JPH11129180A - たばこの巻のピッキング装置 - Google Patents

たばこの巻のピッキング装置

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JPH11129180A
JPH11129180A JP29867197A JP29867197A JPH11129180A JP H11129180 A JPH11129180 A JP H11129180A JP 29867197 A JP29867197 A JP 29867197A JP 29867197 A JP29867197 A JP 29867197A JP H11129180 A JPH11129180 A JP H11129180A
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Japan
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winding
suction
cigarette
suction nozzle
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JP29867197A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Shinohara
茂行 篠原
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ある程度方向を揃えて多数積まれたたばこの
巻の山から、巻を一本づつ確実に取り上げる。 【解決手段】 吸着ノズル54iおよび連結ブロック5
4hを多関節ロボットのハンド部とする。吸着ノズル5
4iの吸着凹面54i−1を巻の円柱側面の半周以下の
側面にのみ整合する断面円弧状の面とする。吸着凹面5
4i−1に吸引口54i−2を形成する。吸引口54i
−2を通気路54i−3で連結ブロック54hの吸引室
54h−1に連通する。吸引室54h−1を外部に連通
する連通管54h−2に吸引装置の吸引パイプを接続す
る。吸引装置を駆動して吸引室54h−1および吸着ノ
ズル54iの通気路54i−3を陰圧とする。吸引口5
4i−2および吸着凹面54i−1を巻に上から接近さ
せる。巻を吸着凹面54i−1に吸着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シガレット等のた
ばこの巻をある程度方向を揃えて多数積まれた山から一
本づつピッキングして例えば次段の工程に供給するたば
この巻のピッキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たばこの製造に際しては、喫煙時
の煙に含まれるニコチンやタールの含有量を調べるため
に、たばこの巻の製造本数に対応して所定の割合で所定
本数のサンプルを取り出して含有量の検査を行ってい
る。また、検査は常時行わなければならず、さらに検査
すべきたばこの巻の本数は多いので、自動喫煙機で検査
を行っている。
【0003】自動喫煙機は複数の喫煙口を備えており、
これらの喫煙口にホルダを介して巻を装着し、ホルダに
装着された巻の先端にヒータ等により自動着火し、喫煙
機は所定の吸引のパターンで吸引し、その吸気の分析を
行う。しかし、このような自動喫煙機の場合、巻に対し
てヒータ等により自動着火するとき、着火点が例えばホ
ルダを基準にしてそこから所定の位置となるように予め
決められているので、ホルダに装着された巻の挿入深さ
にばらつきがあると、着火時に支障が生じる。例えば、
挿入深さが深すぎると、ヒータが巻の先端から離れすぎ
て着火できなかったり、挿入深さが浅すぎると、ヒータ
等が巻の先端に強く当接して巻がつぶれたりする。
【0004】このため、ロボットによりホルダに巻を自
動装着する技術が開発されている。すなわち、ロボット
技術によれば、予め決められた位置で所定の姿勢をして
いる巻を把持する動作、および、その把持した巻を予め
決められた位置にあるホルダに装着する動作は容易に行
うことができる。そこで、例えば図10に示したよう
に、複数の筒10aを一定間隔で立設したトレー10を
用い、複数の筒10aにそれぞれ巻Tを一本づつ挿入
し、このトレー10を自動喫煙機の近傍に設置してロボ
ットで巻Tを把持するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、ロボット
と所定の形状をしたトレーを用いることにより、自動喫
煙機のホルダに装着する巻の挿入深さのばらつきを抑え
ることができる。しかし、トレーの筒への巻の挿入は検
査員が一本づつ手作業で行っており、検査員の作業に負
担がかかるという問題がある。
【0006】そこで、上記のようなトレーへの巻の供給
をロボットで自動化することが考えられるが、人手によ
る手作業を軽減するためには、別のトレーなどに巻をあ
る程度まとめておくだけでよく、さらに、この中からロ
ボットで巻を一本づつピッキングする必要がある。しか
し、このようなある程度まとめただけでは巻の一本一本
の位置は決まっていないので、この巻の位置を認識し、
さらにこの認識した巻の位置にロボットのハンド部を正
確に移動して巻をピッキングする必要がある。
【0007】ところで、ロボットのハンド部の制御を行
う場合、前記のように予め決められた所定の位置の間で
ハンド部を移動することは、ティーチング等により正確
に行うことができる。しかし、上記のように任意の位置
として認識された位置にハンド部を移動する場合は多少
の誤差が生じてしまい、巻をピッキングする効率が低下
してしまう。本発明は、ある程度方向を揃えて多数積ま
れたたばこの巻の山から、巻を一本づつ確実にピッキン
グできるようなたばこ巻のピッキング装置を提供するこ
とを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の請求項1のたばこの巻のピッキング
装置は、たばこの巻の円柱側面の半周以下の側面にのみ
整合する吸着凹面を有するとともに該吸着凹面に吸引口
が形成された吸着ノズルと、該吸着ノズルを支持し該吸
着ノズルと前記吸着凹面の姿勢を可変にするノズル支持
手段と、前記吸着ノズルの前記吸引口を介して前記吸着
凹面側を吸引する吸引手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0009】上記のように構成された請求項1のたばこ
の巻のピッキング装置によれば、吸着ノズルの吸着凹面
はたばこの巻の円柱側面の半周以下の側面にのみ整合す
るので、この吸着凹面をたばこの巻に近づけて吸引口か
ら吸引すると、たばこの巻と吸着凹面の間に気流が生
じ、たばこの巻の吸着凹面と反対側の圧力によりたばこ
の巻が吸着凹面に吸着され、たばこの巻が吸着ノズルに
保持される。このとき、たばこの巻の軸方向と吸着凹面
の円柱面の軸方向とが多少平行になっていない場合で
も、たばこの巻が吸着凹面に吸い上げられるとき、吸着
凹面の側縁に巻が当接しその反動で巻の向きが吸着凹面
の軸と平行になる傾向で変化し、最終的に巻が吸着凹面
に整合するように吸着される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形
態に係わる巻供給システムの要部外観を示す斜視図であ
り、この巻供給システムは、基台A上に巻供給トレー
1、第1巻端照明2a、第2巻端照明2b、2台のCC
Dカメラ3a,3b、2台のレーザプロジェクタ4、多
関節ロボット5および巻長センサ6を備えており、巻長
センサ6の近傍で基台Aに固定された位置決め部材7に
よって図10と同様な巻挿入トレー10が所定位置に着
脱自在に配置される。そして、巻供給トレー1に積載さ
れたたばこの巻Tの一本づつの位置をCCDカメラ3
a,3bを用いた画像処理により認識し、多関節ロボッ
ト5で巻Tを保持して巻挿入トレー10の筒10aに巻
Tを供給する。
【0011】巻供給トレー1、第1巻端照明2a、第2
巻端照明2b、CCDカメラ3a,3b、2台のレーザ
プロジェクタ4、多関節ロボット5、巻長センサ6およ
び位置決め部材7は基台Aに対して所定の位置に固定さ
れており、これらの固定位置は図示のX,Y,Zの3次
元座標系の座標値により予め決められている。そして、
CCDカメラ3a,3bの画像を取り込んで画像処理を
行う画像処理用パソコン100により上記3次元座標系
で巻Tの位置を認識し、この認識結果はロボット制御用
パソコン200に送られ、このロボット制御用パソコン
200は上記3次元座標系に基づいて多関節ロボット5
を制御する。
【0012】巻供給トレー1は水平な底面11と上に開
いて傾斜した両側面12,13を有し、多数のたばこの
巻Tは両側面12,13と略平行に配置される。第1巻
端照明2aおよび第2巻端照明2bは巻供給トレー1上
の巻Tの端部を照らす位置に配置されている。巻Tは一
端がフィルタ部で他端はたばこ刻が露出した切り口にな
っているので、この第1巻端照明2aまたは第2巻端照
明2bで照明されると巻Tのフィルタ部の端部だけが白
く発光し、CCDカメラ3a,3bによりフィルタ部の
端部(以後、「巻端」という。)が画像として捕らえら
れる。
【0013】図4は巻供給トレー1に対する2台のCC
Dカメラ3a,3bとレーザプロジェクタ4の光学的位
置関係を示す図であり、CCDカメラ3aは巻供給トレ
ー1に対して第1巻端照明2a側の上方から、また、C
CDカメラ3bは巻供給トレー1に対して第2巻端照明
2bの上方から、それぞれ斜めに見込むように配置され
ており、この2台のCCDカメラ3a,3bの光軸はそ
れぞれ垂線と30°の角度をなして巻供給トレー1を通
るように設定されている。
【0014】また、2台のレーザプロジェクタ4は巻供
給トレー1の上方に配設されている。レーザプロジェク
タ4は、図4(B) に示したようにそれぞれが3つのレー
ザスリット光(L1,L2,L3の組と、L4,L5,
L5の組)を出力するものである。各レーザスリット光
は面状の光束(図4(B) の面と直交する面をなす光束)
であり、各レーザプロジェクタ4はそれぞれ中央1つと
その両側1.5度の角度をなす2つのレーザスリット光
を出力する。そして2台レーザプロジェクタ4の各レー
ザスリット光を交互に配置して計6つのレーザスリット
光が巻供給トレー1上の巻Tを切断するように照射す
る。そして、6つのレーザスリット光の照射により、巻
供給トレー1の真上から見ると略平行な6本の輝線が巻
T上に観察される。なお、レーザプロジェクタ4は、巻
供給トレー1上に両側面12,13と平行に整列された
巻Tの軸に対して上記6本の輝線がそれぞれほぼ直角と
なるように配置されている。
【0015】一方、CCDカメラ3a,3bは斜めに見
込むように配置されているので、このCCDカメラ3
a,3b側から見ると、巻供給トレー1上の巻Tに形成
された上記輝線により、例えば図5(A) に示したよう
に、一本の巻T毎に、1つのレーザスリット光に対して
1つの三日月形の輝く像G(レーザスリット光の光束の
厚みを無視すると略半円弧状の像)が見える。なお、こ
の三日月形の輝く像を「単位パターン」という。そし
て、後述説明するように、最も上にある巻T上に形成さ
れる単位パターンGが一番端に見えるので、この単位パ
ターンGの位置によって最上段にある巻を判別する(図
5(B) 参照)。
【0016】図1に示したように、多関節ロボット5
は、第1アーム51を垂線n1を軸にして回転し、この
第1アーム51の先端の第2アーム52は第1アーム5
1における垂線n2を軸にして回転する。この第2アー
ム52の先端にはロボット先端軸53が取り付けられて
おり、このロボット先端軸53は第2アーム52におけ
る垂線n3に沿って鉛直方向に上下動し、その下端に取
り付けられたハンド部54を昇降させる。そして、ハン
ド部54は吸引パイプ81を介して吸引装置8により吸
引力を発生し、巻供給トレー1からの巻Tのピッキング
および、巻挿入トレー10への巻Tの供給を行う。
【0017】図2はハンド部54の正面図および側面図
であり、ハンド部54は取付けブロック54aによって
ロボット先端軸53の下端に固定され、取付けブロック
54aには垂直板54bが取り付けられている。この垂
直板54bには、ACサーボモータ54cと、回動軸5
4dを軸受54eに軸支された回動腕54fが取り付け
られており、ACサーボモータ54cの動力軸と回動腕
54fの回動軸54dは減速ギア54gを介して連結さ
れている。また、回動腕54fには連結ブロック54h
を介して吸着ノズル54iが取り付けられている。な
お、後述説明するように吸着ノズル54iには巻Tが吸
引して保持される。
【0018】以上の構成により、ACサーボモータ54
cの駆動により、回動腕54f、連結ブロック54hお
よび吸着ノズル54iが図2の実線の位置と一点鎖線の
位置とに回動される。なお、図の実線の位置は巻Tをピ
ッキングするときの位置であり、図の一点鎖線の位置は
後述説明する巻長センサ6での巻端の測定および巻挿入
トレー10に巻Tを供給するときの位置である。
【0019】図3は吸着ノズル54iおよび連結ブロッ
ク54hの斜視図である。吸着ノズル54iは巻の円柱
側面の半周以下の側面にのみ整合する断面円弧状の吸着
凹面54i−1を有し、この吸着凹面54i−1には連
結ブロック54hまで通じる縦長の吸引口54i−2が
形成され、この吸引口54i−2は通気路54i−3に
より上端に連通している。連結ブロック54hは開口部
が吸着ノズル54iの通気路54i−3の上端に接する
矩形の吸引室54h−1を有するとともに、この吸引室
54h−1を外部に連通する連通管54h−2を有して
いる。そして、連通管54h−2には図1に示した吸引
装置8吸引パイプ81が接続される。以上の構成によ
り、吸引装置8が駆動されると、連結ブロック54hの
吸引室54h−1および吸着ノズル54iの通気路54
i−3に陰圧が生じ、吸引口54i−2および吸着凹面
54i−1に巻Tが吸着される。
【0020】次に、画像処理用パソコン100における
巻の位置の計測処理(画像処理)について説明する。レ
ーザプロジェクタ4から巻Tに照射される6つのレーザ
スリット光は、それぞれX,Y,Zの3次元座標系に対
して固定された平面を構成している。また、CCDカメ
ラ3a,3bの光軸および撮像面(CCDの受光面)も
X,Y,Zの3次元座標系に対して固定されている。し
たがって、巻T上のレーザスリット光による発光点群を
撮像すると、その撮像面上の発光点群の像の点群(画素
群)に対応する巻T上の発光点群の空間座標(X,Y,
Z3次元座標)は、レーザスリット光のなす平面と、撮
像面上の点(画素)と例えばCCDカメラ3aのレンズ
の中心とを通る直線(CCDカメラ3aを通した視線)
との、交点の座標として計算により求めることができ
る。
【0021】一方、撮像される画像は例えば図5のよう
になる。なお、便宜上、巻供給トレー1の両側面12,
13と平行に整列された巻Tの画像の軸方向を画像の横
軸とする。また、図5では簡単のために2つのレーザス
リット光について図示してある。図5(A) はレーザスリ
ット光が照射される巻Tが水平に同じ高さで整列されて
いる場合であり、1つのレーザスリット光についての前
記単位パターンG(三日月状のパターン)は縦に並び、
1つの巻T上の複数(図では2つ示してある。)のレー
ザスリット光による単位パターンは横に並ぶ。
【0022】図5(B) はレーザスリット光が照射される
巻Tの高さに段差がある場合であり、1つのレーザスリ
ット光についての単位パターンGは、最も高い位置にあ
る巻T上のものが最も右側になり、高さが低くなるほど
左側にシフトしている。また、1つの巻T上の複数のレ
ーザスリット光による単位パターンは横に並ぶ。
【0023】図5(C) はレーザスリット光が照射される
巻Tが水平に同じ高さで斜めに整列されている場合であ
り、1つのレーザスリット光についての単位パターンG
は縦に並ぶが、1つの巻T上の複数のレーザスリット光
による単位パターンGは斜め横にシフトして並ぶ。
【0024】図5(D) はレーザスリット光が照射される
巻Tの高さに段差があり斜めに整列されている場合であ
り、1つのレーザスリット光についての単位パターンG
は最も高い位置にある巻T上のものが最も右側になり、
高さが低くなるほど左側にシフトしている。また、1つ
の巻T上の複数のレーザスリット光による単位パターン
Gは斜め横にシフトして並ぶ。
【0025】図5(E) はレーザスリット光が照射される
巻が水平に整列された巻とその上に斜めに載置された巻
である場合であり、図5(A) の画像に、斜めの巻Tの画
像が重ねられたものとなり、1つのレーザスリット光に
ついての単位パターンGはこの斜めの巻(最も高い位置
にある巻)上のものが最も右側になっている。また、こ
の斜めの巻T上の複数のレーザスリット光による単位パ
ターンGは斜め横にシフトして並ぶ。
【0026】以上のように、巻の高さに段差がある場合
は、最も高い位置にある巻上の単位パターンが最も端
(この例では右端)に位置する。また、1つの巻上の複
数の単位パターンは巻の軸方向に沿って並ぶ。そこで、
図7に示したように、上記のようなレーザスリット光が
照射される巻T上の単位パターンGを検出し、この単位
パターンGの円弧の中央点すなわちレーザスリット光が
巻の稜線を切断する点(以後、「切断最高点」とい
う。)の座標(X1 ,Y1 ,Z1 ),(X2 ,Y2 ,Z
2 )を求める。また、第1巻端照明2aまたは第2巻端
照明2bにより巻Tのフィルタ部の端部の位置(巻端)
の座標(X3 ,Y3 ,Z3 )を検出し、切断最高点の座
標および巻端の座標に基づいて最上段のピッキングすべ
き巻の位置を検出する。
【0027】すなわち、次のような画像処理ロジックで
巻の位置を検出する。まず、CCDカメラ3aで撮像し
た全体画像を、2値化処理により高輝度の画素は輝度が
“1”、低輝度の画像は輝度が“0”となる全体画像デ
ータに変換する。次に、この全体画像データから画素の
輝度が“1”(単位パターン部分の輝度)となる画素で
最も右端になる画素(画像上でスリット光の照射源側に
最も近い画素)を求める。これにより例えば図5(B) ,
(D) ,(E) の点Pが求まる。また、輝度が“1”で最も
右端になる画素が複数ある場合はそれらのうちの最も上
端になる画素を求める。これにより例えば図5(A) ,
(C) の点Pが求まる。そして、点Pの画素を巻の単位パ
ターン上の第1の切断最高点(巻の稜線上の点)に対応
する画素と判定する。
【0028】点Pを求めたら、この点Pから左側の画素
(例えば、単位パターンのおおよそのサイズは解ってい
るのでその単位パターンを含むような範囲の画素)を調
べ、輝度が“1”となり点Pに隣接する画素の塊を単位
パターンとして抽出し、その単位パターンを基準パター
ンとする。ここで、この基準パターンを図示すると例え
ば図6のようになり、図6(A) は巻Tが図5(B) のよう
に傾いていない場合、図6(B) は巻Tが図5(D) のよう
に傾いている場合に相当する。そして、高輝度の単位パ
ターンGの部分のデータ(輝度)が“1”、その周囲の
低輝度の部分のデータ(輝度)が“0”となるので、こ
れらの画素の輝度を単位パターンGの円弧の中央点U
(点Pに対応する点)を基準として記憶しておく。
【0029】次に、全体画像データ中でこの点Pの位置
から左に画素の輝度を検索し、輝度が“0”になり、さ
らに輝度が“1”になった画素を求める。これにより、
図5の点Qが求まる。そこで、この点Qに対して基準パ
ターンの中央点Uを対応させて全体画像データから基準
パターンに対応する画像領域を抽出し、この抽出画像デ
ータと基準パターンとのマッチング処理を行い、その相
関係数を求める。このとき、例えば基準パターンの画素
と抽出画像データの対応する画素との輝度を比較し、輝
度が一致する画素の数を相関係数として用いることがで
きる。そして、この相関係数が予め決めたしきい値より
大きければ、例えば図5(A) ,(B) のように点Qが点P
と同様に巻の稜線上にあると見なせるので、この点Qを
第2の切断最高点に対応する画素と判定する。
【0030】一方、点Qに対して相関係数がしきい値を
超えなければ、例えば図5(C) ,(D) ,(E) のように点
Qが巻の稜線から外れていると見なせるので、この点Q
の近傍の点を順次設定して、その点に対して基準パター
ンの中央点Uを対応させ、相関係数がしきい値を超える
までマッチング処理を行う。これによって、図5(C),
(D) ,(E) の点Q’を第2の切断最高点に対応する画素
と判定する。
【0031】以上のようにして、第1,第2の切断最高
点に対応する画素P,QまたはQ’を求め、これらの画
素の座標、CCDカメラ3aのレンズの中心の座標およ
びレーザスリット光の面の式から前記のようにX,Y,
Zの3次元座標系における切断最高点の3次元座標を計
算する。これにより、巻の上面の稜線(円柱側面の母
線)上の点の3次元座標が得られ、図7に示した稜線の
3次元直線の式が得られる。
【0032】また、第1巻端照明2aの照明によるCC
Dカメラ3aの出力または第2巻端照明2bの照明によ
るCCDカメラ3bの出力から、巻のフィルタ部の端部
(巻端)の画像が得られるので、画素PとQまたはQ′
を通る直線上を調べてこの巻端のパターンを抽出して巻
端の位置を求め、上記稜線の直線の式と巻端の位置から
巻の全体の位置と姿勢(例えば巻きの中心座標と軸の向
き(方向付き))を検出する。
【0033】以上のように、検出した巻の位置と姿勢の
計測データは、ロボット制御用パソコン200に送り、
ロボット制御用パソコン200が多関節ロボット5を制
御して、巻をピッキングする。このように、多関節ロボ
ット5で最上段の巻をピッキングすることにより、巻の
ピッキングおよび供給を確実に行うことができる。な
お、レーザスリット光が照射される巻の高さに段差がな
い場合や、最上段の巻が複数ある場合はそれらの巻から
所定の順番で巻をピッキングして供給する。
【0034】なお、巻端の検出は、先ず第1巻端照明2
aで照明してCCDカメラ3aで検出し、巻端が検出さ
れなければ第2巻端照明2bで照明してCCDカメラ3
bで検出する。それでも検出されなければ、2つの最高
切断点から巻のおおよその位置が分かるので、例えば第
2の最高切断点を巻の所定の位置として判定し、この巻
の位置データとともに、後述の巻長計測を行うべき要求
をロボット制御用パソコン200に転送する。
【0035】図1に示したように、巻長センサ6は投光
部61および受光部62を有し、投光部61から受光部
62に対して上下方向の所定の測定範囲の間で光を投光
する。そして、この測定範囲内に上から巻が挿入される
と、受光部62はこの巻によって光が遮蔽される長さに
対応する出力を行う。そして、この受光部62の出力に
基づいて、吸着ノズル54iに対して巻Tが軸方向のど
の位置で吸着されているかを検出する。
【0036】すなわち、図1のように、ハンド部54に
巻Tを吸着して保持し、このハンド部54を巻長センサ
6まで移動して、巻Tの軸が垂直でこの軸が投光部61
と受光部62の間に位置し、しかも、この巻長センサ6
に対して予め決められた高さにハンド部54を移動す
る。このときの巻長センサ6とハンド部54の位置関係
は予め設定された一定の関係になる。したがって、この
一定の関係の状態で、巻長センサ6により巻Tの長さ
(下端位置)を検出すると、その検出結果からハンド部
54(あるいは吸着ノズル54i)に対する巻Tの吸着
位置を知ることができる。そして、この巻長センサ6の
検出結果に基づいて、巻挿入トレー10の筒10aに巻
Tを供給(落下供給)するときに、巻Tの下端が巻挿入
トレー10に対して所定の位置関係になるようにハンド
部54の高さを制御する。これにより、巻Tの吸着位置
にズレがあっても、巻Tを一定の条件で巻挿入トレー1
0に供給でき、供給作業が安定する。
【0037】なお、この実施例では、巻挿入トレー10
の近傍に巻長センサ6を設けるようにしているが、例え
ば、図2(B) に二点鎖線で示したようにハンド部54に
巻長センサ6′を設け、ACサーボモータ54cの駆動
により、回動腕54f、連結ブロック54hおよび吸着
ノズル54iを図2(B) の二点鎖線の位置に回動させ、
この位置で巻Tの巻端の測定を行うようにしてもよい。
【0038】図8は画像処理用パソコン100の制御動
作を示すフローチャート、図9はロボット制御用パソコ
ン200の制御動作を示すフローチャートであり、同図
に基づいて実施例の動作を説明する。先ず、図8に示し
たように、画像処理用パソコン100は、ステップS1
で初期化を行い、ステップS2でロボット制御用パソコ
ン200から画像計測指令が有るかを判定し、画像計測
指令がなければステップS14で終了信号が有るかを判
定し、終了信号がなければステップS2に戻る。これに
より、通常は、画像計測指令があるまで待機する。画像
計測指令が有れば、ステップS3でCCDカメラ3aか
らの画像データを読み込み、ステップS4で前記のよう
に切断最高点の座標を演算するとともに、巻端検出処理
を行う。
【0039】次に、ステップS5で巻端が検出されたか
否かを判定し、検出されればステップS12に進み、巻
端が検出されなければ、ステップS6で第2巻端照明2
bへの切換えを行ってステップS7に進む。ステップS
7ではCCDカメラ3bからの画像データを読み込み、
ステップS8で第1巻端照明2aへの切換えを行ってス
テップS9に進む。ステップS9ではCCDカメラ3b
の画像データに基づいて巻端検出処理を行い、ステップ
S10で巻端が検出されたか否かを判定する。巻端が検
出されればステップS12に進み、巻端が検出されなけ
れば、CCDカメラ3bと第2巻端照明2bでも巻端が
検出できなかったことになるので、ステップS11で、
ロボット制御用パソコン200に対して巻長センサ6に
より巻長を検出する動作を行うように指示する「巻長計
測要求」のデータを画像計測データに付加してステップ
S12に進む。
【0040】ステップS12では、ロボット制御用パソ
コン200に対して、画像計測完了を出力し、ステップ
S13でロボット制御用パソコン200とのタイミング
をとって画像計測データを(巻長計測要求があれば同時
に)ロボット制御用パソコン200に送信し、ステップ
S14でロボット制御用パソコン200からの終了信号
が受信されなければステップS2に戻り、終了信号が検
出されれば処理を終了する。
【0041】一方、図9に示したように、ロボット制御
用パソコン200は、ステップS21で初期化を行い、
ステップS22で巻挿入トレー10の筒10aの位置を
示す巻挿入位置データを読み込み、ステップS23で画
像処理用パソコン100に対して画像計測指令を出す。
次に、ステップS24で画像処理用パソコン100から
の画像計測完了を受信されたか否かを判定し、受信され
ていればステップS25に進み、受信されていなければ
ステップS23に戻る。ステップS25では、画像処理
用パソコン100とタイミングをとって画像計測データ
を(巻長計測要求があれば同時に)受信し、この画像計
測データに基づいて多関節ロボット5を動作させる姿勢
を演算する。
【0042】次に、ステップS26で演算結果が動作可
能な範囲であるか否かを判定し、動作可能な範囲でなけ
れば、ステップS23に戻り、動作可能な範囲であれ
ば、ステップS27で、姿勢の演算結果に基づいて吸着
ノズル54iを吸着位置に移動し、吸着装置8を駆動し
て巻を吸着する。そして、ステップS28で吸着成功か
否かを判定し、吸着成功でなければステップS23に戻
り、吸着成功であればステップS29で巻長計測要求が
あるか否かを判定する。なお、吸着成功であるか否か
は、吸着装置8に備えられた圧力検出器により吸引パイ
プ81の内圧を検出し、圧力上昇が検出されたときに吸
着成功と判定する。
【0043】次に、ステップS29で巻長計測要求がな
ければステップS31に進み、巻長計測要求があれば、
ステップS30で巻長計測位置(巻長センサ6の位置)
にハンド部54を移動し、前記のように巻長センサ6で
巻長を計測する。そして、ステップS31で、巻挿入位
置データに基づいてハンド部54の吸着ノズル54iを
巻挿入位置に移動し、画像処理用パソコン100に対し
て画像計測指令を出力し、巻を巻挿入トレー10の筒1
0aに挿入し、ステップS32に進む。なお、筒10a
内への巻の挿入時には、巻の軸と筒10aとの軸を合わ
せてハンド部54を下降させ、所定位置で吸着装置8に
よる吸引の停止、および吸引パイプ81内の陰圧の解放
により、巻を落下させて供給する。
【0044】ステップS32では、巻の供給動作が規定
回数に達したか否かを判定し、規定回に達していなけれ
ばステップS23に戻り、規定回数に達していればステ
ップS32で画像処理用パソコン100に終了信号を出
力して処理を終了する。
【0045】以上の各処理により、画像処理用パソコン
100はロボット制御用パソコン200の指令により巻
供給トレー1上の最上段の巻の位置を検出し、その位置
の計測データがロボット制御用パソコン200に送信さ
れる。これによりロボット制御用パソコン200におい
て、計測データに基づいて多関節ロボット5(第1アー
ム51、第2アーム52、ロボット先端軸53、ハンド
部54および吸着ノズル54i)の姿勢が演算され、巻
供給トレー1からの巻のピッキング、巻長センサ6での
巻長の計測、および巻挿入トレー10への巻の供給動作
が行われる。
【0046】以上のロボット制御用パソコン200の制
御による多関節ロボット5の動作において、巻長センサ
6の位置に移動する動作と巻挿入位置(巻挿入トレー1
0)へ移動する動作は、これら、巻長センサ6および巻
挿入トレー10(筒10a)の位置が予め決められてる
のでロボットのティーチングにより正確に行うことがで
きる。また、巻供給トレー1から巻Tをピッキングする
ときの位置(吸着位置)は、吸着すべき巻Tの位置が予
め決められたものではないので、ハンド部54の吸着ノ
ズル54iを正確に巻Tに合わせるように、多関節ロボ
ット4を制御するのが困難であるが、前述のように吸着
ノズル54iが作用するので、巻Tを確実にピッキング
することができる。
【0047】以上の実施例では、2台のCCDカメラ3
a,3b、第1巻端照明2aおよび第2巻端照明2bを
用い、CCDカメラ3aと第1巻端照明2aによる巻端
検出を行い、これで巻端が検出されなければCCDカメ
ラ3aと第2巻端照明2bで巻端検出を行うようにして
いるので、巻供給トレー1に巻Tを収容するとき、巻の
向きを揃えなくてもよいが、例えば第1巻端照明2a側
に巻Tのフィルタ部を向けて収容するようにすれば、1
台のCCDカメラ3aと第1巻端照明2aだけでよい。
【0048】また、上記の実施例では、巻挿入トレー1
0に巻Tを供給して、この巻挿入トレー10の巻を自動
喫煙機に供給するような例について説明したが、巻供給
トレーからピッキングした巻を自動喫煙機のホルダに直
接供給するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のたばこの巻のピッキング装置によれば、たばこの巻を
吸着ノズルに吸着して保持することができ、たばこの巻
の軸方向と吸着凹面の円柱面の軸方向とが多少ずれてい
ても、巻を確実に吸着することができるので、ある程度
方向を揃えて多数積まれたたばこの巻の山から、巻を一
本づつ確実に取り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる巻供給システムの
要部外観を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態におけるハンド部の正面図および
側面図である。
【図3】同実施の形態における吸着ノズルおよび連結ブ
ロックの斜視図である。
【図4】同実施の形態におけるCCDカメラとレーザプ
ロジェクタの光学的位置関係を示す図である。
【図5】同実施の形態における撮像画像の一例を示す図
である。
【図6】同実施の形態における基準パターンデータの例
を示す図である。
【図7】同実施の形態における巻の検出点を説明する図
である。
【図8】同実施の形態における画像処理用パソコンの制
御動作を示すフローチャートである。
【図9】同実施の形態におけるロボット制御用パソコン
の制御動作を示すフローチャートである。
【図10】自動喫煙機に巻を自動供給するときに用いら
れるトレーの一例を示す図である。
【符号の説明】
5 多関節ロボット 8 吸引装置 54i 吸着ノズル T 巻

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たばこの巻の円柱側面の半周以下の側面
    にのみ整合する吸着凹面を有するとともに該吸着凹面に
    吸引口が形成された吸着ノズルと、 該吸着ノズルを支持し該吸着ノズルと前記吸着凹面の姿
    勢を可変にするノズル支持手段と、 前記吸着ノズルの前記吸引口を介して前記吸着凹面側を
    吸引する吸引手段と、を備えたことを特徴とするたばこ
    の巻のピッキング装置。
JP29867197A 1997-10-30 1997-10-30 たばこの巻のピッキング装置 Pending JPH11129180A (ja)

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