JPH11133194A - X線取り出し窓およびこれを用いたx線露光装置ならびにデバイス製造方法 - Google Patents

X線取り出し窓およびこれを用いたx線露光装置ならびにデバイス製造方法

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JPH11133194A
JPH11133194A JP9315916A JP31591697A JPH11133194A JP H11133194 A JPH11133194 A JP H11133194A JP 9315916 A JP9315916 A JP 9315916A JP 31591697 A JP31591697 A JP 31591697A JP H11133194 A JPH11133194 A JP H11133194A
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vibration
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exposure
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Shigeru Terajima
茂 寺島
Yutaka Watanabe
豊 渡辺
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70808Construction details, e.g. housing, load-lock, seals or windows for passing light in or out of apparatus

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線取り出し窓を微振動させて露光ムラを効
果的に低減する。 【解決手段】 X線L1 は、高真空に制御されるビーム
ダクト2からX線取り出し窓10を経て露光室1へ取り
出されて、ウエハW1 を露光する。X線L1 を透過させ
るベリリウム箔11に厚みムラがあると、ウエハW1
著しい露光ムラを発生するため、ベリリウム箔11に
0.1〜0.5mm程度に限定された振幅の微振動を与
えて露光ムラを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子蓄積リン
グ放射光(SR−X線)等のX線を露光光とするX線露
光装置のX線取り出し窓およびこれを用いたX線露光装
置ならびにデバイス製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子蓄積リング等から放出されるシ
ンクロトロン放射光、すなわちSR−X線等を露光光と
するX線露光装置は、解像度と生産性の双方にすぐれて
おり、半導体デバイス等のより一層の高精細化に対応で
きるものとして、将来性が大きく期待されている。一般
的にX線は、大気による減衰が著しく、これを避けるた
めに光源から露光室に到るビームダクト内は高真空に保
たれる。低真空またはヘリウムガス等の減圧雰囲気ある
いは大気と同じ雰囲気の露光室と高真空のビームダクト
の間には、両者の雰囲気を遮断するためのX線取り出し
窓が設けられる。
【0003】X線取り出し窓は、X線の透過率の高い材
料、例えばベリリウム、窒化シリコン、炭化シリコン、
ダイヤモンド等で作られた薄膜を有し、この薄膜は、X
線のエネルギー損失を避けるためにX線透過率が高いこ
とと、ビームダクトと露光室の圧力差に耐えるだけの機
械的強度が要求される。
【0004】図6は一従来例によるX線取り出し窓を示
すもので、これは、極めて薄肉のベリリウム箔111
と、その外周部を支持するフランジ112を有し、ベリ
リウム箔111の外周部は、接着リング113によって
フランジ112に固定されている。フランジ112は、
金属O−リング114を介し、ボルト115によって、
ビームダクト102のフランジ部102a等に固着され
る。
【0005】ベリリウム箔111は、前述のように、高
真空に保たれるビームダクト102の圧力P1 と、ヘリ
ウムガスの減圧雰囲気に制御される露光室側の圧力P2
との圧力差△Pに耐えるだけの機械的強度が必要であ
り、しかも、X線の透過率が高く均一であることが要求
される。
【0006】ところが、X線取り出し窓に用いるベリリ
ウム箔は、一般的に、その製造の過程に圧延工程を用い
ているため、この工程で数μmから数mm程度の細かい
厚みムラや密度ムラを生じることがある。このような厚
みムラ等は、X線透過率に著しく影響し、X線の被照射
体、すなわちウエハ等の位置で大きな強度ムラとなり、
均一な露光を行なうことができない。そこで、露光中に
X線取り出し窓を振動させることで、ベリリウム箔の厚
みムラ等による露光ムラを低減する技術が開発された。
【0007】図7は、特開平5−64451号公報に開
示されたX線取り出し窓を示すもので、露光室201と
ビームダクト202の間の開口にベローズ214を介し
てX線取り出し窓200を弾力的に取り付けて、これ
を、加振装置215によって振動させる。X線取り出し
窓200は、ベリリウム箔211と、接着リング213
を介してベリリウム箔211の外周部を支持するフラン
ジ212を有する。フランジ212は、ベローズ214
の開口端に気密に結合されており、加振装置215のピ
ストンは、フランジ212の外周部に連結されている。
【0008】加振装置215のピストンの振動は、フラ
ンジ212を介してベリリウム箔211に伝通され、X
線の光路に対して垂直にベリリウム箔211を振動させ
る。
【0009】また、特開平4−100049号公報に
は、露光ムラを防ぐためにベリリウム箔に与える振動の
振幅を、5mm程度に制御することが記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、露光ムラを防ぐためにX線取り出し窓
に与える振動の振幅が例えば数mm〜数十mm程度にな
ると、加振装置が大型化するだけでなく、加振装置の支
持部やX線取り出し窓のフランジ等を経てビームダクト
や露光室に振動が伝播して、新たなトラブルを生じるお
それがある。従って、図7に示す装置のように、加振部
を露光室やビームダクトと別体に設ける等の防振対策が
必要となり、装置コストが大幅に上昇するという不都合
がある。
【0011】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、X線取り出し窓に与
える振動を適切な微振動に限定することで、大型の加振
装置を用いたり、加振装置から露光室等へ振動が伝播す
るのを防ぐための防振対策等を必要とすることなく、極
めて効果的に露光ムラを低減できるX線取り出し窓およ
びこれを用いたX線露光装置ならびにデバイス製造方法
を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のX線取り出し窓は、X線を透過させる薄膜
と、前記X線の入射方向に直交する方向に関して以下の
ように限定された振幅の微振動を前記薄膜に与えるため
の加振装置を有することを特徴とする。
【0013】
【数2】
【0014】
【作用】ベリリウム箔(薄膜)に厚みムラや密度ムラ等
があると、X線透過率が不均一となり、ベリリウム箔を
透過後のX線に強度ムラが生じる。この強度ムラは、ベ
リリウム箔とウエハ等の被照射体との距離に応じて特定
の周期の成分が互いに強めあって、少なくとも2〜3倍
程度まで増大し、著しい露光ムラを発生する。
【0015】そこで、被照射体の位置において最も強く
なるX線の強度ムラの周期(間隔)を実験によって調べ
た結果、ベリリウム箔を透過したX線のピーク波長λと
ベリリウム箔から被照射体までの距離Dの積の平方根
【0016】
【数3】 の間であることが判明した。これは、ベリリウム箔を透
過する際のX線の吸収と位相変化を含めて被照射体の位
置におけるX線強度を理論計算によって求めたものと一
致する。
【0017】このように、最大の露光ムラを発生する厚
みムラの周期が
【0018】
【数4】 の間であることが判明したため、最大でもその10倍程
度の振幅で振動させれば、増大されたX線強度ムラを緩
和するのに充分であることが解る。
【0019】露光ムラを低減するためにX線取り出し窓
に与える振動を上記の微振動に限定することで、加振装
置の大型化や防振対策等に伴う装置コストの上昇を回避
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0021】図1は一実施の形態によるX線取り出し窓
10とこれを用いたX線露光装置の主要部を示す。X線
取り出し窓10は、露光室1とビームダクト2の間に配
設され、後述するように荷電粒子蓄積リング等の光源3
(図3参照)から発生されたSR−X線(シンクロトロ
ン放射光)等のX線L1 は、超高真空に保たれたビーム
ダクト2を通ってX線取り出し窓10から露光室1へ導
入される。ここで、X線L1 は、X線取り出し窓10の
面に対して垂直方向から入射しているが、多少傾いてい
てもよい。
【0022】X線取り出し窓10は、数μmないし数十
μmの薄膜であるベリリウム箔11と、その外周縁を支
持するフランジ12を有し、ベリリウム箔11の外周縁
は、接着等の方法でフランジ12に固定されている。フ
ランジ12は、ベローズ13を介して、ビームダクト2
と露光室1の間の開口に弾力的に取り付けられている。
【0023】ベローズ13は、X線取り出し窓10のフ
ランジ12に気密に結合され、フランジ12の外周部に
は、加振装置14のピストンが連結されている。加振装
置14は、ピストンからフランジ12を介してベリリウ
ム箔11の面に平行な方向(X線の入射方向に直交する
方向)に振動を与える。
【0024】このように加振装置14によってベリリウ
ム箔11に振動を与えて、その厚みムラに起因する露光
ムラを低減するものであるが、振動が大きいと、大型の
加振装置を必要とするばかりでなく、露光室1に振動が
伝播して、大きな転写ずれ等を生じるおそれがある。
【0025】そこで本発明者らは、様々な実験を行な
い、X線の入射方向に直交する方向に関してベリリウム
箔11の振幅dが以下の条件を満たすように制御すれ
ば、露光を均一にするうえで充分であることを見いだし
た。
【0026】
【数5】 ここで、λ:X線がX線取り出し窓を透過した後のピー
ク波長 D:X線取り出し窓からウエハまでの距離 ただし、ベリリウム箔11の振幅があまり小さいと、ベ
リリウム箔11を振動させる効果がないのは明らかであ
る。そこで、ベリリウム箔11の振幅dを以下のように
限定するのが望ましい。
【0027】
【数6】 すなわち、X線の入射方向に直交する方向に関してベリ
リウム箔に与えられる振動の振幅dが、式(2)を満足
する微振動であれば、ベリリウム箔の厚みムラに起因す
る露光ムラを効果的に低減できる。加えて、露光室1等
を振動させるおそれもないため、防振対策を必要とする
ことなく、加振装置14を露光室1の壁面等に直付けす
ることができる。その結果、従来例に比べて装置コスト
を大幅に低減し、低コストでしかも高精度な露光を行な
うことができる。
【0028】式(1)および式(2)は以下のように見
い出されたものである。
【0029】X線露光装置においては、X線取り出し窓
を透過したX線がウエハの位置で著しい強度ムラを発生
する現象が起こる。ベリリウム箔の厚みが均一でなく、
圧延等に伴なう厚みムラが存在すると、X線の透過率が
厚みに反比例するためX線取り出し窓を透過した直後の
X線に強度ムラを発生する。しかしながら本発明者ら
は、X線取り出し窓に近い位置における透過X線の強度
分布と、ある程度離れた位置での透過X線の強度分布に
違いがあることに気がついた。つまり、X線取り出し窓
と被照射体であるウエハとの距離によって、ウエハの露
光ムラが変化するという現象を実験結果より発見した。
特に数μm〜数百μmの周期のX線強度ムラが大きく検
出され、また、X線取り出し窓とウエハの距離によっ
て、強度ムラが大きくなる周期が異なることが判った。
【0030】このような現象は、X線がベリリウム箔を
透過する際に、厚みの違いによる微妙な位相ずれがおこ
り、それがある程度離れた位置で互いに強めあったり、
弱めあったりするためであるという説明ができる。ベリ
リウム箔の厚みムラは実際には周期性はなくランダムで
あることが多いため、いろいろな周期の重ね合わせと見
なすと、距離によって強めあう周期のものが強く検出さ
れ、結果として距離の変化によって強く検出される周期
も変化すると考えられる。この、特に強く検出される周
期を調べたところ、X線のピーク波長をλ、X線取り出
し窓とウエハの距離をDとすると、おおむねλ×Dの平
方根からその倍の間であることが判明した。これは上記
位相差を考慮した計算からも強めあう条件として導くこ
とができる。実験によれば、X線取り出し窓のごく近傍
で測定したX線透過率のムラが2%程度のものが、40
0mm離れたウエハの場所では最大7%程度のX線強度
ムラになっている現象が確認されている。
【0031】ベリリウム箔の厚みムラに起因する露光ム
ラのうちで、上記の理由で透過率ムラに比べて露光強度
ムラが大きくなるような現象を緩和することに重点を置
くことで、大幅に露光ムラを低減できる。ベリリウム箔
の厚みムラは蒸着法にて作製されたベリリウム膜を用い
ることにより透過率ムラを2%以内にすることが可能で
ある。X線露光装置においてはX線取り出し窓からウエ
ハまでの距離はおおむね数百mmであるから、強度ムラ
のピークは数十μmである。強度ムラの周期が数百μm
では透過率ムラとほぼ同等となるという点から、ウエハ
位置での強度ムラを低減させるためにはX線取り出し窓
を強度分布ピークのせいぜい10倍程度振動させれば強
度分布のピークは充分に平均化される。つまり、式
(1)に示す振幅の微振動をX線取り出し窓に与えるこ
とによって、ベリリウム箔の透過率ムラに起因する露光
ムラを大幅に低減できる。
【0032】より範囲を限定するならば、強度分布ピー
クの5〜10倍程度の振幅の範囲内すなわち式(2)の
範囲内で振動させることで、最大の効果をあげることが
出来る。
【0033】(実施例1)X線取り出し窓透過後のピー
ク波長が1nmのSR−X線を用いた場合に、X線取り
出し窓からウエハまでの距離が400mmであれば、式
(2)より200≦d≦400μmとなる。そこで、X
線取り出し窓を300μm程度の振幅で振動させたとこ
ろ、ウエハ位置でのX線の強度ムラをX線取り出し窓の
透過率ムラすなわち厚みムラと同等の2%程度にするこ
とができた。
【0034】図2はベリリウム箔の厚みムラが、ベリリ
ウム箔からある程度離れた位置でX線の大きな強度ムラ
になる様子を計算した例である。具体的に説明すると、
ベリリウム箔が正弦関数で与えた一定の厚みムラを持つ
場合、そのベリリウム箔から400mm離れた位置でX
線強度ムラの大きさを計算した結果で、グラフAは与え
た正弦関数の周期の厚みムラに対するウエハ位置におけ
るX線の強度ムラの大きさを示し、グラフBは厚みムラ
によるX線の透過率ムラを示す。本実施例においては、
SR−X線がX線取り出し窓を透過した後のX線の波長
に対する強度分布の最大強度をもついわゆるピーク波長
が1nm程度であるので、その値を代表的な値として波
長1nmにて計算を行なった。同図から解るように、厚
みムラの周期が長くなればウエハ位置におけるX線の強
度ムラの大きさは透過率ムラの大きさとほぼ等価にな
る。また、周期が非常に短いと、その情報はぼやけてし
まい、強度ムラの大きさは透過率ムラの大きさより小さ
くなり、その影響は無くなる。しかし、厚みムラの周期
が10〜80μm程度の所では強度ムラの大きさが透過
率ムラに比較して非常に大きくなっていること示してい
る。このピークはλ×Dの平方根の値である20μmと
その2倍の値である40μmの間にある。
【0035】これらのことから、X線取り出し窓とウエ
ハの距離によって注目すべき周期の強度ムラを特定すれ
ば、X線取り出し窓を振動させることによって露光ムラ
を低減するうえで、有効な振幅を求めることができる。
前述したように、図2に示す場合は400μm程度の周
期になればX線の強度ムラは透過率ムラとほとんど同じ
大きさとなる。すなわち、X線の強度ムラが大きくなる
周期(10〜80μm)の5〜10倍程度の振幅で強度
ムラは充分に平均化されるため、400μmを大きく越
える振幅で窓を振動してもその効果は顕著ではない。前
述したように、X線露光装置においては、X線取り出し
窓とウエハの距離は数百mmを大きく上回ることはない
ので、より具体的に述べると、ベリリウム箔の振幅が
0.1〜0.5mmの範囲内であれば、露光ムラを低減
する効果は充分である。従来のように数mmも振動させ
る必要はない。
【0036】(実施例2)ベリリウム箔の少なくとも片
面を研磨したものを用いることにより、1%以下の透過
率むらを実現することが出来た。これを振動無しに露光
装置のX線取り出し窓に用いると、最大3%程度の強度
ムラが発生する可能性があるため、距離に対して式
(2)が成り立つように設定された微振動を与えて、全
体の強度ムラを1%以下にすることができた。
【0037】図3はX線露光装置の全体を示す図であ
る。光源3からビームダクト2内に放出されたシートビ
ーム形状のシンクロトロン放射光であるX線L1 を、凸
面ミラー4によって放射光の軌道面に対して垂直な方向
に拡大する。凸面ミラー4で反射拡大したX線L1 は、
X線取り出し窓10を経て露光室1へ導入され、図示し
ないシャッターによって露光領域内での露光量が均一と
なるように調整される。シャッターを経たX線L1 はマ
スクM1 に導かれる。ウエハW1 はウエハチャック5に
垂直に保持されており、マスクM1 に形成されている露
光パターンを、ステップ&リピート方式等によってウエ
ハW1 上に露光転写する。なお、ウエハチャック5は、
微動ステージ6aと粗動ステージ6bを有するステージ
であるウエハステージ6によって6軸方向に高精度で位
置決めされる。
【0038】次に上述したX線露光装置を利用した半導
体デバイスの製造方法の実施例を説明する。図4は半導
体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネ
ル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製
造のフローを示す。ステップS11(回路設計)では半
導体デバイスの回路設計を行なう。ステップS12(マ
スク製作)では設計した回路パターンを形成したマスク
を製作する。一方、ステップS13(ウエハ製造)では
シリコン等の材料を用いて基板であるウエハを製造す
る。ステップS14(ウエハプロセス)は前工程と呼ば
れ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフ
ィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次の
ステップS15(組立)は後工程と呼ばれ、ステップS
14によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化
する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボン
ディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工
程を含む。ステップS16(検査)ではステップS15
で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性
テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デ
バイスが完成し、これが出荷(ステップS17)され
る。
【0039】図5は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップS21(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップS22(CVD)ではウエハ表面に
絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成)ではウ
エハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS24
(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステ
ップS25(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布
する。ステップS26(露光)では上記説明したX線露
光装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露
光する。ステップS27(現像)では露光したウエハを
現像する。ステップS28(エッチング)では現像した
レジスト像以外の部分を削り取る。ステップS29(レ
ジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジ
ストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうこ
とによってウエハ上に多重に回路パターンが形成され
る。本実施例の製造方法を用いれば、従来は製造が難し
かった高集積度の半導体デバイスを製造することができ
る。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0041】ベリリウム箔等に与える振動の振幅を限定
することで、加振装置の大型化や防振機構等に伴う装置
コストの上昇を招くことなく、極めて効果的に露光ムラ
を低減できる。このようなX線取り出し窓を用いること
で、X線露光装置の低価格化を促進し、半導体デバイス
等の製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態によるX線取り出し窓とX線露光
装置の主要部を示す模式断面図である。
【図2】ベリリウム箔の厚みムラの周期に対して、ベリ
リウム箔から所定距離だけ離間した位置のX線の強度ム
ラ(A)とベリリウム箔の透過率ムラ(B)の関係を示
すグラフである。
【図3】X線露光装置全体を説明する図である。
【図4】半導体製造工程を示すフローチャートである。
【図5】ウエハプロセスを示すフローチャートである。
【図6】一従来例を示す模式断面図である。
【図7】別の従来例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 露光室 2 ビームダクト 11 ベリリウム箔 12 フランジ 13 ベローズ 14 加振装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を透過させる薄膜と、前記X線の入
    射方向に直交する方向に関して以下のように限定された
    振幅の微振動を前記薄膜に与えるための加振装置を有す
    るX線取り出し窓。 【数1】 ここでd:薄膜の振幅 λ:薄膜を透過した直後のX線のピーク波長 D:薄膜からX線の被照射体までの距離
  2. 【請求項2】 加振装置が振幅0.1〜0.5mmの範
    囲の微振動を薄膜に与えるように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載のX線取り出し窓。
  3. 【請求項3】 薄膜が少なくとも片面を研磨して厚みム
    ラを低減したものであることを特徴とする請求項1また
    は2記載のX線取り出し窓。
  4. 【請求項4】 X線がSR−X線であることを特徴とす
    る請求項1ないし3いずれか1項記載のX線取り出し
    窓。
  5. 【請求項5】 薄膜がベリリウム箔であることを特徴と
    する請求項1ないし4いずれか1項記載のX線取り出し
    窓。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか1項記載のX
    線取り出し窓と、該X線取り出し窓から取り出されたX
    線によって露光される被照射体を保持するステージを有
    するX線露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のX線露光装置によってウ
    エハを露光する工程を有するデバイス製造方法。
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