JPH11126525A - 自己支持型ケーブルの製造方法 - Google Patents

自己支持型ケーブルの製造方法

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Publication number
JPH11126525A
JPH11126525A JP28822497A JP28822497A JPH11126525A JP H11126525 A JPH11126525 A JP H11126525A JP 28822497 A JP28822497 A JP 28822497A JP 28822497 A JP28822497 A JP 28822497A JP H11126525 A JPH11126525 A JP H11126525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective sheath
self
supporting
support wire
cable
Prior art date
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Pending
Application number
JP28822497A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Nakaoka
亘 中岡
Hidekiyo Fujii
英清 藤井
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP28822497A priority Critical patent/JPH11126525A/ja
Publication of JPH11126525A publication Critical patent/JPH11126525A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直鎖状低密度ポリエチレンを用いて作製され
た保護シースの支持線に対する把持力を高めることが可
能であり、布設作業時の環境温度が高い場合であっても
良好な布設状態を確保することができる自己支持型ケー
ブルの製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる自己支持型ケーブルの製
造方法は、並列配置された支持線1とケーブル本体2と
を直鎖状低密度ポリエチレンからなる保護シース3でも
って共通被覆してなる自己支持型ケーブルを製造する方
法であり、保護シース3が押し出し被覆される際の支持
線1は所定温度に予熱されていることを特徴とする。そ
して、この際における支持線1の予熱温度は、60℃以
上であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己支持型ケーブ
ルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電柱間などに架け渡して布設
される架空用線路のうちには、図1の横断面図で示すよ
うな自己支持型ケーブルがあり、この自己支持型ケーブ
ルは並列配置された鋼より線などの支持線1と電力用や
通信用などのケーブル本体2とを低密度ポリエチレン
(LDPE)製の保護シース3でもって共通被覆した構
成を有するのが一般的となっている。ところが、最近に
おいては、LDPEよりも耐摩耗性に優れた直鎖状低密
度ポリエチレン(LLDPE)を使用して保護シース3
を作製することが考えられており、保護シース3がLL
DPE製である場合には機械的強度が向上するために保
護シース3の厚みが薄くて済むというような利点が得ら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自己支持型
ケーブルの布設作業にあっては、図示省略しているが、
保護シース3を介したうえで支持線1をかく線機でもっ
て把持し、かつ、かく線機と連結された張線機でもって
支持線1をその軸心方向に沿って引っ張りながら自己支
持型ケーブルに対して布設張力を加えることが行われる
のであるが、LLDPEはLDPEよりも支持線1に対
する引っ張り時の把持力が劣り、しかも、延伸性の高い
素材であることから、特に、保護シース3の外表面温度
が50℃程度まで上昇する夏季の布設作業時には、保護
シース3のみが引っ張られて延びることになり、保護シ
ース3が支持線1から滑りずれる恐れがある。そして、
保護シース3が支持線1から滑りずれることが起こる
と、保護シース3でもって支持線1と共通被覆されたケ
ーブル本体2にも影響が及ぶことが避けられないため、
自己支持型ケーブルの良好な布設状態が得られない可能
性があることになる。
【0004】すなわち、LLDPE製の保護シース3を
具備した自己支持型ケーブルの布設作業時における環境
温度は、通常、常温(30℃以下)程度であることが多
く、この程度の環境温度であれば、自己支持型ケーブル
の布設張力よりも保護シース3の支持線1に対する把持
力(以下、保護シース3の支持線把持力という)の方が
勝っているので、保護シース3が支持線1から滑りずれ
ることは起こり難い。つまり、例えば、支持線1が7/
1.80サイズの鋼より線である場合の布設張力は25
0Kgf程度であり、安全率を考慮しても500Kgf
程度であるに過ぎないため、常温程度の環境温度下では
支持線1から保護シース3が滑りずれることは起こり難
いのが一般的である。しかしながら、保護シース3の外
表面温度が50℃程度となる悪環境下では、保護シース
3の支持線把持力が低下するために、かく線機でもって
把持された保護シース3を張線機で引っ張ると、保護シ
ース3のみが引っ張られる結果として保護シース3が支
持線1から滑りずれてしまう可能性がある。
【0005】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、LLDPEを用いて作製された保
護シースの支持線把持力を高めることが可能であり、布
設作業時の環境温度が高い場合であっても良好な布設状
態を確保することができる自己支持型ケーブルの製造方
法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる自己支持
型ケーブルの製造方法は、並列配置された支持線とケー
ブル本体とをLLDPEからなる保護シースでもって共
通被覆してなる自己支持型ケーブルを製造する方法であ
り、保護シースが押し出し被覆される際の支持線は所定
温度に予熱されていることを特徴とする。そして、この
際における支持線の予熱温度は、60℃以上であること
が好ましい。
【0007】上記製造方法を採用した場合には、所定温
度に予熱された支持線の周囲に対して保護シースが押し
出し被覆されているので、保護シースの支持線に対する
把持力が増すことになる。そして、支持線が保護シース
でもって強固に把持されているので、環境温度が50℃
と高い場合であっても保護シースが支持線から滑りずれ
ることは起こり得なくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0009】図1は本実施の形態にかかる自己支持型ケ
ーブルの概略構成を示す横断面図、図2は自己支持型ケ
ーブルの製造過程を例示する説明図であり、自己支持型
ケーブルの構成自体は従来の形態と基本的に異ならない
ので、自己支持型ケーブルの構成については従来の形態
と共通する図1を参照しながら説明する。
【0010】本実施の形態にかかる自己支持型ケーブル
は、従来の形態と同様、互いに並列配置された鋼より線
などのような支持線1と電力用や通信用などのケーブル
本体2とをLLDPE製の保護シース3でもって共通被
覆した構成を有している。そして、この自己支持型ケー
ブルを製造する過程における支持線1、つまり、保護シ
ース3が押し出し被覆される際の支持線1は自らが所定
温度に予熱された、例えば、60℃以上の温度にまで予
熱されたうえで保護シース3が被覆されたものとなって
いる。
【0011】すなわち、この自己支持型ケーブルは図2
で例示するような製造過程を経たうえで製造されること
になっており、この製造過程にあっては、並列状として
供給される支持線1及びケーブル本体2の周囲に対し、
160℃程度にまで加熱されたシース素材であるところ
のLLDPEを押し出しながら保護シース3を作製する
押出しヘッド5へと供給されるよりも前側位置に配置さ
れたヒータなどの予熱装置6でもって支持線1を予熱す
ることが行われている。なお、図2で示すように、LL
DPE製の保護シース3でもって共通被覆された支持線
1及びケーブル本体2からなる自己支持型ケーブルは、
押出しヘッド5から出ると直ぐさま水槽7内へと導入さ
れており、この水槽7内を通過しながら冷却されること
になる。
【0012】ところで、本実施の形態においては支持線
1自体を予熱するとしているが、ケーブル本体2が以下
のような構成とされたものである際には必ずしも支持線
1自体を予熱する必要はないことになる。つまり、例え
ば、図示省略しているが、アルミニウム箔でもって外表
面が全面的に被覆されたラミネートアルミニウムシース
ケーブルをケーブル本体2として用いる場合には、押出
しヘッド5よりも前側位置に配置された加熱装置でもっ
てアルミニウム箔の継ぎ目部分を連結するための加熱処
理が実行されるので、この加熱処理に伴って支持線1も
予熱されることになり、また、防湿混和剤が注入された
ケーブル本体2である場合には、100℃程度の温度で
注入される防湿混和剤の熱が伝わることに伴って支持線
1が予熱されるので、予熱装置6を使用したうえで支持
線1をわざわざ予熱する必要はないのである。
【0013】さらにまた、上記製造方法を採用した際に
おける支持線1の予熱温度と、上記製造方法を採用して
製造された自己支持型ケーブルにおける保護シース3の
支持線把持力との相関関係を確認する必要上、本発明の
発明者らが確認実験を行ってみたところ、表1で示すよ
うな実験結果が得られている。なお、表1における保護
シース3の支持線把持力は保護シース3の外表面温度が
50℃である際の値を示しており、この実験においては
7/1.80サイズの亜鉛めっき鋼より線(JIS G
3537)や亜鉛アルミニウムめっき鋼より線などを
支持線1としているが、支持線1のサイズやめっきの種
類が異なる場合であっても同様の実験結果が得られるこ
とは勿論である。
【0014】
【表1】
【0015】そして、この実験結果によれば、保護シー
ス3が押し出し被覆される際の支持線1を予熱しない常
温のままとしておくと、保護シース3の外表面温度が5
0℃となった際における保護シース3の支持線把持力が
474Kgfであり、張線機によって加えられる引張
力、つまり、自己支持型ケーブルの布設張力の作用でも
って保護シース3が支持線1から滑りずれる恐れがある
にも拘わらず、支持線1を少なくとも60℃以上にまで
予熱しておいた場合には、保護シース3の外表面温度が
50℃となっても保護シース3の支持線把持力が502
Kgf以上であるため、保護シース3が支持線1から滑
りずれる恐れはほとんどないことが明らかとなってい
る。
【0016】なお、表1からも分かるように、支持線1
の予熱温度が高ければ高いほど保護シース3の支持線把
持力は増すことになるが、布設作業時には、自己支持型
ケーブルの端末部の保護シース3を除去する必要がある
ので、保護シース3の支持線把持力が大き過ぎると、か
えって実用上の不都合を招くことになる。そこで、本実
施の形態にかかる製造方法を採用して自己支持型ケーブ
ルを製造するに際しては、カッターナイフなどを利用し
て保護シース3を除去することが可能な支持線把持力ま
でに止めておくことが好ましいことになり、そのために
は支持線1の予熱温度を400℃程度までとしておくの
が実用的である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる自
己支持型ケーブルの製造方法では、並列配置された支持
線とケーブル本体とを保護シースでもって共通被覆する
ために保護シースが押し出し被覆される際の支持線が所
定温度に予熱されているので、保護シースの支持線把持
力が増すことになり、支持線が保護シースでもって従来
よりも強固に把持されていることになる。そのため、自
己支持型ケーブルの布設張力よりも保護シースの支持線
把持力の方が大きくなる結果、布設作業時の環境温度が
高い場合であっても保護シースが支持線から滑りずれる
ことは起こらず、自己支持型ケーブルの良好な布設状態
を確保することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態及び従来の形態にかかる自己支持
型ケーブルの概略構成を示す横断面図である。
【図2】自己支持型ケーブルの製造過程を例示する説明
図である。
【符号の説明】
1 支持線 2 ケーブル本体 3 保護シース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】並列配置された支持線とケーブル本体とを
    直鎖状低密度ポリエチレンからなる保護シースでもって
    共通被覆してなる自己支持型ケーブルの製造方法であっ
    て、 保護シースが押し出し被覆される際の支持線は所定温度
    に予熱されていることを特徴とする自己支持型ケーブル
    の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した自己支持型ケーブルの
    製造方法であって、 支持線の予熱温度は60℃以上であることを特徴とする
    自己支持型ケーブルの製造方法。
JP28822497A 1997-10-21 1997-10-21 自己支持型ケーブルの製造方法 Pending JPH11126525A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007509473A (ja) * 2003-10-24 2007-04-12 ボレアリス テクノロジー オイ 極性基、加水分解可能なシラン基を有するポリオレフィンを含み、シラノール縮合を含む低電圧送電ケーブル

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JP2007509473A (ja) * 2003-10-24 2007-04-12 ボレアリス テクノロジー オイ 極性基、加水分解可能なシラン基を有するポリオレフィンを含み、シラノール縮合を含む低電圧送電ケーブル

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