JPH11129253A - プラスチック容器処理装置及び送給ローラー - Google Patents

プラスチック容器処理装置及び送給ローラー

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JPH11129253A
JPH11129253A JP29754597A JP29754597A JPH11129253A JP H11129253 A JPH11129253 A JP H11129253A JP 29754597 A JP29754597 A JP 29754597A JP 29754597 A JP29754597 A JP 29754597A JP H11129253 A JPH11129253 A JP H11129253A
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西田忠誠
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置に投入されたプラスチック容器から、
極めて簡便にラベル、口部等の不要物を分離処理でき、
併せて、投入されたプラスチック容器が如何なる状態で
あっても確実に捕らえて、処理手段に送給することがで
きるプラスチック容器処理装置及び送給ローラーを提供
することを課題とする。 【解決手段】 プラスチック容器を処理可能な処理手段
14と、該処理手段14にプラスチック容器を供給可能な供
給手段15とを具備してなり、該供給手段15は、プラスチ
ック容器を投入可能な投入部68と、該投入部68に投入さ
れたプラスチック容器を収容する収容体69と、該収容体
69に収容されたプラスチック容器を前記処理手段14に送
給すべく、回転可能に設けられた送給ローラー49とを備
えてなり、該送給ローラー49には、その回転軸51の軸長
方向に沿って保持体50が設けられ、しかも該保持体50は
外縁が中間部54から端部55にかけて、前記回転軸51の回
転方向側に偏位するように設けられてなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック容器
処理装置及び送給ローラーに関するものであり、より詳
しくは回収されたペットボトル等のプラスチック容器を
再利用(リサイクル)するために、ラベル、口部等の不
要物を分離処理するためのプラスチック容器処理装置及
びその装置に備えられる送給ローラーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスチック容器を再利用す
るためにラベル、口部等の不要物を分離すべく、人手に
よる手作業或いは破砕後の多工程に渡る選別等によって
不要物を分離していた。
【0003】すなわち、カッターナイフ、ニッパー等に
よって作業者が回収されたプラスチック容器からラベ
ル、口部等を切除して分離するか、或いは、回収された
プラスチック容器を破砕してチップ化した後に機械的に
選別して分離することがなされていた。
【0004】後者の機械的な選別による場合には、まず
粗破砕がなされた後に選別を行い、その後チップ化され
たものについても選別を行い、この選別を種々行った上
でプラスチック容器をリサイクルするものであった。
【0005】しかし、上記作業者がカッターナイフ等で
切除して分離する方法にあっては、人手によるものであ
るので、その作業性が極めて煩雑であった。特に、回収
されたプラスチック容器が既に圧縮され変形等している
場合にあっては、その口部の除去は極めて困難であっ
た。
【0006】一方、上記機械的な選別による場合にあっ
ては、多数の工程が必要であるので、種々の処理装置が
必要であり設備費等が嵩み、また複数の工程を重ねるも
のゆえ、回収率の低下を招いていた。
【0007】そこで、本願発明に先立って、プラスチッ
ク容器処理装置として特願平9−57763号の発明を
開発したものである。このプラスチック容器処理装置に
あっては、図9に示す如く、回転ローター19' と固定刃
59' とを備えた処理手段14' にプラスチック容器を供給
すると、回転ローター19' の回転刃33' と固定刃59' と
によりプラスチック容器が圧縮されて変形して、両者間
を通過する間にラベルの剥ぎ取り、口部の切断等が行わ
れ、不要物が除去されることとなる。
【0008】しかも、上記プラスチック容器処理装置
は、プラスチック容器を処理手段14'側に送給する為の
送給ローラー49' を具備しているため、これによりプラ
スチック容器を的確に処理手段14' 側に送給することが
できるものである。ここで、上記送給ローラー49' の具
体例としては、回転軸51' の外周上に、軸長方向と平行
に八枚の送給羽根50' を突設した構成のものを開示して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
送給ローラー49' にあっては、円筒状のプラスチック容
器を確実に捕らえることは難しいものである。即ち、送
給ローラー49' の回転軸に対して、プラスチック容器が
略平行な関係となっている場合にあっては、回転する送
給羽根50' がプラスチック容器の外周面に対して、略接
線方向で当接するため、プラスチック容器に回転を与え
るのみで、プラスチック容器を保持することができない
のである。従って、送給ローラー49' には、プラスチッ
ク容器の外周面を擦るのみという空回り状態が断続的に
発生することとなり、プラスチック容器を効率よく処理
手段14' 側に送給することができないという問題があっ
た。
【0010】そこで、本発明は上記の如き従来の問題点
に鑑みてなされたもので、装置に投入されたプラスチッ
ク容器から、極めて簡便にラベル、口部等の不要物を分
離処理でき、併せて、投入されたプラスチック容器が如
何なる状態であっても確実に捕らえて、処理手段に送給
することができるプラスチック容器処理装置及び送給ロ
ーラーを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明に係るプラスチック容器処理装置は、プラスチッ
ク容器を処理可能な処理手段14と、該処理手段14にプラ
スチック容器を供給可能な供給手段15とを具備してな
り、該供給手段15は、プラスチック容器を投入可能な投
入部68と、該投入部68に投入されたプラスチック容器を
収容する収容体69と、該収容体69に収容されたプラスチ
ック容器を前記処理手段14に送給すべく、回転可能に設
けられた送給ローラー49とを備えてなり、該送給ローラ
ー49には、その回転軸51の軸長方向に沿って保持体50が
設けられ、しかも該保持体50は外縁が中間部54から端部
55にかけて、前記回転軸51の回転方向側に偏位するよう
に設けられてなることを特徴とする。
【0012】上記構成からなるプラスチック容器処理装
置は、投入部68にプラスチック容器を投入して、プラス
チック容器を収容体69に収容した状態で、送給ローラー
49が回転することにより、該送給ローラー49がプラスチ
ック容器を保持して、処理手段14に送給し、しかる後、
処理手段14内でプラスチック容器が処理されるのであ
る。
【0013】また、プラスチック容器を処理手段14に送
給するための送給ローラー49は、回転軸51の外周に、外
縁が中間部54から端部55にかけて回転軸51の回転方向側
に偏位するような保持体50が設けられているため、送給
ローラー49が回転すると、プラスチック容器は保持体50
に倣い、中央に寄せられつつ送給される。しかも、プラ
スチック容器が、送給ローラー49の回転軸に対して略平
行な関係となっている場合にあっても、保持体50は、プ
ラスチック容器に対して、端部55側から次第に中間部54
にかけて当接するものであるため、プラスチック容器の
回転が許容されず、プラスチック容器は保持体50により
保持されることとなる。
【0014】従って、円筒状のプラスチック容器が如何
なる状態であっても、保持体50がプラスチック容器を捕
らえると共に、該プラスチック容器の回転を制止するよ
うに保持し、処理手段14に送給するのである。
【0015】また、本発明に係るプラスチック容器処理
装置は、請求項2記載の如く、前記保持体50は、一枚の
帯板を略山型に曲折して形成した送給羽根50であるもの
であってもよい。
【0016】上記構成を採用することにより、保持体50
にプラスチック容器を掃きだす作用が生じるため、プラ
スチック容器が保持体50に挟まったり、絡みついたりす
ることもなく、保持体50がプラスチック容器を保持しつ
つ、プラスチック容器を掃きだすようにして処理手段に
送給するのである。
【0017】さらに、本発明に係るプラスチック容器処
理装置は、請求項3記載の如く、前記送給ローラー49
が、プラスチック容器を一次圧縮すべく設けられてなる
ものであってもよい。
【0018】上記構成を採用することにより、圧縮して
変形されていないプラスチック容器が投入部68に投入さ
れると、送給ローラー49によって一次圧縮されるため、
この一次圧縮されたプラスチック容器が処理手段14で処
理されやすくなり、分離処理を円滑に行いうるという利
点を有する。
【0019】また、本発明に係るプラスチック容器処理
装置にあっては、請求項4記載の如く、送給ローラー49
が送給に際してプラスチック容器に穿孔を形成可能に設
けられた構成を採用することが好ましく、これによりプ
ラスチック容器を圧縮した際に容器本体内部の空気によ
り変形が阻止されることを防止でき、プラスチック容器
を圧縮した際に的確にプラスチック容器を減容すること
ができる。つまり、口部にキャップが付いたプラスチッ
ク容器等であっても、送給ローラー49により形成された
穿孔からプラスチック容器内部の空気が的確に放出され
るものゆえ、プラスチック容器を減容することができる
利点を有するのである。
【0020】
【発明の実施の形態】
<第一実施形態>以下、図1乃至図7を参酌しつつ本発
明に係るプラスチック容器処理装置の一実施形態につい
て説明する。本実施の形態に係るプラスチック容器処理
装置は、図1及び図2に示す如く、四つの脚部を有する
台座70に固着された装置フレーム58と、該装置フレーム
58に固着された処理手段14と、該処理手段14にプラスチ
ック容器を送給する送給ローラー49が回転可能に設けら
れた供給手段15とを具備するものである。そこで、まず
供給手段15について説明する。
【0021】前記供給手段15は、プラスチック容器を投
入可能な投入部68と、該投入部68に投入されたプラスチ
ック容器を収容するホッパー(収容体)69と、該ホッパ
ー69下部の固定板57上のプラスチック容器を前記処理手
段14に送給するための送給ローラー49とを備えてなる。
【0022】本実施の送給ローラーは、図3乃至図5に
示す如く円柱状のドラム51a 及び該ドラム51a の両端面
からドラム51a と同心に突設された枢着部51b で構成さ
れた回転軸51と、そのドラム51a の外周であって軸長方
向に沿って複数列設けられた保持体としての送給羽根5
0, …とを有する。尚、図5は、送給羽根50が取付けら
れたドラム51a を展開した説明図である。
【0023】ここで、各送給羽根50は、鋼材からなる略
方形状の一枚の帯板が、その中間部54で略山型に曲折さ
れて形成され、ドラム51の外周に等分に六枚突設された
ものである。
【0024】また、各送給羽根50の内縁50a が、その中
間部54から両端部55,55 にかけて、夫々ドラム51a の回
転方向側に螺旋状に偏位するように取付けられている。
さらに、各送給羽根50の内縁50a と平行関係にある外縁
50b も、その中間部54から両端部55,55 にかけて、夫々
ドラム51a の回転方向側に螺旋状に偏位するものであ
る。しかも、送給羽根50は、任意の取付位置でドラム51
a の外周面と略直交となるようにして取付けられてい
る。従って、各送給羽根50は、中間部54を中心として左
右対象形状となり、しかも各送給羽根50の両端部55,55
は、ドラム51a の両端面と面一となると共に、両端部5
5,55 を夫々結ぶ線は、ドラム51a の軸長方向と平行と
なる。
【0025】また、ドラム51a の両端面に、該ドラム51
a と同心の円板状の側板52,52 が固着されている。しか
も、該側板52,52 は、ドラム51a の回転中心から送給羽
根50の外縁50b までの距離と略同一の長さを半径とする
円板であり、従って、側板52,52 が取付けられた際に
は、該側板52,52 はドラム51a の端面のみならず、送給
羽根50の端部の端面とも当接状態となるものである。
【0026】上記構成からなる本実施の形態の送給ロー
ラーは、図2に示す如く、送給ローラー49の回転軸51の
両側の枢着部51b,51b は揺動部材53の後端部(便宜上、
図2に於いて左側を前、右側を後と定義する、以下同
じ)に回転可能に取付けられている。
【0027】しかも、送給ローラー49は、送給用電動モ
ーター47によって回転されてなり、具体的には図1及び
図7に示すように揺動部材53に固着された送給用電動モ
ーター47の回転軸の一端に接続されたスプロケット24a
と、送給ローラー49の回転軸51の一端に固着されたスプ
ロケット24b とがチェーン27で連結されて、送給用電動
モーター47が駆動することにより送給ローラー49が回転
するように構成されている。尚、前記送給用電動モータ
ー47は、インバータ制御によりモーターの回転数が変更
可能である。
【0028】また、該揺動部材53の前端部は枢支軸60に
枢支されており、これにより枢支軸60を中心に揺動部材
53が揺動し、送給ローラー49が上下動するように構成さ
れている。ここで該枢支軸60は、処理手段14よりも前方
側で且つ最下端に位置した際の送給ローラー49の回転軸
51よりも下方で前記装置フレーム58に固着されている。
また、揺動部材53は処理手段14と当接しないように中間
部で上方に湾出した形状に形成されてなる。
【0029】従って、上記供給手段15にあっては、投入
部68に投入され、ホッパー69に収容されたプラスチック
容器は固定板57に移動し、送給ローラー49の自重によっ
て押圧変形されつつ、一次圧縮され、処理手段14に供給
されるものである。ここで、固定板57は、処理手段14に
臨み前方に向けて下方に傾斜してなり、プラスチック容
器を載上可能に設けられてなる。また、固定板57は、台
座70に固着された装置フレーム58に固着されており、該
固定板57は処理手段14に向けて下方に傾斜して設けられ
てなる。
【0030】前記処理手段14は、図1乃至図3に示す如
く、分離装置カバー18と、該カバー18内部で回転可能に
装着された略円柱状の回転ローター19と、該回転ロータ
ー19に周縁部より刃端部34が突出すべく取付けられてな
る回転刃33と、装置フレーム58に固着された固定板57の
前端部に固着された対向刃59とを備えたものである。
【0031】ここで、回転ローター19は、分離用電動モ
ーター23によって回転されてなり、具体的には図1及び
図7に示すように分離用電動モーター23の回転軸の一端
に接続されたプーリー25a と、回転ローター19の軸20の
一端に固着されたプーリー25b とがVベルト26で連結さ
れて、分離用電動モーター23が駆動することにより回転
ローター19が回転するように構成されている。尚、前記
分離用電動モーター23も送給用電動モーター47と同様、
インバータ制御によりモーターの回転数が変更可能であ
る。しかも、該分離用電動モーター23及び送給用電動モ
ーター47の回転数は、回転刃33の刃端部34の周速度が送
給羽根50の周速度よりも速くなるように設定されてな
る。
【0032】また、回転ローター19は、図3に示すよう
に相対向する二箇所の周縁部が略L字状に切欠かれて回
転刃33を取付ける為の取付用切欠29が形成されている。
該取付用切欠29は、回転刃33の側面部の当接する取付面
30a と、該取付面30aより鋭角で立ち上がった立ち上が
り面30b とからなり、これにより立ち上がり面30b の周
縁側が取付面30a に対して刃端部34側に傾斜して形成さ
れている。該取付面30a には回転刃33を固定する為のボ
ルト37の脚部と螺合可能なネジ孔29a が穿設されてい
る。
【0033】該取付用切欠29に刃端部34を周縁部より突
出するように収容された回転刃33は外側より押さえ部材
31によって軸心側に押圧されている。該押さえ部材31
は、側面部が前記取付用切欠29の立ち上がり面30b と当
接すべく取付けられており、このように取付けた際に周
縁部が回転ローター19の周縁部と面一、つまり押さえ部
材31の周縁部と回転ローター19の周縁部とにより回転ロ
ーター19の軸を中心とした円弧が構成されるように形成
されている。該押さえ部材31には、回転刃33を固定する
為の前記ボルト37の頭部と当接可能な凹部が形成され、
且つ該ボルト37の脚部を挿通可能な穿設孔が該凹部より
穿孔されている。ここで、該押さえ部材31の凹部は前記
ボルト37の頭部が押さえ部材31の表面より突出しない十
分な深さを有している。
【0034】さらに、該回転刃33には、前記ボルト37を
挿通可能な孔部35が穿設されており、ボルト37は脚部が
押さえ部材31の穿設孔及び該孔部35を挿通して回転ロー
ター19のネジ孔29a に螺着入されてなり、これにより回
転刃33が取付用切欠29の取付面30a と押さえ部材31とに
より挟持されて固定されている。
【0035】また、該回転刃33の孔部35は、前記ボルト
37の脚部の外径と略同様の幅をもって回転刃33の刃端部
34方向に延びた長孔として形成され、これにより該回転
刃33はボルト37に対して刃端部34側にスライド可能に設
けられている。このようにスライドすることにより回転
刃33は、対向刃59との隙間Lを変更することができる
が、かかる隙間Lは、3mm以上であることが好まし
く、より好ましくは5mm以上であり、また、25mm
以下であることが好ましく、より好ましくは15mm以
下である。
【0036】さらに、回転ローター19には、回転刃33の
刃端部34の突出位置より回転方向の周縁部にL字状に切
欠かれ、切断された口部等の不要物又はプラスチック容
器が退避可能な逃げ部28が形成されている。しかも、回
転ローター19の下方側は、装置フレーム58が開口した排
出口38が形成されてなる。
【0037】また、該排出口38の下方には、図2に示す
ように、台座70の脚部の間にコンテナ72が載置されてい
る。
【0038】本実施形態のプラスチック容器処理装置
は、以上の構成からなるが、以下、該プラスチック容器
処理装置の使用方法について説明する。尚、以下説明す
るにあたり、回転刃33の刃端部34の周速度が15m/s
で、送給羽根50の周速度が0.5m/sとなるように、
分離用電動モーター23及び送給用電動モーター47の回転
数が設定されている場合について説明する。
【0039】まず、収集車等によって回収され搬送され
てきた前処理済(ある程度圧縮変形された状態)のプラ
スチック容器を投入部68に投入せしめてホッパー69に収
容する。
【0040】そして、プラスチック容器は、回転する送
給ローラー49の送給羽根50に保持されて、その状態で送
給ローラー49の回転と共に処理手段14へと送給される。
【0041】また、前処理が不完全なために圧縮変形さ
れておらず、円筒状のプラスチック容器であっても、前
記送給ローラー49の送給羽根50は、外縁が中間部54から
端部55にかけて回転軸51の回転方向側に偏位する構成と
なっているため、円筒状のプラスチック容器を保持し易
い形状となっており、確実にプラスチック容器を保持し
て後の処理手段14に送給されるものである。即ち、送給
ローラー49の回転軸に対して、プラスチック容器が垂直
よりに位置している場合、送給ローラー49の回転によ
り、プラスチック容器が送給羽根50に倣いつつ、中央に
寄せられると共に、送給羽根50の中間部54でプラスチッ
ク容器の回転も制止されて、送給羽根50に確実に保持さ
れることとなる。さらに、送給ローラー49の回転軸に対
して、プラスチック容器が略平行に位置している場合、
保持体50は、プラスチック容器に対して、端部55側から
次第に中間部54にかけて当接するため、プラスチック容
器は回転が許容されず、送給羽根50に確実に保持される
こととなる。
【0042】従って、如何なる状態のプラスチック容器
であっても、送給羽根50がプラスチック容器を確実に捕
らえると共に、該プラスチック容器の回転を制止して保
持し、処理手段14に送給するのである。
【0043】そして、送給ローラー49により回転ロータ
ー19へと送給されたプラスチック容器は、回転ローター
19によって押圧変形されつつ、ラベルが剥がされ、口部
が切断されることとなる。具体的には、ラベルはプラス
チック容器の表面を滑る回転刃33によって掻き取られ、
また、他の部分よりも硬質に形成されてなる口部は、回
転刃33と対向刃59との隙間を挿通できずに、切断される
ものと考えられる。
【0044】このようにして、分離され、排出口38から
排出されたプラスチック容器、ラベル、口部等は、コン
テナ72内に収容されることとなる。
【0045】そして、該コンテナ72内に収容されたプラ
スチック容器等は、再利用すべく次工程に搬送すべきも
のと、不要物とに選別される。この選別は、ふるい選
別、風力選別等の機械選別、又は手選別の何れか、又は
夫々を併用して行われることとなる。
【0046】本実施形態のプラスチック容器処理装置は
以上のように使用されるので、以下のような利点を有す
る。
【0047】上方が開口したホッパー69を採用すること
により、プラスチック容器をより大量に投入せしめるこ
とができると共に、該ホッパー69にプラスチック容器を
投入することにより、的確に送給ローラー49により回転
ローター19へ送給することができる利点を有する。
【0048】しかも、固定板57が回転ローター19に向け
て下方に傾斜して設けられてなるので、投入部68に投入
されたプラスチック容器が固定板57に沿って回転ロータ
ー19側にスライドし易く、固定板57上のプラスチック容
器を送給ローラー49により容易に回転ローター19へ送給
することができ、分離処理を円滑に行うことができると
ともに、下方の該固定板57としてベルトコンベア等の搬
送装置を採用する必要がなく、送給ローラー49の小型化
・軽量化を図ることができるという利点を有する。
【0049】また、送給ローラー49は、回転軸51の外周
に、外縁が中間部54から端部55にかけて回転軸51の回転
方向側に偏位するような送給羽根50が設けられているた
め、円筒状のプラスチック容器が如何なる状態であって
も、送給羽根50がプラスチック容器の回転を制止してプ
ラスチック容器を確実に保持することができ、送給ロー
ラー49の断続的な空回り状態を生じることもなく、プラ
スチック容器を処理手段14に効率良く送給できるという
利点を有する。
【0050】さらに、送給ローラー49の送給羽根50は、
その中間部54から両端部55にかけて、螺旋状に回転軸51
の外周面に取付けられているため、該送給ローラー49が
回転することにより、送給羽根50に捕らえられたプラス
チック容器には、絶えず、送給ローラー49の中心に寄せ
られるように力が加わるため、プラスチック容器を処理
手段14の略中央部に送給することができ、プラスチック
容器の処理効率を向上することができる。
【0051】また、送給ローラー49は、一枚の帯板を略
山型に曲折して形成した送給羽根を回転軸51のドラム51
a の外周に等分に六枚突設するという構造的に簡素化さ
れたものであるので、安価且つ容易に製造することがで
きるという利点を有する。
【0052】しかも、送給ローラー49には、ドラム51a
と、送給羽根50の端部55端面とに当接固着する側板52が
設けられているため、回転軸51の枢支軸51b に細かいゴ
ミ屑が進入しにくく、回転軸51の枢支軸51b がゴミ屑を
噛み込んで回転不能となることを防止できると共に、装
置を円滑且つ安全に運転することができ、しかもメンテ
ナンスの回数を低減することができるという利点を有す
る。
【0053】さらに、上下動自在、つまり固定板57に対
して退避可能な送給ローラー49を採用した為、固定板57
上に載上されたプラスチック容器により送給ローラー49
が上下動して、投入されたプラスチック容器の量及び大
きさにあわせ送給を行うことでき、しかも送給ローラー
49の自重によりプラスチック容器を押圧しつつ送給でき
るので、プラスチック容器を処理するに際してプラスチ
ック容器が不用意に回転刃33より逃げることがなく、的
確にラベル等の分離処理を行うことができる。特に、こ
のように送給ローラー49の自重によりプラスチック容器
を固定板57側に押圧することにより、プラスチック容器
が一次圧縮されるので、的確に回転刃33と対向刃59との
間に噛込まれやすい。
【0054】また、該送給ローラー49を取付ける揺動部
材53の枢支軸60を回転ローラー19よりも前方側に位置さ
せたため、揺動部材53の揺動による送給ローラー49の上
下動をプラスチック容器の送給に対して垂直方向に近似
でき、しかも送給ローラー49を装置フレーム58にコンパ
クトに装着することができる。しかも、揺動部材53の枢
支軸60を前方で且つ送給ローラー49の回転軸51よりも下
方に設けたため、固定板57上のプラスチック容器により
送給ローラー49に前方方向に力が作用しても、かかる力
によっても揺動部材53が揺動して送給ローラー49を上昇
させることができる。
【0055】さらに、送給ローラー49は、固定板57上に
載置されたプラスチック容器を押圧変形するだけの十分
な重量を有してなるので、自重によって固定板57上のプ
ラスチック容器を一次圧縮しつつ送給することができ、
回転刃33と対向刃59との間に噛込ませやすい。
【0056】また、送給ローラー49を回転する為の送給
用電動モーター47と、回転ローター19を回転する為の分
離用電動モーター23とを夫々別個に設けたため、分離装
置が停止した場合であっても送給ローラー49を任意に駆
動させることができ、これにより回転刃33と対向刃59と
の間にプラスチック容器を噛込んだとしても送給ローラ
ー49を逆回転させることができるという利点を有する。
【0057】さらに、分離用電動モーター23及び送給用
電動モーター47の回転数は、回転刃33の刃端部34の周速
度が15m/sで、送給羽根50の周速度が0.5m/s
に、つまり送給ローラー49が回転刃33の周速度よりも遅
くプラスチック容器を送給するよう設定されてなるの
で、回転刃33と対向刃59との隙間を挿通するプラスチッ
ク容器の速度をある程度調整でき、回転刃33によるラベ
ル、口部の分離の精度を高めることができる。しかも、
分離用電動モーター23及び送給用電動モーター47の回転
数を変更せしめることにより、回転刃33の刃端部34と送
給ローラー49との周速度比を作業目的に応じて変更設定
することができる。
【0058】また、回転ローター19には回転刃33の刃端
部34の突出位置から回転方向の周縁部に、分離されたラ
ベル、口部を退避可能な逃げ部28が刻設されてなるの
で、分離されたラベル、口部は回転ローター19の逃げ部
28に逃げ込み、回転ローター19の回転を阻害することが
ない。
【0059】さらに、略L字状の取付用切欠29を回転刃
33の側面部の当接する取付面30a に対して立ち上がり面
30b の周縁側が刃端部34側に傾斜するように形成されて
いるので、回転ローター19を高速回転した際に取付用切
欠29に取付けられる回転刃33及び押さえ部材31に遠心力
が作用しても、この遠心力に対して押さえ部材31には立
ち上がり面30b からの反作用の力が働き、該押さえ部材
31により回転刃33を的確に挟持しておくことができ、固
定手段としてのボルト37に作用する力を軽減することが
できる。
【0060】また、回転刃33の取付用の孔部35が刃端部
34側に延びた長孔として形成され、回転刃33がボルト37
に対して刃端部34側にスライド可能に設けられているの
で、ボルト37を緩めて押さえ部材31による挟持を開放し
て、回転刃33を孔部35に沿ってスライドさせて、回転刃
33の刃端部34の突出長さを調整することができ、対向刃
59と回転刃33との間隔を適宜変更することができる。特
に、孔部35は前記ボルト37の脚部の外径と略同様の幅を
もって形成されているので、このスライドに際して回転
刃33が横方向(回転ローター19の軸長方向)にずれるこ
とがない。
【0061】しかも、回転刃33を押さえ部材31により挟
持して取付けるものであるので、回転刃33を刃端部34側
に孔部35に沿ってスライドさせた場合であっても、押さ
え部材31によって立ち上がり面30b からの遠心力の反作
用の力を受けることができるという利点を有する。
【0062】さらに、回転ローター19を取付用切欠29及
び逃げ部28を隣接して刻設することで容易に製造するこ
とができるとともに、該取付用切欠29にボルト37により
回転刃33及び押さえ部材31を取付けることで容易に回転
刃33を回転ローター19に取付けることができるという利
点を有する。
【0063】また、上述の如くコンテナ72内に収容され
てなる収容物は、プラスチック容器と、ラベル、口部等
に分離されてなるので、その後の手選別、ふるい選別等
の選別作業が容易且つ確実に行いうるという利点を有す
る。但し、ラベル等が接着剤等により貼着されてなる場
合等には、プラスチック容器から完全に分離されていな
い場合も存在するので、その場合は、作業者によって該
プラスチック容器は別途選別されることとなる。
【0064】さらに、上記実施の形態に係るプラスチッ
ク容器処理装置は、処理対象が小さなプラスチック容器
であるため、装置自体を比較的小型化することができ
る。従って、該プラスチック容器処理装置をトラックの
荷台に載置して移動可能とすることができ、移動する先
々、例えば、各自治体のプラスチック容器の収集場所
で、プラスチック容器を処理することが可能となる。
【0065】<その他の実施形態>上記第一実施形態は
上記構成からなり上述の利点を奏するが、本発明に係る
プラスチック容器処理装置はこれらに限定されるもので
はなく、本発明の意図する範囲で適宜設計変更可能であ
る。
【0066】即ち、上記実施の形態では、送給ローラー
49は、その回転軸51の軸長方向に沿って一枚の帯板を曲
折した送給羽根50を複数設け、しかも送給羽根50を外縁
が中間部54から端部55にかけて、回転軸51の回転方向側
に偏位するように構成してなるものであるが、該送給ロ
ーラー49は、この構成に限定されるものではなく、例え
ば、複数の棒状部材を回転軸51の軸長方向であって、回
転軸51の中間部から端部にかけて、回転軸51の回転方向
側に偏位するように突設配置した、くし状のものを保持
体50とし、この保持体50を回転軸51の外周上に複数列設
けるものであってもよい。要は、プラスチック容器が如
何なる状態であっても、プラスチック容器を中央に寄せ
る作用、及び、プラスチック容器の回転を制止する作用
を備えた送給羽根50(保持体)であれば、円筒状のプラ
スチック容器であっても確実に保持することができ、本
発明の意図するところである。
【0067】また、上記送給ローラー49の送給羽根50
は、その中間部54がドラム51a の中間部に位置するた
め、送給羽根50が左右対称の形状となるが、これに限定
されず、送給羽根50の形状を略への字形となるように曲
折して、送給羽根50の中間部54をドラム51a の中間部に
対して偏心させるものであってもよい。
【0068】さらに、上記送給ローラー49の送給羽根50
は、任意の取付位置でドラム51a の外周面と直交するよ
うに取付けられているが、これに限定されず、送給ロー
ラー49の回転方向に寝かせるような、鋭角に取付けるも
のでもよく、逆に鈍角に取付けるものであってもよい。
このように、ドラム51a に対する送給羽根50の取付角度
を任意に変更することで、すくい角を変更することがで
きるので、送給ローラー49の送給能力を変更することが
できると共に、大きさ、材質の異なるプラスチック容器
に対応することができる。
【0069】さらに、送給羽根50の外縁部50b には、図
6に示す如く、V字状のノッチ56を形成するものであっ
てもよく、また、送給羽根50の外縁部50b に所望間隔
で、先端の尖った突起を突設するものであってもよい。
かかる構成を採用すれば、プラスチック容器が送給ロー
ラー49に保持され、送給される際、ノッチ56、突起によ
りプラスチック容器に空気抜き用の孔を穿孔することが
でき、プラスチック容器を圧縮し易い。すなわち、送給
ローラー49は送給に際してプラスチック容器に穿孔を形
成可能に設けられてなるので、プラスチック容器を圧縮
した際に、プラスチック容器内部の空気により変形が阻
止されることを防止でき、形成された穿孔からプラスチ
ック容器内部の空気が的確に放出されて、プラスチック
容器を減容することができるという利点を有する。ま
た、プラスチック容器を送給ローラー49で送給する際、
送給羽根50にノッチ56、突起を形成することで、プラス
チック容器を確実に保持することができるという利点も
有する。
【0070】さらに、プラスチック容器の投入部68に、
該投入部68内部のプラスチック容器を送給ローラー49へ
と押込む押込手段、例えば一端が供給ローラー49の下端
部へと揺動自在な押込アーム等を設けることにより、よ
り確実に投入部68内部のプラスチック容器を送給ローラ
ー49により回転ローター側へ供給せしめることができ
る。
【0071】また、プラスチック容器を収容するための
収容体として、ホッパー69を設けたものについて説明し
たが、本発明はこれに限定されず、例えば、固定板57を
延設したシュート台を設けるものであってもよく、この
シュート台を採用することにより、装置を小型化するこ
とができると共に、シュート台を折り畳み式にすること
で、装置の運搬が容易となる。
【0072】また、上記第一実施形態にあっては、送給
ローラー49及び回転ローター19を回転せしめる電動モー
ター23, 47は、インバーター制御によりモーターの回転
数を可変とするものであるが、本発明はこれに限定され
るものではなく、送給ローラー49又は回転ローター19の
軸とモーターの軸との間にギアボックスを介在させてモ
ーターの回転数を変更するものであってもよく、また、
回転数の可変な変速機付電動モーター等の電動機を採用
するものであってもよい。いずれにしても、電動機の回
転数を適宜調整することにより、回転刃33の刃端部34と
送給ローラー49との周速度比を作業目的に応じて適宜変
更設定することができる。また、電動モーター23, 47を
駆動する回路を、一つのシーケンス回路に組み込み、電
動モーター23, 47を同期制御する構成を採用すれば、よ
り機能的に回転刃33の刃端部34と送給ローラー49との周
速度比を変更設定することができる。
【0073】また、送給ローラー49及び回転ローター19
を回転せしめる手段としては、電動モーターの替わり
に、油圧モーターを採用するものであってもよい。即
ち、送給ローラー49には、送給用電動モーター47に替
え、電動機に接続された送給用油圧ポンプにより駆動す
る油圧モーターが接続され、一方、回転ローター19に
は、分離用電動モーター23に替え、同じ電動機に接続さ
れた分離用油圧ポンプにより駆動する油圧モーターが接
続された構成であってもよい。しかも、前記分離用油圧
ポンプ及び前記送給用油圧ポンプに流量制御弁を設けれ
ば、吐出量を変更可能となるため、前記二つの油圧モー
ターは、回転数が可変となるものである。
【0074】なお、回転ローター19及び送給ローラー49
を油圧モーターで回転させる場合、上述のように同一の
電動機に分離用油圧ポンプ及び送給用油圧ポンプとを同
軸で接続する他に、例えば回転ローター19の軸に送給用
油圧ポンプを接続することも可能である。このように、
回転ローター19の軸に送給用油圧ポンプを接続して、送
給ローラー49の駆動用の油圧ポンプを駆動するならば、
送給ローラー49は回転ローター19の回転停止により送給
を停止すべく構成されるので、回転ローター19の停止中
にプラスチック容器を回転ローター19へ送給することが
ないという利点を有する。尚、回転ローター19の軸20に
送給用油圧ポンプを接続して、送給ローラー49の駆動用
の油圧モーターを駆動する構成を採用するならば、送給
ローラー49を上下動をさせる際に製造しやすいという利
点を有する。
【0075】また、上記第一実施形態においては、回転
刃33の回転軌跡と一定隙間Lを有する位置に設けられた
対向刃59の例として、固定板57の前端部に固着されたも
のについて説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。すなわち、回転刃33の回転軌跡と一定隙間L
を有する位置で回転刃33よりも低速で回転するように設
けられた低速回転刃より対向刃59を構成することも可能
である。かかる低速回転刃は、回転ローター19よりも回
転速度が遅い低速回転ローターの外周上に配されてな
り、回転刃33と反対方向に回転せしめられてなるもので
ある。なお、低速回転ローター91の軸は偏心されておら
ず、低速回転刃59は回転刃33の回転軌跡と常に所定の隙
間を維持するように設けてもよく、また、低速回転ロー
ター91の軸を若干偏心せしめて、低速回転刃59が回転す
ることにより回転刃33の回転軌跡と一定隙間Lの範囲で
変動するよう構成することも可能である。
【0076】さらに、対向刃59は固定板57の前端部に固
着されたもの限定されるものでなく、回転刃33とにより
プラスチック容器からラベル等の不要物の分離を行うも
のであれば良く、例えば固定板57の端部をそのまま対向
刃59として採用することも可能である。
【0077】また、本発明に於いて回転刃33の取付手段
は上記第一実施形態のものに限定されるものでなく、ま
た、回転刃33に固定手段37を挿通可能な孔部35を形成す
る場合にあっても、固定手段37の脚部の外径と略同様の
幅をもって形成されてなるものに限定されるものでな
い。さらに、上記第一実施形態にあっては孔部35を長孔
として形成したものについて説明したが、例えば刃端部
34の他端まで延びた孔とすることも可能であり、これに
より回転刃33の離脱がさらに容易に行いうるという利点
を有する。
【0078】しかも、回転刃33を取付面30a に対して立
ち上がり面30b の周縁側が刃端部34側に傾斜した略L字
状の取付用切欠29に取付ける場合であっても、上記第一
実施形態の如く取付用切欠29は取付面30a に対して立ち
上がり面30b が鋭角で立ち上がり形成されたものに限定
されるものではなく、立ち上がり面30b の周縁側にかけ
て刃端部34側に湾曲して、立ち上がり面30b の周縁側が
刃端部34側に傾斜したものであっても、上記の如く遠心
力に対する反作用の力によって回転刃33を的確に挟持し
ておくことができるという利点を有する。
【0079】また、上記第一実施形態においては処理手
段14及び供給手段15が台座70上に固着された場合につい
て説明したが、本発明に係るプラスチック容器処理装置
はこれに限定されるものでなく、例えば図8に示すよう
に収容箱1 と該収容箱1 の後方開口部を開閉するテール
ゲート12とを有する車体Dに搭載することも可能であ
る。しかも、上記第一実施形態の如く装置本体に送給ロ
ーラーをコンパクトに装着して分離装置の小型化及び軽
量化を図るならば、図8に示すように車体Dのテールゲ
ート12に容易に装着できるという利点を有する。
【0080】また、上記第一実施形態においては、送給
ローラー49が投入部68のプラスチック容器によって退避
可能に設けられてなるものについて説明したが、送給ロ
ーラー49が上下動せずに投入部68のプラスチック容器に
よって退避可能に設けられていないものであっても良
い。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るプラスチッ
ク容器処理装置は、プラスチック容器を処理手段に送給
するための送給ローラーに、外縁が中間部から端部にか
けて回転軸の回転方向側に偏位するような保持体が設け
られているため、円筒状のプラスチック容器が如何なる
状態であっても、保持体がプラスチック容器を確実に捕
らえることができると共に、プラスチック容器の回転を
制止してプラスチック容器を確実に保持することがで
き、送給ローラーの断続的な空回り状態が生じることも
なく、従って、プラスチック容器を処理手段に効率良く
送給することが可能となるものである。
【0082】また、本発明に係る請求項2記載のプラス
チック容器処理装置は、保持体が一枚の帯板を略山型に
曲折して形成した送給羽根からなり、保持体がプラスチ
ック容器を保持しつつ、掃きだすようにして処理手段に
送給するため、プラスチック容器が保持体に挟まった
り、絡みついたりすることを好適に防止することがで
き、従って送給ローラーが回転不能に陥ることもなく、
装置を安定して運転することができ、さらに、生産面に
おいても、安価に製造することができる点で実用的な効
果は著大である。
【0083】さらに、本発明に係る請求項3記載のプラ
スチック容器処理装置は、送給ローラーが、プラスチッ
ク容器を一次圧縮すべく設けられてなるものゆえ、プラ
スチック容器が送給ローラーによって一次圧縮されるこ
とより、該プラスチック容器は処理手段で処理しやすく
なり、処理を円滑に行いうるという利点を有する。
【0084】さらに、本発明に係る請求項4記載のプラ
スチック容器処理装置は、送給ローラーがプラスチック
容器に穿孔を形成可能に設けられてなるゆえ、プラスチ
ック容器を圧縮した際にプラスチック容器内部の空気に
より変形が阻止されることを防止でき、形成された穿孔
からプラスチック容器内部の空気が的確に放出されて、
プラスチック容器を減容することができるため、処理手
段でプラスチック容器を処理しやすくなるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のプラスチック容器処理装
置の背面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】同実施形態の要部拡大断面側面図。
【図4】同実施形態の送給ローラーの正面図。
【図5】同実施形態の送給ローラーの展開図。
【図6】同実施形態の送給羽根の要部拡大図。
【図7】同実施形態のプラスチック容器処理装置及び送
給ローラーの駆動の概略を示す説明図。
【図8】他実施形態のプラスチック容器処理であって、
車体に搭載された例を示す側面図。
【図9】従来のプラスチック容器処理装置の一部断面側
面図。
【符号の説明】
14…処理手段、15…供給手段、19…回転ローター、33…
回転刃、49…送給ローラー、50…送給羽根(保持体)、
51…回転軸、53…揺動部材、54…中間部、55…端部、57
…固定板、59…対向刃、60…枢支軸、68…投入部、69…
ホッパー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック容器を処理可能な処理手段
    (14)と、該処理手段(14)にプラスチック容器を供給可能
    な供給手段(15)とを具備してなり、該供給手段(15)は、
    プラスチック容器を投入可能な投入部(68)と、該投入部
    (68)に投入されたプラスチック容器を収容する収容体(6
    9)と、該収容体(69)に収容されたプラスチック容器を前
    記処理手段(14)に送給すべく、回転可能に設けられた送
    給ローラー(49)とを備えてなり、該送給ローラー(49)に
    は、その回転軸(51)の軸長方向に沿って保持体(50)が設
    けられ、しかも該保持体(50)は外縁が中間部(54)から端
    部(55)にかけて、前記回転軸(51)の回転方向側に偏位す
    るように設けられてなることを特徴とするプラスチック
    容器処理装置。
  2. 【請求項2】 前記保持体(50)は、一枚の帯板を略山型
    に曲折して形成した送給羽根(50)である請求項1記載の
    プラスチック容器処理装置。
  3. 【請求項3】 前記送給ローラー(49)が、プラスチック
    容器を一次圧縮すべく設けられてなる請求項1又は2記
    載のプラスチック容器処理装置。
  4. 【請求項4】 前記送給ローラー(49)が、送給に際して
    プラスチック容器に穿孔を形成可能に設けられてなる請
    求項1乃至3の何れかに記載のプラスチック容器処理装
    置。
  5. 【請求項5】 回転軸(51)の外周上に、保持体(50)が軸
    長方向に沿って設けられ、且つ、該保持体(50)の外縁
    は、中間部(54)から端部(55)にかけて、前記回転軸(51)
    の円周方向の一方側に偏位するように設けられてなるこ
    とを特徴とする送給ローラー。
  6. 【請求項6】 前記保持体(50)は、一枚の帯板を略山型
    に曲折して形成した送給羽根(50)である請求項5記載の
    送給ローラー。
  7. 【請求項7】 前記保持体(50)が、送給に際してプラス
    チック容器に穿孔を形成可能に設けられてなる請求項5
    又は6記載の送給ローラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016521202A (ja) * 2013-04-15 2016-07-21 プレビエロ エンネ ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ プラスチック製の容器からラベルを乾式除去するための装置および方法

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