JPH11130030A - ポリエステル系樹脂製耐熱ボトル - Google Patents

ポリエステル系樹脂製耐熱ボトル

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JPH11130030A
JPH11130030A JP29187997A JP29187997A JPH11130030A JP H11130030 A JPH11130030 A JP H11130030A JP 29187997 A JP29187997 A JP 29187997A JP 29187997 A JP29187997 A JP 29187997A JP H11130030 A JPH11130030 A JP H11130030A
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JP
Japan
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bottle
rib
density
plug
heat
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JP29187997A
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English (en)
Inventor
Kazumi Kawakami
和美 川上
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、減圧変形に強い耐熱ボトルを容易に
提供する。 【解決手段】 主として口栓部、胴部、底部より構成さ
れ、胴部はパネル部とリブ部が形成された内容量500
ml未満のポリエステル系樹脂製耐熱ボトルであって、
口栓部天面に面した部分の密度およびリブ部密度が1.
365(g/ml)以上であり、かつ下記式および
を同時に満足することを特徴とするポリエステル系樹脂
製耐熱ボトル。 【数1】 【数2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル系樹脂
を主成分とする内容量500ml未満の耐熱ボトルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、果汁や茶およびミネラルウォータ
ー等の飲料、日本酒および焼酎等の酒類、調味料油、洗
剤、化粧品などの容器としてガラスが広く使用されてい
たが、ガラス容器は製造コスト、取扱い、割れ易いとい
う面での欠点を有している。これらの欠点を解消するた
めにガラス容器からプラスチック容器への転換が進行し
ている。特に透明性が要求される果汁や茶および炭酸飲
料等の飲料、調味料、洗剤、化粧品等の分野でポリエチ
レンテレフタレート(以下、PETと略記する)を主体
とした樹脂からなる2軸配向した容器が採用されてい
る。
【0003】小容量の容器の製造に際し、ボトルの形状
の設計から生産までに要する期間の短縮が望まれてい
る。特に耐熱用途ボトルにおいては、一般にPETのガ
ラス転移温度(以下Tgと略記)以上の温度でボトルに
内容物を充填する工程が入るので、プリフォームをブロ
ー成形する際、ボトル胴部密度を極めて速く上昇させる
ために金型温度を120〜180℃の高温に設定してボ
トル胴部を熱固定し、ボトルの剛性を高めるよう方法が
採用されている。
【0004】このような高温熱固定工程が必要となるた
め、新規に耐熱用途ボトルを開発する際には、まず試作
用の金型を作成して試作ボトルを作成し、目標物性に合
うような耐熱評価を何回も繰り返すことが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の実情に
鑑みなされたものであって、その解決課題は、上述のよ
うな試行錯誤を繰り返すことなく、耐熱性、減圧変形に
強い耐熱ボトルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み鋭意検討した結果、特定の構成を採用することによ
り、上記課題が容易に解決できることを見いだし、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明の要旨は、主
として口栓部、胴部、底部より構成され、胴部はパネル
部とリブ部が形成された内容量500ml未満のポリエ
ステル系樹脂製耐熱ボトルであって、口栓部天面に面し
た部分の密度およびリブ部密度が1.365(g/m
l)以上であり、かつ下記式およびを同時に満足す
ることを特徴とするポリエステル系樹脂製耐熱ボトルに
存する。
【0007】
【数3】
【0008】
【数4】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。一般に耐熱ボトルは、図1〜6に示
すように口栓部(A)、胴部(B)、底部(C)から構
成され、特に胴部(B)は内圧吸収用に凹状のパネル部
(D)が設置されている。
【0010】本発明におけるパネルとは、ボトル胴部の
内圧吸収用に設けられたパネル状の凹部であって、ボト
ル胴部よりも内側に凹状となった部分全体を指す。さら
に詳しくは、一旦ボトル胴部よりも内側に凹状となり、
その後、外側に凸状になった部分があったとしても、当
該凸状部を含む全体をパネル部とする。また、リブ部と
はボトルを形成する柱部を示す。
【0011】本発明者が鋭意検討した結果、口栓部天面
に面した部分の密度および胴部リブ部密度が1.365
(g/ml)以上であること、内容量(ml)とリブ部
総面積(cm2 )との関係が式(以下、式に数値を
代入して算出される値をKと略記する)を満足し、パネ
ル部総面積(cm2 )、リブ部総面積(cm2 )、リブ
部密度(g/ml)およびリブ部肉厚(mm)との関係
が式(以下、式に数値を代入して算出される値をL
と略記する)を満足することにより、耐熱性の良好な耐
熱ボトルを提供できることが分かった。
【0012】本発明の耐熱ボトルは、口栓部天面に面し
た部分およびリブ部密度が1.365(g/ml)以上
であることが必要である。本発明において、口栓部天面
に面した部分の密度測定は、ボトル容器口栓部天面の約
1mm3 の立方体サンプルを切り出して測定する。リブ
部の密度測定位置は、内圧吸収用に設けられたパネル状
の凹部の底部に最も近い水平円周上の線と口栓部に最も
近い水平円周上の線に囲まれた部分の範囲において、底
部接地面より1cm間隔で垂直方向にマーキングした部
分を約0.5cm2 の面積となりかつ最長の辺が底部接
地面と並行となるような2等辺直角三角形状にサンプル
を切り抜き、それぞれの箇所の密度を測定し、これらの
平均値とする。この際の密度測定方法は、特願平9−1
69779号明細書に記載の方法に準拠して行う。
【0013】本発明において、ボトル内容量の測定は次
のようにして行う。まず内容量を測定しようとする未充
填ボトルから常温で水分を除去させ、少数点以下1桁ま
での重量を上皿天秤、電子天秤等を用いて測定する。そ
の後、予め4℃に調整した水道水、イオン交換水、蒸留
水から選択される水を使用し、ボトル口栓部より静かに
口栓部天面すり切りまで水を注ぐ。水を注入する後、超
音波洗浄器等を用いて内部の巻き込んだ気泡を脱気し、
さらに気泡追い出し後の容積減少分の水をボトル口栓部
天面すり切りまで注いだ後、ボトル全体の重量を測定
し、空ボトルの重量の差をとり内容量を算出する。この
際、水の重量は1.0g=1.0mlとして計算し、内
容量を算出する。
【0014】リブ総面積は、内圧吸収用に設けられたパ
ネル状の凹部の底部に最も近い水平円周上の線と口栓部
に最も近い水平円周上の線に囲まれた柱部の面積を示
す。この面積の測定方法とは、約0.1mm厚みのトレ
ーシング用紙を張り付け実測するという方法により得ら
れる。パネル総面積は、上記リブ総面積と同様にして測
定する。
【0015】リブ部の肉厚測定方法としては、パナメト
リクス社製マグナマイクA062Mを用い、内圧吸収用
に設けられたパネル部の底部に最も近い水平円周上の線
と口栓部に最も近い水平円周上の線に囲まれた部分の範
囲において、底部接地面より1cm間隔で垂直にマーキ
ングした部分を測定する。なお、本発明におけるボトル
リブ部肉厚値は、該当部の測定値の平均を用いる。
【0016】なお、図2および図5のように上下に分割
された形状のボトルの場合、それぞれを別々に考え、上
記測定法を適用する。すなわち、リブ部の密度および肉
圧は、上下それぞれを測定し、その平均とする。本発明
で使用するポリエステル系樹脂とは、芳香族、ジカルボ
ン酸のエステルの酸成分とアルキレングリコールのよう
なジオール成分よりなる重縮合物である。具体的にはポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタ
レート,ポリアリレート等があげられる。本発明におい
ては、これらのうちポリエチレンテレフタレート樹脂が
好ましい。
【0017】ポリエチレンテレフタレート樹脂は、ポリ
エチレンテレフタレートのホモポリマーを主たる対象と
するが、テレフタル酸成分の一部を例えばイソフタル
酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルエー
テルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等
のような芳香族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、ヘキサヒドロイソフタル酸等のような脂環族ジカル
ボン酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等のよ
うな脂肪族ジカルボン酸、P−β−ヒドロキシエトキシ
安息香酸等のようなオキシ酸等の二官能性カルボン酸の
1種以上、および/または、エチレングリコール成分の
一部を例えばトリメチレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリ
コール、1,1−シクロヘキサンジメチロール、1,4
−シクロヘキサンジメチロール、2,2−ビス(4’−
β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス
(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン酸
等のグリコールおよびこれらの機能的誘導体の多官能化
合物の1種以上で15モル%以内、好ましくは5モル%
以内の範囲内に置換して共重合させたコポリマーもしく
はブレンド物であってもよい。
【0018】本発明のボトルのジエチレングリコール単
位の割合が1.0〜3.0モル%、さらには1.5〜
3.0モル%であり、さらに、CTの含有量が0.6重
量%以下、さらには0.5重量%以下、特に0.4重量
%以下であるとき、金型汚れが少なく、成形品の透明性
不良が少なくなり好ましい。ジエチレングリコールの測
定は、ボトル試料5.0gに4N−KOHメタノール溶
液50ml加え、撹拌しながら加熱還流し加水分解さ
せ、生成したジオール体成分をガスクロマトグラフで定
量する。
【0019】CTの測定は、ボトル試料200mgをク
ロロホルム/ヘキサフルオロイソプロパノール(容量比
3/2)混液2mlに溶解させ、さらにクロロホルム2
0mlを加えて希釈する。これにメタノール10mlを
加えて試料を再析出させ、続いて濾過して濾液を得、濾
液を乾固後、残留物をジメチルホルムアミド25mlに
溶解させた液について液体クロマトグラフで分析定量す
る。なお、本発明において、CT量は0.35重量%以
下であることが最も好ましい。
【0020】本発明のボトルの極限粘度(以下、IVと
略記する)は、通常0.65〜0.85dl/gの範囲
から選択される。極限粘度は、フェノール/テトラクロ
ロエタン(重量比1/1)の混合溶媒中30℃で測定す
る。本発明で用いるポリエステル系樹脂の重合方法とし
ては、上記のようなテレフタル酸またはそのエステル形
成性誘導体とグリコールとを含む原料を、エステル化触
媒またはエステル交換触媒の存在下のエステル化反応ま
たはエステル交換反応により、ビス(β−ヒドロキシエ
チル)テレフタレートおよび/またはそのオリゴマーを
形成させ、その後、重縮合触媒および安定剤の存在下で
高温減圧下に溶融重縮合を行ってポリマーとされる。
【0021】エステル化反応は、エステル化触媒と後述
する重合触媒の共存下に実施することも可能であり、ま
た少量の無機酸などの存在下に実施することができる。
エステル交換触媒としては、ナトリウム、リチウム等の
アルカリ金属塩、マグネシウム、カルシウム等のアルカ
リ土類金属塩、亜鉛、マンガン等の金属化合物が好まし
く使用されるが、透明性の観点からマンガン化合物が特
に好ましい。
【0022】重縮合触媒としては、ゲルマニウム化合
物、アンチモン化合物、チタン化合物、コバルト化合
物、錫化合物などの反応系に可溶な化合物が単独または
組み合わせて使用される。重合触媒としては、色調およ
び透明性などの観点から二酸化ゲルマニウムが特に好ま
しい。安定剤としては、トリメリルホスフェート、トリ
エチルホスフェート、トリフェニリホスフェート等のリ
ン酸エステル類、トリフェニルホスファイト、トリスド
デシルホスファイト等の亜リン酸エステル類、メチルア
シッドホスフェート、エチルアシッドホスフェート、ジ
ブチルホスフェート、モノブチルホスフェート酸性リン
酸エステル、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ポリリン
酸などのリン化合物が好ましい。
【0023】上記の触媒の使用割合は、全重合原料中、
触媒の金属の重量として、通常5〜2000ppm、好
ましくは10〜500ppmの範囲とされ、安定剤の使
用割合は、全重合原料中、安定剤中のリン原子の重量と
して、通常10〜1000ppm、好ましくは20〜2
00ppmの範囲とされる。触媒および安定剤の供給
は、原料スラリー調整時のほか、エステル化反応または
エステル交換反応の任意の段階において行うことがで
き、重縮合反応工程の初期に供給することもできる。
【0024】エステル化反応またはエステル化交換反応
時の反応温度は、通常240〜280℃であり、反応圧
力は通常1〜3kg/cm2 Gである。また重縮合反応
時の反応温度は、通常250〜300℃であり、反応圧
力は通常500〜0.1mmHgである。このようなエ
ステル化またはエステル化交換反応および重縮合反応は
1段階で行っても、複数段階に分けて行ってもよい。こ
こで得られるストランドをカットすることによりペレッ
ト化する。
【0025】上記のように溶融重合により得られたポリ
マーは、通常固相重合に供される。固相重合に供される
ポリマーペレットは、予め固相重合を行う温度より低い
温度に加熱して予備結晶化を行った後、固相重合に供し
てもよい。このような予備結晶化は(a)乾燥状態のポ
リマーペレットを通常120〜200℃、好ましくは1
30〜180℃の温度で1分間〜4時間加熱する方法、
(b)乾燥状態のポリマーチップを水蒸気または水蒸気
含有不活性ガス雰囲気下、通常120〜200℃の温度
で1分間以上加熱する方法、(c)水、水蒸気または水
蒸気含有不活性ガス雰囲気下で吸湿させ調湿したポリマ
ーチップを通常120〜200℃の温度で1分間以上加
熱する方法などによって行うことができる。
【0026】ポリマーチップの調湿は、その含水率が通
常100〜10000ppm、好ましくは1000〜5
000ppmの範囲となるように実施する。調湿したポ
リマーペレットを結晶化や固相重合に供することによ
り、ポリエステルに含まれるアセトアルデヒドや微量含
まれる不純物の量を一層低減化することが可能である。
【0027】固相重合工程は少なくとも1段から構成さ
れ、通常190〜230℃、好ましくは195〜225
℃の重合温度、通常1kg/cm2 G〜10mmHg、
好ましくは0.5kg/cm2 G〜100mmHgの重
合圧力の条件下、窒素、アルゴン、二酸化炭素などの不
活性ガス流通下で実施される。固相重合時間は、温度が
高いほど短時間でよいが、通常1〜50時間、好ましく
は5〜30時間、更に好ましくは10〜25時間であ
る。
【0028】本発明のボトルの製造方法は、一般的にプ
リフォームを射出成形してから延伸ブローしてボトルを
成形する。例えば、一般的にポリエチレンテレフタレー
ト樹脂の場合、シリンダー温度270〜300℃、金型
温度5〜40℃、スクリュー回転数40〜300rp
m、射出圧力40〜140kg/cm2 等の範囲でプリ
フォームを成形する。また、この射出成形品のプリフォ
ームは、口栓部を結晶化処理した後、ヒーター等を用い
て均一に胴部を90〜120℃の範囲で加熱し、ブロー
金型温度を80〜200℃の範囲でヒートセットを同時
に行い、二軸延伸するコールドパリソン法の吹き込み成
形法によってボトルを成形する。
【0029】このような工程を経たボトルは、炭酸飲
料、果汁飲料、アルコール飲料、茶やミネラルウォータ
ー等の飲料、醤油、ソース、味醂、ドレッシング等の容
器として適している。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例1 PET樹脂として、日本ユニペット社製RT543Kを
真空乾燥器で140℃12時間乾燥させた。次いで、日
精樹脂工業社製FE80を用いて、シリンダー設定温度
を280℃均一、プリフォーム金型設定温度を20℃、
射出保圧時間を10秒間、冷却時間15秒間、1次射出
速度を40%、2次射出速度20%、1次射出圧力40
%、2次射出圧力15%で各々設定制御し、計量回転数
を100rpm、背圧を5kg/cm2 で目付け32
g、口栓部外径30mm、胴部外径20mm、長さ80
mmのプリフォームを得た。このときの成形サイクルは
30秒であった。
【0031】得られたプリフォームの口栓部を、口栓部
結晶化装置を用いて180℃×3分間で口栓部のみを結
晶化させた。口栓部を結晶化させたプリフォームを延伸
ブロー成形機に所定面積になる専用ブロー金型取り付
け、180〜250℃に加熱した加熱炉内に60秒間挿
入加熱し、150℃に温調させた金型でヒートセット処
理をブロー時10秒間、圧力5〜30kg/cm2 の圧
空でブロー成形を実施し耐熱ボトルを得た。
【0032】得られたボトルは、内容量370.2m
l、高さ約160mm、外径約50mm、パネルおよび
リブを各々6枚もつ、パネル総面積12960cm2
リブ総面積1830cm2 であった。また、得られたボ
トルのIVは0.705dl/g、CT量は4500p
pmであった。得られたボトルの胴部リブ部の肉厚およ
び口栓部天面、胴部リブ部の密度測定は、次のような方
法で実施した。
【0033】胴部リブ部の肉厚は、パナメトリクス社製
マグナマイクA062Mを用いて測定した。リブ部平均
肉厚は,0.37mmであった。口栓部天面のサンプリ
ング方法としては、口栓部天面に面した部分から約1.
5mm立法角状のサンプルを切り出し、また、ボトル胴
部リブ部は、底部設接地面から垂直方向に1cm間隔で
0.5cm2 角に切り出し、特願平9−169779号
明細書に記載の方法に準じ、密度勾配管法で測定を行っ
た。口栓部密度は、1.3712g/ml、胴部リブ部
平均密度は、1.3740g/mlであった。
【0034】ブロー成形して得られたボトルの耐熱性評
価は、タバイエスペック社製恒温恒湿器PR−1G型を
用いて40℃75%環境下で1週間吸湿させ、吸湿後、
三菱化学社製カールフィッシャー水分測定器CA−05
を用いて含有水分量を測定した。含有水分量は、480
0ppmであった。この吸湿させたボトルを用いて、口
栓部の収縮テストとボトルの温水充填テストを実施し
た。
【0035】最初にノギスを用いて口栓部天面の外径、
内径の寸法を測定した。次いで、ボトルの温水充填テス
トを行った。温水充填機としては、温水充填機(能力
2.5L/min)を用いて口栓部より87℃の温水を
天面より30mm垂直方向下の部分まで充填した。充填
後、芝崎製作所製自動キャッピングマシーンを用いてキ
ャッピングした後、充填ボトルを1分間横倒し、5分間
正立させ、その後約5℃の水を満たした恒温水槽の中に
入れボトル内温が室温までになるまで冷却させた。冷却
後ボトルを取り出し外観観察を目視判断したところ外観
でのボトル変形は見られなかった。冷却させたボトルの
外観観察を行った後、内容物を取り出し口栓部天面の外
径、内径の寸法測定を実施した。温水充填前後において
の収縮率は、0.5%以下であり問題のないレベルであ
った。
【0036】実施例2 実施例1と同様に日本ユニペット社製RT543Kを用
いて、日精樹脂工業社製FE80、口栓部結晶化装置を
用いて同様なプリフォームを得た。このプリフォームを
用いてブロー金型を変えたほかは実施例1と同様にブロ
ー成形を行い、内容量364.4ml、高さ約155m
m、外径約50mm、パネルおよびリブを各々6枚も
つ、パネル総面積8268cm2 、リブ総面積2268
cm2 のボトルを得た。ボトルのIVは0.695dl
/g、CT量は4600ppmであった。
【0037】実施例1と同様にボトルのリブ部肉厚測
定、口栓部天面密度、および胴部リブ部密度測定を行っ
たところ、各々、0.33mm、1.3685g/m
l、1.3702g/mlであった。次に実施例1と同
様に調湿し、口栓部の収縮テストとボトルの温水充填テ
ストを実施した。調湿後の含有水分量は、5500pp
mであり、冷却後ボトル外観観察ではボトル変形は見ら
れず、口栓部天面の外径、内径の寸法収縮率は、0.5
%以下であり問題のないレベルであった。
【0038】実施例3 実施例1と同様に日本ユニペット社製RT543Kを用
いて、日精樹脂工業社製FE80、口栓部結晶化装置を
用いて同様なプリフォームを得た。このプリフォームを
用いてブロー金型とヒートセット時間を6秒に変えた以
外は実施例1と同様にブロー成形を行い、内容量36
9.2ml、高さ約155mm、外径約55mm、パネ
ルおよびリブを各々6枚もつ、パネル総面積10188
cm2 、リブ総面積2178cm2 のボトルを得た。ま
た、ボトルのIVは0.710dl/g、CT量は43
00ppmであった。
【0039】実施例1と同様にボトルのリブ部肉厚測
定、口栓部天面に面した部分の密度、およびリブ部密度
測定を行ったところ、各々、0.44mm、1.369
0g/ml、1.3653g/mlであった。次に実施
例1と同様に調湿し、口栓部の収縮テストとボトルの温
水充填テストを実施した。調湿後の含有水分量は、47
00ppmであり、冷却後ボトル外観観察ではボトル変
形は見られず、且つ口栓部天面の外径、内径の寸法収縮
率は、0.5%以下であり問題のないレベルであった。
【0040】実施例4 実施例1と同様に日本ユニペット社製RT543Kを用
いて、日精樹脂工業社製FE80、口栓部結晶化装置を
用いて同様なプリフォームを得た。このプリフォームを
用いてブロー金型とヒートセット時間を9.7秒にした
以外は実施例1と同様にブロー成形を行い、内容量36
9.2ml、高さ約155mm、外径約55mm、パネ
ルおよびリブを各々6枚もつ、パネル総面積8928c
2 、リブ総面積1344cm2 のボトルを得た。得ら
れたボトルのIVは0.700dl/g、CT量は43
00ppmであった。
【0041】実施例1と同様にボトルのリブ部肉厚測
定、口栓部天面に面した部分の密度、およびリブ部密度
測定を行ったところ、各々、0.40mm、1.366
0g/ml、1.3720g/mlであった。次に実施
例1と同様に調湿し、口栓部の収縮テストとボトルの温
水充填テストを実施した。調湿後の含有水分量は、45
00ppmであり、冷却後ボトル外観観察ではボトル変
形は見られず、口栓部天面の外径、内径の寸法収縮率
は、0.5%以下であり問題のないレベルであった。
【0042】比較例1 実施例1と同様に日本ユニペット社製RT543Kを用
いて、日精樹脂工業社製FE80、口栓部結晶化装置を
用いて同様なプリフォームを得た。このプリフォームを
用いてブロー金型と金型温調温度を40℃に変えた以外
は実施例1と同様にブロー成形を行い、内容量367.
5ml、高さ約150mm、外径約55mm、パネルお
よびリブを各々6枚もつ、パネル総面積7200c
2 、リブ総面積3120cm2 のボトルを得た。得ら
れたボトルのIVは0.704dl/g、CT量は44
00ppmであった。
【0043】実施例1と同様にボトルのリブ部肉厚測
定、口栓部天面に面した部分の密度、およびリブ部密度
測定を行ったところ、各々、0.28mm、1.374
0g/ml、1.3585g/mlであった。次に実施
例1と同様に調湿し、口栓部の収縮テストとボトルの温
水充填テストを実施した。調湿後の含有水分量は、43
00ppmであり、冷却後ボトル外観観察ではボトル変
形が見られたものの、口栓部天面の外径、内径の寸法収
縮率は、0.5%以下であり問題のないレベルであっ
た。
【0044】比較例2 実施例1と同様に日本ユニペット株製RT543Kを用
いて、日精樹脂工業株製FE80を同様に用いて口栓部
を結晶化していないプリフォームを得た。このプリフォ
ームを用いてブロー金型と金型温調温度を40℃に変え
た以外は実施例1と同様にブロー成形を行い、内容量3
67.5ml、高さ約150mm、外径約55mm、パ
ネルおよびリブを各々6枚もつ、パネル総面積7200
cm2、リブ総面積3120cm2のボトルを得た。得
られたボトルのIVは0.704dl/g、CT量は4
400ppmであった。
【0045】実施例1と同様にボトルのリブ部肉厚測
定、口栓部天面密度、および胴部リブ部密度測定を行っ
たところ、各々、0.28mm、1.3380g/m
l、1.3585g/mlであった。次に実施例1と同
様に調湿し、口栓部の収縮テストとボトルの温水充填テ
ストを実施した。調湿後の含有水分量は、4300pp
mであり、冷却後ボトル外観観察ではボトル変形が見ら
れた、口栓部天面の外径、内径の寸法収縮率において
も、約1.2%を示し、問題のあるレベルであった。
【0046】比較例3 実施例1と同様に日本ユニペット社製RT543Kを用
いて、日精樹脂工業社製FE80、口栓部結晶化装置を
用いて同様なプリフォームを得た。このプリフォームを
用いてブロー金型と金型温調温度を40℃に変えた以外
は実施例1と同様にブロー成形を行い、内容量370.
2ml、高さ約150mm、外径約55mm、パネルお
よびリブを各々6枚もつ、パネル総面積18171.7
cm2 、リブ総面積2968.7cm2 のボトルを得
た。得られたボトルのIVは0.698dl/g、CT
量は4200ppmであった。
【0047】実施例1と同様にボトルのリブ部肉厚測
定、口栓部天面に面した部分の密度、およびリブ部密度
測定を行ったところ、各々、0.40mm、1.368
2g/ml、1.3723g/mlであった。次に実施
例1と同様に調湿し、口栓部の収縮テストとボトルの温
水充填テストを実施した。調湿後の含有水分量は、42
00ppmであり、冷却後ボトル外観観察ではボトル変
形が見られたものの、口栓部天面の外径、内径の寸法収
縮率は、0.5%以下であり問題のないレベルであっ
た。
【0048】比較例4 実施例1と同様に日本ユニペット社製RT543Kを用
いて、日精樹脂工業社製FE80、口栓部結晶化装置を
用いて同様なプリフォームを得た。このプリフォームを
用いてブロー金型と金型温調温度を40℃に変えた以外
は実施例1と同様にブロー成形を行い、内容量372.
5ml、高さ約150mm、外径約55mm、パネルお
よびリブを各々6枚もつ、パネル総面積1968.8c
2 、リブ総面積6514cm2 のボトルを得た。得ら
れたボトルのIVは0.701dl/g、CT量は43
00ppmであった。
【0049】実施例1と同様にボトルのリブ部肉厚測
定、口栓部天面に面した部分の密度、およびリブ部密度
測定を行ったところ、各々、0.25mm、1.367
1g/ml、1.3661g/mlであった。次に実施
例1と同様に調湿し、口栓部の収縮テストとボトルの温
水充填テストを実施した。
【0050】調湿後の含有水分量は、4700ppmで
あり、冷却後ボトル外観観察ではボトル変形が見られた
ものの、口栓部天面の外径、内径の寸法収縮率は、0.
5%以下であり問題のないレベルであった。以上、得ら
れた結果をまとめて下記表1に示す。
【0051】
【表1】 表1 ─────────────────────────────────── 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 1 2 3 4 ─────────────────────────────────── 口栓部密度 1.3712 1.3685 1.3690 1.3660 1.3740 1.3380 1.3682 1.3671 リブ部密度 1.3740 1.3702 1.3653 1.3720 1.3585 1.3585 1.3723 1.3661 K 20.23 16.07 16.95 27.47 11.78 11.78 12.47 18.92 L 3.60 1.65 2.81 3.65 0.88 0.88 3.36 1.13 外観変形 なし なし なし なし あり あり あり あり 口栓部収縮* ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ─────────────────────────────────── *:○は問題ないこと、×は問題あることをそれぞれ意味する。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、試行錯誤を繰り返すこ
となく、耐熱性、減圧変形に強い耐熱ボトルを容易に提
供でき、その工業的価値は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボトルの1例を示す概略説明図
【図2】本発明のボトルの1例を示す概略説明図
【図3】本発明のボトルの1例を示す概略説明図
【図4】本発明のボトルの1例を示す概略説明図
【図5】本発明のボトルの1例を示す概略説明図
【図6】本発明のボトルの1例を示す概略説明図
【符号の説明】
A:口栓部 B:胴部 C:底部 D:パネル部 E:リブ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として口栓部、胴部、底部より構成さ
    れ、胴部はパネル部とリブ部が形成された内容量500
    ml未満のポリエステル系樹脂製耐熱ボトルであって、
    口栓部天面に面した部分の密度およびリブ部密度が1.
    365(g/ml)以上であり、かつ下記式および
    を同時に満足することを特徴とするポリエステル系樹脂
    製耐熱ボトル。 【数1】 【数2】
  2. 【請求項2】 ジエチレングリコール単位の割合が1.
    0〜3.0モル%、環状三量体の含有量が0.6重量%
    以下であることを特徴とする請求項1記載のポリエステ
    ル系樹脂製耐熱ボトル。
  3. 【請求項3】 極限粘度が0.50〜1.10dl/g
    であることを特徴とする請求項1または2記載のポリエ
    ステル系樹脂製耐熱ボトル。
JP29187997A 1997-10-24 1997-10-24 ポリエステル系樹脂製耐熱ボトル Pending JPH11130030A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262947A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Toyo Seikan Kaisha Ltd ポリエチレンテレフタレートボトル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009262947A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Toyo Seikan Kaisha Ltd ポリエチレンテレフタレートボトル

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