSによる自己位置を計測する
場合、衛星および受信機の時計の誤差、衛星の軌道の誤
差、電離層による電波の遅れ、大気圏による電波の遅
れ、マルチパス等によって測定精度が低下し、利用者が
得られる精度は数10m程度である。このような問題点
を改善するために、GPS衛星群からの測位情報を処理
する固定局と、移動体に設置したGPSの移動局とを備
えることで精度低下を解消している。固定局には、GP
S受信機を介して受信したGPS衛星群からの測位情報
を特定小電力用の無線通信機を介して移動局に送信し、
移動局では、固定局からのディファレンシャル情報をG
PS位置検出部で処理して、その位置情報を走行制御部
に出力して移動体を走行させている。この種の従来例と
し、特開平7−104846号公報(以下、先行技術)
がある。この先行技術では、自律走行車の走行制御装置
が開示されており、自律走行車にGPS受信機を装備し
た移動局に加えて、GPS受信機を備えた固定局を設け
ることによって、自律走行車の走行精度を高めるように
なされている。
場合、衛星および受信機の時計の誤差、衛星の軌道の誤
差、電離層による電波の遅れ、大気圏による電波の遅
れ、マルチパス等によって測定精度が低下し、利用者が
得られる精度は数10m程度である。このような問題点
を改善するために、GPS衛星群からの測位情報を処理
する固定局と、移動体に設置したGPSの移動局とを備
えることで精度低下を解消している。固定局には、GP
S受信機を介して受信したGPS衛星群からの測位情報
を特定小電力用の無線通信機を介して移動局に送信し、
移動局では、固定局からのディファレンシャル情報をG
PS位置検出部で処理して、その位置情報を走行制御部
に出力して移動体を走行させている。この種の従来例と
し、特開平7−104846号公報(以下、先行技術)
がある。この先行技術では、自律走行車の走行制御装置
が開示されており、自律走行車にGPS受信機を装備し
た移動局に加えて、GPS受信機を備えた固定局を設け
ることによって、自律走行車の走行精度を高めるように
なされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術は、GPS位置情報の遅れによる走行精度を解決
するものではない。すなわち、計測したGPS位置情報
は、計測した瞬間から位置情報が出力されるまでに、2
00msec程度遅れて出力される。従って、自律走行
車は、GPSからの衛星情報を受信してから位置情報と
して出力されるまでの間に走行しており、移動局のGP
S位置情報と現在位置とではずれが生じてる欠点があ
る。このように、GPS位置情報に基づいて、自律走行
車を制御すると、不安定な走行制御になるおそれがあ
る。
行技術は、GPS位置情報の遅れによる走行精度を解決
するものではない。すなわち、計測したGPS位置情報
は、計測した瞬間から位置情報が出力されるまでに、2
00msec程度遅れて出力される。従って、自律走行
車は、GPSからの衛星情報を受信してから位置情報と
して出力されるまでの間に走行しており、移動局のGP
S位置情報と現在位置とではずれが生じてる欠点があ
る。このように、GPS位置情報に基づいて、自律走行
車を制御すると、不安定な走行制御になるおそれがあ
る。
【0005】一方、移動体に設置されたGPSアンテナ
は、移動体の振動による影響を受ける。例えば、自動搬
送台車等の無人搬送移動体であるタイヤマウント式クレ
ーン等のガーダ部にGPSアンテナを装備して、移動体
の位置を計測する場合、ガーダ部は最も高い位置である
ので、GPSアンテナの視界を妨げないので、GPS情
報を正確に掴める利点がある。しかし、移動体80の走
行部とその上部とは、弾性体で結合されている構造であ
るので、GPSアンテナの計測した位置と、走行部の現
在位置とのずれに加えて、振動によるずれが重なって、
移動体の位置情報の精度を低下させる欠点がある。
は、移動体の振動による影響を受ける。例えば、自動搬
送台車等の無人搬送移動体であるタイヤマウント式クレ
ーン等のガーダ部にGPSアンテナを装備して、移動体
の位置を計測する場合、ガーダ部は最も高い位置である
ので、GPSアンテナの視界を妨げないので、GPS情
報を正確に掴める利点がある。しかし、移動体80の走
行部とその上部とは、弾性体で結合されている構造であ
るので、GPSアンテナの計測した位置と、走行部の現
在位置とのずれに加えて、振動によるずれが重なって、
移動体の位置情報の精度を低下させる欠点がある。
【0006】さらに、タイヤマウント式クレーン等は、
比較的大型の構造物であり、このような大型の移動体を
自走させるには、移動体の姿勢制御が重要である。例え
ば、移動体のどの位置にGPSアンテナを装着したかに
よっても、移動体の位置情報に差異が発生し、場合によ
っては走行に支障を来たすおそれがある。このように、
GPSの移動局を巨大構造物の移動体に設置したとして
もその移動体を目的の方向に自走させ、所定の位置にコ
ンテナ等の搬送物を運ぶのは困難である。
比較的大型の構造物であり、このような大型の移動体を
自走させるには、移動体の姿勢制御が重要である。例え
ば、移動体のどの位置にGPSアンテナを装着したかに
よっても、移動体の位置情報に差異が発生し、場合によ
っては走行に支障を来たすおそれがある。このように、
GPSの移動局を巨大構造物の移動体に設置したとして
もその移動体を目的の方向に自走させ、所定の位置にコ
ンテナ等の搬送物を運ぶのは困難である。
【0007】本発明は、上述のような課題に鑑みなされ
たものであり、GPSによる位置情報を正確に捉えて姿
勢を制御して自走させることができる移動体の制御方法
とそのシステムを提供することを目的とする。さらに、
本発明は、大型構造物である移動体の姿勢を制御して、
走行時の振動を補正しながら高精度に位置計測して自走
させることができる移動体の制御方法とそのシステムを
提供することを目的とする
たものであり、GPSによる位置情報を正確に捉えて姿
勢を制御して自走させることができる移動体の制御方法
とそのシステムを提供することを目的とする。さらに、
本発明は、大型構造物である移動体の姿勢を制御して、
走行時の振動を補正しながら高精度に位置計測して自走
させることができる移動体の制御方法とそのシステムを
提供することを目的とする
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するためになされたものであり、請求項1の発明は、
コンテナ搬送のための自動搬送台車等の移動体の制御方
法において、前記移動体に設置したGPSの移動局と前
記移動体から離して配置したGPSの固定局とによる位
置情報によって、前記移動体を走行制御する際に、前記
位置情報の遅れを状態観測手段により補正して、前記移
動体の現在位置を測位し、補正した位置情報に基づい
て、前記移動体を操作することを特徴とする移動体の制
御方法である。請求項1の発明は、固定局と移動局とで
移動体の位置情報の精度を高めるとともに、その位置情
報を状態観測手段によって、位置情報の誤差を補正し
て、移動体の位置を正確に捉えて自走させることができ
る。
成するためになされたものであり、請求項1の発明は、
コンテナ搬送のための自動搬送台車等の移動体の制御方
法において、前記移動体に設置したGPSの移動局と前
記移動体から離して配置したGPSの固定局とによる位
置情報によって、前記移動体を走行制御する際に、前記
位置情報の遅れを状態観測手段により補正して、前記移
動体の現在位置を測位し、補正した位置情報に基づい
て、前記移動体を操作することを特徴とする移動体の制
御方法である。請求項1の発明は、固定局と移動局とで
移動体の位置情報の精度を高めるとともに、その位置情
報を状態観測手段によって、位置情報の誤差を補正し
て、移動体の位置を正確に捉えて自走させることができ
る。
【0009】また、請求項2の発明は、コンテナ搬送の
ための自動搬送台車等の移動体の制御方法において、前
記移動体に2つのGPS受信機による移動局が設置さ
れ、かつ前記移動体から離れた位置にGPSの固定局が
配置され、前記移動局間の位置情報の偏差によって前記
移動体の姿勢情報を算出するとともに、前記移動局と前
記固定局とによって前記移動体の位置情報を作成し、C
PUによる状態観測手段によって補正した前記移動体の
位置情報と前記姿勢情報とを前記CPUによって演算処
理し、その演算結果を走行制御装置に前記移動体を自走
させるための制御信号として、ステアリング・走行制御
装置に送り、前記ステアリング・走行制御装置からの操
作量によって前記移動体を目標位置、所定の姿勢になる
ように制御することを特徴とする移動体の制御方法であ
る。
ための自動搬送台車等の移動体の制御方法において、前
記移動体に2つのGPS受信機による移動局が設置さ
れ、かつ前記移動体から離れた位置にGPSの固定局が
配置され、前記移動局間の位置情報の偏差によって前記
移動体の姿勢情報を算出するとともに、前記移動局と前
記固定局とによって前記移動体の位置情報を作成し、C
PUによる状態観測手段によって補正した前記移動体の
位置情報と前記姿勢情報とを前記CPUによって演算処
理し、その演算結果を走行制御装置に前記移動体を自走
させるための制御信号として、ステアリング・走行制御
装置に送り、前記ステアリング・走行制御装置からの操
作量によって前記移動体を目標位置、所定の姿勢になる
ように制御することを特徴とする移動体の制御方法であ
る。
【0010】請求項2の発明では、固定局と移動局とで
移動体の位置情報の精度を高めるとともに、2つのGP
S受信機によって移動体の姿勢を検出し、さらに位置情
報を状態観測手段によって、位置情報の誤差を補正し、
補正した位置情報と姿勢情報とによって移動体を正確に
自走させるステアリング・走行制御を行っている。ま
た、請求項3の発明は、請求項2に記載の発明におい
て、前記CPUによる状態観測手段がカルマンフィルタ
であることを特徴とするものであり、より正確な位置を
得ることができる。
移動体の位置情報の精度を高めるとともに、2つのGP
S受信機によって移動体の姿勢を検出し、さらに位置情
報を状態観測手段によって、位置情報の誤差を補正し、
補正した位置情報と姿勢情報とによって移動体を正確に
自走させるステアリング・走行制御を行っている。ま
た、請求項3の発明は、請求項2に記載の発明におい
て、前記CPUによる状態観測手段がカルマンフィルタ
であることを特徴とするものであり、より正確な位置を
得ることができる。
【0011】また、請求項4の発明は、コンテナ搬送の
ための自動搬送台車等の移動体の制御システムにおい
て、GPSの固定局と、前記移動体に装着したGPSの
移動局と、前記移動体の軌道データを記憶する記憶手段
と、前記固定局からの位置情報と前記移動局からの位置
情報とによって、前記移動体の位置情報を算出する第1
の演算手段と、前記移動体の姿勢情報を算出する第2の
演算手段と、前記第1の演算手段からの位置情報を補正
する補正手段と、前記補正手段により補正した位置情報
と前記移動体の姿勢情報とによって、前記移動体の位置
・姿勢情報を算出し、前記記憶手段からの軌道データと
の偏差から前記移動体の制御量を算出する第3の演算手
段と、前記第3の演算手段からの制御信号によって前記
移動体を走行させるための走行制御装置とを具備するこ
とを特徴とする移動体の制御システムである。請求項4
の発明では、第3の演算手段がCPUにプログラムされ
ており、GPSの固定局と移動局によるGPS情報を取
り込むことによって、移動体によるコンテナ等の搬送物
を任意の位置に正確に搬送させることができる。
ための自動搬送台車等の移動体の制御システムにおい
て、GPSの固定局と、前記移動体に装着したGPSの
移動局と、前記移動体の軌道データを記憶する記憶手段
と、前記固定局からの位置情報と前記移動局からの位置
情報とによって、前記移動体の位置情報を算出する第1
の演算手段と、前記移動体の姿勢情報を算出する第2の
演算手段と、前記第1の演算手段からの位置情報を補正
する補正手段と、前記補正手段により補正した位置情報
と前記移動体の姿勢情報とによって、前記移動体の位置
・姿勢情報を算出し、前記記憶手段からの軌道データと
の偏差から前記移動体の制御量を算出する第3の演算手
段と、前記第3の演算手段からの制御信号によって前記
移動体を走行させるための走行制御装置とを具備するこ
とを特徴とする移動体の制御システムである。請求項4
の発明では、第3の演算手段がCPUにプログラムされ
ており、GPSの固定局と移動局によるGPS情報を取
り込むことによって、移動体によるコンテナ等の搬送物
を任意の位置に正確に搬送させることができる。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項4の発明
において、前記補正手段における補正因子とする、前記
構造体の振動を検出する振動検出手段とを具備すること
を特徴とする移動体の制御システムであり、移動体の振
動を検出して、カルマンフィルタ等による補正手段に入
力して、各計測値のデータの振動による統計的ばらつき
を補正して移動体の位置の計測精度を高めている。
において、前記補正手段における補正因子とする、前記
構造体の振動を検出する振動検出手段とを具備すること
を特徴とする移動体の制御システムであり、移動体の振
動を検出して、カルマンフィルタ等による補正手段に入
力して、各計測値のデータの振動による統計的ばらつき
を補正して移動体の位置の計測精度を高めている。
【0013】また、請求項6の発明は、請求項4又は5
の発明において、前記検出手段による姿勢情報の検出が
前記移動体に設置した2つのGPSの移動局によること
を特徴とするものであり、2つのGPS位置情報の偏差
によって、移動体の姿勢情報を正確に得ることができ
る。
の発明において、前記検出手段による姿勢情報の検出が
前記移動体に設置した2つのGPSの移動局によること
を特徴とするものであり、2つのGPS位置情報の偏差
によって、移動体の姿勢情報を正確に得ることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる移動体の制
御方法およびそのシステムの実施の形態について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係る移動体の制
御方法およびそのシステムの一実施形態を示すブロック
図である。同図は、自動搬送台車等の移動体80に、G
PS移動局30を装着して、予め記憶した軌道に沿って
自走させる、例えばタイヤマウント式の門形クレーンで
あり、コンテナ等を搬送する無人搬送移動体である。
御方法およびそのシステムの実施の形態について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係る移動体の制
御方法およびそのシステムの一実施形態を示すブロック
図である。同図は、自動搬送台車等の移動体80に、G
PS移動局30を装着して、予め記憶した軌道に沿って
自走させる、例えばタイヤマウント式の門形クレーンで
あり、コンテナ等を搬送する無人搬送移動体である。
【0015】先ず、無人搬送移動体80について、図2
を参照して説明する。移動体80は、4本の脚柱部82
の上部にガーダ部83が設けられ、各脚柱部82の底部
には、車輪81が設けられている。ガーダ部83には、
軌道83aが設けられ、軌道83aに沿ってトロリー部
84が移動するように構成され、トロリー部84にはフ
ック部85が設けられ、フック部85にコンテナ等を吊
り下げて、トロリー部84をX軸,Y軸方向に移動さ
せ、かつフック部85を上下方向(Z軸方向)に移動さ
せることができる。
を参照して説明する。移動体80は、4本の脚柱部82
の上部にガーダ部83が設けられ、各脚柱部82の底部
には、車輪81が設けられている。ガーダ部83には、
軌道83aが設けられ、軌道83aに沿ってトロリー部
84が移動するように構成され、トロリー部84にはフ
ック部85が設けられ、フック部85にコンテナ等を吊
り下げて、トロリー部84をX軸,Y軸方向に移動さ
せ、かつフック部85を上下方向(Z軸方向)に移動さ
せることができる。
【0016】無人搬送移動体80は、所定の位置に移動
させて、トロリー部84を移動させることにより、コン
テナ等を所定の位置に搬送させることができる。無人搬
送移動体80は、車輪81によって、所定の位置に移動
する。車輪81は走行モータ75,77によって回転
し、車輪81の回転数を検出するエンコーダ76,78
がそれぞれ設けられ、かつ、移動体80の進行方向を設
定するステアリングモータ72,74が設けられ、それ
ぞれにステアリング角度を検出する角度検出部71,7
3が設けられている。そして、脚柱部82の上部のガー
ダ部83には、その長手方向端部にGPSアンテナ3
1,33が装着されて、GPSによる無人搬送移動体8
0の位置情報を受信している。かつ、脚柱部82には、
移動体80の振動を検出するひずみゲージ(又は加速度
ピックアップ)41,42が装着されている。
させて、トロリー部84を移動させることにより、コン
テナ等を所定の位置に搬送させることができる。無人搬
送移動体80は、車輪81によって、所定の位置に移動
する。車輪81は走行モータ75,77によって回転
し、車輪81の回転数を検出するエンコーダ76,78
がそれぞれ設けられ、かつ、移動体80の進行方向を設
定するステアリングモータ72,74が設けられ、それ
ぞれにステアリング角度を検出する角度検出部71,7
3が設けられている。そして、脚柱部82の上部のガー
ダ部83には、その長手方向端部にGPSアンテナ3
1,33が装着されて、GPSによる無人搬送移動体8
0の位置情報を受信している。かつ、脚柱部82には、
移動体80の振動を検出するひずみゲージ(又は加速度
ピックアップ)41,42が装着されている。
【0017】続いて、本実施形態に係る移動体の制御シ
ステムについて説明する。なお、GPSによる測位誤差
の主な要因は、GPS運用者による意図的な精度劣化が
あり、この精度劣化は、既知の地点に配置されたGPS
の固定局で衛星情報から位置情報を計測した位置補正情
報をGPSの移動局に送って、移動局の位置情報を修正
して移動体80の正確な位置を検出することで補正する
ことができる。この位置情報と姿勢情報とに基づいて、
移動体80を自走させている。
ステムについて説明する。なお、GPSによる測位誤差
の主な要因は、GPS運用者による意図的な精度劣化が
あり、この精度劣化は、既知の地点に配置されたGPS
の固定局で衛星情報から位置情報を計測した位置補正情
報をGPSの移動局に送って、移動局の位置情報を修正
して移動体80の正確な位置を検出することで補正する
ことができる。この位置情報と姿勢情報とに基づいて、
移動体80を自走させている。
【0018】本実施形態の移動体の制御システムは、主
に移動体80の位置・姿勢検出手段と、移動体80のス
テアリング・走行制御手段とから構成されている。この
位置・姿勢検出手段は、固定局20と移動局30とによ
ってそれぞれの位置が計測され、位置信号(x,y)と
姿勢情報θが出力され、これらの情報が移動体の軌道デ
ータとともに中央演算処理部(CPU)60に入力され
て演算処理されている。その演算結果は、ステアリング
・走行制御装置70に送られ、車輪81の回転とステア
リング制御がなされ、移動体80をプログラムされた所
定の軌道に沿って自走させることができる。
に移動体80の位置・姿勢検出手段と、移動体80のス
テアリング・走行制御手段とから構成されている。この
位置・姿勢検出手段は、固定局20と移動局30とによ
ってそれぞれの位置が計測され、位置信号(x,y)と
姿勢情報θが出力され、これらの情報が移動体の軌道デ
ータとともに中央演算処理部(CPU)60に入力され
て演算処理されている。その演算結果は、ステアリング
・走行制御装置70に送られ、車輪81の回転とステア
リング制御がなされ、移動体80をプログラムされた所
定の軌道に沿って自走させることができる。
【0019】先ず、移動体の制御システムの個々の構成
について説明する。GPS固定局20は、GPS衛星群
10からの衛星情報を捉えるGPSアンテナ21と、G
PSアンテナで捉えた電波を受信するGPS受信機20
aと、衛星情報から位置情報を得て基準信号との差を求
めて位置補正情報を得るGPS固定局部22と、GPS
固定局部22で得た位置補正情報を送信する特定小電力
用の送信機20bと、その送信アンテナ24とから構成
されている。GPS固定局20で得た位置補正情報は、
送信アンテナ24を経て移動体80に装備された受信機
35に送信される。この位置補正情報は、移動局アンテ
ナ36で捉えて受信機35で受信して、移動局30へと
送られる。
について説明する。GPS固定局20は、GPS衛星群
10からの衛星情報を捉えるGPSアンテナ21と、G
PSアンテナで捉えた電波を受信するGPS受信機20
aと、衛星情報から位置情報を得て基準信号との差を求
めて位置補正情報を得るGPS固定局部22と、GPS
固定局部22で得た位置補正情報を送信する特定小電力
用の送信機20bと、その送信アンテナ24とから構成
されている。GPS固定局20で得た位置補正情報は、
送信アンテナ24を経て移動体80に装備された受信機
35に送信される。この位置補正情報は、移動局アンテ
ナ36で捉えて受信機35で受信して、移動局30へと
送られる。
【0020】移動局30は、GPS衛星情報を捉えるた
めに、ガーダ部83の互いに離れた位置に設けたGPS
アンテナ31,33と、GPSアンテナ31,33で捉
えた電波を受信するGPS受信機32a,34aと、衛
星情報から位置情報と位置補正情報とによって補正した
位置情報を得るGPS移動局部32,34と、GPS移
動局部32,34からの各位置情報がそれぞれ入力され
て演算処理して姿勢情報を算出する演算部37とでそれ
ぞれ構成されている。
めに、ガーダ部83の互いに離れた位置に設けたGPS
アンテナ31,33と、GPSアンテナ31,33で捉
えた電波を受信するGPS受信機32a,34aと、衛
星情報から位置情報と位置補正情報とによって補正した
位置情報を得るGPS移動局部32,34と、GPS移
動局部32,34からの各位置情報がそれぞれ入力され
て演算処理して姿勢情報を算出する演算部37とでそれ
ぞれ構成されている。
【0021】CPU60は、制御プログラムに基づいて
演算部等を制御する制御部、制御部からの命令に基づい
て動作する演算部および制御プログラムや軌道データが
書き込まれた記憶装置を備えている。CPU60には、
操作部50から移動体80の操作データ等が入力される
とともに、エンコーダ76,78から車輪81の回転数
や角度検出部71,73からステアリング角度信号が入
力される。さらに、ひずみゲージ41,42からのひず
み信号がひずみゲージアンプ43で増幅されてCPU6
0に入力される。また、ジャイロ装置90から信号を取
り込んで姿勢を維持するように制御してもよい。
演算部等を制御する制御部、制御部からの命令に基づい
て動作する演算部および制御プログラムや軌道データが
書き込まれた記憶装置を備えている。CPU60には、
操作部50から移動体80の操作データ等が入力される
とともに、エンコーダ76,78から車輪81の回転数
や角度検出部71,73からステアリング角度信号が入
力される。さらに、ひずみゲージ41,42からのひず
み信号がひずみゲージアンプ43で増幅されてCPU6
0に入力される。また、ジャイロ装置90から信号を取
り込んで姿勢を維持するように制御してもよい。
【0022】続いて、移動体の位置・姿勢検出段につい
て説明する。移動体80は、GPS衛星群10によるG
PS衛星情報を固定局20のGPS受信機20aと移動
局30のGPS受信機32aとでそれぞれ受信して、固
定局20から位置補正情報を送信機20bで変調して送
信し、移動体80に設置した移動局アンテナ36で捉え
て受信機35で受信して、移動局30に位置補正情報を
伝達している。移動体80の位置検出は、GPS固定局
20からの位置補正情報と移動局30の位置情報とを演
算処理して算出された位置情報に基づいて、移動体80
の位置が検出され、GPS移動局部32から位置信号
(x,y)が出力される。
て説明する。移動体80は、GPS衛星群10によるG
PS衛星情報を固定局20のGPS受信機20aと移動
局30のGPS受信機32aとでそれぞれ受信して、固
定局20から位置補正情報を送信機20bで変調して送
信し、移動体80に設置した移動局アンテナ36で捉え
て受信機35で受信して、移動局30に位置補正情報を
伝達している。移動体80の位置検出は、GPS固定局
20からの位置補正情報と移動局30の位置情報とを演
算処理して算出された位置情報に基づいて、移動体80
の位置が検出され、GPS移動局部32から位置信号
(x,y)が出力される。
【0023】一方、移動体80の姿勢検出は、GPS移
動局部32,34で補正した位置信号A,Bを演算部3
7に入力し、固定局20のGPSアンテナ21の位置を
座標の原点とし、その原点は予め正確に測位されている
ので、GPS移動局部32,34の各座標に基づいて、
移動体80の姿勢信号θを出力する。
動局部32,34で補正した位置信号A,Bを演算部3
7に入力し、固定局20のGPSアンテナ21の位置を
座標の原点とし、その原点は予め正確に測位されている
ので、GPS移動局部32,34の各座標に基づいて、
移動体80の姿勢信号θを出力する。
【0024】さらに、図3を参照して、図1の移動体の
制御システムにおける移動体の位置・姿勢検出について
詳細に説明する。固定局20では、計測した位置情報
(Xu,Yu,Zu)と、予め求められている正確な位
置情報との誤差を算出し、GPS移動局で計測した位置
情報を補正するための位置補正情報が出力され、GPS
移動局部32では、位置情報(Xua,Yua,Zu
a)が、GPS移動局部34では、位置情報(Xub,
Yub,Zub)がそれぞれ計測され、固定局20から
の位置補正情報に基づいて補正した位置情報(xua,
yua),(xub,yub)がそれぞれ出力される。
GPS移動局部32からは位置信号(x,y)が出力さ
れるとともに、位置情報(xua,yua),(xu
b,yub)が演算部37に入力され、演算部37によ
って演算処理されて、移動体80の姿勢情報θを得るこ
とができる。このように移動体80の位置・姿勢は、
x,y,θの3つの変数で決定することができる。
制御システムにおける移動体の位置・姿勢検出について
詳細に説明する。固定局20では、計測した位置情報
(Xu,Yu,Zu)と、予め求められている正確な位
置情報との誤差を算出し、GPS移動局で計測した位置
情報を補正するための位置補正情報が出力され、GPS
移動局部32では、位置情報(Xua,Yua,Zu
a)が、GPS移動局部34では、位置情報(Xub,
Yub,Zub)がそれぞれ計測され、固定局20から
の位置補正情報に基づいて補正した位置情報(xua,
yua),(xub,yub)がそれぞれ出力される。
GPS移動局部32からは位置信号(x,y)が出力さ
れるとともに、位置情報(xua,yua),(xu
b,yub)が演算部37に入力され、演算部37によ
って演算処理されて、移動体80の姿勢情報θを得るこ
とができる。このように移動体80の位置・姿勢は、
x,y,θの3つの変数で決定することができる。
【0025】移動体80の姿勢情報θは、2つの移動局
部32,33と演算部37で求められている。移動局部
32,33のGPSアンテナ31,33は、ガーダ部8
3に互いに離れた位置に設けて、これらの位置情報から
求められている。移動局アンテナ31の補正後の位置情
報(xua,yua)、移動局アンテナ33の位置情報
(xub,yub)は、GPS固定局20を座標の原点
として、絶対座標系で考えると、これらの座標を座標変
換すると、移動局アンテナ31の座標が(x1,y
1)、移動局アンテナ33の座標は(x2,y2)に変
換される。移動体30の座標点(x、y)は、移動局ア
ンテナ31,33を直線で結んだ中央にあるものとする
と、このx成分とy成分は、次式で表される。 x=(x1+x2)/2 …………(1) y=(y1+y2)/2 …………(2)
部32,33と演算部37で求められている。移動局部
32,33のGPSアンテナ31,33は、ガーダ部8
3に互いに離れた位置に設けて、これらの位置情報から
求められている。移動局アンテナ31の補正後の位置情
報(xua,yua)、移動局アンテナ33の位置情報
(xub,yub)は、GPS固定局20を座標の原点
として、絶対座標系で考えると、これらの座標を座標変
換すると、移動局アンテナ31の座標が(x1,y
1)、移動局アンテナ33の座標は(x2,y2)に変
換される。移動体30の座標点(x、y)は、移動局ア
ンテナ31,33を直線で結んだ中央にあるものとする
と、このx成分とy成分は、次式で表される。 x=(x1+x2)/2 …………(1) y=(y1+y2)/2 …………(2)
【0026】そして、移動体80の姿勢情報θは、所定
の進行方向に対して、移動体80が進行する方向のなす
角であり、この角をθとし、次式の演算式で求めること
ができる。 θ=tan-1((y1−y2)/(x1−x2))……(3) 姿勢情報θは、所定の進行方向に、移動体80の構造体
が真っ直ぐに進行しているときは、座標(x1,y1)
と座標(x2,y2)のy1成分とy2成分が等しいの
で、θ=0となる。また、移動体80が所定の進行方向
からずれる場合、すなわち、y1≠y2の時、成姿勢情
報θはずれに応じた角度を有することになり、x1とx
2が等しいときは、θ=π/2となる。このように、姿
勢情報θは、演算処理により容易に求めることができ
る。
の進行方向に対して、移動体80が進行する方向のなす
角であり、この角をθとし、次式の演算式で求めること
ができる。 θ=tan-1((y1−y2)/(x1−x2))……(3) 姿勢情報θは、所定の進行方向に、移動体80の構造体
が真っ直ぐに進行しているときは、座標(x1,y1)
と座標(x2,y2)のy1成分とy2成分が等しいの
で、θ=0となる。また、移動体80が所定の進行方向
からずれる場合、すなわち、y1≠y2の時、成姿勢情
報θはずれに応じた角度を有することになり、x1とx
2が等しいときは、θ=π/2となる。このように、姿
勢情報θは、演算処理により容易に求めることができ
る。
【0027】なお、姿勢情報θは、ジャイロ装置90に
よって計測することができる。この場合、移動局34は
不要であり、移動体80の位置・姿勢データ(x,y,
θ)を計測することができる。しかし、移動局アンテナ
33と移動局アンテナ34を装備する場合は、ジャイロ
装置70は必ずしも必要としないし、逆に、ジャイロ装
置90を装備している場合には、移動局アンテナ34は
必要としない。無論、両方を設置することで、位置計測
精度を高めることも可能である。
よって計測することができる。この場合、移動局34は
不要であり、移動体80の位置・姿勢データ(x,y,
θ)を計測することができる。しかし、移動局アンテナ
33と移動局アンテナ34を装備する場合は、ジャイロ
装置70は必ずしも必要としないし、逆に、ジャイロ装
置90を装備している場合には、移動局アンテナ34は
必要としない。無論、両方を設置することで、位置計測
精度を高めることも可能である。
【0028】次に、位置情報(x,y)の算出過程で確
率的なばらつきがある場合について、図4を参照して説
明する。図4は、中央演算処理部(CPU)60のブロ
ック図であり、CPU60は、計測誤差を補正する状態
観測部であるカルマンフィルタ61と、走行制御部62
と、記憶装置に格納された軌道データ63とで構成さ
れ、カルマンフィルタ61には、位置情報(x,y)
と、ひずみゲージ43から構造体の位置情報Δx,Δ
y,Δθとが入力されている。移動体80の振動によっ
て、位置情報にばらつきが発生している場合、この位置
信号に混入するノイズを、CPU60に組み込んだプロ
グラムによるカルマンフィルタ61によって除去し、ノ
イズの混入しない位置信号(*x,*y)を得ることが
できる。すなわち、カルマンフィルタ61では、位置情
報(x,y)と、ひずみゲージ41,42の出力(Δ
x,Δy)との間の平均2乗偏差を極小にするように制
御して、振動によるノイズを除去してノイズの混入しな
い位置信号(*x,*y)を得る手段である。
率的なばらつきがある場合について、図4を参照して説
明する。図4は、中央演算処理部(CPU)60のブロ
ック図であり、CPU60は、計測誤差を補正する状態
観測部であるカルマンフィルタ61と、走行制御部62
と、記憶装置に格納された軌道データ63とで構成さ
れ、カルマンフィルタ61には、位置情報(x,y)
と、ひずみゲージ43から構造体の位置情報Δx,Δ
y,Δθとが入力されている。移動体80の振動によっ
て、位置情報にばらつきが発生している場合、この位置
信号に混入するノイズを、CPU60に組み込んだプロ
グラムによるカルマンフィルタ61によって除去し、ノ
イズの混入しない位置信号(*x,*y)を得ることが
できる。すなわち、カルマンフィルタ61では、位置情
報(x,y)と、ひずみゲージ41,42の出力(Δ
x,Δy)との間の平均2乗偏差を極小にするように制
御して、振動によるノイズを除去してノイズの混入しな
い位置信号(*x,*y)を得る手段である。
【0029】さらに、カルマンフィルタ61は、図4に
示したように、ひずみゲージ43からの出力のみなら
ず、走行制御部62から車輪の回転数指令値ζ1d,ζ2
d、ステアリング指令値α1d,α2dが入力されるととも
に、操作部50からの操作信号Viが入力される。かつ、
角度検出部81,83からの左右のステアリング角度信
号α1,α2、エンコーダ86,88から左右車輪の回
転数ζ1,ζ2と正逆制御信号ζ′1,ζ′2が入力さ
れる。カルマンフィルタ61では、移動体80による振
動に起因するノイズ成分を除去することができるので、
これらの補正した信号を走行制御部62に入力すること
により、移動体の走行精度を高めることができる。
示したように、ひずみゲージ43からの出力のみなら
ず、走行制御部62から車輪の回転数指令値ζ1d,ζ2
d、ステアリング指令値α1d,α2dが入力されるととも
に、操作部50からの操作信号Viが入力される。かつ、
角度検出部81,83からの左右のステアリング角度信
号α1,α2、エンコーダ86,88から左右車輪の回
転数ζ1,ζ2と正逆制御信号ζ′1,ζ′2が入力さ
れる。カルマンフィルタ61では、移動体80による振
動に起因するノイズ成分を除去することができるので、
これらの補正した信号を走行制御部62に入力すること
により、移動体の走行精度を高めることができる。
【0030】走行制御部62には、これらの位置情報
と、エンコーダ76,78から車輪81の回転数や角度
検出部71,73からステアリング角度信号が、軌道デ
ータ63とともに与えられて処理される。走行制御部6
2の制御信号は、ステアリング・走行制御部70に送ら
れる。ステアリング・走行制御部70では、軌道データ
63に記憶された軌道データから移動体80が離れて走
行した場合に、その角度θに応じて、車輪81のステア
リング操作を行って、所定の軌道を自走するように制御
する。
と、エンコーダ76,78から車輪81の回転数や角度
検出部71,73からステアリング角度信号が、軌道デ
ータ63とともに与えられて処理される。走行制御部6
2の制御信号は、ステアリング・走行制御部70に送ら
れる。ステアリング・走行制御部70では、軌道データ
63に記憶された軌道データから移動体80が離れて走
行した場合に、その角度θに応じて、車輪81のステア
リング操作を行って、所定の軌道を自走するように制御
する。
【0031】CPU60によって、移動体80の所定の
軌道から外れていることを検出した場合、例えば、左右
のステアリングを所定方向に制御するべく、ステアリン
グモータ72,74を駆動させてステアリング角度を制
御する。また、移動体80の姿勢が所定の姿勢からずれ
ている場合には、左右の走行モータ75,76の速度を
変えて走行させる。このように走行制御部62では、操
作部50の状況により、ステアリング・走行制御装置7
0へと指令値として与えて移動体80の走行制御を行
う。無論、角度θに対するステアリング操作を行う場
合、予め記憶装置にそのテーブルを作成して、角度θに
対するステアリング操作を、そのテーブルから最適な操
作方法を読み出してステアリング操作を行うようにして
もよい。
軌道から外れていることを検出した場合、例えば、左右
のステアリングを所定方向に制御するべく、ステアリン
グモータ72,74を駆動させてステアリング角度を制
御する。また、移動体80の姿勢が所定の姿勢からずれ
ている場合には、左右の走行モータ75,76の速度を
変えて走行させる。このように走行制御部62では、操
作部50の状況により、ステアリング・走行制御装置7
0へと指令値として与えて移動体80の走行制御を行
う。無論、角度θに対するステアリング操作を行う場
合、予め記憶装置にそのテーブルを作成して、角度θに
対するステアリング操作を、そのテーブルから最適な操
作方法を読み出してステアリング操作を行うようにして
もよい。
【0032】本実施形態では、走行機構とGPSの計測
地点との間に移動体による大型構造物があるために、走
行機構の姿勢とGPSが計測した位置は、例えば、GP
Sアンテナが振動している場合、その分だけ偏差が生じ
ることになる。従って、構造体の変形をひずみゲージ4
1,42などの装置によって振動を計測して、位置・姿
勢を検出することが可能である。この計測情報は、Δ
x,Δy,Δθとして表している。
地点との間に移動体による大型構造物があるために、走
行機構の姿勢とGPSが計測した位置は、例えば、GP
Sアンテナが振動している場合、その分だけ偏差が生じ
ることになる。従って、構造体の変形をひずみゲージ4
1,42などの装置によって振動を計測して、位置・姿
勢を検出することが可能である。この計測情報は、Δ
x,Δy,Δθとして表している。
【0033】なお、図4に示したように、状態観測部で
あるカルマンフィルタ61を、制御プログラムにて構成
して、補正したデータを*x,*y,*θとし、Δx,
Δy,Δθをひずみゲージアンプ43から計測してい
る。しかし、移動体80の構造と現在の走行状態等か
ら、カルマンフィルタ61により予測を行わせることも
可能である。
あるカルマンフィルタ61を、制御プログラムにて構成
して、補正したデータを*x,*y,*θとし、Δx,
Δy,Δθをひずみゲージアンプ43から計測してい
る。しかし、移動体80の構造と現在の走行状態等か
ら、カルマンフィルタ61により予測を行わせることも
可能である。
【0034】
【発明の効果】上述記載のように、本発明によれば、G
PSの位置情報の時間遅れや確率的誤差を、そのまま含
んだ状態で、走行方向やステアリング操作をすると、不
安定な制御になる場合があるが、GPS衛星情報を利用
して移動体の位置と姿勢を検出して走行させており、移
動体とし、例えばタイヤマウント式の門形クレーン等の
大型の無人搬送移動体に適用することで、クレーンの姿
勢を制御しながら所定の位置に正確にコンテナ等を搬送
することができる利点がある。
PSの位置情報の時間遅れや確率的誤差を、そのまま含
んだ状態で、走行方向やステアリング操作をすると、不
安定な制御になる場合があるが、GPS衛星情報を利用
して移動体の位置と姿勢を検出して走行させており、移
動体とし、例えばタイヤマウント式の門形クレーン等の
大型の無人搬送移動体に適用することで、クレーンの姿
勢を制御しながら所定の位置に正確にコンテナ等を搬送
することができる利点がある。
【0035】また、本発明によれば、移動体自体が振動
する構造体に好適であり、GPSによる位置情報或いは
他の各計測値をCPUによる状態観測部によって補正す
ることで、移動体の走行制御の安定性、位置精度を向上
させることができるとともに、移動体を所定の位置に移
動させて、コンテナ等の搬送物を所定の場所に正確に搬
送することができる効果がある。
する構造体に好適であり、GPSによる位置情報或いは
他の各計測値をCPUによる状態観測部によって補正す
ることで、移動体の走行制御の安定性、位置精度を向上
させることができるとともに、移動体を所定の位置に移
動させて、コンテナ等の搬送物を所定の場所に正確に搬
送することができる効果がある。
【図1】本発明に係る移動体の制御方法およびそのシス
テムの一実施形態を示したブロック図である。
テムの一実施形態を示したブロック図である。
【図2】本発明に係る移動体の斜視図である。
【図3】移動体の位置・姿勢を説明するための説明図で
ある。
ある。
【図4】本発明に係る移動体のステアリング走行制御装
置のブロック図である。
置のブロック図である。
10 GPS衛星群 20 固定局 22 GPS固定局部 30 移動局 21,31,33 GPSアンテナ 32,34 GPS移動局部 32a,34a GPS受信機 35 受信機 36 移動局アンテナ 37 演算部 41,42 ひずみゲージ 43 ひずみゲージアンプ 50 操作部 60 中央演算処理部(CPU) 70 ステアリング・走行制御装置 71,73 角度検出部 72,74 ステアリングモータ 75,77 走行モータ 76,78 エンコーダ 80 無人搬送移動体 81 車輪 82 脚柱部 83 ガーダ部 83a 軌道 84 トロリー部 85 フック部 90 ジャイロ装置
Claims (6)
- 【請求項1】 コンテナ搬送のための自動搬送台車等の
移動体の制御方法において、 前記移動体に設置したGPSの移動局と前記移動体から
離して配置したGPSの固定局とによる位置情報によっ
て、前記移動体を走行制御する際に、前記位置情報の遅
れを状態観測手段により補正して、前記移動体の現在位
置を測位し、補正した位置情報に基づいて、前記移動体
を操作することを特徴とする移動体の制御方法。 - 【請求項2】 コンテナ搬送のための自動搬送台車等の
移動体の制御方法において、 前記移動体に2つのGPS受信機による移動局が設置さ
れ、かつ前記移動体から離れた位置にGPSの固定局が
配置され、前記移動局間の位置情報の偏差によって前記
移動体の姿勢情報を算出するとともに、前記移動局と前
記固定局とによって前記移動体の位置情報を作成し、C
PUによる状態観測手段によって補正した前記移動体の
位置情報と前記姿勢情報とを前記CPUによって演算処
理し、その演算結果を走行制御装置に前記移動体を自走
させるための制御信号として、ステアリング・走行制御
装置に送り、前記ステアリング・走行制御装置からの操
作量によって前記移動体を目標位置、所定の姿勢になる
ように制御することを特徴とする移動体の制御方法。 - 【請求項3】 前記CPUによる状態観測手段がカルマ
ンフィルタであることを特徴とする請求項2に記載の移
動体の制御方法。 - 【請求項4】 コンテナ搬送のための自動搬送台車等の
移動体の制御システムにおいて、 GPSの固定局と、 前記移動体に装着したGPSの移動局と、 前記移動体の軌道データを記憶する記憶手段と、 前記固定局からの位置情報と前記移動局からの位置情報
とによって、前記移動体の位置情報を算出する第1の演
算手段と、 前記移動体の姿勢情報を算出する第2の演算手段と、 前記第1の演算手段からの位置情報を補正する補正手段
と、 前記補正手段により補正した位置情報と前記移動体の姿
勢情報とによって、前記移動体の位置・姿勢情報を算出
し、前記記憶手段からの軌道データとの偏差から前記移
動体の制御量を算出する第3の演算手段と、 前記第3の演算手段からの制御信号によって前記移動体
を走行させるための走行制御装置とを具備することを特
徴とする移動体の制御システム。 - 【請求項5】 請求項4に記載の移動体の制御システム
において、 前記補正手段における補正因子とする、前記構造体の振
動を検出する振動検出手段を具備することを特徴とする
移動体の制御システム。 - 【請求項6】 前記検出手段による姿勢情報の検出が前
記移動体に設置した2つのGPSの移動局によることを
特徴とする請求項4又は5に記載の移動体の制御システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9300229A JPH11134025A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 移動体の制御方法およびそのシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9300229A JPH11134025A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 移動体の制御方法およびそのシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11134025A true JPH11134025A (ja) | 1999-05-21 |
Family
ID=17882280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9300229A Pending JPH11134025A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 移動体の制御方法およびそのシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11134025A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007138158A1 (en) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Konecranes Yardit Oy | System and method for positioning a gps device |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06113607A (ja) * | 1992-10-09 | 1994-04-26 | Sakura Rubber Kk | 屋外作業自動化システム |
JPH0914962A (ja) * | 1995-06-28 | 1997-01-17 | Komatsu Ltd | 建設車両の位置計測装置 |
JPH09154308A (ja) * | 1995-12-12 | 1997-06-17 | Kubota Corp | 作業機械の姿勢制御装置 |
JPH10332416A (ja) * | 1997-06-02 | 1998-12-18 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 自動移動体、自動運航船およびダム堆砂自動測量船 |
JPH1172336A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-03-16 | Hitachi Ltd | 移動機の位置計測装置 |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP9300229A patent/JPH11134025A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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US8253623B2 (en) | 2006-05-26 | 2012-08-28 | Konecranes Finland Oy | System and method for positioning a GPS device |
JP2013068623A (ja) * | 2006-05-26 | 2013-04-18 | Konecranes Finland Oy | Gps装置を位置決めするシステムおよび方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020604 |