JPH11131738A - 廻り階段の踏板取付装置及び踏板取付用受け金具 - Google Patents

廻り階段の踏板取付装置及び踏板取付用受け金具

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JPH11131738A
JPH11131738A JP9296729A JP29672997A JPH11131738A JP H11131738 A JPH11131738 A JP H11131738A JP 9296729 A JP9296729 A JP 9296729A JP 29672997 A JP29672997 A JP 29672997A JP H11131738 A JPH11131738 A JP H11131738A
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Junichi Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親柱まわりに順次段鼻方向を異にした複数の
踏板を取付施工する廻り階段において、親柱の強度を切
欠き加工によって低下させる欠点がなく、現場施工を容
易になし得て、しかも各踏板の取付強度を強固にかつ安
定に保ちうる踏み板取付構造を提供する。 【解決手段】 段鼻方向を異にした複数の踏板2、3、
4に対応した複数種類の受け金具11、12、13を用
いて、角形親柱1のまわりに各踏板の端部を支持固定す
る。受け金具11、12、13は、逆L字状の支持体2
1、22、23と補強体31、32、33とを別体に構
成し、支持体の水平片部21b、22b、23bを踏板
2、3、4の段鼻の近接位置において該段鼻方向と略平
行となるように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、木製の廻り階
段、特に木製の角形親柱の周りに、互いに段鼻方向を異
にした複数の踏板が取付けられる廻り階段の踏板取付装
置及び同取付用受け金具に関する。
【0002】
【従来の技術】木製の廻り階段において、回り中心に配
置された角形親柱のまわりに廻り階段踏板の一端部を取
付る場合、従来最も一般的な取付構造としては、上記親
柱に段、溝あるいはホゾ孔等の切り込み加工を施し、こ
れに踏板の端部を差し込んで固定する工法が採用されて
きた。
【0003】しかしながら、このような取付構造による
場合、施工現場で階高寸法や段数から蹴上げ寸法を割り
出して行う上記切り込み加工に実際上多くの時間と労
力、熟練を要し、施工性に劣る難点があった。のみなら
ず、切込み加工のために親柱の強度低下を招くと共に、
踏板の正確な取付位置精度を出しにくいというような問
題点があった。
【0004】従来、このような問題に対処するため、実
公昭53−34178号公報、特開平7−62823号
公報に見られるように、木製親柱に固着される縦長の取
付金具に予め複数個の踏板支持片を外方突出状にかつ順
次取付角度を異にして取付けたものとし、この踏板支持
片上に各廻り階段踏板を直接に、または受材を介して間
接に支持せしめ、ねじ止め等により固定するものとした
構造が提案されている。
【0005】しかしながら、これらの取付金具を利用す
るものにおいては、それ自体の製作が厄介でコスト高に
つくのみならず、現場での蹴上げ高さや、踏板の水平
性、更には、踏板の取付角度等の廻り階段に特有の三次
元的な微調整を行う必要性に対して、必ずしも自在に対
応することができず、あるいはまた多くの手間を要し、
階段の現場施工手順にも制約を受ける等の問題点があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な問題点に鑑み、角形親柱まわりに複数個の廻り階段踏
板が取付けられる場合の該段板の取付構造に関して、現
場での施工性の向上、段板の取付位置精度の向上、取付
強度の増大をはかり得るものとすることを主たる目的と
する。
【0007】そしてまた、親柱の所定の踏板取付側面に
対して、踏板の段鼻方向がたとえば60度以下の鋭角を
なす態様で取付けられるような廻り階段踏板の取付用受
け金具に関して、当該受け金具自体の取付時の施工性、
位置決め精度、踏板の取付支持強度の向上をはかり得る
ものとすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の第1発明は、段鼻方向を異にする複数個の廻り階段
踏板の各段鼻方向に対応した複数種類の特有の受け金具
を用いて、各踏板を親柱に取付けるようにしたものであ
る。
【0009】即ち、該第1発明は、木製の角形親柱のま
わりに、順次段鼻方向を異にした複数の踏板が取付けら
れる廻り階段において、親柱の隣接する二側面に相互に
高さ位置を異にして複数個の踏板取付用受け金具が取付
けられ、該取付け金具を介して前記各段板が支持されか
つねじ止め固定されると共に、前記受け金具は、別体に
分離形成された支持体と補強体とよりなり、前記支持体
は、親柱の所定の一側面にねじ止め固定される垂直片部
と、その上端から折曲されて対応踏板の段鼻方向と略平
行に水平に延びた踏板支持用の水平片部とを有して側面
視逆L字状に形成され、上記垂直片部及び水平片部のそ
れぞれに複数個の取付用ねじ孔が形成され、かつこれら
の取付用ねじ孔のうちの各1つが取付位置調節用の長孔
に形成される一方、前記補強体は、前記支持体の両端部
間に斜めに差し渡たされる傾斜片部と、その両端から折
曲されて、支持体の前記垂直片部及び水平片部の各端部
に重ね合わされる当接片部とを有し、該当接片部にそれ
ぞれ前記支持体の取付用ねじ孔と適合するねじ孔が形成
されてなることを特徴とする廻り階段の踏板取付装置を
要旨とするものである。
【0010】各廻り階段踏板を、それに対応した各独立
の個別の受け金具を用いて親柱に取付けるため、施工現
場で個々の踏板の位置調整を自在に行いうることに加え
て、支持体と補強体とが分離した受け金具であって、支
持体の取付用ねじ孔に調節用長孔を含むものとしている
ことにより、受け金具自体の取付け及びそれへの踏板の
取付けをいずれも微妙な取付位置調整を行いつつ高精度
にかつ容易に行うことができる。
【0011】この発明の請求項2に係る第2発明は、後
述の実施例の第2受け金具に係るものである。
【0012】即ち、該第2発明は、木製の角形親柱にお
ける所定の踏板取付側面に対して、踏板の段鼻方向が鋭
角をなす態様において取付けられる踏板の取付用受け金
具に関するものであって、別体に分離形成された支持体
と補強体とよりなり、前記支持体は、親柱の所定の一側
面にねじ止め固定される垂直片部と、その上端から折曲
されて対応踏板の段鼻方向と略平行となる方向にねじれ
て水平に延びた踏板支持用水平片部とを有して側面視逆
L字状に形成され、上記垂直片部及び水平片部のそれぞ
れに複数個の取付用ねじ孔が形成される一方、前記補強
体は、前記支持体の両端部間に斜めに差し渡たされる傾
斜片部と、その両端からねじれて折曲されて、支持体の
前記垂直片部及び水平片部の各端部に重ね合わされる当
接片部とを有し、該当接片部にそれぞれ前記支持体の取
付用ねじ孔と適合するねじ孔が形成されたものとなされ
ると共に、更に、前記支持体の垂直片部及び補強体の下
部当接片部の少なくともいずれか一方に、前記親柱の前
記取付側面に隣接する側面方向に折曲して延びた係止突
縁が形成されてなることを特徴とする廻り階段の踏板取
付用受け金具を要旨とするものである。
【0013】この受け金具によれば、踏板の段鼻(前
縁)方向に対応して、支持体の水平片部が垂直片部に対
して大きな角度でねじれて存在し、本来踏板に加わる荷
重が上記垂直片部に対して大きな回転モーメントとして
作用することになるにもかかわらず、上記係止突縁が親
柱の側面に係止されることにより、これが上記回転モー
メントを受け支えて、支持体の親柱に対する取付状態を
強固に保つ。ひいては踏板の経時的な取付強度の低下を
防ぎ、ガタツキや踏み鳴りの発生を防止する。かつ、上
記係止突縁は、支持体の親柱に対する取付時の位置決め
を容易化する。
【0014】尚、本発明において、受け金具における支
持体の水平片部は、上述のように踏板の段鼻方向と略平
行に配置され、あるいは略平行となるようにねじれた態
様に形成されるものであるが、ここに「略平行」という
のは、段鼻方向と平行な場合のほか、段鼻方向に対して
約30°以内の角度をもって段鼻方向に向いている場合
をも含むものとする。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明を3段廻り階段に適用し
た場合の好ましい1つの実施の形態を、図示例に基づい
て以下説明する。
【0016】図1及び図2は、、廻り階段の親柱(1)
まわりの部分を示す斜視図と平面図である。
【0017】木製の廻り階段踏板(2)(3)(4)
は、木製の角形親柱(1)のまわりに、それぞれ第1、
第2及び第3の踏板取付用受け金具(11)(12)
(13)を介して一端部が支持され固定されている。こ
れらの各踏板(2)(3)(4)は、親柱(1)の長さ
方向に対して順次所定の蹴上げ高さ分づつ高さ位置を異
にし、かつ段鼻(2a)(3a)(4a)方向を所定角
度づつ、例えば30°づつ回転した位置に設定して配置
されている。
【0018】最下段の踏板(2)は、親柱(1)におけ
る1つの側面、即ち該踏板(2)の段鼻(2a)方向と
直交した側面(1a)を取付面とし、該取付側面(1
a)に第1受け金具(11)を取付けることによってこ
れに支持されている。またそれより上段の2つの踏板
(3)(4)は、いずれも上記取付側面(1a)と隣接
する側面(1b)を取付側面として、該面に第2及び第
3受け金具(12)(13)を取付けることによりこれ
に支持されている。
【0019】上記第1、第2及び第3受け金具(11)
(12)(13)は、いずれにも共通して次の構成を有
する。
【0020】即ち、相互に別体のものとして分離形成さ
れた支持体(21)(22)(23)と、補強体(3
1)(32)(33)とからなる。
【0021】上記支持体(21)(22)(23)は、
それぞれの構成の詳細を示した図3、図4、及び図7に
示されるように、親柱(1)の所定の側面にねじ止め固
定される縦長帯板状の垂直片部(21a)(22a)
(23a)と、該垂直片部の上端から直角に折曲され、
対応する踏板(2)(3)(4)の段鼻(2a)(3
a)(4a)方向と略平行する方向に向かって水平に延
びた帯板状の水平片部(21b)(22b)(23b)
とを有し、これらの垂直片部と水平片部とでいずれも側
面視逆L字状をなすものに形成されている。
【0022】そして、各支持体(21)(22)(2
3)の各垂直片部(21a)(22a)(23a)及び
水平片部(21b)(22b)(23b)の長さ方向の
両端部には、小さい丸孔からなる取付用ねじ孔(5)
(5)が穿設され、中間部には取付位置調節用の長孔か
らなる1つの取付ねじ孔(6)が穿設形成されている。
【0023】一方、補強体(31)(32)(33)
は、いずれも、対応の支持体(21)(22)(23)
の両端部間に斜めに渡る傾斜片部(31a)(32a)
(33a)と、その両端から折曲されて、支持体(2
1)(22)(23)の両端部内側面に重ね合わされる
当接片部(31b)(32b)(33b)とを有し、こ
の各当接片部に、対応支持体(21)(22)(23)
側の両端部の取付用ねじ孔(5)(5)に適合する位置
に小径孔からなるねじ孔(7)(7)が形成されてい
る。
【0024】上記の構成は、第1〜第3のすべての受け
金具(11)(12)(13)に共通するが、それぞれ
が支持する踏板(2)(3)(4)の相違により、個別
に特有の次の構成を有する。
【0025】第1受け金具(11)は、支持体の垂直片
部(21a)と水平片部(21b)とがそれらの長さ方
向に直角な折曲部によって同一平面内で折曲げられるこ
とにより逆L字状に形成されており、補助体(31)も
この形状に対応してそれに適合するものに形成されてい
る。従って、支持体(21)の垂直片部(21a)を親
柱(1)の取付側面(1a)にねじ止め固定して取付た
場合、その水平片部(21b)は、上記取付側面(1
a)の存する平面に対し90°の角度(θ1)をもって
突出し、その上に取付けらる踏板(2)の段鼻(2a)
方向と略平行して、かつ該段鼻に近接して位置されるも
のとなされている。
【0026】また、第2受け金具(12)は、これによ
って取付けられる踏板(3)が、親柱(1)の踏板取付
側面(1b)に対して30°の鋭角をなして取付けられ
るものである。このため、支持体(22)の垂直片部
(22a)に対し、水平片部(22b)が上記角度に対
応する約30°の角度をなす態様において、大きくねじ
られて水平に延びたものとなされている。即ち、図2に
示されるように、親柱(1)の取付側面(1b)の存す
る平面に対し、水平片部(22b)が平面視において約
30°の角度(θ2)をなす方向に突出されたものとな
されている。これによって、該水平片部(22b)は、
対応踏板(3)の段鼻(3a)方向と略平行し、その近
接位置の下面側に配置されるものとなされている。そし
てまた、補強体(32)も上記支持体(22)のひねり
形状に対応して、傾斜片部(32a)に対しその両端の
当接片部(32b)(32b)がねじられた状態で延設
されたものとなされている。
【0027】ところで、第2受け金具(12)は、上記
のようなねじれ形状をしたものであることにより、その
水平片部(22b)上に支持される踏板(3)から加え
られる荷重によって、垂直板部(22a)に回転モーメ
ントが作用する。この回転モーメントは、垂直板部(2
2a)を親柱(1)に固定する取付ねじ(9)に対して
大きなせん断力として作用する。このため何らかの対策
が施されなければ踏板(3)に繰返し負荷される荷重に
より、支持体(22)の親柱(1)に対する取付けが不
確かなものとなり、ガタツキを生じたり、踏み鳴りを発
生するおそれがある。
【0028】このような問題は、水平板部(22b)が
親柱(1)の取付側面に対して鋭角、とくに20〜60
°程度の角度でねじられたものである場合に、程度の差
はあっても同様に派生する問題である。
【0029】そこで、この発明に係る受け金具は、第2
受け金具(12)に実施されれているように、次のよう
な構成を有するものとなされている。
【0030】即ち、該第2受け金具(12)はその支持
体(25)の垂直片部(22a)における一方の段鼻
(3a)側の側縁に、親柱(1)の前記取付側面(1
b)に隣接する側面(1a)方向に折曲して延びた係止
突縁(22c)が形成されたものとなされている。そし
て、図5、図6に示すように該係止突縁(22c)を親
柱(1)の上記隣接側面(1a)に係合させた状態のも
とに第2受け金具(12)の取付を行いうるものとなさ
れている。
【0031】そしてまた、補強体(32)においても、
その下部の当接片部(32b)の段鼻(3a)側の側縁
に、上記係止突縁(22c)と同方向にのびてその外側
に重なり状に係合される係止突縁(32c)が形成され
たものとなされている。
【0032】このような係止突縁(22c)(32c)
を形成することにより、踏板(3)側から受ける荷重に
よって生じる受け金具(12)の回転モーメントを、係
止縁(22c)(32c)を介して親柱(1)の側面
(1a)側で受け止め、垂直片部(22a)に垂直荷重
以外の大きな力が作用するのを防止し、ひいてはその取
付ねじ(9)に大きなせん断力が作用するのを防止し、
踏板(3)の取付強度を安定に保つことができる。
【0033】係止突縁(22c)(32c)は上記のよ
うな作用を受けもつものであるから、支持体(22)の
垂直片部(22a)のみに設けるものとしても良い。あ
るいはまた、補強体(32)の下部当接片(32b)の
みに設け、これを直接親柱(1)の隣接側面(1a)に
係合させるものとしても良い。
【0034】また、図示実施例では、踏板の段鼻側の側
縁に係止突縁(22c)(32c)を設けた場合を示し
ているが、受け金具の取付部位との関係では、段鼻側と
反対側の側縁に上記係止突縁を設けるものとしてもよ
い。この場合も、該係止突縁による作用効果は上記と同
等である。
【0035】また、第3受け金具(13)は、図7〜9
に示すように支持体(23)の垂直片部(23a)がね
じ止め固定される親柱(1)の取付側面(1b)に対
し、水平片部(23b)が約60°の角度(θ3)をな
すようにねじれて延びたものとなされている。また、第
3受け金具(13)にあっても、補強体(33)の当接
片部(33b)は傾斜片部(33a)に対し上記のねじ
れ角度(θ3)に対応してねじれた態様に形成されてい
ることはいうまでもない。
【0036】ところで、受け金具の支持体のねじれ角度
が、上記第3受け金具(13)のように約60°程度の
比較的小さいものである場合には、水平片部にかかった
荷重は垂直片部に対する垂直荷重として多く作用するの
で、受け金具に作用する前記したような回転モーメント
は差程大きいものにはならない。従って、第2受け金具
(12)の場合のように、係止突縁(22c)(32
c)を形成する格別の必要性はない。もっとも、僅かで
あても回転モーメントが作用することは否めないので、
この第3受け金具(13)のようなねじれ角度(θ3)
のものである場合であっても、係止突縁の形成は有効で
あり、この発明に係る受け金具の範囲に包含される。
【0037】次に、上記第1〜第3受け金具(11)
(12)(13)を用いた廻り階段踏板(2)(3)
(4)の現場での取付施工手順について説明する。
【0038】先ず、親柱(1)の各取付側面(1a)
(1b)の所定高さ位置に各受け金具(11)(12)
(13)の支持体(21)(22)(23)を当接配置
し、それらの垂直片部(21a)(22a)(23a)
を長孔によるねじ孔(6)を利用して親柱(1)に仮付
けする。この際、第1受け金具(11)の支持体(2
1)は親柱(1)の第1の側面(1a)の幅方向のやや
側縁寄りに配置する。第2受け金具(12)の支持体
(22)は、図2、図4に示されるるように、親柱
(1)の隣接する第1及び第2の側面(1a)(1b)
のコーナー部に被せる態様において、垂直片部(22
a)を第2側面(1b)側に位置させて配置する。第3
受け金具(13)の支持体(23)は、第2側面(1
b)の幅方向の略中央部に配置する。
【0039】次いで、各支持体(21)(22)(2
3)の垂直片部(21a)(22a)(23a)の高さ
位置を、長孔による取付用ねじ孔(6)の長さ範囲の中
で上下方向に微調整したのち、取付用ねじ(9)を締め
付けて固定し、更に、上段側の小径のねじ孔(5)にも
取付用ねじ(9)を挿入して固定する。
【0040】次に、上記各支持体(21)(22)(2
3)の水平片部(21b)(22b)(23b)上に順
次対応の廻り階段踏板(2)(3)(4)の端部を載置
し、下面側から長孔によるねじ孔(6)に取付用ねじ
(9)を挿入して前記同様仮止めし、踏板の左右方向の
位置を微調整したのち、これを締め付けて固定する。そ
して、各水平片部(21b)(22b)(23b)の基
端側の小径のねじ孔(5)にも取付用ねじ(9)を挿入
して固定する。
【0041】最後に、各補強体(31)(32)(3
3)の取付けを行う。この取付けは、支持体(21)
(22)(23)に補強体(31)(32)(33)を
組合わせ、その両端部の当接片部(31b)(32b)
(33b)が有するねじ孔(7)を支持体側のねじ孔
(5)に合致させた状態のもとに、これらを通じて取付
用ねじ(9)をねじ込むことにより行い、親柱(1)へ
の受け金具(11)(12)(13)の本締め固定、及
び踏板(2)(3)(4)の一層強固な固定とを同時に
達成する。
【0042】尚、第2受け金具(12)にあっては、上
記補強体(32)の取付けにより、その下部当接部(3
2b)の係止突縁(32c)が、支持体(22)側の係
止突縁(22c)に上から被さった状態に係止される。
【0043】上記実施形態は、3段の廻り階段踏板
(2)(3)(4)を用いた所謂3段廻り階段によるも
のを示したが、2段回り階段あるいは4段廻り階段にお
いても本発明は同様に適用可能である。
【0044】また、各受け金具(11)(12)(1
3)の支持体(21)(22)(23)及び補強体(3
1)(32)(33)として、これらをいずれも平帯鋼
板で構成したものを示したが、強度の更なる増大をはか
る目的で断面コ字状の型材あるいは長さ方向に屈曲状の
補強リブを形成した型材を用いるものとしても良い。
【0045】また、上記においては、受け金具の固着具
として「ねじ」を示したが、ねじに代えて釘の使用も可
能である。従って「ねじ」の表現には釘を含むものと
し、「ねじ孔」の表現もこれに対応して「釘孔」である
場合をも含むものとする。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載の第1発明は、次のよう
な効果を奏する。
【0047】先ず、親柱に溝とか段、あるいはホゾ等を
形成する切込み加工を施すことなく、該親柱の側面に受
け金具をねじ止め固定し、これに各廻り階段踏板を支持
せしめるものとしているので、親柱の強度を損なわず、
現場ではねじ止め作業だけの簡単な作業で踏板の取付を
遂行でき、施工が容易である。
【0048】また、各廻り階段踏板の形状、取付位置、
段鼻方向に対応した複数種類の受け金具を使用し、各踏
板の段鼻近傍位置をこれと略平行する支持体の水平片部
で支承するので、階段の昇降時に最も大きな荷重がかか
る段鼻部分に対して最も大きな支持力を保有して、踏板
の十分に強固な安定支持を達成することができる。
【0049】更に、各受け金具は、支持体と補強体とが
別体に分離形成されたものであり、施工に際して、先ず
逆L字状の支持体をねじ止め固定して親柱に取付け、然
る後補強体を組合わせてその取付けを行いうるものとな
されていることにより、いずれも他方の部材に干渉ある
いは邪魔されることなくねじ止め固定作業を容易に行う
ことができる。更には、上記支持体には、その垂直片部
及び水平片部に長孔による取付用ねじ孔を含んだ複数個
のねじ止め孔が形成されているため、上記長孔を利用し
て受け金具の取付高さ位置の微調整、踏板の左右方向の
取付位置の微調整をいずれも容易に行うことができ、愈
々現場での施工作業性を向上しうると共に、容易に取付
位置精度の優れたものとすることができる。
【0050】請求項2に記載の第2発明に係る踏板取付
用受け金具は、逆L字状の支持体の水平片部が垂直片部
に対して比較的大きな角度でねじれて存在するものであ
るにもかかわらず、その垂直片部の段鼻側の一側縁及び
補強体の下部当接部の段鼻側の一端縁のうちの少なくと
もいずれか一方に、親柱の隣接する取付側面に係合され
る係止突縁が形成されたものとなされているから、廻り
階段踏板から負荷される荷重に基づいて発生する受け金
具の回転モーメントを、上記係止突縁で受け止めて垂直
片部に大きな回転モーメントが作用するのを確実に防止
することができる。故に、該垂直片部を親柱に固定して
いる取付用ねじに大きなせん断力が作用するのを防止で
き、ひいては受け金具の取付状態が緩んでガタツキを発
生したり、踏み鳴り現象を生じるのを防ぎ、踏板の長期
に亘る安定した強固な取付状態を保持しうる。
【0051】また、上記係止突縁を形成した受け金具に
あっては、親柱のコーナー部に当接配置するだけで、該
受け金具の親柱に対する位置決めを垂直状態に正しくか
つ容易に行うことができ好都合である。
【0052】請求項3による受け金具によれば、上記請
求項2による作用効果をより一層確実なものとすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による廻り階段における親柱まわりの
部分の斜視図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】第1の廻り階段踏板を支持する第1受け金具の
構成部材を分離して示した分解状態斜視図である。
【図4】第2の廻り階段踏板を支持する第2受け金具の
構成部材を分離して示した分解状態斜視図である。
【図5】第2受け金具の組立取付状態を示した斜視図で
ある。
【図6】同上の平面図である。
【図7】第3の廻り階段踏板を支持する第3受け金具の
構成部材を分離して示した分解状態斜視図である。
【図8】第3受け金具の組立取付状態を示した斜視図で
ある。
【図9】同上の平面図である。
【符号の説明】
(1)…親柱 (2)(3)(4)…廻り階段踏板 (5)(7)…取付用ねじ止め孔 (6)…長孔によるねじ止め孔 (9)…取付用ねじ (11)…第1受け金具 (12)…第2受け金具 (13)…第3受け金具 (21)(22)(23)…支持体 (21a)(22a)(23a)…垂直片部 (21b)(22b)(23b)…水平片部 (22c)…係止突縁 (31)(32)(33)…補強体 (31a)(32a)(33a)…傾斜片部 (31b)(32b)(33b)…当接部 (32c)…係止突縁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木製の角形親柱のまわりに、順次段鼻方
    向を異にした複数の踏板が取付けられる廻り階段におい
    て、 親柱の隣接する二側面に相互に高さ位置を異にして複数
    個の踏板取付用受け金具が取付けられ、該取付け金具を
    介して前記各段板が支持されかつねじ止め固定されると
    共に、 前記受け金具は、別体に分離形成された支持体と補強体
    とよりなり、 前記支持体は、親柱の所定の一側面にねじ止め固定され
    る垂直片部と、その上端から折曲されて対応踏板の段鼻
    方向と略平行に水平に延びた踏板支持用の水平片部とを
    有して側面視逆L字状に形成され、上記垂直片部及び水
    平片部のそれぞれに複数個の取付用ねじ孔が形成され、
    かつこれらの取付用ねじ孔のうちの各1つが取付位置調
    節用の長孔に形成される一方、 前記補強体は、前記支持体の両端部間に斜めに差し渡た
    される傾斜片部と、その両端から折曲されて、支持体の
    前記垂直片部及び水平片部の各端部に重ね合わされる当
    接片部とを有し、該当接片部にそれぞれ前記支持体の取
    付用ねじ孔と適合するねじ孔が形成されてなることを特
    徴とする廻り階段の踏板取付装置。
  2. 【請求項2】 木製の角形親柱における所定の踏板取付
    側面に対して、踏板の段鼻方向が鋭角をなす態様におい
    て取付けられる踏板の取付用受け金具であって、 別体に分離形成された支持体と補強体とよりなり、 前記支持体は、親柱の所定の一側面にねじ止め固定され
    る垂直片部と、その上端から折曲されて対応踏板の段鼻
    方向と略平行となる方向にねじれて水平に延びた踏板支
    持用水平片部とを有して側面視逆L字状に形成され、上
    記垂直片部及び水平片部のそれぞれに複数個の取付用ね
    じ孔が形成される一方、 前記補強体が、前記支持体の両端部間に斜めに差し渡た
    される傾斜片部と、その両端からねじれて折曲されて、
    支持体の前記垂直片部及び水平片部の各端部に重ね合わ
    される当接片部とを有し、該当接片部にそれぞれ前記支
    持体の取付用ねじ孔と適合するねじ孔が形成されたもの
    となされると共に、 更に、前記支持体の垂直片部及び補強体の下部当接片部
    の少なくともいずれか一方に、前記親柱の前記取付側面
    に隣接する側面方向に折曲して延びた係止突縁が形成さ
    れてなることを特徴とする廻り階段の踏板取付用受け金
    具。
  3. 【請求項3】 支持体の垂直片部及び補強体の当接片部
    の両者の各側縁に前記係止突縁が形成され、支持体の垂
    直片部の外面側に補強体の係止縁が重なり状に係合され
    るものとなされている請求項2に記載の廻り踏段の踏板
    取付用受け金具。
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JP2021021256A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 大建工業株式会社 廻り階段用受け具装置、踏板受け具、廻り階段及び廻り階段の施工方法

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