JP2603156B2 - ロール状突き板の製造方法 - Google Patents

ロール状突き板の製造方法

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JP2603156B2
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荘太郎 津田
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ファンシーツダ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、木工家具や建具などの表面に貼着して使
用するロール状突き板の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
ナラやブナなどの天然木をロータリーレース又はスラ
イサーなどによって切削して得た厚さ0.3〜0.5mm程度で
適宜の長さと幅の突き板の端部(小口部)にフィンガー
加工を施し、互いに噛み合い状に突き合わせて得られる
長尺のロール状突き板の大量提供を開始したのは出願人
であり、現在では家具等の木工製品にかなりの普及が見
られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このロール状突き板の製造方法は、天然木の
切削によって得た波打ち状態の、歪みを除去していない
突き板をそのまゝ使用し、前記フィンガー加工した接合
端面を次々に突き合わせながらロール対間に通す方式の
であるため、突き板に歪みが残され、得られた製品の安
定性に問題がある。
また、ロールによる加圧に際しては、接合端面の接合
が済むまで前記の噛み合い状の突き合わせが保持される
という保証がないため、加圧のための送りを速くするこ
とができないという製造工程上の問題もある。
さらに、ロールによる加圧で歪みをある程度除去する
ことができたとしても、歪みの復元を生じ易い製品とな
ることにも問題であった。
この発明はかゝる問題に鑑み、突き板の固有の歪みを
除いて優れた品質の突き板を長尺にしてロール状として
得ることができるロール状突き板の製造方法を提供せん
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、この発明のロール状突き板
の製造方法は、ホットプレスによる蒸しで木質を柔軟に
して歪みを除去すると共に、コールドプレスによる急冷
で歪みのない状態を固定する加工を施して得た所定幅の
突き板の複数を、各両端をフィンガー加工によって噛み
合い状態に突き合わせ、各突き合わせ部の表面に補強テ
ープを貼着して補強すると共に、裏面に繊維質シートを
加圧接合処理して長尺の突き板とし、該長尺の突き板を
ロール状に巻き取る前、又は一旦ロール状に巻き取った
のち、巻き戻しながら突き板の表面をサンダーで平滑に
研削し、厚さを調整すると同時に、フィンガー加工部に
貼着された補強テープを除去することを特徴とするもの
である。
〔作用〕
この発明のロール状突き板の製造方法は、所定幅の突
き板にホットプレスとコールドプレスを順次に施して木
質の持つ歪みを永久的に除去したのち、突き板の両端を
フィンガー加工し、これらフィンガー加工部を噛み合い
状に互いに突き合わせると共に、各突き合わせ部の表面
に補強テープを貼着して長尺とすると共に、裏面に繊維
質シートを加圧接合処理してロール状に巻き取る前、又
は巻き取り後に巻き戻しながら表面をサンダー掛けによ
って研削して厚さを調整し、同時に表面の補強テープを
研削によって除去するので、フィンガー加工による突き
合わせ部分が確実に保持され、その後に行う繊維質シー
トの連続高速接合を施すための接着剤の連続塗着や繊維
質シート高速接着が充分に可能となる。
〔実施例〕
以下、この発明のロール状突板の製造方法の実施例を
添付の図面に基づいて具体的に説明する。
この発明において使用する突き板は、天然木をロータ
リーレース又はスライサーなどによって切削して得た適
宜の長さと幅及び木目が細かく揃うか、節がないなど、
いわゆる銘木と称される品質のよいものが好ましい。
かゝる天然木を切削して得た突き板1は、第1図に示
すように全体が波打ち状態で、固有の歪みを有し、これ
をそのまま使用すると歪みの復元によって木質の強度を
弱くする。
そこで、まず、第10図に示すホットプレス61とコール
ドプレス62を連装したプレス装置を使用して突き板1自
体が有する歪みを除去する。
このプレス装置は、両プレス61,62の下部固定プレス
台板上を共通台板として間欠的に移動するコンベヤベル
ト63を走らせ、該コンベアベルト63上に未処理の突き板
を複数枚重ねて積載し、間欠停止と共にホットプレス61
とコールドプレス62の可動プレス盤を下降してホットプ
レス処理とコールドプレス処理を施し、ホットプレス61
による蒸しによって突き板の木質を柔軟にし歪みを無く
し、しかるのち歪みの消えた突き板をコールドプレス62
で急冷し、歪みが永久的に復元しないように固定し、第
2図に示すような波打ちのない平滑な突き板1とするも
のである。
かくして得られた歪みのない突き板1,1・・・は、第
3図に示すように両端の小口に幅方向に多数並列の三角
歯形からなるフィンガー加工部4,4を形成する。
なお、この実施例においては、この突き板は厚さ0.2
〜0.6mm、幅30mm、長さ800〜3600mm程度のものを使用し
ている。
このフィンガー加工4の三角歯形は大略15mm以内とす
るが、その長さは不同であることが望ましく、また、各
突き板1,1を互いに幅方向に移動しないでピッタリ噛み
合わせる形状でなくてはならない。
このフィンガー加工4,4を第4図に示すように噛み合
い状に次々に突き合わせ、その各突き合わせ部分の表面
2に第4図鎖線及び第5図実線で示すように不織布から
なる補強テープ5を貼着して補強し、複数の突き板1,1
・・の突き合わせで長尺の突き板1(便宜上この長尺の
突き板と各突き板を同符号とする)を形成する。
かくして得た長尺の突き板1は、第6図のように一旦
ロール状に巻き取ってロール体6とするが、各突き板1,
1・・・はフィンガー加工4部が補強テープ5で補強さ
れているため、巻き取りに際し各突き板1が互いに移動
したりすることなく容易にロール状に巻き取ることがで
きる。
長尺に接続された突き板をロール状に巻き取ったロー
ル体6は、第7図に示すように補強テープ5の貼着面が
下側となるように巻き戻しながら、上側の裏面に酢酸ビ
ニル溶液からなる接着剤7を塗布すると共に、不織布等
からなる0.05〜0.10mm厚位の突き板1と同幅の薄い繊維
質シート8を重ねて一対のロール11,11の間に通して加
圧接合処理を施し、表面2側(補強テープ5貼着側)を
サンダーによって研削して厚みを均一に調整すると同時
に、前記補強テープ5を第8図鎖線に示すように研削に
より除去して平滑面9に仕上げ、これをロール状に巻い
て第9図に示すロール状突き板10を得る。
なお、ロール体6は第7図に示すように補強テープ5
の貼着面が下側となるように巻き戻しながら、上側の裏
面に酢酸ビニル溶液からなる接着剤7を塗布すると共
に、不織布等の0.05〜0.10mm厚位の突き板1と同幅の薄
い繊維質シート8を重ねて一対のロール11,11の間に通
して加圧接合処理を施しながら再びロール状に巻き取
り、しかるのち巻き戻しながら表面2側をサンダーによ
り研削して厚みを均一に調整すると同時に、前記補強テ
ープ5を第8図鎖線に示すように研削により除去して平
滑面9に仕上げ、これをロール状に巻いて第9図に示す
ロール状突き板10としてもよい。
得ようとするロール状突き板10は厚さを0.2〜0.5mm程
度とするもので、このための研削の厚みは、0.05〜0.15
mm程度である。
かくして得られたロール状突き板10は、注文幅に応じ
て輪切りにして販売に供される。
〔発明の効果〕
この発明のロール状突き板の製造方法は、使用せんと
する所定幅の突き板にホットプレスとコールドプレスを
順次施し、木質の持つ歪みを永久的に除去したのち、各
突き板の両端をフィンガー加工し、該フィンガー加工部
を噛み合い状に互いに突き合わせ、各突き合わせ部の表
面に補強テープを貼着して補強すると共に、裏面に繊維
質シートを加圧接合して長尺の突き板を形成し、これを
ロール状に巻き取るもので、ロール状に巻き取る前に突
き板の表面を研削して厚みを調整すると同時に補強テー
プを除去するか、一旦ロール状に巻き取ったのち巻き戻
し、突き板の表面をサンダー掛けによって研削して厚さ
を調整し、同時に表面の補強テープを除去するものであ
る。
しかして、この発明の方法においては、製造過程で突
き板自体が持つ固有の歪みをホットプレスとコールドプ
レスを順次に施すことによって除去し、得た歪みのない
突き板の両端のフィンガー加工部を突き合わせ、補強テ
ープでこの突き合わせ部分が互いに移動しないよう止
め、それ自体でロール巻きが可能な程度としているの
で、その後に行う繊維質シートの連続高速接合のための
接着剤の連続塗着や繊維質シート高速接着が充分可能と
なるという製造工程上の優れたメリットを有するもので
ある。
また、あらかじめ歪みを除去し、フィンガー加工部の
突き合わせ部分を補強テープで補強し、かつ繊維質シー
トを裏貼りした長尺の突き板は、表面をサンダーで研削
して厚みの調整と補強テープの除去により平滑に仕上げ
ることによって、補強のために貼る補強テープ使用の痕
跡を残さずに割り、反りや捻じれ、伸縮などが生じない
適度に柔軟性を有する高品質の長尺のロール状突き板
を、高速度で能率よく製造して木工業者に対して安値で
提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は突き板固有の歪みを誇張して示した側面図、第
2図はホットプレスとコールドプレス処理された突き板
の側面図、第3図〜第9図はこの発明の諸工程を図解し
た説明図で、第3図はフィンガー加工部の形成状態を、
第4図はその突き合わせ接続の状態を、第5図は第4図
における縦断面図を示す。 第6図は補強テープによって突き合わせ部分を補強して
長尺とした突き板をロール状に巻いた状態の斜視図、第
7図は繊維質シートの接着工程を示す縦断面図、第8図
は第7図によって得られた長尺の突き板の縦断面図、第
9図はロール状突き板の斜視図である。 第10図はホットプレスとコールドプレスを連装したプレ
ス装置の正面図である。 1……突き板 2……突き板の表面 3……突き板の裏面 4……フィンガー加工部 5……補強テープ 6……ロール体 8……繊維質シート 10……ロール状突き板 61……ホットプレス 62……コールドプレス 63……コンベアベルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホットプレスによる蒸しで木質を柔軟にし
    て歪みを除去すると共に、コールドプレスによる急冷で
    歪みのない状態を固定する加工を施して得た所定幅の突
    き板の複数を、各両端をフィンガー加工によって噛み合
    い状態に突き合わせ、各突き合わせ部の表面に補強テー
    プを貼着して補強すると共に、裏面に繊維質シートを加
    圧接合処理して長尺の突き板とし、該長尺の突き板をロ
    ール状に巻き取る前、又は一旦ロール状に巻き取ったの
    ち、巻き戻しながら突き板の表面をサンダーで平滑に研
    削し、厚さを調整すると同時に、フィンガー加工部に貼
    着された補強テープを除去することを特徴とするロール
    状突き板の製造方法。
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