JPH11129210A - 木質テープの製造方法及び木質テープ - Google Patents
木質テープの製造方法及び木質テープInfo
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- JPH11129210A JPH11129210A JP31603397A JP31603397A JPH11129210A JP H11129210 A JPH11129210 A JP H11129210A JP 31603397 A JP31603397 A JP 31603397A JP 31603397 A JP31603397 A JP 31603397A JP H11129210 A JPH11129210 A JP H11129210A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 複数の極薄状突板を一列に接続した連続状突
板の裏面に、連続状裏貼りシートが接合される木質テー
プにあって、接着剤の塗布むらに起因する接合不良を解
消し、加えてコスト低減性及び生産効率性に優れた木質
テープの製造方法を提供する。 【解決手段】 均一厚に形成された連続状裏貼りシート
4を引張状態で走行させて、その上面にロールコータ7
あるいはホットメルトアプリケータを介して接着剤を連
続的に塗布することにより、塗布むらの発生を防止し、
以って、連続状裏貼りシート4と連続状突板3との接合
強度を向上させる。また、塗布むらが生じないため、接
着剤が少量で済み、接着剤を節約することができるの
で、製造コストを低減させることができる。
板の裏面に、連続状裏貼りシートが接合される木質テー
プにあって、接着剤の塗布むらに起因する接合不良を解
消し、加えてコスト低減性及び生産効率性に優れた木質
テープの製造方法を提供する。 【解決手段】 均一厚に形成された連続状裏貼りシート
4を引張状態で走行させて、その上面にロールコータ7
あるいはホットメルトアプリケータを介して接着剤を連
続的に塗布することにより、塗布むらの発生を防止し、
以って、連続状裏貼りシート4と連続状突板3との接合
強度を向上させる。また、塗布むらが生じないため、接
着剤が少量で済み、接着剤を節約することができるの
で、製造コストを低減させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具,建材等の表
面仕上材として使用される木質テープの製造方法に関す
る。
面仕上材として使用される木質テープの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数の極薄状突板を一列に接続して形成
した連続状突板の裏面に、不織紙等からなる連続状裏貼
りシートを接合してなる木質テープは公知である。
した連続状突板の裏面に、不織紙等からなる連続状裏貼
りシートを接合してなる木質テープは公知である。
【0003】この種の木質テープの製造方法にあって
は、木材を切削して得られた複数の極薄状突板の木口部
にフィンガージョイント加工を施して該ジョイント相互
を突き合わせ、その突き合わせ部の上面に紙質テープを
貼着して仮止めすることにより、一列に接続された連続
状突板を形成した後、該連続状突板を裏面を上向きにし
て引張状態で走行させて、該裏面に接着剤を塗布すると
ともに、その上面から連続状裏貼りシートを重ね合わせ
て一対のロール間に通して加圧接合し、次いで、前記連
続状突板の表面を研削して、紙質テープを除去するとと
もに所定厚さに調整するようにしている。
は、木材を切削して得られた複数の極薄状突板の木口部
にフィンガージョイント加工を施して該ジョイント相互
を突き合わせ、その突き合わせ部の上面に紙質テープを
貼着して仮止めすることにより、一列に接続された連続
状突板を形成した後、該連続状突板を裏面を上向きにし
て引張状態で走行させて、該裏面に接着剤を塗布すると
ともに、その上面から連続状裏貼りシートを重ね合わせ
て一対のロール間に通して加圧接合し、次いで、前記連
続状突板の表面を研削して、紙質テープを除去するとと
もに所定厚さに調整するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の製造方法にあって、連続状突板を構成する複数
の極薄状突板は、木工用スライサー又はロータリーレ−
スによる木材の切削加工によって得られるものであるた
め、完全な均一厚とはならず、厚みむらが生じているの
が普通である。このため、連続状突板の裏面への接着剤
の塗布工程において、図7に示すように、ロールコータ
aによって接着剤bを塗布すると、連続状突板cの上下
に位置する二個のロールd,eが一定間隔を保持するよ
うに構成されたロールコータaの構造上、連続状突板c
の厚みむらに対応して接着剤bの塗布量が不均一となっ
て塗布むらが生じ、該接着剤bによって接合される連続
状裏貼りシートが剥離し易いものとなる。
な従来の製造方法にあって、連続状突板を構成する複数
の極薄状突板は、木工用スライサー又はロータリーレ−
スによる木材の切削加工によって得られるものであるた
め、完全な均一厚とはならず、厚みむらが生じているの
が普通である。このため、連続状突板の裏面への接着剤
の塗布工程において、図7に示すように、ロールコータ
aによって接着剤bを塗布すると、連続状突板cの上下
に位置する二個のロールd,eが一定間隔を保持するよ
うに構成されたロールコータaの構造上、連続状突板c
の厚みむらに対応して接着剤bの塗布量が不均一となっ
て塗布むらが生じ、該接着剤bによって接合される連続
状裏貼りシートが剥離し易いものとなる。
【0005】また、連続状突板へ接着剤を塗布すると、
夏目,冬目を有する木材の性質上、柔らかい夏目部分に
接着剤が多く吸収されるため、接着剤の塗布むらが生
じ、上記と同様に、連続状裏貼りシートが剥離し易いも
のとなる。
夏目,冬目を有する木材の性質上、柔らかい夏目部分に
接着剤が多く吸収されるため、接着剤の塗布むらが生
じ、上記と同様に、連続状裏貼りシートが剥離し易いも
のとなる。
【0006】さらに、上記のような接着剤の塗布むらが
あると、充分な接着力が得られず、厚い連続状裏貼りシ
ートの接合ができないため、厚さ0.05〜0.10mm程度の連
続状裏貼りシートしか使用することができなかった。
あると、充分な接着力が得られず、厚い連続状裏貼りシ
ートの接合ができないため、厚さ0.05〜0.10mm程度の連
続状裏貼りシートしか使用することができなかった。
【0007】このため、従来はロールコータによる接着
剤の供給量を多くすることにより、接着剤の塗布むらに
起因する接合不良に対応しており、コスト高の要因とな
っていた。
剤の供給量を多くすることにより、接着剤の塗布むらに
起因する接合不良に対応しており、コスト高の要因とな
っていた。
【0008】また、連続状突板は、接着剤の塗布及びこ
れに続く連続状裏貼りシートの接合工程において、引張
状態で走行されるのであるが、上記のように連続状突板
を構成する複数の極薄状突板は、フィンガージョイント
加工を施した突き合わせ部に紙質テープを貼着して仮止
めされているだけであるため、走行速度を上げると引張
力が強くなって、突き合わせ部に隙間が生じるという問
題点があり、さらに、極薄状突板の厚みむらに起因し
て、走行速度を上げると連続状突板が蛇行するという問
題点がある。このため、従来は送り速度を余り速くする
ことができず、生産効率が悪いものであった。
れに続く連続状裏貼りシートの接合工程において、引張
状態で走行されるのであるが、上記のように連続状突板
を構成する複数の極薄状突板は、フィンガージョイント
加工を施した突き合わせ部に紙質テープを貼着して仮止
めされているだけであるため、走行速度を上げると引張
力が強くなって、突き合わせ部に隙間が生じるという問
題点があり、さらに、極薄状突板の厚みむらに起因し
て、走行速度を上げると連続状突板が蛇行するという問
題点がある。このため、従来は送り速度を余り速くする
ことができず、生産効率が悪いものであった。
【0009】本発明は、かかる従来の問題点を解消し得
る木質テープの製造方法の提供を目的とするものであ
る。
る木質テープの製造方法の提供を目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の極薄状
突板を一列に接続した連続状突板の裏面に、連続状裏貼
りシートが接合される木質テープにおいて、前記連続状
裏貼りシートを引張状態で走行させ、その上面に接着剤
を塗布するとともに、上方から前記連続状突板を供給
し、その裏面を前記接着剤の塗布面に重ね合わせて、連
続状突板を連続状裏貼りシートに接合する工程を備えた
ことを特徴とする木質テープの製造方法である。
突板を一列に接続した連続状突板の裏面に、連続状裏貼
りシートが接合される木質テープにおいて、前記連続状
裏貼りシートを引張状態で走行させ、その上面に接着剤
を塗布するとともに、上方から前記連続状突板を供給
し、その裏面を前記接着剤の塗布面に重ね合わせて、連
続状突板を連続状裏貼りシートに接合する工程を備えた
ことを特徴とする木質テープの製造方法である。
【0011】ここで、上記連続状突板を構成する極薄状
突板は、厚さ 0.3〜1.0 mm程度のものが好適に使用さ
れ、該極薄状突板の木口部にフィンガージョイント加工
を施して該ジョイント相互を突き合わせ、その突き合わ
せ部の上面に紙質テープを貼着して仮止めすることによ
り、一列に接続して連続状突板とするものである。ま
た、上記連続状裏貼りシートとしては、パルプ,レーヨ
ン,麻,綿等を主体とする厚さ0.03〜0.20mm程度の比較
的薄い不織紙や、パルプ,レーヨン,麻,綿等を主体と
し、これにメラミン樹脂,アクリル樹脂等を含浸させた
厚さ0.21〜0.60mm程度の比較的厚い不織紙が好適に使用
され得る。これらの不織紙は工業製品であり、材質の特
性上、その厚みが均一となっている。
突板は、厚さ 0.3〜1.0 mm程度のものが好適に使用さ
れ、該極薄状突板の木口部にフィンガージョイント加工
を施して該ジョイント相互を突き合わせ、その突き合わ
せ部の上面に紙質テープを貼着して仮止めすることによ
り、一列に接続して連続状突板とするものである。ま
た、上記連続状裏貼りシートとしては、パルプ,レーヨ
ン,麻,綿等を主体とする厚さ0.03〜0.20mm程度の比較
的薄い不織紙や、パルプ,レーヨン,麻,綿等を主体と
し、これにメラミン樹脂,アクリル樹脂等を含浸させた
厚さ0.21〜0.60mm程度の比較的厚い不織紙が好適に使用
され得る。これらの不織紙は工業製品であり、材質の特
性上、その厚みが均一となっている。
【0012】かかる構成にあって、連続状裏貼りシート
を引張状態で走行させて、その上面にロールコータある
いはホットメルトアプリケータによって接着剤を塗布す
ると、該連続状裏貼りシートが均一厚であるため、ロー
ルコータあるいはホットメルトアプリケータによる接着
剤の供給量が安定し、接着剤の塗布むらが生じない。ま
た、上記の薄い不織紙からなる連続状裏貼りシートに接
着剤を塗布すると、不織紙に接着剤が吸収されるが、該
不織紙が均質であるため接着剤が均等に吸収されて塗布
むらが生じない。さらに、不織紙に吸収される接着剤
は、該不織紙が薄いため、すぐに飽和状態となる。これ
により、該不織紙より厚い連続状突板に接着剤を塗布し
た場合に比してその吸収量が少量となり、接着剤を節約
することができる。一方、上記の厚い不織紙の場合に
は、メラミン樹脂,アクリル樹脂等が含浸されているこ
とにより、塗布した接着剤が殆ど吸収されない。このた
め、塗布むらが生じることがなく、また、接着剤を節約
することができる。さらに、このように塗布むらが生じ
ないため、接合強度が向上し、厚い不織紙と連続状突板
との接合が可能となる。
を引張状態で走行させて、その上面にロールコータある
いはホットメルトアプリケータによって接着剤を塗布す
ると、該連続状裏貼りシートが均一厚であるため、ロー
ルコータあるいはホットメルトアプリケータによる接着
剤の供給量が安定し、接着剤の塗布むらが生じない。ま
た、上記の薄い不織紙からなる連続状裏貼りシートに接
着剤を塗布すると、不織紙に接着剤が吸収されるが、該
不織紙が均質であるため接着剤が均等に吸収されて塗布
むらが生じない。さらに、不織紙に吸収される接着剤
は、該不織紙が薄いため、すぐに飽和状態となる。これ
により、該不織紙より厚い連続状突板に接着剤を塗布し
た場合に比してその吸収量が少量となり、接着剤を節約
することができる。一方、上記の厚い不織紙の場合に
は、メラミン樹脂,アクリル樹脂等が含浸されているこ
とにより、塗布した接着剤が殆ど吸収されない。このた
め、塗布むらが生じることがなく、また、接着剤を節約
することができる。さらに、このように塗布むらが生じ
ないため、接合強度が向上し、厚い不織紙と連続状突板
との接合が可能となる。
【0013】また、連続状裏貼りシートを走行させるも
のであるため、連続状突板の突き合わせ部に引張力が作
用せず、走行速度を速くしても、該突き合わせ部に隙間
が生じることがない。さらに、連続状裏貼りシートが均
一厚であるため、走行速度を速くしても、蛇行すること
がない。
のであるため、連続状突板の突き合わせ部に引張力が作
用せず、走行速度を速くしても、該突き合わせ部に隙間
が生じることがない。さらに、連続状裏貼りシートが均
一厚であるため、走行速度を速くしても、蛇行すること
がない。
【0014】また、本発明は、上記発明で得られた木質
テープ又は該木質テープを積層してなる積層体を、連続
状裏貼りシートを上向きにして引張状態で走行させ、そ
の上面に接着剤を塗布するとともに、上方から、上記発
明で得られた他の木質テープ又は該木質テープを積層し
てなる積層体を、連続状突板を下向きにして供給し、そ
の下面を前記接着剤の塗布面に重ね合わせて接合する工
程を備えたことを特徴とする木質テープの製造方法であ
る。
テープ又は該木質テープを積層してなる積層体を、連続
状裏貼りシートを上向きにして引張状態で走行させ、そ
の上面に接着剤を塗布するとともに、上方から、上記発
明で得られた他の木質テープ又は該木質テープを積層し
てなる積層体を、連続状突板を下向きにして供給し、そ
の下面を前記接着剤の塗布面に重ね合わせて接合する工
程を備えたことを特徴とする木質テープの製造方法であ
る。
【0015】この発明は、上記発明における連続状突板
と連続状裏貼りシートを、木質テープ又は該木質テープ
の積層体に夫々置き替えたものであり、上記発明と同様
に、接着剤の塗布むらが生じないため、木質テープ又は
該木質テープの積層体を強固に接合することができ、接
着剤を節約することができるとともに、送り速度を速め
て、生産効率を向上させることができるものである。
と連続状裏貼りシートを、木質テープ又は該木質テープ
の積層体に夫々置き替えたものであり、上記発明と同様
に、接着剤の塗布むらが生じないため、木質テープ又は
該木質テープの積層体を強固に接合することができ、接
着剤を節約することができるとともに、送り速度を速め
て、生産効率を向上させることができるものである。
【0016】さらに、本発明は、複数の極薄状突板を一
列に接続した連続状突板の裏面に、連続状裏貼りシート
を接合してなる木質テープを複数積層したことを特徴と
する木質テープである。
列に接続した連続状突板の裏面に、連続状裏貼りシート
を接合してなる木質テープを複数積層したことを特徴と
する木質テープである。
【0017】この構成にあっては、各連続状突板間に連
続状裏貼りシートが夫々介在されているため、表面仕上
を施す基材の曲面に貼着すると、木質テープの上下層間
に生ずる円周差を、各連続状裏貼りシートによって吸収
することができ、各連続状突板の割れ,剥離が起きにく
いものとなる。
続状裏貼りシートが夫々介在されているため、表面仕上
を施す基材の曲面に貼着すると、木質テープの上下層間
に生ずる円周差を、各連続状裏貼りシートによって吸収
することができ、各連続状突板の割れ,剥離が起きにく
いものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、図1〜図6
について説明する。
について説明する。
【0019】木工用スライサー又はロータリーレ−スに
よる木材の切削加工によって得られた厚さ 0.3〜1.0 mm
程度の極薄状突板1を、図1イに示すように、所定の形
状に裁断加工する。この整形により得られる極薄状突板
1の幅は、50mm〜300mm 程度であり、その用途に応じて
定められる。
よる木材の切削加工によって得られた厚さ 0.3〜1.0 mm
程度の極薄状突板1を、図1イに示すように、所定の形
状に裁断加工する。この整形により得られる極薄状突板
1の幅は、50mm〜300mm 程度であり、その用途に応じて
定められる。
【0020】この極薄状突板1の両端の木口部にフィン
ガージョイント加工を施し、図1ロに示すように、接続
しようとする極薄状突板1,1の木口部相互に雌雄の関
係をなす鋸歯状のジョイント縁1a,1bを形成する。
次いで、該ジョイント縁1a,1bを突き合わせて、そ
の突き合わせ部の上面に、図1ハに示すように、紙質テ
ープ2を貼着して仮止めすることにより、複数の極薄状
突板1を一列に接続して連続状突板3を形成する。この
連続状突板3を、長尺になるに従って巻取り、ロール状
とする。
ガージョイント加工を施し、図1ロに示すように、接続
しようとする極薄状突板1,1の木口部相互に雌雄の関
係をなす鋸歯状のジョイント縁1a,1bを形成する。
次いで、該ジョイント縁1a,1bを突き合わせて、そ
の突き合わせ部の上面に、図1ハに示すように、紙質テ
ープ2を貼着して仮止めすることにより、複数の極薄状
突板1を一列に接続して連続状突板3を形成する。この
連続状突板3を、長尺になるに従って巻取り、ロール状
とする。
【0021】前記紙質テープ2は、連続状突板3の裏面
に接合される後述の連続状裏貼りシート4によって突き
合わせ部の連結が済むまで、該突き合わせ部を仮止めす
るものであり、連続状突板3と連続状裏貼りシート4と
を接合した後の研削工程で除去される。
に接合される後述の連続状裏貼りシート4によって突き
合わせ部の連結が済むまで、該突き合わせ部を仮止めす
るものであり、連続状突板3と連続状裏貼りシート4と
を接合した後の研削工程で除去される。
【0022】一方、連続状裏貼りシート4は、パルプ,
レーヨン,麻,綿等を主体とする厚さ0.03〜0.20mm程度
の比較的薄い不織紙や、パルプ,レーヨン,麻,綿等を
主体とし、これにメラミン樹脂,アクリル樹脂等を含浸
させた厚さ0.21〜0.60mm程度の比較的厚い不織紙からな
る。これらの不織紙は工業製品であり、材質の特性上、
その厚みが均一となっている。この連続状裏貼りシート
4は、前記連続状突板3と同幅に形成されており、ロー
ル状に巻回されている。
レーヨン,麻,綿等を主体とする厚さ0.03〜0.20mm程度
の比較的薄い不織紙や、パルプ,レーヨン,麻,綿等を
主体とし、これにメラミン樹脂,アクリル樹脂等を含浸
させた厚さ0.21〜0.60mm程度の比較的厚い不織紙からな
る。これらの不織紙は工業製品であり、材質の特性上、
その厚みが均一となっている。この連続状裏貼りシート
4は、前記連続状突板3と同幅に形成されており、ロー
ル状に巻回されている。
【0023】そして、図2に示すように、前後位置に所
定間隔で配設された送り出し機5Aと巻取り機6間に連
続状裏貼りシート4を掛け渡し、送り出し機5Aに装着
したロール状の連続状裏貼りシート4を巻き戻しながら
巻取り機6によって巻取ることにより、連続状裏貼りシ
ート4を走行させる。ここで、巻取り機6を巻取り方向
に回転駆動し、送り出し機5Aを若干の制動状態で遊転
するように回転制御することにより、連続状裏貼りシー
ト4を引張状態で走行させるようにしている。
定間隔で配設された送り出し機5Aと巻取り機6間に連
続状裏貼りシート4を掛け渡し、送り出し機5Aに装着
したロール状の連続状裏貼りシート4を巻き戻しながら
巻取り機6によって巻取ることにより、連続状裏貼りシ
ート4を走行させる。ここで、巻取り機6を巻取り方向
に回転駆動し、送り出し機5Aを若干の制動状態で遊転
するように回転制御することにより、連続状裏貼りシー
ト4を引張状態で走行させるようにしている。
【0024】このように引張状態で走行する連続状裏貼
りシート4の上面に、接着剤8(図3参照)を連続的に
塗布する。該接着剤8としては、ロールコータ7によっ
て塗布される酢酸ビニル系,ウレタン系,アクリル系の
接着剤や、ホットメルトアプリケータ(図示省略)によ
って塗布される速乾性のある反応性ホットメルト接着剤
が用いられる。尚、ロールコータ7はその下部に前後一
対の押圧ローラ9b,9bを備えており、該押圧ローラ
9b,9bによって連続状裏貼りシート4をロールコー
タ7のメインローラ9aの周面に面接触させることによ
り、接着剤8の塗布を良好に行ない得るようにしてい
る。
りシート4の上面に、接着剤8(図3参照)を連続的に
塗布する。該接着剤8としては、ロールコータ7によっ
て塗布される酢酸ビニル系,ウレタン系,アクリル系の
接着剤や、ホットメルトアプリケータ(図示省略)によ
って塗布される速乾性のある反応性ホットメルト接着剤
が用いられる。尚、ロールコータ7はその下部に前後一
対の押圧ローラ9b,9bを備えており、該押圧ローラ
9b,9bによって連続状裏貼りシート4をロールコー
タ7のメインローラ9aの周面に面接触させることによ
り、接着剤8の塗布を良好に行ない得るようにしてい
る。
【0025】この接着剤8を塗布した連続状裏貼りシー
ト4を同速で駆動制御されるコンベア10によって搬送
するとともに、上方から、送り出し機5Bに装着した前
記ロール状の連続状突板3を、図3に拡大して示すよう
に、紙質テープ2の貼着面が上面となるようにして巻き
戻しながら供給して、該連続状突板3の裏面を前記接着
剤8の塗布面に連続的に重ね合わせてフリーローラ11
で押圧する。次いでヒータ12で加熱して半乾燥させた
後、ロールプレス13で加圧して、連続状突板3を連続
状裏貼りシート4に接合し、これを前記巻取り機6によ
ってロール状に巻取る。尚、接着剤8として反応性ホッ
トメルト接着剤を用いた場合には、速乾性があるため、
前記ヒータ12による乾燥処理は不要である。
ト4を同速で駆動制御されるコンベア10によって搬送
するとともに、上方から、送り出し機5Bに装着した前
記ロール状の連続状突板3を、図3に拡大して示すよう
に、紙質テープ2の貼着面が上面となるようにして巻き
戻しながら供給して、該連続状突板3の裏面を前記接着
剤8の塗布面に連続的に重ね合わせてフリーローラ11
で押圧する。次いでヒータ12で加熱して半乾燥させた
後、ロールプレス13で加圧して、連続状突板3を連続
状裏貼りシート4に接合し、これを前記巻取り機6によ
ってロール状に巻取る。尚、接着剤8として反応性ホッ
トメルト接着剤を用いた場合には、速乾性があるため、
前記ヒータ12による乾燥処理は不要である。
【0026】このように連続状裏貼りシート4が裏貼り
された連続状突板3は、ロール状のまま数日間放置して
養生された後、研削工程に送られ、サンディング処理に
よってその表面を研削して、紙質テープ2を除去すると
ともに表面を平滑にし、かつ所定厚さに調整される。こ
のサンディング処理により、極薄状突板1,1のジョイ
ント縁1a,1bの継ぎ目は殆ど消失して、連続状突板
3は、見かけ上連続した一枚板の外観を呈し、図4に示
す木質テープ14が完成する。該木質テープ14はロー
ル状に巻取られ、これを所定幅にスリットして製品とし
たり、該木質テープ14を複数積層して形成する後述の
木質テープ15A,15B(図5参照)の製造に用いら
れる。
された連続状突板3は、ロール状のまま数日間放置して
養生された後、研削工程に送られ、サンディング処理に
よってその表面を研削して、紙質テープ2を除去すると
ともに表面を平滑にし、かつ所定厚さに調整される。こ
のサンディング処理により、極薄状突板1,1のジョイ
ント縁1a,1bの継ぎ目は殆ど消失して、連続状突板
3は、見かけ上連続した一枚板の外観を呈し、図4に示
す木質テープ14が完成する。該木質テープ14はロー
ル状に巻取られ、これを所定幅にスリットして製品とし
たり、該木質テープ14を複数積層して形成する後述の
木質テープ15A,15B(図5参照)の製造に用いら
れる。
【0027】かかる構成にあって、引張状態で走行する
連続状裏貼りシート4の上面にロールコータ7あるいは
ホットメルトアプリケータによって接着剤8を連続的に
塗布すると、該連続状裏貼りシート4が均一厚であるた
め、ロールコータ7あるいはホットメルトアプリケータ
による接着剤8の塗布量が安定して均一に塗布すること
ができ、接着剤8の塗布むらが生じない。これにより、
連続状裏貼りシート4と連続状突板3との接合強度を向
上させることができ、強固で剥離不能な接合状態を得る
ことができる。
連続状裏貼りシート4の上面にロールコータ7あるいは
ホットメルトアプリケータによって接着剤8を連続的に
塗布すると、該連続状裏貼りシート4が均一厚であるた
め、ロールコータ7あるいはホットメルトアプリケータ
による接着剤8の塗布量が安定して均一に塗布すること
ができ、接着剤8の塗布むらが生じない。これにより、
連続状裏貼りシート4と連続状突板3との接合強度を向
上させることができ、強固で剥離不能な接合状態を得る
ことができる。
【0028】また、上記の厚さ0.03〜0.20mm程度の比較
的薄い不織紙からなる連続状裏貼りシート4に、酢酸ビ
ニル系,ウレタン系,アクリル系の接着剤8を塗布する
と、不織紙に該接着剤8が吸収されるが、該不織紙が均
質であるため接着剤8が均等に吸収されて塗布むらが生
じない。さらに、不織紙に吸収される接着剤8は、該不
織紙が薄いため、すぐに飽和状態となる。これにより、
該不織紙より厚い 0.3〜1.0 mm厚程度の極薄状突板1か
らなる連続状突板3に接着剤8を塗布した場合に比して
その吸収量が少量となり、接着剤8を節約することがで
きる。また、接着剤8として反応性ホットメルト接着剤
を用いた場合には、速乾性があるため、塗布後すぐに硬
化し始めることにより、不織紙による吸収が殆ど起こら
ない。これにより接着剤8の供給量を少量に抑えること
ができ、接着剤8を節約することができる。
的薄い不織紙からなる連続状裏貼りシート4に、酢酸ビ
ニル系,ウレタン系,アクリル系の接着剤8を塗布する
と、不織紙に該接着剤8が吸収されるが、該不織紙が均
質であるため接着剤8が均等に吸収されて塗布むらが生
じない。さらに、不織紙に吸収される接着剤8は、該不
織紙が薄いため、すぐに飽和状態となる。これにより、
該不織紙より厚い 0.3〜1.0 mm厚程度の極薄状突板1か
らなる連続状突板3に接着剤8を塗布した場合に比して
その吸収量が少量となり、接着剤8を節約することがで
きる。また、接着剤8として反応性ホットメルト接着剤
を用いた場合には、速乾性があるため、塗布後すぐに硬
化し始めることにより、不織紙による吸収が殆ど起こら
ない。これにより接着剤8の供給量を少量に抑えること
ができ、接着剤8を節約することができる。
【0029】一方、上記の厚さ0.21〜0.60mm程度の比較
的厚い不織紙の場合には、メラミン樹脂,アクリル樹脂
等が含浸されていることにより、塗布した接着剤8が殆
ど吸収されない。このため、塗布むらが生じることがな
く、また、接着剤8を節約することができる。さらに、
このように塗布むらが生じないため、接合強度が向上
し、厚い不織紙からなる連続状裏貼りシート4と連続状
突板3との接合が可能となる。
的厚い不織紙の場合には、メラミン樹脂,アクリル樹脂
等が含浸されていることにより、塗布した接着剤8が殆
ど吸収されない。このため、塗布むらが生じることがな
く、また、接着剤8を節約することができる。さらに、
このように塗布むらが生じないため、接合強度が向上
し、厚い不織紙からなる連続状裏貼りシート4と連続状
突板3との接合が可能となる。
【0030】次に、上記製造方法で得られた木質テープ
14を積層して、図5イ,ロに示す木質テープ15A,
15Bを製造する方法について説明する。
14を積層して、図5イ,ロに示す木質テープ15A,
15Bを製造する方法について説明する。
【0031】この製造方法は、上記木質テープ14の製
造方法を適用したものであり、上記木質テープ14の製
造方法における連続状突板3と連続状裏貼りシート4
が、木質テープ14又は該木質テープ14の積層体に夫
々置き替えれられること以外は、同一の装置及び工程に
よって行なわれる。
造方法を適用したものであり、上記木質テープ14の製
造方法における連続状突板3と連続状裏貼りシート4
が、木質テープ14又は該木質テープ14の積層体に夫
々置き替えれられること以外は、同一の装置及び工程に
よって行なわれる。
【0032】即ち、図2に示すように、送り出し機5A
に装着したロール状の木質テープ14を送り出し機5A
と巻取り機6間に掛け渡し、該木質テープ14を連続状
裏貼りシート4が上向きとなるようにして巻き戻すとと
もに、巻取り機6によって巻取ることにより、木質テー
プ14を引張状態で走行させる。
に装着したロール状の木質テープ14を送り出し機5A
と巻取り機6間に掛け渡し、該木質テープ14を連続状
裏貼りシート4が上向きとなるようにして巻き戻すとと
もに、巻取り機6によって巻取ることにより、木質テー
プ14を引張状態で走行させる。
【0033】そして、このように引張状態で走行する木
質テープ14の上側に位置した連続状裏貼りシート4の
上面に、ロールコータ7によって酢酸ビニル系,ウレタ
ン系,アクリル系等の接着剤8を連続的に塗布したり、
あるいはホットメルトアプリケータによって反応性ホッ
トメルトからなる接着剤8を連続的に塗布した後、上方
から、送り出し機5Bに装着した他の木質テープ14
を、図6に拡大して示すように、連続状突板3が下向き
となるようにして巻き戻しながら供給して、該連続状突
板3を前記接着剤8を介して連続状裏貼りシート4の上
面に連続的に重ね合わせてフリーローラ11で押圧す
る。
質テープ14の上側に位置した連続状裏貼りシート4の
上面に、ロールコータ7によって酢酸ビニル系,ウレタ
ン系,アクリル系等の接着剤8を連続的に塗布したり、
あるいはホットメルトアプリケータによって反応性ホッ
トメルトからなる接着剤8を連続的に塗布した後、上方
から、送り出し機5Bに装着した他の木質テープ14
を、図6に拡大して示すように、連続状突板3が下向き
となるようにして巻き戻しながら供給して、該連続状突
板3を前記接着剤8を介して連続状裏貼りシート4の上
面に連続的に重ね合わせてフリーローラ11で押圧す
る。
【0034】次いでヒータ12で加熱して半乾燥させた
後、ロールプレス13で加圧することにより、下側の木
質テープ14の連続状裏貼りシート4に、上側の木質テ
ープ14の連続状突板3を接合して両木質テープ14,
14を積層し、これを前記巻取り機6によってロール状
に巻取る。尚、ここでも接着剤8として反応性ホットメ
ルト接着剤を用いた場合には、速乾性があるため、前記
ヒータ12による乾燥処理は不要となる。
後、ロールプレス13で加圧することにより、下側の木
質テープ14の連続状裏貼りシート4に、上側の木質テ
ープ14の連続状突板3を接合して両木質テープ14,
14を積層し、これを前記巻取り機6によってロール状
に巻取る。尚、ここでも接着剤8として反応性ホットメ
ルト接着剤を用いた場合には、速乾性があるため、前記
ヒータ12による乾燥処理は不要となる。
【0035】この両木質テープ14,14を積層してな
る積層体を、ロール状のまま数日間放置して養生するこ
とにより、図5イに示す木質テープ15Aが得られる。
る積層体を、ロール状のまま数日間放置して養生するこ
とにより、図5イに示す木質テープ15Aが得られる。
【0036】さらに、このロール状の木質テープ15A
を、上記と同様に、連続状裏貼りシート4が上向きとな
るように巻き戻しながら引張状態で走行させ、その上面
に接着剤8を塗布するとともに、上方から、他のロール
状の木質テープ15Aを連続状突板3が下向きとなるよ
うにして巻き戻しながら供給して、その下面を前記接着
剤8の塗布面に重ね合わせて接合し、これを巻取る工程
を順次繰り返すことにより、図5ロに示すような所望の
厚みを備えた木質テープ15Bが得られる。尚、この工
程において、引張状態で走行させる下側の木質テープ1
5Aと、上方から供給する上側の木質テープ15Aの、
そのいずれか一方を前記単層の木質テープ14としても
よい。
を、上記と同様に、連続状裏貼りシート4が上向きとな
るように巻き戻しながら引張状態で走行させ、その上面
に接着剤8を塗布するとともに、上方から、他のロール
状の木質テープ15Aを連続状突板3が下向きとなるよ
うにして巻き戻しながら供給して、その下面を前記接着
剤8の塗布面に重ね合わせて接合し、これを巻取る工程
を順次繰り返すことにより、図5ロに示すような所望の
厚みを備えた木質テープ15Bが得られる。尚、この工
程において、引張状態で走行させる下側の木質テープ1
5Aと、上方から供給する上側の木質テープ15Aの、
そのいずれか一方を前記単層の木質テープ14としても
よい。
【0037】かかる構成にあって、引張状態で走行する
木質テープ14又はその積層体の上面の連続状裏貼りシ
ート4に、ロールコータ7あるいはホットメルトアプリ
ケータによって接着剤8を連続的に塗布すると、該木質
テープ14は厚み調整された均一厚のものであり、その
積層体も均一厚となっているため、ロールコータ7ある
いはホットメルトアプリケータによる接着剤8の塗布量
が安定して均一に塗布することができ、接着剤8の塗布
むらが生じない。また、不織紙からなる連続状裏貼りシ
ート4に接着剤8を塗布するので、木材のような不均一
な吸収作用に起因する塗布むらが生じない。これによ
り、接着剤8を節約することができるとともに、木質テ
ープ14又はその積層体相互を強固に接合することがで
きる。
木質テープ14又はその積層体の上面の連続状裏貼りシ
ート4に、ロールコータ7あるいはホットメルトアプリ
ケータによって接着剤8を連続的に塗布すると、該木質
テープ14は厚み調整された均一厚のものであり、その
積層体も均一厚となっているため、ロールコータ7ある
いはホットメルトアプリケータによる接着剤8の塗布量
が安定して均一に塗布することができ、接着剤8の塗布
むらが生じない。また、不織紙からなる連続状裏貼りシ
ート4に接着剤8を塗布するので、木材のような不均一
な吸収作用に起因する塗布むらが生じない。これによ
り、接着剤8を節約することができるとともに、木質テ
ープ14又はその積層体相互を強固に接合することがで
きる。
【0038】また、木質テープ14は、連続状突板3の
突き合わせ部が連続状裏貼りシート4によって連結され
ており、引張力に対する強度があるため、走行速度を速
くすることが可能であり、また、木質テープ14又はそ
の積層体は、均一厚であるため、走行速度を速くしても
蛇行することがない。
突き合わせ部が連続状裏貼りシート4によって連結され
ており、引張力に対する強度があるため、走行速度を速
くすることが可能であり、また、木質テープ14又はそ
の積層体は、均一厚であるため、走行速度を速くしても
蛇行することがない。
【0039】
【発明の効果】本発明は上述のように、均一厚に形成さ
れた連続状裏貼りシート4を引張状態で走行させて、そ
の上面に接着剤8を連続的に塗布するようにしたから、
塗布むらが生じることがなく、これにより、連続状裏貼
りシート4と連続状突板3との接合強度を向上させるこ
とができる。また、接着剤8を節約することができるの
で、製造コストを低減させることができる。
れた連続状裏貼りシート4を引張状態で走行させて、そ
の上面に接着剤8を連続的に塗布するようにしたから、
塗布むらが生じることがなく、これにより、連続状裏貼
りシート4と連続状突板3との接合強度を向上させるこ
とができる。また、接着剤8を節約することができるの
で、製造コストを低減させることができる。
【0040】また、連続状裏貼りシート4を走行させる
ものであるため、連続状突板3の突き合わせ部に引張力
が作用せず、走行速度を速くしても、該突き合わせ部に
隙間が生じることがない。さらに、連続状裏貼りシート
4が均一厚であるため、走行速度を速くしても、蛇行す
ることがない。これにより、従来に比して送り速度を大
幅に速めることが可能となり、生産効率を向上し得る等
の優れた効果がある。
ものであるため、連続状突板3の突き合わせ部に引張力
が作用せず、走行速度を速くしても、該突き合わせ部に
隙間が生じることがない。さらに、連続状裏貼りシート
4が均一厚であるため、走行速度を速くしても、蛇行す
ることがない。これにより、従来に比して送り速度を大
幅に速めることが可能となり、生産効率を向上し得る等
の優れた効果がある。
【0041】また、上記工程を備えた製造方法により得
られた木質テープ14又は該木質テープ14を積層して
なる積層体を、連続状裏貼りシート4を上向きにして引
張状態で走行させ、その上面に接着剤8を塗布するとと
もに、上方から、他の木質テープ14又は該木質テープ
14を積層してなる積層体を、連続状突板3を下向きに
して供給し、その下面を前記接着剤8の塗布面に重ね合
わせて接合するようにしたから、上記と同様に、接着剤
8の塗布むらが防止され、木質テープ14又はその積層
体相互を強固に接合することができるとともに、接着剤
8を節約し得て製造コストを低減することができる。
られた木質テープ14又は該木質テープ14を積層して
なる積層体を、連続状裏貼りシート4を上向きにして引
張状態で走行させ、その上面に接着剤8を塗布するとと
もに、上方から、他の木質テープ14又は該木質テープ
14を積層してなる積層体を、連続状突板3を下向きに
して供給し、その下面を前記接着剤8の塗布面に重ね合
わせて接合するようにしたから、上記と同様に、接着剤
8の塗布むらが防止され、木質テープ14又はその積層
体相互を強固に接合することができるとともに、接着剤
8を節約し得て製造コストを低減することができる。
【0042】前記木質テープ14は、引張力に対する強
度があり、木質テープ14又はその積層体は、均一厚で
あるため、走行速度を速くしても蛇行することがない。
これにより、送り速度を速めることが可能となり、生産
効率を向上させることができる。
度があり、木質テープ14又はその積層体は、均一厚で
あるため、走行速度を速くしても蛇行することがない。
これにより、送り速度を速めることが可能となり、生産
効率を向上させることができる。
【0043】さらに上記製造方法により得られる木質テ
ープ15A,15Bは、連続状突板3の裏面に連続状裏
貼りシート4を接合してなる木質テープ14を複数積層
したものであり、各連続状突板3,3間に連続状裏貼り
シート4が夫々介在されているため、表面仕上を施す基
材の曲面に貼着した場合に、木質テープ15A,15B
の上下層間に生ずる円周差を、各連続状裏貼りシート4
によって吸収することができる。これにより、連続状突
板3のみを複数積層したものに比して、連続状突板3の
割れ,剥離が起きにくい。また、上層以外の連続状突板
3に安価な突板3を使用し得るのでコストを低減するこ
とができる。また、各連続状突板3が連続状裏貼りシー
ト4によって裏貼りされており、かつ、所定の厚みを備
えているため、多少の凹凸がある基材の被貼着面に貼着
した場合に、該凹凸が吸収され、貼着後の表面が平滑と
なる等の優れた効果がある。
ープ15A,15Bは、連続状突板3の裏面に連続状裏
貼りシート4を接合してなる木質テープ14を複数積層
したものであり、各連続状突板3,3間に連続状裏貼り
シート4が夫々介在されているため、表面仕上を施す基
材の曲面に貼着した場合に、木質テープ15A,15B
の上下層間に生ずる円周差を、各連続状裏貼りシート4
によって吸収することができる。これにより、連続状突
板3のみを複数積層したものに比して、連続状突板3の
割れ,剥離が起きにくい。また、上層以外の連続状突板
3に安価な突板3を使用し得るのでコストを低減するこ
とができる。また、各連続状突板3が連続状裏貼りシー
ト4によって裏貼りされており、かつ、所定の厚みを備
えているため、多少の凹凸がある基材の被貼着面に貼着
した場合に、該凹凸が吸収され、貼着後の表面が平滑と
なる等の優れた効果がある。
【図1】イは本発明に係る木質テープを構成する極薄状
突板の接続前の斜視図である。ロはフィンガージョイン
ト加工を施した極薄状突板の接続前の平面図である。ハ
は極薄状突板を接続して形成した連続状突板の側面図で
ある。
突板の接続前の斜視図である。ロはフィンガージョイン
ト加工を施した極薄状突板の接続前の平面図である。ハ
は極薄状突板を接続して形成した連続状突板の側面図で
ある。
【図2】連続状裏貼りシートと連続状突板の接合工程を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図3】図2における接合工程の一部拡大側面図であ
る。
る。
【図4】完成した木質テープの斜視図である。
【図5】イは木質テープ15Aの拡大断面図、ロは木質
テープ15Bの拡大断面図である。
テープ15Bの拡大断面図である。
【図6】接合工程の一部拡大側面図である。
【図7】ロールコータによる従来の接着剤の塗布状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
1 極薄状突板 3 連続状突板 4 連続状裏貼りシート 8 接着剤 12 木質テープ 15A 木質テープ 15B 木質テープ
Claims (3)
- 【請求項1】複数の極薄状突板を一列に接続した連続状
突板の裏面に、連続状裏貼りシートが接合される木質テ
ープにおいて、 前記連続状裏貼りシートを引張状態で走行させ、その上
面に接着剤を塗布するとともに、上方から前記連続状突
板を供給し、その裏面を前記接着剤の塗布面に重ね合わ
せて、連続状突板を連続状裏貼りシートに接合する工程
を備えたことを特徴とする木質テープの製造方法。 - 【請求項2】請求項1で得られた木質テープ又は該木質
テープを積層してなる積層体を、連続状裏貼りシートを
上向きにして引張状態で走行させ、その上面に接着剤を
塗布するとともに、上方から、請求項1で得られた他の
木質テープ又は該木質テープを積層してなる積層体を、
連続状突板を下向きにして供給し、その下面を前記接着
剤の塗布面に重ね合わせて接合する工程を備えたことを
特徴とする木質テープの製造方法。 - 【請求項3】複数の極薄状突板を一列に接続した連続状
突板の裏面に、連続状裏貼りシートを接合してなる木質
テープを複数積層したことを特徴とする木質テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31603397A JPH11129210A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 木質テープの製造方法及び木質テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31603397A JPH11129210A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 木質テープの製造方法及び木質テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11129210A true JPH11129210A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=18072517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31603397A Pending JPH11129210A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 木質テープの製造方法及び木質テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11129210A (ja) |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP31603397A patent/JPH11129210A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041018 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060508 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060913 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |