JPH11130662A - 速崩壊性固形製剤 - Google Patents
速崩壊性固形製剤Info
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- JPH11130662A JPH11130662A JP24147798A JP24147798A JPH11130662A JP H11130662 A JPH11130662 A JP H11130662A JP 24147798 A JP24147798 A JP 24147798A JP 24147798 A JP24147798 A JP 24147798A JP H11130662 A JPH11130662 A JP H11130662A
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- Japan
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- solid preparation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 服用した際に口腔内で速やかに崩壊し、分散
性がよく、口腔粘膜に付着せず、ぬめり感のない良好な
服用感を有する速崩壊性固形製剤の提供。 【解決手段】 アニラセタム、ポリビニルピロリドン、
および水の表面張力低下能を有する高分子を含有する速
崩壊性固形製剤。
性がよく、口腔粘膜に付着せず、ぬめり感のない良好な
服用感を有する速崩壊性固形製剤の提供。 【解決手段】 アニラセタム、ポリビニルピロリドン、
および水の表面張力低下能を有する高分子を含有する速
崩壊性固形製剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は速崩壊性固形製剤、
さらに詳しくは崩壊、分散性に優れ、良好な服用感を有
する速崩壊性固形製剤に関する。
さらに詳しくは崩壊、分散性に優れ、良好な服用感を有
する速崩壊性固形製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢化社会が急速に進むにつれ、
高齢者向けの薬剤が多数市販されている。ところで、高
齢者が薬剤を錠剤、散剤、あるいは顆粒剤等の剤型で服
用した場合、義歯に挟まったり、また唾液分泌量が少な
く嚥下能力が低いために、口腔粘膜に付着したままにな
る等の問題が生じることがある。そこで服用の際に、喉
につかえることなく唾液だけでも飲め、崩壊・分散性が
よく、口腔粘膜や義歯への付着性もなく、さらにぬめり
感のない良好な服用感を有する固形製剤が研究されてい
る。
高齢者向けの薬剤が多数市販されている。ところで、高
齢者が薬剤を錠剤、散剤、あるいは顆粒剤等の剤型で服
用した場合、義歯に挟まったり、また唾液分泌量が少な
く嚥下能力が低いために、口腔粘膜に付着したままにな
る等の問題が生じることがある。そこで服用の際に、喉
につかえることなく唾液だけでも飲め、崩壊・分散性が
よく、口腔粘膜や義歯への付着性もなく、さらにぬめり
感のない良好な服用感を有する固形製剤が研究されてい
る。
【0003】例えば、水に対する溶解度の大きい賦形剤
を使用した速崩壊性固形製剤(再公表公報平成5年51
3955号)、製造方法に工夫をした速崩壊性固形製剤
(特開平9−48726号公報)等が知られている。
を使用した速崩壊性固形製剤(再公表公報平成5年51
3955号)、製造方法に工夫をした速崩壊性固形製剤
(特開平9−48726号公報)等が知られている。
【0004】ところで、例えば、アニラセタム(1−p
−アニソイル−2−ピロリジノン)は、脳梗塞後遺症に
伴なう情緒障害(不安・焦燥、抑うつ気分)の改善に有
効であり、現在錠剤で良好な服用感を有する固形製剤と
して高齢者に投与されている。
−アニソイル−2−ピロリジノン)は、脳梗塞後遺症に
伴なう情緒障害(不安・焦燥、抑うつ気分)の改善に有
効であり、現在錠剤で良好な服用感を有する固形製剤と
して高齢者に投与されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、さらに
優れた崩壊・分散性を有し、口腔内付着やぬめり感のな
い製剤が望まれていた。
優れた崩壊・分散性を有し、口腔内付着やぬめり感のな
い製剤が望まれていた。
【0006】したがって、本発明は、従来より崩壊・分
散性がさらに優れ、口腔内付着やぬめり感がさらに減少
して良好な服用感を有する速崩壊性固形製剤を提供する
ことを目的とする。
散性がさらに優れ、口腔内付着やぬめり感がさらに減少
して良好な服用感を有する速崩壊性固形製剤を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、アニラセタムにポ
リビニルピロリドンと水の表面張力低下能を有する高分
子を併用することにより、従来錠剤として服用していた
薬剤を、さらに口腔内での崩壊・分散性が優れ、口腔内
に付着せず、ぬめり感のない良好な服用感を有する速崩
壊性固形製剤とすることができることを見出し、本発明
を完成するに至った。
を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、アニラセタムにポ
リビニルピロリドンと水の表面張力低下能を有する高分
子を併用することにより、従来錠剤として服用していた
薬剤を、さらに口腔内での崩壊・分散性が優れ、口腔内
に付着せず、ぬめり感のない良好な服用感を有する速崩
壊性固形製剤とすることができることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0008】ポリビニルピロリドンは水溶性の高分子で
あり、一般に固形製剤の結合剤として使用されている。
ポリビニルピロリドンのみを用いて製造した固形製剤
は、水に溶解した際に、膨潤性が小さく、水の表面張力
低下能を有しないため、速崩壊(分散)性の面で劣った
ものになる。一方、水の表面張力低下能を有する高分子
のみを用いて製造した固形製剤は、その添加量が少ない
と強度の面で劣ったものとなり、多いと水に溶解した際
に粘度が大きくなるため、口腔粘膜へ付着したり、ぬめ
り感が現れるなど服用性の面で劣ったものとなる。本発
明者らは、水に溶解した際の粘度が小さいというポリビ
ニルピロリドンの性質に着目し、他の物質との組み合わ
せについて鋭意検討を重ねた。その結果、アニラセタム
にポリビニルピロリドンと、水の表面張力低下能を有す
る高分子とを組み合わせた場合にのみ速崩壊性固形製剤
として必要な強度を有し、かつ、服用の際、口腔粘膜へ
の付着性やぬめり感のない、優れた服用感を有する速崩
壊性固形製剤が得られることを見出した。また、これら
の高分子は、水に溶解した際に粘度が低いことから、特
に押出造粒によって固形製剤を製造する際に扱いやす
く、工業的にも有利である。
あり、一般に固形製剤の結合剤として使用されている。
ポリビニルピロリドンのみを用いて製造した固形製剤
は、水に溶解した際に、膨潤性が小さく、水の表面張力
低下能を有しないため、速崩壊(分散)性の面で劣った
ものになる。一方、水の表面張力低下能を有する高分子
のみを用いて製造した固形製剤は、その添加量が少ない
と強度の面で劣ったものとなり、多いと水に溶解した際
に粘度が大きくなるため、口腔粘膜へ付着したり、ぬめ
り感が現れるなど服用性の面で劣ったものとなる。本発
明者らは、水に溶解した際の粘度が小さいというポリビ
ニルピロリドンの性質に着目し、他の物質との組み合わ
せについて鋭意検討を重ねた。その結果、アニラセタム
にポリビニルピロリドンと、水の表面張力低下能を有す
る高分子とを組み合わせた場合にのみ速崩壊性固形製剤
として必要な強度を有し、かつ、服用の際、口腔粘膜へ
の付着性やぬめり感のない、優れた服用感を有する速崩
壊性固形製剤が得られることを見出した。また、これら
の高分子は、水に溶解した際に粘度が低いことから、特
に押出造粒によって固形製剤を製造する際に扱いやす
く、工業的にも有利である。
【0009】すなわち本発明は、アニラセタム、ポリビ
ニルピロリドン、および水の表面張力低下能を有する高
分子を含有する速崩壊性固形製剤を提供するものであ
る。
ニルピロリドン、および水の表面張力低下能を有する高
分子を含有する速崩壊性固形製剤を提供するものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるアニラセタム
は、例えば、特公昭60−59907号に記載の方法に
より製造することができる。アニラセタム含有量は、速
崩壊性固形製剤中に80重量%以下であることが好まし
く、10〜60重量%であることが特に好ましい。
は、例えば、特公昭60−59907号に記載の方法に
より製造することができる。アニラセタム含有量は、速
崩壊性固形製剤中に80重量%以下であることが好まし
く、10〜60重量%であることが特に好ましい。
【0011】本発明で使用されるポリビニルピロリドン
としては、例えば、ポリビニルピロリドンK25、ポリ
ビニルピロリドンK30およびポリビニルピロリドンK
90などが挙げられ、このうちポリビニルピロリドンK
25およびポリビニルピロリドンK30が特に好まし
い。ポリビニルピロリドンの速崩壊性固形製剤中の含有
量は、ポリビニルピロリドンの重合度の関係から、製剤
と同濃度のポリビニルピロリドン水溶液の20℃におけ
る粘度(速崩壊性固形製剤100g中に含まれるポリビ
ニルピロリドンを水に溶解して100gとしたときの2
0℃における粘度(第十三改正日本薬局方解説書36、
粘度測定法による、以下同じ))が、1〜5mm2/s とな
る量であることが好ましく、1〜2mm2/s となる量であ
ることがさらに好ましい。具体的には、例えば、ポリビ
ニルピロリドンK30の場合、0.5〜10重量%程度
であることが好ましく、0.5〜5重量%程度であるこ
とがさらに好ましい。
としては、例えば、ポリビニルピロリドンK25、ポリ
ビニルピロリドンK30およびポリビニルピロリドンK
90などが挙げられ、このうちポリビニルピロリドンK
25およびポリビニルピロリドンK30が特に好まし
い。ポリビニルピロリドンの速崩壊性固形製剤中の含有
量は、ポリビニルピロリドンの重合度の関係から、製剤
と同濃度のポリビニルピロリドン水溶液の20℃におけ
る粘度(速崩壊性固形製剤100g中に含まれるポリビ
ニルピロリドンを水に溶解して100gとしたときの2
0℃における粘度(第十三改正日本薬局方解説書36、
粘度測定法による、以下同じ))が、1〜5mm2/s とな
る量であることが好ましく、1〜2mm2/s となる量であ
ることがさらに好ましい。具体的には、例えば、ポリビ
ニルピロリドンK30の場合、0.5〜10重量%程度
であることが好ましく、0.5〜5重量%程度であるこ
とがさらに好ましい。
【0012】本発明で使用される水の表面張力低下能を
有する高分子としては、水の表面張力低下能を有するセ
ルロース誘導体が挙げられ、具体的には、例えば、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロースおよびヒドロキシエチルメチルセルロースなどが
挙げられ、このうちヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースが特に好ましい。水
の表面張力低下能を有する高分子の速崩壊性固形製剤の
含有量は、重合度の関係から、製剤と同濃度の当該高分
子水溶液の20℃における粘度(速崩壊性固形製剤10
0g中に含まれる水の表面張力低下能を有する高分子を
水に溶解して100gとしたときの20℃における粘
度)が、1〜5mm2/s となる量であることが好ましく、
1〜2mm2/s となる量であることがさらに好ましい。具
体的には、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス2910(表示粘度3mm2/s)の場合、0.05〜3
重量%程度であることが好ましく、0.05〜1.6重
量%程度であることがさらに好ましい。
有する高分子としては、水の表面張力低下能を有するセ
ルロース誘導体が挙げられ、具体的には、例えば、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロースおよびヒドロキシエチルメチルセルロースなどが
挙げられ、このうちヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースが特に好ましい。水
の表面張力低下能を有する高分子の速崩壊性固形製剤の
含有量は、重合度の関係から、製剤と同濃度の当該高分
子水溶液の20℃における粘度(速崩壊性固形製剤10
0g中に含まれる水の表面張力低下能を有する高分子を
水に溶解して100gとしたときの20℃における粘
度)が、1〜5mm2/s となる量であることが好ましく、
1〜2mm2/s となる量であることがさらに好ましい。具
体的には、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス2910(表示粘度3mm2/s)の場合、0.05〜3
重量%程度であることが好ましく、0.05〜1.6重
量%程度であることがさらに好ましい。
【0013】本発明においては、本発明の効果を害さな
い範囲で、一般に薬剤に用いられる添加物を使用するこ
とができ、その添加物としては、例えば、エリスリトー
ル、マンニトールおよびキシリトールなどの糖アルコー
ルならびに白糖、乳糖およびブドウ糖などの糖類などの
賦形剤;ステアリン酸マグネシウム、タルクおよび含水
二酸化ケイ素などの滑沢剤;ラウリル硫酸ナトリウムお
よびスルホコハク酸ジオクチルナトリウムなどの界面活
性剤;ハッカ油およびオレンジ油などの矯味剤;食用黄
色5号および黄色三二酸化鉄などの着色剤ならびにサッ
カリンナトリウムおよびアスパルテームなどの甘味剤な
どが挙げられ、これらを一種または二種以上を混合して
使用してもよい。好ましくは糖アルコールおよび糖類な
どの賦形剤が挙げられ、さらに好ましくは、エリスリト
ールが挙げられる。
い範囲で、一般に薬剤に用いられる添加物を使用するこ
とができ、その添加物としては、例えば、エリスリトー
ル、マンニトールおよびキシリトールなどの糖アルコー
ルならびに白糖、乳糖およびブドウ糖などの糖類などの
賦形剤;ステアリン酸マグネシウム、タルクおよび含水
二酸化ケイ素などの滑沢剤;ラウリル硫酸ナトリウムお
よびスルホコハク酸ジオクチルナトリウムなどの界面活
性剤;ハッカ油およびオレンジ油などの矯味剤;食用黄
色5号および黄色三二酸化鉄などの着色剤ならびにサッ
カリンナトリウムおよびアスパルテームなどの甘味剤な
どが挙げられ、これらを一種または二種以上を混合して
使用してもよい。好ましくは糖アルコールおよび糖類な
どの賦形剤が挙げられ、さらに好ましくは、エリスリト
ールが挙げられる。
【0014】本発明の速崩壊性固形製剤の形態は、経口
投与を目的とするものであれば特に限定されないが、錠
剤、顆粒剤、細粒剤および散剤などの固形製剤が挙げら
れる。
投与を目的とするものであれば特に限定されないが、錠
剤、顆粒剤、細粒剤および散剤などの固形製剤が挙げら
れる。
【0015】本発明の固形製剤の投与方法、投与量およ
び投与回数は、患者の年齢、体重および症状に応じて適
宜選択できるが、通常成人に対してアニラセタムとして
1日、10〜1000mgを1回から数回に分割して投与
すればよい。
び投与回数は、患者の年齢、体重および症状に応じて適
宜選択できるが、通常成人に対してアニラセタムとして
1日、10〜1000mgを1回から数回に分割して投与
すればよい。
【0016】本発明の固形製剤の製法は、特に限定され
ないが、顆粒剤、細粒剤および散剤などは、上記必須成
分およびその他の添加物を混合、攪拌し、押出造粒、湿
式破砕造粒、攪拌造粒、乾式造粒または流動層造粒など
常法にしたがって製造することができる。さらにこれら
の方法によって得られた粉末を常法にしたがって打錠
し、錠剤とすることもできる。
ないが、顆粒剤、細粒剤および散剤などは、上記必須成
分およびその他の添加物を混合、攪拌し、押出造粒、湿
式破砕造粒、攪拌造粒、乾式造粒または流動層造粒など
常法にしたがって製造することができる。さらにこれら
の方法によって得られた粉末を常法にしたがって打錠
し、錠剤とすることもできる。
【0017】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0018】実施例1〜4、比較例1〜3 表1の処方にしたがって、スルホコハク酸ジオクチルナ
トリウム以外の処方成分をニーダー内で混合した後、こ
れにスルホコハク酸ジオクチルナトリウム溶液を加えて
練合し、押出造粒機で押し出した。これを40℃で一夜
棚乾燥し、その後、整粒し、実施例1〜4および比較例
1〜3の500mg固形製剤を得た。
トリウム以外の処方成分をニーダー内で混合した後、こ
れにスルホコハク酸ジオクチルナトリウム溶液を加えて
練合し、押出造粒機で押し出した。これを40℃で一夜
棚乾燥し、その後、整粒し、実施例1〜4および比較例
1〜3の500mg固形製剤を得た。
【0019】
【表1】
【0020】試験例1 上記で得られた各500mg固形製剤を水50mlの中に入
れ、崩壊の様子を観察し、以下の評価基準で判断した。 (評価基準) 直ちに崩壊(分散) ○ ゆるやかに崩壊(分散) △ 崩壊(分散)せずツブが残る × 結果を表2に示す。
れ、崩壊の様子を観察し、以下の評価基準で判断した。 (評価基準) 直ちに崩壊(分散) ○ ゆるやかに崩壊(分散) △ 崩壊(分散)せずツブが残る × 結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】試験例2 被験者5人が、上記で得られた各500mg固形製剤を口
腔内に含み、付着具合を評価した。 (評価基準) 付着なし わずかに付着 口腔内で固まり付着 上記の評価をした人数を表3に示す。
腔内に含み、付着具合を評価した。 (評価基準) 付着なし わずかに付着 口腔内で固まり付着 上記の評価をした人数を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】試験例3 被験者5人が、上記で得られた各500mg固形製剤を口
腔内に含み、ぬめり具合を評価した。 (評価基準) ぬめり無し わずかにぬめり有り ぬめり有り 上記の評価をした人数を表4に示す。
腔内に含み、ぬめり具合を評価した。 (評価基準) ぬめり無し わずかにぬめり有り ぬめり有り 上記の評価をした人数を表4に示す。
【0025】
【表4】
【0026】ポリビニルピロリドン、水の表面張力低下
能を有する高分子を単独で使用した比較例1〜3の固形
製剤については、服用した際に、速崩壊(分散)性、口
腔粘膜への付着性、ぬめり感のいずれかに問題があっ
た。ポリビニルピロリドンおよび水の表面張力低下能を
有する高分子を併用した実施例1〜4の固形製剤は、服
用した際に口腔粘膜への付着性やぬめり感がなく、速崩
壊(分散)性も良好であった。
能を有する高分子を単独で使用した比較例1〜3の固形
製剤については、服用した際に、速崩壊(分散)性、口
腔粘膜への付着性、ぬめり感のいずれかに問題があっ
た。ポリビニルピロリドンおよび水の表面張力低下能を
有する高分子を併用した実施例1〜4の固形製剤は、服
用した際に口腔粘膜への付着性やぬめり感がなく、速崩
壊(分散)性も良好であった。
【0027】
【発明の効果】本発明の速崩壊性固形製剤は、服用した
際に口腔内で速やかに崩壊し、分散性がよく、口腔粘膜
に付着せず、ぬめり感のない良好な服用感を有するもの
である。また、本発明の速崩壊性固形製剤の製造におい
ては、原材料費や製造上の手間などは従来とほぼ変わら
ない。さらに、水に溶解した際に、粘度が低いことか
ら、特に、押出造粒の際に扱いやすく、工業的にも有用
である。
際に口腔内で速やかに崩壊し、分散性がよく、口腔粘膜
に付着せず、ぬめり感のない良好な服用感を有するもの
である。また、本発明の速崩壊性固形製剤の製造におい
ては、原材料費や製造上の手間などは従来とほぼ変わら
ない。さらに、水に溶解した際に、粘度が低いことか
ら、特に、押出造粒の際に扱いやすく、工業的にも有用
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 アニラセタム、ポリビニルピロリドンお
よび水の表面張力低下能を有する高分子を含有する速崩
壊性固形製剤。 - 【請求項2】 水の表面張力低下能を有する高分子が、
水の表面張力低下能を有するセルロース誘導体である請
求項1に記載の速崩壊性固形製剤。 - 【請求項3】 水の表面張力低下能を有するセルロース
誘導体が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロースおよびヒドロキシエチルメチルセ
ルロースからなる群より選ばれる一種または二種以上で
ある請求項2に記載の速崩壊性固形製剤。 - 【請求項4】 ポリビニルピロリドンの含有量(重量
%)が、製剤と同濃度のポリビニルピロリドン水溶液の
20℃における粘度が、1〜5mm2/s となる量である請
求項1〜3のいずれか1項に記載の速崩壊性固形製剤。 - 【請求項5】 水の表面張力低下能を有する高分子の含
有量(重量%)が、製剤と同濃度の水の表面張力低下能
を有する高分子の水溶液の20℃における粘度が、1〜
5mm2/s となる量である請求項1〜4のいずれか1項に
記載の速崩壊性固形製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10241477A JP3018318B2 (ja) | 1997-08-29 | 1998-08-27 | 速崩壊性固形製剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-234548 | 1997-08-29 | ||
JP23454897 | 1997-08-29 | ||
JP10241477A JP3018318B2 (ja) | 1997-08-29 | 1998-08-27 | 速崩壊性固形製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11130662A true JPH11130662A (ja) | 1999-05-18 |
JP3018318B2 JP3018318B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=26531626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10241477A Expired - Lifetime JP3018318B2 (ja) | 1997-08-29 | 1998-08-27 | 速崩壊性固形製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3018318B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003026619A1 (fr) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | Granules presentant des proprietes de dosage ameliorees |
JP2004123731A (ja) * | 2002-09-10 | 2004-04-22 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | ジオクチルソジウムスルホサクシネート配合錠剤 |
JP2005255595A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | ジオクチルソジウムスルホサクシネート配合錠剤 |
CN104997736A (zh) * | 2015-07-11 | 2015-10-28 | 鲁南贝特制药有限公司 | 一种茴拉西坦颗粒剂 |
CN105596307A (zh) * | 2016-01-28 | 2016-05-25 | 曹际菊 | 一种茴拉西坦片剂的制备方法 |
-
1998
- 1998-08-27 JP JP10241477A patent/JP3018318B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003026619A1 (fr) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | Granules presentant des proprietes de dosage ameliorees |
JP2004123731A (ja) * | 2002-09-10 | 2004-04-22 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | ジオクチルソジウムスルホサクシネート配合錠剤 |
JP2005255595A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | ジオクチルソジウムスルホサクシネート配合錠剤 |
CN104997736A (zh) * | 2015-07-11 | 2015-10-28 | 鲁南贝特制药有限公司 | 一种茴拉西坦颗粒剂 |
CN105596307A (zh) * | 2016-01-28 | 2016-05-25 | 曹际菊 | 一种茴拉西坦片剂的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3018318B2 (ja) | 2000-03-13 |
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