JPH11133433A - 液晶表示素子の製法 - Google Patents

液晶表示素子の製法

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JPH11133433A
JPH11133433A JP30175797A JP30175797A JPH11133433A JP H11133433 A JPH11133433 A JP H11133433A JP 30175797 A JP30175797 A JP 30175797A JP 30175797 A JP30175797 A JP 30175797A JP H11133433 A JPH11133433 A JP H11133433A
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JP
Japan
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spacers
substrates
liquid crystal
chamber
crystal display
Prior art date
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Application number
JP30175797A
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English (en)
Inventor
Masashi Tanaka
将史 田中
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11133433A publication Critical patent/JPH11133433A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上にスペーサを分散させた液が沈降しな
いようにスペーサを散布することにより、スペーサを均
一に散布すると共に、基板の内面に不純物を付着させな
い液晶表示素子の製法を提供する。 【解決手段】 基板30に透明電極および配向膜を形成
し、スペーサを散布して2枚の基板30を貼着し、2枚
の基板30の間隙に液晶材料を充填する液晶表示素子の
製法であって、スペーサを溶媒に分散させた散布液5
を、加熱部6aにより加熱した霧化用気体6を介してノ
ズル4の先端からチャンバー1内に噴霧した後、一定時
間放置して前記チャンバー内に浮遊するスペーサを沈降
させることにより、基板30上に前記スペーサを散布す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示素子の2枚
の基板間に設けられるスペーサが均一に散布され得る液
晶表示素子の製法に関する。さらに詳しくは、スペーサ
を散布する際のスペーサを分散させる溶媒が基板上に付
着しないようにスペーサを散布する液晶表示素子の製法
に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、2枚のガラスなどから
なる絶縁性透明基板にそれぞれ透明電極膜や配向膜など
を設け、一方の基板のセル周囲にシール剤を設け、他方
の基板にスペーサを散布して、2枚の基板をそれぞれ透
明電極膜や配向膜が対向し、スペーサを介した一定間隙
を有するように貼着し、各セルに分割した後に2枚の基
板の間隙に液晶材料を充填し、その両外面に偏光板など
を貼着することにより製造される。
【0003】このスペーサの散布方法は、たとえばチャ
ンバーの底部にスペーサを散布する基板を配設して、チ
ャンバーの上部に設けられたスプレーノズルから霧化用
圧縮空気と共に、スペーサを溶媒に分散させた散布液を
チャンバー内に数秒程度噴霧する。そして、たとえば3
0秒程度の一定時間放置して、チャンバー内に浮遊する
スペーサを沈降させることにより行われる。前述の30
秒程度の放置後、一定時間チャンバー内を排気してチャ
ンバー内に残留する過剰な溶媒やスペーサを除去する。
スペーサを散布する基板は、たとえば十数枚収納された
カセットから1〜2枚ずつ順次取り出されてコンベアに
よりチャンバー内に搬入され、散布の終った基板は再度
コンベアで運ばれて別のカセット内に収納され、カセッ
トから取り出される基板への散布が順次行われる。カセ
ット内の基板への散布が終了したら、カセットが取り替
えられて同様にスペーサの散布が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、チャンバー
内の温度を60℃程度に保持して基板上にスペーサを沈
降させることによりスペーサの散布を行うこともなされ
るが、霧化用圧縮空気がチャンバー内に入ると1気圧に
下がって膨脹するため、膨脹による温度低下が生じるこ
と、スペーサを分散させる溶媒は、たとえば純水とエチ
ルアルコールを1:1に混合したものが使用され、その
沸点は90℃((100+78.3)/2)程度と高
く、なかなか蒸発しにくいこと、などのため分散液の溶
媒も基板上に沈降することがある。基板上に分散液の溶
媒が沈降すると、その溶媒のところにスペーサが凝集し
やすく均一に分散されないでスペーサの分布が不均一に
なり、基板のギャップが不均一になると共に、不純物が
基板上に付着するという問題がある。基板上にはスペー
サが散布されているため、不純物が付着しても洗浄して
除去することもできない。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、基板上にスペーサを分散させた液が沈
降しないようにスペーサを散布することにより、スペー
サを均一に散布すると共に、基板の内面に不純物を付着
させない液晶表示素子の製法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による液晶表示素
子の製法は、基板に透明電極および配向膜を形成し、ス
ペーサを散布して2枚の基板を貼着し、該2枚の基板の
間隙に液晶材料を充填する液晶表示素子の製法であっ
て、スペーサを溶媒に分散させた散布液を、加熱した霧
化用気体を介してノズルの先端からチャンバー内に噴霧
した後、一定時間放置して前記チャンバー内に浮遊する
スペーサを沈降させることにより、基板上に前記スペー
サを散布することを特徴とする。
【0007】この構成にすることにより、スペーサを分
散させた散布液がチャンバー内に噴霧されるときに霧化
用気体の熱により溶媒の温度が上昇するため、容易に蒸
発して、基板上に沈降しない。この霧化用気体の加熱に
よる温度は、スプレーノズルから噴霧されたときの温度
がスペーサを分散させる溶媒の温度の沸点より高い温度
であることが、即座に蒸発させることができるため好ま
しいが、その温度に達していなくても溶媒の蒸発を促進
させる効果がある。この噴霧されたときの温度を測定し
て霧化用基体の加熱部にフィードバックすることによ
り、常に溶媒が蒸発しやすい温度に維持することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の液晶表示素子の
製法について説明をする。
【0009】液晶表示素子は、ガラスやプラスティック
のような2枚の絶縁性透明の基板のそれぞれにITOな
どの透明導電膜により電極パターンを形成し、配向膜な
どを形成してから、一方の基板にスペーサを散布して2
枚の基板をシール剤により貼着し、各セルにに分割して
から2枚の基板の間隙に液晶材料を充填することにより
製造される。本発明の液晶表示素子の製法は、前述のよ
うに、散布液を噴霧する霧化用気体の温度を高くしてチ
ャンバー内で基板上にスペーサを沈降させるときに、ス
ペーサを分散させた溶媒を早期に蒸発させて基板上に溶
媒が沈降しないようにすることに特徴がある。そのスペ
ーサの散布方法について、図1に示されるスペーサ散布
装置の一例の概略図を参照しながら説明する。
【0010】図1に示されるスペーサ散布装置は、チャ
ンバー1の下部に排気用のバタフライバルブ2を介して
排気管3が接続されており、チャンバー1内の残留物を
排気することができるようになっている。このチャンバ
ー1は、たとえば1.5m角で、2mほどの高さのステ
ンレス製の箱型に形成されており、排気管3はたとえば
直径が10cm程度の太さで、1〜1.3m/sec程
度のスピードで排気される。チャンバー1の上部には、
スプレーノズル4が設けられており、散布液5がポンプ
Pを介してスプレーノズル4内に送られるようになって
いる。図1に示される例では、スプレーノズル4内の散
布液5を容器52内の散布液5と循環できるようにパイ
プが配管されており、また、容器52内ではマグネット
スターラ53により回転子(テフロンがコーティングさ
れたマグネット)54を介して散布液5が撹拌されるよ
うにして、スプレーノズル4内の散布液5が時間の経過
により不均一にならないようにされている。スプレーノ
ズル4には、散布液5を送るパイプのほか、散布液5を
霧化するためのN2 などからなる霧化用気体6がテフロ
ンなどからなる気体通路を介して導入されている。
【0011】本発明の方法に使用するスペーサ散布装置
では、この霧化用気体6のスプレーノズル4に入る前の
ところにヒータなどからなる気体加熱用の加熱部6aが
設けられ、図示しない温度センサにより気体6の温度が
制御されていることに特徴がある。この加熱部による気
体の温度上昇は、スプレーノズル4の先端から噴霧され
る際の断熱膨脹による温度低下があっても散布液の溶媒
を充分に蒸発させることができる程度に十分な温度にな
るようにすればよく、少々高すぎても問題がないため、
それ程厳密な温度コントロールは要求されない。
【0012】具体的には、霧化用気体の温度および圧力
をTA 、PA 、散布液の温度をTS、気体および散布液
の比熱をそれぞれCA 、CS 、単位質量の散布液の蒸発
潜熱をQ、定圧比熱Cp と定積比熱Cv との比をγ、チ
ャンバー内の気圧を1気圧とすると、スプレーノズルか
ら噴霧される気体の温度TB は、 TB =TA ・PA (1−γ)/γ (γ=Cp /Cv ) (1) となる。このとき霧化用気体と散布液との質量比をkと
すると、 TB >(CS ・TS +Q)・k/CA (2) であれば散布液を蒸発させることができる。よって、式
(1)と(2)より、 TA >(CS ・TS +Q)・k/CA ・PA (1−γ)/γ [K] となるように霧化用気体を加熱することにより、溶媒を
充分に蒸発させることができてスペーサの均一散布を向
上させることができる。
【0013】さらに具体例として、たとえば散布液5と
して、直径5.6μmのシリカ製の球状スペーサをエチ
ルアルコールと純水とを1:1に混合した溶液に分散さ
せたものを使用し、霧化用気体としてN2 を用いたと
き、散布液の溶媒の沸点が約90℃((100+78.
3)/2)であるため、スプレーノズルの先端部分での
温度が90℃程度の温度になることが最も好ましい。し
かし、沸点にならなくても溶媒は蒸発して霧状の溶媒の
割合が低くなれば沈降しにくいため、必ずしも沸点に至
らなくてもよい。スプレーノズルに入る気体の温度が溶
媒の沸点近くに上昇しておれば充分に溶媒の沈降を防止
することができ、この例では70〜80℃程度に上昇さ
せた気体を使用すれば溶媒の沈降は見られなかった。な
お、前記チャンバー1にはチャンバー内の温度を、たと
えば60℃程度に維持するための図示しないヒータがチ
ャンバー1の側壁周囲に設けられている。
【0014】図1に示される例では、加熱部6aの温度
を独自に設定して温度制御する例であったが、スプレー
ノズル4の先端部に温度センサを挿入してその部分のチ
ャンバー1内の温度を測定しながら加熱部6aにフィー
ドバックして実際に測定された温度により所定の温度に
なるように、加熱部6aの温度または気体6の噴射圧を
制御すれば、霧化用気体6や散布液5の状態に拘らず、
常に溶媒を蒸発させやすい温度に制御することができ
る。
【0015】なお、図1の装置で、基板30は、カセッ
ト31に収納されてローダー21に載置され、そこで1
枚1枚コンベア22上に載せられて搬入扉11を開けチ
ャンバー1の底部1aに運ばれ、散布の終った基板30
は排出扉12を開けて再度コンベア23により運搬され
てアンローダー24で別のカセット32に収納される。
【0016】本発明の製法によれば、散布液の溶媒がチ
ャンバー内に噴霧された際に、散布液の温度を充分に高
く維持することができるため、溶媒を蒸発させやすく、
噴霧されて徐々に下部に沈降する際に図1のAで示され
る部分で散布液の溶媒が蒸発して、その下側のB部で
は、スペーサのみが浮遊する領域となる。その結果、基
板30上には溶媒が沈降せず、基板30上に沈降した溶
媒に引きつけられてスペーサが凝集することもなく、ス
ペーサが基板30上に均一に分散される。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、非常に簡単な方法によ
り、基板へのスペーサの分散が常に均一になるため、液
晶パネルの基板間隔も場所にかかわらず常に一定にな
り、表示品位の優れた安定した品質の液晶表示素子が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示素子の製法の一実施形態に用
いるスペーサ散布装置の一例の説明図である。
【符号の説明】
1 チャンバー 4 スプレーノズル 5 散布液 6 霧化用気体 30 基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に透明電極および配向膜を形成し、
    スペーサを散布して2枚の基板を貼着し、該2枚の基板
    の間隙に液晶材料を充填する液晶表示素子の製法であっ
    て、スペーサを溶媒に分散させた散布液を、加熱した霧
    化用気体を介してノズルの先端からチャンバー内に噴霧
    した後、一定時間放置して前記チャンバー内に浮遊する
    スペーサを沈降させることにより、基板上に前記スペー
    サを散布することを特徴とする液晶表示素子の製法。
JP30175797A 1997-11-04 1997-11-04 液晶表示素子の製法 Pending JPH11133433A (ja)

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