JPH11132376A - ロータリージョイント - Google Patents
ロータリージョイントInfo
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- JPH11132376A JPH11132376A JP29471397A JP29471397A JPH11132376A JP H11132376 A JPH11132376 A JP H11132376A JP 29471397 A JP29471397 A JP 29471397A JP 29471397 A JP29471397 A JP 29471397A JP H11132376 A JPH11132376 A JP H11132376A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L27/00—Adjustable joints, Joints allowing movement
- F16L27/08—Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転筒状体と筒状固定部の摺動部およびシー
ル部に従来用いられていたグリスやオイル等の油分を用
いずに、装置のメンテナンスを不要にしそれによって、
作業能率を図ると共に、メンテナンス時の不意の油分の
漏洩による装置の汚染を防止したロータリージョイント
を提供する。 【解決手段】 流体を流下させる回転筒状体と、該回転
筒状体を軸支しその外周にシール部と摺動部を介して周
接する筒状固定部を備えたロータリージョイントにおい
て、該回転筒状体と筒状固定部との接続部の外周には、
無菌媒体供給口と、該無菌媒体排出口を備えたジョイン
トケーシングが形成されており、かつ、該シール部およ
び摺動部が油分を用いないメカニカルシールおよびオイ
ルレスメタルで構成されているるロータリージョイン
ト。
ル部に従来用いられていたグリスやオイル等の油分を用
いずに、装置のメンテナンスを不要にしそれによって、
作業能率を図ると共に、メンテナンス時の不意の油分の
漏洩による装置の汚染を防止したロータリージョイント
を提供する。 【解決手段】 流体を流下させる回転筒状体と、該回転
筒状体を軸支しその外周にシール部と摺動部を介して周
接する筒状固定部を備えたロータリージョイントにおい
て、該回転筒状体と筒状固定部との接続部の外周には、
無菌媒体供給口と、該無菌媒体排出口を備えたジョイン
トケーシングが形成されており、かつ、該シール部およ
び摺動部が油分を用いないメカニカルシールおよびオイ
ルレスメタルで構成されているるロータリージョイン
ト。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にアセプティッ
ク、すなわち、無菌充填系において、飲料水、ジュー
ス、ウーロン茶、ミルクコーヒーなどの各種飲料が充填
される系において、液体を給送するためのロータリージ
ョイントに関するものであり、より詳しくは、回転体と
固定部の摺動部に従来用いられていたグリスやオイル等
の油分を用いずに、装置のメンテナンスを不要にしそれ
によって、作業能率を図ると共に、メンテナンス時の不
意の油分の漏洩による装置の汚染を防止したロータリー
ジョイントに関する。
ク、すなわち、無菌充填系において、飲料水、ジュー
ス、ウーロン茶、ミルクコーヒーなどの各種飲料が充填
される系において、液体を給送するためのロータリージ
ョイントに関するものであり、より詳しくは、回転体と
固定部の摺動部に従来用いられていたグリスやオイル等
の油分を用いずに、装置のメンテナンスを不要にしそれ
によって、作業能率を図ると共に、メンテナンス時の不
意の油分の漏洩による装置の汚染を防止したロータリー
ジョイントに関する。
【０００２】
【従来の技術及びその問題点】従来より、無菌充填系に
おける一連の工程は、容器の洗浄殺菌・仕上げリンサー
・内容物充填・閉蓋の工程に沿って行われることが知ら
れている。これらの工程は、通常、クラス１０，０００
に保たれたクリーンルーム内に区画されたブース内にお
いて行われ、このブースはクラス１００に保たれてい
る。
おける一連の工程は、容器の洗浄殺菌・仕上げリンサー
・内容物充填・閉蓋の工程に沿って行われることが知ら
れている。これらの工程は、通常、クラス１０，０００
に保たれたクリーンルーム内に区画されたブース内にお
いて行われ、このブースはクラス１００に保たれてい
る。
【０００３】これらの工程の内、殺菌洗浄工程における
無菌水の給送、および内容物充填工程における充填液の
給送は、装置が回転しながら液体が給送されるシステム
が採用されており、その回転に対応しながら液体を給送
できるロータリージョイントが用いられる。
無菌水の給送、および内容物充填工程における充填液の
給送は、装置が回転しながら液体が給送されるシステム
が採用されており、その回転に対応しながら液体を給送
できるロータリージョイントが用いられる。
【０００４】例えば、本願出願人が提案した特開平４−
４６２９０号公報に開示されたロータリージョイント
は、固定部分と回転部分との接続部分の密封度を高め、
外部からの菌の侵入を防止するために、該接続部の外周
に無菌媒体を流して菌バリヤー層を形成させるためのジ
ョイントケーシングを形成したロータリージョイントが
示されている。このロータリージョイントにおいては、
固定側シール部材と回転側シール部材の摺動面を硬度の
異なる材質で構成することによって摺接部のシール性を
向上させ、軸受の両端側に設けられたスペーサがオイル
シールとして働き、軸受部の潤滑油が外部に漏れないよ
うにシールすることが特徴である。
４６２９０号公報に開示されたロータリージョイント
は、固定部分と回転部分との接続部分の密封度を高め、
外部からの菌の侵入を防止するために、該接続部の外周
に無菌媒体を流して菌バリヤー層を形成させるためのジ
ョイントケーシングを形成したロータリージョイントが
示されている。このロータリージョイントにおいては、
固定側シール部材と回転側シール部材の摺動面を硬度の
異なる材質で構成することによって摺接部のシール性を
向上させ、軸受の両端側に設けられたスペーサがオイル
シールとして働き、軸受部の潤滑油が外部に漏れないよ
うにシールすることが特徴である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このロ
ータリージョイントにおいては、軸受部の潤滑油を用い
ているために、一定期間の運転後に装置を停止して、軸
受部の潤滑油を補充したり交換したりというメンテナン
スが必要になり、このような装置を、前述したようなク
ラス１００に保たれたクリーンルーム内のブースにおい
て操業する無菌充填系において行うことは、メンテナン
スに伴う装置の停止、ならびに、そのメンテナンスによ
って不意の装置の汚染が予想される。
ータリージョイントにおいては、軸受部の潤滑油を用い
ているために、一定期間の運転後に装置を停止して、軸
受部の潤滑油を補充したり交換したりというメンテナン
スが必要になり、このような装置を、前述したようなク
ラス１００に保たれたクリーンルーム内のブースにおい
て操業する無菌充填系において行うことは、メンテナン
スに伴う装置の停止、ならびに、そのメンテナンスによ
って不意の装置の汚染が予想される。
【０００６】更に、このロータリージョイントにおいて
は、軸受部に潤滑油を用いるために、菌バリヤー層を形
成させる無菌媒体室は、耐酸性や耐アルカリ性などの耐
薬品性に優れているとは言えず、例えば、ロータリージ
ョイントの稼働に先立って装置内の殺菌を行うための過
酢酸などの殺菌液を流通させることはできず、蒸気や無
菌水などを流通させることしかできない。したがって、
このロータリージョイントでは、好適な殺菌液である過
酢酸を用いて作動前の装置内の殺菌を行うことはできな
い。
は、軸受部に潤滑油を用いるために、菌バリヤー層を形
成させる無菌媒体室は、耐酸性や耐アルカリ性などの耐
薬品性に優れているとは言えず、例えば、ロータリージ
ョイントの稼働に先立って装置内の殺菌を行うための過
酢酸などの殺菌液を流通させることはできず、蒸気や無
菌水などを流通させることしかできない。したがって、
このロータリージョイントでは、好適な殺菌液である過
酢酸を用いて作動前の装置内の殺菌を行うことはできな
い。
【０００７】そこで、本発明者は、上記ロータリージョ
イントを無菌充填系での使用に適したものにするための
構造について研究を行った結果、ロータリージョイント
のシール部を油分を一切用いないメカニカルシールと
し、更に摺動部をオイルレスメタルを用いた摺動材で構
成することにより、前述した無菌充填系に適したロータ
リージョイントに想到し、本発明を完成させた。
イントを無菌充填系での使用に適したものにするための
構造について研究を行った結果、ロータリージョイント
のシール部を油分を一切用いないメカニカルシールと
し、更に摺動部をオイルレスメタルを用いた摺動材で構
成することにより、前述した無菌充填系に適したロータ
リージョイントに想到し、本発明を完成させた。
【０００８】すなわち、本発明の目的は、中間でのメン
テナンスを不要とし、装置の汚染を招くことのない、し
かも、無菌媒体室には、装置稼働前に装置内の殺菌を完
全に行い、かつ、引き続いて蒸気や無菌水を供給しなが
ら連続的に無菌充填運転を続行できるロータリージョイ
ントを提供することにある。
テナンスを不要とし、装置の汚染を招くことのない、し
かも、無菌媒体室には、装置稼働前に装置内の殺菌を完
全に行い、かつ、引き続いて蒸気や無菌水を供給しなが
ら連続的に無菌充填運転を続行できるロータリージョイ
ントを提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたものであって、装置内のシール
部や摺動部にグリースやオイルなどの油分を一切用いな
い点に重要な特徴がある。すなわち、本発明によれば、
流体を流下させる回転筒状体と、該回転筒状体を軸支し
その外周にシール部と摺動部を介して周接する筒状固定
部を備えたロータリージョイントにおいて、該回転筒状
体と筒状固定部との接続部の外周には、無菌媒体供給口
と、該無菌媒体排出口を備えたジョイントケーシングが
形成されており、かつ、該シール部および摺動部が油分
を用いないメカニカルシールおよびオイルレスメタルで
構成されていることを特徴とするロータリージョイント
が提供される。
成するために提案されたものであって、装置内のシール
部や摺動部にグリースやオイルなどの油分を一切用いな
い点に重要な特徴がある。すなわち、本発明によれば、
流体を流下させる回転筒状体と、該回転筒状体を軸支し
その外周にシール部と摺動部を介して周接する筒状固定
部を備えたロータリージョイントにおいて、該回転筒状
体と筒状固定部との接続部の外周には、無菌媒体供給口
と、該無菌媒体排出口を備えたジョイントケーシングが
形成されており、かつ、該シール部および摺動部が油分
を用いないメカニカルシールおよびオイルレスメタルで
構成されていることを特徴とするロータリージョイント
が提供される。
【００１０】また、本発明によれば、前記ジョイントケ
ーシングが、少なくとも回転筒状体と筒状固定部の接続
部の外周を含む部分に形成されており、その内部には下
方の供給口から供給された無菌媒体が上方の排出口から
排出されるための空間が形成されている上記ロータリー
ジョイントが提供される。
ーシングが、少なくとも回転筒状体と筒状固定部の接続
部の外周を含む部分に形成されており、その内部には下
方の供給口から供給された無菌媒体が上方の排出口から
排出されるための空間が形成されている上記ロータリー
ジョイントが提供される。
【００１１】また、本発明によれば、前記摺動部が、縦
方向および横方向のそれぞれに少なくとも２か所形成さ
れ、摺動部材としてオイルレスメタルが用いられる上記
ロータリージョイントが提供される。
方向および横方向のそれぞれに少なくとも２か所形成さ
れ、摺動部材としてオイルレスメタルが用いられる上記
ロータリージョイントが提供される。
【００１２】また、本発明によれば、前記シール部材
が、セラミックからなるメカニカルシールである上記ロ
ータリージョイントが提供される。
が、セラミックからなるメカニカルシールである上記ロ
ータリージョイントが提供される。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を説明する。図１は、本発明のロータリージョイン
トの好適な構造の一例を示す側断面図である。
施例を説明する。図１は、本発明のロータリージョイン
トの好適な構造の一例を示す側断面図である。
【００１４】本発明のロータリージョイントは、大まか
にいって装置中央の内側に配置された回転筒状体１と、
該回転筒状体を取り囲むように構成された筒状固定部２
から構成されている。回転筒状体１と筒状固定部２は、
シール部１４と摺動部１１ａ，１１ｂを介して摺接され
ると共に、回転筒状体１と筒状固定部２の接続部２５
ａ，２５ｂを含む部分の外周には、無菌媒体供給口２１
と、これを排出する排出口２２を備えた無菌媒体流動部
２３を有するジョイントケーシング２６が形成されてい
る。
にいって装置中央の内側に配置された回転筒状体１と、
該回転筒状体を取り囲むように構成された筒状固定部２
から構成されている。回転筒状体１と筒状固定部２は、
シール部１４と摺動部１１ａ，１１ｂを介して摺接され
ると共に、回転筒状体１と筒状固定部２の接続部２５
ａ，２５ｂを含む部分の外周には、無菌媒体供給口２１
と、これを排出する排出口２２を備えた無菌媒体流動部
２３を有するジョイントケーシング２６が形成されてい
る。
【００１５】ジョイントケーシング２６内の回転筒状体
１と、筒状固定部２に形成されたセラミックからなるメ
カニカルシール１４は、双方が平滑な鏡面に仕上げられ
た接続（摺接）部２５ａ，２５ｂを有し、１４ａと１４
ｆのユニットは筒状固定部側に固着され、１４ｂ，１４
ｃ，１４ｄ，１４ｅのユニットは回転筒状体側に固着さ
れている。
１と、筒状固定部２に形成されたセラミックからなるメ
カニカルシール１４は、双方が平滑な鏡面に仕上げられ
た接続（摺接）部２５ａ，２５ｂを有し、１４ａと１４
ｆのユニットは筒状固定部側に固着され、１４ｂ，１４
ｃ，１４ｄ，１４ｅのユニットは回転筒状体側に固着さ
れている。
【００１６】したがって、１４ａ−１４ｂの接続（摺
接）部２５ａ、および１４ｅ−１４ｆの接続（摺接）部
２５ｂがそれぞれ摺接する構造になっており、１４ｂ，
１４ｅのユニットは、それに隣接して設けられているユ
ニット１４ｃ，１４ｄの内部に付設されたスプリング１
２によって常に１４ｂ，１４ｅをそれぞれ摺接方向へ付
勢されており、２５ａ，２５ｂ部のシール性を一層優れ
たものにし、稼働に伴う充填液体の圧力による摺接する
接続部分からの充填液体の漏れを有効に防止する。メカ
ニカルシールはセラミックによって構成されているため
に、耐酸性、耐アルカリ性、耐熱性などに優れており、
この無菌媒体流動部２３内には、装置の稼働に先立って
系内を無菌状態にするための過酢酸水溶液などの殺菌剤
を供給することができる。
接）部２５ａ、および１４ｅ−１４ｆの接続（摺接）部
２５ｂがそれぞれ摺接する構造になっており、１４ｂ，
１４ｅのユニットは、それに隣接して設けられているユ
ニット１４ｃ，１４ｄの内部に付設されたスプリング１
２によって常に１４ｂ，１４ｅをそれぞれ摺接方向へ付
勢されており、２５ａ，２５ｂ部のシール性を一層優れ
たものにし、稼働に伴う充填液体の圧力による摺接する
接続部分からの充填液体の漏れを有効に防止する。メカ
ニカルシールはセラミックによって構成されているため
に、耐酸性、耐アルカリ性、耐熱性などに優れており、
この無菌媒体流動部２３内には、装置の稼働に先立って
系内を無菌状態にするための過酢酸水溶液などの殺菌剤
を供給することができる。
【００１７】メカニカルシール内には、ＥＰＤＭ系ラバ
ーやカルレッツ（商品名）などの素材を用いたＯリング
１３を付設することが好ましい。このＯリングは、耐酸
性や耐熱性に優れているために、殺菌液などによって侵
されるようなことはない。
ーやカルレッツ（商品名）などの素材を用いたＯリング
１３を付設することが好ましい。このＯリングは、耐酸
性や耐熱性に優れているために、殺菌液などによって侵
されるようなことはない。
【００１８】ジョイントケーシング２６に形成される無
菌媒体供給口２１は、下方に開口しておくことが望まし
く、その排出口は上方に開口されることが好ましい。供
給口と排出口の位置関係をこのようにすることによっ
て、供給口から供給される無菌媒体は、無菌媒体流動部
２３内をくまなく流動してから排出口から排出される。
菌媒体供給口２１は、下方に開口しておくことが望まし
く、その排出口は上方に開口されることが好ましい。供
給口と排出口の位置関係をこのようにすることによっ
て、供給口から供給される無菌媒体は、無菌媒体流動部
２３内をくまなく流動してから排出口から排出される。
【００１９】供給口からは装置内を無菌状態に保持する
ための無菌媒体を供給する。無菌媒体としては、無菌水
や蒸気が用いられるが、装置の稼働に先立って系内を無
菌状態にするために、過酢酸水溶液などの殺菌剤を供給
することが好ましい。本発明においては、装置が稼働
中、前記無菌媒体流動部には絶え間なく無菌水などの無
菌媒体が供給され続けており、これによって、回転筒状
体内を流体が流れて、系内が負圧になっても、外部の菌
が流体中に侵入することはない。
ための無菌媒体を供給する。無菌媒体としては、無菌水
や蒸気が用いられるが、装置の稼働に先立って系内を無
菌状態にするために、過酢酸水溶液などの殺菌剤を供給
することが好ましい。本発明においては、装置が稼働
中、前記無菌媒体流動部には絶え間なく無菌水などの無
菌媒体が供給され続けており、これによって、回転筒状
体内を流体が流れて、系内が負圧になっても、外部の菌
が流体中に侵入することはない。
【００２０】稼働に先立って系内を殺菌剤で無菌化した
時は、次いで、無菌水や蒸気で系内をパージングして、
殺菌液を完全に排出した後に、装置の稼働が開始され
る。かかる操作を効率的に行うためには、供給口２１は
ジョイントケーシングの下方に形成され、排出口２２
は、ジョイントケーシングの上方に形成されていること
が望ましい。
時は、次いで、無菌水や蒸気で系内をパージングして、
殺菌液を完全に排出した後に、装置の稼働が開始され
る。かかる操作を効率的に行うためには、供給口２１は
ジョイントケーシングの下方に形成され、排出口２２
は、ジョイントケーシングの上方に形成されていること
が望ましい。
【００２１】本発明のロータリージョイントには、稼働
の安定性を図るために、回転筒状体１と筒状固定部２の
摺接は、ラジアル（横方向）だけでなく、部分的にスラ
スト（縦方向）の摺接部も形成されていることが好まし
い。この摺動部は、回転筒状体１と筒状固定部の横方向
の摺接部１１ａと縦方向の摺接部１１ｂに、それぞれ少
なくとも２個づつの摺動材が形成されていることによ
り、一方の摺動材が摩耗などにより機能が低下しても、
他の摺動材がそれを補完し、全体として正常なロータリ
ージョイントとしての働きをすることができる。
の安定性を図るために、回転筒状体１と筒状固定部２の
摺接は、ラジアル（横方向）だけでなく、部分的にスラ
スト（縦方向）の摺接部も形成されていることが好まし
い。この摺動部は、回転筒状体１と筒状固定部の横方向
の摺接部１１ａと縦方向の摺接部１１ｂに、それぞれ少
なくとも２個づつの摺動材が形成されていることによ
り、一方の摺動材が摩耗などにより機能が低下しても、
他の摺動材がそれを補完し、全体として正常なロータリ
ージョイントとしての働きをすることができる。
【００２２】本発明においては、この摺動材として、ル
ーロンなどの商品名で知られているプラスチック製のノ
ンオイル摺動材を用いる。この摺動材は、オイルレスメ
タルと呼ばれることもある。回転筒状体を構成する部材
同士、あるいは、筒状固定部を構成する部材同士のの接
合は、それぞれネジ１５，２４によって固着されていれ
ば良い。
ーロンなどの商品名で知られているプラスチック製のノ
ンオイル摺動材を用いる。この摺動材は、オイルレスメ
タルと呼ばれることもある。回転筒状体を構成する部材
同士、あるいは、筒状固定部を構成する部材同士のの接
合は、それぞれネジ１５，２４によって固着されていれ
ば良い。
【００２３】以上説明したように、本発明のロータリー
ジョイントは、摺動部やシール部に油分を用いないこと
が重要な特徴であり、これによって、油分を補充したり
取り替えたりのメンテナンスが不要になるため、操業の
効率化が図れると共に、装置内に人間が入る必要がない
ために、クリーンルーム内で行われる無菌充填系の装置
として適しており、無菌充填系における洗浄や内容物充
填工程に好適に利用することができるが、無菌充填系以
外にも採用できることは言うまでもない。
ジョイントは、摺動部やシール部に油分を用いないこと
が重要な特徴であり、これによって、油分を補充したり
取り替えたりのメンテナンスが不要になるため、操業の
効率化が図れると共に、装置内に人間が入る必要がない
ために、クリーンルーム内で行われる無菌充填系の装置
として適しており、無菌充填系における洗浄や内容物充
填工程に好適に利用することができるが、無菌充填系以
外にも採用できることは言うまでもない。
【００２４】一方、従来のロータリージョイントのよう
に、装置内に油分を用いていれば、定期的なメンテナン
スが必要になり、この場合は、装置の上方に配置されて
いるロータリージョイントのメンテナンスには、作業の
停止による非効率性ばかりでなく、作業の困難さが災い
して不意に油分が漏洩して装置を汚染するなどの虞れが
ある。
に、装置内に油分を用いていれば、定期的なメンテナン
スが必要になり、この場合は、装置の上方に配置されて
いるロータリージョイントのメンテナンスには、作業の
停止による非効率性ばかりでなく、作業の困難さが災い
して不意に油分が漏洩して装置を汚染するなどの虞れが
ある。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、定期的なメンテナンス
を必要としないロータリージョイントが提供され、作業
の効率化ばかりでなく、メンテナンスに伴う装置の汚染
の問題もなく、クリーンルーム内での稼働が行われる無
菌充填系に極めて適した装置となる。
を必要としないロータリージョイントが提供され、作業
の効率化ばかりでなく、メンテナンスに伴う装置の汚染
の問題もなく、クリーンルーム内での稼働が行われる無
菌充填系に極めて適した装置となる。
【図１】本発明に係るロータリージョイントの一例を示
す側断面図である。
す側断面図である。
１ 回転筒状体 ２ 筒状固定部 １１ａ ラジアル方向オイルレスメタル １１ｂ スラスト方向オイルレスメタル １２ スプリング １３ Ｏリング １４ メカニカルシール １４ａ〜 メカニカルシールユニット １４ｆ メカニカルシールユニット １５ ネジ ２１ 無菌媒体供給口 ２２ 無菌媒体排出口 ２３ 無菌媒体流動部 ２４ ネジ ２５ａ 回転筒状体と筒状固定部の接続（摺接）部 ２５ｂ 回転筒状体と筒状固定部の接続（摺接）部 ２６ ジョイントケーシング
Claims (4)
- 【請求項１】 流体を流下させる回転筒状体と、該回転
筒状体を軸支しその外周にシール部と摺動部を介して周
接する筒状固定部を備えたロータリージョイントにおい
て、該回転筒状体と筒状固定部との接続部の外周には、
無菌媒体供給口と、該無菌媒体排出口を備えたジョイン
トケーシングが形成されており、かつ、該シール部およ
び摺動部が油分を用いないメカニカルシールおよびオイ
ルレスメタルで構成されていることを特徴とするロータ
リージョイント。 - 【請求項２】 前記ジョイントケーシングが、少なくと
も回転筒状体と筒状固定部の接続部の外周を含む部分に
形成されており、その内部には下方の供給口から供給さ
れた無菌媒体が上方の排出口から排出されるための空間
が形成されている請求項１記載のロータリージョイン
ト。 - 【請求項３】 前記摺動部が、縦方向および横方向のそ
れぞれに少なくとも２か所形成され、摺動部材としてオ
イルレスメタルが用いられる請求項１または２記載のロ
ータリージョイント。 - 【請求項４】 前記シール部材が、セラミックからなる
メカニカルシールである請求項１ないし３のいずれか１
記載のロータリージョイント。
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|---|---|---|---|
| JP29471397A JP3574887B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | ロータリージョイント |
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| JPH11132376A true JPH11132376A (ja) | 1999-05-21 |
| JP3574887B2 JP3574887B2 (ja) | 2004-10-06 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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