JPH1113212A - ねじ鉄筋用連結装置 - Google Patents

ねじ鉄筋用連結装置

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JPH1113212A
JPH1113212A JP18446397A JP18446397A JPH1113212A JP H1113212 A JPH1113212 A JP H1113212A JP 18446397 A JP18446397 A JP 18446397A JP 18446397 A JP18446397 A JP 18446397A JP H1113212 A JPH1113212 A JP H1113212A
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JP
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joint
pin
screw
indicator
pair
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JP18446397A
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English (en)
Inventor
Masayuki Shinohara
雅之 篠原
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Tokyo Tekko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Tekko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 グラウト注入の前後において、ねじ鉄筋の螺合深さを容
易に確認することができる連結装置を提供する。 【課題】 【解決手段】 継手10には、中央とその左右部にイン
ジケータ20が装着されている。左右のインジケータ2
0は、両端10aからねじ鉄筋1の必要螺合長さ分だけ
離れている。インジケータ20は、継手10の装着孔1
2に装着されたホルダ21と、このホルダ21によって
保持されたピン25(移動体)とを備えている。このピ
ン25はホルダ21内に収容されたスプリングによっ
て、継手10の内周面から径方向,内方向に突出してい
る。ねじ鉄筋1がこのインジケータ20に達すると、ピ
ン25がねじ鉄筋1に押されスプリングに抗して径方
向,外方向に突出し、ねじ鉄筋1の存在を知らしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、継手にグラウト材
を注入することで連結強度を確保するねじ鉄筋用連結装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、ねじ鉄筋用連結装
置では、連結すべき一対のねじ鉄筋1の端部を筒状の継
手2に螺合した後、継手2の内部にグラウト材(図示し
ない)を注入し、これにより連結強度を確保するように
なっている。詳述すると、最初に図10(A)に示すよ
うに継手2を一方のねじ鉄筋1に螺合させておき、相手
方のねじ鉄筋1を同一直線上において近接させた後、図
10(B)に示すように継手2を回してその約半分を相
手方のねじ鉄筋1に螺合させる。この状態で、継手2の
中央に形成された注入孔3からグラウト材を注入する。
そして、このグラウト材の硬化をもってねじ鉄筋1の連
結作業を終了する。
【0003】ところで、ねじ鉄筋1同士の十分な連結強
度を得るためには、各ねじ鉄筋1の継手2に対する螺合
深さを所定量以上にする必要がある。そのため、従来で
は、ねじ鉄筋1の先端1aから離れた位置に塗料等で長
手方向に延びるマーキング5を施している。このマーキ
ング5の一端(ねじ鉄筋1の先端1aに近い端)とねじ
鉄筋1の先端1aとの間の距離D1が、上記必要螺合深
さに相当する。マーキング5の他端とねじ鉄筋1の先端
1aとの間の距離D2が、これ以上の螺合を禁じる螺合
深さに相当する。この距離D2は、相手方のねじ鉄筋1
の必要螺合深さを確保するためのものである。したがっ
て、継手2の両端が、両ねじ鉄筋1のマーキング5に対
応する位置にある状態、すなわち十分な螺合深さを確保
した状態で、グラウト材を注入すれば十分な連結強度を
確保できる。また、後日行われる連結状態の検査に際し
ては、このマーキング5と継手2の両端との位置関係か
ら、ねじ鉄筋の螺合深さを確認することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来で
は、ねじ鉄筋1の螺合深さの確認のために、ねじ鉄筋1
にマーキング5を施しているが、このマーキング5を施
す作業は、治具等を用いて塗料を塗布したり吹き付けな
ければならず、多くの人手を必要とし、非常に面倒であ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、継手
に一対のねじ鉄筋の端部を螺合させた状態で、継手とね
じ鉄筋との間の隙間にグラウト材を注入することによ
り、ねじ鉄筋同士を連結する装置において、上記継手
に、その両端からそれぞれねじ鉄筋の必要螺合長さ分だ
け離れた2位置に、インジケータを装着し、これら一対
のインジケータは、移動体とホルダとを備え、この移動
体は、継手の周壁に形成された装着孔を貫通して継手の
径方向に移動可能であり、ねじ鉄筋の外周面に押されて
外方向に突出し、上記ホルダは、この移動体を継手から
抜けないように保持することを特徴とする。請求項2の
発明は、請求項1に記載のねじ鉄筋用連結装置におい
て、上記継手の長手方向中央には、他のインジケータを
装着し、当該他のインジケータは、上記一対のインジケ
ータと同じく上記移動体とホルダとを備えたことを特徴
とする。請求項3の発明は、請求項1に記載のねじ鉄筋
用連結装置において、上記継手には、上記一対のインジ
ケータ間において長手方向に等間隔をなして他のインジ
ケータを複数装着し、当該他のインジケータは、上記一
対のインジケータと同じく上記移動体とホルダとを備え
たことを特徴とする。
【0006】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載のねじ鉄筋用連結装置において、上記インジケ
ータのホルダは、中空をなして上記継手の装着孔に挿入
固定されるとともに、継手の径方向に離れて配置された
一対のストッパを有し、上記移動体は継手の径方向に延
びて一対のストッパを挿通するピンからなり、そのピン
の外周には係止部が形成され、この係止部が上記一対の
ストッパ間に配置されていることを特徴とする。請求項
5の発明は、請求項4に記載のねじ鉄筋用連結装置にお
いて、上記ホルダは、ピンの係止部と外側のストッパと
の間に配置された圧縮変形可能な保持部材を備え、この
保持部材により、ピンの係止部が内側のストッパに当接
し、ピンの内端が継手の内周面から径方向,内方向へ突
出した状態を保持され、このピンの内端がねじ鉄筋に押
されて径方向,外方向に押された時に、上記保持部材が
圧縮変形することを特徴とする。請求項6の発明は、請
求項5に記載のねじ鉄筋用連結装置において、上記保持
部材が弾性部材からなることを特徴とする。請求項7の
発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のねじ鉄筋用連
結装置において、上記インジケータのホルダは、上記継
手の装着孔に挿入固定された筒と、この筒の内周面に保
持された弾性Oリングとを備え、上記移動体は継手の径
方向に延びたピンからなり、このピンは上記Oリングを
介して上記筒に挿通されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態をなす
ねじ鉄筋用連結装置を、図1〜図4を参照して説明す
る。図1(A)に示すように、本実施形態に用いられる
継手10は、断面六角形または円形の筒状をなし、内周
にねじ鉄筋1を螺合するための雌ねじ11が形成されて
いる。また、継手10の長手方向中央およびその左右部
には、装着孔12が形成されている。
【0008】上記3つの装着孔12には、それぞれイン
ジケータ20が装着されている。これらインジケータ2
0は、両ねじ鉄筋1の先端1a位置を外部より視認する
ためのものである。図3に示すように、左右のインジケ
ータ20から継手10の端10aまでの距離Dは、とも
に等しい。この距離Dは、ねじ鉄筋1の最低限必要な螺
合深さに相当する。
【0009】図3に示すように、上記継手10の中央に
はグラウト材を注入するため注入孔13が形成されてい
る。この注入孔13は、円形の孔からなり、中央のイン
ジケータ20から継手10の周方向に離れた位置に形成
されている。
【0010】図2(A)に示すように、各インジケータ
20は、ホルダ21と、ピン25(移動体)と、コイル
スプリング26(保持部材,弾性部材)とを備えてい
る。上記ホルダ21は、有底筒形状をなして上記継手1
0の装着孔12にはめ込まれる筒22と、この筒22の
外側開口を塞ぐ蓋24(外側ストッパ)とを有して、中
空をなしている。筒22の底壁23(内側ストッパ)の
中央には挿通孔23aが形成されている。また、蓋24
の中央にも挿通孔24aが形成されている。蓋24の周
縁部が継手10の外面に接着剤等で固定されることによ
り、ホルダ21は装着孔13に挿入された状態を維持さ
れる。
【0011】上記ピン25は、上記底壁23の挿通孔2
3aと蓋24の挿通孔24aとを挿通しており、ホルダ
21に対して継手10の径方向に移動可能となってい
る。ピン25の中途部には、鍔25a(係止部)が設け
られている。この鍔25aは、ホルダ21の内部空間に
収容され、上記底壁23と蓋24との間に配置されてい
る。
【0012】上記コイルスプリング26は、上記ピン2
5の鍔25aと上記蓋24との間に圧縮状態で収容され
ており、このピン25を継手10の径方向,内方向に付
勢し、その鍔25aをホルダ21の底壁23に押し付け
ている。この状態で、ピン25の内端は継手10の内周
面から径方向,内方向に突出しており、ピン25の外端
は蓋24の外面と面一をなしている。なお、この状態
で、ピン25の外端が蓋24より若干突出していてもよ
いし、凹んでいてもよい。
【0013】上記構成において、ねじ鉄筋1の螺合作業
の際のインジケータ20の作用について説明する。前述
したように、ねじ鉄筋1が螺合していない状態では、ピ
ン25の内端はコイルスプリング26に押されて継手1
0の内周面から突出し、その外端は、ホルダ21の蓋2
4と面一をなしている(図1(A),図2(A)参
照)。ねじ鉄筋1がインジケータ20に達した時には、
図1(B),図2(B)に示すように、その外周面がピ
ン25をコイルスプリング26に抗して継手10の径方
向,外方向に押し出す。その結果、ピン25の外端がホ
ルダ21の蓋24から突出し、ねじ鉄筋1の存在を知ら
しめることができる。
【0014】次に、一対のねじ鉄筋1を継手10に螺合
する過程でのインジケータ20の作用について図4を参
照しながら説明する。ここで、図4を容易に理解できる
ように、ピン25は突出状態を黒丸で示し、非突出状態
を白丸で示す。まず、図4(A)に示すように、一方
(右側)のねじ鉄筋1に継手10を全長にわたって螺合
させた状態で、他方(左側)のねじ鉄筋1を同一直線上
に配置するとともに、ねじ鉄筋1の先端1a同士を近接
させる。この状態では、3つのインジケータ20のすべ
てのピン25が右側のねじ鉄筋1の外周面に押されて外
方に突出している。
【0015】次に、継手10を回して左方向に移動させ
る。すると、図4(B)に示すように、継手10が左側
のねじ鉄筋1の端部に螺合し始める。この際、左側のイ
ンジケータ20が一時的に一対のねじ鉄筋1の先端1a
間に位置し、そのピン25がねじ鉄筋1の外周面から解
放され、コイルスプリング26の弾性力により継手10
の径方向,内方向に押されて、元の位置すなわち非突出
位置に復帰する。
【0016】継手10をさらに左方向に進め、図4
(C)に示すように、継手10の半分弱を上記左側のね
じ鉄筋1に螺合させた時に、その螺合作業を終了する。
具体的には、左側のインジケータ20のピン25が左側
のねじ鉄筋1に押されて外方に突出し、中央のインジケ
ータ20のピン25が一対のねじ鉄筋1の先端1a間に
来て、突出位置から非突出位置になった時に、継手10
の螺合作業を終了する。
【0017】図4(C)に示す状態では、左右のインジ
ケータ20のピン25の突出によって、これらインジケ
ータ20の位置にねじ鉄筋1が存在することを確認する
ことができる。しかも、中央のインジケータ20のピン
25の非突出によって、この位置にねじ鉄筋1が存在せ
ず、一対のねじ鉄筋1がこの中央位置を挟んで左右に別
れていること、換言すれば、左右のインジケータ20の
ピン25の突出が、左右のねじ鉄筋1の存在をそれぞれ
示していることを確認することができ、ひいては、左右
のねじ鉄筋1がそれぞれ必要な螺合深さ以上に螺合され
ていることを確認することができる。
【0018】次に、ねじ鉄筋1を継手10に螺合する他
の方法について説明する。一方(例えば右側)のねじ鉄
筋1に継手10を半分弱螺合させる。すなわち、右側の
インジケータ20のピン25が突出するまで継手10の
螺合を進める。なお、この螺合は、中央のインジケータ
20のピン25が非突出位置を維持する範囲で進めても
よい。次に、他方(左側)のねじ鉄筋1を継手10と同
軸にして配置し、このねじ鉄筋1を回して継手10に半
分弱螺合させる。すなわち、左側のインジケータ20の
ピン25が突出するまで螺合を進める。なお、この螺合
は、中央のインジケータ20のピン25が非突出位置を
維持する範囲で進めてもよい。これにより、最初の方法
と最終状態が同じになる。
【0019】上述した2つの螺合方法のいずれを採用す
る場合でも、ねじ鉄筋1の螺合が完了した状態におい
て、注入孔13に注入器(図示しない)のノズルをあて
がい、例えばセメントミルクやエポキシ樹脂等のグラウ
ト材(図示しない)を注入する。これによりグラウト材
は注入孔13を通り、ねじ鉄筋1の外周面と継手10の
内周面との間の隙間に充填される。このグラウト材の注
入作業において装着孔12はインジケータ20によって
ほぼ塞がれているので、この装着孔12からのグラウト
材の漏れは殆どない。
【0020】上記グラウト材の硬化によって、一対のね
じ鉄筋1の連結作業が終了する。後日、連結状態を検査
する場合には、左右一対のインジケータ20のピン25
の突出と、中央のインジケータ20のピン25の非突出
とによって、両ねじ鉄筋1の螺合深さが必要量を確保し
ていることを、はっきりと確認できる。
【0021】なお、グラウト材の注入に先立って、一対
のロックナット30(図4において想像線で示す)によ
り、仮締めしてもよい。すなわち、継手10のねじ鉄筋
1への螺合終了後に、予めねじ鉄筋1に螺合されていた
ロックナット30を継手10の両端まで進め、締め付け
る。このように、ロックナット30とグラウト材の両方
を用いれば、より一層連結強度をあげることができる。
【0022】上記方法では、ロックナット30の締め付
け作業前に、一対のねじ鉄筋1の先端1aは互いに当た
っていてもよい。この状態では、中央のインジケータ2
0のピン25の外端は突出しているが、ロックナット3
0で締め付けの際に一対のねじ鉄筋1が、継手10との
隙間分だけ互いに離れるため、この中央のインジケータ
20のピン25は、コイルスプリング26に押されて、
一対のねじ鉄筋1の先端1a間に入り込み、非突出位置
となる。したがって、グラウト材注入の前後において、
上記と同様にして一対のねじ鉄筋1の螺合深さが必要量
に達していることを確認することができるのである。
【0023】上記実施形態において、中央のインジケー
タを省いてもよい。ねじ鉄筋1の螺合過程での左右一対
のインジケータ20のピン25の突没の様子から、これ
らインジケータ20がそれぞれ左右のねじ鉄筋1の存在
を知らしめることができるからである。この場合、グラ
ウト材の注入の際に、一対のねじ鉄筋1の先端1aが互
いに接していてもよい。
【0024】図5の継手10の外周面展開図に示すよう
に、両端から必要螺合長さDに位置する左右一対のイン
ジケータ20の他に、これらの間に螺旋に沿って多数の
インジケータ20を設けてもよい。これら付加的なイン
ジケータ20は、長手方向,周方向に等しい間隔をなし
て配置されている。この実施形態では、一対のねじ鉄筋
1の先端1aの位置をより正確に知ることができる。な
お、この実施形態では、中央のインジケータ20の左右
に注入孔13が形成されている。また、最初の実施形態
の3つのインジケータも螺旋に沿って配置してもよい。
この場合、左右一対のインジケータ20と継手10の両
端との間にも、この螺旋に沿って等間隔に他の複数のイ
ンジケータを装着してもよい。
【0025】次に、インジケータの他の実施形態につい
て説明する。これら実施形態において、最初の実施形態
に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を
省略する。これら実施形態に係わるインジケータについ
ては、上述したすべての配置の態様を適用できる。
【0026】図6(A)に示すインジケータ20Aは、
ピン25を保持するために板バネ27(保持部材,弾性
部材)が用いられる。図6(B)に示すように、この板
バネ27の両端部には、ピン25を収容するための切欠
27aが形成されている。板バネ27は折り曲げられた
状態で、その両端部が蓋24とピン25の鍔25aに当
たっており、鍔25aはホルダ21の底壁23に押し付
けられ、ピン25の内端が継手10の内周面から突出し
ている。このインジケータ20Aの作用は、最初に説明
したインジケータ20と同じであるので、その説明を省
略する。
【0027】図7に示すインジケータ20Bは、保持部
材としてゴム製の筒28が用いられている。この筒28
には、比較的柔らかく容易に弾性圧縮できる材料を用い
る。この筒28は、自然状態または若干の圧縮状態でピ
ン25の鍔25aと蓋24との間に介在されており、こ
れにより鍔25aが底壁23にほぼ接した状態を維持さ
れている。
【0028】図8に示すインジケータ20Cでは、底壁
23の挿通孔23aの内周面にゴム製のOリング29が
配置されており、これにより、挿通孔23aの内周面と
ピン25の外周面との間からグラウト材が漏れるのを確
実に防止することができる。このインジケータ20Cで
は、上述した実施形態のコイルスプリング26や板バネ
27やゴム製の筒28のいずれかが、保持部材として用
いられる。
【0029】図9に示すインジケータ20Dでは、ホル
ダ121は、継手10の装着孔12に装着される筒12
2と、この筒122の内周面に設けられた2つのゴム製
のOリング129とを有している。ピン125は、前述
の実施形態を異なり鍔を持たない。ピン125は筒12
2に挿通されており、弾性変形したOリング129によ
り継手10の内周面から突出した状態を保持されてい
る。ねじ鉄筋1がこのインジケータ20Dに達すると、
ピン125は径方向,外方向に移動して、継手10から
外方向に突出し、この突出位置をOリング129により
保持される。このインジケータ20Dでは、一旦外方向
に突出したピン125は、ねじ鉄筋から外れてもそのま
まであるので、確認作業の際に手で押し戻す必要があ
る。
【0030】図2に示す最初のインジケータ20におい
て、コイルスプリング26の代わりに、塑性圧縮可能な
保持部材を介在させてもよい。また、インジケータ20
において、コイルスプリング26を省いてもよい。この
場合、ピン25は、その鍔25aがホルダ21の底壁2
3と蓋24とに係止される位置間で、継手10の径方向
に自由に移動できる。確認作業の際には、実際にピン2
5を手で押して見て、内方向に入らなければねじ鉄筋が
あることを確認することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、グラウト材の注入前のみならず注入後でも、イ
ンジケータの移動体の位置により、一対のねじ鉄筋が必
要螺合深さで螺合されているかどうかを外部から簡単に
確認することができる。したがって、十分な連結強度を
確保できるとともに、螺合深さを確認するためのマーキ
ングをねじ鉄筋に施さなくて済む。請求項2の発明によ
れば、継手の中央にもインジケータが配置されることに
より、この中央のインジケータの移動体の位置により、
左右のインジケータがそれぞれ別のねじ鉄筋1の存在を
示すことを確認することができ、ひいては一対のねじ鉄
筋が必要の螺合深さで螺合されていることを、より簡単
に確認することができる。請求項3の発明によれば、螺
合状態のねじ鉄筋の先端位置をより明瞭に知ることがで
きる。請求項4の発明によれば、ホルダの一対のストッ
パとピンの係止部の作用により、ピンの抜け止めを確実
に行うことができる。請求項5の発明によれば、圧縮可
能な保持部材を、ピンの係止部と外側のストッパとの間
に介在させたことにより、ピンの非突出が維持され、ね
じ鉄筋の存在を簡単に確認することができる。請求項6
の発明によれば、上記保持部材を弾性部材としたことに
より、ピンが外方向に突出した後元の位置に復帰するこ
ともでき、確認の際に何ら手作業を必要とせず、一目で
確認することができる。請求項7の発明によれば、Oリ
ングを用いたことにより構成が簡単となり、ピンの突
出,非突出が維持され、ねじ鉄筋の存在を簡単に確認す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をなすねじ鉄筋用連結装置
の縦断面図であり、(A)はねじ鉄筋を螺合する前の状
態を示し、(B)はねじ鉄筋の螺合を終了した状態を示
す。
【図2】上記連結装置に用いられるインジケータを示す
拡大断面図であり、(A)はねじ鉄筋の外周面で押され
る前の状態を示し、(B)はねじ鉄筋の外周面で押され
た状態を示す。
【図3】上記連結装置の概略構成を示す平面図である。
【図4】(A)〜(C)は、一対のねじ鉄筋を継手に螺
合する工程を順を追って示す概略平面図である。
【図5】インジケータの配置の他の形態を示す継手外周
面の展開図である。
【図6】(A)は他の実施形態をなすインジケータの図
2(A)相当図であり、(B)は同インジケータに用い
られる板バネの展開図である。
【図7】さらに他の形態をなすインジケータの図2
(A)相当図である。
【図8】さらに他の形態をなすインジケータの要部拡大
断面図である。
【図9】さらに他の形態をなすインジケータの図2
(A)相当図である。
【図10】(A)、(B)は従来のねじ鉄筋連結の作業
手順の説明図である。
【符号の説明】
1 ねじ鉄筋 1a 先端 10 継手 12 装着孔 13 注入孔 20,20A,20B,20C,20D インジケータ 21,121 ホルダ 25,125 ピン(移動体) 26 コイルスプリング(保持部材,弾性部材) 27 板バネ(保持部材,弾性部材) 28 ゴム製の筒(保持部材,弾性部材) 122 筒 129 Oリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継手に一対のねじ鉄筋の端部を螺合させ
    た状態で、継手とねじ鉄筋との間の隙間にグラウト材を
    注入することにより、ねじ鉄筋同士を連結する装置にお
    いて、 上記継手に、その両端からそれぞれねじ鉄筋の必要螺合
    長さ分だけ離れた2位置に、インジケータを装着し、こ
    れら一対のインジケータは、移動体とホルダとを備え、
    この移動体は、継手の周壁に形成された装着孔を貫通し
    て継手の径方向に移動可能であり、ねじ鉄筋の外周面に
    押されて外方向に突出し、上記ホルダは、この移動体を
    継手から抜けないように保持することを特徴とするねじ
    鉄筋用連結装置。
  2. 【請求項2】 上記継手の長手方向中央には、他のイン
    ジケータを装着し、当該他のインジケータは、上記一対
    のインジケータと同じく上記移動体とホルダとを備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のねじ鉄筋用連結装
    置。
  3. 【請求項3】 上記継手には、上記一対のインジケータ
    間において長手方向に等間隔をなして他のインジケータ
    を複数装着し、当該他のインジケータは、上記一対のイ
    ンジケータと同じく上記移動体とホルダとを備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載のねじ鉄筋用連結装置。
  4. 【請求項4】 上記インジケータのホルダは、中空をな
    して上記継手の装着孔に挿入固定されるとともに、継手
    の径方向に離れて配置された一対のストッパを有し、上
    記移動体は継手の径方向に延びて一対のストッパを挿通
    するピンからなり、そのピンの外周には係止部が形成さ
    れ、この係止部が上記一対のストッパ間に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のね
    じ鉄筋用連結装置。
  5. 【請求項5】 上記ホルダは、ピンの係止部と外側のス
    トッパとの間に配置された圧縮変形可能な保持部材を備
    え、この保持部材により、ピンの係止部が内側のストッ
    パに当接し、ピンの内端が継手の内周面から径方向,内
    方向へ突出した状態を保持され、このピンの内端がねじ
    鉄筋に押されて径方向,外方向に押された時に、上記保
    持部材が圧縮変形することを特徴とする請求項4に記載
    のねじ鉄筋用連結装置。
  6. 【請求項6】 上記保持部材が弾性部材からなることを
    特徴とする請求項5に記載のねじ鉄筋用連結装置。
  7. 【請求項7】 上記インジケータのホルダは、上記継手
    の装着孔に挿入固定された筒と、この筒の内周面に保持
    された弾性Oリングとを備え、上記移動体は継手の径方
    向に延びたピンからなり、このピンは上記Oリングを介
    して上記筒に挿通されていることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のねじ鉄筋用連結装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010074270A (ko) * 2001-05-03 2001-08-04 하상수 철근연결구
KR100957422B1 (ko) 2008-04-03 2010-05-11 최영완 원터치 철근 연결 장치
JP2016003439A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 東京鐵鋼株式会社 定着金物を鉄筋に固定する方法
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KR102639740B1 (ko) * 2022-12-27 2024-02-22 다산기업 주식회사 결속 확인이 가능한 유리섬유강화폴리머 보강근 소켓

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