JPH11132354A - 多段切換電磁弁 - Google Patents
多段切換電磁弁Info
- Publication number
- JPH11132354A JPH11132354A JP977698A JP977698A JPH11132354A JP H11132354 A JPH11132354 A JP H11132354A JP 977698 A JP977698 A JP 977698A JP 977698 A JP977698 A JP 977698A JP H11132354 A JPH11132354 A JP H11132354A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- sub
- main
- main valve
- valve port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 気密チェック装置に用いられる2つの電磁弁
の機能を一体化しつつ、大型化を防止する。 【解決手段】 第1、2弁体106、108を磁性体で
形成するとともに、第2コイルバネ110の弾性力を、
第2弁体108を介して第1弁口105を開く向きに、
第1弁体106に作用させる。これにより、第1弁口1
05を閉じた後においては、第1弁口105を閉塞する
とともに、第1弁体106がヨーク113から第2弁体
108に至る磁路の一部を構成する部材としても機能す
るので、ヨーク113から第2弁体108に至る磁路の
磁気抵抗を小さくすることができ、励磁コイル111、
112の小型化を図ることができる。
の機能を一体化しつつ、大型化を防止する。 【解決手段】 第1、2弁体106、108を磁性体で
形成するとともに、第2コイルバネ110の弾性力を、
第2弁体108を介して第1弁口105を開く向きに、
第1弁体106に作用させる。これにより、第1弁口1
05を閉じた後においては、第1弁口105を閉塞する
とともに、第1弁体106がヨーク113から第2弁体
108に至る磁路の一部を構成する部材としても機能す
るので、ヨーク113から第2弁体108に至る磁路の
磁気抵抗を小さくすることができ、励磁コイル111、
112の小型化を図ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流通状態を
段階的に制御する多段切換電磁弁に関するもので、燃料
系の気密チェック装置に適用して有効である。
段階的に制御する多段切換電磁弁に関するもので、燃料
系の気密チェック装置に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】燃料系の気密チェック装置は、特開平5
−340316号公報に記載のように、燃料タンクから
内燃機関(エンジン)の吸気管(インテークマニホール
ド)に至る燃料通路の開閉を行う第1電磁弁と、燃料通
路と大気開放側とを連通させるオリフィス(小穴)を開
閉する第2電磁弁とを有して構成されている。
−340316号公報に記載のように、燃料タンクから
内燃機関(エンジン)の吸気管(インテークマニホール
ド)に至る燃料通路の開閉を行う第1電磁弁と、燃料通
路と大気開放側とを連通させるオリフィス(小穴)を開
閉する第2電磁弁とを有して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、車両
の燃料系には、炭化水素(HC)等のHCエミッション
(エバポエミッション)が大気中に放出されることを防
止すべく、チャコールキャニスタ(以下、キャニスタと
略す。)を有しているため、第1、2電磁弁に加えて、
キャニスタの大気開放側を開閉する第3電磁弁を必要と
する。
の燃料系には、炭化水素(HC)等のHCエミッション
(エバポエミッション)が大気中に放出されることを防
止すべく、チャコールキャニスタ(以下、キャニスタと
略す。)を有しているため、第1、2電磁弁に加えて、
キャニスタの大気開放側を開閉する第3電磁弁を必要と
する。
【0004】このため、大気開放側と燃料系との連通状
態を制御する電磁弁が2つとなるため、各電磁弁をキャ
ニスタや燃料通路等に接続するための接続部の数が増加
してしまい、接続部からエバポエミッションが大気中に
洩れ出す可能性が高くなってしまう。したがって、上記
公報のごとく、単純に3つの電磁弁を用いた手段では、
気密チェック装置の測定誤差が大きくなる可能性が高い
という問題が新たに発生する。
態を制御する電磁弁が2つとなるため、各電磁弁をキャ
ニスタや燃料通路等に接続するための接続部の数が増加
してしまい、接続部からエバポエミッションが大気中に
洩れ出す可能性が高くなってしまう。したがって、上記
公報のごとく、単純に3つの電磁弁を用いた手段では、
気密チェック装置の測定誤差が大きくなる可能性が高い
という問題が新たに発生する。
【0005】この問題に対しては、第2、3電磁弁の機
能を一体化するという手段が考えられるが、単純に機能
を一体化した多段切換電磁弁では、多段切換電磁弁の大
型化を招く可能性が高い。本発明は、上記第2、3電磁
弁の機能を一体化した多段切換電磁弁において、大型化
を防止することを目的とする。
能を一体化するという手段が考えられるが、単純に機能
を一体化した多段切換電磁弁では、多段切換電磁弁の大
型化を招く可能性が高い。本発明は、上記第2、3電磁
弁の機能を一体化した多段切換電磁弁において、大型化
を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、主可動部(106a、612)は励磁
コイル(111、112、640)から副可動部(10
8a、621)に至る磁路の一部を形成していることを
特徴とする。
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、主可動部(106a、612)は励磁
コイル(111、112、640)から副可動部(10
8a、621)に至る磁路の一部を形成していることを
特徴とする。
【0007】これにより、副可動部(108a、62
1)に至る磁路の磁気抵抗を小さくすることができるの
で、励磁コイル(111、112、640)の起磁力を
小さくすることができる。したがって、励磁コイル(1
11、112、640)の小型化を図ることができるの
で、多段切換電磁弁の小型化を図ることができる。請求
項2〜4に記載の発明では、主弁口(105)を開閉す
る主弁体(106)を磁路を構成する磁性材料から形成
し、副弁口(107)を開閉する副弁体(108)を電
磁力の作用を受ける磁性材料から形成するとともに、第
1付勢手段(110)の付勢力を、副弁体(108)を
介して主弁口(105)を開く向きに、主弁体(10
6)に作用させたことを特徴とする。
1)に至る磁路の磁気抵抗を小さくすることができるの
で、励磁コイル(111、112、640)の起磁力を
小さくすることができる。したがって、励磁コイル(1
11、112、640)の小型化を図ることができるの
で、多段切換電磁弁の小型化を図ることができる。請求
項2〜4に記載の発明では、主弁口(105)を開閉す
る主弁体(106)を磁路を構成する磁性材料から形成
し、副弁口(107)を開閉する副弁体(108)を電
磁力の作用を受ける磁性材料から形成するとともに、第
1付勢手段(110)の付勢力を、副弁体(108)を
介して主弁口(105)を開く向きに、主弁体(10
6)に作用させたことを特徴とする。
【0008】これにより、主弁口(105)を閉じた後
においては、主弁体(106)は、主弁口(105)を
閉塞するとともに、ヨーク(113)から副弁体(10
8)に至る磁路の一部を構成する部材としても機能す
る。したがって、ヨーク(113)から副弁体(10
8)に至る磁路の磁気抵抗を小さくすることができるの
で、励磁コイル(111、112、120)の起磁力を
小さくすることができる。延いては、励磁コイル(11
1、112、120)の小型化を図ることができるの
で、多段切換電磁弁の小型化を図ることができる。
においては、主弁体(106)は、主弁口(105)を
閉塞するとともに、ヨーク(113)から副弁体(10
8)に至る磁路の一部を構成する部材としても機能す
る。したがって、ヨーク(113)から副弁体(10
8)に至る磁路の磁気抵抗を小さくすることができるの
で、励磁コイル(111、112、120)の起磁力を
小さくすることができる。延いては、励磁コイル(11
1、112、120)の小型化を図ることができるの
で、多段切換電磁弁の小型化を図ることができる。
【0009】なお、本明細書でいう磁性材料とは、後述
するように、鉄等の磁性体は勿論、永久磁石も含む意味
である。請求項3に記載の発明では、主弁口(105)
を閉じる向きの付勢力を主弁体(106)に作用させる
第2付勢手段(109)を設けたことを特徴とする。こ
れにより、第2付勢手段(109)の付勢力の向きと、
第1付勢手段(110)の付勢力の向きとが反対になる
ので、主弁体(106)を変位させる付勢力が小さくな
る。したがって、主弁体(106)をヨーク(113)
に吸引するための電磁力を小さくすることができるの
で、より一層励磁コイル(111、112、120)の
小型化を図ることができる。
するように、鉄等の磁性体は勿論、永久磁石も含む意味
である。請求項3に記載の発明では、主弁口(105)
を閉じる向きの付勢力を主弁体(106)に作用させる
第2付勢手段(109)を設けたことを特徴とする。こ
れにより、第2付勢手段(109)の付勢力の向きと、
第1付勢手段(110)の付勢力の向きとが反対になる
ので、主弁体(106)を変位させる付勢力が小さくな
る。したがって、主弁体(106)をヨーク(113)
に吸引するための電磁力を小さくすることができるの
で、より一層励磁コイル(111、112、120)の
小型化を図ることができる。
【0010】請求項4に記載の発明では、流体を前記副
弁口(107)に導く通路手段(118)に迷路構造を
構成したことを特徴とする。これにより、副弁口(10
7)に塵埃等が詰まってしまうことを防止することがで
きる。請求項5に記載の発明では、主可動部(612)
は、励磁コイル(640)から前記副可動部(621)
に至る磁路の一部を形成し、かつ、励磁コイル(64
0)の起磁力が所定値以下のときには、両弁体(61
0、620)が一体的に可動し、起磁力が所定値を超え
たときには、副弁体(620)が主弁体(610)に対
して可動する。そして、主可動部(612)が主弁口
(604)と反対側で主弁部(611)に連結されてい
るとともに、副可動部(621)が主可動部(612)
内に配設されていることを特徴とする。
弁口(107)に導く通路手段(118)に迷路構造を
構成したことを特徴とする。これにより、副弁口(10
7)に塵埃等が詰まってしまうことを防止することがで
きる。請求項5に記載の発明では、主可動部(612)
は、励磁コイル(640)から前記副可動部(621)
に至る磁路の一部を形成し、かつ、励磁コイル(64
0)の起磁力が所定値以下のときには、両弁体(61
0、620)が一体的に可動し、起磁力が所定値を超え
たときには、副弁体(620)が主弁体(610)に対
して可動する。そして、主可動部(612)が主弁口
(604)と反対側で主弁部(611)に連結されてい
るとともに、副可動部(621)が主可動部(612)
内に配設されていることを特徴とする。
【0011】これにより、請求項1に記載の発明と同様
に、励磁コイル(640)の小型化を図ることができる
ので、多段切換電磁弁の小型化を図ることができる。ま
た特に、主可動部(612)内に副可動部(621)が
設けられ、かつ、起磁力が所定値以下のときには、両弁
体(610、620)が一体的に可動するので、主可動
部(612)が可動しても、主可動部(612)と副可
動部(621)との間の距離(エアギャップ)が変化し
ない。したがって、副可動部(621)を可動させるに
必要な起磁力が大きくなることを防止できるので、励磁
コイル(640)の小型化を図ることができる。
に、励磁コイル(640)の小型化を図ることができる
ので、多段切換電磁弁の小型化を図ることができる。ま
た特に、主可動部(612)内に副可動部(621)が
設けられ、かつ、起磁力が所定値以下のときには、両弁
体(610、620)が一体的に可動するので、主可動
部(612)が可動しても、主可動部(612)と副可
動部(621)との間の距離(エアギャップ)が変化し
ない。したがって、副可動部(621)を可動させるに
必要な起磁力が大きくなることを防止できるので、励磁
コイル(640)の小型化を図ることができる。
【0012】また、副可動部(621)が主弁口(60
4)と反対側に位置しているので、主弁口(604)の
外径法を副弁体(620)の外径寸法に影響されること
なく設定することができる。したがって、主弁口(60
4)の外径寸法を小さく設定することができるので、主
弁体(610)の表裏両面の圧力差に伴って主弁体(6
10)に作用する力を小さくすることができる。延いて
は、励磁コイル(640)を小さくすることができるの
で、さらに多段切換電磁弁の小型化を図ることができ
る。
4)と反対側に位置しているので、主弁口(604)の
外径法を副弁体(620)の外径寸法に影響されること
なく設定することができる。したがって、主弁口(60
4)の外径寸法を小さく設定することができるので、主
弁体(610)の表裏両面の圧力差に伴って主弁体(6
10)に作用する力を小さくすることができる。延いて
は、励磁コイル(640)を小さくすることができるの
で、さらに多段切換電磁弁の小型化を図ることができ
る。
【0013】請求項6に記載の発明では、主可動部(6
12)は、励磁コイル(640)から前記副可動部(6
21)に至る磁路の一部を形成し、かつ、励磁コイル
(640)への通電量が所定値(I)以下のときは、副
弁体(620)は副弁口(613)を閉じた状態を維持
しながら主弁体(610)と一体的に主弁口(604)
を閉じる向き可動し、通電量が所定値(I)を超えたと
きは、副弁体(620)が前記主弁体(610)に対し
て可動して副弁口(613)を開く。そして、主可動部
(612)が主弁口(604)と反対側で主弁部(61
1)に連結されているとともに、副可動部(621)が
主可動部(612)内に配設されていることを特徴とす
る。
12)は、励磁コイル(640)から前記副可動部(6
21)に至る磁路の一部を形成し、かつ、励磁コイル
(640)への通電量が所定値(I)以下のときは、副
弁体(620)は副弁口(613)を閉じた状態を維持
しながら主弁体(610)と一体的に主弁口(604)
を閉じる向き可動し、通電量が所定値(I)を超えたと
きは、副弁体(620)が前記主弁体(610)に対し
て可動して副弁口(613)を開く。そして、主可動部
(612)が主弁口(604)と反対側で主弁部(61
1)に連結されているとともに、副可動部(621)が
主可動部(612)内に配設されていることを特徴とす
る。
【0014】これにより、請求項5に記載の発明と同様
に、多段切換電磁弁の小型化を図ることができる。請求
項7に記載の発明では、主可動部(612)は、励磁コ
イル(640)から前記副可動部(621)に至る磁路
の一部を形成し、かつ、励磁コイル(640)への通電
量が所定値(I)以下のときの第1付勢手段(632)
の付勢力は、両可動部(612、621)間に発生する
電磁力より大きく、通電量が所定値(I)を超えたとき
の第1付勢手段(632)の付勢力は、両可動部(61
2、621)間に発生する電磁力より小さくなるように
設定されている。そして、主可動部(612)が主弁口
(604)と反対側で主弁部(611)に連結されてい
るとともに、副可動部(621)が主可動部(612)
内に配設されていることを特徴とする。
に、多段切換電磁弁の小型化を図ることができる。請求
項7に記載の発明では、主可動部(612)は、励磁コ
イル(640)から前記副可動部(621)に至る磁路
の一部を形成し、かつ、励磁コイル(640)への通電
量が所定値(I)以下のときの第1付勢手段(632)
の付勢力は、両可動部(612、621)間に発生する
電磁力より大きく、通電量が所定値(I)を超えたとき
の第1付勢手段(632)の付勢力は、両可動部(61
2、621)間に発生する電磁力より小さくなるように
設定されている。そして、主可動部(612)が主弁口
(604)と反対側で主弁部(611)に連結されてい
るとともに、副可動部(621)が主可動部(612)
内に配設されていることを特徴とする。
【0015】これにより、請求項5に記載の発明と同様
に、多段切換電磁弁の小型化を図ることができる。請求
項8に記載の発明では、主可動部(612)と固定部材
(660)とによって形成された空間(662)は、両
開口部(602、603)のうちいずれか一方側と所定
の圧力損失を有する通路(663)を介して連通してい
ることを特徴とする。
に、多段切換電磁弁の小型化を図ることができる。請求
項8に記載の発明では、主可動部(612)と固定部材
(660)とによって形成された空間(662)は、両
開口部(602、603)のうちいずれか一方側と所定
の圧力損失を有する通路(663)を介して連通してい
ることを特徴とする。
【0016】これにより、後述するように、空間(66
2)および通路(663)により、主可動部(612)
の可動を妨げる力を主可動部(612)に作用させるダ
ンパー機構(ダッシュポット)を構成することとなるの
で、多段切換電磁弁の作動音(騒音)を低減することが
できる。請求項9に記載の発明では、主弁体(106)
を、燃料吸着手段(204)側に連通する第2空間(1
03a)側に配設したことを特徴とする。
2)および通路(663)により、主可動部(612)
の可動を妨げる力を主可動部(612)に作用させるダ
ンパー機構(ダッシュポット)を構成することとなるの
で、多段切換電磁弁の作動音(騒音)を低減することが
できる。請求項9に記載の発明では、主弁体(106)
を、燃料吸着手段(204)側に連通する第2空間(1
03a)側に配設したことを特徴とする。
【0017】ところで、主弁口(105)を閉じる力
(以下、この力を閉弁力と呼ぶ。)を主弁体(106)
に作用する電磁力により得ているので、コイルバネ等の
バネ手段の付勢力により主弁口(105)を閉じる場合
に比べて、閉弁力を容易に制御することができる。そし
て、本発明では、主弁体(106)が第2空間(103
a)側に配設されているので、閉弁力を容易に制御する
ことができることと相まって、燃料吸着手段(204)
内の圧力が過度に低下した場合であっても、主弁口(1
05)が開弁しないといった不具合を未然に防止するこ
とができる。延いては、気密チェック装置の信頼性を向
上させることができる。
(以下、この力を閉弁力と呼ぶ。)を主弁体(106)
に作用する電磁力により得ているので、コイルバネ等の
バネ手段の付勢力により主弁口(105)を閉じる場合
に比べて、閉弁力を容易に制御することができる。そし
て、本発明では、主弁体(106)が第2空間(103
a)側に配設されているので、閉弁力を容易に制御する
ことができることと相まって、燃料吸着手段(204)
内の圧力が過度に低下した場合であっても、主弁口(1
05)が開弁しないといった不具合を未然に防止するこ
とができる。延いては、気密チェック装置の信頼性を向
上させることができる。
【0018】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0019】
(第1実施形態)図1は、本実施形態に係る多段切換電
磁弁100を用いた燃料系の気密チェック装置の模式図
であり、200は燃料タンク、201は、燃料タンク2
00からエンジン202の吸気管203に至る燃料管
(燃料通路手段)である。また、燃料管201の途中に
は、蒸発燃料を吸着するキャニスタ(燃料吸着手段)2
04が配設されており、このキャニスタ204の大気開
放側には、多段切換電磁弁100が接続されている。
磁弁100を用いた燃料系の気密チェック装置の模式図
であり、200は燃料タンク、201は、燃料タンク2
00からエンジン202の吸気管203に至る燃料管
(燃料通路手段)である。また、燃料管201の途中に
は、蒸発燃料を吸着するキャニスタ(燃料吸着手段)2
04が配設されており、このキャニスタ204の大気開
放側には、多段切換電磁弁100が接続されている。
【0020】そして、燃料管201のうち燃料タンク2
00とキャニスタ204との間には、燃料管201内の
圧力を検出する圧力センサ(圧力検出手段)205が配
設され、一方、燃料管201のうちキャニスタ204と
吸気管203との間には、燃料管201を開閉する電磁
弁(弁手段)206が配設されている。因みに、吸気管
203(エンジン202)に吸入される空気中の塵埃を
除去するエアフィルタが、エアクリーナ207内に配設
されている。
00とキャニスタ204との間には、燃料管201内の
圧力を検出する圧力センサ(圧力検出手段)205が配
設され、一方、燃料管201のうちキャニスタ204と
吸気管203との間には、燃料管201を開閉する電磁
弁(弁手段)206が配設されている。因みに、吸気管
203(エンジン202)に吸入される空気中の塵埃を
除去するエアフィルタが、エアクリーナ207内に配設
されている。
【0021】なお、電磁弁206および多段切換電磁弁
100への通電は、コネクタ119を介して電子制御装
置(ECU)208により制御され、圧力センサ205
の検出信号はECU208に入力される。次に、図2を
用いて多段切換電磁弁100について述べる。101
は、大気側に開放された第1開口部102が形成された
樹脂製の第1ハウジングであり、103は、キャニスタ
204に接続される第2開口部104が形成された樹脂
製の第2ハウジングである。
100への通電は、コネクタ119を介して電子制御装
置(ECU)208により制御され、圧力センサ205
の検出信号はECU208に入力される。次に、図2を
用いて多段切換電磁弁100について述べる。101
は、大気側に開放された第1開口部102が形成された
樹脂製の第1ハウジングであり、103は、キャニスタ
204に接続される第2開口部104が形成された樹脂
製の第2ハウジングである。
【0022】また、第1ハウジング101には第1開口
部102に連通する第1空間101aが形成され、一
方、第2ハウジング103には第2開口部104に連通
する第2空間103aが形成されている(図4参照)。
そして、第1ハウジング101のうち両空間101a、
103aを連通させる部位(以下、この部位を第1弁口
と呼ぶ。)105より第2空間103a側には、第1弁
口(主弁口)105を開閉する第1弁体(主弁体)10
6が配設されている。
部102に連通する第1空間101aが形成され、一
方、第2ハウジング103には第2開口部104に連通
する第2空間103aが形成されている(図4参照)。
そして、第1ハウジング101のうち両空間101a、
103aを連通させる部位(以下、この部位を第1弁口
と呼ぶ。)105より第2空間103a側には、第1弁
口(主弁口)105を開閉する第1弁体(主弁体)10
6が配設されている。
【0023】また、第1弁体106は、圧延鋼板等の磁
性体からなる第1可動鉄心部(第1ムービングコア)1
06aと、第1弁口105の外縁部に形成された弁座
(シート部)105aに接触するゴム製の弁部106b
と、両空間101a、103aを連通させる第2弁口
(副弁口)107が形成された樹脂製のオリフィス部1
06cとから構成されている。なお、第2弁口107の
穴径は、第1弁口105の穴径に比べて十分小さく、本
実施形態では、約0.5mmである。
性体からなる第1可動鉄心部(第1ムービングコア)1
06aと、第1弁口105の外縁部に形成された弁座
(シート部)105aに接触するゴム製の弁部106b
と、両空間101a、103aを連通させる第2弁口
(副弁口)107が形成された樹脂製のオリフィス部1
06cとから構成されている。なお、第2弁口107の
穴径は、第1弁口105の穴径に比べて十分小さく、本
実施形態では、約0.5mmである。
【0024】また、第1弁体106より第1空間101
a側には、第2弁口107を開閉する第2弁体(副弁
体)108が配設されており、この第2弁体108は、
構造用炭素鋼鋼材等の磁性体からなる第2可動鉄心部
(第2ムービングコア)108aと、オリフィス部10
6cに形成された弁座(シート部)106dに接触する
ゴム製の弁部108bとから構成されている。
a側には、第2弁口107を開閉する第2弁体(副弁
体)108が配設されており、この第2弁体108は、
構造用炭素鋼鋼材等の磁性体からなる第2可動鉄心部
(第2ムービングコア)108aと、オリフィス部10
6cに形成された弁座(シート部)106dに接触する
ゴム製の弁部108bとから構成されている。
【0025】そして、第2空間103aには、第1弁口
105を閉じる向きの弾性力を第1弁体106に作用さ
せる第1コイルバネ(第2付勢手段)109が配設さ
れ、一方、第1空間101aには、第2弁口107を閉
じる向きの弾性力を第2弁体108に作用させる第2コ
イルバネ(第1付勢手段)110が配設されている。こ
のため、第2コイルバネ110は、第2弁体108を介
して第1弁口105を開く向きの弾性力を第1弁体10
6に作用させることとなる。
105を閉じる向きの弾性力を第1弁体106に作用さ
せる第1コイルバネ(第2付勢手段)109が配設さ
れ、一方、第1空間101aには、第2弁口107を閉
じる向きの弾性力を第2弁体108に作用させる第2コ
イルバネ(第1付勢手段)110が配設されている。こ
のため、第2コイルバネ110は、第2弁体108を介
して第1弁口105を開く向きの弾性力を第1弁体10
6に作用させることとなる。
【0026】また、第1ハウジング101内には、第2
コイルバネ(以下、第2バネと略す。)110の弾性力
に対抗する電磁吸引力を発生する第1、2励磁コイル1
11、112が配設されており、これら励磁コイル(以
下、コイルと略す。)111、112の外側には、コイ
ル111、112によって誘起される磁束の磁路を形成
する、圧延鋼板等の磁性体からなるヨーク113が配設
されている。
コイルバネ(以下、第2バネと略す。)110の弾性力
に対抗する電磁吸引力を発生する第1、2励磁コイル1
11、112が配設されており、これら励磁コイル(以
下、コイルと略す。)111、112の外側には、コイ
ル111、112によって誘起される磁束の磁路を形成
する、圧延鋼板等の磁性体からなるヨーク113が配設
されている。
【0027】そして、ヨーク113のうち第1弁口10
5側には、第1可動鉄心部106aと対向する対向面1
13aが形成されており、コイル111、112によっ
て誘起される磁束は、後述するように、対向面113a
から両弁体106、108を経て、磁性体からなる固定
鉄心(ステータコア)114に至る。なお、115は、
コイル111、112のボビン(巻き枠)を構成すると
ともに、固定鉄心114と第2弁体108(第2可動鉄
心部108a)とが接触することを防止する隔壁部材で
あり、116は両ハウジング101、103間の隙間を
密閉するパッキンをなすOリングであり、117は第2
ハウジング103(多段切換電磁弁100)とキャニス
タ204と隙間を密閉するOリングである。
5側には、第1可動鉄心部106aと対向する対向面1
13aが形成されており、コイル111、112によっ
て誘起される磁束は、後述するように、対向面113a
から両弁体106、108を経て、磁性体からなる固定
鉄心(ステータコア)114に至る。なお、115は、
コイル111、112のボビン(巻き枠)を構成すると
ともに、固定鉄心114と第2弁体108(第2可動鉄
心部108a)とが接触することを防止する隔壁部材で
あり、116は両ハウジング101、103間の隙間を
密閉するパッキンをなすOリングであり、117は第2
ハウジング103(多段切換電磁弁100)とキャニス
タ204と隙間を密閉するOリングである。
【0028】ところで、第2空間103a側の第1弁体
106(オリフィス部106c)には、第2弁口107
の外縁部から第2開口部104に向けて延びる第1円筒
部106eがオリフィス部106cと一体形成されてお
り、一方、第2ハウジング103には、この第1円筒部
106eの外側を覆うようにして第2円筒部103bが
一体形成されている。
106(オリフィス部106c)には、第2弁口107
の外縁部から第2開口部104に向けて延びる第1円筒
部106eがオリフィス部106cと一体形成されてお
り、一方、第2ハウジング103には、この第1円筒部
106eの外側を覆うようにして第2円筒部103bが
一体形成されている。
【0029】そして、これら第1、2筒部106e、1
03bにより、迷路(ラビリンス)構造を有する、第2
開口部104から第2弁口107に至る空気の通路(通
路手段)118を形成している(図6参照)。ここで、
気密チェック装置の作動を述べる(図1参照)。なお、
気密チェック装置の作動は上記公報と同様であるので、
本明細書では概略説明とする。
03bにより、迷路(ラビリンス)構造を有する、第2
開口部104から第2弁口107に至る空気の通路(通
路手段)118を形成している(図6参照)。ここで、
気密チェック装置の作動を述べる(図1参照)。なお、
気密チェック装置の作動は上記公報と同様であるので、
本明細書では概略説明とする。
【0030】先ず、吸気管203の負圧により、キャニ
スタ204を含む燃料管201内の圧力が低下した時
に、電磁弁206、および多段切換電磁弁100の第
1、2弁口105、107を閉じる。そして、所定時間
経過後に第2弁口107を開き、第2弁口107を開く
前後の燃料管201内の圧力変化を比較し、その変化の
度合いから燃料系の気密度合いを判定する。
スタ204を含む燃料管201内の圧力が低下した時
に、電磁弁206、および多段切換電磁弁100の第
1、2弁口105、107を閉じる。そして、所定時間
経過後に第2弁口107を開き、第2弁口107を開く
前後の燃料管201内の圧力変化を比較し、その変化の
度合いから燃料系の気密度合いを判定する。
【0031】次に、多段切換電磁弁100の作動を述べ
る。 1.コイル111、112への通電を停止しているとき
この状態では、図2に示すように、第2バネ110の弾
性力により、第1弁口105は開かれ、第2弁口107
は閉じられている。以下、この状態の第1開弁状態と呼
ぶ。
る。 1.コイル111、112への通電を停止しているとき
この状態では、図2に示すように、第2バネ110の弾
性力により、第1弁口105は開かれ、第2弁口107
は閉じられている。以下、この状態の第1開弁状態と呼
ぶ。
【0032】したがって、例えば電磁弁206が閉じて
いるときは、図4に示すように、キャニスタ204にて
蒸発燃料が吸着されるので、空気のみが第2開口部10
4から第1弁口105を経て第1開口部102から大気
中に放出される。なお、電磁弁206が開いているとき
は、第1開口部102から空気が吸入され、その吸入さ
れた空気は、第2開口部104およびキャニスタ204
を経て吸気管203に至る。
いるときは、図4に示すように、キャニスタ204にて
蒸発燃料が吸着されるので、空気のみが第2開口部10
4から第1弁口105を経て第1開口部102から大気
中に放出される。なお、電磁弁206が開いているとき
は、第1開口部102から空気が吸入され、その吸入さ
れた空気は、第2開口部104およびキャニスタ204
を経て吸気管203に至る。
【0033】2.コイル111のみ通電したときコイル
111により発生した磁束は、図5の破線に示すよう
に、ヨーク113、第1弁体106(第1可動鉄心部1
06a)、第2弁体108(第2可動鉄心部108a)
および固定鉄心114からなる磁路を流れる。したがっ
て、第1弁体106はヨーク113(対向面113a)
に向けて吸引され第1弁口105が閉じられるととも
に、第2弁体108は固定鉄心114に向けて吸引され
る。
111により発生した磁束は、図5の破線に示すよう
に、ヨーク113、第1弁体106(第1可動鉄心部1
06a)、第2弁体108(第2可動鉄心部108a)
および固定鉄心114からなる磁路を流れる。したがっ
て、第1弁体106はヨーク113(対向面113a)
に向けて吸引され第1弁口105が閉じられるととも
に、第2弁体108は固定鉄心114に向けて吸引され
る。
【0034】このとき、第2バネ110は、第2弁体1
08を介して第1弁口105を開く向きの弾性力を第1
弁体106に作用させているので、第1弁体106(弁
部106b)が弁座105aに接触(着座)するまで、
両弁体105、108が一体となって第2弁口107が
閉じたまま固定鉄心114(対向面113a)側に移動
する。以下、この状態の閉弁状態と呼ぶ。
08を介して第1弁口105を開く向きの弾性力を第1
弁体106に作用させているので、第1弁体106(弁
部106b)が弁座105aに接触(着座)するまで、
両弁体105、108が一体となって第2弁口107が
閉じたまま固定鉄心114(対向面113a)側に移動
する。以下、この状態の閉弁状態と呼ぶ。
【0035】3.コイル111に加えて、コイル112
にも通電したときコイル111に加えて、コイル112
にも通電されるので、第1弁体106とヨーク113
(対向面113a)との間に発生する電磁吸引力、およ
び第2弁体108と固定鉄心114との間に発生する電
磁吸引力のいずれも増大する。しかし、第1弁体106
は弁座105aに接触して固定鉄心114側に変位する
ことができない。一方、第2弁体108は、電磁吸引力
の増大により固定鉄心114側に変位するので、図6に
示すように第2弁口107が開く。以下、この状態の第
2開弁状態と呼ぶ。
にも通電したときコイル111に加えて、コイル112
にも通電されるので、第1弁体106とヨーク113
(対向面113a)との間に発生する電磁吸引力、およ
び第2弁体108と固定鉄心114との間に発生する電
磁吸引力のいずれも増大する。しかし、第1弁体106
は弁座105aに接触して固定鉄心114側に変位する
ことができない。一方、第2弁体108は、電磁吸引力
の増大により固定鉄心114側に変位するので、図6に
示すように第2弁口107が開く。以下、この状態の第
2開弁状態と呼ぶ。
【0036】なお、図6の破線は磁束を表すものであ
り、図7は、上記3つの状態における流量を示すもので
ある。次に、本実施形態に係る多段切換電磁弁100の
特徴を述べる。本実施形態によれば、両弁体106、1
08が磁性体で構成されているので、第1弁口105を
閉じた後においては、第1弁体106は、第1弁口10
5を閉塞するとともに、第1ヨーク113から第2弁体
108に至る磁路の一部を構成する部材としても機能す
る。
り、図7は、上記3つの状態における流量を示すもので
ある。次に、本実施形態に係る多段切換電磁弁100の
特徴を述べる。本実施形態によれば、両弁体106、1
08が磁性体で構成されているので、第1弁口105を
閉じた後においては、第1弁体106は、第1弁口10
5を閉塞するとともに、第1ヨーク113から第2弁体
108に至る磁路の一部を構成する部材としても機能す
る。
【0037】したがって、ヨーク113から第2弁体1
08に至る磁路の磁気抵抗を小さくすることができるの
で、コイル111、112の起磁力を小さくすることが
できる。延いては、コイル111、112の小型化を図
ることができるので、多段切換電磁弁100の小型化を
図ることができるとともに、車両への搭載性を向上させ
ることができる。
08に至る磁路の磁気抵抗を小さくすることができるの
で、コイル111、112の起磁力を小さくすることが
できる。延いては、コイル111、112の小型化を図
ることができるので、多段切換電磁弁100の小型化を
図ることができるとともに、車両への搭載性を向上させ
ることができる。
【0038】また、本実施形態では、第1バネ109の
弾性力の向きと、第2バネ110の弾性力の向きとが互
いに反対向きなので、第1弁体106をヨーク113側
に変位させる弾性力が小さくなる。したがって、第1弁
体106をヨーク113に吸引するための電磁吸引力を
小さくすることができるので、より一層コイル111、
112の小型化を図ることができる。
弾性力の向きと、第2バネ110の弾性力の向きとが互
いに反対向きなので、第1弁体106をヨーク113側
に変位させる弾性力が小さくなる。したがって、第1弁
体106をヨーク113に吸引するための電磁吸引力を
小さくすることができるので、より一層コイル111、
112の小型化を図ることができる。
【0039】また、本実施形態では、第1弁口105を
閉じる力(以下、この力を閉弁力と呼ぶ。)を第1弁体
106に作用する電磁吸引力により得ているので、コイ
ルバネ等のバネ手段の弾性力により第1弁口105を閉
じる場合に比べて、閉弁力を容易に制御することができ
る。また、第1弁体106が第2空間103aに配設さ
れているので、閉弁力を容易に制御することができるこ
とと相まって、キャニスタ204内の圧力が過度に低下
した場合であっても、第1弁口105が開弁しないとい
った不具合を未然に防止することができる。延いては、
気密チェック装置の信頼性を向上させることができる。
閉じる力(以下、この力を閉弁力と呼ぶ。)を第1弁体
106に作用する電磁吸引力により得ているので、コイ
ルバネ等のバネ手段の弾性力により第1弁口105を閉
じる場合に比べて、閉弁力を容易に制御することができ
る。また、第1弁体106が第2空間103aに配設さ
れているので、閉弁力を容易に制御することができるこ
とと相まって、キャニスタ204内の圧力が過度に低下
した場合であっても、第1弁口105が開弁しないとい
った不具合を未然に防止することができる。延いては、
気密チェック装置の信頼性を向上させることができる。
【0040】また、第2開口部104から第2弁口10
7に至る空気の通路118に迷路構造が形成されている
ので、第2弁口107に塵埃等が詰まってしまうことを
防止することができる。 (第2実施形態)上述の実施形態では、コイル111の
みに通電する場合、コイル111、112の両者に通電
する場合とを選択することにより、第2開弁状態と閉弁
状態とを選択したが、本実施形態は、2つのコイル11
1、112を一体化するとともに、その一体化したコイ
ル120への通電量Iを制御することにより、上記2つ
の状態を選択するようにしたものである。
7に至る空気の通路118に迷路構造が形成されている
ので、第2弁口107に塵埃等が詰まってしまうことを
防止することができる。 (第2実施形態)上述の実施形態では、コイル111の
みに通電する場合、コイル111、112の両者に通電
する場合とを選択することにより、第2開弁状態と閉弁
状態とを選択したが、本実施形態は、2つのコイル11
1、112を一体化するとともに、その一体化したコイ
ル120への通電量Iを制御することにより、上記2つ
の状態を選択するようにしたものである。
【0041】なお、図8は本実施形態に係る多段切換電
磁弁100の断面図であり、図9〜11は、通電量Iに
対応する多段切換電磁弁100の作動状態を示すもので
ある。 (第3実施形態)本実施形態は、圧力センサ205が燃
料タンク200と電磁弁206との間に配設されていれ
ば、気密チェック装置の機能を発揮する上で支障がない
ことに鑑みてなされたものである。
磁弁100の断面図であり、図9〜11は、通電量Iに
対応する多段切換電磁弁100の作動状態を示すもので
ある。 (第3実施形態)本実施形態は、圧力センサ205が燃
料タンク200と電磁弁206との間に配設されていれ
ば、気密チェック装置の機能を発揮する上で支障がない
ことに鑑みてなされたものである。
【0042】すなわち、図12に示すように、圧力セン
サ205を第2ハウジング103に配設して第2空間1
03a内の圧力を検出するように構成したものである。 (第4実施形態)本実施形態は、第2実施形態に係る多
段切換電磁弁100において、図13に示すように、炭
素鋼鋼材等の磁性体からなる第2可動鉄心部108aに
換えて磁性材料である永久磁石108cにしたものであ
る。
サ205を第2ハウジング103に配設して第2空間1
03a内の圧力を検出するように構成したものである。 (第4実施形態)本実施形態は、第2実施形態に係る多
段切換電磁弁100において、図13に示すように、炭
素鋼鋼材等の磁性体からなる第2可動鉄心部108aに
換えて磁性材料である永久磁石108cにしたものであ
る。
【0043】次に、本実施形態に係る多段切換電磁弁1
00の作動を述べる。 1.第1開弁状態 励磁コイル120への通電を遮断する。これにより、第
1弁体106は第2バネ110の弾性力により第1弁口
105を開き、第2弁体108は第2バネ110の弾性
力により第2弁口107を閉じる(図14参照)。
00の作動を述べる。 1.第1開弁状態 励磁コイル120への通電を遮断する。これにより、第
1弁体106は第2バネ110の弾性力により第1弁口
105を開き、第2弁体108は第2バネ110の弾性
力により第2弁口107を閉じる(図14参照)。
【0044】2.閉弁状態 励磁コイル120によって誘起された際に固定鉄心11
4およびヨーク113内を流れる磁束の向きと、永久磁
石108c内の磁界(磁束)の向きとが反対向きとなる
ように励磁コイル120に通電する(図15参照)。こ
れにより、第1弁体106とヨーク113(対向面11
3a)との電磁吸引力により第1弁体106がヨーク1
13(対向面113a)に吸引されるので、第1弁口1
05を閉じる。一方、第2弁体108には、第2バネ1
10の弾性力に加えて、永久磁石108cと固定鉄心1
14との間に第2弁口107を閉じる向きの斥力が作用
するので、第2弁体108が第1弁体106(オリフィ
ス部106c)に押圧されて第2弁口107を閉じる。
4およびヨーク113内を流れる磁束の向きと、永久磁
石108c内の磁界(磁束)の向きとが反対向きとなる
ように励磁コイル120に通電する(図15参照)。こ
れにより、第1弁体106とヨーク113(対向面11
3a)との電磁吸引力により第1弁体106がヨーク1
13(対向面113a)に吸引されるので、第1弁口1
05を閉じる。一方、第2弁体108には、第2バネ1
10の弾性力に加えて、永久磁石108cと固定鉄心1
14との間に第2弁口107を閉じる向きの斥力が作用
するので、第2弁体108が第1弁体106(オリフィ
ス部106c)に押圧されて第2弁口107を閉じる。
【0045】3.第2開弁状態 励磁コイル120によって誘起された際に固定鉄心11
4およびヨーク113内を流れる磁束の向きと、永久磁
石108c内の磁界(磁束)の向きとが一致するように
励磁コイル120に通電する(図16参照)。これによ
り、第1弁体106とヨーク113(対向面113a)
との電磁吸引力により第1弁体106がヨーク113
(対向面113a)に吸引されるので、第1弁口105
を閉じる。一方、永久磁石108cと固定鉄心114と
の間に引力が発生するので、第2バネ110の弾性力に
打ち勝って、第2弁体108が固定鉄心114側に変位
して第2弁口107を開く。
4およびヨーク113内を流れる磁束の向きと、永久磁
石108c内の磁界(磁束)の向きとが一致するように
励磁コイル120に通電する(図16参照)。これによ
り、第1弁体106とヨーク113(対向面113a)
との電磁吸引力により第1弁体106がヨーク113
(対向面113a)に吸引されるので、第1弁口105
を閉じる。一方、永久磁石108cと固定鉄心114と
の間に引力が発生するので、第2バネ110の弾性力に
打ち勝って、第2弁体108が固定鉄心114側に変位
して第2弁口107を開く。
【0046】(第5実施形態)第4実施形態では、第1
可動鉄心106aおよび永久磁石108cを磁気回路
上、直列に配設したが、本実施形態は、図17に示すよ
うに、両者106a、108cを磁気回路上、並列に配
設したものである。すなわち、第1可動鉄心106aお
よび弁部106bからなる第1弁体106の変位方向
と、励磁コイル120の軸方向とが平行となるように両
者106、120を配設するとともに、第3コイルバネ
(第2付勢手段)121により、第1弁口105を開く
向きの弾性力を第1弁体106に作用させるように構成
したものである。
可動鉄心106aおよび永久磁石108cを磁気回路
上、直列に配設したが、本実施形態は、図17に示すよ
うに、両者106a、108cを磁気回路上、並列に配
設したものである。すなわち、第1可動鉄心106aお
よび弁部106bからなる第1弁体106の変位方向
と、励磁コイル120の軸方向とが平行となるように両
者106、120を配設するとともに、第3コイルバネ
(第2付勢手段)121により、第1弁口105を開く
向きの弾性力を第1弁体106に作用させるように構成
したものである。
【0047】次に、本実施形態に係る多段切換電磁弁1
00の作動を述べる。 1.第1開弁状態 励磁コイル120への通電を遮断する。これにより、第
1弁体106は第3バネ121の弾性力により第1弁口
105を開き、第2弁体108は第2バネ110の弾性
力により第2弁口107を閉じる(図18参照)。
00の作動を述べる。 1.第1開弁状態 励磁コイル120への通電を遮断する。これにより、第
1弁体106は第3バネ121の弾性力により第1弁口
105を開き、第2弁体108は第2バネ110の弾性
力により第2弁口107を閉じる(図18参照)。
【0048】2.閉弁状態 励磁コイル120によって誘起された際に固定鉄心11
4およびヨーク113内を流れる磁束の向きと、永久磁
石108c内の磁界(磁束)の向きとが反対向きとなる
ように励磁コイル120に通電する(図19参照)。こ
れにより、第1弁体106とヨーク113(対向面11
3a)との電磁吸引力により第1弁体106がヨーク1
13(対向面113a)に吸引されるので、第1弁口1
05を閉じる。一方、第2弁体108には、第2バネ1
10の弾性力に加えて、永久磁石108cと固定鉄心1
14との間に第2弁口107を閉じる向きの斥力が作用
するので、第2弁体108が第2弁口107に向けて押
圧されて第2弁口107を閉じる。
4およびヨーク113内を流れる磁束の向きと、永久磁
石108c内の磁界(磁束)の向きとが反対向きとなる
ように励磁コイル120に通電する(図19参照)。こ
れにより、第1弁体106とヨーク113(対向面11
3a)との電磁吸引力により第1弁体106がヨーク1
13(対向面113a)に吸引されるので、第1弁口1
05を閉じる。一方、第2弁体108には、第2バネ1
10の弾性力に加えて、永久磁石108cと固定鉄心1
14との間に第2弁口107を閉じる向きの斥力が作用
するので、第2弁体108が第2弁口107に向けて押
圧されて第2弁口107を閉じる。
【0049】3.第2開弁状態 励磁コイル120によって誘起された際に固定鉄心11
4およびヨーク113内を流れる磁束の向きと、永久磁
石108c内の磁界(磁束)の向きとが一致するように
励磁コイル120に通電する(図20参照)。これによ
り、第1弁体106とヨーク113(対向面113a)
との電磁吸引力により第1弁体106がヨーク113
(対向面113a)に吸引されるので、第1弁口105
を閉じる。一方、永久磁石108cと固定鉄心114と
の間に引力が発生するので、第2バネ110の弾性力に
打ち勝って、第2弁体108が固定鉄心114側に変位
して第2弁口107を開く。
4およびヨーク113内を流れる磁束の向きと、永久磁
石108c内の磁界(磁束)の向きとが一致するように
励磁コイル120に通電する(図20参照)。これによ
り、第1弁体106とヨーク113(対向面113a)
との電磁吸引力により第1弁体106がヨーク113
(対向面113a)に吸引されるので、第1弁口105
を閉じる。一方、永久磁石108cと固定鉄心114と
の間に引力が発生するので、第2バネ110の弾性力に
打ち勝って、第2弁体108が固定鉄心114側に変位
して第2弁口107を開く。
【0050】なお、本実施形態は、第1可動鉄心106
aおよび永久磁石108cを磁気回路上、並列に配設し
たことを特徴とするものであるので、励磁コイル120
の位置は、永久磁石108cおよび固定鉄心114側に
限定されるものではなく、第1可動鉄心106a側、ま
たは、第1可動鉄心106aおよび固定鉄心114が励
磁コイル120内に位置するように構成してもよい。
aおよび永久磁石108cを磁気回路上、並列に配設し
たことを特徴とするものであるので、励磁コイル120
の位置は、永久磁石108cおよび固定鉄心114側に
限定されるものではなく、第1可動鉄心106a側、ま
たは、第1可動鉄心106aおよび固定鉄心114が励
磁コイル120内に位置するように構成してもよい。
【0051】(第6実施形態)本実施形態は上述の実施
形態に係る多段切換電磁弁600をより小型化すべく考
案したものであり、以下、本実施形態に係る多段切換電
磁弁600について図21を用いて述べる。601は、
大気側に開放された第1開口部602、およびキャニス
タ204に接続される第2開口部603が形成された樹
脂製のハウジングでり、このハウジング601内には、
第1開口部602に連通する第1空間602a、第2開
口部603に連通する第2空間603a、および両空間
602a、603aを連通させる部位(以下、この部位
を第1弁口と呼ぶ。)604が形成されている。
形態に係る多段切換電磁弁600をより小型化すべく考
案したものであり、以下、本実施形態に係る多段切換電
磁弁600について図21を用いて述べる。601は、
大気側に開放された第1開口部602、およびキャニス
タ204に接続される第2開口部603が形成された樹
脂製のハウジングでり、このハウジング601内には、
第1開口部602に連通する第1空間602a、第2開
口部603に連通する第2空間603a、および両空間
602a、603aを連通させる部位(以下、この部位
を第1弁口と呼ぶ。)604が形成されている。
【0052】そして、第1弁口(主弁口)604より第
2空間603a側には、第1弁口604を開閉する第1
弁体(主弁体)610が配設されている。この第1弁体
610は、第1弁口の第1弁座604aに離間及び着座
することに第1弁口604を開閉する第1弁部(主弁
部)611、および第1弁口604と反対側で樹脂製の
バルブホルダ614を介して第1弁部611に連結され
た構造用炭素鋼鋼材等の磁性体からなる第1可動鉄心部
(第1ムービングコア)612から形成されている。
2空間603a側には、第1弁口604を開閉する第1
弁体(主弁体)610が配設されている。この第1弁体
610は、第1弁口の第1弁座604aに離間及び着座
することに第1弁口604を開閉する第1弁部(主弁
部)611、および第1弁口604と反対側で樹脂製の
バルブホルダ614を介して第1弁部611に連結され
た構造用炭素鋼鋼材等の磁性体からなる第1可動鉄心部
(第1ムービングコア)612から形成されている。
【0053】また、第1弁部611は、第1弁座604
aに接触して第1弁口604を閉じるゴム製のパッキン
611a、および第1パッキン611aが接着された樹
脂製のバルブベース611bから形成されており、バル
ブベース611bには、第1、2空間602a、603
a間を連通させる小穴(オリフィス)状の第2弁口(副
弁口)613が形成されている。なお、第2弁口613
の穴径は、第1弁口604の穴径に比べて十分小さく、
本実施形態では、約0.5mmである。
aに接触して第1弁口604を閉じるゴム製のパッキン
611a、および第1パッキン611aが接着された樹
脂製のバルブベース611bから形成されており、バル
ブベース611bには、第1、2空間602a、603
a間を連通させる小穴(オリフィス)状の第2弁口(副
弁口)613が形成されている。なお、第2弁口613
の穴径は、第1弁口604の穴径に比べて十分小さく、
本実施形態では、約0.5mmである。
【0054】また、第1可動鉄心部(主可動部)612
内には、第2弁口613を開閉する第2弁体(副弁体)
620が配設されている。この第2弁体620は、構造
用炭素鋼鋼材等の磁性体からなる第2可動鉄心部(第2
ムービングコア)621、第2弁口613の第2弁座6
13aに接触して第2弁口613を閉じるゴム製の第2
パッキン621、および第2可動鉄心部(副可動部)の
外側を覆う樹脂などの非磁性体製の覆い部623から構
成されている。
内には、第2弁口613を開閉する第2弁体(副弁体)
620が配設されている。この第2弁体620は、構造
用炭素鋼鋼材等の磁性体からなる第2可動鉄心部(第2
ムービングコア)621、第2弁口613の第2弁座6
13aに接触して第2弁口613を閉じるゴム製の第2
パッキン621、および第2可動鉄心部(副可動部)の
外側を覆う樹脂などの非磁性体製の覆い部623から構
成されている。
【0055】そして、第2空間603a内には、第1弁
口604を開く向きの弾性力を第1弁体610(第1弁
部611)に作用させる第1コイルバネ(第2付勢手
段)631が配設され、第1可動鉄心部612内には、
第2弁口613を閉じる向きの弾性力を第2弁体623
に作用させる第2コイルバネ(第1付勢手段)632が
配設されている。このため、非通電時には、第1弁口6
04は開き、第2弁口613は閉じている。
口604を開く向きの弾性力を第1弁体610(第1弁
部611)に作用させる第1コイルバネ(第2付勢手
段)631が配設され、第1可動鉄心部612内には、
第2弁口613を閉じる向きの弾性力を第2弁体623
に作用させる第2コイルバネ(第1付勢手段)632が
配設されている。このため、非通電時には、第1弁口6
04は開き、第2弁口613は閉じている。
【0056】また、ハウジング101内には、各コイル
バネ631、632の弾性力に対抗する電磁吸引力を各
弁体610、620に作用させて各弁体610、620
を可動させる第1、2励磁コイル641、642が配設
されており、これら励磁コイル(以下、両励磁コイル6
41、642を総称してコイル640と呼ぶ。)の外側
には、コイル640によって誘起される磁束の磁路を形
成する、圧延鋼板等の磁性体からなるヨーク650が配
設されている。
バネ631、632の弾性力に対抗する電磁吸引力を各
弁体610、620に作用させて各弁体610、620
を可動させる第1、2励磁コイル641、642が配設
されており、これら励磁コイル(以下、両励磁コイル6
41、642を総称してコイル640と呼ぶ。)の外側
には、コイル640によって誘起される磁束の磁路を形
成する、圧延鋼板等の磁性体からなるヨーク650が配
設されている。
【0057】そして、ヨーク650のうち第1弁口10
4側には、第1可動鉄心部612の第1弁部611側に
形成されたフランジ部612aと対向する対向面651
が形成されており、コイル640によって誘起される磁
束は、後述するように、対向面651から両弁体61
0、620(第1、2可動部612、621)を経て、
再びヨーク650に至る。
4側には、第1可動鉄心部612の第1弁部611側に
形成されたフランジ部612aと対向する対向面651
が形成されており、コイル640によって誘起される磁
束は、後述するように、対向面651から両弁体61
0、620(第1、2可動部612、621)を経て、
再びヨーク650に至る。
【0058】また、660は、コイル640のボビン
(巻き枠)を構成するとともに、ヨーク650と共にイ
ンサート成形された樹脂製の固定部材であり、この固定
部660には、第1可動鉄心612を摺動可能に保持す
る円柱状の摺動空間661が形成されている。そして、
摺動空間661と第1可動鉄心612とにより形成され
た空間(以下、この空間をダンピング室662と呼
ぶ。)は、第1可動鉄心612と摺動空間661との微
小隙間663を介して第1空間603a側と連通してい
る。
(巻き枠)を構成するとともに、ヨーク650と共にイ
ンサート成形された樹脂製の固定部材であり、この固定
部660には、第1可動鉄心612を摺動可能に保持す
る円柱状の摺動空間661が形成されている。そして、
摺動空間661と第1可動鉄心612とにより形成され
た空間(以下、この空間をダンピング室662と呼
ぶ。)は、第1可動鉄心612と摺動空間661との微
小隙間663を介して第1空間603a側と連通してい
る。
【0059】なお、670はハウジング601(多段切
換電磁弁600)とキャニスタ204と隙間を密閉する
Oリングであり、605はバルブベース611b(第1
弁部611)を摺動可能に案内するガイド部である。次
に、多段切換電磁弁100の作動を述べる。 1.第1開弁状態(図21参照) コイル640(第1、2励磁コイル641、642)へ
の通電を遮断する。
換電磁弁600)とキャニスタ204と隙間を密閉する
Oリングであり、605はバルブベース611b(第1
弁部611)を摺動可能に案内するガイド部である。次
に、多段切換電磁弁100の作動を述べる。 1.第1開弁状態(図21参照) コイル640(第1、2励磁コイル641、642)へ
の通電を遮断する。
【0060】これにより、ヨーク650(対向面65
1)および第1弁体(第1可動鉄心部612)間の電磁
吸引力(以下、この電磁吸引力を第1電磁力と呼
ぶ。)、並びに第1弁体610(第1可動鉄心部61
2)および第2弁体(第2可動鉄心621)間の電磁吸
引力(以下、この電磁吸引力を第2電磁力と呼ぶ。)が
消滅するので、前述のごとく、第1コイルバネ631の
弾性力により、第1弁口105は開かれ、第2弁口10
7は閉じられている。
1)および第1弁体(第1可動鉄心部612)間の電磁
吸引力(以下、この電磁吸引力を第1電磁力と呼
ぶ。)、並びに第1弁体610(第1可動鉄心部61
2)および第2弁体(第2可動鉄心621)間の電磁吸
引力(以下、この電磁吸引力を第2電磁力と呼ぶ。)が
消滅するので、前述のごとく、第1コイルバネ631の
弾性力により、第1弁口105は開かれ、第2弁口10
7は閉じられている。
【0061】2.閉弁状態(図22参照) 第1励磁コイル641のみに通電してコイル640への
通電量を所定値I以下とする。これにより、第1励磁コ
イル641で発生した磁束は、図22の破線に示すよう
に、ヨーク650、第1弁体610(第1可動鉄心部6
12)、対向面651(ヨーク650)からなる磁路を
流れる。したがって、第1弁体610は第1電磁力によ
りヨーク113(対向面651)に向けて吸引され、第
1弁口604が閉じられる。
通電量を所定値I以下とする。これにより、第1励磁コ
イル641で発生した磁束は、図22の破線に示すよう
に、ヨーク650、第1弁体610(第1可動鉄心部6
12)、対向面651(ヨーク650)からなる磁路を
流れる。したがって、第1弁体610は第1電磁力によ
りヨーク113(対向面651)に向けて吸引され、第
1弁口604が閉じられる。
【0062】一方、この状態においては、第2コイルバ
ネ632の弾性力が第2電磁力より大きくなるように設
定されているので、第2弁体620は第2弁口613を
閉じたまま、第1弁体610(第1可動鉄心部612)
と一体的に可動する。 3.第2開弁状態(図23参照) 両励磁コイル641、642に通電することにより、コ
イル640への通電量を所定値Iを超えて大きくする。
ネ632の弾性力が第2電磁力より大きくなるように設
定されているので、第2弁体620は第2弁口613を
閉じたまま、第1弁体610(第1可動鉄心部612)
と一体的に可動する。 3.第2開弁状態(図23参照) 両励磁コイル641、642に通電することにより、コ
イル640への通電量を所定値Iを超えて大きくする。
【0063】これにより、コイル640での起磁力が増
大するとともに、第1可動鉄心部612(フランジ部6
12a)とヨーク650113(対向面651)との距
離が縮小して両者612、113間の磁気抵抗が小さく
なっていることに加えて、第1可動鉄心部612が、ヨ
ーク650から第2可動鉄心部621に至る磁路の一部
を構成する(図23の破線)ので、第2電磁力が増大す
る。
大するとともに、第1可動鉄心部612(フランジ部6
12a)とヨーク650113(対向面651)との距
離が縮小して両者612、113間の磁気抵抗が小さく
なっていることに加えて、第1可動鉄心部612が、ヨ
ーク650から第2可動鉄心部621に至る磁路の一部
を構成する(図23の破線)ので、第2電磁力が増大す
る。
【0064】したがって、第2電磁力が第2コイルバネ
632の弾性力を上回るので、第2弁体620(第2可
動鉄心部621)が第1弁体610(第1可動鉄心部6
12)に対して可動して第2弁口613を開く。次に、
本実施形態に係る多段切換電磁弁600の特徴を述べ
る。本実施形態によれば、前述のごとく、閉弁状態以後
(第1弁口604を閉じた後)においては、第1弁体6
10(第1可動鉄心部612)は、第1弁口604を閉
塞するとともに、ヨーク650(対向面651)から第
2弁体620(第2可動鉄心部612)に至る磁路の一
部を構成する部材としても機能するので、ヨーク650
(対向面651)から第2弁体620(第2可動鉄心部
612)に至る磁路の磁気抵抗を小さくすることができ
る。
632の弾性力を上回るので、第2弁体620(第2可
動鉄心部621)が第1弁体610(第1可動鉄心部6
12)に対して可動して第2弁口613を開く。次に、
本実施形態に係る多段切換電磁弁600の特徴を述べ
る。本実施形態によれば、前述のごとく、閉弁状態以後
(第1弁口604を閉じた後)においては、第1弁体6
10(第1可動鉄心部612)は、第1弁口604を閉
塞するとともに、ヨーク650(対向面651)から第
2弁体620(第2可動鉄心部612)に至る磁路の一
部を構成する部材としても機能するので、ヨーク650
(対向面651)から第2弁体620(第2可動鉄心部
612)に至る磁路の磁気抵抗を小さくすることができ
る。
【0065】したがって、コイル640(第1、2励磁
コイル641、642)の起磁力を小さくすることがで
きるので、コイル640の小型化を図ることができる。
延いては、多段切換電磁弁600の小型化を図ることが
できるとともに、車両への搭載性を向上させることがで
きる。ところで、第1〜3実施形態に係る多段切換電磁
弁では、図2に示すように、第1弁体106を挟んで第
2弁体108と同じ側に第1弁口105が形成されてい
るため、第1弁口105の径寸法D1 (開口面積)は、
必然的に第2弁体108の径寸法d1 より大きくならざ
るを得ない。
コイル641、642)の起磁力を小さくすることがで
きるので、コイル640の小型化を図ることができる。
延いては、多段切換電磁弁600の小型化を図ることが
できるとともに、車両への搭載性を向上させることがで
きる。ところで、第1〜3実施形態に係る多段切換電磁
弁では、図2に示すように、第1弁体106を挟んで第
2弁体108と同じ側に第1弁口105が形成されてい
るため、第1弁口105の径寸法D1 (開口面積)は、
必然的に第2弁体108の径寸法d1 より大きくならざ
るを得ない。
【0066】このため、第1弁口105を閉じた際に、
第1弁体106の表裏両面の圧力差に伴って第1弁体1
06に作用する力(以下、この力を受圧力と呼ぶ。)も
必然的に大きくなってしまう。したがって、第1コイル
バネ109の弾性力(バネ定数)を大きくせざるを得な
いので、第1コイルバネ109の弾性力に対抗し得る電
磁吸引力を発生させるべく第1、2励磁コイル111、
112の起磁力を大きくせざるを得なく、両励磁コイル
111、112の大型化を招いてしまう可能性がある。
第1弁体106の表裏両面の圧力差に伴って第1弁体1
06に作用する力(以下、この力を受圧力と呼ぶ。)も
必然的に大きくなってしまう。したがって、第1コイル
バネ109の弾性力(バネ定数)を大きくせざるを得な
いので、第1コイルバネ109の弾性力に対抗し得る電
磁吸引力を発生させるべく第1、2励磁コイル111、
112の起磁力を大きくせざるを得なく、両励磁コイル
111、112の大型化を招いてしまう可能性がある。
【0067】これに対して、本実施形態に係る多段切換
電磁弁600では、図21に示すように、第1弁部61
1を挟んで第1弁口604と反対側に位置する第1可動
鉄心部612内に第2弁体620が配設されているの
で、第1弁口604の径寸法D2 を第2弁体620の径
寸法d2 に影響されることなく設定することができる。
したがって、第1弁口604の径寸法D2 を第1弁口1
05の径寸法D1 より小さくすることができるので、第
1弁体610の表裏両面の圧力差に伴って第1弁体61
0に作用する力を上記受圧力より小さくすることができ
る。延いては、コイル640を小さくすることができる
ので、さらに多段切換電磁弁の小型化を図ることができ
る。
電磁弁600では、図21に示すように、第1弁部61
1を挟んで第1弁口604と反対側に位置する第1可動
鉄心部612内に第2弁体620が配設されているの
で、第1弁口604の径寸法D2 を第2弁体620の径
寸法d2 に影響されることなく設定することができる。
したがって、第1弁口604の径寸法D2 を第1弁口1
05の径寸法D1 より小さくすることができるので、第
1弁体610の表裏両面の圧力差に伴って第1弁体61
0に作用する力を上記受圧力より小さくすることができ
る。延いては、コイル640を小さくすることができる
ので、さらに多段切換電磁弁の小型化を図ることができ
る。
【0068】また、本実施形態に係る多段切換電磁弁6
00では、第1開弁状態から閉弁状態に移行する際に両
弁体610、620が一体的に可動するので、第1開弁
状態から閉弁状態に移行する際に、第1、2可動鉄心部
612、621間の距離(エアギャプ)が拡大変化しな
い。したがって、第1、2可動鉄心部612、621間
の磁気抵抗が拡大することを防止できるので、所定の第
2電磁力を発生させるに必要なコイル640での起磁力
が増大することが防止でき、コイル640の大型化を防
止できる。
00では、第1開弁状態から閉弁状態に移行する際に両
弁体610、620が一体的に可動するので、第1開弁
状態から閉弁状態に移行する際に、第1、2可動鉄心部
612、621間の距離(エアギャプ)が拡大変化しな
い。したがって、第1、2可動鉄心部612、621間
の磁気抵抗が拡大することを防止できるので、所定の第
2電磁力を発生させるに必要なコイル640での起磁力
が増大することが防止でき、コイル640の大型化を防
止できる。
【0069】また、第1〜3実施形態に係る多段切換電
磁弁100では、第1開弁状態から閉弁状態に移行する
際に第1弁体106が第2弁体108と共に第2コイル
バネ110を縮小させる向きに可動するので、第2コイ
ルバネ110の弾性力が増大してしまう(図5、6参
照)。このため、この状態(閉弁状態)から第2開弁状
態に移行する際に、第2弁体108を可動させる電磁吸
引力を大きくせざえるを得なく、両コイル111、11
2の大型化を招く可能性がある。
磁弁100では、第1開弁状態から閉弁状態に移行する
際に第1弁体106が第2弁体108と共に第2コイル
バネ110を縮小させる向きに可動するので、第2コイ
ルバネ110の弾性力が増大してしまう(図5、6参
照)。このため、この状態(閉弁状態)から第2開弁状
態に移行する際に、第2弁体108を可動させる電磁吸
引力を大きくせざえるを得なく、両コイル111、11
2の大型化を招く可能性がある。
【0070】これに対して、本実施形態では、図22、
23に示すように、第2コイルバネ632が第1可動鉄
心部612内に配設されているとともに、両可動鉄心部
612、621間の距離を保持したまま、第1開弁状態
から閉弁状態に移行するので、第1開弁状態から閉弁状
態に移行する際に第2コイルバネ632の弾性力が増大
しない。
23に示すように、第2コイルバネ632が第1可動鉄
心部612内に配設されているとともに、両可動鉄心部
612、621間の距離を保持したまま、第1開弁状態
から閉弁状態に移行するので、第1開弁状態から閉弁状
態に移行する際に第2コイルバネ632の弾性力が増大
しない。
【0071】したがって、この状態(閉弁状態)から第
2開弁状態に移行する際に、第2弁体620(第2可動
鉄心部621)を可動させる第2電磁力を大きくする必
要がないので、コイル640の大型化をすることを防止
できる。ところで、コイル640への通電をON−OF
Fすると、前述のごとく、第1可動鉄心部612が可動
するため、これに連動してダンピング室622の体積も
変化する。したがって、可動鉄心部612の可動に連動
して、空気(流体)が微小隙間663を介してダンピン
グ室622と第1空間603a側との間を行き来する。
2開弁状態に移行する際に、第2弁体620(第2可動
鉄心部621)を可動させる第2電磁力を大きくする必
要がないので、コイル640の大型化をすることを防止
できる。ところで、コイル640への通電をON−OF
Fすると、前述のごとく、第1可動鉄心部612が可動
するため、これに連動してダンピング室622の体積も
変化する。したがって、可動鉄心部612の可動に連動
して、空気(流体)が微小隙間663を介してダンピン
グ室622と第1空間603a側との間を行き来する。
【0072】このとき、微小隙間663は、空気が流通
する際に所定の圧力損失を発生させるので、ダンピング
室622および微小隙間663により第1可動鉄心部6
12の可動を妨げる力を第1可動鉄心部材612に作用
させるダンパー機構(ダッシュポット)を構成する。し
たがって、第1弁体610が可動する際に、第1可動鉄
心部612と固定部660とが衝突する際の衝突音、お
よび第1弁部611と第1弁座604aとが衝突する際
の衝突音を緩和することができるので、多段切換電磁弁
600の作動音(騒音)を低減することができる。
する際に所定の圧力損失を発生させるので、ダンピング
室622および微小隙間663により第1可動鉄心部6
12の可動を妨げる力を第1可動鉄心部材612に作用
させるダンパー機構(ダッシュポット)を構成する。し
たがって、第1弁体610が可動する際に、第1可動鉄
心部612と固定部660とが衝突する際の衝突音、お
よび第1弁部611と第1弁座604aとが衝突する際
の衝突音を緩和することができるので、多段切換電磁弁
600の作動音(騒音)を低減することができる。
【0073】(第7実施形態)本実施形態は、微小隙間
663に異物が噛み込むことにより、第1可動鉄心部6
12が固定部660に対してロックしてしまうことを防
止したものである。すなわち、図24、25に示すよう
に、微小隙間663のうち第1空間603a側の隙間
(区間a)を拡大したものである。これにより、微小隙
間663に異物が噛み込むことを防止できる。
663に異物が噛み込むことにより、第1可動鉄心部6
12が固定部660に対してロックしてしまうことを防
止したものである。すなわち、図24、25に示すよう
に、微小隙間663のうち第1空間603a側の隙間
(区間a)を拡大したものである。これにより、微小隙
間663に異物が噛み込むことを防止できる。
【0074】なお、図24は微小隙間663を単純に大
きくした例であり、図25は摺動空間661の内壁側に
第1可動鉄心部621側に突出する突状661aを複数
個形成した例である。 (第8実施形態)第6、7実施形態では、第2コイルバ
ネ632は第1可動鉄心部材612内に配設されている
のに対して、本実施形態は、第1可動鉄心部612を略
円筒状とするとともに、第2コイルバネ632の一端側
を第1可動鉄心部612を貫通させて固定部660に対
して接触固定させたものである。
きくした例であり、図25は摺動空間661の内壁側に
第1可動鉄心部621側に突出する突状661aを複数
個形成した例である。 (第8実施形態)第6、7実施形態では、第2コイルバ
ネ632は第1可動鉄心部材612内に配設されている
のに対して、本実施形態は、第1可動鉄心部612を略
円筒状とするとともに、第2コイルバネ632の一端側
を第1可動鉄心部612を貫通させて固定部660に対
して接触固定させたものである。
【0075】ところで、第1コイルバネ631の初期荷
重(セット荷重)は、多段切換電磁弁を車両に装着した
場合に、車両振動などの強制振動により第1弁体610
が振動してしまうことを防止できる程度の荷重(=第1
弁体610の質量×強制振動の最大加速度)が必要であ
る。これに対して、本実施形態では、第1可動鉄心部6
12が略円筒状に形成されているので、第1固定鉄心部
612の軽量化を図ることができ、第1コイルバネ63
1の初期荷重を小さくすることができる。したがって、
コイル640の起磁力を小さくすることができるので、
コイル640の小型化を図ることができる。
重(セット荷重)は、多段切換電磁弁を車両に装着した
場合に、車両振動などの強制振動により第1弁体610
が振動してしまうことを防止できる程度の荷重(=第1
弁体610の質量×強制振動の最大加速度)が必要であ
る。これに対して、本実施形態では、第1可動鉄心部6
12が略円筒状に形成されているので、第1固定鉄心部
612の軽量化を図ることができ、第1コイルバネ63
1の初期荷重を小さくすることができる。したがって、
コイル640の起磁力を小さくすることができるので、
コイル640の小型化を図ることができる。
【0076】ところで、第6〜8実施形態では、2つの
励磁コイル641、642を有してコイル640を構成
していたが、第2実施形態に係る多段切換電磁弁100
のごとく、励磁コイルを1つとして通電量を制御するこ
とにより多段切換電磁弁600の制御をしてもよい。ま
た、上述の実施形態では、励磁コイルへの通電量を変化
させることにより、励磁コイルが発生する起磁力を変化
させたが、周知のごとく、起磁力とは励磁コイルへの通
電量と励磁コイルの巻数との積であるので、通電量を一
定として励磁コイルの巻数(ターン数)を変化させる
(切り換える)ことにより起磁力を変化させてもよい。
励磁コイル641、642を有してコイル640を構成
していたが、第2実施形態に係る多段切換電磁弁100
のごとく、励磁コイルを1つとして通電量を制御するこ
とにより多段切換電磁弁600の制御をしてもよい。ま
た、上述の実施形態では、励磁コイルへの通電量を変化
させることにより、励磁コイルが発生する起磁力を変化
させたが、周知のごとく、起磁力とは励磁コイルへの通
電量と励磁コイルの巻数との積であるので、通電量を一
定として励磁コイルの巻数(ターン数)を変化させる
(切り換える)ことにより起磁力を変化させてもよい。
【図1】気密チェック装置の模式図である。
【図2】第1実施形態に係る多段切換電磁弁の断面図で
ある。
ある。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】第1開弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図で
ある。
ある。
【図5】閉弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図であ
る。
る。
【図6】第2開弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図で
ある。
ある。
【図7】流量特性を示すグラフである。
【図8】第2実施形態に係る多段切換電磁弁の断面図で
ある。
ある。
【図9】第1開弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図で
ある。
ある。
【図10】閉弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図であ
る。
る。
【図11】第2開弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図12】第3実施形態に係る多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図13】第4実施形態に係る多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図14】第1開弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図15】閉弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図であ
る。
る。
【図16】第2開弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図17】第4実施形態に係る多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図18】第1開弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図19】閉弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図であ
る。
る。
【図20】第2開弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図21】(a)は第6実施形態に係る多段切換電磁弁
の断面図であり、(b)は(a)のA矢視図である。
の断面図であり、(b)は(a)のA矢視図である。
【図22】閉弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図であ
る。
る。
【図23】第2開弁状態を示す多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図24】第7実施形態に係る多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図25】第7実施形態に係る多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
【図26】第8実施形態に係る多段切換電磁弁の断面図
である。
である。
100…多段切換電磁弁、101…第1ハウジング、1
02…第1開口部、103…第2ハウジング、104…
第2開口部、105…第1弁口(主弁口)、106…第
1弁体(主弁体)、107…第2弁口(副弁口)、10
8…第2弁体(副弁体)、109…第1コイルバネ(第
2付勢手段)、110…第2コイルバネ(第1付勢手
段)、111、112…励磁コイル。
02…第1開口部、103…第2ハウジング、104…
第2開口部、105…第1弁口(主弁口)、106…第
1弁体(主弁体)、107…第2弁口(副弁口)、10
8…第2弁体(副弁体)、109…第1コイルバネ(第
2付勢手段)、110…第2コイルバネ(第1付勢手
段)、111、112…励磁コイル。
Claims (9)
- 【請求項1】 流体の流通状態を段階的に制御する多段
切換電磁弁であって、 流体が流出入する第1、2開口部(102、104、6
02、603)、および前記第1開口部(102、60
2)側の第1空間(101a、602a)と前記第2開
口部(104、603)側の第2空間(103a、60
3a)とを連通させる主弁口(105、604)を有す
るハウジング(101、103、601)と、 前記ハウジング(101、103、601)内に配設さ
れ、前記両空間(101a、602a、103a、60
3a)を連通させる副弁口(107、613)を有する
とともに磁性材料製の主可動部(106a、612)を
有して構成された、前記主弁口(105、604)を開
閉する主弁体(106、610)と、 前記ハウジング(101、103、601)内に配設さ
れ、磁性材料製の副可動部(108a、621)を有し
て構成されるとともに前記副弁口(107、613)を
開閉する副弁体(108、620)と、 前記両弁体(106、610、108、620)に電磁
力を作用させ、前記両弁体(106、610、108、
620)を可動させる励磁コイル(111、112、6
40)とを備え、 前記主可動部(106a、612)は前記励磁コイル
(111、112、640)から前記副可動部(108
a、621)に至る磁路の一部を形成していることを特
徴とする多段切換電磁弁。 - 【請求項2】 流体の流通状態を段階的に制御する多段
切換電磁弁であって、 流体が流出入する第1、2開口部(102、104)、
および前記第1開口部(102)側の第1空間(101
a)と前記第2開口部(104)側の第2空間(103
a)とを連通させる主弁口(105)を有するハウジン
グ(101、103)と、 前記ハウジング(101、103)内に配設され、前記
両空間(101a、103a)を連通させる副弁口(1
07)を有するとともに、前記主弁口(105)を開閉
する主弁体(106)と、 前記ハウジング(101、103)内に配設され、前記
副弁口(107)を開閉する副弁体(108)と、 前記ハウジング(101、103)内に配設され、前記
副弁口(107)を閉じる向きの付勢力を前記副弁体
(108)に作用させる第1付勢手段(110)と、 前記ハウジング(101、103)内に配設され、前記
第1付勢手段(110)の付勢力と対抗する電磁力を発
生する励磁コイル(111、112、120)と、 前記主弁体(106)と対向する対向面(113a)を
有するとともに、前記励磁コイル(111、112、1
20)によって誘起される磁束の磁路を形成するヨーク
(113)とを備え、 前記主弁体(106)は、前記磁束の磁路を構成する磁
性材料から形成され、 前記副弁体(108)は、電磁力の作用を受ける磁性材
料から形成され、 さらに、前記第1付勢手段(110)は、前記副弁体
(108)を介して前記主弁口(105)を開く向きの
付勢力を前記主弁体(106)に作用させていることを
特徴とする多段切換電磁弁。 - 【請求項3】 前記ハウジング(101、103)内に
は、前記主弁口(105)を閉じる向きの付勢力を前記
主弁体(106)に作用させる第2付勢手段(109)
が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の多
段切換電磁弁。 - 【請求項4】 前記主弁体(106)を挟んで前記副弁
体(108)の反対側には、迷路構造を有して構成され
た、流体を前記副弁口(107)に導く通路手段(11
8)が形成されていることを特徴とする請求項2または
3に記載の多段切換電磁弁。 - 【請求項5】 流体の流通状態を段階的に制御する多段
切換電磁弁であって、 流体が流出入する第1、2開口部(602、603)、
および前記第1開口部(602)側の第1空間(602
a)と前記第2開口部(603)側の第2空間(603
a)とを連通させる主弁口(604)を有するハウジン
グ(601)と、 前記主弁口(604)を開閉する主弁部(611)、前
記主弁部(611)に形成されて前記両空間(602
a、603a)を連通させる副弁口(613)、および
前記主弁口(604)と反対側で前記主弁部(611)
に連結された磁性材料製の主可動部(612)を有して
構成された主弁体(610)と、 前記主可動部(612)内に配設され、磁性材料製の副
可動部(621)および前記副弁口(613)を開閉す
る副弁部(622)を有して構成された副弁体(62
0)と、 前記両弁体(610、620)に電磁力を作用させ、前
記両弁体(610、620)を可動させる励磁コイル
(640)とを備え、 前記主可動部(612)は、前記励磁コイル(640)
から前記副可動部(621)に至る磁路の一部を形成し
ており、 さらに、前記励磁コイル(640)が発生する起磁力が
所定値以下のときには、前記両弁体(610、620)
が一体的に可動し、前記起磁力が前記所定値を超えたと
きには、前記副弁体(620)が前記主弁体(610)
に対して可動することを特徴とする多段切換電磁弁。 - 【請求項6】 流体の流通状態を段階的に制御する多段
切換電磁弁であって、 流体が流出入する第1、2開口部(602、603)、
および前記第1開口部(602)側の第1空間(602
a)と前記第2開口部(603)側の第2空間(603
a)とを連通させる主弁口(604)を有するハウジン
グ(601)と、 前記主弁口(604)を開閉する主弁部(611)、前
記主弁部(611)に形成されて前記両空間(602
a、603a)を連通させる副弁口(613)、および
前記主弁口(604)と反対側の前記主弁部(611)
で連結された磁性材料製の主可動部(612)を有して
構成された主弁体(610)と、 前記主可動部(612)内に配設され、磁性材料製の副
可動部(621)および前記副弁口(613)を開閉す
る副弁部(622)を有して構成された副弁体(62
0)と、 前記副弁口(613)を閉じる向きの付勢力を前記副弁
体(620)に作用させる第1付勢手段(632)と、 前記主弁口(604)を開く向きの付勢力を前記主弁体
(610)に作用させる第2付勢手段(631)と、 前記各付勢手段(632、631)の付勢力に対抗する
電磁力を前記各弁体(620、610)に作用させ、前
記両弁体(620、610)を可動させる励磁コイル
(640)とを備え、 前記主可動部(612)は、前記励磁コイル(640)
から前記副可動部(621)に至る磁路の一部を形成し
ており、 さらに、前記励磁コイル(640)への通電量が所定値
(I)以下のときは、前記副弁体(620)は前記副弁
口(613)を閉じた状態を維持しながら前記主弁体
(610)と一体的に前記主弁口(604)を閉じる向
き可動し、前記通電量が前記所定値(I)を超えたとき
は、前記副弁体(620)が前記主弁体(610)に対
して可動して前記副弁口(613)を開くことを特徴と
する多段切換電磁弁。 - 【請求項7】 流体の流通状態を段階的に制御する多段
切換電磁弁であって、 流体が流出入する第1、2開口部(602、603)、
および前記第1開口部(602)側の第1空間(602
a)と前記第2開口部(603)側の第2空間(603
a)とを連通させる主弁口(604)を有するハウジン
グ(601)と、 前記主弁口(604)を開閉する主弁部(611)、前
記主弁部(611)に形成されて前記両空間(602
a、603a)を連通させる副弁口(613)、および
前記主弁部(611)のうち前記主弁口(604)と反
対側の部位に連結された磁性材料製の主可動部(61
2)を有して構成された主弁体(610)と、 前記主可動部(612)内に配設され、磁性材料製の副
可動部(621)および前記副弁口(613)を開閉す
る副弁部(622)を有して構成された副弁体(62
0)と、 前記副弁口(613)を閉じる向きの付勢力を前記副弁
体(620)に作用させる第1付勢手段(632)と、 前記主弁口(604)を開く向きの付勢力を前記主弁体
(610)に作用させる第2付勢手段(631)と、 前記各付勢手段(632、631)の付勢力に対抗する
電磁力を前記各弁体(620、610)に作用させ、前
記両弁体(620、610)を可動させる励磁コイル
(640)とを備え、 前記主可動部(612)は、前記励磁コイル(640)
から前記副可動部(621)に至る磁路の一部を形成し
ており、 さらに、前記励磁コイル(640)への通電量が所定値
(I)以下のときの前記第1付勢手段(632)の付勢
力は、前記両可動部(612、621)間に発生する電
磁力より大きく、前記通電量が前記所定値(I)を超え
たときの前記第1付勢手段(632)の付勢力は、前記
両可動部(612、621)間に発生する電磁力より小
さいことを特徴とすることを特徴とする多段切換電磁
弁。 - 【請求項8】 前記ハウジング(601)に対して固定
され、前記主可動部(612)と共に空間(662)を
形成する固定部材(660)を有しており、 さらに、前記空間(662)は前記両開口部(602、
603)のうちいずれか一方側と所定の圧力損失を有す
る通路(663)を介して連通していることを特徴とす
る請求項5ないし7のいずれか1つに記載の多段切換電
磁弁。 - 【請求項9】 燃料タンク(200)から内燃機関(2
02)の吸気管(203)に至る燃料通路手段(20
1)に設けられ、蒸発燃料を吸着する燃料吸着手段(2
04)と、 前記燃料通路手段(201)のうち燃料吸着手段(20
4)と前記吸気管(203)との間に設けられ、前記燃
料通路手段(201)を開閉する弁手段(206)と、 前記燃料通路手段(201)のうち前記弁手段(20
6)と前記燃料タンク(200)との間に設けられ、前
記燃料通路手段(201)内の圧力を検出する圧力検出
手段(205)とを備える燃料系の気密チェック装置
に、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の多段切換
電磁弁(100)を適用した気密チェック装置用多段切
換電磁弁であって、 前記多段切換電磁弁(100)の前記第1開口部(10
2)を大気側に開放し、かつ、前記前記多段切換電磁弁
(100)の前記第2開口部(104)を前記燃料吸着
手段(204)に接続し、 さらに、前記主弁体(106)を前記第2空間(103
a)側に配設したことを特徴とする気密チェック装置用
多段切換電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP977698A JPH11132354A (ja) | 1997-08-27 | 1998-01-21 | 多段切換電磁弁 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-231254 | 1997-08-27 | ||
JP23125497 | 1997-08-27 | ||
JP977698A JPH11132354A (ja) | 1997-08-27 | 1998-01-21 | 多段切換電磁弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11132354A true JPH11132354A (ja) | 1999-05-21 |
Family
ID=26344572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP977698A Pending JPH11132354A (ja) | 1997-08-27 | 1998-01-21 | 多段切換電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11132354A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100924184B1 (ko) | 2001-03-16 | 2009-10-28 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 필터를 구비한 밸브 |
CN107676490A (zh) * | 2017-10-20 | 2018-02-09 | 新乡市华航航空液压设备有限公司 | 一种电磁截止阀式过滤器 |
JP2019518163A (ja) * | 2016-06-06 | 2019-06-27 | スタナダイン エルエルシー | 単発ピストン燃料ポンプの部分チャージ |
CN113302425A (zh) * | 2019-01-31 | 2021-08-24 | 川崎重工业株式会社 | 气体用电磁阀 |
-
1998
- 1998-01-21 JP JP977698A patent/JPH11132354A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100924184B1 (ko) | 2001-03-16 | 2009-10-28 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 필터를 구비한 밸브 |
JP2019518163A (ja) * | 2016-06-06 | 2019-06-27 | スタナダイン エルエルシー | 単発ピストン燃料ポンプの部分チャージ |
CN107676490A (zh) * | 2017-10-20 | 2018-02-09 | 新乡市华航航空液压设备有限公司 | 一种电磁截止阀式过滤器 |
CN113302425A (zh) * | 2019-01-31 | 2021-08-24 | 川崎重工业株式会社 | 气体用电磁阀 |
CN113302425B (zh) * | 2019-01-31 | 2023-07-04 | 川崎重工业株式会社 | 气体用电磁阀 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5585569B2 (ja) | 電磁弁 | |
JP2665842B2 (ja) | 電磁弁 | |
US6526951B2 (en) | Electromagnetic valve for ORVR system | |
US8733393B2 (en) | Solenoid operated fluid control valve | |
JP4203906B2 (ja) | 電磁弁およびそれを用いた蒸発燃料処理システム | |
JP4016370B2 (ja) | 電磁弁 | |
JP6028764B2 (ja) | 電磁弁 | |
US4598729A (en) | Negative pressure control valve | |
JP2012219868A (ja) | 電磁弁 | |
WO2013093955A1 (ja) | 電磁弁 | |
JP2003148647A (ja) | 電磁弁 | |
JP2002235866A (ja) | 電磁弁 | |
JP6561615B2 (ja) | 弁装置 | |
JPH11132354A (ja) | 多段切換電磁弁 | |
JP2009091934A (ja) | 負圧応動弁 | |
JP5333341B2 (ja) | 電磁アクチュエータ | |
JP2007040423A (ja) | バルブ装置 | |
JPH10281329A (ja) | 電磁弁及びそれを用いた電子制御エンジンマウント装置 | |
JP2002048258A (ja) | 電磁弁装置およびそれを用いた蒸発燃料処理システム | |
JP2001227671A (ja) | 電磁弁 | |
JPH09144611A (ja) | 排気ガス再循環制御バルブ装置 | |
JP4167936B2 (ja) | 電磁比例弁及び圧力制御装置 | |
JP2022133152A (ja) | 流量制御弁 | |
JP2022151120A (ja) | 流量制御弁 | |
JP2001200948A (ja) | 電磁弁 |