JPH11130501A - 遠心力コンクリート成形品用コンクリート組成物 - Google Patents

遠心力コンクリート成形品用コンクリート組成物

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JPH11130501A
JPH11130501A JP9294210A JP29421097A JPH11130501A JP H11130501 A JPH11130501 A JP H11130501A JP 9294210 A JP9294210 A JP 9294210A JP 29421097 A JP29421097 A JP 29421097A JP H11130501 A JPH11130501 A JP H11130501A
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concrete
carbon atoms
centrifugal
composition
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JP9294210A
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English (en)
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Takashi Ayada
隆史 綾田
Yoshihide Shimoyama
善秀 下山
Norikazu Terada
了司 寺田
Yuka Adachi
有香 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Cement Co Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/02Alcohols; Phenols; Ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/56Compositions suited for fabrication of pipes, e.g. by centrifugal casting, or for coating concrete pipes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心力コンクリート成形法において、作業性
が良好でノロ中の固形分の排出が少なく、高い強度が得
られ、内面仕上り性が良くなる実用的で簡便な遠心力コ
ンクリート成形品を製造することを可能とする遠心力コ
ンクリート成形品用コンクリート組成物を提供する。 【解決手段】 コンクリートに一般式R1 O(AO)a
H、R2 OH、R5−((−AO−) mH) c等で示さ
れる化合物の内少なくともいずれか一種類の化合物を3
〜10kg/m3添加してなる遠心力コンクリート成形品用
コンクリート組成物。式中、R1 は水素、または炭素数
1〜6のアルキル基、Aは炭素数2〜3の1種または2
種のアルキレン基、aは1〜100の数;R2は炭素数
4〜6のアルキル基、または炭素数5〜6のシクロアル
キル基;R5はc個の活性水素をもつ化合物の残基、A
は炭素数2〜3の1種または2種のアルキレン基、mは
1〜30の数、cは2〜8の数を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明はポール、パイル、
ヒューム管、等の遠心力コンクリート成形品を製造する
のに適した、管内面の仕上り及び圧縮強度を共に良好と
するコンクリート組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポール、パイル、ヒューム管等の遠心力
成形品を製造する際、管内面の仕上り性について次のよ
うな問題を生ずることがあった。 (1)遠心力成形後の管内面に軟弱な層が残存し締まり
が悪い。 (2)軟弱な内面の層は天井部のつらら状のだれや下部
のずりとなる。 (3)軟弱な内面の層は養生中に部分的な剥離、脱落を
生じる。 特に、これらの現象はコンクリート温度が15℃以下の
場合顕著となる。
【0003】一方、遠心成形中、コンクリート成分中の
水分及び該水分に伴ってセメント、砂、微粒子成分がい
わゆるノロとして放出される。ノロ固形分は産業廃棄物
として処理の対象となるが、遠心力コンクリート成形法
にあっては上記管内面の仕上がり性に併せてノロの処理
方法が問題となっている。
【0004】これらの問題を解決するために従来から機
械的処理、薬剤処理などが検討されてきている。薬剤処
理については、(i)上記現象が悪化すると大量のノロ
が発生することとに鑑み、種々のノロ低減材を添加しノ
ロ防止による内面仕上り性を改善する方法が提案されて
いる。また、(ii)例えば、特開昭51−68621号
公報には凝集剤をコンクリートに添加して遠心凝集過程
を通してノロを清澄化しかつ内面仕上り性を改善する方
法が開示されている。(iii) 特開昭56−160358
号公報には凝結促進剤と界面活性剤との併用によりノロ
を清澄するとともに界面張力低下により内面のこて仕上
げを容易にする方法が開示されている。
【0005】さらに、(iv) 特開平05−301748
号公報には粒度分布を調整し石膏含有量を調節すること
によってスラリー中の固形分の発生を低減し、成形時の
脱水性を向上させて内面仕上り性を良くするセメントが
示されている。
【0006】(v)特開平05−306154号公報お
よび(vi)特開平05−306151号公報にはポリア
クリルアミド等の水溶性高分子を添加して、ノロ防止や
ノロ中の固形分の低減を図り内面の仕上り性を向上させ
る方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(i)
単にノロ低減材を添加しただけではノロは止まるもの
の、コンクリートの粘性が強まるため水切れ、こて離れ
が悪くなり、内面の仕上り性が必ずしも良くならず、凹
凸をならす場合は通常より大きな労力を要するなど良好
な作業性が得られないという問題がある。また、(ii)
特開昭51−68621号公報の凝集剤を添加して締固
める方法ではコンクリートの混練時にも凝集剤の作用が
働くので良好なコンクリートが得られなくなる。そし
て、凝集剤の種類によってはコンクリートの正常な凝結
硬化を阻害するという問題がある。
【0008】(iii) 特開昭56−160358号公報に
示す方法では凝結促進剤を用いるため雰囲気温度の影響
を受けやすくなり、温度によって作業性が劣ったり、表
面にひび割れが発生したり、エフロが発生する等の問題
がある。
【0009】(iv) 特開平05−301748号公報に
示される方法は、粘度調整した特殊セメントを用いる方
法であるため、市販のセメントをそのまま使用できず、
コスト高となるため実用的でない。
【0010】(v)特開平05−306154号公報に
示される方法では、遠心成形直前あるいは遠心成形中に
薬剤を添加する方法であるため均一な形成体が得られな
くなる。また、手間もかかる。(vi)特開平05−30
6151号公報に示される減水剤は特殊なものであり、
コンクリートに高性能減水剤を添加することは常識とな
っている昨今、汎用性に欠ける。
【0011】本願発明者らは遠心力コンクリート成形品
において、作業性が良好でノロの排出が少なく、高い強
度が得られ、たとえ15℃以下の作業状況においても内
面仕上り性が良くなる実用的で簡便な方法について検討
した結果、モルタル・コンクリートの有機乾燥収縮低減
剤として現在用いられているもののうち特定の乾燥収縮
低減剤が雰囲気温度によらず遠心成形で生ずるノロに対
して清澄作用を示し、そのため遠心力成形体の遠心成形
時における水切れ(脱水性)が良くなり、よく締め固ま
った内面仕上り性の良い成形体が得られるという新たな
用途を見出し、本発明に至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、コ
ンクリートにノロ清澄剤として下記一般式(1)〜
(4)で示される化合物の内少なくともいずれか一種類
の化合物を3〜10kg/m3添加してなる遠心力コンクリ
ート成形品用コンクリート組成物に関する。 R1 O(AO)aH (1) (式中、R1 は水素、または炭素数1〜6のアルキル
基、Aは炭素数2〜3の1種または2種のアルキレン
基、aは1〜100の数) R2 OH (2) (式中、R2は炭素数4〜6のアルキル基、または炭素
数5〜6のシクロアルキル基)
【化2】 (式中、R3 およびR4 は水素または炭素数1〜4のア
ルキル基、Aは炭素数2〜3の1種または2種のアルキ
レン基、bは1〜10の数) R5−((−AO−) mH) c (4) (式中、R5はc個の活性水素をもつ化合物の残基、A
は炭素数2〜3の1種または2種のアルキレン基、mは
1〜30の数、cは2〜8の数)。
【0013】以上の化合物はいずれもコンクリート1m3
に対して3〜10kgの割合で添加される。これによって
遠心成形時にノロは清澄し、成形体の脱水性はよくなる
(W/Cで2〜8%の低減効果)ので、成形体は良く締
固まり強度は高くなる。また、いずれも乾燥収縮ひび割
れの低減効果を有するので、ひび割れのない良好な内面
仕上り性が得られる。これらの他、無添加の場合と同様
の凝結硬化時間がありコテ切れも良いので、作業性は良
好である。添加量が3kg/m3未満ではこれらの効果が十
分得られない。10kg/m3を越えるとコンクリート混練
物の粘性が小さくなり、所定のスランプが得られなくな
ったり、硬化不良を起こしたりする。本発明の遠心力コ
ンクリート成形法によれば材齢1日で15N/mm2
上、材齢28日で65N/mm2 以上の高強度の遠心コン
クリート製品が得られる。また、スランプの範囲も2〜
4cmで良好な作業性が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
願発明のコンクリートに添加される請求項1に記載され
る化合物は、いずれもモルタル、コンクリートの有機収
縮低減剤として知られているものであり、コンクリート
のひび割れ防止のために使用されている。以下に、化合
物(1)乃至(4)について説明する。
【0015】(1)化合物(1)は、一般式R1 O(A
O)aH(式中、R1 は水素または炭素数1〜6のアル
キル基、Aは炭素数2〜3の1種または2種のアルキレ
ン基、aは1〜100の数)で示され、通常R1OHに
炭素数2〜3のアルキレンオキシドを公知の方法により
付加して得られる。
【0016】R1 は水素または炭素数1〜6の直鎖また
は分岐のアルキル基である。このような基としてはメチ
ル基、エチル基、n―プロピル基,iso―プロピル
基、n―ブチル基、iso―ブチル基、n―ペンチル
基、iso―ペンチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、n―ヘキシル基、iso―ヘキシル基、n―
ヘプチル基,iso―ヘプチル基等が挙げられる。これ
らのアルキル基のうち、ブチル基が好ましい。Aは炭素
数2〜3の1種または2種のアルキレン基であり、エチ
レン基および/またはプロピレン基が挙げられる。Aが
エチレン基とプロピレン基とからなる場合にはブロック
付加重合でもランダム付加重合でも差し支えない。aは
1〜100の数である。aが100を越えるとノロに対
して清澄作用がなくなる。aの好ましい範囲は、2〜3
0である。
【0017】(2)化合物(2)は、R2 OH(式中R
2 は炭素数4〜6のアルキル基、または炭素数5〜6の
シクロアルキル基)で示される。R2 の炭素数4〜6の
アルキル基または炭素数5〜6のシクロアルキル基とし
ては、n―ブチル基、iso―ブチル基、tert―ブ
チル基、n―ペンチル基、iso―ペンチル基、ter
t―ペンチル基、n―ヘキシル基、iso―ヘキシル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられ
る。そのうち、ブチル基が好ましい。
【0018】(3)化合物(3)は、以下の一般式を有
する。
【化3】 (式中、R3 およびR4 は水素または炭素数1〜4のア
ルキル基、Aは炭素数2〜3の1種または2種のアルキ
レン基、bは1〜10の数)で示され、通常フェノール
またはフェノール誘導体に炭素数2〜3のアルキレンオ
キシドを公知の方法により付加して得られる。R3 およ
びR4 の炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、n―プロピル基、iso―プロピル基、
アリル基、n―ブチル基,iso―ブチル基,tert
―ブチル基等が挙げられる。そのうち、メチル基が好ま
しい。Aは炭素数2〜3の1種または2種のアルキレン
基である。このようなアルキレン基としては、エチレン
基、 プロピレン基が挙げられる。bは1〜10であ
る。bが10を越えるとノロに対して清澄作用がなくな
る。好ましいのはbが2〜5の範囲である。
【0019】(4)化合物(4)は、一般式R5−
((−AO−)m H) c(式中、R5はc個の活性水素
をもつ化合物の残基、Aは炭素数2〜3の1種または2
種のアルキレン基、mは1〜30の数、cは2〜8の
数)で示されるものであり、通常R5−(OH)cに炭
素数2〜3のアルキレンオキシドを公知の方法により付
加して得られる。
【0020】R5としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキシレ
ングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
1、3、5―ペンタントリオール、ソルビトール、ソル
ビタン、マンノース、キシロース、グルコース、フラク
トース、シュークロース、トレハトース等が挙げられ
る。Aは炭素数2〜3の1種または2種のアルキレン基
である。mは1〜30の範囲である。mが30を越える
とノロ清澄作用がなくなる。cの範囲は2〜8であり、
cは1あるいは8を越えるとノロ清澄作用がなくなる。
【0021】上記化合物は練混ぜ水の内割添加として使
用する。コンクリートに使われるセメントの種類は、従
来、遠心成形に用いられているものであれば特に限定さ
れない。例えば、ポルトランドセメント、その他、早強
セメント、高炉セメント、フライアッシュセメント等を
用いることが出来るが、高強度配合のものが好ましい。
本発明のコンクリート組成物で採用される水セメント比
等についても従来と同様である。また、コンクリート組
成物には、必要により通常用いられる添加剤、例えば高
性能減水剤等を添加して用いることが出来る。
【0022】本発明のコンクリート組成物は、該コンク
リート組成物の各成分、骨材、必要な添加剤、水等を混
練りして遠心成形に供される。粗骨材としては、川砂
利、陸砂利、砕石等、細骨材としては川砂、陸砂、海
砂、砕砂等、従来のコンクリートで使用される骨材が用
いられ特に限定されない。遠心成形装置、遠心成形方法
は従来のものが適用でき、特に限定されない。
【0023】上記化合物を添加することにより、遠心成
形時に、通常のノロより水分の多い余剰スラリーが発生
するが、固形分のできるだけ少ない余剰水に近いもので
ある方が良い。そのため、固形分を成形体内により多く
留めるべく、増粘作用を有する水溶性高分子、あるいは
これに加えてモンモリロナイト系粘土鉱物を併用添加す
ること好ましい。
【0024】水溶性高分子のみを添加する場合、添加量
は2〜6kg/m3とするのが良い。2kg/m3未満では添加
効果がなく、6kg/m3を越えるとコンクリート混練物の
粘性が高くなるため上記化合物の添加効果が低減してし
まう。水溶性高分子とモンモリロナイト系粘土鉱物を併
用する場合は、これらの合量は2〜12kg/m3であり、
両者の重量割合が1〜2:99〜98であるのが良い。
合量が2kg/m3未満では添加効果はなく、12kg/m3
を越えるとコンクリート混練物の粘性が高くなるため、
上記混練物の添加効果が低減してしまう。また、両者の
割合が上記範囲を外れてもコンクリート混練物の粘性が
高くなるので、上記同様好ましくない。
【0025】上記増粘作用を有する水溶性高分子として
はセルロース系水溶性高分子、アクリル系水溶性高分子
等が挙げられる。具体的には、セルロース系水溶性高分
子としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロースなどが用いられ、
例えばハイメトローズ(信越化学社製)を用いることが
できる。アクリル系水溶性高分子としては、ポリアクリ
ルアミド、ポリアクリル酸ソーダ、アクリルアミド−ア
クリル酸共重合物が用いられ、例えばアサノNS(日本
セメント社製)を用いることができる。中でもアクリル
系は好ましい。モンモリロナイト系粘土鉱物としてはナ
トリウムベントナイト、カリウムベントナイト等が挙げ
られるが、中でもアンドレアゼンピペット法での粒径2
μm 以下の粒子を80%以上含むベントナイト(例えば
ジョージア産ベントナイト)が好ましい。これらは予め
セメントと混合しておくことが好ましい。
【0026】乾燥収縮ひび割れによる内面仕上がり性の
劣化防止効果を向上すべく膨張材を添加してもよい。膨
張材としては市販されているカルシウムサルフォアルミ
ネート(CSA)系膨張材、生石灰系膨張材、せっこう
系膨張材あるいはMgO系膨張材等のいずれの膨張材で
あっても良い。添加量は50kg/m3以下である。50kg
/m3を越えると過膨張となり、コンクリート硬化体の組
織を破壊して強度低下を招く恐れがあり、好ましくな
い。膨張材は予めセメントと混合しておくと良い。さら
に添加量10kg/m3以下の範囲で減水剤を添加してもよ
い。減水剤としては、ナフタリンスルホン酸ホルマリン
縮合物塩、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物塩など
の高性能減水剤、ポリカルボン酸塩などの高性能AE減
水剤などが挙げられる。
【0027】
【実施例】以下に、本発明を具体的実施例に従ってより
詳細に説明する。これらの実施例は、本発明を説明する
ために挙げたものであって、本発明の範囲を制限するも
のではない。 (1)使用材料 ・セメント :普通ポルトランドセメント(日本セメント社製) ・細骨材 :君津産山砂(比重2.60)および鳥形産石灰砕砂(比重2 .66) ・粗骨材 :峩朗産石灰砕石2005(比重2.70) ・高性能減水剤 :マイティ150(花王石鹸社製) ・水溶性高分子 :アサノNS(日本セメント社製) ・モンモリロナイト系粘土鉱物:ベントナイト(関東ベントナイト社製) ・膨張材 :アサノジプカル(日本セメント社製) ・添加剤 :A n―ブタノールのエチレンオキサイド3モル付加物 B tert ブチルアルコール C フェノールのエチレンオキサイド2モル付加物 D エチレングリコールのプロピレンオキサイド10モ ル、エチレンオキサイド10モル付加物
【0028】(2)ベースコンクリートの配合
【0029】
【表1】
【0030】(3)遠心成形体の製造 コンクリートを製造して所定のスランプを確認した後、
直径20cm、長さ30cmの型枠にコンクリートを投入
して所定の遠心力締固めによって成形体を製造する。詳
細は図1による。
【0031】(4)評価項目及び評価方法 スランプ:JIS A 1101に準ずる。 圧縮強度:JIS A 1108に準ずる。 作業性 :練混ぜたコンクリートをミキサから排出し
た後スコップで切り返した際に10人の作業員により判
定する。○および×を以下のように定める。 ○:8人以上の作業員が良好と判定、×:7人以下の作
業員が良好と判定。 スラリー発生率:遠心成形直後に自然流下する液層部
スラリーを次式により求めた。 スラリー発生率=(スラリー質量/コンクリート全質
量)×100 (%) スラリー中の固形分量:採取したスラリーを110℃
で24時間炉乾燥し次式により求めた。 固形分量=(スラリー乾燥後の質量/スラリー全質量)
×100(%) 変形率 :管をテーブルバイブレータ上にセットし、
4000rpm で1分間振動を与えた。翌日脱型し、管の
上部と下部の厚さを測定し、変形率を次式で求めた。 変形率={(下部肉厚−上部肉厚)/上部肉厚}×10
0(%) 内面仕上がり性:上記変形率から以下の4段階で評価
した。 ◎:0〜1%、○:1〜2%、×:2〜4%、××:4
%≦ 内面の劣化状況:目視によりひび割れ発生状況を観察
した。 ○:ひび割れなし、Δ:わずかにひび割れあり、×:ひ
び割れあり
【0032】(5)試験結果 試験結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】上記試験結果から、本発明のコンクリート
組成物(実施例1〜12)を用いた場合、適正なスラン
プ値及び所望の圧縮強度が得られ、作業性も良好で、か
つ余剰スラリー中の固形成分も低減出来、また、それら
の結果内面仕上がり性に優れた遠心成形体が得られるこ
とが分かる。なお、対照例は、本願発明の添加剤等を加
えなくても20℃ならば内面仕上がり性が良いことを示
したものである。即ち、20℃でなら問題とならないも
のであっても15℃では内面仕上がり性が悪くなること
を示すためのものである。また、増粘作用を有する水溶
性高分子あるいはさらにベントナイトを併用した本発明
のコンクリート組成物(実施例13〜18)では、余剰
スラリー水中固形分率を大幅に低減できることがわか
る。また、膨張材を加えた本発明のコンクリート(実施
例19)組成物は内面劣化防止効果の向上が見られる。
また、水溶性高分子および/またはベントナイトを使用
した本発明のコンクリート組成物(実施例20、21)
では、成形体内中に留められる固形分を増大することが
分かる。一方、本願化合物(1)〜(4)のいずれの化
合物を添加しない比較例1,化合物(1)〜(4)のい
ずれかの化合物を添加したが所定の量添加しなかった比
較例2〜9では、本願発明で求める所望の効果が得られ
ないことが分かる。
【0035】
【発明の効果】本発明の遠心力コンクリート成形品用コ
ンクリート組成物はコンクリートに対し、上記一般式
(1)〜(4)の化合物のうち少なくともいずれか1 種
類の化合物を3〜10kg/m3添加することによって、
遠心力コンクリート成形品を製造する場合,作業性に優
れ、ノロ中の固形分の排出が少なく、高い圧縮強度が得
られ、内面仕上り性が良くなる。また、増粘作用を有す
る水溶性高分子を2〜6kg/m3の量で、あるいは該水溶
性高分子とモンモリロナイト系粘土鉱物とを合量で2−
12kg/m3併用することによって、余剰スラリー中の固
形分をより多く低減でき、セメント等の微粒子の歩留ま
りを向上し材料経済性を挙げることが出来る。さらに、
これらに加えて、50kg/m3以下の膨張材を添加する
ことによって遠心力コンクリート成形品が乾燥収縮する
際の内面劣化を低減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】遠心成形試験の方法を説明するフローチャート
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 了司 大阪府大阪市北区芝田1−1−4 日本セ メント株式会社大阪支店内 (72)発明者 足立 有香 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートにノロ清澄剤として下記一
    般式(1)〜(4)で示される化合物の内少なくともい
    ずれか一種類の化合物を3〜10kg/m3添加してなる遠
    心力コンクリート成形品用コンクリート組成物。 R1 O(AO)aH (1) (式中、R1 は水素、または炭素数1〜6のアルキル
    基、Aは炭素数2〜3の1種または2種のアルキレン
    基、aは1〜100の数) R2 OH (2) (式中、R2は炭素数4〜6のアルキル基、または炭素
    数5〜6のシクロアルキル基) 【化1】 (式中、R3 およびR4 は水素または炭素数1〜4のア
    ルキル基、Aは炭素数2〜3の1種または2種のアルキ
    レン基、bは1〜10の数) R5−((−AO−) mH) c (4) (式中、R5はc個の活性水素をもつ化合物の残基、A
    は炭素数2〜3の1種または2種のアルキレン基、mは
    1〜30の数、cは2〜8の数)。
  2. 【請求項2】 前記コンクリートに対し、さらに増粘作
    用を有する水溶性高分子を2〜6kg/m3の割合で添加
    したことを特徴とする請求項1に記載した遠心力コンク
    リート成形品用コンクリート組成物。
  3. 【請求項3】 前記コンクリートに対し、さらに増粘作
    用を有する水溶性高分子とモンモリロナイト系粘土鉱物
    とを合量で2〜12kg/m3添加したことを特徴とする請
    求項1に記載した遠心力コンクリート成形品用コンクリ
    ート組成物。
  4. 【請求項4】 前記コンクリート組成物に対し、膨張材
    を50kg/m3以下の量で添加した請求項1 乃至3のいず
    れかに記載した遠心力コンクリート成形品用コンクリー
    ト組成物。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載した遠心
    力コンクリート製品用コンクリート組成物を用いて固形
    分の少ない余剰スラリーを排出しつつ遠心成形をする遠
    心力コンクリート成形品を製造する方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003055014A (ja) * 2001-08-23 2003-02-26 Asahi Denka Kogyo Kk セメント用増粘剤
JP2009241383A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd コンクリート製品の製造方法
JP2020147453A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 竹本油脂株式会社 収縮低減剤及び水硬性組成物

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