JPH11126838A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

Info

Publication number
JPH11126838A
JPH11126838A JP9292770A JP29277097A JPH11126838A JP H11126838 A JPH11126838 A JP H11126838A JP 9292770 A JP9292770 A JP 9292770A JP 29277097 A JP29277097 A JP 29277097A JP H11126838 A JPH11126838 A JP H11126838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
insulating base
layer
metallized
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9292770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3199673B2 (ja
Inventor
Maki Suzuki
真樹 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP29277097A priority Critical patent/JP3199673B2/ja
Publication of JPH11126838A publication Critical patent/JPH11126838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3199673B2 publication Critical patent/JP3199673B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

Landscapes

  • Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品を収容する容器の気密封止の信頼性が
低い。 【解決手段】上面に電子部品3が搭載される搭載部1a
及び該搭載部1aを囲繞するようにして被着された枠状
のメタライズ金属層5を有する絶縁基体1と、前記絶縁
基体1の搭載部1aに搭載された電子部品3と、前記絶
縁基体1のメタライズ金属層5に間に銀ろう7を介して
エレクトロンビーム溶接により接合され、絶縁基体1と
の間で電子部品3を気密に封止する金属製蓋体2と、か
ら成る電子装置であって、前記メタライズ金属層5はそ
の表面に厚みが8μm以上のニッケルメッキ層6が鍍着
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス等の
絶縁基体と金属製蓋体とから成る容器の内部に圧電振動
子や半導体素子等の電子部品を気密に収容した電子装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電振動子や半導体素子等の電子部品
は、この電子部品を収容するための容器内に気密に収容
されることによって製品としての電子装置となる。
【0003】かかる電子装置において、最も信頼性の高
いとされるものは、酸化アルミニウム等焼結体等のセラ
ミックスから成り、上面中央部に電子部品が搭載される
搭載部及び上面外周部に前記搭載部を囲繞するように取
着された金属枠体を有する絶縁基体と、前記絶縁基体に
取着された金属枠体にシーム溶接により接合される金属
製蓋体とから成る容器内部に電子部品を気密に封止した
タイプのものであり、このタイプの電子装置の場合、絶
縁基体の搭載部に電子部品を搭載した後、絶縁基体に取
着された金属枠体に金属製蓋体を載置するとともにこの
金属製蓋体の外周縁にシーム溶接機の一対のローラー電
極を機械的に摺動させるとともにこのローラー電極間に
溶接のための大電流を流し金属枠体に金属製蓋体をシー
ム溶接することによって製作される。
【0004】なお、上述のタイプの電子装置において絶
縁基体に取着された金属枠体は、絶縁基体の上面外周部
に搭載部を囲繞するようにして枠状のメタライズ金属層
を被着させておくとともにこのメタライズ金属層にニッ
ケルメッキ層を鍍着させた後、このニッケルメッキ層が
鍍着されたメタライズ金属層に金属枠体を銀ろう等のろ
う材を介してろう付けすることによって取着されてい
る。
【0005】またこのタイプの電子装置においては、電
子部品が搭載される絶縁基体を構成するセラミックスが
電気絶縁性や耐熱性、耐環境性に優れる点や、絶縁基体
にろう付けされた金属枠体に金属製蓋体を溶接すること
から容器の気密信頼性が極めて高い点、また金属枠体に
金属製蓋体をシーム溶接する際、シーム溶接の熱が金属
製蓋体と金属枠体との外周部に局部的に印加され、絶縁
基体の搭載部には多く伝わらないことから内部に収容さ
れた電子部品が絶縁基体に金属製蓋体を接合する際の熱
によるダメージを受けにくい点等多くの優れた長所があ
る。
【0006】しかしながら、このタイプの電子装置は、
絶縁基体の搭載部に電子部品を搭載した後、絶縁基体に
取着された金属枠体に金属製蓋体をシーム溶接する際、
シーム溶接装置のローラー電極を機械的に摺動させるこ
とからローラー電極の摺動速度が精々3mm/秒程度と
遅く、そのため例えば3mm角の金属製蓋体を絶縁基体
にろう付けされた金属枠体にシーム溶接するのに約4秒
程度と長時間を要するため生産性が低いという欠点があ
った。
【0007】更に絶縁基体に金属製蓋体をシーム溶接す
るための下地金属として金属枠体が必要であり、その分
高価なものとなってしまうという欠点も有していた。
【0008】そこで、上面中央部に電子部品を搭載する
搭載部を、及び上面外周部に搭載部を囲繞する枠状で厚
みが10〜20μm程度のメタライズ金属層を有するセ
ラミックス製の絶縁基体と金属製蓋体とから成る容器を
準備するとともに、絶縁基体の搭載部に電子部品を搭載
した後、絶縁基体のメタライズ金属層に金属製蓋体を間
に銀ろうを介してエレクトロンビーム溶接することによ
り絶縁基体と金属製蓋体とから成る容器の内部に電子部
品を気密に封止した電子装置が提案されている。
【0009】この絶縁基体のメタライズ金属層に金属製
蓋体を間に銀ろうを介してエレクトロンビーム溶接によ
り接合させた容器の内部に電子部品が気密に収容された
電子装置は、絶縁基体のメタライズ金属層にニッケルメ
ッキを2〜5μmの厚みに鍍着させておくとともにこの
ニッケルメッキが鍍着されたメタライズ金属層上に金属
製蓋体を間に銀ろう材を挟んで載置し、しかる後、エレ
クトロンビームを磁界によって枠状のメタライズ金属層
に沿って移動させながら金属製蓋体の上面に照射し、こ
の照射したエレクトロンビームのエネルギーにより、エ
レクトロンビームが照射された部分に対応する銀ろう材
を溶融させることによって金属製蓋体と絶縁基体とが接
合される。
【0010】またこの絶縁基体のメタライズ金属層に金
属製蓋体を間に銀ろうを介してエレクトロンビーム溶接
により接合した容器内部に電子部品を気密に収容した電
子装置によれば、エレクトロンビームは磁界によって移
動させながら照射されることから約15mm/秒以上の
高速で移動させることができ、例えば3mm角の金属製
蓋体を0.8秒以下の極めて短時間のうちに絶縁基体の
メタライズ金属層に溶接することができ、このため生産
性に極めて優れる。
【0011】更に溶接のための下地金属として金属枠体
を必要としないことから、その分安価である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この絶
縁基体のメタライズ金属層に金属製蓋体を間に銀ろうを
介してエレクトロンビーム溶接により接合した容器内部
に電子部品を気密に収容した電子装置によれば、金属製
蓋体を絶縁基体のメタライズ金属層に間に銀ろうを介し
てエレクトロンビーム溶接する際、絶縁基体のエレクト
ロンビームが照射された部分に対応する部位が極めて短
時間のうちに局部的に高温となる熱衝撃を受け、このた
め絶縁基体のエレクトロンビームが照射された部分に対
応する部位にクラックが入ることがあり、絶縁基体のエ
レクトロンビームが照射された部分に対応する部位にク
ラックが入るとこれが外部環境の温度変化を長期間にわ
たって繰り返し受けることにより絶縁基体外部まで進行
し、その結果、容器の気密性が破れて内部に収容する電
子部品を長期間にわたり正常、且つ安定に作動させるこ
とができなくなってしまうという欠点がを有していた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の電子装置は、上
面に電子部品が搭載される搭載部及び該搭載部を囲繞す
るようにして被着された枠状のメタライズ金属層を有す
る絶縁基体と、前記絶縁基体の搭載部に搭載された電子
部品と、前記絶縁基体のメタライズ金属層に間に銀ろう
を介してエレクトロンビーム溶接により接合され、絶縁
基体との間で電子部品を気密に封止する金属製蓋体と、
から成る電子装置であって、前記メタライズ金属層はそ
の表面に厚みが8μm以上のメッキ層が挿着されている
ことを特徴とするものである。
【0014】本発明の電子装置によれば、金属製蓋体が
間に銀ろうを介してエレクトロンビーム溶接されるメタ
ライズ金属層の表面に厚みが8μm以上のニッケルメッ
キ層を鍍着したことから、金属製蓋体を絶縁基体のメタ
ライズ金属層に間に銀ろうを介してエレクトロンビーム
溶接する際、エレクトロンビームにより絶縁基体に印加
される熱衝撃が前記厚みが8μm以上のニッケルメッキ
層により有効に吸収緩和され、その結果、エレクトロン
ビームの熱衝撃により絶縁基体にクラックが発生するこ
とが防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の電子装置を添付図
面に基づき説明する。図1は、本発明をセラミックスか
ら成る絶縁基体と金属製蓋体とから成る容器内部に電子
部品として圧電振動子を気密に収容した電子装置に適用
した場合の一実施例であり、1は絶縁基体、2は金属製
蓋体、3は圧電振動子である。
【0016】前記絶縁基体1は、酸化アルミニウム質焼
結体やムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、
炭化珪素質焼結体、ガラスセラミックス焼結体等のセラ
ミックスから成り、その上面中央部に凹部が形成された
略直方体形状であり、凹部内に圧電振動子3が搭載され
る搭載部1aを有しており、該搭載部1aには、圧電振
動子3が搭載されている。
【0017】前記絶縁基体1は、例えば酸化アルミニウ
ム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪
素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の原料粉末に
適当な有機バインダー、溶剤を添加混合して泥漿状とな
すとともにこれを従来周知のドクターブレード法やカレ
ンダーロール法を採用することによってセラミックグリ
ーンシートとなし、しかる後、このセラミックグリーン
シートに適当な打ち抜き加工を施すとともに複数枚積層
し、高温で焼成することによって製作される。
【0018】また前記絶縁基体1には、搭載部1a上面
から絶縁基体1の下面にかけて導出するメタライズ配線
層4が被着形成されており、該メタライズ配線層4の搭
載部1a上面部位には圧電振動子3の電極が導電性接着
剤を介して電気的に接続され、またメタライズ配線層4
の絶縁基体1の下面に導出した部位は外部電気回路基板
(不図示)の配線導体に半田等を介して電気的に接続さ
れる。
【0019】前記絶縁基体1に設けたメタライズ配線層
4は、タングステン、モリブデン、マンガン等の金属粉
末から成り、圧電振動子3の電極を所定の外部電気回路
に電気的に接続する作用をなす。
【0020】前記メタライズ配線層4は、例えば、タン
グステン等の金属粉末に適当な有機バインダー、溶剤を
添加混合して得た金属ペーストを絶縁基体1となるセラ
ミックグリーンシートに従来周知のスクリーン印刷法に
より予め所定パターンに印刷塗布しておくことによって
搭載部1a上面から絶縁基体1の下面にかけて所定パタ
ーンに被着導出される。
【0021】なお、前記メタライズ配線層4は、その露
出する表面にニッケル、金等の耐食性に優れ、且つ半田
との濡れ性に優れる金属をメッキ法により1.0〜2
0.0μmの厚みに被着させておくとメタライズ配線層
4の酸化腐食を有効に防止することができるとともにメ
タライズ配線層4と外部電気回路基板の配線導体との接
続を強固なものとなすことができる。従って、前記メタ
ライズ配線層4の表面にはニッケル、金等の耐食性に優
れ、且つ半田との濡れ性に優れる金属をメッキ法により
1.0乃至20.0μmの厚みに被着させておくことが
好ましい。
【0022】また前記絶縁基体1の上面外周部には搭載
部1aを囲繞するようにして枠状のメタライズ金属層5
が被着形成されており、該メタライズ金属層5にはその
表面に厚みが8μm以上のニッケルメッキ層6が鍍着さ
れているとともに金属製蓋体2が間に銀ろう7を介して
エレクトロンビーム溶接されている。
【0023】前記絶縁基体1の上面に被着形成されたメ
タライズ金属層5は、タングステン、モリブデン、マン
ガン等の金属粉末から成り、該メタライズ金属層5は金
属製蓋体2を絶縁基体1にエレクトロンビーム溶接させ
るための下地金属として作用する。
【0024】前記メタライズ金属層5は、タングステン
等の金属粉末に適当な有機バインダー、溶剤を添加混合
して得た金属ペーストを絶縁基体1となるセラミックグ
リーンシート上に従来周知のスクリーン印刷法を採用し
て予め所定厚み、所定パターンに印刷塗布しておくこと
によって絶縁基体1の上面に搭載部1aを囲繞するよう
にして枠状に被着形成される。
【0025】前記メタライズ金属層5に鍍着されたニッ
ケルメッキ層6は、メタライズ金属層5に金属製蓋体2
を間に銀ロウ6を介してエレクトロンビーム溶接する
際、銀ろう6とメタライズ金属層5との接合を強固なも
のとするとともにエレクトロンビームにより絶縁基体1
に印加される熱衝撃を吸収緩和する作用を為し、その厚
みが8μm以上と厚いことから、該ニッケルメッキ層が
鍍着されたメタライズ金属層5に金属製蓋体2を間に銀
ろう6を介してエレクトロンビーム溶接により接合する
際、エレクトロンビームにより絶縁基体1に印加される
熱衝撃がこの厚みが8μm以上と厚いニッケル層によっ
て有効に吸収緩和され、これにより絶縁基体にクラック
が発生することを有効に防止することができ、その結
果、絶縁基体1と金属製蓋体2とから成る容器の気密を
完全として内部に収容する電子部品3を長期間にわたり
正常、且つ安定に作動させることが可能となる。
【0026】なお、前記メタライズ金属層5に鍍着され
るニッケルメッキ層は、その厚みが8μm未満である
と、該ニッケルメッキ層が鍍着されたメタライズ金属層
5に金属製蓋体2を間に銀ろうを介してエレクトロンビ
ーム溶接により接合する際、エレクトロンビームによる
熱衝撃をニッケルメッキ層で十分に吸収緩和することが
困難となり、絶縁基体1にクラックが発生し易いものと
なる。従って、前記メタライズ金属層5に鍍着されたニ
ッケルメッキ層は、その厚みが8μm以上に特定され
る。
【0027】また前記厚みが8μm以上のニッケルメッ
キ層6が鍍着されたメタライズ金属層5に間に銀ろう7
を介してエレクトロンビーム溶接された金属製蓋体2
は、鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る平板
であり、鉄−ニッケル−コバルト合金の板材に適当な打
ち抜き加工を施すことによって所定の形状に製作され
る。
【0028】前記金属製蓋体2を絶縁基体1の厚みが8
μm以上のニッケルメッキ層が鍍着されたメタライズ金
属層5に間に銀ろう6を介してエレクトロンビーム溶接
により接合させるには、金属製蓋体2の下面に銀ろう6
を予めクラッドさせておくとともに該下面に銀ろう6が
クラッドされた金属製蓋体2を絶縁基体1の厚みが8μ
m以上のニッケルメッキ層が鍍着されたメタライズ金属
層5上に載置し、次に金属製蓋体2の上面にエレクトロ
ンビームをメタライズ金属層5に沿って移動させながら
照射し、この照射されたエレクトロンビームのエネルギ
ーによりエレクトロンビームが照射された部分に対応す
る銀ろう6を加熱溶融させることによって金属製蓋体2
を厚みが8μm以上のニッケルメッキ層が鍍着されたメ
タライズ金属層5に接合させる方法が採用される。
【0029】かくして本発明の電子装置によれば、セラ
ミックスから成る絶縁基体と金属製蓋体とから成る容器
内部に電子部品が気密信頼性高く収容された電子装置が
得られる。
【0030】なお、本発明は、上述の実施例に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれ
ば種々の変更は可能であり、例えば上述の実施例では、
セラミックスから成る絶縁基体と金属製蓋体とから成る
容器内部には圧電振動子を収容したが、容器内部に収容
される電子部品は、圧電振動子に限らず、半導体素子や
その他の電子部品であってもよい。
【0031】次に、本発明の作用効果を実験例に基づき
説明する。
【0032】
【実験例】長さが3mmで幅が2mm、厚みが0.5m
mのアルミナ質焼結体から成る絶縁基体の上面外周部に
外周が絶縁基体外周と一致する幅0.4mmの枠状のタ
ングステンメタライズ金属層を厚さが10μmに被着形
成するとともに該メタライズ金属層に表1に示す厚みの
ニッケルメッキ層を電解メッキにより被着させたサンプ
ルを25個づつ用意する。
【0033】次に真空中においてこれらのサンプル上に
下面に厚みが10μmの銀ろうがクラッドされた長さ3
mm、幅2mm、厚みが0.1mmの鉄−ニッケル−コ
バルト合金から成る金属製蓋体を載置させるとともにこ
の金属製蓋体の上面に4ミリアンペア、120ワットの
出力で直径0.2mmのエレクトロンビームを15mm
/秒の速度でメタライズ金属層に沿って移動させながら
3周照射し、金属製蓋体をメタライズ金属層に銀ろうを
介してエレクトロンビーム溶接する。
【0034】その後、このサンプルに接合された金属製
蓋体を硝酸で溶解除去し、絶縁基体におけるクラックの
有無を目視により調べる。その結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1に示すように、メタライズ金属層に鍍
着されたニッケルメッキ層の厚みが薄い場合には絶縁基
体に多量のクラックが発生するのに対し、ニッケルメッ
キ層の厚みを8μm以上とすると絶縁基体にクラックが
発生するのがなくなる。
【0037】
【発明の効果】本発明の電子装置によれば、金属製蓋体
が間に銀ろうを介してエレクトロンビーム溶接される絶
縁基体のメタライズ金属層の表面に厚みが8μm以上の
ニッケルメッキ層を鍍着したことから、この厚みが8μ
m以上のニッケルメッキ層がメタライズ金属層に金属製
蓋体を間に銀ろうを介してエレクトロンビーム溶接した
際、エレクトロンビームにより絶縁基体に印加される熱
衝撃が前記厚みが8μm以上のニッケルメッキ層により
有効に吸収緩和され、その結果、絶縁基体にクラックが
発生することはなく、絶縁基体と金属製蓋体とから成る
容器内部に気密に収容された電子部品を長期間にわたり
正常、且つ安定に作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・・絶縁基体 2・・・・・金属製蓋体 3・・・・・電子部品 5・・・・・メタライズ金属層 6・・・・・ニッケルメッキ層 7・・・・・銀ろう

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に電子部品が搭載される搭載部及び該
    搭載部を囲繞するようにして被着された枠状のメタライ
    ズ金属層を有する絶縁基体と、前記絶縁基体の搭載部に
    搭載された電子部品と、前記絶縁基体のメタライズ金属
    層に間に銀ろうを介してエレクトロンビーム溶接により
    接合され、絶縁基体との間で電子部品を気密に封止する
    金属製蓋体と、から成る電子装置であって、前記メタラ
    イズ金属層はその表面に厚さが8μm以上のニッケルメ
    ッキ層が鍍着されていることを特徴とする電子装置。
JP29277097A 1997-10-24 1997-10-24 電子装置 Expired - Fee Related JP3199673B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29277097A JP3199673B2 (ja) 1997-10-24 1997-10-24 電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29277097A JP3199673B2 (ja) 1997-10-24 1997-10-24 電子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11126838A true JPH11126838A (ja) 1999-05-11
JP3199673B2 JP3199673B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=17786122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29277097A Expired - Fee Related JP3199673B2 (ja) 1997-10-24 1997-10-24 電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3199673B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7671434B2 (en) 2006-05-31 2010-03-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Electronic component, laser device, optical writing device and image forming apparatus
KR100996316B1 (ko) 2003-11-20 2010-11-23 삼성전자주식회사 패키지를 허메틱 실링하기 위한 금속 패턴 형성방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100996316B1 (ko) 2003-11-20 2010-11-23 삼성전자주식회사 패키지를 허메틱 실링하기 위한 금속 패턴 형성방법
US7671434B2 (en) 2006-05-31 2010-03-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Electronic component, laser device, optical writing device and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3199673B2 (ja) 2001-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3620260B2 (ja) 電子部品
JP2000106408A (ja) 電子部品収納用パッケージおよびこれに用いられる金属製蓋体
JP3765729B2 (ja) 電子部品用パッケージの製造方法
JP3199673B2 (ja) 電子装置
JP3232051B2 (ja) 電子装置の製造方法
JP2000077551A (ja) 電子装置
JP2004288737A (ja) 電子部品搭載用基板およびそれを用いた電子装置
JPH11126839A (ja) 電子装置
JP3158110B2 (ja) 電子装置の製造方法
JPH11126850A (ja) 電子装置
JP3232045B2 (ja) 電子装置
JP3078534B1 (ja) 電子装置
JP2001308211A (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP3140439B1 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP3340082B2 (ja) 電子装置
JPH11150199A (ja) 電子装置
JPH11214550A (ja) 電子装置
JP2002246491A (ja) 電子部品用パッケージ及びその製造方法
JP3164802B1 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP2002170895A (ja) 電子部品収納用パッケージおよびその封止方法
JPH11126836A (ja) 圧電振動子収納用パッケージ
JP4562301B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP2543153Y2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP3217758B2 (ja) 電子装置
JP3652320B2 (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees